JP2002162300A - 軸受荷重測定用ロードセル - Google Patents

軸受荷重測定用ロードセル

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JP2002162300A JP2000356410A JP2000356410A JP2002162300A JP 2002162300 A JP2002162300 A JP 2002162300A JP 2000356410 A JP2000356410 A JP 2000356410A JP 2000356410 A JP2000356410 A JP 2000356410A JP 2002162300 A JP2002162300 A JP 2002162300A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作性や取り扱い性に優れ、高温多湿等の特
殊環境でも長期間に亘って軸受の荷重を測定できる良好
な軸受荷重測定用ロードセルを提供する。 【解決手段】 軸受荷重測定用ロードセル1は、両端に
受圧面2a,2b が設定されたロードセル本体2を軸受装置
内に配置し、該ロードセル本体2の外周面に貼着された
4個の歪みゲージユニットG1 〜G4 でホイートストン
ブリッジ回路11を構成することで、軸受に作用する荷重
に比例した抵抗変化による出力を検出する。ロードセル
本体2の受圧面2a,2b が、両端の互いに対応する4箇所
からロードセル本体2の軸線方向に沿って突設された4
対の突起部2p1 ,2q1 、2p2,2q2 、2p3
2q3 、2p4 ,2q4 の先端面に設定される。歪みゲ
ージユニットG1 〜G4 が、これら突起部と対応してロ
ードセル本体2の外周面に貼着され、保護カバー6によ
り覆われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軸受荷重測定用ロー
ドセルに関し、特に、高温多湿等の特殊環境で使用され
る軸受に作用する荷重を測定する為の軸受荷重測定用ロ
ードセルの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄鋼設備及び圧延機等に使用され
るロールネック軸受や連続鋳造設備に使用される軸受
は、製品の品質向上、歩留り、生産能力の向上の為に使
用条件が厳しくなる状況にある。この様な状況から軸受
の寿命が問題となり、とくに軸受に負荷される荷重の把
握が重要となっている。
【0003】従来より、このような軸受に作用する荷重
(ラジアル荷重)を測定する方法としては、軸受装置内
にロードセルを配置して軸受に作用する荷重を測定する
方法が知られている。即ち、前記ロードセルは、両端に
受圧面が設定されたロードセル本体(起わい体)の周面
に複数の歪みゲージを貼着すると共に、これらの歪みゲ
ージでホイートストンブリッジ回路を構成することで、
軸受に作用する荷重によるロードセル本体の変形を電気
抵抗の変化に変換し、荷重に比例した抵抗変化による出
力(電圧変化)を検出するものである。
【0004】ここで、従来のロードセルは、例えば、両
端の受圧面が円環状のロードセル本体の外周面又は内周
面上に、周方向に離間させて、複数個の歪みゲージを配
置した構成である。そして、各歪みゲージに接続された
入出力信号線は、それぞれブリッジ回路に結線するべく
引き出された後、さらに歪み計に接続され、該歪み計か
らの出力信号を記録する記録機器に接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た如き従来のロードセルの場合は、受圧面の相手面の精
度(粗さ、平坦度等)によって円周方向の荷重分布が悪
い場合、歪みゲージの貼着位置によって検出される歪み
量がばらつき、精度が悪いという問題があった。
【0006】また、上述した如き従来のロードセルを軸
受装置内に配置する場合には、ロードセル本体の周面上
に貼着された複数個の歪みゲージに接続される入出力信
号線の配線作業や軸受装置外部への引出し配線が複雑に
なり、製作性が良くないという問題があった。その上、
前記ロードセル本体の周面上に貼着された各歪みゲージ
に接続された複数本の入出力信号線は、ロードセルを軸
受装置内に組み立てる際、断線等の故障を起こす可能性
があり、慎重に取扱う必要があるので、取扱い性が良く
なかった。
【0007】また、例えば連続鋳造設備に使用される軸
受のように、高温多湿等の特殊環境で使用される用途で
は、長期間の軸受荷重測定に際し、歪みゲージや入出力
信号線を特殊環境の負荷から保護する必要があるが、上
述した従来のロードセルではこれらの保護構造を採りに
くく、電気的な故障(入出力信号線接続部の絶縁不良、
歪みゲージの剥がれ等)が起こり易いという問題があっ
た。
【0008】従って、本発明の目的は上記課題を解消す
ることに係り、製作性や取り扱い性に優れ、高温多湿等
の特殊環境でも長期間に亘って軸受の荷重を測定するこ
とができる良好な軸受荷重測定用ロードセルを提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、受
圧面が設定されたロードセル本体を軸受装置内に配置
し、該ロードセル本体の周面に貼着された複数の歪みゲ
ージでホイートストンブリッジ回路を構成することで、
軸受に作用する荷重による前記ロードセル本体の変形を
電気抵抗の変化に変換し、荷重に比例した抵抗変化によ
る出力を検出する軸受荷重測定用ロードセルであって、
前記ロードセル本体の受圧面が、ロードセル本体の軸線
方向に沿って突設された複数対の突起部に設定されると
共に、前記歪みゲージが、複数対の前記突起部と対応し
てロードセル本体の周面に貼着され、保護カバーにより
覆われていることを特徴とする軸受荷重測定用ロードセ
ルにより達成される。
【0010】上記構成によれば、歪みゲージの各貼着位
置は、ロードセル本体に突設された複数対の突起部と対
応した該ロードセル本体の周面であり、受圧面の相手面
の精度が悪い場合でも、突起部に荷重が集まるため、該
突起部に作用する歪みを歪みゲージにて精度良く検出す
ることができる。
【0011】また、ロードセル本体の周面に貼着された
歪みゲージや各歪みゲージに接続された複数本の入出力
信号線は、保護カバーにより覆われることで、軸受荷重
測定用ロードセルが高温多湿等の特殊環境で使用される
場合にも、特殊環境の負荷から保護されるので、特殊環
境下での長期間の軸受荷重測定が可能となる。又、前記
入出力信号線が、保護カバーにより覆われた内部配線と
されることで、軸受荷重測定用ロードセルを軸受装置内
に組み込む際、断線等の故障を起こす可能性がなく、取
扱い性が良くなる。
【0012】尚、好ましくは前記保護カバーが、防水・
防滴の為のシール装置や、熱影響を防止する耐熱手段を
備えることにより、より確実に特殊環境の負荷から歪み
ゲージや入出力信号線を保護することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係る軸受荷重測定用ロードセルを詳細に
説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る軸受荷重
測定用ロードセルの一部破断斜視図、図2は図1に示し
たロードセルに組み込まれた複数の歪みゲージで構成さ
れたホイートストンブリッジ回路の配線接続図、図3は
図1に示したロードセルを圧延機等に使用されるロール
ネック軸受装置に組み付けた状態を示す要部縦断面図、
図4は図3に示したロールネック軸受装置のIV−IV線に
沿う断面図である。
【0014】本第1実施形態の軸受荷重測定用ロードセ
ル1は、図1に示したように、測定荷重を受ける受圧面
2a,2bが両端に設定されたロードセル本体2と、こ
のロードセル本体2の外周面に貼着される4個の歪みゲ
ージユニットG1 〜G4 と、該ロードセル本体2の外周
面に貼着された歪みゲージユニットG1 〜G4 の周囲を
密閉して覆う金属製の保護カバー6とを備えた構成であ
る。
【0015】前記ロードセル本体2は、横断面形状が円
形の筒状部21と、該筒状部21の両端の互いに対応す
る複数箇所(本実施形態においては、4箇所)からロー
ドセル本体2の軸線方向に沿って突設された複数対(本
実施形態においては、4対)の突起部2p1 ,2q1
2p2 ,2q2 、2p3 ,2q3 、2p4 ,2q4 と、
前記筒状部21の両端近傍の外周に鍔状に形成された一
対のフランジ61,62とを、ステンレス鋼や機械構造
用炭素鋼等で一体形成したものである。
【0016】そして、前記突起部2p1 ,2q1 、2p
2 ,2q2 、2p3 ,2q3 、2p 4 ,2q4 の各先端
面が、測定荷重を受ける前記受圧面2a,2bとなって
いる。尚、本実施形態の場合、これら突起部2p1 〜2
4 と突起部2q1 〜2q4とは、それぞれ円筒を周方
向に4等分した位置にそれぞれ設けられている。
【0017】前記各歪みゲージユニットG1 〜G4 は、
図1及び図2に示したように、筒状部21の両端の互い
に対応する突起部(例えば2p1 と2q1 )間に生じる
圧縮歪みを検出するためのアクティブ歪みゲージA1〜
A4と、該検出値の温度補償用に利用されるダミー歪み
ゲージD1〜D4とで対を成しており、複数対の前記突
起部(例えば2p1 と2q1 )とそれぞれれ対応して筒
状部21の外周面に貼着されている。
【0018】そして、本実施形態の軸受荷重測定用ロー
ドセル1は、4個の歪みゲージユニットG1 〜G4 の各
歪みゲージA1〜A4,D1〜D4に接続された複数本
の入出力信号線13が、図2に示すように、保護カバー
6で覆われたロードセル本体2上で、検出値の平均化等
により検出精度の向上や温度補償が可能なホイートスト
ンブリッジ回路11を構成している。これら入出力信号
線13は、前記保護カバー6に設けたプラグ部14を介
して、該保護カバー6から外部に引き出された入出力信
号ケーブル12(図1参照)に接続された配線構造を有
している。なお、本実施形態における入出力信号ケーブ
ル12としては、4本の信号ケーブルを収容した4線シ
ールドケーブルが使用されている。
【0019】前記保護カバー6は、ロードセル本体2の
筒状部21の外周面と、前記一対のフランジ61,62
とで、筒状部21の外周に歪みゲージユニットG1〜G
4を収容する空間65を画成している。本実施形態の場
合、これらフランジ61,62の外周端には、Oリング
等のシール装置66が装備されており、防水・防滴環境
対策として前記空間65内を密封している。
【0020】そして、例えば図3に示すように、上記軸
受荷重測定用ロードセル1を圧延機等のロール30を支
承しているロールネック軸受装置31に組み付け、該ロ
ールネック軸受装置31の転がり軸受33の軸受荷重を
測定する場合、荷重測定対象の転がり軸受33を支持す
るハウジング32とベース34との間に、適宜数の軸受
荷重測定用ロードセル1を組み付ける。図3に示した本
実施形態では、2個のロードセル1を転がり軸受33の
周方向に沿って所定の間隔で配置している。
【0021】各軸受荷重測定用ロードセル1から引き出
されている入出力信号ケーブル12の端部が、図4に示
すように、中継接続用コネクタ15を介して、それぞれ
専用の第1及び第2の動歪み計16,17に接続される
ことにより、これら第1及び第2の動歪み計16,17
が接続されているデータ監視・収集・記録機器18に、
各ロードセル1の検出したデータが集積記録可能とな
る。
【0022】上述した本実施形態の軸受荷重測定用ロー
ドセル1によれば、歪みゲージユニットG1〜G4の各
貼着位置は、ロードセル本体2の筒状部21の両端に突
設された複数対の各突起部2p1 〜2p4 ,2q1 〜2
4 と対応した該ロードセル本体2の外周面であり、こ
れら突起部2p1 ,2q1 、2p2 ,2q2 、2p3
2q3 、2p4 ,2q4 に荷重が集まるため、受圧面の
相手面の精度(粗さ、平坦度等)が悪い場合でも、これ
ら突起部2p1 〜2p4 ,2q1 〜2q4 に作用する歪
みを歪みゲージユニットG1 〜G4 にて精度よく検出す
ることができる。
【0023】また、前記ロードセル本体2の周面に貼着
された歪みゲージユニットG1 〜G 4 や各歪みゲージA
1〜A4,D1〜D4に接続された複数本の入出力信号
線13は、シール装置66を備えた保護カバー6により
覆われることで、軸受荷重測定用ロードセル1が周囲か
ら水がかかるような多湿の特殊環境で使用される場合に
も、この様な特殊環境の負荷から保護されるので、特殊
環境下での長期間の軸受荷重測定が可能となる。又、前
記入出力信号線13が、保護カバー6により覆われた内
部配線とされることで、前記軸受荷重測定用ロードセル
1をロールネック軸受装置31内に組み込む際、断線等
の故障を起こす可能性がなく、取扱い性が良くなる。
【0024】更に、前記ロードセル本体2上に配置され
た複数個の歪みゲージユニットG1〜G4 の各歪みゲー
ジA1〜A4,D1〜D4に接続された複数本の入出力
信号線13は、保護カバー6により覆われた空間65内
でホイートストンブリッジ回路11を構成しており、プ
ラグ部14を介して該ホイートストンブリッジ回路11
の入出力信号線13に接続された入出力信号ケーブル1
2のみが軸受荷重測定用ロードセル1の外部に引き出さ
れた配線構造である。
【0025】そこで、軸受荷重の測定のために当該軸受
荷重測定用ロードセル1を使用する場合、図4にも示し
たように、該入出力信号ケーブル12を中継接続用コネ
クタ15で第1及び第2の動歪み計16,17に接続す
るだけで、測定開始が可能になり、従来のように現場で
その都度、外部のブリッジ回路に結線する必要がないの
で、現場でのケーブル接続作業が単純且つ容易になり、
優れた取り扱い性を得ることができる。
【0026】尚、前記ロールネック軸受装置31内に組
み込む前記軸受荷重測定用ロードセル1の組み込み数
は、上記実施形態に限らない。例えば、取付寸法が許す
なら、図5(a),(b)に示したように、転がり軸受
33への軸受荷重測定用ロードセル1の組み込み数を軸
受の軸線方向にも二列に配置して、合計4個の軸受荷重
測定用ロードセル1で測定を行う構成とすることもでき
る。
【0027】このように、軸受荷重測定用ロードセル1
の装備数を増大させることで、検出精度の向上を図るこ
とができるが、該軸受荷重測定用ロードセル1の装備数
が増大すると、それに伴ってコストアップするので、軸
受荷重測定用ロードセル1の装備数は、取付スペースや
要求される検出精度、予算に応じて適当な個数に設定す
るとよい。
【0028】図6乃至図8は、本発明の第2実施形態に
係る軸受荷重測定用ロードセルを示したものである。本
第2実施形態の軸受荷重測定用ロードセル41は、図6
及び図7に示したように、上述した第1実施形態の軸受
荷重測定用ロードセル1と比較すると、ロードセル本体
42が、横断面形状が円形の筒状部21の両端の互いに
対応する8箇所からロードセル本体42の軸線方向に沿
って突設された8対の突起部2p1 ,2q1 、2p2
2q2 、2p3 ,2q3 、2p4 ,2q4 、2p5 ,2
5 、2p6 ,2q6 、2p7 ,2q7 、2p8 ,2q
8 を装備した構造に変更され、これら突起部の装備数の
追加に合わせて、筒状部21の外周面の8箇所に歪みゲ
ージユニットG1 〜G8 を貼着したものであり、歪みゲ
ージユニットG1 〜G8の周囲が保護カバー6で覆われ
るという基本的な構成は、第1実施形態の軸受荷重測定
用ロードセル1と共通である。
【0029】そして、これら突起部2p1 ,2q1 、2
2 ,2q2 、2p3 ,2q3 、2p4 ,2q4 、2p
5 ,2q5 、2p6 ,2q6 、2p7 ,2q7 、2
8 ,2q8 の各先端面が、測定荷重を受ける受圧面2
a,2bとなっている。本実施形態の軸受荷重測定用ロ
ードセル41は、8個の歪みゲージユニットG 1 〜G8
の各アクティブ歪みゲージA1〜A8及びダミー歪みゲ
ージD1〜D8(図示せず)に接続された複数本の入出
力信号線13が、図8に示すように、保護カバー6で覆
われたロードセル本体42上で、検出値の平均化等によ
り検出精度の向上や温度補償が可能なホイートストンブ
リッジ回路44を構成している。これら入出力信号線1
3は、前記保護カバー6に設けたプラグ部14を介し
て、該保護カバー6から外部に引き出された入出力信号
ケーブル45(図6参照)に接続された配線構造を有し
ている点は、上記第1実施形態の軸受荷重測定用ロード
セル1と同様である。
【0030】このように、一つのロードセルに装備する
歪みゲージユニットを増やすことで、一つのロードセル
当たりの検出精度が向上するが、装備した歪みゲージユ
ニットの数量が多い分だけ、装置コストが高価になり、
また、大型化する。従って、1つのロードセル当たりに
装備する歪みゲージユニットの数量は、ロードセルとし
ての許容寸法や要求される検出精度、予算に応じて適当
な個数に設定するとよい。
【0031】図9は、本発明の第3実施形態に係る軸受
荷重測定用ロードセルを示したものである。本第3実施
形態の軸受荷重測定用ロードセル46は、図9に示した
ように、上記第2実施形態の軸受荷重測定用ロードセル
41におけるロードセル本体42の内周面及び保護カバ
ー6の外周面に、外部から歪みゲージユニットG1 〜G
8 への熱伝導を防止する耐熱手段としての断熱材47,
48を追加装備したものであり、それ以外は上記第2実
施形態の軸受荷重測定用ロードセル41と同様であるの
で、詳細な説明を省略する。
【0032】前記断熱材47,48の断熱材料は、使用
温度環境によって使い分けられるが、例えば断熱性の高
いプラスチック等のポリマー材料や、フッ素樹脂、シリ
コンなどの樹脂材料、ゴム材料等を使用することができ
る。又、前記軸受荷重測定用ロードセル41を使用する
環境が、熱影響を防止する環境のみの場合は、保護カバ
ー6のシール装置66を省略すると共に、該保護カバー
6自体を断熱材料で構成して空間65を覆う構造とする
こともできる。
【0033】上述のように、断熱材47,48等の耐熱
手段を装備した構成にすると、高温・多湿環境での耐久
性を大幅に向上させることができ、例えば連続鋳造設備
に使用される軸受のように100℃以上の高温で周囲か
ら水がかかり、水蒸気中に覆われる過酷な使用環境下で
使用される軸受の荷重測定においても、前記軸受荷重測
定用ロードセル41は入出力信号線接続部の絶縁不良や
歪みゲージの剥がれ等の電気的な故障を発生することな
く、長期に渡って高精度の歪み検出を安定して行うこと
ができる。
【0034】尚、本発明の軸受荷重測定用ロードセルに
おけるロードセル本体、歪みゲージ、突起部及び保護カ
バー等の構成は、上記各実施形態の構成に限定されるも
のではなく、種々の形態を採りうることは云うまでもな
い。例えば、ロードセル本体の横断面形状は、上記各実
施形態における円形に限らず、四角形、楕円、菱形など
の任意の横断面形状のものを採用することが可能であ
る。又、より高精度の歪み検出を行う為、ロードセル本
体の筒状部の内周面及び外周面の両側に歪みゲージユニ
ットを貼着してホイートストンブリッジ回路を構成する
こともできる。更に、突起部はロードセル本体の両端で
はなく、片側面のみに設けてもよい。
【0035】
【発明の効果】上述したように、本発明の軸受荷重測定
用ロードセルによれば、歪みゲージの各貼着位置は、ロ
ードセル本体に突設された複数対の突起部と対応した該
ロードセル本体の周面であり、受圧面の相手面の精度が
悪い場合でも、突起部に荷重が集中するため、該突起部
に作用する歪みを歪みゲージにて精度良く検出すること
ができる。
【0036】また、ロードセル本体の周面に貼着された
歪みゲージや各歪みゲージに接続された複数本の入出力
信号線は、保護カバーにより覆われることで、軸受荷重
測定用ロードセルが高温多湿等の特殊環境で使用される
場合にも、特殊環境の負荷から保護されるので、特殊環
境下での長期間の軸受荷重測定が可能となる。又、前記
入出力信号線が、保護カバーにより覆われた内部配線と
されることで、軸受荷重測定用ロードセルを軸受装置内
に組み込む際、断線等の故障を起こす可能性がなく、取
扱い性が良くなる。従って、製作性や取り扱い性に優
れ、高温多湿等の特殊環境でも長期間に亘って軸受の荷
重を測定することができる良好な軸受荷重測定用ロード
セルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る軸受荷重測定用ロ
ードセルの一部破断斜視図である。
【図2】図1に示したロードセルに組み込まれた複数の
歪みゲージで構成されたホイートストンブリッジ回路の
配線接続図である。
【図3】図1に示したロードセルを圧延機等に使用され
るロールネック軸受装置に組み付けた状態を示す要部縦
断面図である。
【図4】図3に示したロールネック軸受装置のIV−IV線
に沿う断面図である。
【図5】図3に示したロールネック軸受装置に組み付け
るロードセルの組付け数を4個とした場合の配置例を示
す縦断面図及びV−V線に沿う断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る軸受荷重測定用ロ
ードセルの縦断面図である。
【図7】図6に示した軸受荷重測定用ロードセルの平面
図である。
【図8】図6に示したロードセルに組み込まれた複数の
歪みゲージで構成されたホイートストンブリッジ回路の
配線接続図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る軸受荷重測定用ロ
ードセルの縦断面図である。
【符号の説明】
1 軸受荷重測定用ロードセル 2 ロードセル本体 2a,2b 受圧面 2p1 〜2p4 突起部 2q1 〜2q4 突起部 A1〜A8 アクティブ歪みゲージ D1〜D8 ダミー歪みゲージ G1 〜G4 歪みゲージユニット 6 保護カバー 11 ホイートストンブリッジ回路 12 入出力信号ケーブル 13 入出力信号線 21 筒状部 30 ロール 31 転がり軸受 32 ハウジング 65 空間 66 シール装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受圧面が設定されたロードセル本体を軸
    受装置内に配置し、該ロードセル本体の周面に貼着され
    た複数の歪みゲージでホイートストンブリッジ回路を構
    成することで、軸受に作用する荷重による前記ロードセ
    ル本体の変形を電気抵抗の変化に変換し、荷重に比例し
    た抵抗変化による出力を検出する軸受荷重測定用ロード
    セルであって、 前記ロードセル本体の受圧面が、ロードセル本体の軸線
    方向に沿って突設された複数対の突起部に設定されると
    共に、 前記歪みゲージが、複数対の前記突起部と対応してロー
    ドセル本体の周面に貼着され、保護カバーにより覆われ
    ていることを特徴とする軸受荷重測定用ロードセル。
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Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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