JP2002162083A - 換気調湿システム - Google Patents

換気調湿システム

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JP2002162083A
JP2002162083A JP2000359006A JP2000359006A JP2002162083A JP 2002162083 A JP2002162083 A JP 2002162083A JP 2000359006 A JP2000359006 A JP 2000359006A JP 2000359006 A JP2000359006 A JP 2000359006A JP 2002162083 A JP2002162083 A JP 2002162083A
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air
humidity control
path
control unit
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Takaaki Nakasone
孝昭 中曽根
Yoshimasa Katsumi
佳正 勝見
Mikio Kurashima
幹雄 倉島
Shinya Takehana
真也 竹花
Yasuki Fujii
泰樹 藤井
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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    • F24F2203/10Rotary wheel
    • F24F2203/1084Rotary wheel comprising two flow rotor segments

Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅等に用いられる換気ユニットにおいて、
低コスト、簡易ダクト工事で様々な住宅の潜熱負荷に対
応し、快適性を悪化させることなく結露発生を防止し、
吸着素子のメンテナンスも容易に実現できる換気調湿シ
ステムを提供する。 【解決手段】 排気用送風機102とRA用アダプタ1
15とEA用アダプタ116と備えた換気送風ユニット
2に、室内空気を吸込む吸込グリル15とRA用アダプ
タ115、EA用アダプタ116と室外へ排気する排気
口19をダクト配管させ、そのダクト配管の途中に、吸
着ロータ27等を容易に取り外せる構造とした調湿ユニ
ット20を配管した構成とすることにより、排気に含ま
れる水分を室内に戻したり、室内水分を排気に含ませた
りするような、換気をしながら室内を調湿するシステム
を得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等において部
屋の中の汚れた空気を換気することにより建物内の清浄
度を保つとともに換気に伴い侵入もしくは失われていく
湿分を排湿もしくは保湿することにより、室内の湿度を
快適に保てる換気調湿システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保護の観点から省エネル
ギーが叫ばれる中、住宅においても次世代省エネルギー
基準の告示に代表されるように高気密高断熱化、また気
密性能の向上に伴う24時間計画換気の重要性がクロー
ズアップされている。
【0003】しかしながら一方では、常時換気を行うこ
とによる弊害、即ち夏期、梅雨期においては湿分の侵入
による不快感と潜熱負荷増加による冷房機の消費電力増
大、冬期においては室内が乾燥することによるウィルス
活性化や建材のひび割れ等が発生しているのも事実であ
る。
【0004】これらの問題に対応すべく換気を行いなが
ら全熱、即ち温度および湿度を回収する全熱交換機を搭
載した換気システムが開発され主に高気密高断熱住宅に
おいて実用されてはいるものの潜熱すなわち湿度の回収
量が不足しており諸問題の完全な解決には至っていない
のが現状である。
【0005】本願出願人はさきに換気を行いながら除
湿、加湿を行うことにより室内を快適な温湿度に調整す
る技術として特許出願公開平成7年第280316号公
報に開示された技術を提案した。
【0006】これは、給気用送風機101、排気用送風
機102、熱交換機103、吸着素子104、吸着素子
を再生するための加熱器105、排気通風路106およ
び給気通風路107、通風路を切り替えるための排気流
路切替シャッター108、給気流路切替シャッター10
9、第1給気開閉シャッター110、第2給気開閉シャ
ッター111、除湿再生流路112、本体外郭には、給
気用送風機101の吸込空気の導入口であるOA用アダ
プタ113、給気用送風機101の吹出空気の導出口で
あるSA用アダプタ114、排気用送風機102の吸込
空気の導入口であるRA用アダプタ115、排気用送風
機102の吹出空気の導出口であるEA用アダプタ11
6より構成される多機能型換気装置117であり、室内
および室外の温湿度を検出し、排気流路切替シャッター
108、給気流路切替シャッター109、第1給気切替
シャッター110、第2給気切替シャッター111の開
閉および加熱器105の作動を制御する制御手段118
を持つことで全熱交換換気、普通換気、循環風を切り替
えるとともに吸着素子104による除湿もしくは加湿を
組み合わせて室内を快適な温湿度環境に維持するもので
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の例のように、全
熱交換機、吸着素子、給排送風機を一体で構成し、風路
を切り替えることにより換気と同時に除湿もしくは加湿
を行う技術が開示されているが、既築住宅において既に
熱交換機を搭載した換気システムが設置されている場合
に上記した従来の多機能型換気装置を追加設置すること
は、多大なコストアップを強いられるとともに大幅なダ
クト配管工事を要してしまうことになる。
【0008】住宅における潜熱負荷は住宅が建てられて
いる地域、住宅自体の気密性能、強制的な換気量、実際
に人が生活することにより発生する発湿量等により大き
く異なるものであり、住宅の設備設計時に予測算出した
潜熱負荷と実際に生活を始めた後の負荷とが乖離してし
まい室内温湿度環境が悪化してしまうため潜熱負荷を処
理すべき手段の追加が必要な場合に、従来の多機能型換
気装置では容易に追加設置工事が出来ないという課題が
あった。
【0009】また、冬期において換気をしながらの加湿
が求められた場合、例えばある部屋には人が在室してい
て暖房しており、もう一方の部屋は暖房をしていなかっ
た場合、暖房している部屋は快適な温湿度環境が実現で
きるが、暖房をしていない部屋は温度が低下しているた
め供給した加湿空気の露点温度が室内の低温部分、例え
ば窓内面等の温度を上回って結露が生じてしまい、黴の
生成を促すとともに建材の耐久性を損なうという課題も
あった。
【0010】更に、年間を通して室内を快適な温湿度に
維持するため低温から高温、また低湿から高湿といった
様々な条件の外気や室内の空気を吸着素子に通風させ除
湿もしくは加湿を行わなければならないが、長期間複数
回に及ぶヒートサイクルや、塵、埃の付着、水分子以外
の極性分子の吸着等により、吸着素子の吸着性能が劣化
する場合がある。その際の対処方法としては、吸着素子
の交換もしくは吸着素子を洗浄し再利用することが考え
られるが、いずれの場合も吸着素子を本体から取り外さ
なければならない。
【0011】従来の多機能型換気装置は構造上、天井裏
への隠蔽設置となっており、吸着素子を取り出すために
は、本体近辺に点検口が必要になるとともに、その点検
口から覗いた状態で本体を解体せねばならず、吸着素子
のメンテナンスが容易に行えないという課題もあった。
【0012】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、低コスト、簡易ダクト工事で様々な住宅の
潜熱負荷に対応でき、住宅内の必要なエリアのみ除加湿
を行うことによって快適性を悪化させることなく結露発
生を防止でき、更に吸着素子のメンテナンスも容易に実
現できる換気調湿システムを提供することを目的として
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の換気調湿システ
ムは上記目的を達成するために、換気送風ユニットによ
り排気される空気中に含まれる湿分を回収し、加湿が所
望とされるエリアに供給する換気調湿システム。
【0014】本発明によれば、排気で捨ててしまう湿分
を回収し、加湿が必要とされる室内に集中的に供給する
ため、室内の相対湿度を向上し、快適性を向上させるこ
とができる換気調湿システムが得られる。
【0015】また、他の手段は吸着素子に空気を流通さ
せ空気中の水分を吸着せしめる吸着経路と、吸着素子に
加熱空気を流通させ吸着素子から水分を脱着せしめる再
生経路と、この再生経路内に在って空気を加熱して加熱
空気を創出する加熱手段と、吸着素子を吸着経路および
再生経路中に同時に介在せしめるように保持する素子保
持手段と、この素子保持手段を連続的もしくは間欠的に
回転駆動させ吸着経路における吸着素子への水分の吸着
と再生経路における吸着素子からの水分の脱着が同時に
かつ連続的もしくは間欠的に切り替わるように作動せし
める駆動手段と、吸着経路を流れる流体と再生経路を流
れる流体とが互いに混合しないように区分する仕切とを
備えた調湿ユニットを、送風ダクト内を流れる流体が、
吸着経路および再生経路もしくはその何れか一方を流通
し得るように前記送風ダクト中に介在せしめた構成とし
たものである。
【0016】本発明によれば大幅なダクト配管工事を要
せず、低コストで様々な住宅の潜熱負荷に対応できる換
気調湿システムが得られる。
【0017】また、他の手段は換気送風ユニットの導出
口と室外を連通する送風ダクト内を流れる流体もしくは
室内と換気送風ユニットの導入口を連通する送風ダクト
内を流れる流体が調湿ユニット内の吸着経路を流通し得
るように送風ダクト中に調湿ユニットを介在せしめると
ともに、室内もしくは室外より調湿ユニット内に空気を
吸引し再生経路を流通させた後に室内に送りこむ送風手
段を設けた構成としたものである。
【0018】そして本発明によれば、室外に排気される
空気中の湿分を吸着し、室内に戻すことで室内を加湿す
ることができる換気調湿システムが得られる。
【0019】また、他の手段は換気送風ユニットの導出
口と室外を連通する送風ダクト内を流れる流体もしくは
室内と換気送風ユニットの導入口を連通する送風ダクト
内を流れる流体が調湿ユニット内の再生経路を流通し得
るように送風ダクト中に調湿ユニットを介在せしめると
ともに、室内もしくは室外より調湿ユニット内に空気を
吸引し吸着経路を流通させた後に室内に送りこむ送風手
段を設けた構成としたものである。
【0020】そして本発明によれば、換気を行いながら
室内を除湿することができる換気調湿システムが得られ
る。
【0021】また、他の手段は送風手段により再生経路
もしくは吸着経路を流通した空気を少なくとも2つ以上
に分岐せしめる分岐経路を設け、この分岐経路内に空気
を流通もしくは遮断せしめる開閉手段を設けた構成とし
たものである。
【0022】そして本発明によれば、住宅内の所望され
るエリアのみを加湿することによって快適性を悪化させ
ることなく結露発生を防止できる換気調湿システムが得
られる。
【0023】また、他の手段は換気送風ユニットの導出
口と室外を連通する送風ダクト内を流れる流体と室外と
換気送風ユニットの導入口を連通する送風ダクト内を流
れる流体とを顕熱交換もしくは全熱交換する熱交換機を
換気送風ユニット内に設け、換気送風ユニットの導出口
と室外を連通する送風ダクト内を流れる流体が熱交換機
を通過した後に調湿ユニット内の吸着経路を流通し得る
ように送風ダクト中に調湿ユニットを介在せしめた構成
としたものである。
【0024】そして本発明によれば、吸着素子の吸着効
果を高めて加湿量を増加させることができる換気調湿シ
ステムが得られる。
【0025】また、他の手段は室内と換気送風ユニット
の導入口を連通する送風ダクト内を流れる流体と換気送
風ユニットの導出口と室内を連通する送風ダクト内を流
れる流体とを顕熱交換もしくは全熱交換する熱交換機を
換気送風ユニット内に設け、室内と換気送風ユニットの
導入口を連通する送風ダクト内を流れる流体が熱交換機
を通過する前に調湿ユニット内の吸着経路を流通し得る
ように送風ダクト中に調湿ユニットを介在せしめた構成
としたものである。
【0026】そして本発明によれば、冬期に加湿を行う
とともに室内への給気の温度を高めて快適性を向上でき
る換気調湿システムが得られる。
【0027】また、他の手段は換気送風ユニットの導出
口と室外を連通する送風ダクト内を流れる流体と室外と
換気送風ユニットの導入口を連通する送風ダクト内を流
れる流体とを顕熱交換もしくは全熱交換する熱交換機を
換気送風ユニット内に設け、換気送風ユニットの導出口
と室外を連通する送風ダクト内を流れる流体が熱交換機
を通過した後に調湿ユニット内の再生経路を流通し得る
ように送風ダクト中に調湿ユニットを介在せしめた構成
としたものである。
【0028】そして本発明によれば、除湿を行う際に加
熱手段の加熱量を抑えて省エネを図ることができる換気
調湿システムが得られる。
【0029】また、他の手段は室内と換気送風ユニット
の導入口を連通する送風ダクト内を流れる流体と換気送
風ユニットの導出口と室内を連通する送風ダクト内を流
れる流体とを顕熱交換する熱交換機を換気送風ユニット
内に設け、室内と換気送風ユニットの導入口を連通する
送風ダクト内を流れる流体が熱交換機を通過する前に調
湿ユニット内の再生経路を流通し得るように送風ダクト
中に調湿ユニットを介在せしめた構成としたものであ
る。
【0030】そして本発明によれば、梅雨期に除湿を行
うとともに室内への給気の温度を高めて快適性を向上で
きる換気調湿システムが得られる。
【0031】また、他の手段は送風手段を調湿ユニット
に内包し、この送風手段が空気を吸引するための少なく
とも1つの開口部を調湿ユニットに設けるとともに調湿
ユニットを天井もしくは天井内に設置固定する固定手段
を備え、調湿ユニットを天井または天井内に設置固定し
た状態で開口部より加熱手段、駆動手段、吸着素子、素
子保持手段、仕切および送風手段を一体もしくは個別に
かつ容易に取り出せる構造としたものである。
【0032】そして本発明によれば、吸着素子のメンテ
ナンスを容易に行うことができる換気調湿システムが得
られる。
【0033】また、他の手段は素子保持手段を回転駆動
させる駆動手段を少なくとも2つ以上備え、これら複数
の駆動手段の何れか1つを作動させるとともに、所定時
間ごとに作動させる駆動手段を切り替えるようにしたも
のである。
【0034】そして本発明によれば、調湿ユニットの耐
久性を向上することができる換気調湿システムが得られ
る。
【0035】また、他の手段は吸着素子より水分を脱着
せしめた空気の温度を検出する温度検出手段を再生経路
内に設け、この温度検出手段により加熱手段の出力を制
御するようにしたものである。
【0036】そして本発明によれば、送風ダクトの耐久
性を高めることができる換気調湿システムが得られる。
【0037】また、他の手段は吸着素子により水分を吸
着すべき空気を加熱せしめる補助加熱手段を吸着経路内
に設けるとともに、この補助加熱手段および加熱手段の
何れか一方を動作させるようにしたものである。
【0038】そして本発明によれば、調湿ユニットを複
数個設けることなく加湿と除湿の切替を行うことができ
る換気調湿システムが得られる。
【0039】また、他の手段は、送風手段に吸引される
流体を吸着素子の一部分に流通せしめ、この送風手段に
吸引される流体が再生経路を流れる流体および吸着経路
を流れる流体と混合しないように仕切ったパージ流路を
備えるとともに、送風手段により送風された流体を再生
経路に流通せしめる構成としたものである。
【0040】そして本発明によれば、加熱手段の余熱を
回収し、加熱手段の消費電力を下げることができる換気
調湿システムが得られる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、換気送風ユニットにより排気される空気中に含まれ
る湿分を回収し、加湿が所望とされるエリアに供給する
ものであり、排気で捨ててしまう湿分を回収し、加湿が
必要とされる室内に集中的に供給するため、室内の相対
湿度を向上し、快適性を向上させる作用を有する。
【0042】また、請求項2に記載の発明は、本体と、
前記本体内に設置される少なくとも1つの送風機と、前
記本体の外郭に設けられ、前記本体外より前記送風機へ
送風される流体を導入するための少なくとも1つの導入
口と、前記本体の外郭に設けられ、前記送風機より送風
される流体を前記本体外へ導出するための少なくとも1
つの導出口とを有する換気送風ユニットと、前記導入口
と室内、前記導出口と室外、前記導入口と室外、前記導
出口と室内の少なくとも何れか1つを連通し流体を流通
せしめる少なくとも1つの送風ダクトとを有する換気シ
ステムにおいて、吸着素子に空気を流通させ空気中の水
分を吸着せしめる吸着経路と、前記吸着素子に加熱空気
を流通させ前記吸着素子から水分を脱着せしめる再生経
路と、前記再生経路内に在り空気を加熱し加熱空気を創
出する加熱手段と、前記吸着素子を前記吸着経路および
前記再生経路中に同時に介在せしめるように保持する素
子保持手段と、前記素子保持手段を連続的もしくは間欠
的に回転駆動させ前記吸着経路における前記吸着素子へ
の水分の吸着と前記再生経路における前記吸着素子から
の水分の脱着が同時にかつ連続的もしくは間欠的に切り
替わるように作動せしめる駆動手段と、前記吸着経路を
流れる流体と前記再生経路を流れる流体とが互いに混合
しないように区分する仕切とを備えた調湿ユニットと、
前記送風ダクト内を流れる流体が、前記吸着経路および
前記再生経路もしくはその何れか一方を流通し得るよう
に前記送風ダクト中に前記調湿ユニットを介在せしめた
ものであり、換気システムの送風ダクト内を流通する空
気を、送風ダクト中に介在せしめた調湿ユニット内の吸
着経路もしくは再生経路に流し、吸着経路および再生経
路に在る吸着素子への湿分の吸着作用もしくは脱着作用
により、送風ダクト内を流通する空気の湿分を調整する
為、低コストで住宅の潜熱負荷に対応する作用を有す
る。
【0043】また、請求項3に記載の発明は、換気送風
ユニットの導出口と室外を連通する送風ダクト内を流れ
る流体もしくは室内と換気送風ユニットの導入口を連通
する送風ダクト内を流れる流体が調湿ユニット内の吸着
経路を流通し得るように前記送風ダクト中に前記調湿ユ
ニットを介在せしめるとともに、室内もしくは室外より
前記調湿ユニット内に空気を吸引し再生経路を流通させ
た後に室内に送りこむ送風手段を設けたものであり、換
気送風ユニットにより室外へ排気される空気中の湿分を
調湿ユニット内の吸着経路に在る吸着素子に吸着させ、
吸着した湿分を再生経路に在る加熱手段により昇温され
た加熱空気を用いて脱着せしめ、その脱着した湿分を含
む高湿の空気を送風手段によって室内に送り込むことに
よって室内の湿度を高める為、室内が過乾燥にならない
という作用を有する。
【0044】また、請求項4に記載の発明は、換気送風
ユニットの導出口と室外を連通する送風ダクト内を流れ
る流体もしくは室内と換気送風ユニットの導入口を連通
する送風ダクト内を流れる流体が調湿ユニット内の再生
経路を流通し得るように前記送風ダクト中に前記調湿ユ
ニットを介在せしめるとともに、室内もしくは室外より
前記調湿ユニット内に空気を吸引し吸着経路を流通させ
た後に室内に送りこむ送風手段を設けたものであり、送
風手段により調湿ユニット内に空気を吸引し、その空気
中の湿分を調湿ユニット内の吸着経路に在る吸着素子に
吸着せしめ、吸着素子により湿分を除かれた低湿の空気
を室内に送り込むことによって室内の湿度を下げる作用
を有するとともに、換気送風ユニットにより室外へ排気
される空気を調湿ユニット内の再生経路に在る加熱手段
により昇温し、その加熱空気を用いて吸着素子に吸着し
た湿分を脱着せしめ、脱着した湿分を室外に排気する
為、室内の湿分を除くという作用を有する。
【0045】また、請求項5に記載の発明は、送風手段
により再生経路もしくは吸着経路を流通した空気を少な
くとも2つ以上に分岐せしめる分岐経路を設け、前記分
岐経路内に空気を流通もしくは遮断せしめる開閉手段を
設けたものであり、送風手段により再生経路もしくは吸
着経路を流通せしめたあとの高湿もしくは低湿の空気が
住宅内の複数箇所に連通する分岐経路内に在る開閉手段
により流通もしくは遮断され所望されるエリアにのみ送
りこまれることにより、所望されるエリアの湿度を高め
るもしくは下げるという作用を有する。
【0046】また、請求項6に記載の発明は、換気送風
ユニットの導出口と室外を連通する送風ダクト内を流れ
る流体と室外と換気送風ユニットの導入口を連通する送
風ダクト内を流れる流体とを顕熱交換もしくは全熱交換
する熱交換機を前記換気送風ユニット内に設け、前記導
出口と室外を連通する送風ダクト内を流れる流体が前記
熱交換機を通過した後に調湿ユニット内の吸着経路を流
通し得るように前記送風ダクト中に前記調湿ユニットを
介在せしめたものであり、換気送風ユニットにより室外
へ排気される空気を室外からの給気と熱交換させること
により温度を低下せしめ、温度が下がることにより相対
湿度が高まった空気を調湿ユニット内に導き、導入した
低温高湿空気中の湿分を吸着経路にある吸着素子に吸着
せしめることにより、吸着素子の吸着効果を高める為、
低入力で加湿するという作用を有する。
【0047】また、請求項7に記載の発明は、室内と換
気送風ユニットの導入口を連通する送風ダクト内を流れ
る流体と換気送風ユニットの導出口と室内を連通する送
風ダクト内を流れる流体とを顕熱交換もしくは全熱交換
する熱交換機を前記換気送風ユニット内に設け、室内と
前記導入口を連通する送風ダクト内を流れる流体が前記
熱交換機を通過する前に調湿ユニット内の吸着経路を流
通し得るように前記送風ダクト中に前記調湿ユニットを
介在せしめたものであり、換気送風ユニットにより室外
へ排気される空気中の湿分を調湿ユニット内の吸着経路
に在る吸着素子に吸着させ、その湿分を除かれるととも
に吸着熱により温度が上昇した高温低湿の空気と外気か
らの給気とを熱交換させることにより、給気の温度を高
める為、室内の温度を下げずに除湿するという作用を有
する。
【0048】また、請求項8に記載の発明は、換気送風
ユニットの導出口と室外を連通する送風ダクト内を流れ
る流体と室外と換気送風ユニットの導入口を連通する送
風ダクト内を流れる流体とを顕熱交換もしくは全熱交換
する熱交換機を前記換気送風ユニット内に設け、前記導
出口と室外を連通する送風ダクト内を流れる流体が前記
熱交換機を通過した後に調湿ユニット内の再生経路を流
通し得るように前記送風ダクト中に前記調湿ユニットを
介在せしめたものであり、換気送風ユニットにより室外
へ排気される空気を室外からの給気と熱交換させること
により温度を上昇せしめ、その高温空気を調湿ユニット
内の再生経路に在る加熱手段により昇温することによ
り、加熱手段の加熱量を抑えるという作用を有する。
【0049】また、請求項9に記載の発明は、室内と換
気送風ユニットの導入口を連通する送風ダクト内を流れ
る流体と換気送風ユニットの導出口と室内を連通する送
風ダクト内を流れる流体とを顕熱交換する熱交換機を前
記換気送風ユニット内に設け、室内と前記導入口を連通
する送風ダクト内を流れる流体が前記熱交換機を通過す
る前に調湿ユニット内の再生経路を流通し得るように前
記送風ダクト中に前記調湿ユニットを介在せしめたもの
であり、換気送風ユニットにより室外へ排気される空気
を調湿ユニット内の再生経路に在る加熱手段により昇温
し、その加熱空気を用いて吸着素子に吸着した湿分を脱
着せしめ、脱着により湿分が加わるとともに加熱手段の
余熱により温度が上昇した高温高湿の空気と外気からの
給気とを熱交換させることにより、給気の温度を高める
為、室内の温度を下げずに除湿するという作用を有す
る。
【0050】また、請求項10に記載の発明は、送風手
段を調湿ユニットに内包し、送風手段が空気を吸引する
ための少なくとも1つの開口部を前記調湿ユニットに設
けるとともに調湿ユニットを天井もしくは天井内に設置
固定する固定手段を備え、前記調湿ユニットを天井また
は天井内に設置固定した状態で前記開口部より加熱手
段、駆動手段、吸着素子、素子保持手段、仕切および送
風手段を一体もしくは個別にかつ容易に取り出せる構造
としたものであり、メンテナンスのための点検口が送風
手段の空気吸引開口を兼ねる為、別途メンテナンス用点
検口を取り付けなくても良いという作用を有する。
【0051】また、請求項11に記載の発明は、素子保
持手段を回転駆動させる駆動手段を少なくとも2つ以上
備え、前記複数の駆動手段の何れか1つを作動させると
ともに、所定時間ごとに作動させる駆動手段を切り替え
るようにしたものであり、駆動手段の耐久性を高め、製
品耐久性を高めるという作用を有する。
【0052】また、請求項12に記載の発明は、吸着素
子より水分を脱着せしめた空気の温度を検出する温度検
出手段を再生経路内に設け、前記温度検出手段により加
熱手段の出力を制御するようにしたものであり、吸着素
子への吸着量が少なく、吸着素子から水分を脱着せしめ
た後の再生経路を流通する空気の温度が上昇した場合に
は、その空気温度を温度検出手段により検出し、加熱手
段の出力を減じて空気温度を低下させる為、製品耐久性
を高めるという作用を有する。
【0053】また、請求項13に記載の発明は、吸着素
子により水分を吸着すべき空気を加熱せしめる補助加熱
手段を吸着経路内に設けるとともに前記補助加熱手段お
よび加熱手段の何れか一方を動作させるようにしたもの
であり、吸着経路において流通空気中の湿分の吸着素子
への吸着作用がなされ、再生経路において吸着素子に吸
着している湿分の加熱手段で昇温された加熱空気への脱
着作用がなされている状態から、補助加熱手段を動作さ
せ加熱手段の出力を停止させることにより、吸着経路に
おいては吸着作用から補助加熱手段により昇温された加
熱空気による脱着作用へと切り替わり、再生経路におい
ては脱着作用から流通空気中の湿分の吸着素子への吸着
作用へと切り替わるという作用を有する。
【0054】また、請求項14に記載の発明は、送風手
段に吸引される流体を吸着素子の一部分に流通せしめ、
この送風手段に吸引される流体が再生経路を流れる流体
および吸着経路を流れる流体と混合しないように仕切っ
たパージ流路を備えるとともに、前記送風手段により送
風された流体を前記再生経路に流通せしめるようにした
ものであり、吸着素子に蓄熱された加熱手段の余熱を送
風手段に吸引される流体を流通させることにより回収し
て流体を昇温し、その加熱流体を再生経路に流入させ、
再生経路内に在る加熱手段によって更に昇温するため、
加熱手段の消費電力を下げるという作用を有する。
【0055】以下、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0056】
【実施例】(実施例1)従来例と同一箇所には同一番号
を付し、詳細な説明は省略する。
【0057】図1は本発明の実施例1に於けるシステム
構成の概略図である。図に示すように、板金もしくは樹
脂で形成された箱形状の本体1と、その本体1内に設置
され外気を導入し室内へと送風する遠心もしくは軸流の
給気用送風機101と、同じく本体1内に設置され室内
の空気を吸引し室外へと排出する遠心もしくは軸流の排
気用送風機102とからなる換気送風ユニット2が住宅
の天井裏に設置固定されており、導入した外気と排出す
るべき室内空気を熱交換する熱交換機103が本体1内
に設けられている。
【0058】また本体1内において、熱交換機103に
外気が導入される空間(OA領域3)、室内に供給され
るべき外気が熱交換機103から導出された空間(SA
領域4)、排出するべき室内空気が熱交換機103に導
入される空間(RA領域5)、室外に排気されるべき室
内空気が熱交換機103から導出された空間(EA領域
6)が仕切7a〜仕切7dによって、各々の領域中の空
気が相互に混合しないように形成されている。
【0059】また本体1の外郭には、給気用送風機10
1の吸込空気の導入口でありOA領域3と本体外部とを
連通するOA用アダプタ113と、給気用送風機101
の吹出空気の導出口でありSA領域4と本体外部とを連
通するSA用アダプタ114と、排気用送風機102の
吸込空気の導入口でありRA領域5と本体外部とを連通
するRA用アダプタ115と、排気用送風機102の吹
出空気の導出口でありEA領域6と本体外部とを連通す
るEA用アダプタ116とが取り付けられている。
【0060】OA用アダプタ113には室外と連通し外
気を流通させるOAダクト8が接続されており、OAダ
クト8の他端には外気取入口9が取り付けられている。
また、SA用アダプタ114には室内に供給すべき空気
が流通するSAダクト10が接続されており、分岐チャ
ンバ11を介して室内と連通している。
【0061】分岐チャンバ11は流通空気を複数の室内
空間へと分岐供給するものであり、室内空間12aと連
通するSAダクト10a、室内空間12bと連通するS
Aダクト10b、室内空間12cと連通するSAダクト
10cとが接続されている。
【0062】SAダクト10aの他端には室内空間12
aへの空気供給口である吹出グリル13aが接続されて
おり、吹出グリル13aは室内空間12aの天井面に設
置固定されている。
【0063】また、SAダクト10bの他端には室内空
間12bへの空気供給口である吹出グリル13bが接続
されており、吹出グリル13bは室内空間12bの天井
面に設置固定されている。
【0064】同様にSAダクト10cの他端には室内空
間12cへの空気供給口である吹出グリル13cが接続
されており、吹出グリル13cは室内空間12cの天井
面に設置固定されている。
【0065】RA用アダプタ115には室内と連通し室
内より排気するべき空気を流通させるRAダクト14が
接続されており、RAダクト14の他端には排気用の吸
込グリル15が取り付けられている。
【0066】吸込グリル15は廊下空間16の天井面に
設置固定されており、室内空間12a、12b、12c
からの排気空気が各々の部屋に設けられているドアのア
ンダーカット17a、17b、17cを通って廊下空間
16に集まり吸込グリル15へ吸引される集中リターン
の排気方式となっている。
【0067】EA用アダプタ116には室外と連通し室
外へ排気する空気を流通させるEAダクト18が接続さ
れており、EAダクト18の他端には排気空気の排気口
19が取り付けられている。
【0068】以上のように換気送風ユニットに各部材を
接続することにより、同時給排集中リターン方式の熱交
換換気システムを構築しており、EAダクト18の管路
中に調湿ユニット20が介在している。
【0069】図2は本発明の実施例1に於ける調湿ユニ
ットの概略構成図である。調湿ユニット20は外郭を上
面に設けられた金属製の天板21と側面4方に設けられ
た同じく金属製の側板22で覆われており、天板21に
は調湿ユニット20を天井裏に固定するための固定金具
23が取りつけられている。
【0070】固定金具23にボルト24を通し住宅の木
枠にナット25で締め付けることで天板21と室内の天
井面26が平行となる位置に調湿ユニット20が固定さ
れることになる。
【0071】調湿ユニット20の内部には、空気中の水
分を可逆的に吸脱着する吸着剤(図示せず)としてシリ
カゲル、ゼオライト、塩化リチウム等を用い、その吸着
剤をセラミック繊維、ガラス繊維等の無機繊維、もしく
はそれら無機繊維とパルプとを混合抄造した紙に担持さ
せ、その吸着剤を担持させた紙を用いてコルゲート加工
を施した波型紙と平面紙を用意し、その波型紙と平面紙
を積層して巻き上げることにより、母線方向に多数の小
透孔を有した円柱状に形成された吸着素子、即ち吸着ロ
ータ27が内在している。
【0072】吸着ロータ27は、比較的湿分を多く含ん
でいるときに相対的に湿度の低い空気が通過すると通過
空気に湿分を放出し、比較的乾燥しているときに相対的
に湿度の高い空気が通過すると通過空気の湿分を吸着す
る性質を持っている。
【0073】吸着ロータ27の保護および保持のため、
素子保持手段としてのロータケース28が吸着ロータ2
7を包容しており、ロータケース28の外周には回転運
動を行うためのプーリー29が設けられている。
【0074】ロータケース28は金属もしくは強度が高
く、耐熱性を有する樹脂、例えばPPもしくはPET、
あるいは金属と樹脂を組み合わせることにより構成され
ており、プーリー29は同様に樹脂を成形して形作り、
ロータケース28に接着もしくは勘合もしくは螺子止め
で組み付けるか、ロータケース28との一体成形で形作
っても良い。
【0075】吸着ロータ27およびロータケース28に
は円面の中心に同心円状の挿入口を有しており、シャフ
ト30が挿入可能になっている。
【0076】シャフト30は吸着ロータ27およびロー
タケース28が挿入後所定の位置、即ち、吸着ロータ2
7とロータケース28の合計厚み分が挿入し終わった位
置で止まるように段差31が設けられており、段差31
の他端は天板21の下面に螺子止めにより固定されてい
る。
【0077】また、吸着ロータ27およびロータケース
28をシャフト30に挿入した後に吸着ロータ27およ
びロータケース28の挿入口直径より大きい長さを有す
る止め具32をシャフト30の先端に螺子止めにより取
り付けることにより、吸着ロータ27およびロータケー
ス28の抜けおよび落下が発生しない構造となってい
る。
【0078】このように天板21にシャフト30を固定
し、シャフト30に吸着ロータ27およびロータケース
28を挿入し、止め具32をシャフト30の先端に取り
付けることによって吸着ロータ27が調湿ユニット20
内の所定の位置、即ち吸着ロータ27の母線が天板21
と垂直に交わり吸着ロータ27の小透孔を流通する流体
が吸着ロータ27内において鉛直方向に流れるように固
定されることになるが、吸着ロータ27とロータケース
28の厚み合計に対してシャフト30の挿入部分、即ち
段差31から止め具32までの距離は所定のクリアラン
ス、例えば0.5mm程度のクリアランスを保っている
ので、吸着ロータ27およびロータケース28は周方向
においては回動自在な構造となっている。
【0079】また、ロータケース28の外周に沿って上
部仕切板33が設けられ、調湿ユニット20内における
空間が吸着ロータ27の回転軸方向において上部仕切板
33により仕切られた構造となっている。上部仕切板3
3は金属を用いた曲げ、絞り加工もしくは強度が高く、
耐熱性を有する樹脂、例えばPPもしくはPETを成形
することにより形作られ、側版25に螺子止めにより固
定されている。
【0080】また、上部仕切板33には駆動手段として
のタイミングモータ34a、34bが螺子止めにより固
定されており、タイミングモータ34a、34bには各
々回転運動が伝達されるプーリー29a、29bが設け
られており、プーリー29a、29bは各々ロータケー
ス28の外周に設けられたプーリー29と噛合ってお
り、タイミングモータ34a、34bの何れか一方を駆
動されることにより、ロータケース28および吸着ロー
タ27が回転することになる。
【0081】また、側版25の下端、即ち天井面26側
にはABS樹脂で形作られた吸込グリル35が吊り下げ
金具50により接続固定されており、吸込グリル35に
は空気を吸引するための開口である吸込ルーバー36が
設けられている。また、調湿ユニット20内の吸込グリ
ル35直上には下部仕切板37が設けられ、下部仕切板
37は螺子止めにより側板22に接続固定されている。
【0082】下部仕切板37の吸込ルーバー36の上部
に位置する部分には円形状の開口が設けられており、そ
の開口が送風手段としての送風機38の吸込口と連結し
た構造となっている。
【0083】下部仕切板37は、金属を用いた曲げ、絞
り加工もしくは強度が高く、良好な成形性を有する樹
脂、例えばPP、PETもしくはABSを成形すること
により形作られており、送風機38は、遠心もしくは軸
流の送風機で、羽根およびケーシングを金属もしくは、
良好な強度、成形性、耐熱性を有する樹脂、例えばP
P、PETもしくはABSの成形品により構成される。
【0084】送風機38の吐出口には調湿ダクト39が
勘合により密着固定されており、調湿ダクト39は、吸
着ロータ27の一部分即ち、吸着ロータ27の円面の1
/2から1/8、望ましくは1/3から1/6の扇形
状、つまり吸着ロータ27と同一半径で、角度が180
°から45°、望ましくは120°から60°の扇形状
の部分を管路中に介在せしめるように構成される。
【0085】調湿ダクト39は上部仕切板33の一部で
側板22に接続固定されており、調湿ダクト39と調湿
ユニット20の外部を連通するため、側板22に開口を
設け、その開口の外郭かつ側板22の外面に吐出アダプ
タ40を接続固定した構成としている。
【0086】調湿ダクト39は、金属を用いた曲げ、絞
り加工もしくは強度が高く、耐熱性を有する樹脂、例え
ばPPあるいはPETを成形することにより形作られて
いる。
【0087】また、調湿ダクト39内における送風機3
8の吐出部と吸着ロータ27の間の空間には、加熱手段
としてのPositive Temperature
Coefficient Thermistor(以
下、PTCサーミスタ)41aが設けられている。
【0088】また側板22には、調湿ユニット20内部
における上部仕切板33と下部仕切板37の間の空間と
調湿ユニット20外部とを連通するように開口を設け、
入口アダプタ42を接続するとともに、調湿ユニット2
0内部における天板21と上部仕切板33の間の空間と
調湿ユニット20外部とが連通するように開口を設け、
出口アダプタ43を接続した構成としている。
【0089】以上のような構造において、タイミングモ
ータ34a、送風機38、PTCサーミスタ41aを作
動させ、入口アダプタ42から相対的に湿度の高い空気
を流入させたとすると、送風機38により廊下空間の空
気が吸込ルーバー36を通って送風機38に吸いこまれ
調湿ダクト39に吹出される。
【0090】吹出された空気はPTCサーミスタ41a
を通過する際に昇温され、高温かつ相対的に湿度の低い
空気となって吸着ロータ27の吐出ダクト内に介在する
部分を通過する。
【0091】その際に吸着ロータ27は含んでいる湿分
を脱着するので通過した空気は湿度が高められ吐出アダ
プタ40から調湿ユニット20外部へと導出する。
【0092】この吸込ルーバー36から吐出アダプタ4
0に至る経路は、吸着ロータ27により調湿された空気
を室内に吐出させる再生経路44となる。
【0093】一方、入口アダプタ42から流入した相対
的に湿度の高い空気は、調湿ユニット20内の上部仕切
板33と下部仕切板37の間の空間へ導かれた後、吸着
ロータ27の調湿ダクト39内に介在している以外の部
分を通過する。
【0094】その際に吸着ロータ27に湿分を吸着され
湿度の低い空気となって調湿ユニット20内の天板21
と上部仕切板33の間の空間へ導かれた後、出口アダプ
タ43から調湿ユニット20外部へと導出する。
【0095】この入口アダプタ42から出口アダプタ4
3に至る経路は、吸着ロータ27への室内の排気空気が
通過する吸着経路45となる。
【0096】再生経路44と吸着経路45は下部仕切板
37と調湿ダクト39によって仕切られているので再生
経路44および吸着経路45を流通する空気が相互に混
合することはなく、また吸着経路45内において吸着ロ
ータ27を通過する前後の空間は上部仕切板33により
仕切られているため、入口アダプタ42より吸着経路4
5内に流入した空気は全て吸着ロータ27を通過した後
に出口アダプタ43から調湿ユニット20外部へ流出す
ることになる。
【0097】また、吸着ロータ27のある一つの小透孔
に注目すると、吸着ロータ27がタイミングモータ34
a駆動に伴い回転運動をしているため、再生経路44内
への介在と吸着経路45内への介在が連続的に切り替わ
るので、吸着ロータ27への湿分の吸着作用と吸着ロー
タ27からの湿分の脱着作用が同時並行的かつ連続的に
行われることになる。
【0098】また、再生経路44内に介在している吸着
ロータ27を通過した後の空気の温度を検出し、PTC
サーミスタ41aの出力を制御し必要以上に空気の温度
を上げないで接続されるダクトの耐久性を向上させるた
めの温度検出手段として、温度センサー46aを再生経
路44内に設けるとともに、吸着経路45内の上部仕切
板33と下部仕切板37の間の空間に補助加熱手段とし
てのPTCサーミスタ41bを設置し、吸着経路45内
に介在している吸着ロータ27を通過した後の空気の温
度を検出し、PTCサーミスタ41bの出力を制御し必
要以上に空気の温度を上げないで、接続されるダクトの
耐久性を向上させるための温度検出手段として温度セン
サー46bを吸着経路45内に設け、除加湿の切替えを
PTCサーミスタ41a、PTCサーミスタ41bの切
替えで容易に行うため、ユニットを複数設けることなく
除加湿を行える構成となっている。
【0099】また、PTCサーミスタ41a、PTCサ
ーミスタ41bは、送風機38の吸込口である下部仕切
板37に設けられた湿度センサー46cの室内空気の検
出値に基づきON/OFF制御されるので、室内が適正
な湿度範囲に調整されることになる。
【0100】再び図1に戻り説明する。
【0101】EAダクト18の管路中に調湿ユニット2
0を介在せしめた構成を詳細に説明すると、換気送風ユ
ニット2のEA用アダプタ116に接続されたEAダク
トの他端を調湿ユニット20の入口アダプタ42に接続
し、排気口19と調湿ユニット20の出口アダプタ43
を同様にEAダクト18で接続した構成となっている。
【0102】このような構成とすることにより、EAダ
クトを流通する排出すべき空気が、調湿ユニット20内
の吸着経路45を流通し吸着された後に室外へ排気され
ることになる。
【0103】また、吐出アダプタ40には送風機38に
より廊下空間16より調湿ユニット20内に吸引され、
調湿経路を通過することにより湿度を高められた加湿空
気が流通する調湿ダクト39が接続されており、分岐チ
ャンバ47を介して室内と連通している。
【0104】分岐チャンバ47は加湿空気を複数の室内
空間へと分岐供給するものであり、室内空間12aと連
通する調湿ダクト39a、室内空間12bと連通する調
湿ダクト39b、室内空間12cと連通する調湿ダクト
39cとが接続されている。
【0105】調湿ダクト39aの他端には室内空間12
aへの加湿空気供給口である吹出グリル48aが接続さ
れており、吹出グリル48aは室内空間12aの天井面
に設置固定されている。
【0106】また、調湿ダクト39bの他端には室内空
間12bへの加湿空気供給口である吹出グリル48bが
接続されており、吹出グリル48bは室内空間12bの
天井面に設置固定されている。
【0107】同様に調湿ダクト39cの他端には室内空
間12cへの加湿空気供給口である吹出グリル48cが
接続されており、吹出グリル48cは室内空間12cの
天井面に設置固定されている。
【0108】また分岐チャンバ47内には調湿ダクト3
9aへ加湿空気を流通あるいは遮断せしめる開閉手段と
してのダンパー49aと、調湿ダクト39bへ加湿空気
を流通あるいは遮断せしめる開閉手段としてのダンパー
49bと、調湿ダクト39cへ加湿空気を流通あるいは
遮断せしめる開閉手段としてのダンパー49cが設けら
れている。
【0109】このように調湿ユニット20の吐出アダプ
タ40より吐出した加湿空気を分岐チャンバ47と調湿
ダクト39a、39b、39cよりなる分岐経路により
各室内空間12a、12b,12cへと分岐し、かつダ
ンパー49a,49b,49cにより流通あるいは遮断
を切り替えることにより、加湿が必要な室内空間へのみ
加湿空気を供給することが可能な構成となっている。
【0110】図3は本発明の実施例1に於ける調湿ユニ
ットの斜視図であり、図4は本発明の実施例1に於ける
調湿ユニットの展開図である。
【0111】図3および図4に示すように、調湿ユニッ
ト20には、天井面に接するようにPP等で形成された
吸込ルーバー36を備えた吸込グリル35が付けられて
おり、この吸込グリル35には調湿ユニット20に接合
するための吊り下げ金具50が取付けられており、調湿
ユニット20の下面フランジ部分に設けられたフック5
1に、この吊り下げ金具50が引っかかるように接続さ
れており、この吊り下げ金具50を外すことにより調湿
ユニット20から吸込グリル35を取り外すことが出来
る。
【0112】吸込グリル35を取り外すと、送風機38
の吸込口を兼ねた樹脂、例えばPPもしくはPETによ
り構成された下部仕切板37が露出し、この下部仕切板
37には四隅に小穴があいており、この小穴を連通する
螺子等で側板22に取り付けられている。
【0113】この螺子を外すと送風機38の吸込口を兼
ねた下部仕切板37がはずれ、吸込グリル35を外した
調湿ユニット20の天井面のフランジで囲まれた開口部
から取り出せる。
【0114】続いて吹出口に凹形状の溝がある送風ユニ
ットと流入口に凸形状の突起があるヒータBOX52a
が互いに噛み合わさるようになって接合されており、こ
の送風機38を調湿ユニット20の開口部に向かって凹
凸をスライドする方向で動かすことにより調湿ユニット
20から送風機38を、吸込グリル35を外した開口部
から取り出すことが出来る。
【0115】次に吸着ロータ27の中心と同軸上に小穴
が開いていて、この小穴の他に取り付け用の小穴が外周
側の吸着ロータ27と平行になるフランジ部に数カ所開
いており、外皮が金属製または不燃樹脂、好ましくはP
ET等で中にPTCサーミスタ41aおよびPTCサー
ミスタ41bをはめ込むように固定しているヒータBO
X52aおよびヒータBOX52bがこの小穴に連通し
かつ、吸着ロータ27を固定している止め具32と螺子
によって上部仕切板33と固定されている。
【0116】この止め具32と螺子を外すことにより、
ヒータBOX52aおよびヒータBOX52bを取り外
すことが出来、同時に吸着ロータ27が固定されている
ロータケース28も吸込グリル35を外した開口部から
取り出せる。
【0117】吸着ロータ27を回転させるために、プー
リー29aおよびプーリー29bを持ち、上部仕切板3
3に螺子等で固定するための小穴を有するタイミングモ
ータ34aとタイミングモータ34bの回転部に固定さ
れており、タイミングモータ34aとタイミングモータ
34bは、この小穴を連通する螺子によって上部仕切板
33に取りついている。
【0118】この螺子を取り外すことにより、吸込グリ
ル35を外した開口部からタイミングモータ34aとタ
イミングモータ34bを取り出せるので、各々の部品の
メンテをする場合に本体をダクト配管から取り外さなく
ても出来る構成となっている。
【0119】図5は本発明の実施例1に於けるタイミン
グモータの正面図と側面図であり、図6は本発明の実施
例1に於けるタイミングモータの展開図である。
【0120】タイミングモータ34aとタイミングモー
タ34bに取付けているプーリー29aとプーリー29
bは、プーリ部53aと複数枚の板バネ53bと内部歯
車53cとプーリ蓋53dの4部品で構成されている。
【0121】内部歯車53cは、タイミングモータ34
a、タイミングモータ34bの回転部に固定され、歯車
形状がタイミングモータ34aとタイミングモータ34
bの回転方向に対して板バネ53bでロックされる形
状、回転と反対方向に対して板バネ53bが歯車の凸面
を形状に合せて稼動する歯車形状となる。
【0122】板バネ53bはプーリ部53aの内部に複
数固定されており、プーリ蓋53dでプーリ部53aに
蓋をする構造となっている。
【0123】この機構について説明する。プーリー29
a、プーリー29bに定格電圧で印加しない場合、外部
よりタイミングモータ34a、タイミングモータ34b
の回転方向に力が加わると、タイミングモータ34a、
タイミングモータ34bの回転軸は通電していないた
め、稼動しないので内部歯車53cが稼動せず、板バネ
53bが内部歯車53cの形状に合せて稼動するためプ
ーリー29a、プーリー29bは同回転方向に回転す
る。
【0124】また、タイミングモータ34a、タイミン
グモータ34bの回転方向と反対方向に力が加わると板
バネが内部歯車53cでロックし回らない。一方、タイ
ミングモータ34a、タイミングモータ34bが定格電
圧で印加された回転は、内部歯車53cが同回転方向で
回るため板バネ53bが内部歯車53cでロックし、回
転動力がプーリ部53aに伝わりプーリー29a、プー
リー29bが同回転方向に回転する。
【0125】このため、タイミングモータ34aとタイ
ミングモータ34bに所定時間ごとに定格電圧を印加さ
せて駆動を切り替える制御をさせることによりタイミン
グモータ34a、タイミングモータ34bの耐久性を向
上させ、調湿ユニット20の耐久性を向上させる構成と
なっている。
【0126】上記構成において、冬期における加湿運転
動作について本出願人が実施した実験結果に基づいて説
明する。実験は気密性能が3cm2/m2、延べ床面積1
20m2の2階建て住宅を想定し、その1フロア毎に上
記構成の換気調湿システムが設置されているものと仮定
した。
【0127】また、家族構成は大人2人、子供2人の4
人家族とし、住宅内で発生する湿分である生活発湿量
は、4人が生活を営む中で必要最低限の行為を行うもの
とし125g/毎時を設定した。入浴における発生湿分
は浴室の局所排気で対応するものとし生活発湿量からは
除いている。
【0128】また、換気送風ユニット2による換気量は
次世代省エネルギー基準に基づき0.5回/毎時の換気
回数を確保すべく、1フロア60m3当り75m3/毎時
の同時給排機械換気を行うものとした。また換気送風ユ
ニット2内に配置すべき熱交換機103は、顕熱交換効
率67%、潜熱交換効率35%の静止型直交流の全熱交
換機とした。
【0129】以上の設置条件において冬期、例えば東京
2月の平均外気条件、温度5℃、相対湿度48%、絶対
湿度2.6g/kg(DA)の下で換気運転を行ったと
すると、室内空間は、内部発熱量、生活発湿量および全
熱交換機103における熱交換作用により、温度15
℃、相対湿度38%、絶対湿度4.0g/kg(DA)
の空気状態に収束することになる。
【0130】即ち、給気用送風機101により吸引され
る外気は、外気取入口9から建物内に入りOAダクト8
を通って換気送風ユニット2内のOA領域3に流入す
る。また、排気用送風機102により排気されるべき室
内空気は、吸込グリル15からRAダクト14を通って
換気送風ユニット2内のRA領域5に流入する。
【0131】換気送風ユニット2内に流入した外気と室
内空気は全熱交換機103を介して熱交換がなされる
が、全熱交換機103は顕熱交換効率67%、潜熱交換
効率35%であるので、温度として7deg、絶対湿度
として0.5g/kg(DA)分の水分量が交換される
ことになる。
【0132】つまり、全熱交換機103通過後の室内空
気は温度が7deg下がって8℃、絶対湿度は、0.5
g/kg(DA)下がって3.5g/kg(DA)の空
気状態となってEA領域6に流出した後、EAダクト1
8を通って室外に排気され、外気は温度が7deg上昇
して12℃、絶対湿度が0.5g/kg(DA)高めら
れ、3.1g/kg(DA)の空気状態となってSA領
域4に流出し、SAダクト10を通って分岐チャンバ1
1に流入した後、SAダクト10a、10b、10cに
各々分岐して各室内空間12a、12b、12cに供給
される。
【0133】供給された空気の温湿度状態と内部発熱お
よび発湿、そして建物の間隙を通じた漏気を混ぜ合わせ
るとフロア空間の温湿度は、温度15℃、相対湿度38
%に落ちついて行く。以上のような全熱交換型の換気運
転が行われている中で、例えば室内空間12cがエアコ
ンにより暖房を行い温度が22℃まで上昇したとする
と、室内空間12cの相対湿度は25%まで低下し雰囲
気が乾燥してしまう。
【0134】その状態で調湿ユニット20により加湿運
転を実施する場合の運転動作および空気状態を説明す
る。
【0135】まず実験に用いた加湿ユニット23の仕様
を説明する。加湿ユニット23内に収まる吸着ロータ2
7は、直径320mm、厚さ40mmの円筒形で、通風
路となる小透孔の大きさ、即ちコルゲートサイズはピッ
チ2.6mm、山高さ1.5mmであり、吸着剤として
のシリカゲルを基材であるセラミック繊維上に化学合成
により生成させたものである。
【0136】また、加湿空気を送風する送風機38は、
羽根径90mm、羽根幅40mmのシロッコファンであ
り、定格運転で毎分1500回転し14m3/毎時の送
風量が得られるものである。
【0137】また、タイミングモータ34a、34bは
定格電圧を供給すると毎時258回転するものであり、
プーリー29a、29bとロータケース28に設けられ
たプーリー29のギヤ比により吸着ロータ27は毎時2
2.9回転することになる。
【0138】またPTCサーミスタ41aは定格電圧入
力時においてもPTCサーミスタ41aを通過する風量
に応じて消費電力即ち、加熱量が変化するものである
が、本実験には送風機38停止時、即ち送風量=0の時
に消費電力20W、送風機38が定格運転を行う場合、
即ち14m3/毎時の送風が与えられた時に消費電力2
87Wとなる特性を有するPTCサーミスタを用いた。
【0139】また、タイミングモータ34a,34bが
停止した場合、もしくは、換気送風ユニット2の排気用
送風機102が停止し、PTCサーミスタ41aと送風
機38が作動するような異常状態が発生した場合は、P
TCサーミスタ41aが通常通り作動しているため消費
電力が250〜280Wとなり、再生経路44の吸着ロ
ータ27の流入側は100℃近い高温空気となるが、吸
着ロータ27における脱着作用が生じないため、脱着熱
を奪うことが出来ず、再生経路44の吸着ロータ27か
ら吹き出される空気はPTCサーミスタ41aの出口温
度と同等に100℃近くになる。
【0140】この高温空気が、調湿ダクト39に流入す
ると熱変形等の問題が生じるが、吸着ロータ27の流出
側に設けた温度センサー46aにより空気温度を検出
し、ある温度以上、例えば80℃以上を検出した場合に
PTCサーミスタ41aの電源供給を停止するように制
御するので、調湿ダクト39に熱変形等が発生すること
が無く、耐久性を高めることができる。
【0141】また、これらを収める調湿ユニット20本
体は350mm角の平面寸法に高さ200mmの寸法で
ある。
【0142】次に加湿運転時の動作について説明する。
加湿運転を行う場合はPTCサーミスタ41aに定格電
圧を与えるとともに送風機38を定格運転させ、更にタ
イミングモータ34aもしくは34bの何れか一方に定
格電圧を与え回転駆動を促す。換気送風ユニット2から
の排気空気はEAダクトを通り入口アダプタ42から調
湿ユニット20内に流入し、吸着経路45に介在する吸
着ロータ27を通過することになる。
【0143】吸着ロータ27を通過する際に、排気空気
中の水分が吸着ロータ27に吸着されることになるが、
排気空気は全熱交換機103を通過する際に外気との熱
交換が施され温度が15℃から8℃に下がるとともに相
対湿度が38%から53%に高められているため、吸着
ロータ27においてより効率的に水分吸着が行われるこ
とになる。
【0144】これは吸着ロータ27の吸着効率、即ち吸
着部に流入する空気の絶対湿度に対する吸着ロータ27
への吸着量の比が吸着部に流入する空気の相対湿度が高
くなるに従って上昇していく特性を持っているためであ
る。
【0145】実験結果では、加湿ユニットに流入した温
度8℃、絶対湿度3.5g/kg(DA)の排気空気が
吸着ロータ27を通過することにより、温度19℃、絶
対湿度1.7g/kg(DA)の温湿度状態となった。
【0146】吸着ロータ27への吸着量は、吸着ロータ
27前後の絶対湿度の差に排気風量と空気比重量を乗ず
ることにより求まり、実験結果では169g/毎時の水
分が吸着することになる。
【0147】また、吸着ロータ27の前後において空気
温度が8℃から19℃に上昇しているのは、水分吸着に
伴い発生する吸着熱とPTCサーミスタ41aの余熱の
ためである。
【0148】吸着ロータ27に吸着した分の水分は、調
湿経路において吸着ロータ27から常時脱着しているこ
とになる。つまり、送風機38により吸込ルーバー36
を通じて調湿ユニット20内に吸引される温度15℃、
相対湿度38%、絶対湿度4g/kg(DA)の廊下空
間16の空気が、再生経路44内に配置されたPTCサ
ーミスタ41aによって75℃まで昇温され、相対湿度
は2%以下まで低下する。
【0149】その相対湿度が下がった空気が再生経路4
4内にある吸着ロータ27を通過する際に吸着ロータ2
7に吸着した湿分を脱着することになり、再生経路44
内における吸着ロータ27通過後の空気状態は、温度2
5℃、相対湿度80%、絶対湿度16g/kg(DA)
となる。
【0150】即ち吸着ロータ27への吸着湿分169g
/毎時が全て脱着することになり湿度が高められる。そ
の高湿空気は調湿ダクト39を通って調湿ユニット20
外へと導出され、調湿ダクト39から分岐チャンバ47
に流入する。
【0151】分岐チャンバ47内に設けたダンパー49
a、49b、49cは、加湿が必要な室内空間12cに
連通する調湿ダクト39cのみを流通可、その他は遮断
するように設定する。
【0152】即ちダンパー49a、49bは閉状態、ダ
ンパー49cのみを開状態とする。分岐チャンバ47に
流入した加湿空気は流通可能である調湿ダクト39cに
全て流入し、吹出グリル48cから室内空間12cに吹
出される。
【0153】仮に室内空間12cの床面積が1フロアの
床面積の約半分に相当する26m3であったとしても1
69g/毎時の湿分が加えられると室温22℃において
相対湿度が25%から35%まで上昇するため、ポータ
ブル加湿器等が無くても無給水で快適な温湿度環境を得
ることが可能となる。
【0154】その際、加湿が必要でない温度の低い室内
空間12a、12bに加湿空気が流入しないので室内空
間の露点温度が上昇することはなく、窓面等の低温部分
に結露が発生することは無い。
【0155】実験結果では非加湿空間の露点温度は1℃
未満であり結露は全く発生しなかった。またダンパー4
9a、49b、49cの開閉を切り替えることにより加
湿が必要な室内空間へ加湿空気の供給を切り替えること
が可能となり、ポータブル加湿器等を加湿の必要な部屋
に移動しなくてもよい。
【0156】次に、夏期もしくは梅雨期における除湿運
転動作について説明する。給気用送風機101によって
建物内へと吸引される外気は、外気取入口9からOAダ
クト8を通って換気送風ユニット2へと流入し、排気用
送風機102により吸込グリル15からRAダクト14
を通って換気送風ユニット2に流入した室内空気と熱交
換機103を介して熱交換がなされ、温度を下げられる
とともに湿分を減じられてSAダクト10を通って分岐
チャンバ11に流入する。
【0157】分岐チャンバ11に流入した熱交換後の外
気は、SAダクト10a、10b、10cに分流し、室
内空間12a、12b、12cの各々の天井面に設けら
れた吹出グリル13a、13b、13cから吹出され給
気がなされる。一方、換気送風ユニット2に流入した室
内空気は熱交換機103を介して外気との熱交換がなさ
れることにより、温度を上げられるとともに湿分を加え
られた後、EAダクト18を通って換気送風ユニット2
外へ導出し、入口アダプタ42から調湿ユニット20内
に流入する。
【0158】除湿運転時の調湿ユニット20の動作は、
再生経路44内に配置されたPTCサーミスタ41aを
非通電、吸着経路45にあるPTCサーミスタ41bに
定格電圧を印加するとともに送風機38を定格で運転さ
せ、更にタイミングモータ34aもしくは34bの何れ
か一方に定格電圧を与え吸着ロータ27を回転駆動させ
る。
【0159】入口アダプタから流入した室内空気は通電
されているPTCサーミスタ41bを通過する際に昇温
されるとともに相対的な湿度を低下せしめられて吸着経
路45内に在る吸着ロータ27に流入する。
【0160】PTCサーミスタ41bによる昇温時にお
いては、PTCサーミスタ41bに流入する室内空気は
外気との熱交換により温度が高められているため、その
分PTCサーミスタ41bの消費電力量を低減すること
が可能となっている。
【0161】吸着ロータ27は吸着経路45内において
相対的に湿度の低い雰囲気に晒されることにより吸着保
持している湿分の雰囲気空気への脱着作用がなされるの
で、吸着ロータ27通過後の室内空気は湿度を高められ
て出口アダプタ43から調湿ユニット20外へと導出
し、EAダクト18を通って排気口19から建物外へと
排気される。
【0162】湿分を脱着せしめられた吸着ロータ27は
回転駆動により再生経路44内へと移動し、送風機38
により吸込ルーバーより再生経路44内へと吸引された
室内空気雰囲気に晒された際に雰囲気空気からの湿分の
吸着作用がなされるので、再生経路44内における吸着
ロータ27通過後の室内空気は湿分を減じられた後に吐
出アダプタ40から調湿ユニット20外へと導出され調
湿ダクト39を通って分岐チャンバ47へと流入する。
【0163】分岐チャンバ47に流入した低湿の空気が
調湿ダクト39a、39b、39cに分配され室内空間
12a、12b、12cの各々の天井面に設けられた吹
出グリル48a、48b、48cから吹出されることに
より、各室内空間にポータブル等の除湿器、ドレインを
配管、排水タンクを設置しなくても室内空間が除湿され
ることになる。
【0164】なお、必要な室内空間のみを集中的に除湿
したい場合、例えば室内空間12cのみを除湿したい場
合には、分岐チャンバ47内に設けたダンパー49a、
49b、49cの内、室内空間12cに連通する調湿ダ
クト39cの流通遮断を切り替えるダンパー49cを開
状態、その他のダンパー49a、49bを閉状態とする
ことにより、室内空間12a、12bへの低湿空気の供
給が遮断され室内空間12cにのみ低湿空気が供給され
るので室内空間12cをポータブル等の除湿器、ドレイ
ン配管、排水タンク等を設置せずに集中的に除湿するこ
とが可能となる。
【0165】(実施例2)なお、従来例および第1実施
例と同一箇所には同一番号を付し、詳細な説明は省略す
る。
【0166】図7は本発明の実施例2に於けるシステム
構成の概略図である。図に示すように、本体1の外郭に
は、OA用アダプタ113、SA用アダプタ114、R
A用アダプタ115、EA用アダプタ116とが取り付
けられている。OA用アダプタ113にはOAダクト8
が接続されており、OAダクト8の他端には外気取入口
9が取り付けられている。
【0167】また、SA用アダプタ114にはSAダク
ト10が接続されており、分岐チャンバ11を介して室
内と連通している。分岐チャンバ11は流通空気を複数
の室内空間へと分岐供給するものであり、室内空間12
aと連通するSAダクト10a、室内空間12bと連通
するSAダクト10b、室内空間12cと連通するSA
ダクト10cとが接続されている。SAダクト10aの
他端には吹出グリル13aが接続されており、吹出グリ
ル13aは室内空間12aの天井面に設置固定されてい
る。
【0168】また、SAダクト10bの他端には吹出グ
リル13bが接続されており、吹出グリル13bは室内
空間12bの天井面に設置固定されている。同様にSA
ダクト10cの他端には吹出グリル13cが接続されて
おり、吹出グリル13cは室内空間12cの天井面に設
置固定されている。RA用アダプタ115には室内と連
通し室内より排気するべき空気を流通させるRAダクト
14が接続されており、RAダクト14の管路中に調湿
ユニット20が介在しており、RAダクト14の他端に
は排気用の吸込グリル15が取り付けられている。吸込
グリル15は廊下空間16の天井面に設置固定されてお
り、室内空間12a、12b、12cからの排気空気が
各々の部屋に設けられているドアのアンダーカット17
a、17b、17cを通って廊下空間16に集まり吸込
グリル15へ吸引される集中リターンの排気方式の排気
吸込口となっている。
【0169】EA用アダプタ116にはEAダクト18
が接続されており、EAダクト18の他端には排気口1
9が取り付けられている。
【0170】以上のように換気送風ユニットに各部材を
接続することにより、同時給排集中リターン方式の熱交
換換気システムを構築している。
【0171】RAダクト14の管路中に調湿ユニット2
0を介在せしめた構成を詳細に説明すると、排気用の吸
込グリル15に接続されたRAダクト14の他端を調湿
ユニット20の入口アダプタ42に接続し、換気送風ユ
ニット2のRA用アダプタ115と調湿ユニット20の
出口アダプタ43を同様にRAダクト14で接続した構
成となっている。
【0172】このような構成とすることにより、RAダ
クト14を流通する排出すべき空気が、調湿ユニット2
0内の吸着経路45を流通した後に換気送風ユニット2
を通り、室外へ排気されることになる。
【0173】また、吐出アダプタ40には送風機38に
より廊下空間16より調湿ユニット20内に吸引され、
調湿経路を通過することにより調湿された空気が流通す
る調湿ダクト39が接続されており、分岐チャンバ47
を介して室内と連通している。
【0174】上記構成において、冬期における加湿運転
動作について説明する。給気用送風機101によって建
物内へと吸引される外気は、外気取入口9からOAダク
ト8を通って換気送風ユニット2へと流入し、また、排
気用送風機102により換気送風ユニット2に流入すべ
く室内空気は吸込グリル15からRAダクト14を通
り、調湿ユニットの吸着経路45を通って水分吸着に伴
い発生する吸着熱とPTCサーミスタ41aの余熱によ
り廊下空間16の温度より上昇した室内空気として換気
送風ユニット2へと流入し、熱交換機103を介して熱
交換がなされるため、外気空気は温度を上げられるとと
もに外気湿分より湿分を増じられてSAダクト10を通
り分岐チャンバ11に流入する。
【0175】分岐チャンバ11に流入した熱交換後の外
気は、SAダクト10a、10b、10cに分流し、室
内空間12a、12b、12cの各々の天井面に設けら
れた吹出グリル13a、13b、13cから吹出され給
気がなされる。一方、室内空気は吸込グリルより流入
し、調湿入口アダプタ42から調湿ユニット20内に流
入し、調湿出口アダプタより換気送風ユニット2に流入
し、熱交換機103を介して外気との熱交換がなされる
ことにより、温度を上げられるとともに湿分を加えられ
た後、EAダクト18を通って換気送風ユニット2外へ
導出される。
【0176】また、調湿ユニット20の動作は、再生経
路44内に配置されたPTCサーミスタ41aに定格電
圧を印加、吸着経路45にあるPTCサーミスタ41b
を非通電にするとともに送風機38を定格で運転させ、
更にタイミングモータ34aもしくは34bの何れか一
方に定格電圧を与え吸着ロータ27を回転駆動させる。
【0177】吸着ロータ27は吸着経路45内において
相対的に湿度の高い雰囲気に晒されることにより雰囲気
空気からの吸着作用がなされるので、吸着ロータ27通
過後の室内空気は湿度を低くめられて出口アダプタ43
から調湿ユニット20外へと導出し、RAダクト14、
換気送風ユニット2、EAダクト18を通って排気口1
9から建物外へと排気される。
【0178】湿分を吸着せしめられた吸着ロータ27は
回転駆動により再生経路44内へと移動し、送風機38
により吸込ルーバーより再生経路44内へと吸引された
室内空気は、通電されているPTCサーミスタ41aを
通過する際に昇温されるとともに相対的な湿度を低下せ
しめられて再生経路44内に在る吸着ロータ27に流入
する。
【0179】再生経路44内における吸着ロータ27通
過後の室内空気はPTCサーミスタ41aの余熱による
温度上昇と湿分を増じられた後に吐出アダプタ40から
調湿ユニット20外へと導出され調湿ダクト39を通っ
て分岐チャンバ47へと流入する。
【0180】分岐チャンバ47に流入した高温高湿の空
気が調湿ダクト39a、39b、39cに分配され室内
空間12a、12b、12cの各々の天井面に設けられ
た吹出グリル48a、48b、48cから吹出されるこ
とにより、ポータブル加湿器等が無くても無給水で、室
内空間が暖房効果を持ちながら快適な温湿度環境を得な
がら加湿されることになる。
【0181】次に、梅雨期における除湿運転動作につい
て説明する。給気用送風機101によって建物内へと吸
引される外気は、外気取入口9からOAダクト8を通っ
て換気送風ユニット2へと流入し、また、排気用送風機
102により換気送風ユニット2に流入すべく室内空気
は吸込グリル15からRAダクト14を通り、調湿ユニ
ットの吸着経路45を通って脱着に伴い高温高湿空気と
なり、廊下空間16の温度より上昇した室内空気として
換気送風ユニット2へと流入するため、熱交換機103
を介して熱交換がなされ、外気空気は、温度を上げられ
るとともに外気湿分より湿分を減じられてSAダクト1
0を通り分岐チャンバ11に流入する。
【0182】分岐チャンバ11に流入した熱交換後の外
気は、SAダクト10a、10b、10cに分流し、室
内空間12a、12b、12cの各々の天井面に設けら
れた吹出グリル13a、13b、13cから吹出され給
気がなされる。一方、室内空気は吸込グリル15より流
入し、入口アダプタ42から調湿ユニット20内に流入
し、出口アダプタ43より換気送風ユニット2に流入
し、熱交換機103を介して外気との熱交換がなされる
ことにより、温度を下げられるとともに湿分を加えられ
た後、EAダクト18を通って換気送風ユニット2外へ
導出される。
【0183】また、調湿ユニット20の動作は、再生経
路44内に配置されたPTCサーミスタ41aを非通
電、吸着経路45にあるPTCサーミスタ41bを定格
電圧に印加するとともに送風機38を定格で運転させ、
更にタイミングモータ34aもしくは34bの何れか一
方に定格電圧を与え吸着ロータ27を回転駆動させる。
【0184】吸着ロータ27は吸着経路45内において
排気用送風機102により吸込グリル15より吸引され
た室内空気は、通電されているPTCサーミスタ41a
を通過する際に昇温されるとともに相対的な湿度を低下
せしめられて吸着経路45内に在る吸着ロータ27に流
入する。吸着経路45内における吸着ロータ27通過後
の室内空気は湿分を増じられ、出口アダプタ43から調
湿ユニット20外へと導出し、RAダクト14、換気送
風ユニット2、EAダクト18を通って排気口19から
建物外へと排気される。
【0185】湿分を吸着せしめられた吸着ロータ27は
回転駆動により再生経路44内へと移動し、送風機38
により吸込ルーバーより再生経路44内へと吸引された
相対的に湿度の高い雰囲気に晒されることにより雰囲気
空気からの吸着作用がなされるので、吸着ロータ27通
過後の室内空気は吸着による温度上昇と湿度を低くめら
れて、吐出アダプタ40から調湿ユニット20外へと導
出され調湿ダクト39を通って分岐チャンバ47へと流
入する。
【0186】分岐チャンバ47に流入した高温低湿の空
気が調湿ダクト39a、39b、39cに分配され室内
空間12a、12b、12cの各々の天井面に設けられ
た吹出グリル48a、48b、48cから吹出されるこ
とによりポータブル等の除湿器、ドレイン配管、排水タ
ンク等を設置せず、室内空間の温度を下げずに除湿され
ることになる。
【0187】(実施例3)なお、従来例および第1実施
例および第2実施例と同一箇所には同一番号を付し、詳
細な説明は省略する。
【0188】図8は本発明の実施例3に於ける低入力調
湿ユニットの概略構成図であり、図9は低入力調湿ユニ
ットの展開図である。図に示すように、低入力調湿ユニ
ット54には、天井面に接するようにPP等で形成され
た吸込グリル35が付けられており、この吸込グリル3
5には低入力調湿ユニット54に接合するための吊り下
げ金具50が取付けられており、低入力調湿ユニット5
4の下面フランジ部分に設けられたフック51に、この
吊り下げ金具50が引っかかるようになっており、この
吊り下げ金具50を外すことにより低入力調湿ユニット
54から吸込グリル35を外すことが出来る。
【0189】吸込グリル35を外すと、材質が樹脂、例
えばPPもしくはPETにより構成され、室内空気の吸
込口と吐出アダプタ40に流入するための通風路が共に
構成された下部仕切板37が露出し、この下部仕切板3
7には、素子の約240°〜270°のエリアをもち、
且つ入口アダプタ42から出口アダプタ43の通路は処
理経路49、30°〜60°のエリアをもち、且つ送風
機38の吐出口からPTCサーミスタ41aを通り調湿
ダクト39までの通路は再生経路44、30°〜60°
のエリアをもち、且つ吸込ルーバー36の吸込グリル3
5から送風機38の吸込口までの通路はパージ流路55
の3経路を分割するための3箇所のシール部56aと、
吸着ロータ27の中心軸と同軸の場所に小穴が開いてお
り、かつ吸着ロータ27の直径よりも外側になる場所に
4箇所小穴が開いている。
【0190】送風機38の吸込み口を兼ねた上部仕切板
33は、材質が樹脂、例えばPPもしくはPETにより
構成され、シャフト30と、吸着経路45、再生経路4
4、パージ流路55の3経路を分割するための3箇所の
シール部56bで構成されており、再生ノズルが共に構
成された仕切板の小穴と対になる位置に、螺子穴が切っ
てある。吸着ロータ27およびロータケース28には円
面の中心に同心円状の挿入口を有しており、シャフト3
0が挿入可能になっている。
【0191】シャフト30は吸着ロータ27およびロー
タケース28が挿入後所定の位置で止まるように段差3
1が設けられており、段差31の他端は天板21の下面
に螺子止めにより固定されている。また、吸着ロータ2
7およびロータケース28をシャフト30に挿入した後
にシャフト30の先端に止め具32で取り付けることに
より、吸着ロータ27およびロータケース28の抜けお
よび落下が発生しないようになっており、かつ、周方向
においては回動自在な構造となっている。
【0192】ロータケース28は上部仕切板33と下部
仕切板37に挟まれるように螺子で固定されている。
【0193】この螺子を外すと吸込グリル35を外した
天井面のフランジで囲まれた開口部から下部仕切板37
がはずれ、止め具32を外すとロータケース28が取り
出せる。
【0194】吸着ロータ27を回転させるために、プー
リー29aを持ち、上部仕切板33に螺子等で固定する
ための小穴を有するタイミングモータ34aは、この小
穴を連通する螺子によって上部仕切板33に取りついて
いる。
【0195】この螺子を取り外すことにより、吸込グリ
ル35を外した開口部からタイミングモータ34aを取
り出せる構造である。
【0196】上部仕切板33aはボス部に取りついてい
るフランジの小穴を連通するように、低入力調湿ユニッ
ト54の天板21にぶら下がるように螺子等で固定され
ている。この螺子を取り外すことにより、上部仕切板3
3aには、吹出口に凹形状の溝がある送風機38と流入
口に凸形状の突起があるヒータBOXが互いに噛み合わ
さるようになって接合され、かつ上部仕切板33に固定
されたまま、吸込グリル35を外した開口部から取り外
すことが出来る。
【0197】この送風機38とヒータBOXは、それぞ
れ上部仕切板33に接続するための螺子の小穴があり、
この小穴を連通するように螺子で固定されている。この
螺子を取り外すと上部仕切板33aより、送風機38と
ヒータBOXを取り外すことが出来、且つ送風機38を
吸込側に向かって凹凸をスライドする方向で動かすこと
により送風機38とヒータBOXを分割することが出来
る。
【0198】吸着ロータ27の回転方向は、再生経路4
4に介在する部分からパージ流路55に介在する部分を
通り、吸着経路45に介在する経路通り、更に再生経路
44に介在する経路への繰り返しになるような一定回転
方向をする。
【0199】上記構成により、タイミングモータ34
a、送風機38、PTCサーミスタ41aに定格電圧を
印加させると、入口アダプタ42から流入した相対的に
湿度の高い空気は、調湿ユニット20内の上部仕切板3
3と下部仕切板37の間の空間へ導かれた後、吸着ロー
タ27の吸着経路に介在している部分を通過する。
【0200】その際に吸着ロータ27に湿分を吸着され
湿度の低い空気となって調湿ユニット内23内の天板2
1と上部仕切板33の間の空間へ導かれた後、出口アダ
プタ43から調湿ユニット20外部へと導出する。
【0201】一方、送風機38により廊下空間の空気が
吸込ルーバー36を通って、吸着ロータ27のパージ流
路55に介在する部分を通過する。
【0202】この時、パージ流路55に介在する吸着ロ
ータ27は再生経路44でPTCサーミスタ41aによ
って蓄熱されているため、吸着ロータ27の温度を低下
させつつ、この熱により通過する空気は10℃〜30℃
昇温してPTCサーミスタ41aに導かれるため、この
昇温と風量の入力分程度、PTCサーミスタ41aの入
力を低減させながら加湿空気を室内に送り込むことが出
来る。
【0203】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば排気で捨ててしまう住宅全体の湿分を、暖房
している室内に集中的に供給し加湿するため、暖房時の
室内の相対湿度を向上し、快適性を向上させることがで
きる換気調湿システムを提供できる。
【0204】また、換気システムの送風ダクト内を流通
する空気を、送風ダクト中に介在せしめた調湿ユニット
内の吸着経路もしくは再生経路に流し、吸着経路および
再生経路に在る吸着素子への湿分の吸着作用もしくは脱
着作用により、送風ダクト内を流通する空気の湿分を調
整することにより、大幅なダクト配管工事を要せず、低
コストで様々住宅の潜熱負荷に対応できる効果のある換
気調湿システムを提供できる。
【0205】また、換気送風ユニットにより室外へ排気
される空気中の湿分を調湿ユニット内の吸着経路に在る
吸着素子に吸着させ、吸着した湿分を再生経路に在る加
熱手段により昇温された加熱空気を用いて脱着せしめ、
その脱着した湿分を含む高湿の空気を送風手段によって
室内に送り込むことによって室内の湿度を高め、室内を
加湿することができる効果のある換気調湿システムを提
供できる。
【0206】また、送風手段により調湿ユニット内に空
気を吸引し、その空気中の湿分を調湿ユニット内の吸着
経路に在る吸着素子に吸着せしめ、吸着素子により湿分
を除かれた低湿の空気を室内に送り込むことによって室
内の湿度を下げるとともに、換気送風ユニットにより室
外へ排気される空気を調湿ユニット内の再生経路に在る
加熱手段により昇温し、その加熱空気を用いて吸着素子
に吸着した湿分を脱着せしめ、脱着した湿分を室外に排
気することで換気を行いながら室内を除湿することがで
きる効果のある換気調湿システムを提供できる。
【0207】また、送風手段により再生経路を流通せし
めたあとの高湿の空気を住宅内の複数箇所に連通する分
岐経路内に在る開閉手段により流通もしくは遮断し、所
望されるエリアにのみ送り込んで湿度を高めることによ
り、住宅内の所望されるエリアのみを加湿して快適性を
悪化させることなく他のエリアの結露発生を防止できる
効果のある換気調湿システムを提供できる。
【0208】また、換気送風ユニットにより室外へ排気
される空気を室外からの給気と熱交換させることにより
温度を低下せしめ、温度が下がることにより相対湿度が
高まった空気を調湿ユニット内に導き、導入した低温高
湿空気中の湿分を吸着経路にある吸着素子に吸着せしめ
ることにより、吸着素子の吸着効果を高めて加湿量を増
加させることができる効果のある換気調湿システムを提
供できる。
【0209】また、換気送風ユニットにより室外へ排気
される空気中の湿分を調湿ユニット内の吸着経路に在る
吸着素子に吸着させ、その湿分を除かれるとともに吸着
熱により温度が上昇した高温低湿の空気と外気からの給
気とを熱交換させることにより、冬期に加湿を行うとと
もに室内への給気の温度を高めて快適性を向上できる効
果のある換気調湿システムを提供できる。
【0210】また、換気送風ユニットにより室外へ排気
される空気を室外からの給気と熱交換させることにより
温度を上昇せしめ、その高温空気を調湿ユニット内の再
生経路に在る加熱手段により昇温することにより、除湿
を行う際に加熱手段の加熱量を抑えて省エネを図ること
ができる効果のある換気調湿システムを提供できる。
【0211】また、換気送風ユニットにより室外へ排気
される空気を調湿ユニット内の再生経路に在る加熱手段
により昇温し、その加熱空気を用いて吸着素子に吸着し
た湿分を脱着せしめ、脱着により湿分が加わるとともに
加熱手段の余熱により温度が上昇した高温高湿の空気と
外気からの給気とを熱交換させることにより、梅雨期に
除湿を行うとともに室内への給気の温度を高めて快適性
を向上できる効果のある換気調湿システムを提供でき
る。
【0212】また、メンテナンスのための点検口が送風
手段の空気吸引開口とを兼ねているので、調湿ユニット
を天井もしくは天井内に設置固定した状態で吸着素子の
メンテナンスを容易に行うことができる効果のある換気
調湿システムを提供できる。
【0213】また、素子保持手段を回転駆動させる複数
の駆動手段の何れか1つを作動させるとともに、所定時
間ごとに作動させる駆動手段を切り替えるようにしたの
で、駆動手段の耐久性を高めて、調湿ユニットの耐久性
を向上することができる効果のある換気調湿システムを
提供できる。
【0214】また、吸着素子への吸着量が少なく、吸着
素子から水分を脱着せしめた後の再生経路を流通する空
気の温度が上昇した場合には、その空気温度を温度検出
手段により検出し、加熱手段の出力を減じて、空気温度
を低下させることにより、送風ダクトの耐久性を高める
ことができる効果のある換気調湿システムを提供でき
る。
【0215】また、吸着経路において流通空気中の湿分
の吸着素子への吸着作用がなされ、再生経路において吸
着素子に吸着している湿分の加熱手段で昇温された加熱
空気への脱着作用がなされている状態から、補助加熱手
段を動作させ加熱手段の出力を停止させることにより、
吸着経路においては吸着作用から補助加熱手段により昇
温された加熱空気による脱着作用へと切り替わり、再生
経路においては脱着作用から流通空気中の湿分の吸着素
子への吸着作用へと切り替わるので、調湿ユニットを複
数個設けることなく加湿と除湿の切替を行うことができ
る効果のある換気調湿システムを提供できる。
【0216】また、吸着素子に蓄熱された加熱手段の余
熱を送風手段に吸引される流体を流通させることにより
回収して流体を昇温し、その加熱流体を再生経路に流入
させ、再生経路内に在る加熱手段によって更に昇温する
ことにより、加熱手段の消費電力を下げることができる
効果のある換気調湿システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に於けるシステム構成の概略
【図2】同調湿ユニットの概略構成図
【図3】同調湿ユニットの斜視図
【図4】同調湿ユニットの展開図
【図5】(a)同タイミングモータの正面図 (b)同側面図
【図6】同タイミングモータの展開図
【図7】本発明の実施例2に於けるシステム構成の概略
【図8】本発明の実施例3に於ける低入力調湿ユニット
の概略構成図
【図9】同低入力調湿ユニットの展開図
【図10】(a)従来の多機能型換気装置の平断面図 (b)同側断面図
【符号の説明】
1 本体 2 換気送風ユニット 8 OAダクト 10 SAダクト 14 RAダクト 18 EAダクト 20 調湿ユニット 21 天板 22 側板 23 固定金具 27 吸着ロータ 28 ロータケース 29 プーリー 29a プーリー 29b プーリー 33 上部仕切板 34a タイミングモータ 34b タイミングモータ 35 吸込グリル 36 吸込ルーバー 37 下部仕切板 38 送風機 40 吐出アダプタ 41a PTCサーミスタ 41b PTCサーミスタ 42 入口アダプタ 43 出口アダプタ 44 再生経路 45 吸着経路 46a 温度センサー 46b 温度センサー 46c 湿度センサー 47 分岐チャンバ 49a ダンパー 49b ダンパー 49c ダンパー 52a ヒータBOX 52b ヒータBOX 53a プーリ部 53b 板バネ 53c 内部歯車 53d プーリ蓋 54 低入力調湿ユニット 55 パージ流路 101 給気用送風機 102 排気用送風機 103 熱交換機 113 OA用アダプタ 114 SA用アダプタ 115 RA用アダプタ 116 EA用アダプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉島 幹雄 大阪府大阪市城東区今福西6丁目2番61号 松下精工株式会社内 (72)発明者 竹花 真也 大阪府大阪市城東区今福西6丁目2番61号 松下精工株式会社内 (72)発明者 藤井 泰樹 大阪府大阪市城東区今福西6丁目2番61号 松下精工株式会社内 Fターム(参考) 3L053 BC03 4D052 AA08 CB00 DA00 DA02 DB01 FA01 GA03 GB02 HA01 HA03 HA14 HA32 HA35 HB02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 換気送風ユニットにより排気される空気
    中に含まれる湿分を回収し、加湿が所望とされるエリア
    に供給する換気調湿システム。
  2. 【請求項2】 本体と、前記本体内に設置される少なく
    とも1つの送風機と、前記本体の外郭に設けられ、前記
    本体外より前記送風機へ送風される流体を導入するため
    の少なくとも1つの導入口と、前記本体の外郭に設けら
    れ、前記送風機より送風される流体を前記本体外へ導出
    するための少なくとも1つの導出口とを有する換気送風
    ユニットと、前記導入口と室内、前記導出口と室外、前
    記導入口と室外、前記導出口と室内の少なくとも何れか
    1つを連通し流体を流通せしめる少なくとも1つの送風
    ダクトとを有する換気システムにおいて、空気中の水分
    を可逆的に吸脱着する吸着剤を有する吸着素子と、前記
    吸着素子に空気を流通させ空気中の水分を吸着せしめる
    吸着経路と、前記吸着素子に加熱空気を流通させ前記吸
    着素子から水分を脱着せしめる再生経路と、前記再生経
    路内に在り空気を加熱し加熱空気を創出する加熱手段
    と、前記吸着素子を前記吸着経路または前記再生経路中
    に同時に介在せしめるように保持する素子保持手段と、
    前記素子保持手段を連続的もしくは間欠的に回転駆動さ
    せ前記吸着経路における前記吸着素子への水分の吸着と
    前記再生経路における前記吸着素子からの水分の脱着が
    同時にかつ連続的もしくは間欠的に切り替わるように作
    動せしめる駆動手段と、前記吸着経路を流れる流体と前
    記再生経路を流れる流体とが互いに混合しないように区
    分する仕切とを備えた調湿ユニットと、前記送風ダクト
    内を流れる流体が、前記吸着経路または前記再生経路も
    しくはその何れか一方を流通し得るように前記送風ダク
    ト中に前記調湿ユニットを介在せしめたことを特徴とす
    る換気調湿システム。
  3. 【請求項3】 換気送風ユニットの導出口と室外を連通
    する送風ダクト内を流れる流体もしくは室内と換気送風
    ユニットの導入口を連通する送風ダクト内を流れる流体
    が調湿ユニット内の吸着経路を流通し得るように前記送
    風ダクト中に前記調湿ユニットを介在せしめるととも
    に、室内もしくは室外より前記調湿ユニット内に空気を
    吸引し再生経路を流通させた後に室内に送りこむ送風手
    段を設けたことを特徴とする請求項2記載の換気調湿シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 換気送風ユニットの導出口と室外を連通
    する送風ダクト内を流れる流体もしくは室内と換気送風
    ユニットの導入口を連通する送風ダクト内を流れる流体
    が調湿ユニット内の再生経路を流通し得るように前記送
    風ダクト中に前記調湿ユニットを介在せしめるととも
    に、室内もしくは室外より前記調湿ユニット内に空気を
    吸引し吸着経路を流通させた後に室内に送りこむ送風手
    段を設けたことを特徴とする請求項2記載の換気調湿シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 送風手段により再生経路もしくは吸着経
    路を流通した空気を少なくとも2つ以上に分岐せしめる
    分岐経路を設け、前記分岐経路内に空気を流通もしくは
    遮断せしめる開閉手段を設けたことを特徴とする請求項
    3または4記載の換気調湿システム。
  6. 【請求項6】 換気送風ユニットの導出口と室外を連通
    する送風ダクト内を流れる流体と室外と換気送風ユニッ
    トの導入口を連通する送風ダクト内を流れる流体とを顕
    熱交換もしくは全熱交換する熱交換機を前記換気送風ユ
    ニット内に設け、前記導出口と室外を連通する送風ダク
    ト内を流れる流体が前記熱交換機を通過した後に調湿ユ
    ニット内の吸着経路を流通し得るように前記送風ダクト
    中に前記調湿ユニットを介在せしめた請求項2、3また
    は5記載の換気調湿システム。
  7. 【請求項7】 室内と換気送風ユニットの導入口を連通
    する送風ダクト内を流れる流体と換気送風ユニットの導
    出口と室内を連通する送風ダクト内を流れる流体とを顕
    熱交換もしくは全熱交換する熱交換機を前記換気送風ユ
    ニット内に設け、室内と前記導入口を連通する送風ダク
    ト内を流れる流体が前記熱交換機を通過する前に調湿ユ
    ニット内の吸着経路を流通し得るように前記送風ダクト
    中に前記調湿ユニットを介在せしめた請求項2、3また
    は5記載の換気調湿システム。
  8. 【請求項8】 換気送風ユニットの導出口と室外を連通
    する送風ダクト内を流れる流体と室外と換気送風ユニッ
    トの導入口を連通する送風ダクト内を流れる流体とを顕
    熱交換もしくは全熱交換する熱交換機を前記換気送風ユ
    ニット内に設け、前記導出口と室外を連通する送風ダク
    ト内を流れる流体が前記熱交換機を通過した後に調湿ユ
    ニット内の再生経路を流通し得るように前記送風ダクト
    中に前記調湿ユニットを介在せしめた請求項2、4また
    は5記載の換気調湿システム。
  9. 【請求項9】 室内と換気送風ユニットの導入口を連通
    する送風ダクト内を流れる流体と換気送風ユニットの導
    出口と室内を連通する送風ダクト内を流れる流体とを顕
    熱交換する熱交換機を前記換気送風ユニット内に設け、
    室内と前記導入口を連通する送風ダクト内を流れる流体
    が前記熱交換機を通過する前に調湿ユニット内の再生経
    路を流通し得るように前記送風ダクト中に前記調湿ユニ
    ットを介在せしめた請求項2、4または5記載の換気調
    湿システム。
  10. 【請求項10】 送風手段を調湿ユニットに内包し、送
    風手段が空気を吸引するための少なくとも1つの開口部
    を前記調湿ユニットに設けるとともに調湿ユニットを天
    井もしくは天井内に設置固定する固定手段を備え、前記
    調湿ユニットを天井または天井内に設置固定した状態で
    前記開口部より加熱手段、駆動手段、吸着素子、素子保
    持手段、仕切または送風手段を一体もしくは個別にかつ
    容易に取り出せる手段とした請求項3、4、5、6、
    7、8または9記載の換気調湿システム。
  11. 【請求項11】 素子保持手段を回転駆動させる駆動手
    段を少なくとも2つ以上備え、前記複数の駆動手段の何
    れか1つを作動させるとともに、所定時間ごとに作動さ
    せる駆動手段を切り替えることを特徴とする請求項2、
    3、4、5、6、7、8、9または10記載の換気調湿
    システム。
  12. 【請求項12】 吸着素子より水分を脱着せしめた空気
    の温度を検出する温度検出手段を再生経路内に設け、前
    記温度検出手段により加熱手段の出力を制御することを
    特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、9、1
    0または11記載の換気調湿システム。
  13. 【請求項13】 吸着素子により水分を吸着すべき空気
    を加熱せしめる補助加熱手段を吸着経路内に設けるとと
    もに前記補助加熱手段または加熱手段の何れか一方を動
    作させることを特徴とする請求項2、3、4、5、6、
    7、8、9、10、11または12記載の換気調湿シス
    テム。
  14. 【請求項14】 送風手段に吸引される流体を吸着素子
    の一部分に流通せしめ、この送風手段に吸引される流体
    が再生経路を流れる流体および吸着経路を流れる流体と
    混合しないように仕切ったパージ流路を備えるととも
    に、前記送風手段により送風された流体を前記再生経路
    に流通せしめることを特徴する請求項3、5、6、7、
    10、11、12または13記載の換気調湿システム
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