JP2002160518A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2002160518A
JP2002160518A JP2000360524A JP2000360524A JP2002160518A JP 2002160518 A JP2002160518 A JP 2002160518A JP 2000360524 A JP2000360524 A JP 2000360524A JP 2000360524 A JP2000360524 A JP 2000360524A JP 2002160518 A JP2002160518 A JP 2002160518A
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JP
Japan
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mode
variable displacement
displacement compressor
external variable
combustion
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Application number
JP2000360524A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Sakurai
義彦 桜井
Mamoru Seiji
護 政氏
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
Original Assignee
Zexel Valeo Climate Control Corp
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Publication date
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼モードが切り換えられる筒内噴射型内燃
エンジンの燃費及びアイドル運転の安定性を改善できる
ように外部可変容量型コンプレッサの制御を補正できる
車両用空調装置を提供すること。 【解決手段】 燃焼室内に燃料が直接噴射され運転モー
ドに応じて燃焼モードが切り換えられる筒内噴射型内燃
エンジン13に連結され駆動される外部可変容量型コン
プレッサ4を、燃焼モード信号S5に応答し成層燃焼モ
ードである場合には制御電流Isolの値を小さな値に
固定して小容量運転状態とするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼室内に燃料が
直接噴射され運転モードに応じて燃焼モードが切り換え
られる筒内噴射型内燃エンジンによって駆動される車両
用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、燃焼室内に燃料が直接噴射され運
転モードに応じて燃焼モードが切り換えられるようにな
っている筒内噴射型内燃エンジンが車両用として使用さ
れている。この種の内燃エンジンでは、低負荷時以外の
ときには燃料を燃焼室内に均一に分散して均質燃焼が実
行されるが、低負荷時には成層燃焼用の燃料噴射弁から
燃料が噴射されその燃料が点火プラグ周りに偏在供給さ
れるとともにスロットル弁がほぼ全開に開かれて成層燃
焼が実行され、このように燃焼モードが切り換えられる
ことにより、燃費の向上が図られるとともにポンピング
ロスの低減が図られる構成となっている。
【0003】ところで、このような内燃エンジンにおけ
るアイドル回転数の不安定化を防止する技術として、例
えば特開平5−39736号公報には、変速機が非駆動
レンジから駆動レンジヘシフトした際には負荷信号が入
力されてから所定の遅延時間が経過した後にアイドル回
転数の増大(アイドルアップ)を行うようにした構成が
開示されている。
【0004】また、特開平10−89122号公報に
は、アイドルアップが指令されてから実際にトルクが増
大するまでの応答時間が成層燃焼と均質燃焼とでは異な
ってくる点に着目し、成層燃焼が実行されているときの
エンジンのアイドル回転数を増大させる時期を、均質燃
焼が実行されているときのエンジンのアイドル回転数を
増大させる時期よりも遅らせるようにしたアイドルアッ
プ開始時期制御手段を設けた構成が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術においては、負荷作動時のアイドルアップ遅延時間
をエンジン燃焼状態によって切り換えているだけで負荷
自体がエンジンに与える影響は本質的に変わらず、内燃
エンジンの性能を本質的に向上させるようにした構成で
はない。このため、例えば負荷として空調用の可変容量
型のコンプレッサを取り付けた場合、空調装置の作動状
態によってコンプレッサの容量が変化して内燃エンジン
に対する負荷変化が生じた場合、これに対して適切に対
処し、燃費及びアイドル運転の安定性を改善することは
できなかった。
【0006】本発明の目的は、従来技術における上述の
問題点を解決しようとするもので、内燃エンジンの燃費
及びアイドルの安定性を向上させることができる車両用
空調装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明によれば、燃焼室内に燃料が直接噴
射され運転モードに応じて燃焼モードが切り換えられる
筒内噴射型内燃エンジンシステムに連結され駆動される
外部可変容量型コンプレッサを備え、前記燃焼モードに
関連する情報を受けて前記外部可変容量型コンプレッサ
の制御を補正するようにしたことを特徴とする車両用空
調装置が提案される。
【0008】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において、前記燃焼モードが、圧縮工程中に燃料を噴射
して成層燃焼を行わせる圧縮工程噴射モードと吸気工程
中に燃料を噴射して均一混合燃焼を行わせる吸気工程噴
射モードとで構成されている車両用空調装置が提案され
る。
【0009】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
において、前記外部可変容量型コンプレッサの制御がエ
バポレータの温度または圧力に関連する因子を所要の目
標値に一致させるように実行される車両用空調装置が提
案される。
【0010】請求項4の発明によれば、請求項2の発明
において、前記燃焼モードが圧縮工程噴射モードである
場合には、前記外部可変容量型コンプレッサの容量が小
さくなるように補正制御するようにした車両用空調装置
が提案される。
【0011】請求項5の発明によれば、請求項2の発明
において、前記燃焼モードが圧縮工程噴射モードである
場合には、前記外部可変容量型コンプレッサの容量変化
が所定値以下になるように補正制御するようにした車両
用空調装置が提案される。
【0012】請求項6の発明によれば、請求項4又は5
の発明において、前記燃焼モードが、前記圧縮工程噴射
モードから前記吸気工程噴射モードに変更されたとき
に、前記補正制御を解除するようにした車両用空調装置
が提案される。
【0013】請求項7の発明によれば、請求項1の発明
において、前記外部可変容量型コンプレッサの容量が前
記エンジンシステムに対してそのときの燃焼モードに見
合った負荷状態となるように制御されるようにした車両
用空調装置が提案される。
【0014】請求項8の発明によれば、請求項4の発明
において、前記燃焼モードが圧縮工程噴射モードである
場合であって、前記外部可変容量型コンプレッサの制御
電流の値が所定値以下で且つその変化率が所定値以下の
ときには前記補正制御を解除するようにした車両用空調
装置が提案される。
【0015】上記構成によれば、筒内噴射型内燃エンジ
ンの燃焼モードに応じて外部可変容量型コンプレッサの
容量制御に補正を加え、筒内噴射型内燃エンジンの負荷
状態を適切なものとしている。この結果、低負荷時の燃
焼モードである成層燃焼時に外部可変容量型コンプレッ
サの負荷及び負荷変動が小さくなり、均一燃焼への移行
が減少するので、燃費が向上する。また、アイドル回転
安定性も向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明による車両用空調装置の実
施の形態の一例を示す概略構成図である。車両用空調装
置1は、装置本体2と、装置本体2内に設けられたエバ
ポレータ3と連結されている外部可変容量型コンプレッ
サ4とを備え、外部可変容量型コンプレッサ4の容量は
コントロールユニット5から供給される制御電流Iso
lによって制御される構成となっている。
【0018】コントロールユニット5には、ファンスイ
ッチ(FAN SW)6のオン、オフ状態を示すファン
信号S1、エアコンスイッチ(A/C SW)7のオ
ン、オフ状態を示すエアコン信号S2、外気温センサ8
から出力される外気温度信号S3、車室内温度センサ9
から出力される車室内温度信号S4が入力されている。
10はバッテリ、11はイグニッションスイッチ、12
はエバポレータ3の目標温度を設定するための設定器で
ある。
【0019】本実施の形態では、外部可変容量型コンプ
レッサ4はクラッチレス型のものであり、図示しない車
両を駆動するための筒内噴射型の内燃エンジン13と連
結されて駆動される構成となっている。内燃エンジン1
3は、燃焼室内に燃料が直接噴射され運転モードに応じ
て燃焼モードが切り換えられるようになっている。ここ
では、燃焼モードが、圧縮工程中に燃料を噴射して成層
燃焼を行わせる圧縮工程噴射モードと吸気工程中に燃料
を噴射して均一混合燃焼を行わせる吸気工程噴射モード
とから構成され、噴射モードは車両の運転状態に応じて
エンジン制御装置14によって切り換えられる構成とな
っている。エンジン制御装置14からは、内燃エンジン
13のその時の燃焼モードを示す燃焼モード信号S5が
コントロールユニット5に入力されている。なお、内燃
エンジン13とエンジン制御装置14とによって構成さ
れる筒内噴射型内燃エンジンシステム15それ自体の構
成は公知のものであるので、筒内噴射型内燃エンジンシ
ステム15についての詳しい説明は省略する。
【0020】コントロールユニット5は、車両用空調装
置1の運転状態に応じて外部可変容量型コンプレッサ4
の容量を制御する公知の機能に加えて、内燃エンジン1
3における燃焼モードに応じた適切な負荷及び負荷変化
となるように外部可変容量型コンプレッサ4の容量を補
正制御する機能を有している。ここでは、コントロール
ユニット5は公知のマイクロコンピュータを用いて構成
されており、所定の制御プログラムがマイクロコンピュ
ータにおいて実行されることにより上記機能が遂行され
る構成となっている。
【0021】図2及び図3には、コントロールユニット
5において実行される外部可変容量型コンプレッサ4の
制御のための制御プログラムのフローチャートが示され
ている。
【0022】コンプレッサ制御が起動されると、ステッ
プ21ではファン(FAN)がONであるか否かの判別
が行われる。ファンがOFFの場合にはステップ21の
判別結果はNOとなってステップ22に入り、ここで、
コンプレッサの制御電流Isolが0に設定される。フ
ァンがOFFの場合には車両用空調装置1がオフ状態で
あり外部可変容量型コンプレッサ4で冷媒を圧縮させる
必要がないからである。次のステップ23では制御電流
Isolの時間当たりの積分加算値Ii(t−Δt)も
0と設定され、ステップ24に入る。
【0023】ステップ21においてファンがONであり
その判別結果がYESの場合にはステップ25に入り、
エアコンスイッチ(A/C SW)がONであるか否か
が判別される。エアコンスイッチがOFFとなっており
ステップ25の判別結果がNOの場合には、ステップ2
2、23が実行された後、ステップ24に入る。
【0024】ステップ25においてエアコンスイッチが
ONであり判別結果がYESの場合にはステップ26に
入り、ここで外気温を検出している外気センサ9の出力
値に応じて定められる遅延外気温度値Tamに基づきス
テップ26に示されている特性に従って外気温判定を行
い、外気がA、B、Cのうちのいずれの状態にあるかが
判定される。
【0025】ステップ26での判別結果がCの状態の場
合にはステップ27からステップ22に進む。ステップ
26での判別結果がBの場合にはステップ27からステ
ップ28に進み、インテークセンサ目標値T’intが
3℃に設定される。ステップ26での判別結果がAの場
合にはステップ27からステップ29に進み、ここで、
設定器12により設定されたエバポレータ(EVA)3
の設定温度VRに基づきインテークセンサ目標値T’i
ntの値がステップ29の図に示されている特性に従っ
て設定される。なお、ここでエバポレータ3の温度の設
定に代えて、エバポレータ3の圧力に関連する因子の設
定によりインテークセンサ目標値T’intの値をステ
ップ29の図に示されている特性に従って設定するよう
に構成することもできる。
【0026】このようにしてインテークセンサ目標値
T’intの値が設定されるとステップ30に入り、こ
こで、ステップ30に示されている特性に従いインテー
クセンサ入力値Tintの値に応じて外部可変容量型コ
ンプレッサ4をONとすべきか(B状態)、又はOFF
とすべきか(A状態)が判別される。
【0027】ステップ30で外部可変容量型コンプレッ
サ4をONとすべき場合には判別結果がA状態となり、
ステップ31からステップ22に進む。ステップ30で
外部可変容量型コンプレッサ4をOFFとすべき場合に
は判別結果がB状態となり、ステップ31からステップ
32に進む。
【0028】ステップ32では、図4に詳細に示されて
いるインテークセンサ目標補正値TINTCの算出プロ
グラムが実行される。ステップ41では1次遅れ時定数
tiがX(sec)に設定される。ステップ42ではイ
ンテークセンサ目標値T’intの値の読み込みが行わ
れ、その値は3〜10の範囲となっている。次にステッ
プ43ではインテークセンサ目標値Tintc(t)が
ステップ43に示されている所与の公知の式に従って演
算され、ステップ44ではインテークセンサ目標補正値
TINTCの値がステップ43で演算され得られたイン
テークセンサ目標値Tintc(t)の値に設定され
る。このようにしてインテークセンサ目標補正値TIN
TCの値の算出が終了したならば、ステップ33に入
る。
【0029】ステップ33では、図5及び図6に示され
ている外部可変容量型コンプレッサ4の制御電流Iso
lの制御プログラムが実行される。ステップ51では、
ステップ51に示されている特性に従ってインテークセ
ンサ入力値Tint−インテークセンサ目標補正値TI
NTCの値に応じて比例電流Ipの値が設定され、ステ
ップ52に進む。
【0030】ステップ52では、ステップ52に示され
ている特性に従い、インテークセンサ入力値Tint−
インテークセンサ目標補正値TINTCの値に応じて
0.5秒のきざみ時間Δt時間毎の加算電流ΔIiの値
が設定される。ステップ53では時間tにおける積分電
流値Ii(t)がステップ53に示されている所与の式
に従って設定され、ステップ54ではステップ53で演
算され得られた積分電流値Ii(t)に基づき比例電流
Ip+積分電流値Ii(t)の値が0.7以上か否かが
判別される。ステップ54において比例電流Ip+積分
電流値Ii(t)の値が0.7以上で判別結果がYES
の場合にはステップ55に入り、ここで、積分電流Ii
の値が0.7−比例電流Ipに設定される。ステップ5
4で比例電流Ip+積分電流値Ii(t)の値が0.7
より小さく判別結果がNOの場合にはステップ56に入
る。
【0031】ステップ56では比例電流Ip+積分電流
Iiの値が0以下であるか否かの判別が行われ、ステッ
プ56での値が0より大きく判別結果がNOの場合には
ステップ57に入り、積分電流Iiの値は積分電流値I
i(t)に設定される。ステップ56において比例電流
Ip+積分電流Iiの値が0以下であり判別結果がYE
Sの場合にはステップ58に入り、積分電流Iiの値は
マイナス比例電流−Ipに設定される。
【0032】このようにして積分電流Iiの値が設定さ
れた後ステップ59に入り、ここで、外部可変容量型コ
ンプレッサ4の制御電流Isolの値が比例電流Ip+
積分電流Iiに設定される。ステップ60では時間tの
きざみ時間tだけ前の積分電流値Ii(t−Δt)が積
分電流Iiに設定される。
【0033】以上によりステップ33での外部可変容量
型コンプレッサ4の制御電流Isol制御プログラムが
終了したならばステップ34に進み、ここで、エンジン
の燃焼モードが成層燃焼モードであるか均一燃焼モード
であるかの判別が燃焼モード信号S5に基づいて行われ
る。
【0034】ステップ34でエンジンの燃焼モードが成
層燃焼モードと判別された場合にはステップ35に入
り、ここで外部可変容量型コンプレッサ4の制御電流I
solが0.2(A)に設定され、ステップ24に進
む。ステップ34でエンジンの燃焼モードが均一燃焼モ
ードと判別された場合にはそのままステップ24に進
む。
【0035】ステップ24では図7に示されているパル
ス幅変調(PWM)変換及び電圧補正プログラムが実行
されており、ステップ24に示されている所与の式に従
ってPWM(%)が設定される。
【0036】車両用空調装置1は以上のように構成され
ているので、内燃エンジン13が低負荷時の燃焼モード
である成層燃焼モードとなっている場合には、制御電流
Isolの値が0.2(A)程度の小さい値に固定さ
れ、これにより外部可変容量型コンプレッサ4の容量が
小さい値に保持され、内燃エンジン13の負荷が軽くな
ると共に負荷変動も小さくなるので、内燃エンジン13
が均一燃焼に移行するのを有効に抑えることができる。
この結果、内燃エンジン13は成層燃焼モードで運転が
続けられ、燃料の改善に大きく寄与することができる。
また、負荷が小さく、負荷変動も小さい状況に抑えられ
るので、内燃エンジン13のアイドル運転の安定化が良
好に図られることになる。
【0037】上述した実施の形態では、内燃エンジン1
3の燃焼モードが成層燃焼モードの場合には制御電流I
solの値を所定の一定値に固定する構成としたが、成
層燃焼モードの場合における各種運転条件をさらに考慮
して外部可変容量型コンプレッサ4の運転に条件を付す
ようにすることもできる。
【0038】図8には、このような構成を採用した他の
実施の形態を説明するための、コンプレッサ制御のフロ
ーチャートが示されている。図6のフローチャートは、
図2及び図3に示したコンプレッサ制御のフローチャー
トに相当するものである。
【0039】外部可変容量型コンプレッサ4の制御が開
始されると、ステップ61ではファン(FAN)がON
であるか否かの判別が行われ、ファンがOFFでありス
テップ61の判別結果がNOの場合にはステップ62に
進む。ステップ62では、コンプレッサの制御電流Is
olが0に設定され、次のステップ63では制御電流I
solの時間当たりの積分加算値Ii(t−Δt)も0
と設定され、ステップ64に入る。ステップ62〜64
は図3で説明したステップ22〜24と同様であるた
め、それらの詳しい説明は省略する。
【0040】ステップ61においてファンがONであり
判別結果がYESの場合にはステップ65に入り、ここ
で、エアコンスイッチ(A/C SW)がONであるか
否かが判別される。エアコンスイッチがOFFでありス
テップ65の判別結果がNOの場合にはステップ62に
進む。ステップ65においてエアコンスイッチがONで
判別結果がYESの場合には図2及び図3のステップ2
6〜32に相当する処理を実行した後ステップ66に入
り、図5に示されたコンプレッサ制御電流Isolの制
御が行われ、ステップ67に入る。
【0041】ステップ67ではエンジンの燃焼モードが
成層燃焼モードであるか均一燃焼モードであるかの判別
が行われる。ステップ67においてエンジンの燃焼モー
ドが均一燃焼モードと判別された場合にはステップ64
に入る。ステップ64での処理は図7に示した通りであ
る。
【0042】ステップ67においてエンジンの燃焼モー
ドが成層燃焼モードと判別された場合にはステップ68
に入り、ここで、外部可変容量型コンプレッサ4のモー
ドが燃費を優先させるモードA又は空調と車両駆動とを
両立させるモードBのいずれであるかの判別が行われ
る。外部可変容量型コンプレッサ4のモードが空調と車
両駆動とを両立させるモードでありステップ68の判別
結果がモードBの場合にはステップ69に入り、ここで
インテークセンサ目標補正値TINTCは10に設定さ
れ、ステップ64に進む。
【0043】ステップ68において外部可変容量型コン
プレッサ4が燃費を優先させるモードであり、その判別
結果がモードAの場合にはステップ70に入り、ここ
で、制御電流Isolの値が0.4(A)より小さいか
否かが判別される。制御電流Isolが0.4(A)以
上でステップ70の判別結果がNOの場合にはステップ
71に入り、ここで制御電流Isolは0.4(A)に
設定され、ステップ64に入る。ステップ70で制御電
流Isolの値が0.4(A)より小さく判別結果がY
ESの場合にはステップ72に入り、ここで、コンプレ
ッサの制御電流の変化率ΔIsolが0.01(A/
秒)より小さいか否かの判別が行われる。
【0044】ステップ72においてコンプレッサの制御
電流の変化率ΔIsolが0.01(A/秒)以上で判
別結果がNOの場合にはステップ73に入り、コンプレ
ッサの制御電流の変化率ΔIsolは0.01(A/
秒)に設定されステップ64に入る。ステップ72にお
いてコンプレッサの制御電流の変化率ΔIsolが0.
01(A/秒)より小さく判別結果がYESの場合には
ステップ64に入る。すなわち、外部可変容量型コンプ
レッサ4の制御電流Isolの値が所定値以下で且つそ
の変化率も所定値以下の場合にはステップ69、71、
73で実行される補正制御を解除する構成となってい
る。
【0045】図8に示した構成によれば、内燃エンジン
13が成層燃焼モードの場合であっても、空調両立か燃
費優先かのモード選択を行い、この選択結果により外部
可変容量型コンプレッサ4の制御の補正を定めるように
したので、車両及び空調装置のその時の運転状態や乗員
の意思に適合した外部可変容量型コンプレッサ4の制御
補正を行うことができる。また、燃費優先の場合であっ
ても、そのときの制御電流Isolの値及び制御電流I
solの変化率ΔIsolの値によって外部可変容量型
コンプレッサ4の制御を、容量変化が所定値以下になる
よう補正するようにしたので、よりきめ細かい対応が可
能となる。
【0046】なお、図8の構成において、ステップ6
8、69を省略し、内燃エンジン13の燃焼モードが成
層燃焼モードの場合には制御電流Isolの値とその変
化率のみを考慮して外部可変容量型コンプレッサ4の制
御の補正を行う構成とすることもできる。また、上記に
おいて説明したいずれの補正制御の場合においても燃焼
モードが成層燃焼モードから均一燃焼モードに変更され
た場合には外部可変容量型コンプレッサ4の補正制御は
解除されることになる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、内燃エンジンが低負荷
時の燃焼モードとなっている場合には、外部可変容量型
コンプレッサの容量が小さい値に保持され、内燃エンジ
ンの負荷が軽くなると共に負荷変動も小さくなるので、
内燃エンジンが他の燃焼モードに移行するのを有効に抑
えることができる。この結果、内燃エンジンは低負荷時
に見合った燃焼モードで運転が続けられ、燃料の改善に
大きく寄与することができる。また、負荷が小さく、負
荷変動も小さい状況に抑えられるので、内燃エンジンの
アイドル運転の安定化が良好に図られる。
【0048】さらに、制御電流の値及び制御電流の変化
率の値によって外部可変容量型コンプレッサ4の制御
を、容量変化が所定値以下になるよう補正するようにし
たので、よりきめ細かい対応が可能となり、さらに特性
の改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用空調装置の実施の形態の一
例を示す概略構成図。
【図2】図1に示されているコントロールユニットにお
いて実行される外部可変容量型コンプレッサの制御のた
めの制御プログラムのフローチャートの部分図。
【図3】図1に示されているコントロールユニットにお
いて実行される外部可変容量型コンプレッサの制御のた
めの制御プログラムのフローチャートの部分図。
【図4】図3のTINTC算出ステップの詳細フローチ
ャート。
【図5】図3のIsol制御ステップの詳細フローチャ
ートの部分図。
【図6】図3のIsol制御ステップの詳細フローチャ
ートの部分図。
【図7】図3のPWM変換&電圧補正ステップの詳細フ
ローチャート。
【図8】本発明の他の実施の形態を説明するためのコン
プレッサ制御プログラムのフローチャート。
【符号の説明】
1 車両用空調装置 2 装置本体 3 エバポレータ 4 外部可変容量型コンプレッサ 5 コントロールユニット 6 ファンスイッチ 7 エアコンスイッチ 8 外気温センサ 9 車室内温度センサ 10 バッテリ 11 イグニッションスイッチ 12 設定器 13 内燃エンジン 14 エンジン制御装置 15 筒内噴射型内燃エンジンシステム S1 ファン信号 S2 エアコン信号 S3 外気温度信号 S4 車室内温度信号 S5 燃焼モード信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 政氏 護 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 Fターム(参考) 3G093 AA12 BA02 BA14 BA19 CA04 DB09 DB25 3G301 HA01 HA16 JA02 JA04 KA07 KA10 LA00 MA18 PA10Z PE08Z PF13Z 3H045 AA10 AA27 BA19 BA42 CA00 CA21 CA25 CA29 DA09 DA25 EA33

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室内に燃料が直接噴射され運転モー
    ドに応じて燃焼モードが切り換えられる筒内噴射型内燃
    エンジンシステムに連結され駆動される外部可変容量型
    コンプレッサを備え、前記燃焼モードに関連する情報を
    受けて前記外部可変容量型コンプレッサの制御を補正す
    るようにしたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記燃焼モードが、圧縮工程中に燃料を
    噴射して成層燃焼を行わせる圧縮工程噴射モードと吸気
    工程中に燃料を噴射して均一混合燃焼を行わせる吸気工
    程噴射モードとで構成されている請求項1記載の車両用
    空調装置。
  3. 【請求項3】 前記外部可変容量型コンプレッサの制御
    がエバポレータの温度または圧力に関連する因子を所要
    の目標値に一致させるように実行される請求項1記載の
    車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記燃焼モードが圧縮工程噴射モードで
    ある場合には、前記外部可変容量型コンプレッサの容量
    が小さくなるように補正制御するようにした請求項2記
    載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記燃焼モードが圧縮工程噴射モードで
    ある場合には、前記外部可変容量型コンプレッサの容量
    変化が所定値以下になるように補正制御するようにした
    請求項2記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記燃焼モードが、前記圧縮工程噴射モ
    ードから前記吸気工程噴射モードに変更されたときに、
    前記補正制御を解除するようにした請求項4又は5記載
    の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記外部可変容量型コンプレッサの容量
    が前記エンジンシステムに対してそのときの燃焼モード
    に見合った負荷状態となるように制御されるようにした
    請求項1記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記燃焼モードが圧縮工程噴射モードで
    ある場合であって、前記外部可変容量型コンプレッサの
    制御電流の値が所定値以下で且つその変化率が所定値以
    下のときには前記補正制御を解除するようにした請求項
    4記載の車両用空調装置。
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