JP2002160563A - 自動車用シートの収納構造 - Google Patents

自動車用シートの収納構造

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JP2002160563A
JP2002160563A JP2000360955A JP2000360955A JP2002160563A JP 2002160563 A JP2002160563 A JP 2002160563A JP 2000360955 A JP2000360955 A JP 2000360955A JP 2000360955 A JP2000360955 A JP 2000360955A JP 2002160563 A JP2002160563 A JP 2002160563A
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Atsushi Osugi
篤志 大杉
Keiichi Saito
圭一 斉藤
Hideyuki Kato
英之 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート不使用時においてシートを車体に形成
した収納凹部に簡単に収納することができ、またシート
の移動時において左右のリンクがネジレを生じることな
く完全に同期して円滑にシートの移動を行うことができ
る自動車用シートの収納構造を提供すること。 【解決手段】 シートクッション1aとシートバック1
bからなるシート1をシートバック1bがシートクッシ
ョン1aの座面に向け伏倒された重ね合わせ状態として
その後方の車体フロア20に形成してある収納凹部2に
リンク部材10を介して収納できるようにした自動車用
シートの収納構造において、前記シートクッション1a
の両側に、一対のリンク部材10を取り付けるととも
に、該一対のリンク部材10、10を互いに連結したも
のとして、この連結部の中間部分に折畳式後脚5の基部
を連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート不使用時に
おいて該シートを車体に形成した収納凹部に簡単に収納
することができ、またシートの移動時において左右のリ
ンクがネジレを生じることなく完全に同期して円滑にシ
ートの移動を行うことができる自動車用シートの収納構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種のシート収納構造とし
て、例えば特開平11−48840号公報等に開示され
るように、シートクッションとシートバックからなるシ
ートをその後方の車体フロアに形成した収納凹部に収納
できるようにしたものが知られている。
【0003】しかしながら、従来のシート収納構造はシ
ートクッション側部に設けたキャッチャーを車両側部に
設けられたストライカーに係合して使用状態とするもの
であるため、シート収納時には前記ストライカーが露呈
してしまい外観を損なうという問題点があった。また、
シートクッションを回動させるためのリンクが左右にそ
れぞれ独立して設けられた構造であり、シートの収納や
設置時にシートを移動させた場合、左右のリンクがネジ
レ等を生じて同期せず移動作業が不安定になるという問
題点があった。一方、これを防止するには、高強度を有
するリンク部材としたりリンクの取付基部を補強する等
の対策が必要で、軽量化に反するとともにコスト的にも
高くなってしまうという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、シート不使用時においてシー
トを車体に形成した収納凹部に簡単に収納することがで
き、また、シートの収納や設置の際にシートを移動させ
た場合にもシートの両側に設けたリンクがネジレを生じ
ることなく左右が完全に同期して円滑に移動することが
でき、更には十分な軽量化・低コスト化も図ることがで
きる自動車用シートの収納構造を提供することを目的と
して完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の自動車用シートの収納構造は、シ
ートクッションとシートバックからなるシートを前記シ
ートバックがシートクッションの座面に向け伏倒された
重ね合わせ状態としてその後方の車体フロアに形成して
ある収納凹部にリンク部材を介して収納できるようにし
た自動車用シートの収納構造において、前記シートクッ
ションの両側に、一端がシートクッションの後端に連結
され、他端が収納凹部の前方に連結された一対のリンク
部材を取り付けるとともに、該一対のリンク部材を互い
に連結したものとして、この連結部の中間部分にブラケ
ットを介して脚端が車体フロアへの固定部とされた折畳
式後脚の基部を連結したことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の好ましい実施の形態を示す。図面は、自動車用リヤシ
ートに適用した場合を示すものであって、1はシートク
ッション1aとシートバック1bからなるシートであ
り、このシート1はシートバック1bをシートクッショ
ン1aの座面に向け伏倒させて重ね合わせ状態とし、こ
の重ね合わせ状態とされたシート1を、シートクッショ
ン1aの後部と車体フロア20とを連繋しているリンク
部材10を介してシート後方の車体フロア20に形成し
た収納凹部2に収納できるようにしたものである。
【0007】そして、前記シートクッション1aの両側
には、一端がシートクッション1aの後端に連結され、
他端が収納凹部2の前方に連結された一対のリンク部材
10が取り付けられているとともに、該一対のリンク部
材10、10は互いに連結したものとなっている。更
に、この連結部の中間部分にはブラケット4を介して脚
端が車体フロア20への固定部5aとされた折畳式後脚
5の基部が連結された構造となっている。このような構
成とすることにより、シート不使用時においてシート1
を重ね合わせ状態として前記収納凹部2に簡単に収納で
きることは勿論のこと、シートの収納や設置の際にシー
トを移動させた場合にもシートの両側に設けたリンク部
材10、10がネジレを生じることなく左右が完全に同
期して円滑に移動することができるのである。
【0008】更に詳述すると、図2は6:4に分割可能
な3人掛け用のリヤシートの一例を示すもので、2人掛
と1人掛の大小2個のシート1、1よりなるものである
が、それぞれのシート1のベースとして底部に埋設され
ている枠状のシートクッションフレーム3、3には、一
端がシートクッション1aの後端に連結され、他端が収
納凹部2の前方に連結された一対のリンク部材10、1
0がそれぞれ取り付けられている。そして、2人掛用シ
ートおよび1人掛用シートに取り付けられた一対のリン
ク部材10、10は、互いに連結したものとなってい
る。
【0009】この連結構造としては、図2に示したもの
では、一対のリンク部材10、10が両端部を連結され
た矩形状枠型のものとなっており、左右のリンク部材が
同期して一体的に動くよう構成されている。また、図3
に示したものでは、一対のリンク部材10、10がシー
トクッション1a側で連結され、平面視した場合に略コ
字状のものとなっている。以上は一対のリンク部材およ
び連結部を一体的に形成したものであるが、その他、一
対のリンク部材10、10を棒状体のような別部材から
なるもので連結したもとすることもできる。
【0010】また、前記したリンク部材10は、側面略
L字状の部材からなり一端がシートクッション1aの後
部にヒンジ10aを介して回転自在に連結され、他端が
収納凹部2の底部前方にヒンジ10bを介して回転自在
に連結されたものであり、このヒンジ10bを中心にリ
ンク部材10が回動することによりシート1が座席を形
成する状態と、収納凹部2内に収納された状態の2態様
を採るよう構成されている。このように、本発明は従来
のようにリンク部材が棒状体であって、単にシートクッ
ション1aの下面後部と収納凹部2の底面前方部とを連
結したものでないため、シート1の移動時において回転
やグラツキを生じることがなく、安定した状態でシート
の収納や持ち上げ作業等を行うことができるのである。
【0011】更に、車体フロア20には後脚係合用のス
トライカー21が設けられていて、このストライカー2
1に折畳式後脚5の脚端の固定部5aが係脱可能となる
よう構成されており、搭乗者が着座した場合にも、後脚
5の支えにより後杆部が補強された状態となるため、安
定した座面を確保できることとなる。また、図1に示さ
れるように、前記後脚5はシートとして使用する時は車
体フロア20に設けたストライカー21に脚端の固定部
5aを係合固定し、シート収納時には邪魔にならないよ
うシートクッション1a内へ畳むよう構成されている。
【0012】なお、6はシートクッション1aの下面前
部に設けられた前脚であり、シートとして使用する時は
車体フロア20に設けたストライカー21に係合して固
定し、シート収納時には邪魔にならないようシートクッ
ション1a内へ畳むよう構成されている。
【0013】このように構成されたものは、シートクッ
ション1aの両側には、一端がシートクッション1aの
後端に連結され、他端が収納凹部2の前方に連結された
一対のリンク部材10が取り付けられているとともに、
該一対のリンク部材10、10は互いに連結したものと
したので、シートの収納や設置の際にシートを移動させ
た場合、シートの両側に設けた一対のリンク部材10、
10は左右が完全に同期して円滑に移動することとな
る。従って、従来のような左右にそれぞれ独立して設け
たリンク構造のようなリンクのネジレ等を生じることが
なく、一対のリンクは確実に同期して円滑な移動作業を
行えることとなる。また、リンク部材として高強度を有
する材質ものを使ったり、リンクの取付基部を補強する
等の対策も不要となり、大幅な軽量化が図れるとともに
コスト的にも低廉なものとすることができることとな
る。更には、使用状態におけるシートの固定を折畳式前
後脚と車体フロア20に設けたストライカー21との係
合による構造としたので、シート収納時においても従来
のように車両側部に設けたストライカーが突出露呈する
こともなく、優れた使用性と外観性を発揮することとな
る。
【0014】しかして、シート1を収納凹部2に収納す
るときには、シートバック1bをシートクッション1a
の座面に向け伏倒させて重ね合わせ状態とするとともに
後脚5および前脚6の車体フロア20への固定を解除
し、この状態のままリンク部材10を後方側へ回転して
収納凹部2内へ移動して収納するものであり、一方、シ
ート1を取り出す操作は、前記と逆の操作を行うのみ
で、いずれも簡単な操作で行えるものである。
【0015】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明はシート不使用時においてシートを車体に形成した収
納凹部に簡単に収納することができ、また、シートの収
納や設置の際にシートを移動させた場合にもシートの両
側に設けたリンクがネジレを生じることなく左右が完全
に同期して円滑に移動することができ、更には十分な軽
量化・低コスト化も図ることができるものである。よっ
て本発明は従来の問題点を一掃した自動車用シートの収
納構造として、産業の発展に寄与するところは極めて大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図3】本発明の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シート 1a シートクッション 1b シートバック 2 収納凹部 3 シートクッションフレーム 5 折畳式後脚 5a 固定部 10 リンク部材 20 車体フロア 21 ストライカー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 英之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3B087 CA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッション(1a)とシートバック(1
    b)からなるシート(1) を前記シートバック(1b)がシート
    クッション(1a)の座面に向け伏倒された重ね合わせ状態
    としてその後方の車体フロア(20)に形成してある収納凹
    部(2) にリンク部材(10)を介して収納できるようにした
    自動車用シートの収納構造において、前記シートクッシ
    ョン(1a)の両側に、一端がシートクッション(1a)の後端
    に連結され、他端が収納凹部(2) の前方に連結された一
    対のリンク部材(10)を取り付けるとともに、該一対のリ
    ンク部材(10)、(10)を互いに連結したものとして、この
    連結部の中間部分にブラケット(4) を介して脚端が車体
    フロア(20)への固定部(5a)とされた折畳式後脚(5) の基
    部を連結したことを特徴とする自動車用シートの収納構
    造。
  2. 【請求項2】 一対のリンク部材(10)、(10)がシートク
    ッション(1a)側で連結され、略コ字状のものとなってい
    る請求項1に記載の自動車用シートの収納構造。
  3. 【請求項3】 一対のリンク部材(10)、(10)が両端部を
    連結され、矩形状のものとなっている請求項1に記載の
    自動車用シートの収納構造。
  4. 【請求項4】 車体フロア(20)に後脚係合用のストライ
    カー(21)が設けられていてこのストライカー(21)に折畳
    式後脚(5) の脚端の固定部(5a)を係脱可能にした請求項
    1または2または3に記載の自動車用シートの収納構
    造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006008012A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Aisin Seiki Co Ltd 格納シート装置
JP2006082698A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 T S Tec Kk 折畳み収納式自動車用シート
JP2006082709A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 T S Tec Kk 折畳み収納式自動車用シート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006082698A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 T S Tec Kk 折畳み収納式自動車用シート
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