JP2002161549A - 旋回作業機 - Google Patents

旋回作業機

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JP2002161549A
JP2002161549A JP2000358332A JP2000358332A JP2002161549A JP 2002161549 A JP2002161549 A JP 2002161549A JP 2000358332 A JP2000358332 A JP 2000358332A JP 2000358332 A JP2000358332 A JP 2000358332A JP 2002161549 A JP2002161549 A JP 2002161549A
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Japan
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hydraulic
swivel
control valve
work machine
valve unit
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Application number
JP2000358332A
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English (en)
Inventor
Yuji Yamashita
裕次 山下
Toshinori Ichikawa
俊紀 市川
Seiji Matsui
聖司 松井
Yuji Tsutsui
勇次 筒井
Yoshimi Tanaka
義実 田中
Takeshi Ikumura
武司 生村
Kazuya Oi
一弥 大井
Hiroo Nakada
裕雄 中田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントロールバルブと、これに対応する油圧
機器とを可及的に離して配置し、これらを接続する油圧
配管の長さを確保して寸法の誤差による影響を少なくし
て配管作業性の向上や配管作成の容易化を図る。 【解決手段】 コントロールバルブを多数並設してなる
バルブユニット36の側方であって、後側にスイベルジ
ョイント40,旋回モータ41等の第1の油圧機器R
が、前側に掘削装置用の第2の油圧機器が配設される。
バルブユニット36は、第1の油圧機器Rに油圧配管
B’、D’を介して接続される複数のコントロールバル
ブ群B、Dと、第2の油圧機器に油圧配管A’、C’を
介して接続される複数のコントロールバルブ群A、Cと
を有し、各コントロールバルブ群A、B、C、Dを、後
から第2油圧機器用、第1油圧機器R用の順で前後方向
交互に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばバックホー
等の旋回作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、バックホー等の旋回作業機は、
クローラ形式の走行体やドーザ装置を備えた走行装置
と、この走行装置上に上下方向の軸心回りに回動自在に
設けられた旋回台と、この旋回台の前部に設けられた掘
削装置(作業装置)とを備えて主構成されたものとなっ
ている。旋回台には、エンジンにより駆動される油圧ポ
ンプや、該油圧ポンプからの作動油を各種油圧機器に分
配して供給するコントロールバルブを多数並設してなる
バルブユニット、旋回台を旋回駆動するための旋回モー
タ等が搭載され、前記バルブユニットは、旋回モータや
掘削装置を駆動する複数の油圧シリンダに油圧配管を介
して接続される。
【0003】また旋回台と走行装置との間には、走行装
置側の走行モータやドーザシリンダへ作動油を分配する
ためのスイベルジョイントが設けられ、このスイベルジ
ョイントもバルブユニットに油圧配管を介して接続され
るものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近では、市街地等で
の掘削作業や狭路の走行等を可能とする小型(小旋回
型)の旋回作業機の開発が進んでいるが、この種の旋回
作業機は、旋回台後端の旋回軌跡が車幅内に収まるよう
に平面視円弧状に形成され、旋回台上に搭載される各種
機器の配設スペースが非常に狭いものとなっており、必
然的に各機器が互いに接近して配設されるようになる。
旋回台上に搭載されるバルブユニットと、これに油圧配
管を介して接続される旋回モータ、スイベルジョイント
等も当然に接近した配置となり、これらを接続する油圧
配管が短縮化する傾向にあった。
【0005】また、エンジン等の大型の機器は、レイア
ウト上旋回台の後部側に配設するのが好ましく、その関
係でバルブユニットは旋回台の前側に配設され、掘削装
置用の油圧シリンダとの距離も小さくなり、これらを接
続する油圧配管も短縮化する傾向にあった。しかしなが
ら、バルブユニットと各種油圧機器とを接続する油圧配
管が短縮化すると、長さ寸法の誤差に起因して配管の曲
げRが小さくなり過ぎ流動抵抗が増大したり、周囲の機
器と接触するといった問題が生じ易くなり、配管作業が
困難となる。また、かかる問題を解消するためには、長
さ寸法に関して高い寸法精度で配管を作成する必要が生
じる。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、バルブユニットを構成する各コントロー
ルバルブ群と、これに対応する各種油圧機器とを可及的
に離して配置し、これらを接続する油圧配管の長さを確
保して寸法の誤差による影響を少なくし、配管作業性の
向上や配管作成の容易化を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を解
決するために以下の技術的手段を講じている。すなわ
ち、本発明は、走行装置2上に旋回台11が上下方向の
軸心X回りに回動自在に設けられ、この旋回台11に、
油圧ポンプ33からの作動油を各種油圧機器に分配して
供給するコントロールバルブVを多数並設してなるバル
ブユニット36が設けられ、該バルブユニット36の側
方であって、後側に第1の油圧機器Rが、前側に第2の
油圧機器Fが配設され、前記バルブユニット36が、第
1の油圧機器Rに油圧配管B’、D’を介して接続され
る複数のコントロールバルブ群B、Dと、第2の油圧機
器Fに油圧配管A’、C’を介して接続される複数のコ
ントロールバルブ群A、Cとを有し、且つ各コントロー
ルバルブ群A、B、C、Dを、後から第2油圧機器F
用、第1油圧機器R用の順で前後方向交互に配設して構
成されていることを特徴とするものである。
【0008】これによれば、第1、第2油圧機器R、F
と、各コントロールバルブ群A、B、C、Dとを可及的
に離して配設することが可能となり、これらを接続する
各油圧配管A’、B’、C’、D’の長さを確保して寸
法誤差に対する影響を少なくし、配管作成の容易化や配
管作業性の向上を図ることができるようになる。また、
本発明は、走行装置2上に旋回台11が上下方向の軸心
X回りに回動自在に設けられ、この旋回台11に、油圧
ポンプ33からの作動油を各種油圧機器に分配して供給
するコントロールバルブVを多数並設してなるバルブユ
ニット36が設けられ、該バルブユニット36が、後側
に配設された第1の油圧機器Rに油圧配管B’、D’を
介して接続されるコントロールバルブ群B、Dと、前側
に配設された第2の油圧機器Fに油圧配管A’、C’を
介して接続されるコントロールバルブ群A、Cとをこの
順で前後方向に並設した部分を有して構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0009】この場合も、第1、第2の油圧機器R、F
と、これらに対応する各コントロールバルブ群A、B、
C、Dとを可及的に離して配設することが可能となり、
これらを接続する各油圧配管A’、B’、C’、D’の
長さを確保して寸法誤差に対する影響を少なくし、配管
作成の容易化や配管作業性の向上を図ることができるよ
うになる。上記の場合、第2油圧機器F用の油圧配管
A’、C’と第1油圧機器R用の油圧配管B’、D’と
を互いに上下に交差した関係に配設するのが好ましい。
【0010】また、本発明は、前記油圧配管A’、
B’、C’、D’が、左右方向及び前後方向、又は左右
方向及び上下方向に弯曲して配設されていることを特徴
とするものである。これによって各油圧配管A’、
B’、C’、D’の長さを十分に確保することができる
ようになる。本発明は、上下に交差した油圧配管のう
ち、下側に配設されるものB’を所定の高さに支持する
支持部材73が設けられていることを特徴とするもので
ある。これによって、支持部材73により支持された油
圧配管B’だけでなく、その上側に交差する他の油圧配
管も支持されるようになり、各油圧配管が周囲の機器等
と接触するようなことを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図7及び図8は、バックホーで例示
する本実施形態にかかる旋回作業機1を示し、この旋回
作業機1は、左右一対の走行体5を有する走行装置2
と、該走行装置2上に上下方向に軸心X回りに回動自在
に設けられた旋回体3と、該旋回体3の前部に備えられ
た掘削装置(作業装置)4と、を備えて主構成されてい
る。また、本実施形態にかかるバックホー1はいわゆる
後方小旋回タイプのものであり、旋回体3の後側面が走
行装置2の車幅からはみ出ないように円弧状に形成され
ている。
【0012】従って、旋回体3が旋回したとき、この旋
回体3の後端が描く旋回軌跡が左右走行体5の左右幅内
に収まり、また、走行体5の前後幅内にも収まるように
なっている。旋回体3の左右側面は、旋回体3が前方を
向いた状態で前後方向に沿う平面に形成されていて、こ
の左右側面の間隔は旋回体3後面が描く旋回軌跡円の直
径より幅狭に形成されている。更に、同状態において、
旋回体3の前面は、左右方向に沿う平面に形成されてい
る。
【0013】走行装置2は、走行フレーム2aの左右側
部に設けられた左右一対のクローラ形式の前記走行体5
と、走行フレーム2aの前部に上下揺動自在に設けられ
たドーザ装置6を有している。左右走行体5は、それぞ
れ油圧モータよりなる走行モータ8によって駆動され、
ドーザ装置6は、油圧シリンダよりなるドーザシリンダ
9により駆動される。旋回体3は、走行フレーム2aの
中央部(左右クローラ走行体5間)に設けた軸受体10
に上下方向の旋回軸心X回りに回動自在に支持された旋
回台11と、この旋回台11に搭載された各種機器を覆
うボンネット12と、同じく旋回台11上に設けられた
運転部13と、運転部13の上方を覆うキャノピ14と
を備えている。
【0014】なお、このキャノピ14に代えて運転部1
3の周囲を囲うキャビンを搭載したものとしてもよい。
また、旋回台11の前部右寄りには、支持ブラケット1
6を介してスイングブラケット17が左右揺動自在に設
けられ、このスイングブラケット17に対して掘削装置
4が上下揺動自在に軸支される。スイングブラケット2
2は旋回台11の内部に設けた油圧シリンダよりなるス
イングシリンダ18によって揺動される。
【0015】前記掘削装置4は、基部がスイングブラケ
ット17に左右軸回りに揺動自在に枢着されたブーム1
9と、このブーム19の先端側に左右軸回りに揺動自在
に枢着されたアーム20と、アーム20の先端側にスク
イ・ダンプ自在に取付けられたバケット21とを備えて
なる。そして、ブーム19、アーム20、バケット21
は、それぞれ油圧シリンダよりなるブームシリンダ2
2、アームシリンダ23、バケットシリンダ24によっ
て揺動される。
【0016】なお、本発明においては、掘削装置4を駆
動する各油圧シリンダ22,23,24や、掘削装置4
等に装着されるアタッチメント機器の油圧アクチュエー
タを総称して前側(第2)の油圧機器Fと呼ぶものとす
る。旋回台11は、図4〜図6に示すように、その底部
を構成する底板26と、該底板26上に前後方向に延伸
して立設された左右一対の縦リブ27と、底板上の前後
中途部を左右方向に延伸して立設された仕切壁28とを
有するフレーム体を有し、このフレーム体の後端部に
は、掘削装置4との重量バランスを図るカウンタウエイ
ト29が設けられ、フレーム体の左右側部及び前部はカ
バー部材30により覆われている。また、前記支持ブラ
ケット16は、左右縦リブ27の前端部に設けられてい
る。
【0017】旋回台11上には、エンジン32、油圧ポ
ンプ33、ラジエータ34、作動油タンク35、バルブ
ユニット36、燃料タンク37、バッテリ38が搭載さ
れている。また、旋回軸心X上であって、バルブユニッ
ト36の後部左側方には、走行装置2側の走行モータ
8、ドーザシリンダ9に圧油を分配するスイベルジョイ
ント40が設けられ、このスイベルジョイント40の右
側であって、バルブユニット36との間には、旋回台1
1を旋回駆動する油圧モータよりなる旋回モータ41が
設けられている。
【0018】なお、本発明においては、スイベルジョイ
ント40,旋回モータ41を総称して後側(第1)の油
圧機器Rと呼ぶものとする。エンジン32は、駆動軸を
左右方向に向けた状態で旋回台11の後部に配置されて
おり、このエンジン32の左側に多連式の油圧ポンプ3
3が直結されている。エンジン32の右側には、ラジエ
ータファン39を有するラジエータ34が配設され、該
ラジエータ34の前側であって、旋回台11の右側部
に、作動油タンク35及びバルブユニット36が配設さ
れている。
【0019】ボンネット12は、作動油タンク35、バ
ルブユニット36、ラジエータ34等を覆う開閉自在な
第1ボンネット12Aと、エンジン32等の上方、左側
方及び前方を覆う旋回台11に固定の第2ボンネット1
2Bと、エンジン32等の上部後方を覆う開閉自在な第
3ボンネット12Cとによって構成されている。前記作
動油タンク35は、その幅方向よりも前後方向が長く形
成された略直方体形状を呈し、バルブユニット36は、
各種油圧機器に対して油圧ポンプ33からの作動油を分
配して供給する直動スプール型のコントロールバルブV
を前後方向(スプールの操作方向に直交する方向)に多
数並設して構成されたものである。
【0020】図6に示すように、作動油タンク35及び
バルブユニット36は、支持台43を介して旋回台11
に取り付けられている。この支持台43は、底板26か
ら立設する前後の第1支持脚44と、この第1支持脚4
4の上端部を連結する台板部45と、この台板部45か
ら立設された前後の第2支持脚46とを有する。そし
て、作動油タンク35は、第2脚部46の上端部に搭載
され、その下方の台板部45上にバルブユニット36が
搭載され、両者は、平面視において重合するように配設
されている。
【0021】かかる構成によって、作動油タンク35と
バルブユニット36が同一平面内に配設され、旋回台1
1の平面スペースに占める割合を小さくして旋回台11
のコンパクト化に寄与するものとなり、本実施形態のよ
うな小旋回型のバックホー1においては特に有用なもの
となっている。そして、作動油タンク35からの発熱が
バルブユニット36側に伝達され難くなるために、同ユ
ニット36の過昇温を可及的に防止している。また、バ
ルブユニット36の下方にはスイングシリンダ18が配
設されており、このスイングシリンダ18と作動油タン
ク35及びバルブユニット36とを略同一平面内に配設
することによっても省スペース化が図られている。
【0022】前記バルブユニット36と油圧ポンプ33
とは複数本のデリバリホース48にて接続されている。
このデリバリホース48は、図4に示すように、エンジ
ン32と仕切壁28との間であって該仕切壁28に沿う
ように左右方向に配設されており、更に、図5に示すよ
うに、仕切壁28に設けたクランプ具49によって複数
本が上下方向に並設した状態で保持されるようになって
いる。このように、デリバリホース48を上下に並設す
ることによって旋回台11に占めるデリバリホース48
の平面スペースを小さくすることができ、旋回台11の
コンパクト化に寄与するものとなっている。そして、圧
油の送給によるデリバリホース48の脈動をクランプ具
49により抑えることができ、該脈動に伴う外部との干
渉や、該干渉に起因したデリバリホース48の損傷等が
防止できるようになっている。
【0023】油圧ポンプ33と作動油タンク35とは、
サクションホース50によって接続されており、このサ
クションホース50は、エンジン32の前部下側を左右
方向に通過するように配設されている。図7に示すよう
に、エンジン32の前方であって、作動油タンク35及
びバルブユニット36の左側方には前記運転部13が配
設され、この運転部13は、ボンネット12が設けられ
た部分を除く旋回台11の左前側を覆うステップ部51
と、このステップ51の後部に支持台52を介して設け
られた運転席53と、この運転席53の左右側部に操縦
台54L、54Rを介して設けられた操作レバー55
L、55R、56、57、ステップ部51の前部に設け
られた操作レバー58L、58R及びペダル59等を有
する操縦部60とから構成されている。
【0024】右側の操縦台54Rには、ブームシリンダ
22、バケットシリンダ24を操作するためのブーム・
バケット用操作レバー55Rと、ドーザシリンダ9を操
作するためのドーザ用操作レバー56と、エンジン32
の回転を制御するためのアクセル用操作レバー57等が
設けられている。左側の操縦台54Lには、旋回モータ
41、アームシリンダ23を操作する旋回・アーム用操
作レバー55R等が設けられている。また、ステップ部
51の前部に設けられた左右の操作レバー58L,58
Rは、左右走行体5の走行モータ8を操作する走行用操
作レバーである。
【0025】ここで、図3に示すように、バルブユニッ
ト36を構成するコントロールバルブVのうち、V1は
バケットシリンダ24用、V2はブームシリンダ22
用、V3は左側走行モータ8用、V4は右側走行モータ
8用、V5はアームシリンダ23用、V6は外部機器用
等のサービスポート用、V7はドーザシリンダ9用、V
8は旋回モータ41用、V9はスイングシリンダ18用
であり、後からこの順で並設されている。そして、走行
モータ8用のコントロールバルブV3,V4は、左右の
走行用操作レバー58L、58Rと左右方向に離間して
配設されているため、図3及び図4に示すように、これ
らは連係機構62を介して連動連結されている。
【0026】この連係機構62は、前後方向に配設され
ていて左右の走行用操作レバー58L、58Rの各下端
部に前端が接続された左右一対の第1連動ロッド63
L、63Rと、左右方向に配設されていて、左右走行モ
ータ8用のコントロールバルブV3、V4の各スプール
に右端が接続された前後一対の第2連動ロッド64L、
64Rと、それぞれ対応する第1連動ロッド63L、6
3Rの後端と第2連動ロッド64L、64Rの左端とを
接続するリンク装置65とを有している。リンク装置6
5は、対応する第1、第2連動ロッド63L、64L、
63R、64Rを互い接続するL字状リンク具66L、
66Rを上下一対備えており、各リンク具66L、66
Rは、共に底板26上に立設された上下方向の中継軸6
7に対して回動自在に取り付けられている。
【0027】ここで、各リンク具66L、66Rを同一
の中継軸67に対して取り付けることによって、それぞ
れ別々の中継軸に取り付ける場合に比べて部品点数減、
製造コスト減、及び旋回台11の省スペース化が図れる
ものとなっている。また、走行用操作レバー58L、5
8Rと、コントロールバルブV3,V4のスプールと
を、ケーブル等ではなく連動ロッド及びリンク装置によ
って接続することで、操作フィーリングが良好となり、
応答性が向上されるものとなっている。
【0028】ドーザ用操作レバー56は、図2及び図3
に示すように他の連係機構69を介してドーザシリンダ
9用のコントロールバルブV7のスプールに接続されて
いる。この連係機構69は、上下方向に配設されてい
て、その上端部がドーザ用操作レバー56の下端部に直
接的又は間接的に接続された連動ロッド70と、該連動
ロッド70の下端部と、コントロールバルブV7のスプ
ールとを接続するリンク装置71とを有する。
【0029】このリンク装置71は、作動油タンク35
等の支持台43を構成する台板部45の一側にブラケッ
ト72を介して設けられた前後方向の支軸71Aと、こ
の支軸71Aに回動自在に套嵌された筒体71Bと、該
筒体71Bから側方に突出して連動ロッド70の下端部
に接続されたリンク片71Cと、筒体71Bから上方に
突出し、連結片71Dを介してスプールに接続されたリ
ンク片71Eとを有する。このように、コントロールバ
ルブV7のスプールとドーザ用操作レバー56とを連動
ロッド70、リンク装置71を介して接続することによ
り、操作ケーブル等で接続する場合に比べて操作フィー
リングが良好となり応答性が向上される。
【0030】また、連動ロッド70を上下方向に配設す
ることによって連係機構69の占める平面スペースが小
さくなり、旋回台11の省スペース化に寄与するととも
に、リンク装置71を旋回台11の底板26から浮上し
た位置に設けることにより、当該底板26上に他の機器
の配設スペースを確保することができ、旋回台11の省
スペース化にも繋がるものとなる。なお、ブーム・バケ
ット用操作レバー55R及びアーム・旋回用操作レバー
55Lは、これら各レバーの下部に付設されたパイロッ
トバルブが、それぞれ対応するコントロールバルブV
1,V2,V5,V8のスプールにマルチバルブMVを
介して油圧配管にて接続され、パイロット圧により各ス
プールを操作するものとなっている。
【0031】図1に示すように、バルブユニット36を
構成するコントロールバルブV1〜V9のうち、前側の
油圧機器F用のコントロールバルブ、すなわち、掘削装
置4のバケットシリンダ24用、ブームシリンダ22用
の各コントロールバルブV1及びV2と、アームシリン
ダ24用、サービスポート用の各コントロールバルブV
5及びV6は、それぞれ隣接した配置とされてグループ
(群)A、Cを構成している。また、後側の油圧機器R
用のコントロールバルブV、すなわち、走行装置2用の
各コントロールバルブV3、V4と、ドーザ用、旋回用
の各コントロールバルブV7、V8もそれぞれグループ
B、Dを構成している。
【0032】そして、各グループは後からA〜Dの順で
配設されている。このうち、コントロールバルブグルー
プA、Cは、各バルブV1,V2、V5、V6上面の供
給、排出ポートから支持ブラケット16側へ向けて左方
向及び前方向へ弯曲しながら延伸する油圧配管A’、
C’を介して前側の油圧機器F(ブームシリンダ22、
アームシリンダ23、バケットシリンダ24等)に接続
されている。また、コントロールバルブグループBは、
各バルブV3,V4上面の供給、排出ポートから若干後
側へ屈曲しながら左方向へ延びる油圧配管B’を介して
後側の油圧機器Rの一つであるスイベルジョイント40
に接続され、該スイベルジョイント40を介して走行モ
ータ8に図示しない油圧配管にて接続されている。
【0033】また、グループDを構成するコントロール
バルブV7は、その上面の供給、排出ポートから左方向
及び後方向に弯曲しながら延伸する油圧配管を介してス
イベルジョイント40に接続され、該スイベルジョイン
ト40を介してドーザシリンダ9に図示しない油圧配管
にて接続される。同じく、グループDを構成するコント
ロールバルブV8は、左方向及び後方向に弯曲しながら
延伸する油圧配管を介して旋回用の旋回モータ41に接
続されている。
【0034】このドーザ用、旋回用の油圧配管を合わせ
て符号D’で示す。ここで、例えば、旋回台11の前側
に配設される掘削装置4用の油圧機器Fに対応するコン
トロールバルブをバルブユニット36の前側にまとめて
配設し、掘削装置4よりも後側に配設される走行装置2
用・旋回用の油圧機器Rに対応するコントロールバルブ
をバルブユニット36の後側にまとめて配設したとすれ
ば、各油圧機器と、これに対応するコントロールバルブ
が比較的に近い位置に配設されて、これらを接続する油
圧配管が短縮化するものとなる。
【0035】そして、油圧配管の短縮化により、該配管
の長さ寸法に関する誤差が原因で、配管作業が困難とな
ったり外部との接触が生じたりする等の問題が生じ易く
なる。これに対して上記実施形態のように、前側の油圧
機器F用のコントロールバルブグループAに比べて後側
の油圧機器R用のコントロールバルブグループBを前側
に配設することで、各グループA、Bのコントロールバ
ルブと各油圧機器F、Rとを接続する油圧配管A’B’
を可及的に長く形成することが可能となる。
【0036】また、前側の油圧機器F用のコントロール
バルブグループCに比べて、後側の油圧機器R用のコン
トロールバルブグループDを前側に配設することで、各
グループC、Dのコントロールバルブと各油圧機器F、
Rとを接続する油圧配管C’、D’を可及的に長く形成
することが可能となっている。そのため、各油圧配管
A’〜D’の長さ寸法に関する誤差の影響が少なくな
り、配管作業が容易に行えると共に、配管の寸法精度を
ラフにすることが可能となるために配管作成が容易に行
えるものとなる。
【0037】図3に示すようにスイベルジョイント40
に接続される複数本の油圧配管B’は、旋回モータ41
の上方を通過して配索されるものとなっており、この旋
回モータ41とスイベルジョイント40との間には、油
圧配管B’を所定の高さで支持する支持部材73が設け
られている。この支持部材73は、底板26上から立設
された支柱74と、この支柱74の上端と仕切壁28と
の間に前後方向に架設されたベース部材75と、このベ
ース部材75の上面に取り付けられたクランプ具76と
を有する。
【0038】クランプ具76は、ゴム等の弾性材料によ
り形成されて上下一対備えられ、クランプ具76の対向
面には、油圧配管B’を嵌合可能な凹溝76Aが長手方
向(前後方向)に複数(油圧配管B’の本数分)形成さ
れ、この凹溝76Aに油圧配管B’を嵌合した状態で上
下から挟持するものとなっている。このクランプ具76
の上面には取付板77が設けられ、該取付板77とベー
ス部材75とを、クランプ具76を貫通するボルトによ
って締結することでクランプ具76による油圧配管B’
の挟持状態が維持されるようになっている。
【0039】油圧配管B’は、スイベルジョイント40
の上方をも一旦通過したのち下方に弯曲してスイベルジ
ョイント40の各ポートに接続されており、これによっ
て配管長さを可及的に長くすることができるようになっ
ている。すなわち、走行装置2用のコントロールバルブ
グループBは、スイベルジョイント40よりも若干前側
であるがほぼ左右側方に配置されているために、他の油
圧配管A’、C’、D’に比べて油圧配管B’の長さを
確保しにくくなっているが、この油圧配管B’を上下方
向に弯曲することによって長さを確保できるものとなっ
ている。
【0040】なお、前記支持部材73は、図5に示すよ
うに運転席53の支持台52を下側から支持する支持部
材としての機能をも有するものとなっている。また、支
柱74と仕切壁28との前後間には連動ロッド64L、
64Rが配設され、よって支持部材73は連動ロッド6
4L、64Rを周囲からガードする機能をも有してい
る。前側の油圧機器F用の油圧配管A’は、後側の油圧
機器R用の油圧配管B’の上側を通過して交差するよう
になっており、該油圧配管B’の高さが支持部材73に
より支持されているが故に油圧配管A’の高さも所定に
支持されるものとなっている。
【0041】また、前側の油圧機器F用の油圧配管C’
は、高さ支持された油圧配管A’の上側に配設され、後
側の油圧機器R用の油圧配管D’は、油圧配管A’、
C’の上側を通過して交差するようになっている。した
がって、油圧配管C’、D’も、支持部材73により支
持された油圧配管B’によって間接的に高さが支持され
るようになっている。そして、各油圧配管A’〜D’
は、複数本が略水平方向に並んだ状態とされ、全体とし
て所定の高さで略平面的な広がりを持って配索されてお
り、その下方に前記連係機構62の第2連動ロッド64
L、64Rを配設するためのスペースを形成するように
なっている。
【0042】これによって、油圧配管A’〜D’と連係
機構62とが上下に分けて配設され、それぞれの配管作
業、組付け作業が容易に行えると共に、油圧配管A’〜
D’が第2連動ロッド64L、64Rに接触して動作を
阻害するようなことが防止されている。また、一対の連
動ロッド64L、64Rは、略同一平面上で前後に並設
されているため、当該連動ロッド64L、64Rが占め
る上下スペースを小さく収めることが可能となり、油圧
配管A’〜D’と連動ロッド64L、64Rとを好適に
上下に分けて配設できるようになっている。
【0043】また、油圧配管A’〜D’は、連動ロッド
64L、64Rを上方から保護し、周囲の機器等との接
触を防止するものとなっている。前記支持部材73に
は、油圧配管A’,C’,D’の配索経路を案内する第
1,第2案内部材79,80が設けられている。第1案
内部材79は、ベース部材75から左前方向に延伸する
棒材により構成され、後側の油圧機器R用の油圧配管
D’の上方を通過しつつその先端部が下方に屈曲されて
いる。
【0044】そのため、油圧配管D’は、第1案内部材
79によって前側への広がりが抑えられると共に、上方
への浮上が規制され、外部の機器等と接触しないよう配
慮されている。第2案内部材80は、前記第1案内部材
79と一体に形成された棒材であり、ベース部材75か
ら右前方に延伸して、前側の油圧機器F用の油圧配管
A’、C’を下側から支持するものとなっている。した
がって、各油圧配管A’、C’は、後側の油圧機器R用
の油圧配管B’だけでなく第2案内部材80によってそ
の高さ位置が維持されるようになっている。
【0045】本発明は、上記実施形態に限ることなく適
宜設計変更可能である。例えば、前側の油圧機器F用の
各コントロールバルブグループA、Cを前後逆の配置と
したり、後側の油圧機器R用の各コントロールバルブグ
ループB、Dを前後逆の配置とすることができる。ま
た、上記実施形態では、後方小旋回型の旋回作業機を例
示しているが、掘削装置の軸支部分を運転部の側方に配
設し且つ旋回台の旋回軌跡が走行装置の幅内に収まる形
式の超小旋回型旋回作業機や、旋回台後部が走行装置の
左右幅からはみ出る形式の標準型旋回作業機にも本発明
を採用可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バルブユニットを構成する各コントロールバルブ群と、
これに対応する各種油圧機器とを可及的に離して配置す
ることが可能となり、これらを接続する油圧配管の長さ
を確保して寸法の誤差による影響を少なくし、配管作業
性の向上や配管作成の容易化を図ることが可能とある。
【図面の簡単な説明】
【図1】バルブユニット及び油圧配管構造を示す平面図
である。
【図2】バルブユニット及び油圧配管構造を示す正面図
である。
【図3】バルブユニット及び走行系の連係機構の平面図
である。
【図4】旋回体の内部機構を示す平面図である。
【図5】旋回体の内部機構を示す左側面図である。
【図6】旋回体の内部機構を示す右側面図である。
【図7】旋回体の平面図である。
【図8】小旋回バックホー(旋回作業機)の全体側面図
である。
【符号の説明】
1 バックホー(旋回作業機) 2 走行装置 11 旋回台 36 バルブユニット 73 支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 聖司 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 筒井 勇次 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 田中 義実 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 生村 武司 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 大井 一弥 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 中田 裕雄 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2D015 BA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置(2)上に旋回台(11)が上
    下方向の軸心(X)回りに回動自在に設けられ、この旋
    回台(11)に、油圧ポンプ(33)からの作動油を各
    種油圧機器(R、F)に分配して供給するコントロール
    バルブ(V)を多数並設してなるバルブユニット(3
    6)が設けられ、該バルブユニット(36)の側方であ
    って、後側に第1の油圧機器(R)が、前側に第2の油
    圧機器(F)が配設され、前記バルブユニット(36)
    が、第1の油圧機器(R)に油圧配管(B’、D’)を
    介して接続される複数のコントロールバルブ群(B、
    D)と、第2の油圧機器(F)に油圧配管(A’、
    C’)を介して接続される複数のコントロールバルブ群
    (A、C)とを有し、且つ各コントロールバルブ群
    (A、B、C、D)を、後から第2油圧機器(F)用、
    第1油圧機器(R)用の順で前後方向交互に配設して構
    成されていることを特徴とする旋回作業機。
  2. 【請求項2】 走行装置(2)上に旋回台(11)が上
    下方向の軸心(X)回りに回動自在に設けられ、この旋
    回台(11)に、油圧ポンプ(33)からの作動油を各
    種油圧機器(R、F)に分配して供給するコントロール
    バルブ(V)を多数並設してなるバルブユニット(3
    6)が設けられ、該バルブユニット(36)が、後側に
    配設された第1の油圧機器(R)に油圧配管(B’、
    D’)を介して接続されるコントロールバルブ群(B、
    D)と、前側に配設された第2の油圧機器(F)に油圧
    配管(A’、C’)を介して接続されるコントロールバ
    ルブ群(A、C)とをこの順で前後方向に並設した部分
    を有して構成されていることを特徴とする旋回作業機。
  3. 【請求項3】 第2油圧機器(F)用の油圧配管
    (A’、C’)と第1油圧機器(R)用の油圧配管
    (B’、D’)とが互いに上下に交差した関係に配設さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の旋回
    作業機。
  4. 【請求項4】 前記油圧配管(A’、B’、C’、
    D’)が、左右方向及び前後方向、又は左右方向及び上
    下方向に弯曲して配設されていることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の旋回作業機。
  5. 【請求項5】 交差した油圧配管のうち、下側に配設さ
    れるもの(B’)を所定の高さに支持する支持部材(7
    3)が設けられていることを特徴とする請求項3に記載
    の旋回作業機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092378A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Kubota Corp バックホー
CN105178382A (zh) * 2015-09-24 2015-12-23 徐州徐工挖掘机械有限公司 一种超大型挖掘机油液集中加注装置

Cited By (3)

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