JP2002162539A - 光コネクタ - Google Patents
光コネクタInfo
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- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Abstract
を防止し、光接続損失を低減することができる光コネク
タを提供する。 【解決手段】 光コネクタのフェルール3Aには、前端
面6から内部に向かって延びる複数本の光ファイバ位置
決め孔およびガイドピン挿入用の1対のガイド孔11が
形成されている。このガイド孔11の一部を形成するフ
ェルール3Aの前端面6側の開口縁部には、面取り部1
3が形成されている。このガイド孔11の前端面6にお
ける開口径Rは、好ましくは、前端面6を8度の角度で
斜め研磨した時に1.0〜1.5mmとなるように構成
されている。また、面取り部13の面取り角度θは、好
ましくは90〜150度となっている。また、フェルー
ル3Aに含まれるフィラーの粒径は平均20μm以下で
あり、これにより面取り部13の表面が比較的滑らかに
なる。
Description
光ファイバをフェルールに組み付け固定する光コネクタ
に関するものである。
ば特開平9−68627号公報に記載されているよう
に、光ファイバを保持した状態のフェルールのガイドピ
ン穴にガイドピンを挿入し、フェルールの端面同士を接
合させることによって、光コネクタ同士を着脱自在に接
続するようにしたものが知られている。
来技術においては、フェルールのガイドピン穴にガイド
ピンを差し込んだときに、ガイドピンがフェルールのガ
イドピン穴を形成する内壁面部に当たることによって、
その部分が欠けたり、盛り上がってしまうことが考えら
れる。この場合には、光コネクタ同士を接続したとき
に、光ファイバ同士の間に間隙が生じ、光接続損失が増
加してしまう可能性がある。
フェルールの損傷等を防止し、光接続損失を低減するこ
とができる光コネクタを提供することである。
を重ねた結果、フェルールは、強度や耐久性の向上の観
点からシリカ等の充填剤(フィラー)を含んでいること
が多いが、このフィラーの粒径が大きいと、フェルール
のガイド孔にガイドピンを差し込んだときに、フェルー
ルのガイド孔を形成する内壁面部にガイドピンが当たる
ことでフェルールの損傷が起き易くなることを見出し、
本発明を完成させるに至った。
向かって延びる光ファイバ位置決め孔および1対のガイ
ドピン挿入用のガイド孔を有するフェルールを備えた光
コネクタにおいて、フェルールは、粒径が平均20μm
以下の充填剤を含んでいると共に、ガイド孔の一部を形
成する接続端面側の開口縁部には面取り部が設けられて
いることを特徴とするものである。
形成する開口端部に面取り部を形成することにより、ガ
イド孔の開口が広くなるため、ガイド孔にガイドピンを
差し込みやすくなる。このとき、ガイドピンが面取り部
の表面に当たることがあるが、フェルールに含まれる充
填剤の粒径を平均20μm以下とすることにより、面取
り部の表面が比較的滑らかになるため、ガイドピンとの
接触による面取り部の欠けや盛り上がりが起きにくくな
る。従って、ガイドピンをガイド孔に正確に位置決めで
きる。また、ガイドピンと面取り部との摩擦による摩耗
粉等の発生も少なくなるので、その摩耗粉等が光ファイ
バの端面に付着することで生じる光ファイバの損傷も少
なくなる。以上により、光コネクタ同士を接続したとき
の光接続損失が低減し、光コネクタの着脱特性が向上す
る。また、充填剤の粒径を平均20μm以下とすること
で、金型成形により面取り部を形成する場合の成形性が
良好になると共に、追加工(ドリル加工)により面取り
部を形成する場合には、ドリルの摩耗量低減に効果的で
あり、耐久性が向上する。なお、充填剤は、例えばシリ
カである。
以下である。これにより、フェルールに含まれる充填剤
の中で粒径の大きな充填剤が更に少なくなるので、面取
り部の表面がより滑らかになる。
0.01〜2.0μmである。これにより、面取り部の
形成方法にかかわらず、ガイドピンが面取り部に当たっ
たときの面取り部の損傷や摩耗粉等の発生等を確実に低
減できる。なお、ここでいう表面粗さは、JIS等で規
定されている中心線平均粗さのことである。
における開口径は、接続端面を8度の角度で斜め研磨し
た時に1.0〜1.5mmとなるように構成されてい
る。本発明の光コネクタを、フェルールがハウジング内
に収納されたMPOコネクタ(MT Push-onコネクタ)
に適用した場合、相手側の光コネクタに設けられたガイ
ドピンをガイド孔に挿入する際に、ハウジングのガタ等
によりガイドピンがガイド孔の中心軸からずれることが
ある。このような場合であっても、ガイド孔の開口径を
上記のように構成することで、ガイドピンをガイド孔に
確実に差し込むことができる。
は90〜150度である。本発明の光コネクタをMPO
コネクタに適用した場合において、通常のガイドピン付
きのMPOコネクタでは、ガイドピンがフェルールの接
続端面から2mm程度突き出ている。このような構成で
あっても、面取り部の面取り角度を上記のように構成す
ることにより、相手方の光コネクタに設けられたガイド
ピンをガイド孔に挿入したときに、ガイドピンが安定し
て且つ位置決め精度よくフェルールに保持される。ま
た、面取り部の面取り角度を上記のように設定すれば、
上述したガイド孔の接続端面における開口径を十分に確
保できる。
の径をもった第1穴部と、第1穴部の接続端面側とは反
対の側に形成され、第1穴部よりも径の大きい第2穴部
とを有する。ガイド孔を有するフェルールにおいては、
フェルールの成形時の影響でガイド孔がわずかに収縮す
ることがある。このような場合、ガイド孔にガイドピン
を接続端面側から差し込んだときに、ガイド孔を形成す
るフェルールの内壁面部にガイドピンの後端が当たるこ
とによって、ガイドピンが正確に位置決めされない可能
性がある。そこで、ガイド孔に上記の第2穴部を設ける
ことにより、ガイド孔を形成するフェルールの内壁面部
にガイドピンの後端が接触することが回避されるため、
ガイドピンをフェルールの第1穴部の部分で安定性よく
押さえつつ、ガイドピンを正確に位置決めすることが可
能となる。
って延びる光ファイバ位置決め孔および1対のガイド孔
を有するフェルールと、各ガイド孔に挿入される1対の
ガイドピンとを備えた光コネクタにおいて、フェルール
は、粒径が平均20μm以下の充填剤を含んでいると共
に、ガイド孔の一部を形成する接続端面側の開口縁部に
は面取り部が設けられており、ガイドピンの端部には、
R加工を施した曲面部が設けられていることを特徴とす
るものである。
形成する開口端部に面取り部を形成することにより、ガ
イド孔の開口が広くなるため、ガイド孔にガイドピンを
差し込みやすくなる。このとき、ガイドピンが面取り部
の表面に当たることがあるが、フェルールに含まれる充
填剤の粒径を平均20μm以下とすることにより、面取
り部の表面が比較的滑らかになるため、ガイドピンとの
接触による面取り部の欠けや盛り上がりが起きにくくな
る。従って、ガイドピンをガイド孔に正確に位置決めで
きる。また、ガイドピンと面取り部との摩擦による摩耗
粉等の発生も少なくなるので、その摩耗粉等が光ファイ
バの端面に付着することで生じる光ファイバの損傷も少
なくなる。さらに、ガイドピンの先端部にR加工を施す
ことにより、ガイドピンが面取り部に当たったときの摩
擦による摩耗粉等の発生が更に少なくなる。以上によ
り、光コネクタ同士を接続したときの光接続損失が低減
し、光コネクタの着脱特性が向上する。また、充填剤の
粒径を平均20μm以下とすることで、金型成形により
面取り部を形成する場合の成形性が良好になると共に、
追加工(ドリル加工)により面取り部を形成する場合に
は、ドリルの摩耗量低減に効果的であり、耐久性が向上
する。
所定長だけ接続端面から突き出るようにガイド孔に挿入
した状態でフェルールに固定されている。これにより、
安定した着脱特性を有するガイドピン付き光コネクタを
得ることができる。
0.7mmであり、曲面部の基部からガイドピンの先端
までの長さが0.1〜0.35mmである。これによ
り、ガイドピンが面取り部に当たったときの摩擦による
摩耗粉等の発生がより一層抑えられる。
の好適な一実施形態について図面を参照して説明する。
観を示す斜視図であり、(a)は光コネクタ同士を接続
する前の状態を示すものであり、(b)は光コネクタ同
士を接続した状態を示すものである。
MPOコネクタであり、光コネクタ1Aは、ガイドピン
の無いコネクタとして構成され、光コネクタ1Bは、ガ
イドピンをもったコネクタとして構成されている。この
ような光コネクタ1A,1Bは、アダプタ2を介して着
脱自在に接続される。
し、このフェルール3Aには、単心または多心(ここで
は8心)の光ファイバテープ心線4Aが組み付けられて
いる。光コネクタ1Bは、フェルール3Bを有し、この
フェルール3Bには、光ファイバテープ心線4Aと同等
の心数を有する光ファイバテープ心線4Bが組み付けら
れている。これらのフェルール3A,3Bは、ハウジン
グ5A,5Bにそれぞれ収容されている。
久性を向上させるべく、例えばプラスチックであるPP
S(ポリフェニレンサルファイド)に充填剤(フィラ
ー)であるシリカを添加することによって形成されてい
る。これらの物質の混合比(重量比)は、例えばPPS
が30%、シリカが70%である。フェルール3Aの具
体的構成を図2〜図5に示す。
相手側の光コネクタ1Bと接合される接続端面(前端
面)6から内部に向かって延びる8本の光ファイバ位置
決め孔7を有している。この光ファイバ位置決め孔7に
は、光ファイバ位置決め溝8を介してテープ心線収納穴
部9が連通している。このようなフェルール3Aに光フ
ァイバテープ心線4Aを組み付けるときは、フェルール
3Aの後端面側よりテープ心線収納穴部9にテープ心線
4Aを挿入すると共に、テープ心線4Aの先端から露出
させた8本の光ファイバを光ファイバ位置決め孔7に挿
入する。そして、フェルール3Aの上面に形成された開
口部10より接着剤を充填することにより、光ファイバ
をフェルール3Aに固定する。このようにテープ心線4
Aがフェルール3Aに組み付けられた後に、フェルール
3Aの前端面6は8度の角度で斜め研磨される(図4、
図5の2点鎖線参照)。これにより、コネクタ接続した
状態において、フレネル反射等による反射戻り光の影響
が低減される。
ルール3Aの前端面6から内部に向かって光ファイバ位
置決め孔7に対して平行に延びる1対のガイド孔11が
形成されており、各ガイド孔11には、光コネクタ1B
に設けられたガイドピン12(後述)が挿入される。
及び図7に示すように、上記の光コネクタ1Aのフェル
ール3Aと同様の構造を有し、フェルール3Bのガイド
孔11にガイドピン12を挿入して固定したものであ
る。このとき、ガイドピン12は、その先端側を2mm
程度だけ前端面6から突き出るようにガイド孔11に挿
入した状態でフェルール3Bに固定される。
フェルール3A,3Bの前端面6側の開口縁部には面取
り部13が形成されており、ガイド孔11の開口が前端
面6側に広くなっている。
径Rは、好ましくは、前端面6を8度の角度で斜め研磨
(前述)した時に1.0〜1.5mmとなるように構成
されている(図4参照)。MPOコネクタは、上述した
ようにフェルールがハウジング内に収納される構成であ
るため、コネクタ接続を行うべくガイド孔11に光コネ
クタ1Bのガイドピン12を挿入する際に、ハウジング
5のガタ等によりガイドピン12の中心軸がガイド孔1
1の中心軸に対してずれることがある。このずれ量は、
0.15〜0.4mm程度であると考えられる。このた
め、最低でもその分は面取り量として確保しておく必要
がある。一方、ガイドピン12の径(直径)は0.7m
m程度と決まっているため、ガイド孔11の径もほぼ
0.7mm程度となる。以上の点を考慮すると、ガイド
孔11の前端面6における開口径Rを上記の範囲内にす
るのが好ましい。
ましくは90〜150度である(図4参照)。上述した
ように光コネクタ1のガイドピン12は、フェルール3
Bの前端面6から2mm程度突き出ている。このような
ガイドピン12をフェルール3Aのガイド孔11に差し
込んだときに、ガイドピン12が正確に且つ安定して位
置決めされるようにするには、ガイドピン12の最低1
mmをガイド孔11に挿入して位置合わせを行う必要が
ある。このとき、上述したガイド孔11の開口径Rを確
保する必要もある。これにより、面取り部13の面取り
角度θを上記の範囲内とするのが好ましい。
は、フェルール成形時の影響で収縮して僅かに湾曲する
ことがある。このとき、ガイド孔の径が全体的に一定で
ある場合には、例えばガイドピン付きの光コネクタを製
作すべくフェルールのガイド孔にガイドピンを前端面側
から挿入したときに、ガイド孔を形成するフェルールの
内壁面部にガイドピンの後端(基端)が干渉し、その当
たる位置によってはガイドピンが正確に位置決めされな
い可能性がある。また、そのような不具合を回避すべく
ガイドピンを短くすると、その分ガイドピンのガイド孔
への挿入部分が短くなってガイドピンが不安定になるこ
ともある。
ド孔11は、ガイドピン12とほぼ同等の径をもった第
1穴部11aと、この第1穴部11aよりもフェルール
3A,3Bの後端面側に形成され、第1穴部11aより
もわずかに径の大きい第2穴部11bとからなってい
る。これにより、ガイド孔11が収縮した場合であって
も、例えば光コネクタ1Bを製作すべくフェルール3B
のガイド孔11にガイドピン12を前端面6側から挿入
したときに、ガイドピン12の後端がガイド孔11を形
成するフェルール3Bの内壁面部に当たることが回避さ
れる(図7参照)。このとき、成形時の収縮によるガイ
ド孔11の曲がり具合は2,3μm程度であると考えら
れるため、第2穴部11bの穴径を第1穴部11aの穴
径よりも5μm以上大きくすれば、ガイドピン12の干
渉を確実に避けることができる。従って、ガイドピン1
2をフェルール3Bの第1穴部11aの部分のみで安定
して保持しつつ、ガイドピン12を正確に位置決めする
ことが可能となる。
においては、ガイド孔11の一部を形成する前端面6側
の開口縁部に面取り部13を設けたので、光コネクタ1
A,1B同士の接続時において、フェルール3Bに固定
されたガイドピン12をフェルール3Aのガイド孔11
に差し込みやすくなる。
フィラー(前述のシリカ)の粒径が大きいと、面取り部
13の形成方法(成形やドリル加工等の追加工)によら
ず、面取り部13の表面が粗くなり、ガイドピン12が
面取り部13に当たったときに、面取り部13の表面が
欠けたり、盛り上がりやすくなる。このような面取り部
13の欠けや盛り上がりが生じると、ガイドピン12を
ガイド孔11に正確に位置決めすることが困難になる。
また、ガイドピン12が面取り部13に当たったときに
摩耗粉やゴミ等が発生し、これが面取り部13の損傷を
招くだけでなく、光ファイバの端面に付着して光ファイ
バも損傷する虞がある。さらに、光コネクタ1A,1B
同士をPC(Physical Contact)接続する場合には、面
取り部13の盛り上がりによってPC接続が外れてしま
う虞もある。以上のような不具合は、結果的に光コネク
タ1A,1B同士を接続したときの光接続損失の増加に
つながってしまう。
3Bに含まれるフィラーの粒径を平均20μm以下とす
る。また、この時のフィラーの最大粒径を好ましくは4
0μm以下とする。これにより、面取り部13の表面が
全体にわたって比較的滑らかになる。このとき、面取り
部13の表面粗さRaは、0.01〜2.0μmである
ことが好ましい。ここでいう表面粗さとは、JIS等で
規定されている中心線平均粗さのことであり、具体的に
は、粗さ曲線を求めてこれを中心線から折り返し、中心
線より上部の部分の面積を測定長さで除した値を示すも
のである。これにより、フェルール3Bに固定されたガ
イドピン12をフェルール3Aのガイド孔11に差し込
む際に、ガイドピン12が面取り部13に当たることで
生じる面取り部13の表面の欠けや盛り上がりが抑えら
れるため、ガイドピン12をガイド孔11に正確に位置
決めできる。また、ガイドピン12と面取り部13との
摩擦による摩耗粉等の発生も少なくなるため、光ファイ
バの損傷等も抑えられる。従って、光コネクタ1A,1
B同士を接続したときの光接続損失が低減し、その結果
光コネクタ1A,1Bの安定した着脱特性が得られる。
より、面取り部13を金型成形する際の成形性が良くな
ると共に、追加工(ドリル加工)による面取り部13の
形成においては、ドリルの摩耗量低減に効果的であり、
ドリルの耐久性が向上する。
光接続損失に関する実験データを図8〜図12に示す。
部に面取り部が無いフェルールを使用した場合の光接続
損失を示した実験データである。なお、このフェルール
に含まれるフィラーは、粒径が平均20μm以下のシリ
カである。同図において、横軸は光コネクタの着脱回数
を示し、縦軸は損失増加量を示している。この図8から
分かるように、光コネクタの着脱回数にかかわらず、損
失増加量が急に増大することがあり、光コネクタの着脱
特性が不安定である。
ガイド孔の一部を形成する開口縁部に面取り部が設けら
れたフェルールを使用した場合の光接続損失を示した実
験データである。このフェルールに含まれるフィラー
は、粒径が平均20μm以下のシリカである。この場合
には、光コネクタの着脱回数にかかわらず損失増加量は
少なく、光コネクタの着脱特性が安定している。
ル3A,3Bに含まれるフィラーの粒径を小さくするだ
けでなく、フェルール3A,3Bのガイド孔11の一部
を形成する前端面6側の開口縁部に面取り部13を設け
ることによって、光ファイバ同士の接続損失を効果的に
改善できることが分かる。
縁部に面取り部を設けたフェルールにおいて、フェルー
ルに含まれるフィラー(シリカ)の粒径を変えた場合の
光接続損失を示した実験データである。同図において、
横軸はフィラーの粒径の平均値を示し、縦軸は0.3d
B以上の損失増加量の発生率を示している。この図10
から分かるように、フィラーの粒径が平均20μm以下
の場合には、0.3dB以上の損失増加量の発生率は0
となっている。このことから、フィラーの粒径を平均2
0μm以下にするのが有効であることが分かる。
縁部に面取り部を設けたフェルールにおいて、面取り部
の表面粗さRaを変えた場合の光接続損失を示した実験
データである。同図において、横軸は面取り部の表面粗
さRaを示し、縦軸は初期の光接続損失を示している。
この図11から分かるように、面取り部の表面粗さRa
が2μm以下の場合には、初期損失は0.15dB付近
で比較的安定している。
縁部に面取り部を設けたフェルールにおいて、面取り部
の表面粗さRaを変えた場合の光接続損失を示した実験
データである。同図において、横軸は面取り部の表面粗
さRaを示し、縦軸は0.3dB以上の損失増加量の発
生率を示している。この図12から分かるように、面取
り部の表面粗さRaが2μm以下の場合には、0.3d
B以上の損失増加量の発生率は0となっている。
ルール3A,3Bのガイド孔11の一部を形成する開口
縁部に面取り部13を設けた場合に、面取り部13の表
面粗さRaが2μm以下にするようにフェルール3A,
3Bを形成するのが望ましいことが分かる。
Bにおいて、フェルール3Bに固定されたガイドピン1
2の先端部には、R加工を施した曲面部14が設けられ
ている(図6及び図7参照)。ここで、ガイドピン12
の径が0.7mm程度であることを考えると、曲面部1
4の基部14aからガイドピン12の先端12aまでの
長さDは、0.1〜0.35mmであることが好まし
い。このようにガイドピン12の先端に曲面部14を形
成することによって、フェルール3Bに固定されたガイ
ドピン12をフェルール3Aのガイド孔11に差し込む
際に、ガイドピン12と面取り部13と接触による摩耗
粉等の発生が更に少なくなる。従って、より安定した光
接続特性を得ることができる。
るものではない。例えば、上記実施形態の光コネクタは
MPOコネクタであるが、本発明は、特にこれには限定
されず、MTコネクタ等に適用することも可能である。
光コネクタとガイドピン無しの光コネクタとを結合する
ものであるが、本発明は、特にこれには限定されず、ガ
イドピン無しの光コネクタ同士を、2本のガイドピンを
用いて結合するタイプのものにも適用できる。この場合
には、図13に示すように、ガイドピン15の両端部
に、上述したガイドピン12と同様にR加工を施した曲
面部16が設けるのが好ましい。
A,3Bを形成するための樹脂に充填するフィラー(充
填剤)としてシリカを用いたが、フィラーは特にシリカ
には限定されない。
充填剤の粒径を平均20μm以下とすると共に、ガイド
孔の一部を形成する接続端面側の開口縁部に面取り部を
設けたので、コネクタ接続時にガイドピンをガイド孔に
容易に挿入できるばかりでなく、面取り部の表面に生じ
る欠けや盛り上がり等といった損傷を低減できる。これ
により、コネクタ接続時の光接続損失が低減し、光コネ
クタの着脱特性が向上する。
示す斜視図である。
ールの平面図である。
ールの平面図である。
が設けられていないフェルールを有する光コネクタを使
用した場合の光接続損失を示した実験データである。
損失を示した実験データである。
部が設けられたフェルールを有する光コネクタを使用し
た場合において、フェルールに含まれるフィラーの粒径
を変えたときの光接続損失を示した実験データである。
部が設けられたフェルールを有する光コネクタを使用し
た場合において、面取り部の表面粗さを変えたときの光
接続損失を示した実験データである。
部が設けられたフェルールを有する光コネクタを使用し
た場合において、面取り部の表面粗さを変えたときの光
接続損失を示した実験データである。
接続に使用するガイドピンの一例を示す図である。
A,4B…光ファイバテープ心線、6…前端面(接続端
面)、7…光ファイバ位置決め孔、11…ガイド孔、1
1a…第1穴部、11b…第2穴部、12…ガイドピ
ン、13…面取り部、14…曲面部、15…ガイドピ
ン、16…曲面部。
Claims (10)
- 【請求項1】 接続端面から内部に向かって延びる光フ
ァイバ位置決め孔および1対のガイドピン挿入用のガイ
ド孔を有するフェルールを備えた光コネクタにおいて、 前記フェルールは、粒径が平均20μm以下の充填剤を
含んでいると共に、前記ガイド孔の一部を形成する前記
接続端面側の開口縁部には面取り部が設けられているこ
とを特徴とする光コネクタ。 - 【請求項2】 前記充填剤の最大粒径は40μm以下で
あることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。 - 【請求項3】 前記面取り部の表面粗さは0.01〜
2.0μmであることを特徴とする請求項1または2記
載の光コネクタ。 - 【請求項4】 前記ガイド孔の前記接続端面における開
口径は、前記接続端面を8度の角度で斜め研磨した時に
1.0〜1.5mmとなるように構成されていることを
特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の光コネク
タ。 - 【請求項5】 前記面取り部の面取り角度は90〜15
0度であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一
項記載の光コネクタ。 - 【請求項6】 前記ガイド孔は、前記ガイドピンとほぼ
同等の径をもった第1穴部と、前記第1穴部の前記接続
端面側とは反対の側に形成され、前記第1穴部よりも径
の大きい第2穴部とを有することを特徴とする請求項1
〜5のいずれか一項記載の光コネクタ。 - 【請求項7】 前記充填剤はシリカであることを特徴と
する請求項1〜6のいずれか一項記載の光コネクタ。 - 【請求項8】 接続端面から内部に向かって延びる光フ
ァイバ位置決め孔および1対のガイド孔を有するフェル
ールと、前記各ガイド孔に挿入される1対のガイドピン
とを備えた光コネクタにおいて、 前記フェルールは、粒径が平均20μm以下の充填剤を
含んでいると共に、前記ガイド孔の一部を形成する前記
接続端面側の開口縁部には面取り部が設けられており、 前記ガイドピンの端部には、R加工を施した曲面部が設
けられていることを特徴とする光コネクタ。 - 【請求項9】 前記ガイドピンは、その先端側を所定長
だけ前記接続端面から突き出るように前記ガイド孔に挿
入した状態で前記フェルールに固定されていることを特
徴とする請求項8記載の光コネクタ。 - 【請求項10】 前記ガイドピンの径はほぼ0.7mm
であり、前記曲面部の基部から前記ガイドピンの先端ま
での長さが0.1〜0.35mmであることを特徴とす
る請求項8または9記載の光コネクタ。
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JP2002162539A true JP2002162539A (ja) | 2002-06-07 |
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Cited By (1)
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