JP2002161775A - 車両の駆動力制御装置 - Google Patents

車両の駆動力制御装置

Info

Publication number
JP2002161775A
JP2002161775A JP2000357853A JP2000357853A JP2002161775A JP 2002161775 A JP2002161775 A JP 2002161775A JP 2000357853 A JP2000357853 A JP 2000357853A JP 2000357853 A JP2000357853 A JP 2000357853A JP 2002161775 A JP2002161775 A JP 2002161775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal combustion
combustion engine
driving force
fuel injection
injection amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000357853A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Kamijo
祐輔 上條
Kiyoo Hirose
清夫 広瀬
Hiroyuki Mizuno
宏幸 水野
Yukiichi Ito
之一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000357853A priority Critical patent/JP2002161775A/ja
Publication of JP2002161775A publication Critical patent/JP2002161775A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Abstract

(57)【要約】 【課題】電動機の駆動力が過度に小さくなる場合であ
れ、電動機の駆動力による走行から内燃機関を始動させ
て同機関の駆動力による走行に移行する際に生じるトル
ク段差の発生を好適に低減することのできる車両の駆動
力制御装置を提供する。 【解決手段】この車両の駆動力制御装置は、駆動源とし
てのモータジェネレータ20と内燃機関10とを備える
とともに、モータジェネレータ20の駆動力と内燃機関
10の駆動力とを併用、又は何れか一方を選択して走行
する車両1に搭載される。同制御装置は、モータジェネ
レータ20の駆動力による走行から内燃機関10を再始
動させて内燃機関10の駆動力による走行へ移行する際
に、要求燃料噴射量が燃料噴射弁から噴射可能な最小燃
料噴射量よりも少ないときには、稼働気筒を減筒して内
燃機関10を再始動する。制御装置は、その際の稼働気
筒数を最小燃料噴射量と要求燃料噴射量との比に基づい
て設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の駆動力制御
装置に関し、特に内燃機関の他に、電動機を駆動源とし
て備えた車両の駆動力制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の車両では、電動機の駆動力と内
燃機関の駆動力とを併用して、若しくはそれら一方の駆
動力を選択して用いることで、走行状況に応じた車両駆
動力を確保するようにしている。
【0003】ところで、電動機に電力を供給するバッテ
リの供給電圧が低下しているときには、同電動機による
駆動力が小さくなる。こうした場合には、内燃機関を停
止させ電動機の駆動力により車両を走行させている状態
から、内燃機関を始動させて同機関の駆動力により車両
を走行させる状態に移行する際に、駆動力の急激な変
化、いわゆるトルク段差が発生し、これに伴うショック
によってドライバビリティの悪化を招くこととなる。
【0004】そこで従来は、例えば特開平9−2220
64号公報にみられるように、こうした駆動状態の移行
時に、点火時期の遅角や、燃料噴射量の減量を通じて内
燃機関の駆動力を低下させることで、電動機の駆動力と
内燃機関の駆動力との差を小さくして、上記トルク段差
の発生を抑制するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
点火時期を遅角させる場合には、遅角量を過度に大きく
すると失火を招くおそれがある。また、燃料噴射量を減
量させる場合にも、この燃料噴射量を燃料噴射弁におい
て噴射可能な最小燃料噴射量以下にまで減量することは
できない。従って、点火時期の遅角や燃料噴射量の減量
により内燃機関の駆動力を低下させるにしてもそれには
限界があった。
【0006】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、電動機の駆動力が過度に小
さくなる場合であれ、電動機の駆動力による走行から内
燃機関を始動させて同機関の駆動力による走行に移行す
る際に生じるトルク段差の発生を好適に低減することの
できる車両の駆動力制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明は、駆動源としての電動機と内燃機関
とを備え、同電動機の駆動力と内燃機関の駆動力とを併
用又は何れか一方を選択して走行する車両の駆動力制御
装置において、前記電動機の駆動力による走行から前記
内燃機関を始動させて同機関の駆動力による走行に移行
するに際し、同内燃機関の稼働気筒数を可変とすること
をその要旨とする。
【0008】上記構成によれば、稼働気筒数を可変とす
ることにより、点火時期を遅角させたり燃料噴射量を減
量したりする場合と比較して、内燃機関の駆動力を大幅
に低減することができるようになる。従って、電動機の
駆動力が過度に小さくなる場合であれ、電動機の駆動力
による走行から内燃機関を始動させて同機関の駆動力に
よる走行に移行する際に生じるトルク段差の発生を好適
に低減することができるようになる。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の車両の駆動力制御装置において、前記移行時におけ
る前記内燃機関の要求燃料噴射量を設定し、該要求燃料
噴射量が前記内燃機関の燃料噴射弁から噴射可能な最小
燃料噴射量よりも少なくなったときに、前記内燃機関の
稼働気筒数を減少させることをその要旨とする。
【0010】燃料噴射量の低減による内燃機関の駆動力
の低減に際しては、電動機の駆動力に応じて要求燃料噴
射量が設定され、この要求燃料噴射量により内燃機関が
駆動される。
【0011】上記構成によれば、要求燃料噴射量が燃料
噴射弁から噴射可能な最小燃料噴射量よりも少なくなっ
たとき、すなわち燃料噴射量の減量によっては内燃機関
の駆動力を低下させることができないときに、同内燃機
関の駆動力を低下させてトルク段差の発生を抑制するこ
とができるようになる。
【0012】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の車両の駆動力制御装置において、前記稼働気筒数を
減少させるに際しその減筒数は、前記最小燃料噴射量に
対する前記要求燃料噴射量との乖離度に基づき設定され
ることをその要旨とする。
【0013】上記構成によれば、電動機の駆動力による
走行から内燃機関の駆動力による走行へ移行する際に、
同内燃機関に要求される駆動力に合わせて内燃機関の減
筒数を設定することができ、トルク段差をより好適に抑
制することができるようになる。
【0014】また、請求項4記載の発明は、請求項2又
は3記載の車両の駆動力制御装置において、前記内燃機
関の駆動力による走行に移行した後、減筒数を徐々に減
少させることをその要旨とする。
【0015】上記構成によれば、稼働気筒の減筒を解除
するに際し、その解除をより円滑に行うことができるよ
うになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる車両の駆動
力制御装置の一実施の形態を図面を参照しつつ説明す
る。
【0017】図1に、本実施の形態にかかる車両の駆動
力制御装置の概略構成を示す。同図1に示されるよう
に、車両1は、走行時の駆動力を発生させるための駆動
源として内燃機関10と電動機の機能を有するモータジ
ェネレータ20とを備えている。内燃機関10は4つの
気筒(#1〜#4)を備えており、それら各気筒には図
示しない燃料噴射弁から燃料が直接噴射供給される。
【0018】また、内燃機関10のクランク軸13に
は、電磁クラッチ14を介してプーリ15が連結されて
いる。クランク軸13及びプーリ15は、この電磁クラ
ッチ14によりその連結/非連結状態が切り替えられ
る。また、プーリ15には、モータジェネレータ20の
回転軸(図示略)に設けられたプーリ18がベルト16
を介して連結されている。
【0019】そして、車両1が上記内燃機関10の駆動
力により走行する場合には、内燃機関10の駆動力が自
動変速機11を介してその出力軸12から出力される。
また、この際、クランク軸13の回転力は電磁クラッチ
14を介してプーリ15に伝達され、更にベルト16を
介して上記モータジェネレータ20のプーリ18に伝達
される。このように、クランク軸13の回転力がモータ
ジェネレータ20のプーリ18に伝達されると、モータ
ジェネレータ20では、その回転力によって発電が行わ
れる。この発電された電力は、インバータ21を介して
バッテリ22に供給され、同バッテリ22に蓄えられ
る。
【0020】一方、車両1がモータジェネレータ20の
駆動力により走行する場合には、バッテリ22から供給
される電力がインバータ21により調節されつつモータ
ジェネレータ20に供給されることで、モータジェネレ
ータ20の駆動力が可変制御される。そして、モータジ
ェネレータ20の駆動力は、上記プーリ18、ベルト1
6、プーリ15、電磁クラッチ14、クランク軸13と
いった経路を経て、出力軸12に伝達される。
【0021】上記内燃機関10や、電磁クラッチ14、
モータジェネレータ20、インバータ21等の制御は、
例えばマイクロコンピュータ等により構成される電子制
御装置30によって行われる。この電子制御装置30に
は、車両の走行速度を検出する車速センサ31や、アク
セルペダル(図示略)の踏み込み量を検出するアクセル
センサ32、クランク軸13の回転速度、すなわち機関
回転速度を検出する回転速度センサ33、ブレーキペダ
ル(図示略)の踏み込み量を検出するブレーキセンサ3
4等の各種検出結果が取り込まれる。
【0022】なお、電子制御装置30は、車両停止中に
おいて所定の停止条件が満たされると内燃機関10の運
転を停止させる。一方、こうした状態から、所定の再始
動条件が満たされて車両1を走行させる場合には、先ず
モータジェネレータ20の駆動力によってクランク軸1
3を駆動して車両1が発進される。そして、モータジェ
ネレータ20による駆動が開始されてから所定時間が経
過すると、燃料噴射及び点火制御を開始して内燃機関1
0が再始動され、モータジェネレータ20の駆動力によ
る走行から内燃機関10の駆動力による走行への移行が
行われる。
【0023】本実施の形態にかかる車両の駆動力制御装
置では、こうした駆動態様の移行時に生じるトルク段差
を抑制すべく、内燃機関10の再始動に際し、要求燃料
噴射量を算出し、この要求燃料噴射量と燃料噴射弁によ
り噴射可能な最小燃料噴射量とに基づいてその稼働気筒
を減筒するようにしている。
【0024】図2及び図3に、こうした内燃機関10を
再始動する際の処理についてその実行手順を示す。この
処理は、所定時間毎の割り込み処理として、上記電子制
御装置30により実行される。
【0025】図2に示されるように、この処理では先
ず、ステップS10の処理において、内燃機関10の再
始動要求があるか否かが判断される。この判断では、例
えば、ブレーキペダルの踏み込みが解除されたときに内
燃機関10の再始動要求があるものと判断される。
【0026】そして、ステップS10の処理において、
内燃機関10の再始動要求がないと判断される場合には
(ステップS10:NO)、本処理が一旦終了される。
一方、ステップS10の処理において、内燃機関10の
再始動要求があると判断される場合には(ステップS1
0:YES)、ステップS11の処理として、始動カウ
ンタによる計時時間が「所定時間Ts」よりも大きくな
ったか否かが判断される。なお、この始動カウンタは、
再始動要求がなされた後の経過時間を計時するためのカ
ウンタである。
【0027】そして、ステップS11の処理において、
上記始動カウンタによる計時時間が「所定時間Ts」以
下であると判断される場合には(ステップS11:N
O)、本処理が一旦終了され、モータジェネレータ20
の駆動力による走行が継続される。
【0028】一方、ステップS11の処理において、上
記始動カウンタの計時時間が「所定時間Ts」よりも大
きいと判断される場合には(ステップS11:YE
S)、ステップS12の処理として、燃料噴射が許可さ
れる。
【0029】その後、処理はステップS13に移行し、
減筒カウンタの計時時間がクリアされる。なお、この減
筒カウンタは、内燃機関10の稼働気筒が減筒されてい
る時間を計時するカウンタである。また、この減筒カウ
ンタにより計時される時間は、後に詳述する稼働気筒を
順次増筒する処理(ステップS20以降の処理)に際し
参照される。
【0030】次に、ステップS14の処理として、要求
燃料噴射量が燃料噴射弁から噴射可能な最小燃料噴射量
よりも少ないか否かが判断される。この要求燃料噴射量
は、モータジェネレータ20の駆動力によってクランク
軸13が駆動されており、且つ内燃機関10が再始動さ
れる直前の機関回転速度等に基づいて算出される。ま
た、この算出に際し、同要求燃料噴射量は、内燃機関1
0の再始動の前後において機関回転速度が略一致するよ
うに、換言すれば再始動前のモータジェネレータ20に
よる駆動力と再始動後の内燃機関10による駆動力とが
略一致するように設定される。この判断を通じて、内燃
機関10を全気筒にて再始動した際に、トルク段差が生
じるおそれがあるか否かが判断される。すなわち、要求
燃料噴射量が最小燃料噴射量を下回っている場合には、
実際の燃料噴射量が要求燃料噴射量を上回るようにな
り、再始動後の内燃機関10の駆動力が再始動時前のモ
ータジェネレータ20の駆動力よりも大きくなるため、
トルク段差が生じるおそれがあると判断される。
【0031】このステップS14の処理において、上記
要求燃料噴射量が最小燃料噴射量以上である場合には
(ステップS14:NO)、実際の燃料噴射量を要求噴
射量に一致するよう制御することが可能であるためにト
ルク段差の生じるおそれはない判断され、ステップS1
5の処理として、内燃機関10の稼働気筒数が全気筒に
設定された後、本処理が一旦終了される。
【0032】一方、ステップS14の処理において、上
記要求燃料噴射量が最小燃料噴射量よりも小さい場合に
は(ステップS14:YES)、トルク段差が生じるお
それがあると判断され、以下のステップS16〜ステッ
プS23の処理を通して、内燃機関の稼働気筒を減筒す
る処理が実行される。
【0033】すなわち、図3に示されるように、先ずス
テップS16の処理として、上記減筒カウンタにより計
時される時間が「0秒」であるか否かが判断される。こ
の判断では、上記減筒処理の開始時であるか否かが判断
される。
【0034】そして、ステップS16の処理において、
上記計時時間が「0秒」であると判断される場合(ステ
ップS16:YES)、すなわち減筒処理の開始時であ
ると判断される場合には、ステップS17の処理とし
て、 「稼働気筒数」=「全気筒数:4」 ×「要求燃料噴射量」/「最小燃料噴射量」 ×「補正係数k」 …(1) といった関係式(1)に基づいて、内燃機関10の稼働
気筒を減筒する際の減筒数が設定される。この関係式
(1)において上記補正係数kは、再始動後の内燃機関
10の駆動力を再始動前のモータジェネレータ20の駆
動力に合わせ込むための係数であって、予め実験等によ
り定められている。なお、上記関係式(1)の右辺の値
が整数でない場合には、その値に最も近い整数が稼働気
筒数として設定される。
【0035】そして、このように設定された稼働気筒数
に基づいて燃料噴射が開始されることで内燃機関10の
再始動が開始され、その後、車両1は内燃機関20の駆
動力により走行するようになる。
【0036】そしてその後、処理はステップS18に移
行し、上記設定された稼働気筒数に応じた運転継続時間
DT(例えば、1気筒〜3気筒の各気筒数ともに、α
秒)が設定される。なお、この運転継続時間DTは、予
め実験等により設定される定数であり、これも上記減筒
カウンタによる計時時間と同様に、稼働気筒数を順次増
筒する処理に際し参照される。
【0037】その後、更に処理はステップS19に移行
し、減筒カウンタの計時時間がインクリメントされた
後、本処理が一旦終了される。一方、ステップS16の
処理において、上記計時時間が「0秒」ではないと判断
される場合(ステップS16:NO)、すなわち稼働気
筒の減筒処理が既に開始されている場合には、ステップ
S20の処理に移行する。そして、ステップS20以降
の処理において、一旦減筒された稼働気筒を順次増筒す
る処理が実行される。本実施の形態では、稼働気筒を、
上記運転継続時間DTに基づき、時間の経過とともに順
次増筒するようにしている。
【0038】すなわち、先ずステップS20の処理とし
て、 「減筒カウンタの計時時間」>「運転継続時間DT」 といった態様で、減筒カウンタによる計時時間が、上記
運転継続時間DTよりも大きくなったか否かが判断され
る。
【0039】そして、ステップS20の処理において、
まだ大きくなっていないと判断される場合には(ステッ
プS20:NO)、ステップS19の処理に移行し、上
記減筒カウンタの計時時間がインクリメントされた後、
本処理が一旦終了される。
【0040】一方、ステップS20の処理において、上
記運転継続時間DTよりも大きくなったと判断される場
合には(ステップS20:YES)、ステップS21の
処理に移行し、全気筒である4気筒を上限として、稼働
気筒が1気筒だけ増筒される。
【0041】その後、処理はステップS22に移行し、
全気筒運転に移行したか否かが判断され、全気筒運転に
移行したと判断される場合には(ステップS22:YE
S)、一旦本処理が終了される。
【0042】一方、ステップS22の処理において、未
だ全気筒運転に移行していないと判断される場合には
(ステップS22:NO)、ステップS23の処理とし
て、上記運転継続時間DTに、現在の稼働気筒数に応じ
た時間である所定時間(例えば、2気筒及び3気筒と
も、β秒)が加算された後、ステップS19の処理に移
行する。
【0043】そして、ステップS19の処理として、減
筒カウンタの計時時間がインクリメントされた後、本処
理が一旦終了される。次に、図4のタイミングチャート
を参照して、上述した内燃機関を始動する際の処理が具
体的にどのように行われるかを更に詳述する。なお、同
図4(a)〜(d)は、機関回転速度、燃料噴射量、減
筒カウンタの計時時間、稼働気筒数の各推移をそれぞれ
示している。
【0044】モータジェネレータ20の駆動力による走
行が開始されてから所定時間が経過すると(タイミング
t1)、このときの要求燃料噴射量(図4(b)中の二
点鎖線部参照)が最小燃料噴射量より少ないために(図
4(b)参照)、内燃機関10を全気筒運転にて再始動
した際にトルク段差が生じるおそれがあるとして、その
稼働気筒を減筒すべく、上記関係式(1)に基づいて同
稼働気筒数が設定される。なお、本例では、内燃機関1
0の稼働気筒数が「1気筒」に設定されて(図4(d)
参照)、同内燃機関10の再始動が開始される。この内
燃機関10の再始動後、車両1は内燃機関10の駆動力
による走行に移行するようになる。
【0045】このように、モータジェネレータ20の駆
動力による走行から内燃機関10の駆動力による走行へ
の移行に際し、内燃機関10の稼働気筒を減筒すること
により、全気筒にて再始動される場合(図4(a)及び
図4(d)中の一点鎖線参照)と比較して、内燃機関1
0の再始動時に生じるトルク段差が抑制されるようにな
る。
【0046】その後、内燃機関10の「1気筒」による
運転が継続されて減筒カウンタの計時時間が「α秒」に
なると(タイミングt2,図4(c)参照)、稼働気筒
が1気筒だけ増筒され、内燃機関10は「2気筒」にて
運転されるようになる(図4(d)参照)。また、この
とき、運転継続時間DTには「β秒」が加算され、同運
転継続時間DTが「(α+β)秒」に設定される。
【0047】その後、内燃機関10の「2気筒」による
運転が継続されて減筒カウンタの計時時間が「(α+
β)秒」になると(タイミングt3,図4(c)参
照)、稼働気筒が更に1気筒増筒され、内燃機関10は
「3気筒」にて運転されるようになるとともに(図4
(d)参照)、運転継続時間DTに更に「β秒」が加算
されて「(α+2β)秒」に設定される。
【0048】更にその後、内燃機関10の「3気筒」に
よる運転が継続されて減筒カウンタの計時時間が「(α
+2β)秒」になると(タイミングt4,図4(c)参
照)、稼働気筒数が「4気筒」に設定される(図4
(d)参照)、すなわち内燃機関10が全気筒にて運転
されるようになる。
【0049】このように、内燃機関10の駆動力による
走行に移行した後においては、上記減筒カウンタによる
計時時間に基づいて、稼働気筒の減筒数が徐々に減少す
るようになる。
【0050】なお、この減筒処理を通じて減筒運転が実
行されている期間(タイミングt1〜t4)では、各稼
働気筒における燃料噴射量は最小燃料噴射量に設定され
ており、同処理後において内燃機関10が全気筒運転さ
れるようになって、要求燃料噴射量が最小燃料噴射量よ
りも大きくなると、実際の燃料噴射量は要求燃料噴射量
に設定されるようになる(図4(b)参照)。
【0051】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、以下に記載する効果が得られるようになる。 (1)モータジェネレータ20の駆動力による走行から
内燃機関10を再始動させて同機関10の駆動力による
走行に移行する際に、稼働気筒を減筒するようにしたた
めに、点火時期を遅角させたり燃料噴射量を減量したり
する場合と比較して、内燃機関10の駆動力を大幅に低
減することができるようになる。従って、モータジェネ
レータ20の駆動力が過度に小さくなる場合であれ、こ
うした駆動態様の移行時に生じるトルク段差の発生を好
適に低減することができるようになる。
【0052】(2)また、要求燃料噴射量が燃料噴射弁
から噴射可能な最小燃料噴射量よりも少なくなったとき
に内燃機関10の稼働気筒を減筒するようにしたため
に、燃料噴射量の減量によっては内燃機関10の駆動力
を低下させることができないときに、同内燃機関10の
駆動力を低下させてトルク段差の発生を抑制することが
できるようになる。
【0053】(3)また、内燃機関10の稼働気筒数
を、要求燃料噴射量と最小燃料噴射量との比(「要求燃
料噴射量」/「最小燃料噴射量」)に基づいて設定する
ようにしたために、モータジェネレータ20の駆動力に
よる走行から内燃機関10の駆動力による走行へ移行す
る際に、同内燃機関10に要求される駆動力に合わせて
内燃機関10の稼働気筒数を設定することができ、トル
ク段差をより好適に抑制することができるようになる。
【0054】(4)また、内燃機関10の駆動力による
走行に移行した後において、稼働気筒の減筒数を徐々に
減少させるようにしたために、稼働気筒の減筒を解除す
る際に、その解除を円滑に行うことができるようにな
る。
【0055】(5)また、稼働気筒数の減筒により内燃
機関10の駆動力を低下させるようにしたために、例え
ば点火時期の遅角により内燃機関10の駆動力を低下さ
せる場合等に生じるエミッションの悪化や、効率の低下
を招くことがない。
【0056】なお、上記実施の形態は、以下のように変
更して実施してもよい。 ・上記実施の形態では、モータジェネレータ20の駆動
力による走行が開始されてから所定時間Tsが経過した
後に内燃機関10を再始動するようにしたが、この所定
時間Tsを可変とするようにしてもよい。
【0057】・また、所定時間Tsに代えて、モータジ
ェネレータの駆動力による走行時の、車両の走行速度
や、アクセルペダルの踏み込み量等に基づいて内燃機関
を再始動するようにしてもよい。
【0058】・上記実施の形態では、稼働気筒数に応じ
た運転継続時間DTとして、1気筒〜3気筒の各稼働気
筒数とも同じ時間(α秒)を設定するようにしたが、こ
れに限られない。例えば1気筒〜3気筒の各稼働気筒数
においてそれぞれ異なる時間を設定するようにすれば、
各稼働気筒数における運転継続時間を可変とすることが
でき、減筒を解除する際の速度を任意に設定することが
できるようになる。
【0059】・また、上記実施の形態では、稼働気筒が
「2気筒」又は「3気筒」に設定された際に運転継続時
間DTに所定時間βを加算するようにしたが、「2気
筒」に設定されたときと「3気筒」に設定されたときと
で異なる時間を加算するようにしてもよい。こうした構
成によっても、内燃機関10の各稼働気筒数における運
転継続時間を可変とすることができ、減筒を解除する際
の速度を任意に設定することができるようになる。
【0060】・上記実施の形態では、稼働気筒数を要求
燃料噴射量と最小燃料噴射量との比に基づいて設定する
ようにしたが、これを要求燃料噴射量と最小燃料噴射量
との偏差等に基づいて設定するようにしてもよい。要
は、稼働気筒数を要求燃料噴射量と最小燃料噴射量との
乖離度に基づいて設定するようにすれば、内燃機関10
に要求される駆動力に合わせて内燃機関10の減筒数を
設定することができ、トルク段差を好適に抑制すること
ができるようになる。
【0061】・上記実施の形態では、減筒処理に際し、
実際の燃料噴射量を最小燃料噴射量に設定するようにし
たが、要求燃料噴射量と最小燃料噴射量との乖離度に基
づく燃料噴射量の調節を併せて実行するようにしてもよ
い。こうした構成によれば、稼働気筒数の減筒といった
段階的な駆動力の調節と併せて、燃料噴射量の調節によ
る駆動力の細かな調節が可能になる。このため、駆動力
を内燃機関10において最終的に必要となる駆動力にま
で、より円滑に移行させることができるようになる。
【0062】・また、減筒処理に際し、要求燃料噴射量
と最小燃料噴射量との乖離度に基づく点火時期の遅角量
の調節を併せて実行するようにしてもよい。こうした構
成によっても、稼働気筒数の減筒といった段階的な駆動
力の調節と併せて、点火時期の遅角量の調節による駆動
力の細かな調節が可能になり、駆動力を内燃機関10に
おいて最終的に必要となる駆動力にまで、一層円滑に移
行させることができるようになる。
【0063】・また、これら要求燃料噴射量と最小燃料
噴射量との乖離度に基づく燃料噴射量の調節及び点火時
期の遅角量の調節をともに併せて実行するようにしても
よい。
【0064】・上記実施の形態では、車両1の発進時に
おいて、モータジェネレータ20の駆動力による走行か
ら内燃機関10の駆動力による走行に切り替えるように
したが、例えば車両の加速時などにモータジェネレータ
と内燃機関とを併用して駆動力をアシストするようにし
てもよい。
【0065】・上記実施の形態では、本発明にかかる車
両の駆動力制御装置を、発進時にモータジェネレータ2
0にてクランク軸13を駆動して走行する車両1に適用
するようにした。この車両1に代えて、発進時にモータ
ジェネレータとクランク軸とが連結されない車両であっ
て、別途備えたスタータモータによってクランキングを
行うことで内燃機関を始動し、その後、モータジェネレ
ータの駆動力による走行から内燃機関の駆動力による走
行に移行する車両に本発明にかかる内燃機関の駆動力制
御装置を適用するようにしてもよい。
【0066】・上記実施の形態では、本発明にかかる車
両の駆動力制御装置を4気筒の内燃機関10を搭載した
車両1に適用するようにしたが、2気筒,3気筒,若し
くは5気筒以上等、複数気筒を備える内燃機関を搭載し
た車両に適用するようにしてもよい。
【0067】・上記実施の形態では、本発明にかかる車
両の駆動力制御装置を、各気筒内に燃料を直接噴射供給
する内燃機関10を搭載した車両1に適用するようにし
たが、吸気通路内に燃料を噴射供給する内燃機関を搭載
した車両に適用するようにしてもよい。
【0068】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明の実施の形態には、次のような各種の形態
を含むものであることを付記しておく。 (1)前記最小燃料噴射量に対する前記要求燃料噴射量
の乖離度に基づく燃料噴射量の調節を併せ実行する請求
項3又は4記載の車両の駆動力制御装置。
【0069】(2)前記最小燃料噴射量に対する前記要
求燃料噴射量の乖離度に基づく点火時期の遅角量の調節
を併せ実行する請求項3,4又は上記(1)の何れかに
記載の車両の駆動力制御装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両の駆動力制御装置の一実施の形態
についてその概略構成を示すブロック図。
【図2】内燃機関を再始動する際の処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図3】内燃機関を再始動する際の処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図4】本実施の形態による内燃機関を再始動する処理
の一例を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
10…内燃機関、11…変速機、12…出力軸、13…
クランク軸、14…電磁クラッチ、15,18…プー
リ、16…ベルト、20…モータジェネレータ、21…
インバータ、22…バッテリ、30…電子制御装置、3
1…車速センサ、32…アクセルセンサ、33…回転速
度センサ、34…ブレーキセンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 宏幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 伊藤 之一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 3G092 AA01 AA14 BB01 CA03 DE01S EA11 EA22 EB05 FA05 FA32 GA01 HE01Z HF08Z HF21Z HF25Z 3G093 AA05 AA07 BA02 BA21 CA02 DA01 DA06 DB05 DB15 DB23 EA05 EA08 EA12 EB08 EC02 FA02 FA11 FA12 FB03 3G301 HA07 JA00 JA03 KA01 LB02 MA11 NA06 NA08 NB03 NE19 NE23 PE01Z PF03Z PF05Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動源としての電動機と内燃機関とを備
    え、同電動機の駆動力と内燃機関の駆動力とを併用又は
    何れか一方を選択して走行する車両の駆動力制御装置に
    おいて、 前記電動機の駆動力による走行から前記内燃機関を始動
    させて同機関の駆動力による走行に移行するに際し、同
    内燃機関の稼働気筒数を可変とすることを特徴とする車
    両の駆動力制御装置。
  2. 【請求項2】前記移行時における前記内燃機関の要求燃
    料噴射量を設定し、該要求燃料噴射量が前記内燃機関の
    燃料噴射弁から噴射可能な最小燃料噴射量よりも少なく
    なったときに、前記内燃機関の稼働気筒数を減少させる
    請求項1記載の車両の駆動力制御装置。
  3. 【請求項3】前記稼働気筒数を減少させるに際しその減
    筒数は、前記最小燃料噴射量に対する前記要求燃料噴射
    量との乖離度に基づき設定される請求項2記載の車両の
    駆動力制御装置。
  4. 【請求項4】前記内燃機関の駆動力による走行に移行し
    た後、減筒数を徐々に減少させる請求項2又は3記載の
    車両の駆動力制御装置。
JP2000357853A 2000-11-24 2000-11-24 車両の駆動力制御装置 Pending JP2002161775A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000357853A JP2002161775A (ja) 2000-11-24 2000-11-24 車両の駆動力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000357853A JP2002161775A (ja) 2000-11-24 2000-11-24 車両の駆動力制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002161775A true JP2002161775A (ja) 2002-06-07

Family

ID=18829853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000357853A Pending JP2002161775A (ja) 2000-11-24 2000-11-24 車両の駆動力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002161775A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6892128B2 (en) 2003-07-04 2005-05-10 Honda Motor Co., Ltd. Control apparatus for hybrid vehicle
JP2006214285A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Toyota Motor Corp 燃料噴射制御装置
US8185295B2 (en) 2008-04-01 2012-05-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Multi-cylinder engine
JP2015155296A (ja) * 2010-06-15 2015-08-27 本田技研工業株式会社 ハイブリッド車両
JP2016098735A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6892128B2 (en) 2003-07-04 2005-05-10 Honda Motor Co., Ltd. Control apparatus for hybrid vehicle
JP2006214285A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Toyota Motor Corp 燃料噴射制御装置
US8185295B2 (en) 2008-04-01 2012-05-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Multi-cylinder engine
JP2015155296A (ja) * 2010-06-15 2015-08-27 本田技研工業株式会社 ハイブリッド車両
JP2016098735A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5472004B2 (ja) エンジンの自動始動制御装置
JP2000320366A (ja) エンジン自動停止再始動車両
JP2004108340A (ja) 内燃機関の始動方法及び始動装置並びにそれらに用いる始動エネルギの推定方法及び装置
WO2014057579A1 (ja) 車両
US20160001779A1 (en) Vehicle control device and vehicle control method
JP3463739B2 (ja) エンジン制御方法
CN111791877A (zh) 混合动力车辆的控制装置及控制方法
JP2002161775A (ja) 車両の駆動力制御装置
WO2013190917A1 (ja) 車両の駆動装置および車両の駆動方法
JP3567834B2 (ja) エンジンの制御装置
JP2001355480A (ja) アイドルストップ車両
JP2008069701A (ja) 車両制御装置
WO2011086961A1 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2001173473A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2004293327A (ja) エンジンの自動停止装置
JP2018105200A (ja) 車両の駆動システム
JP2001073830A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2001289086A (ja) 内燃機関の始動停止制御装置
JP2005048626A (ja) ガソリンエンジン
JP2009052410A (ja) 車載内燃機関の制御装置
JP2011117388A (ja) 内燃機関の制御装置
WO2018212178A1 (ja) 制御装置および制御方法
JP2004324574A (ja) ハイブリッド自動車の制御装置
JP2023112956A (ja) ハイブリッド車両用制御装置
JP6555176B2 (ja) 内燃機関の制御装置