JP2002160954A - セメント分散剤 - Google Patents
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Abstract
生強度の維持、種々のコンクリートの製造条件に対する
汎用性の向上を可能とするセメント分散剤を提供する。 【解決手段】 ポリオキシアルキレン基を有するエチレ
ン系不飽和カルボン酸誘導体等の特定の単量体(A1)と
(メタ)アクリル酸等の特定の単量体(A2)とを共重合さ
せて得られ、前記モル比(A1)/(A2)が反応途中において
少なくとも1回変化されている共重合体混合物又は該共
重合体混合物をアルカリで中和した共重合体混合物塩
〔以下、両者を共重合体混合物(A)という〕と、共重合
体混合物(A)以外の水溶性高分子(B)を含有するセメント
分散剤。
Description
関する。
る固練りコンクリートに比べ、モルタルの流動性を大き
くしてコンクリート全体を自重に基づく応力だけで流動
させようとするもので、モルタルが流動する際に、粗骨
材がモルタルから分離することなくモルタルと共に移動
できるような性質(分離抵抗性)をモルタルに付与する
ことが技術上のポイントである。モルタルに適度な流動
性と分離抵抗性を付与するものとして、(1)粉体系高流
動コンクリート(セメントよりも微細な無機粉体を配
合)、(2)増粘剤系高流動コンクリート(水溶性高分子
を主成分とする増粘剤を配合)が知られている。
中の多量の粉体を分散したり、充填工程が終了するまで
モルタルの流動性を維持するためには、高性能減水剤の
使用が実質的に不可欠である。そのような高性能減水剤
として、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリ
ル酸エステル系単量体と(メタ)アクリル酸系単量体と
から製造された共重合体が知られている。この種の共重
合体においては、アルキレンオキサイド(以下AOとい
う)の付加モル数(以下、nで表す)やモノマー比を変
化させることで、特徴的な性能を付与することが可能で
あることが開示されている。例えば、特許第2774445号
(特開平7-223852号)には、nが110以上の単量体を用
いることが、特開昭58-74552号には、nが1〜100の単
量体を用いることが、特開平8-12396号には、nが50〜1
00の単量体を用いることが記載されている。また、nの
異なる2種以上の単量体を共重合したポリカルボン酸系
セメント分散剤として、特許第2992532号(特開平11-33
5150号)には、nが100以上の単量体を用いた共重合体
とnが1〜99の単量体を用いた共重合体の併用が、特開
平7-247150号には、nが110〜300と1〜30の単量体を共
重合した分散剤が開示されている。
高流動コンクリートは、配合系の水量によって分離抵抗
性が大きく変動する。特にこの系に用いられる細骨材
は、水が付着あるいは浸透しやすく、そのまま使用され
た場合に、配合系の水量の調整をしないと水量が過剰と
なり、影響が大きくなる。また、上記の増粘剤系高流動
コンクリートは、使用量が多いとコンクリートの凝結遅
延をもたらす場合がある。更に、上記のAO付加型の高性
能減水剤は、単独で使用すると、配合条件が多岐に渡
り、年間を通じて広い範囲で温度が変動する実際の高流
動コンクリートの製造条件に対して、汎用性が低い。
おいてもコンクリート、特に高流動コンクリートの流動
性を安定させ、且つ分離抵抗性を適正化ないし安定化で
きるセメント分散性を提供することである。
(a1)で表される単量体の少なくとも1種(A1)と下記の一
般式(a2)で表される単量体の少なくとも1種(A2)とを共
重合させて得られ、且つ前記単量体(A1)と(A2)のモル比
(A1)/(A2)が反応途中において少なくとも1回変化され
ている共重合体混合物又は該共重合体混合物をアルカリ
で中和した共重合体混合物塩〔以下、両者を共重合体混
合物(A)という〕と、共重合体混合物(A)以外の水溶性高
分子(B)とを含有するセメント分散剤に関する。
レン基 n:2〜300の数 X:水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基 を表す。)
(CH2)m1COOM2はCOOM1又は他の(CH2)m1COOM2と無水物を
形成していてもよく、その場合、それらの基のM1,M2は
存在しない。 M1,M2:水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、
アンモニウム基、アルキルアンモニウム基又は置換アル
キルアンモニウム基 m1:0〜2の数 を表す。)
混合物(A)の製造に用いられる一般式(a1)で表される単
量体(A1)としては、メトキシポリエチレングリコール、
メトキシポリプロピレングリコール、メトキシポリブチ
レングリコール、メトキシポリスチレングリコール、エ
トキシポリエチレンポリプロピレングリコール等の片末
端アルキル封鎖ポリアルキレングリコールと(メタ)ア
クリル酸、マレイン酸との(ハーフ)エステル化物や、
(メタ)アリルアルコールとのエーテル化物、及び(メ
タ)アクリル酸、マレイン酸、(メタ)アリルアルコー
ルへのエチレンオキシド(以下EOという)、プロピレン
オキシド(以下POという)付加物が好ましく用いられ、
R3は水素原子が好ましく、pは1が、mは0が好ましい。
より好ましくはアルコキシ、特にはメトキシポリエチレ
ングリコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物で
ある。
モル数nは小さくなると硬化速度、分散性、粘性が低減
される傾向にあり、nが大きくなるとこれらは増加する
傾向にある。従って、目的とする性能に合わせてnを選
べばよい。
重視する場合は、80≦nであることが好ましく、より好
ましくは90≦n、さらに好ましくは100≦n、最も好まし
くは110≦nであることである。また、300<nでは、分散
性が低下し、製造の際の重合性も低下するので、より好
ましくはn≦200、さらに好ましくはn≦150、特に好まし
くはn≦130である。
は、2≦n≦100が好ましく、より好ましくは5≦n≦8
0、さらに好ましくは5≦n≦50、最も好ましくは5≦n
≦30である。
が必要な場合、nの大きなものと小さなものとを共重合
することが好ましく、特に単量体(A1)として、下記一般
式(a1-1)で表される単量体(A1-1)及び下記一般式(a1-2)
で表される単量体(A1-2)とを併用することが好ましい。
レン基、好ましくは炭素数2〜3のオキシアルキレン基 n1:12〜300の数 X1:水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基、好ましく
は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基 を表す。)
レン基、好ましくは炭素数2〜3のオキシアルキレン基 n2:2〜290の数(ただし、一般式(a1-1)中のn1との関
係は、n1>n2且つ(n1−n 2)≧10、好ましくは≧30、更
に好ましくは≧50である。) X2:水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基、好ましく
は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基 を表す。)。
は(A1-1)/(A1-2)=0.1〜8、より好ましくは0.2〜2.
5、特に好ましくは0.4〜2の範囲にあることである。な
お、この平均重量比は、反応に用いる全単量体の重量比
の平均である。
反応モル比[(A1-1)+(A1-2)]/(A2)は、好ましくは、
変化前後の該モル比の少なくとも何れかが0.02〜4、さ
らに好ましくは0.05〜2.5、特に好ましくは0.1〜2の範
囲にあることである。最も好ましくは、変化前後の該モ
ル比が共に、これらの範囲にあることである。
≦n2≦290、n2+10≦n1であることが好ましく、より好
ましくはn2+30≦n1、さらに好ましくはn2+50≦n1であ
れば、両者の性能が顕著に発現する。さらに好ましくは
80≦n1≦300、2≦n2<50、より好ましくは100≦n1≦30
0、2≦n2<30、特に好ましくは110≦n1≦300、2≦n2
<10からn1、n2を選ぶことである。
れる一般式(a2)で表される単量体(A2)としては、(メ
タ)アクリル酸、クロトン酸等のモノカルボン酸系単量
体、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸等のジカルボン
酸系単量体、又はこれらの無水物もしくは塩、例えばア
ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、
水酸基が置換されていてもよいモノ、ジ、トリアルキル
(炭素数2〜8)アンモニウム塩が好ましく、より好ま
しくは(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、更に好ましくは(メタ)アクリル酸又はこれらのア
ルカリ金属塩である。
(A2)とを、好ましくは(A1)/(A2)=0.02〜4の範囲のモ
ル比で反応させて得られるが、これらのモル比(A1)/(A
2)は反応途中において少なくとも1回変化されている。
そして、本発明では、共重合体混合物(A)のうち、共重
合体混合物(A-1)を製造するための全単量体に対する単
量体(A2)の平均重量比(XI)と異なる平均重量比(XII)に
より得られた共重合体混合物(A-2)を併用することが好
ましい。すなわち、共重合体混合物(A-2)は、上記単量
体(A1)、(A2)とを、好ましくは(A1)/(A2)=0.02〜4の
範囲のモル比で反応させて得られた共重合体混合物であ
って、これらのモル比(A1)/(A2)は反応途中において少
なくとも1回変化されており、該共重合体混合物(A-2)
を製造するための全単量体に対する単量体(A2)の平均重
量比(XII)が、共重合体混合物(A-1)の平均重量比(XI)と
は異なるものである。平均重量比は、〔単量体(A2)の合
計量/全単量体量〕×100(重量%)で表され、それぞ
れ1〜30(重量%)の範囲にあることが好ましい。な
お、以下この平均重量比を「(A2)平均重量比」という場
合もある。また、この平均重量比(XI)、(XII)は、少な
くとも1.0(重量%)、更に少なくとも2.0(重量%)、
特に少なくとも3.0(重量%)相違することが好まし
い。なお、共重合体混合物(A-1)と(A-2)とで、製造に用
いる単量体(A1)、(A2)の種類が異なっていても、本発明
では平均重量比(XI)、(XII)が異なっていればよいが、
単量体(A1)、(A2)として同一の種類のものを用いるのが
好ましい。
重量比(XI)が、1〜30重量%、更に7〜20重量%、特に
8〜16重量%であることが好ましい。そして、この共重
合体混合物(A-1)を主剤として、配合系を組み立てる
と、各性能のバランスのよいコンクリート減水剤を得ら
れる。
として、(A2)平均重量比の異なる複数の単量体混合物か
らそれぞれ得られた複数の共重合体を用いることができ
る。実用的な面から、(A2)平均重量比の異なる1〜3つ
の単量体混合物からそれぞれ得られた1〜3つの共重合
体混合物を用いるのが好ましい。共重合体混合物(A-2)
として1つの共重合体混合物を用いる場合、すなわち全
部で2つの共重合体混合物を使用する場合、便宜的にそ
れらを共重合体混合物(Ai)、(Aii)とし、これらの(A2)
平均重量比をそれぞれ(Xi)、(Xii)とすると、 5≦(Xi)<8(重量%) 8≦(Xii)≦16 であることが好ましい。また、共重合体混合物(A-2)と
して2つの共重合体混合物を用いる場合、すなわち全部
で3つの共重合体混合物を使用する場合、便宜的にそれ
らを共重合体混合物(Ai)、(Aii)、(Aiii)とし、これら
の(A2)平均重量比をそれぞれ(Xi)、(Xii)、(Xiii)とす
ると、 5≦(Xi)<8(重量%) 8≦(Xii)≦16(重量%) 16<(Xiii)≦30(重量%) であることが好ましい。
多数存在することで広い範囲のW/Cとコンクリート温度
で良好な分散性と分散保持性が発現する。特に長時間に
わたる分散保持性が安定になる。その結果、W/Cの変動
や温度の変動にも十分対応できるセメント分散剤とな
る。
上記単量体(A1)、(A2)とを、好ましくは(A1)/(A2)=0.
02〜4の範囲のモル比で反応させて得られた共重合体混
合物(A-1)、好ましくは更に共重合体混合物(A-2)を含有
するが、何れにおいても、これらのモル比(A1)/(A2)は
反応途中において少なくとも1回変化されている。該モ
ル比の変化は、増加、減少、それらの組み合わせの何れ
でもよい良い。該モル比を段階的ないし断続的に変化さ
せる場合は、変化の回数は1〜10回、特に1〜5回が好
ましい。また、該モル比を連続的に変化させる場合は直
線的な変化、指数関数的な変化、その他の変化の何れで
もよいが、変化の度合いは1分あたり0.0001から0.2、
更に0.0005から0.1、特に0.001から0.05が好ましい。ま
た、該モル比は、変化前後のモル比(A1)/(A2)の少なく
とも何れかが0.02〜4の範囲にあることが好ましく、特
に変化前後のモル比(A1)/(A2)が共に0.02〜4の範囲に
あることが好ましい。また、前記したようにモル比の変
化は種々の態様があるが、何れの場合も、全共重合反応
における該モル比(A1)/(A2)の最大値と最小値の差が、
少なくとも0.05、特に0.05〜2.5の範囲にあることが好
ましい。
2)モル比を少なくとも1回変化させて重合する工程を有
する製造方法により得られるが、具体的には、単量体(A
1)の水溶液の滴下開始と同時に、単量体(A2)の滴下を開
始し、それぞれのモル比が、所定範囲となるように滴下
流量(重量部/分)を変化させて所定時間滴下する方法
が挙げられる。この方法では、単量体(A1)/(A2)モル比
の変化量(最大値と最小値の差)は、0.05〜2.5が好ま
しく、より好ましくは0.1〜2である。この方法のよう
に反応途中で一回でもモル比を変化させることで得られ
た共重合体混合物(A)は、一定の(A1)/(A2)モル比で反
応させて得られる共重合体より(A1)/(A2)モル比の分布
が広い多数の共重合体の混合物であると推測される。
50〜100%を上記のように滴下流量を変化させて製造す
ることが好ましい。
溶媒としては、水、メタノール、エタノール、イソプロ
パノール、ブタノール等の低級アルコール;ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;シクロヘキサ
ン等の脂環式炭化水素;n−ヘキサン等の脂肪族炭化水
素;酢酸エチル等のエステル類;アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類等を挙げることができる。これら
の中でも、取り扱いが容易で、単量体、重合体の溶解性
の点から、水、低級アルコールが好ましい。
することができる。重合開始剤としては、有機過酸化
物、無機過酸化物、ニトリル系化合物、アゾ系化合物、
ジアゾ系化合物、スルフィン酸系化合物等を挙げること
ができる。重合開始剤の添加量は、単量体(A1)、単量体
(A2)及び他の単量体の合計に対して0.05〜50モル%が好
ましい。
することができる。連鎖移動剤としては、低級アルキル
メルカプタン、低級メルカプト脂肪酸、チオグリセリ
ン、チオリンゴ酸、2-メルカプトエタノール等を挙げる
ことができる。共重合反応の反応温度は、0〜120℃が
好ましい。
て、脱臭処理をすることができる。特に連鎖移動剤とし
てメルカプトエタノール等のチオールを用いた場合に
は、不快臭が重合体中に残存しやすいため、脱臭処理を
することが望ましい。
合物であって酸型のものは、酸型のままでもセメント用
分散剤として適用することができるが、酸性によるエス
テルの加水分解を抑制する観点から、アルカリによる中
和によって塩の形にすることが好ましい。このアルカリ
としては、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化
物、アンモニア、モノ、ジ、トリアルキル(炭素数2〜
8)アミン、モノ、ジ、トリアルカノール(炭素数2〜
8)アミン等を挙げることができる。(メタ)アクリル
酸系重合体をセメント用分散剤として使用する場合は、
一部又は完全中和することが好ましい。本発明での共重
合体混合物塩とは、この酸型の共重合体混合物を一部又
は完全中和した塩のことをいう。なお、酸型の共重合体
混合物には、単量体(A2)として一部塩を用いて得られる
共重合体混合物も含まれる。
合体混合物の重量平均分子量〔ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー法、ポリエチレングリコール換算、カ
ラム:G4000PWXL + G2500PWXL(東ソー(株)製)、溶
離液:0.2Mリン酸緩衝液/アセトニトリル=7/3(体
積比)〕は、セメント用分散剤として充分な分散性を得
るため、10,000〜200,000が好ましく、20,000〜100,000
が特に好ましい。
アクリルアミド、スチレン、(メタ)アクリル酸アルキ
ル(水酸基を有していてもよい炭素数1〜12のもの)エ
ステル、スチレンスルホン酸等の共重合可能な単量体を
併用してもよい。これらは全単量体中50重量%以下、更
に30重量%以下の比率で使用できるが、0重量%が好ま
しい。
ルロースエーテル、(B2)アクリル酸共重合体、(B3)ポリ
アルキレングリコール、(B4)醗酵により得られる多糖
類、(B5)キサンタンガム、(B6)炭素数6〜30の一価アル
コール又は炭素数6〜30の一価メルカプタン又は炭素数
6〜30のアルキルを有するアルキルフェノール又は炭素
数6〜30のアミン又は炭素数6〜30のカルボン酸に、ア
ルキレンオキサイドを平均10〜1000モル付加したアルキ
レンオキサイド誘導体、(B7)炭素数6〜30の一価アルコ
ール又は炭素数6〜30の一価メルカプタン又は炭素数6
〜30のアルキルを有するアルキルフェノールに、アルキ
レンオキサイドを平均10〜1000モル付加したアルキレン
オキサイド誘導体と、エポキシ基を1個以上有する化合
物との反応生成物、(B8)多糖類又はそのアルキル化もし
くはヒドロキシアルキル化誘導体の一部又は全部の水酸
基の水素原子が、炭素数8〜40の炭化水素鎖を部分構造
として有する疎水性置換基(P)と、スルホン酸基、カル
ボキシル基、リン酸基及び硫酸エステル基並びにこれら
の塩からなる群から選ばれる一種以上の基を部分構造と
して有するイオン性親水性基(Q)で置換されてなる多糖
誘導体、から選ばれる少なくとも一種が好ましい。
セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カル
ボキシエチルセルロース等が挙げられる。
塩、例えばポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸
カリウム、ポリアクリル酸アミド等が挙げられる。
重量平均分子量1万〜5万のポリエチレングリコール等
が挙げられる。
分岐鎖状β-1,3グルカン等が挙げられる。
加物(nは30〜500が好ましく、30〜300が更に好まし
い。)、ノニルフェノールのEO付加物(nは30〜500が好
ましく、30〜300が更に好ましい。)等が挙げられる。
また、特開平8-73250号に記載のものが挙げられる。
加物(nは30〜500が好ましく、30〜300が更に好まし
い。)とビニルシクロヘキセンジエポキシドの反応生成
物、ステアリルアルコールのEO・POブロック付加物とビ
ニルシクロヘキセンジエポキシドの反応生成物等が挙げ
られる。また、特開平8-73250号に記載のものが挙げら
れる。
1〜3記載の多糖誘導体が挙げられる。
等は、水溶性である限り限定されない。また、水溶性高
分子(B)は、共重合体混合物(A)に対して分散性が1/10
以下、増粘性が10倍以上であることが好ましい。ここ
で、分散性が1/10以下とは、同一のセメント分散性を
発現するための添加量が10倍以上であることを、また増
粘性が10倍以上とは、同一のセメント粘性を発現するた
めに添加量が1/10倍以下であることを意味する。
剤は、上記共重合体混合物(A)〔以下(A)成分ともいう〕
と水溶性高分子(B)〔以下(B)成分ともいう〕とを任意の
比率で併用でき、要求特性によっていずれを主剤とする
かを決めればよいが、上記(B1)、(B2)、(B4)、(B6)、(B
7)を用いる場合、両者の重量比は、(A)成分/(B)成分=
100/0.02〜100/1000が好ましく、100/0.2〜100/100
0がより好ましい。また、上記(B3)を用いる場合、両者
の重量比は、(A)成分/(B)成分=100/2〜100/5000が
好ましく、100/2〜100/3000がより好ましい。また、
上記(B5)、(B8)を用いる場合、両者の重量比は、(A)成
分/(B)成分=100/0.02〜100/100が好ましく、100/
0.2〜100/20がより好ましく、100/0.2〜100/10が特
に好ましい。
し、予め両者を混合してから添加しても、別々に添加し
てもよく、先に混練水で稀釈してから添加してもよい。
分で示した単量体(A1)と単量体(A2)とをモル比を変化さ
せずに共重合して得られた共重合体(C-1)を併用するこ
とができる。共重合体(C-1)の製造に用いる単量体は前
記単量体(A1)と単量体(B2)で例示したものが挙げられ
る。共重合体(C-1)は一般式(a1)中のnにより、性能が異
なるため、(A)成分と(B)成分の種類や配合量を考慮し
て、要求特性に適当なnを選定する。具体的には、 (1)一般式(a1)中のnが1以上50未満の単量体を用い
た共重合体(C-1-i) (2)一般式(a1)中のnが50以上110未満の単量体を用い
た共重合体(C-1-ii) (3)一般式(a1)中のnが110以上300以下の単量体を用
いた共重合体(C-1-iii) が挙げられ、それぞれの性能や用途を考慮して(A)成分
と(B)成分と併用すればよい。
の一般式(c1)で表される単量体の少なくとも1種(C')
と、マレイン酸又はその塩もしくは無水物(C'')とを共
重合させて得られる共重合体(C-2)を併用してもよい。
共重合体(C-2)の重量平均分子量は、300〜300,000が好
ましく、5000〜100,000がより好ましい。この分子量は
共重合体混合物(A)と同様に測定される。共重合体(C-2)
は、マリアリムEKM、マリアリムAKM(共に日本油脂
社)、スーパー200(電気化学社)の商品名で市販され
ているものを使用することもできる。 Rc1O(Rc2O)rRc3 (c1) (式中、 Rc1:炭素数2〜5のアルケニル基、好ましくはビニル
基、アリル基、メタリル基、より好ましくはアリル基 Rc2:炭素数2〜3、好ましくは2のアルキレン基 Rc3:水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、好まし
くはメチル基 r:2〜150、好ましくは2〜90、より好ましくは10〜6
0、更に好ましくは20〜50の数 を表す。)。
で表す)の使用量は、(A)成分と(B)成分の量を勘案して
適宜決定すればよいが、(A)成分の特長を主とする場合
は、〔(C)/[(A)+(C)]〕×100が0超50未満(重量%)
が好ましく、より好ましくは0超30未満(重量%)、よ
り好ましくは0超20未満(重量%)である。また、共重
合体混合物(A)と共重合体(C)の相互の効果を勘案して
〔(A)/[(A)+(C)]〕×100が0超50未満(重量%)の比
率で用いることもでき、この場合、より好ましくは0超
30未満(重量%)、より好ましくは0超20未満(重量
%)である。
芳香族スルホン酸の水溶性塩(C-3)を併用することもで
きる。芳香族系スルホン酸の水溶性塩(C-3)としては、
芳香族スルホン酸系重合体の水溶性塩が好ましく、ナフ
タレンスルホン酸、トリアジン環を有する縮合物、ポリ
スチレンスルホン酸等の水溶性塩が挙げられる。中で
も、トリアジン環を有する縮合物の水溶性塩及びポリス
チレンスルホン酸の水溶性塩から選ばれる一種以上が好
ましい。本発明の効果からは、トリアジン環を有する縮
合物が、更に特にはメラミンスルホン酸ホルマリン縮合
物の水溶性塩が好ましい。
溶性塩は、メラミンにホルムアルデヒドを反応させて得
られたN-メチロール化メラミンに重亜硫酸塩を反応させ
てメチロール基の一部をスルホメチル化し、次いで酸を
加えてメチロール基を脱水縮合させてホルマリン縮合物
とし、アルカリで中和して得られる公知の分散剤である
(例えば特公昭63−37058号公報参照)。アルカリとし
ては、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、
アンモニア、モノ、ジ、トリアルキル(炭素数2〜8)
アミン、モノ、ジ、トリアルカノール(炭素数2〜8)
アミン等を挙げることができる。市販品として、マイテ
ィ150V-2(花王(株)製)、SMF-PG(日産化学工業
(株))、メルフロー(三井化学(株))、メルメント
F-10(昭和電工(株)製)等がある。ポリスチレンスル
ホン酸塩は、ポリスチレンのスルホン化物やスチレンス
ルホン酸を重合すること等により製造され、市販品とし
てグラリオンS-8(ライオン(株)製)が挙げられる。
芳香族系スルホン酸の水溶性塩(C-3)の分子量は、1000
〜10万、更に5000〜5万、特に5000〜2万が好ましい
(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法、ポリス
チレンスルホン酸換算)。
は、(A)/(C-3)=100/1〜100/100が好ましく、100/
5〜100/50がより好ましく、100/5〜100/30がより
好ましい。一般に、(A)成分は、コンクリートの多様な
製造条件に対して汎用性は高いが、上記の比率で更に(C
-3)を併用することで、混練初期のコンクリートの流動
性がより安定となる。
剤(材)を含有することもできる。例えば、樹脂石鹸、
飽和もしくは不飽和脂肪酸、ヒドロキシステアリン酸ナ
トリウム、ラウリルサルフェート、アルキルベンゼンス
ルホン酸(塩)、アルカンスルホネート、ポリオキシア
ルキレンアルキル(フェニル)エーテル、ポリオキシア
ルキレンアルキル(フェニル)エーテル硫酸エステル
(塩)、ポリオキシアルキレンアルキル(フェニル)エ
ーテルリン酸エステル(塩)、蛋白質材料、アルケニル
コハク酸、α−オレフィンスルホネート等のAE剤;遅
延剤;起泡剤;増粘剤;珪砂;AE減水剤;塩化カルシ
ウム、亜硝酸カルシウム、硝酸カルシウム、臭化カルシ
ウム、沃化カルシウム等の可溶性カルシウム塩、塩化
鉄、塩化マグネシウム等の塩化物等、硫酸塩、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム、炭酸塩、チオ硫酸塩、蟻酸
(塩)、アルカノールアミン等の早強剤又は促進剤;発
泡剤;樹脂酸(塩)、脂肪酸エステル、油脂、シリコー
ン、パラフィン、アスファルト、ワックス等の防水剤;
高炉スラグ;流動化剤;消泡剤;防泡剤;フライアッシ
ュ;高性能減水剤;シリカヒューム;亜硝酸塩、燐酸
塩、酸化亜鉛等の防錆剤;水溶性高分子;(メタ)アク
リル酸アルキル等の高分子エマルジョンが挙げられる。
ト、コンクリート振動製品分野の外、セルフレベリング
用、耐火物用、プラスター用、石膏スラリー用、軽量又
は重量コンクリート用、AE用、補修用、プレパックド
用、トレーミー用、グラウト用、寒中用等の種々のコン
クリートの何れの分野においても有用である。本発明の
セメント分散剤は、セメントに対して0.01〜5.0重量%
(固形分として)、特に0.05〜2.0重量%の比率で使用
されるのが好ましい。
共重合体混合物を製造した。その際、単量体(A1)と(A2)
のモル比(A1)/(A2)を反応途中において変化させた。
シポリエチレングリコールモノメタクリレートの略であ
り、( )内の数字はエチレンオキシド平均付加モル数
である(以下同様)。また、MAAはメタクリル酸である
(以下同様)。また、表2中、「-Na」はナトリウム塩
であることを意味する。なお、表1、2中の共重合体混
合物は以下の製造例に準じて製造した。
aの製造>温度計、撹拌機、滴下ロート、窒素導入管、
及び還流冷却器を備えたガラス製反応容器に水423重量
部を仕込み窒素置換を行った。続いて窒素雰囲気下で70
℃まで昇温した後、MPEGMM(9)を44.9重量部、メタクリ
ル酸18.2重量部を混合した滴下用単量体液(1)と5%
−2−メルカプトエタノール酸水溶液14.2重量部と5%
過硫酸アンモニウム水溶液13.8重量部の3液を同時に15
分間で滴下し、次いで、MPEGMM(9)を250.5重量部、メタ
クリル酸65.2重量部を混合した滴下用単量体液(2)と
5%−2−メルカプトエタノール酸水溶液59.2重量部と
5%過硫酸アンモニウム水溶液57.6重量部の3液を75分
間で滴下し合計90分間で滴下を終了させた。滴下終了
後、同温で1時間熟成し5%過硫酸アンモニウム水溶液
21.4重量部を10分かけて滴下した後、70℃で2時間熟成
させ重合反応を完結させ、表1に示す共重合体混合物A-
Iを得た。
量部を加えて中和し、表2に示す共重合体混合物A-I-Na
を得た。この共重合体混合物A-I-Naの5重量%水溶液の
pHは6.0(20℃)であった。
のモル比を1回変化させた共重合体混合物A-II、A-II
I、A-V、A-II-Na、A-III-Na、A-V-Naは、この製造例1
に準じて製造した。
-Naの製造>ガラス製反応容器に水329.9重量部を仕込
み、窒素置換後、窒素雰囲気下で78℃まで昇温した。次
に、MPEGMM(120)の60%水溶液216.4重量部、MPEGMM(9)
の90%水溶液75.5重量部、メタクリル酸38.3重量部の混
合液と5%過硫酸アンモニウム水溶液27.7重量部と5%
−2−メルカプトエタノール水溶液30.8重量部とを55分
で滴下し、MPEGMM(120)の60%水溶液78.7重量部、MPEGM
M(9)の90%水溶液32.1重量部、メタクリル酸9.7重量部
の混合液と5%過硫酸アンモニウム水溶液8.2重量部と
5%−2−メルカプトエタノール水溶液9.2重量部とを2
0分で滴下し、更にMPEGMM(120)の60%水溶液59.0重量
部、MPEGMM(9)の90%水溶液26.0重量部、メタクリル酸
5.6重量部の混合液と5%過硫酸アンモニウム水溶液5.4
重量部と5%−2−メルカプトエタノール水溶液6.0重
量部とを15分で滴下した。滴下時間ごとのモル比(A1)/
(A2)を表1に示す。滴下終了後、60分間78℃で熟成させ
た後、5%過硫酸アンモニウム水溶液20.7重量部を5分
で添加した。更に120分間78℃で熟成し、表1に示す共
重合体混合物A-IVを得た。
重量部を加えて、表2に示す共重合体混合物A-IV-Naを
得た。この共重合体混合物A-IV-Naの5重量%水溶液のp
H(20℃)は5.9であった。
た。 ・B-I:メチルセルロース(メトローズ605H、信越化学
社製) ・B-II:ポリアクリル酸アミド(ハイビスコワ-103、和
光純薬工業社製) ・B-III:ポリエチレングリコール(PEG20000、三洋化
成社製) ・B-IV:β−1,3-グルカン(ビオポリ、武田薬品工業社
製) ・B-V:キサンタンガム(ケルザン、大日本製薬社製) ・B-VI:オレイルアルコールのEO平均200モル付加物
(エマルゲン3200、花王(株)製) ・B-VII:オレイルアルコールのEO平均200モル付加物
と、ビニルシクロヘキセンジエポキシドとの反応生成物
(ビスサーフH、花王(株)製) ・B-VIII:ポリエチレングリコール(重量平均分子量10
000)と、ビニルシクロヘキセンジエポキシドとの反応
生成物(特開平8-73250号の製造例12の水溶性高分子No.
12) ・B-IX:下記の方法で得られたヒドロキシエチルセルロ
ース誘導体 攪拌機、温度計及び冷却管を備えた1000mlのガラス製
セパラブル反応容器に、重量平均分子量約80万、ヒドロ
キシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロー
ス(HEC-QP15000H、ユニオンカーバイド社製)50g、85
%イソプロピルアルコール(IPA)260g及び48%水酸化ナ
トリウム水溶液3.3gを加えてスラリー液を調製し、窒
素雰囲気下室温で30分間攪拌した。これにステアリルグ
リシジルエーテル1.21gを加え、80℃で9時間反応させ
て疎水化を行った。疎水化反応終了後、反応液を酢酸で
中和し、反応生成物をろ別した。反応生成物を80%アセ
トン500gで2回洗浄し、減圧下70℃で1昼夜乾燥し、
疎水化度0.0032のヒドロキシエチルセルロース(HEC)誘
導体48.7gを得た。 攪拌機、温度計及びジムロート冷却管を備え、窒素置
換した500mlの四つ口フラスコ内に、上記で得た疎水
化HEC誘導体10.0g及び80%IPA 80.0gを仕込み、窒素
雰囲気下、室温で以下の要領で撹拌した。まず、48%水
酸化ナトリウム水溶液0.68gを仕込んで15分間撹拌し
た。50℃に昇温後、イオン交換水0.7g、30%-3-クロロ
-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸ナトリウム(CHPS)水
溶液13.55g、48%水酸化ナトリウム水溶液1.71gを仕
込んだ。50℃で1時間撹拌した後、更にIPA 24.23g、3
0%CHPS水溶液13.55g、48%水酸化ナトリウム水溶液1.
71gを仕込んだ。更に、50℃で1時間撹拌した後、更に
IPA 24.23g、30%CHPS水溶液13.55g、48%水酸化ナト
リウム水溶液1.71gを仕込んだ。更に50℃で3時間撹拌
した後、氷水で反応液を室温以下にまで冷却し、塩酸で
中和してからろ別した。ろ別した生成物を70%IPAで3
回洗浄を行い、更にIPA 100gで2回洗浄を行い、減圧
下70℃で1昼夜乾燥し、オクタデシル基と3-スルホ-2-
ヒドロキシプロピル基で置換されたヒドロキシエチルセ
ルロース誘導体(b-IX)10.44gを得た。得られたヒド
ロキシエチルセルロース誘導体のオクタデシル基の置換
度は0.0032、3-スルホ-2-ヒドロキシプロピル基の置換
度は0.332であった。
造した。その際、単量体(C1)と(C2)の重量比は一定とし
た。
グリコール(n=40)モノアリルエーテルの略である。
×100% (2)配合 上記材料により調製したコンクリートの配合を表4に示
す。
上記の(A)〜(C)成分を表5のように用いてセメント分散
剤を調製し、表4の配合Iにより、以下の評価を行っ
た。評価は室温20℃で行った。結果を表5に示す。
ミキサー(50リットル)に投入し、90秒間混練し、排出
直後の以下の性能を評価した。
(コンクリートライブラリー93)〕が650±10mmとなる
のに要する分散剤〔(A)成分又は(C)成分と、(B)成分〕
固形分の総粉体に対する添加率を測定する。数値が小さ
い程、分散性が良い。
指針(コンクリートライブラリー93)〕のコンクリート
から目開き5mmの篩で粗骨材を分離して得たモルタル
を、ステンレス鋼(SUS304)を加工して作製した図1の
形状の装置に、下部排出開口を閉じた状態で充填し上部
投入開口の面で擦り切った後、下部排出開口を開放して
モルタルを自然流下させ、上部投入開口から目視で観察
したときにモルタルの少なくとも一部に孔が確認される
までの時間(流下時間)を測定し、これを粘性の評価に
用いた。流下時間が短いほどコンクリートの粘性が低
い。
の全単量体に対する単量体(A2)の平均重量比、Yは、共
重合体(C)の製造の際の全単量体に対する単量体(C2)の
平均重量比である(以下同様)。
とし、コンクリート配合Iにおける水(W)の量を表6
のように変化させた場合の評価を上記と同様に行った。
結果を表6に示す。
ない系では、流下時間が短く、材料分離抵抗性が低いの
で、単位水量が増加すると流下時間は更に短くなり、材
料分離抵抗性は大幅に低下することがわかる。比較例1-
2、1-3から、共重合体(C)と水溶性高分子(B)の併用系で
は、単位水量が増加すると、材料分離抵抗性が大幅に低
下することがわかる。
と水溶性高分子(B)の併用系は、単位水量の変動に対し
ても、流下時間の変動が少なく、材料分離抵抗性の安定
性に優れていることがわかる。
(A)〜(C)成分を表7のように用いてセメント分散剤を調
製し、表4の配合IIにより(但し、比較例2-1は配合II
I)、添加率、スランプフロー値及び流下時間を前記同
様に評価した。また、JIS A 6204のプロテクター貫入抵
抗試験による凝縮時間の測定を行った。その際の評価時
間(始発時間)は、5時間以上7時間未満をランクI、
7時間以上9時間未満をランクII、9時間以上11時間未
満をランクIIIとした。評価は室温20℃で行った。結果
を表7に示す。
例2-1〜2-12はコンクリート配合IIにより評価した。ま
た、比較例2-1のスランプフロー値は、添加率を上げて
も650±10mmにならなかった。
配合しないコンクリート処方に対しては、水溶性高分子
(B)を併用しないと、材料分離抵抗性が不十分で、共重
合体混合物(A)の量が多くても流動性(スランプフロー
値)が確保できないことがわかる。
と水溶性高分子(B)とを併用すると、流動性(スランプ
フロー値)と材料分離抵抗性が確保でき、水溶性高分子
(B)としては、(B8)に属するB-IXが好適であることがわ
かる。
(A)〜(C)成分を表8、9のように用いてセメント分散剤
を調製し、表4の配合IIIにより、添加率及び流下時間
を前記同様に評価した。また、流動性の保持性を初期ス
ランプフロー値に対する、30分後のスランプフロー値の
百分率で評価した。数値が大きい程、分散保持性が良
い。なお、評価は、室温20℃〔コンクリート温度(CT)=
22℃〕と室温8℃〔CT=10℃〕で行った。結果を表8、
9に示す。
合体(C)の併用系では、分散保持性及び分離抵抗性が、
温度変化に対して不安定であることがわかる。
比の異なる共重合体混合物(A)を併用すると、分散保持
性及び材料分離抵抗性が、温度変化に対してより安定で
あることがわかる。また、実施例3-4〜3-6、3-10〜3-12
から、共重合体混合物(A)と水溶性高分子(B)の併用系に
共重合体(C)を併用すると、分散性、分散保持性、材料
分離抵抗性の1つあるいは複数において、より良好な結
果が得られることがわかる。
略図
Claims (2)
- 【請求項1】 下記の一般式(a1)で表される単量体の少
なくとも1種(A1)と下記の一般式(a2)で表される単量体
の少なくとも1種(A2)とを共重合させて得られ、且つ前
記単量体(A1)と(A2)のモル比(A1)/(A2)が反応途中にお
いて少なくとも1回変化されている共重合体混合物又は
該共重合体混合物をアルカリで中和した共重合体混合物
塩〔以下、両者を共重合体混合物(A)という〕と、共重
合体混合物(A)以外の水溶性高分子(B)とを含有するセメ
ント分散剤。 【化1】 (式中、 R1,R2:水素原子又はメチル基 m:0〜2の数 R3:水素原子又は-COO(AO)nX p:0又は1の数 AO:炭素数2〜4のオキシアルキレン基又はオキシスチ
レン基 n:2〜300の数 X:水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基 を表す。) 【化2】 (式中、 R4〜R6:水素原子、メチル基又は(CH2)m1COOM2であり、
(CH2)m1COOM2はCOOM1又は他の(CH2)m1COOM2と無水物を
形成していてもよく、その場合、それらの基のM1,M2は
存在しない。 M1,M2:水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、
アンモニウム基、アルキルアンモニウム基又は置換アル
キルアンモニウム基 m1:0〜2の数 を表す。) - 【請求項2】 水溶性高分子(B)が、(B1)非イオン性セ
ルロースエーテル、(B2)アクリル酸共重合体、(B3)ポリ
アルキレングリコール、(B4)醗酵により得られる多糖
類、(B5)キサンタンガム、(B6)炭素数6〜30の一価アル
コール又は炭素数6〜30の一価メルカプタン又は炭素数
6〜30のアルキルを有するアルキルフェノール又は炭素
数6〜30のアミン又は炭素数6〜30のカルボン酸に、ア
ルキレンオキサイドを平均10〜1000モル付加したアルキ
レンオキサイド誘導体、(B7)炭素数6〜30の一価アルコ
ール又は炭素数6〜30の一価メルカプタン又は炭素数6
〜30のアルキルを有するアルキルフェノールに、アルキ
レンオキサイドを平均10〜1000モル付加したアルキレン
オキサイド誘導体と、エポキシ基を1個以上有する化合
物との反応生成物、(B8)多糖類又はそのアルキル化もし
くはヒドロキシアルキル化誘導体の一部又は全部の水酸
基の水素原子が、炭素数8〜40の炭化水素鎖を部分構造
として有する疎水性置換基(P)と、スルホン酸基、カル
ボキシル基、リン酸基及び硫酸エステル基並びにこれら
の塩からなる群から選ばれる一種以上の基を部分構造と
して有するイオン性親水性基(Q)で置換されてなる多糖
誘導体、から選ばれる少なくとも一種である請求項1記
載のセメント分散剤。
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