JP2002160362A - インクジェットヘッドの駆動装置 - Google Patents

インクジェットヘッドの駆動装置

Info

Publication number
JP2002160362A
JP2002160362A JP2000355866A JP2000355866A JP2002160362A JP 2002160362 A JP2002160362 A JP 2002160362A JP 2000355866 A JP2000355866 A JP 2000355866A JP 2000355866 A JP2000355866 A JP 2000355866A JP 2002160362 A JP2002160362 A JP 2002160362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveform
signal
jet head
ink jet
ejection cycle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000355866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4578671B2 (ja
Inventor
Shigeru Suzuki
鈴木  茂
Masatomo Kojima
正友 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2000355866A priority Critical patent/JP4578671B2/ja
Priority to US09/987,392 priority patent/US6663208B2/en
Publication of JP2002160362A publication Critical patent/JP2002160362A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4578671B2 publication Critical patent/JP4578671B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動波形が長くなっても、高速に記録動作を
行うことができるインクジェットヘッドの駆動装置を提
供する。 【解決手段】 吐出後に不吐出が来る場合には必ずキャ
ンセルパルスCPを含んだ駆動波形2、3が選択され
る。しかも、吐出→不吐出のパターンが奇数番目に発生
しても偶数番目に発生しても駆動波形2、駆動波形3の
適切な方が選択される。またch0の吐出周期Dやch
1の吐出周期Bのように、次の吐出周期が吐出であれ
ば、駆動波形1が選択されるので、1吐出周期内で、適
切なドットが形成される。このように構成されたインク
ジェットヘッドの駆動装置によれば、キャンセルパルス
CPを含む駆動波形2、3が隣接する2つの吐出周期に
わたっているため、長い駆動波形を短い吐出周期で使用
することができ、高速に記録動作を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パーソナルコンピュータやフ
ァクシミリ装置などから出力される画像データを記録す
る装置としてインクジェット方式の記録装置がある。こ
の方式は、静粛性、各種材質の用紙に記録可能であると
いう点で優れている。
【0003】インクジェットヘッドの構造の概略を図1
に示す。本図は、インクジェットヘッドの一部を分解し
て成る分解斜視図である。インクジェットヘッドは、キ
ャビティプレート10に圧電アクチュエータ20を重合
させ、更にフレキシブルフラットケーブル30を重ねた
構造をしている。本図中、符号16はキャビティ、符号
19はインクをインクジェットヘッドに供給するための
供給穴、符号26、27は後述する圧電変形部50に通
電するための表面電極である。キャビティプレート10
は更に5枚のプレートを重合させることにより構成され
ている。
【0004】図2、図3は、いずれもキャビティプレー
ト10、圧電アクチュエータ20を重合させた状態でイ
ンクジェットヘッドを長手方向に垂直に断面にしたもの
で、図1とは上下方向が逆になっている。まず図2
(a)に示すようにキャビティプレート10は、ノズル
プレート34、第1プレート36a、第2プレート36
b、第3プレート36c、第4プレート36dの5枚の
プレートを重合することにより形成されている。そして
各プレート36a〜36dに形成された穴によりマニホ
ールド44、絞り部46、キャビティ16、連通路48
が形成されている。ノズルプレート34にはノズル穴3
2が形成されており、ここから連通路48内のインクが
吐出される。なおマニホールド44は図示しない流路に
より供給穴19に連通している。インクジェットヘッド
内には、キャビティ16及びノズル穴32が75個、本
図とは左右対称のものが75個の計150個が本図に垂
直な方向に並列されている。なおこの並列状態は、15
0個のノズル穴32が一直線に並ぶようにされている。
また圧電アクチュエータ20には複数の圧電変形部50
が設けられており、これがキャビティ16に臨んでい
る。
【0005】通常の状態においては、図2(b)のよう
になっている。この状態では、圧電変形部50に電圧が
印加され、本図の上下方向に膨張した状態となってい
る。この状態から圧電変形部50への電圧印加を停止さ
せると、図3(c)のように圧電変形部50が収縮し、
キャビティ16内が負圧となり、マニホールド44から
インクが流入する。そして再び電圧を印加すると、図3
(a)の状態となる。すなわち、圧電変形部50は再び
膨張し、先程流入したインクが加圧され、ノズル穴32
から液滴Iとなって吐出される。以上の動作を、インク
ジェットヘッドの外部から供給される駆動波形にしたが
って所定回数行なうことにより所望の濃度のドットを形
成して行く。
【0006】ところがこの吐出の際、図3(b)に示す
ように液滴I以外にサテライト(図中の符号S。これに
対し液滴Iを以下、主液滴Iという)と呼ばれる余分な
液滴が発生することがある。これは、複数の液滴で1ド
ットを形成するために連続して吐出した後など、主液滴
Iの吐出後もキャビティ16内の圧力変動が十分納まら
ず、残存圧力によってインクが飛び出してしまうのが主
な原因である。サテライトSが発生すると、記録の仕上
がりが本来のそれからかけ離れたものとなってしまう。
特に、現在形成しているドットの次に、同じノズル穴3
2によってドットを形成しない場合には、サテライトS
がこのドット位置に飛散すると、目立つので深刻であ
る。またサテライトSが形成されなくても、圧力変動に
より次のドット形成が不安定になることがある。
【0007】そこで、従来よりサテライトの発生を防い
だり、不安定な吐出を防ぐために駆動波形にキャンセル
パルスを挿入することが行なわれている。これについて
図4に示す。図4は、キャンセルパルス入りの駆動波形
が発生される様子を示すタイムチャートである。まず、
インクジェットヘッドの動作の基準となるストローブが
発生すると、ドット濃度などに対応するドット情報がデ
ータとなってインクジェットヘッドの制御回路に入力さ
れる。そして制御回路は、ドット情報と、パルス発生の
基準となるクロックとに基づいて、そのドット情報に対
応する駆動波形を決定する。
【0008】なお、制御回路は、イメージメモリから読
み出した印字すべきドット情報を順次記憶し、現在のド
ットの次に吐出するか否かを判断することができる。制
御回路が、現在のドット情報が吐出あり、次のドット情
報が吐出なしてあることを判断すると、現在のドット形
成のためにキャンセルパルスCPを有する駆動波形を選
択する。キャンセルパルスCPが入った駆動波形にした
がって圧電変形部50を駆動すると、キャビティ16内
の圧力変動が安定し、図3(c)に示すようにサテライ
トSの発生を抑えたり、不安定な吐出を解消することが
できる。なお、キャンセルパルスCPは図4では駆動波
形の末尾に挿入されているが、駆動波形の中間に挿入さ
れることもある。また1つの駆動波形中の複数箇所に挿
入されることもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によれば、本来のドットを形成するのに必要な駆
動波形にキャンセルパルスを挿入するため、駆動波形全
体が長くなってしまう。この波形に合わせて吐出周期を
決めると、インクジェットヘッドの動作速度が全体的に
低下してしまう。
【0010】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、駆動波形が長くなっても、高速に記録動作を行なう
ことができるインクジェットヘッドの駆動装置を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】かかる課
題を解決するためになされた本発明の請求項1に記載の
インクジェットヘッドの駆動装置は、記録媒体との相対
移動方向に沿って順次形成すべきドット情報にもとづ
き、予め定められた吐出周期において選択的に駆動波形
を発生することによりキャビティ内のインクを吐出させ
るインクジェットヘッドの駆動装置において、隣接する
吐出周期にまたがる前記駆動波形を1つに含む複数の波
形信号を発生する波形発生手段と、隣接する吐出周期の
ドット情報の有無に基づいて前記波形信号の1つを選択
してインクジェットヘッドへ出力する波形選択手段と、
を備え、前記波形選択手段は、現在の吐出周期のドット
情報が吐出であり、次の吐出周期のドット情報が不吐出
であるとき、選択する波形の1つとして前記隣接する吐
出周期にまたがる駆動波形を持つ信号を選択することを
特徴とする。
【0012】このような、請求項1に記載のインクジェ
ットヘッドの駆動装置によれば、吐出・不吐出がこの順
で連続するドット形成を行なう際には、吐出に対応する
ドットを形成する波形の1つとしてこの隣接する吐出周
期にまたがる駆動波形を発生させるので、吐出周期が長
くならない。従って、高速に記録動作を行うことができ
る。
【0013】また請求項2に記載のインクジェットヘッ
ドの駆動装置は、請求項1に記載のインクジェットヘッ
ドの駆動装置において、前記隣接する吐出周期にまたが
る駆動波形は、前記キャビティ内の圧力変動を低減させ
るキャンセルパルスを含むことを特徴とする。
【0014】従って、請求項2に記載のインクジェット
ヘッドの駆動装置によれば、長い駆動波形によってキャ
ビティ内の圧力変動が大きくなっても、サテライトSの
発生や不安定な吐出を防止することができる。請求項3
に記載のインクジェットヘッドの駆動装置では請求項1
または2に記載のインクジェットヘッドの駆動装置にお
いて、前記波形発生手段は、前記隣接する吐出周期にま
たがる前記駆動波形をその吐出周期分だけずらせて持た
せた第1の波形信号および第2の波形信号を発生し、前
記波形選択手段は、形成すべきドット情報が、前記隣接
する吐出周期にまたがる前記駆動波形を指示するとき、
隣接する吐出周期のドット情報の有無と、現在の吐出周
期に応じて第1の波形信号と第2の波形信号のいずれか
一方を選択することを特徴とする。
【0015】このような請求項3に記載のインクジェッ
トヘッドの駆動装置によれば、連続した吐出周期に対応
するドット情報にしたがう駆動を適切に行なうことがで
きる。請求項4に記載のインクジェットヘッドの駆動装
置は、請求項3に記載のインクジェットヘッドの駆動装
置において、前記吐出周期ごとに状態を反転する信号を
交互に発生する波形選択信号発生手段を備え、前記波形
選択手段が、波形選択信号発生手段の発する信号に基づ
いて、前記第1の波形信号と第2の波形信号のいずれか
一方を前記インクジェットヘッドへ出力することを特徴
とする。
【0016】従って、請求項4に記載のインクジェット
ヘッドの駆動装置によれば、前記波形選択信号発生手段
の発する信号により、現在が第1の波形信号と第2の波
形信号のいずれを発生させるべきかを簡素に選択するこ
とができる。なお、波形選択手段は、請求項5のように
構成することが望ましい。
【0017】すなわち、請求項5に記載のインクジェッ
トヘッドの駆動装置においては、請求項1から4のいず
れかに記載のインクジェットヘッドの駆動装置におい
て、前記波形選択手段は、隣接する吐出周期のドット情
報の有無と、現在の吐出周期に応じて前記波形信号の種
類を指定する指定信号を発生する指定信号発生手段と、
その選択信号に基づいて波形発生手段により発生した複
数の波形信号の1つを選択する選択手段とを備えること
を特徴とする。
【0018】また、請求項6に記載のインクジェットヘ
ッドの駆動装置は、請求項3に記載のインクジェットヘ
ッドの駆動装置において、前記波形発生手段は、さらに
前記第1および第2の波形信号と同等のドット濃度を持
ち、かつ1吐出周期内で終了する駆動波形を持つ第3の
波形信号を発生し、前記波形選択手段は、現在の吐出周
期のドット情報と次の吐出周期のドット情報とがともに
吐出のとき、現在の吐出周期において前記第3の波形信
号を選択することを特徴とする。
【0019】従って、請求項6に記載のインクジェット
ヘッドの駆動装置によれば、吐出が連続する吐出周期に
対しても適切にドットを形成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態を図
面と共に説明する。まず、図5に本発明を適用したイン
クジェットヘッドの駆動装置を搭載したインクジェット
式プリンタの主要部のブロック図を示す。すなわち本イ
ンクジェット式プリンタは、印字データ処理等の印字動
作の制御を行なうゲートアレイ回路G/A、その他のプ
リンタ全体の制御を行なうCPU、パーソナルコンピュ
ータ等のコンピュータシステムPCと接続するためのイ
ンタフェースI/F、コンピュータシステムPCから受
信した印字データを格納するイメージメモリ、CPUに
それぞれの駆動回路を介して接続されたCRモータ(キ
ャリッジ移動用)、LFモータ(用紙搬送用)、キャリ
ッジの原点センサ、印字位置に用紙があるか否かを検出
する給紙センサ、キャリッジの位置を検出するためのキ
ャリッジエンコーダ、プリントやデータ通信など本イン
クジェット式プリンタで実行される様々なプログラムや
そのプログラムで使用されるデータが格納されたRO
M、そのプログラムの実行において一時的なデータ記憶
を行なうRAM、ヘッドドライバ、Y・M・C・Kの4
色分用意されたインクジェットヘッド、ヘッド駆動、ロ
ジック電圧、モータ駆動の電圧源である電源を備えてい
る。
【0021】この中で、ヘッドドライバの周辺について
更に詳細に表したのが図6である。本図に示すようにヘ
ッドドライバ55内には、シフトレジスタ57、Dフリ
ップフロップ59、マルチプレクサ61、ドライバ63
が構成されている。各ドライバ63は、符号Cで表す圧
電変形部と接続されている。ゲートアレイ回路G/A内
に構成された指定信号発生回路65は、イメージメモリ
に格納された印字データ(ドット情報)を順次読み出
し、後述するようにそのドット情報とROM内のデー
タ、ロング波形選択信号に基づいて、波形信号の種類を
指定する指定信号を発生し、シリアルに出力する。な
お、本実施の形態では簡単のため、指定信号は2bit
の信号で、後述する4種類の駆動波形から1つを選択す
る。シリアルに出力された指定信号は、シフトレジスタ
57に入力され、1つのインクジェットヘッドのノズル
孔数に対応するパラレルデータに変換され、さらに、パ
ラレルデータに変換された指定信号は、Dフリップフロ
ップ59にラッチされ、ストローブ信号に同期してマル
チプレクサ61に出力される。この一方でマルチプレク
サ61には波形発生回路66から3種類の波形が入力さ
れ、これにVDD1の定電圧を加えた計4種類の波形が
入力されている。これら4種類の波形を図7に示す。
【0022】図7は、4種類の波形である、駆動波形0
(VDD1の電圧のこと)、駆動波形1、駆動波形2、
駆動波形3に加え、ロング波形選択信号の各波形を示し
たタイムチャートである。また、A、B、C、Dで示さ
れた各区間は吐出周期に対応している。駆動波形1は1
吐出周期内で、複数のパルスを出力して指定の1ドット
を形成する波形となっている。駆動波形2、3は、隣接
する吐出周期にまたがって出力される波形で、複数のイ
ンク滴を連続して形成する複数の吐出パルスのみの波形
であってもよいが、キャビティ内の圧力変動を抑えるキ
ャンセルパルスCPを、吐出パルス列の末尾または中間
に有する波形であることが好適である。駆動波形2と駆
動波形3は、パルス列の内容は同一であるが、ストロー
ブ信号の1吐出周期だけずれて出力される。ロング波形
選択信号は、本図に示すようにLow 電圧とHigh電圧を吐
出周期毎に交互に繰り返す波形で、ROMのプログラム
に基づいてCPUが指定信号発生回路65に出力する。
また、ROMには、ロング波形選択信号と、前ドット、
現在ドット及び後ドットの各情報に基づいて、現在ドッ
トにおいて使用する駆動波形を選択するテーブル(その
内容を表1に示す)が格納されている。指定信号発生回
路65は、イメージメモリから読み出した前ドット、現
在ドット及び後ドットの各情報を記憶し、ROMの上記
テーブルおよびロング波形選択信号を参照して現在ドッ
トにおいて使用する駆動波形の種類を指定する信号
(0、1、2、3)を出力する。なお、現在ドットが不
吐出でも、駆動波形「3」「2」が選択されるのは、前
ドットで選択された波形「3」「2」の続きの部分を形
成するためである。
【0023】
【表1】
【0024】なお、表1中「×」は、吐出、不吐出のい
ずれでもよいことを示す。ここで前ドット、現在ドッ
ト、後ドットについて図8を用いて説明する。図8は、
1個のインクジェットヘッドが備える150個のノズル
ch0、ch1、…、ch149によりドットが形成さ
れて行く様子を模式的に表した図である。前述したよう
に150個のノズルは一直線に並列されており、これを
搭載したキャリッジが並列方向に垂直に移動されること
により用紙上にドットを形成して行く。前ドットとは、
現在よりも1吐出周期だけ前の位置にキャリッジがいた
時に同じノズルで形成されるドット(不吐出の場合を含
む。現在ドット、後ドットにおいても同じ)であり、後
ドットとは次の1吐出周期で形成されるドットである。
例えば、図8の各ノズルについて、仮に第2吐出列が現
在ドットだとすると、第1吐出列が前ドット、第3吐出
列が後ドットとなる。
【0025】つまり表1に示す選択方法では、現在のド
ットとその前のドットと次に形成するドットが吐出か不
吐出かに加え、現在のドットが偶数番目の吐出周期か奇
数番目の吐出周期かに基づいて選択する。このテーブル
はROMに記憶されている。次にマルチプレクサ61が
Dフリップフロップ59の出力に基づいてどの波形を出
力するかを表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】例えば、Dフリップフロップ59の出力が
2であれば駆動波形2を出力する。以上の処理により、
ドット情報に応じて実際に出力される波形を図9に示
す。本図では、ch0とch1の2つのノズルについ
て、それぞれ吐出と不吐出が不規則に発生した様子につ
いて1例を示している。表1に示すように、吐出後に不
吐出が来る場合には必ずキャンセルパルスCPを含んだ
駆動波形が選択されている。しかも指定信号発生回路
が、ロング波形選択信号に基づいて適切に波形を選択し
ているので、吐出→不吐出のパターンが奇数番目に発生
しても偶数番目に発生しても駆動波形2、駆動波形3の
適切な方が選択されている。またch0の吐出周期Dや
ch1の吐出周期Bのように、次の吐出周期が吐出であ
れば、駆動波形1が選択されるので、1吐出周期内で、
適切なドットが形成される。
【0028】このように構成されたインクジェットヘッ
ドの駆動装置によれば、キャンセルパルスCPを含む駆
動波形が隣接する2つの吐出周期にわたっているため、
長い駆動波形によりキャビティ内の圧力変動が増大する
場合であっても、サテライトSの発生や不安定な吐出を
防止することができると共に、その長い駆動波形を短い
吐出周期でしようすることができ、高速に記録動作を行
うことができる。
【0029】ここで、本実施の形態と本発明の構成の対
応について説明する。波形発生回路66が本発明の波形
発生手段に相当し、ロング波形選択信号が本発明の波形
選択信号発生手段により発生される波形に相当し、CP
UおよびROMが本発明の波形選択信号発生手段に相当
し、ROMおよび指定信号発生回路が本発明の指定信号
発生手段に相当し、マルチプレクサ61が本発明の選択
手段に相当する。また、駆動波形2、駆動波形3、駆動
波形1が第1の波形信号、第2の波形信号、第3の波形
信号にそれぞれ相当する。
【0030】以上、本発明を適用した実施の形態につい
て説明してきたが、本発明はこうした実施例に何等限定
されるものではなく様々な態様で実施しうる。例えば、
キャンセルパルスCPは図9では駆動波形の末尾に挿入
されているが、駆動波形の中間に挿入してもよい。また
1つの駆動波形中の複数箇所に挿入してもよい。また表
1のようなテーブルを用いることなく駆動波形の選択を
行なっても良い。
【0031】また上記説明では階調情報について扱わな
かったが、印字濃度が低いなどの理由で、キャンセルパ
ルスCPを挿入しても1吐出周期内に駆動波形が納まる
場合には、上記のような波形選択を行なわないようにし
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インクジェットヘッドの一部を分解して成る
分解斜視図である。
【図2】 インクジェットヘッドにおいて、インクが吐
出される仕組みを示す断面図である。
【図3】 インクジェットヘッドにおいて、インクが吐
出される様子を示す断面図である。
【図4】 キャンセルパルス入りの駆動波形が発生され
る様子を示すタイムチャートである。
【図5】 インクジェット式プリンタの構成の概略を示
すブロック図である。
【図6】 本発明を適用したインクジェットヘッドの駆
動装置の、ゲートアレイ回路G/Aの周辺を示したブロ
ック図である。
【図7】 本発明を適用したインクジェットヘッドの駆
動装置において選択肢となる4種類の駆動波形およびロ
ング波形選択信号を示すタイムチャートである。
【図8】 波形選択に用いられる前ドット、現在ドッ
ト、後ドットの概念の説明図である。
【図9】 本発明のインクジェットヘッドの駆動装置に
よって実際に駆動波形を生成した様子を示すタイムチャ
ートである。
【符号の説明】
1、2、3…駆動波形 10…キャビティプレート 16…キャビティ 20…圧電アクチュエータ 32…ノズル穴 34…ノズルプレート 44…マニホールド 46…絞り部 48…連通路 50…圧電変形部 57…シフトレジスタ 59…Dフリップフロップ 61…マルチプレクサ G/A…ゲートアレイ回路 CP…キャンセルパルス I…主液滴 S…サテライト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA01 EB29 EB58 EB59 EC07 EC42 EC69 ED03 FA04 FA10 2C057 AF08 AG12 AG44 AL31 AN01 AR08 BA04 BA14 CA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体との相対移動方向に沿って順次
    形成すべきドット情報にもとづき、予め定められた吐出
    周期において選択的に駆動波形を発生することによりキ
    ャビティ内のインクを吐出させるインクジェットヘッド
    の駆動装置において、 隣接する吐出周期にまたがる前記駆動波形を1つに含む
    複数の波形信号を発生する波形発生手段と、 隣接する吐出周期のドット情報の有無に基づいて前記波
    形信号の1つを選択してインクジェットヘッドへ出力す
    る波形選択手段と、 を備え、前記波形選択手段は、現在の吐出周期のドット
    情報が吐出であり、次の吐出周期のドット情報が不吐出
    であるとき、選択する波形の1つとして前記隣接する吐
    出周期にまたがる駆動波形を持つ信号を選択することを
    特徴とするインクジェットヘッドの駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    の駆動装置において、 前記隣接する吐出周期にまたがる駆動波形は、前記キャ
    ビティ内の圧力変動を低減させるキャンセルパルスを含
    むことを特徴とするインクジェットヘッドの駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のインクジェッ
    トヘッドの駆動装置において、 前記波形発生手段は、前記隣接する吐出周期にまたがる
    前記駆動波形をその吐出周期分だけずらせて持たせた第
    1の波形信号および第2の波形信号を発生し、 前記波形選択手段は、形成すべきドット情報が、前記隣
    接する吐出周期にまたがる前記駆動波形を指示すると
    き、隣接する吐出周期のドット情報の有無と、現在の吐
    出周期に応じて第1の波形信号と第2の波形信号のいず
    れか一方を選択することを特徴とするインクジェットヘ
    ッドの駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインクジェットヘッド
    の駆動装置において、 前記吐出周期ごとに状態を反転する信号を交互に発生す
    る波形選択信号発生手段を備え、 前記波形選択手段が、波形選択信号発生手段の発する信
    号に基づいて、前記第1の波形信号と第2の波形信号の
    いずれか一方を前記インクジェットヘッドへ出力するこ
    とを特徴とするインクジェットヘッドの駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドの駆動装置において、 前記波形選択手段は、隣接する吐出周期のドット情報の
    有無と、現在の吐出周期に応じて前記波形信号の種類を
    指定する指定信号を発生する指定信号発生手段と、 その選択信号に基づいて波形発生手段により発生した複
    数の波形信号の1つを選択する選択手段とを備えること
    を特徴とするインクジェットヘッドの駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のインクジェットヘッド
    の駆動装置において、 前記波形発生手段は、 さらに前記第1および第2の波形信号と同等のドット濃
    度を持ち、かつ1吐出周期内で終了する駆動波形を持つ
    第3の波形信号を発生し、 前記波形選択手段は、 現在の吐出周期のドット情報と次の吐出周期のドット情
    報とがともに吐出のとき、現在の吐出周期において前記
    第3の波形信号を選択することを特徴とするインクジェ
    ットヘッドの駆動装置。
JP2000355866A 2000-11-22 2000-11-22 インクジェットヘッドの駆動装置 Expired - Fee Related JP4578671B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000355866A JP4578671B2 (ja) 2000-11-22 2000-11-22 インクジェットヘッドの駆動装置
US09/987,392 US6663208B2 (en) 2000-11-22 2001-11-14 Controller for inkjet apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000355866A JP4578671B2 (ja) 2000-11-22 2000-11-22 インクジェットヘッドの駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002160362A true JP2002160362A (ja) 2002-06-04
JP4578671B2 JP4578671B2 (ja) 2010-11-10

Family

ID=18828208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000355866A Expired - Fee Related JP4578671B2 (ja) 2000-11-22 2000-11-22 インクジェットヘッドの駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4578671B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7410232B2 (en) 2004-10-14 2008-08-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-droplet ejecting apparatus
US7410236B2 (en) 2005-03-04 2008-08-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Method of testing inkjet head, testing system, and inkjet printer
US7520581B2 (en) 2005-02-22 2009-04-21 Brother Kogyo Kabushiki Ink droplet ejection device
US7520580B2 (en) 2005-02-22 2009-04-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Device and method for ejecting ink droplet
US7600837B2 (en) 2006-01-27 2009-10-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Droplet ejection apparatus
US7621609B2 (en) 2004-03-29 2009-11-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink ejection method and inkjet ejection device
CN102089150A (zh) * 2008-05-23 2011-06-08 富士胶片戴麦提克斯公司 通过使增压室内的压力减小来提供滴剂大小可变喷射的方法和设备

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7621609B2 (en) 2004-03-29 2009-11-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink ejection method and inkjet ejection device
US7410232B2 (en) 2004-10-14 2008-08-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-droplet ejecting apparatus
US7520581B2 (en) 2005-02-22 2009-04-21 Brother Kogyo Kabushiki Ink droplet ejection device
US7520580B2 (en) 2005-02-22 2009-04-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Device and method for ejecting ink droplet
US7410236B2 (en) 2005-03-04 2008-08-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Method of testing inkjet head, testing system, and inkjet printer
US7614719B2 (en) 2005-03-04 2009-11-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet printer and inkjet head with modification of driving waveform data
US7600837B2 (en) 2006-01-27 2009-10-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Droplet ejection apparatus
CN102089150A (zh) * 2008-05-23 2011-06-08 富士胶片戴麦提克斯公司 通过使增压室内的压力减小来提供滴剂大小可变喷射的方法和设备
JP2011520669A (ja) * 2008-05-23 2011-07-21 フジフィルム ディマティックス, インコーポレイテッド ポンピングチャンバー内の圧力を減衰することにより可変小滴サイズ放出を行う方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4578671B2 (ja) 2010-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6663208B2 (en) Controller for inkjet apparatus
JP2006346936A (ja) インクジェット記録装置
US7278698B2 (en) Liquid ejection apparatus, liquid ejection head thereof, and liquid ejection method
KR970033854A (ko) 잉크젯트 프린터 및 그 구동방법
JPH11138798A (ja) インクジェットプリンタ
JP2000085119A (ja) インクジェット式プリンタ及び印刷方法
JP4403786B2 (ja) インクジェット記録ヘッドの駆動回路、インクジェット記録ヘッド、及びインクジェットプリンタ
JP4578671B2 (ja) インクジェットヘッドの駆動装置
JP2000158643A5 (ja)
JP2000158643A (ja) 記録装置
JP3848203B2 (ja) 液体吐出ヘッドならびに前記液体吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッジおよび画像形成装置
JP3634355B2 (ja) 液体噴射装置
KR20040077461A (ko) 잉크젯식 프린트헤드의 구동 장치, 이 구동 장치의 제어방법, 및 액체방울 토출 장치
JP4907849B2 (ja) インク滴吐出方法及びその装置
JP2001219558A (ja) インクジェット式記録装置
JP2011126220A (ja) 液体噴射装置、及び、液体噴射装置の制御方法
JPH0338360A (ja) 記録装置および記録ヘッド
JP3508724B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2005081565A (ja) 液体噴射装置
JP3837296B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3318569B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2780842B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP4682654B2 (ja) 記録ヘッド用駆動信号出力装置、記録ヘッド用駆動信号出力方法及び印刷装置
JP3506143B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2002234198A (ja) インク噴射装置の駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080728

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100825

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4578671

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees