JP2002159667A - パチンコ類遊技機の入賞装置 - Google Patents

パチンコ類遊技機の入賞装置

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JP2002159667A
JP2002159667A JP2000357556A JP2000357556A JP2002159667A JP 2002159667 A JP2002159667 A JP 2002159667A JP 2000357556 A JP2000357556 A JP 2000357556A JP 2000357556 A JP2000357556 A JP 2000357556A JP 2002159667 A JP2002159667 A JP 2002159667A
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JP2000357556A
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Koji Busujima
廣治 毒島
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Daydo Co Ltd
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Daydo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ類遊技機の入賞装置に球体が流入し
た後も、入賞装置内の球体の行方を変化させ、いずれの
入賞状態を作出するかの予測が困難である娯楽性の高い
パチンコ類遊技機の入賞装置を提供すること。 【解決手段】パチンコ類遊技機の入賞装置内に、少なく
とも2つの略平面を有する回転体を有すると共に、球体
を該回転体の表面に間欠的に保持する手段を有する入賞
変動部材を配設し、該部材に接触した球体が入賞装置に
付設される複数の入賞口のいずれに入賞するかの確率を
変動させ、入賞装置に球体が流入後も遊技者の期待感が
持続し、スリルを感じることのできる入賞装置を提供す
る。特に、球体を保持する手段として駆動装置を備えた
回転可能なストッカーを備え、回転体の回転と連係して
該ストッカーを回転させ、回転体表面の凹凸部による球
体の転動方向の変化と共にストッカーによる変化を加え
て、入賞確率を変動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球体を用いて遊技
を行うパチンコ類遊技機における、複数の入賞口の集合
からなる入賞口群への球体の入賞確率を変動させる入賞
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】球体を用いて遊技を行うパチンコ類遊技
機には、公知のように各種の入賞装置が備わっており、
それらの装置の中には、1つの入賞装置に少なくとも2
つの入賞口の集合からなる入賞口群を配設し、いずれの
入賞口に球体が入賞するかによって別な入賞状態を作出
するものがある。装置に流入した球体がいずれの入賞口
に振り分けられるかについては、振り分け部材を用いる
手法が知られており、この手法によれば、球体が入賞装
置内に流入した後も遊技者の入賞への期待感を持続させ
得る娯楽性に富んだ装置が提供可能である。
【0003】従来の手法として、実公平8−4057号
は、入賞空間に回転体を設け、該回転体の周面に複数の
球が並んで嵌入可能な複数の球溝を軸方向に沿って並設
すると同時に、回転体の下半部分に、球溝に嵌入した球
を貯留及び放球可能とするストッパーと、入賞空間の底
部に傾斜底板とを設けたパチンコ機の入賞装置を開示し
ている。本装置によると、傾斜底板の中央部に設けられ
た障害部により、中央に位置する球だけが入賞口群中央
の大入賞口に入賞しやすく、他の溝に嵌入した球は入賞
しにくくなる一方で、必ずしも球が中央になくとも大入
賞する可能性はあるので期待感を増すことはできる。し
かし、傾斜底板の形状や傾きは常に一定であって、入賞
確率は変動しないので、遊技者の期待感に変化がなく、
娯楽性を十分に発揮することができていない。また、従
来例におけるストッパーは、嵌入した球が球溝から同時
に落下するように設けられたものであって、それによっ
て大入賞が容易な球溝の球が、より大入賞しやすくなる
ことはあっても、もともと大入賞し難い球溝の球につい
ては何ら変わるところがない。すなわち、結局はいずれ
かの球溝に嵌入する時が唯一の入賞確率変動の機会であ
って、ストッパーを設けた意味が十分に生かされておら
ず、入賞装置の娯楽性に寄与していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の有する問題点に鑑みて創出されたものであり、その
目的は、パチンコ類遊技機の入賞装置に球体が流入した
後も、入賞装置内の球体の行方を変化させ予測を困難に
することによって、遊技者の期待感が持続し、スリルを
感じることのできる娯楽性の高いパチンコ類遊技機の入
賞装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるパチンコ類遊技機の入賞装置には、少
なくとも2つの略平面を有する回転体を有すると共に、
球体を該回転体の表面に間欠的に保持する手段を有する
入賞変動部材を備える。入賞変動部材は少なくともその
一部が回転すると同時に、回転体の表面に球体を保持し
うるため、入賞装置に流入しても入賞変動部材の状態に
よって各入賞口への入賞確率は一定にならない。よって
上記課題の解決を図る。
【0006】ここで、球体を保持する手段として、回転
体を覆う位置にストッカーを配設してもよい。
【0007】回転体又はストッカーの少なくともいずれ
かに、それを回転させる駆動装置を連設して、回転に伴
って入賞確率を変動させてもよい。
【0008】回転体およびストッカーが、互いに連係し
ながら回転してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
示した実施例に基づいて説明する。ここでは、パチンコ
類遊技機としてパチンコ機を挙げるが、本発明は、パチ
ンコ機の入賞装置の他に、球体を用いて遊技盤上で遊技
を行う遊技機一般の入賞装置を対象とすることができ
る。なお、実施形態は、本発明の主旨から逸脱しない限
り適宜設計変更可能なものである。
【0010】図1は本発明による入賞装置を備えるパチ
ンコ機の正面図である。パチンコ機は大当たり状態を創
成する方法によって一般に第1種から第3種に区分され
ており、第1種は入賞装置にパチンコ球が流入すると遊
技機に備えられた表示装置で数合わせや図柄合わせを行
い、その結果によって大当たり状態を創成するものであ
る。第2種は入賞装置の上辺に開閉羽根を設け、所定の
入賞口に入賞すると羽根が開放してパチンコ球が入賞装
置に流入しやすくなると共に、入賞装置の下方に設けら
れた特別入賞口に球が入賞すると大当たり状態となる。
第3種は所定の部位をパチンコ球が通過すると表示装置
で図柄合わせを行い、当たり図柄が揃うと特別入賞の権
利が発生して入賞口が開き、球がその中の特別入賞口に
入賞すると大当たり状態が創成されるものである。本実
施例では通称ハネ物と呼ばれる第2種のパチンコ機の入
賞装置について以下に説述するが、本発明による手法を
用いることができるのは大当たり状態を創成するための
入賞装置に限られず、第1種や第3種のパチンコ機の入
賞装置や、その他のパチンコ類遊技機一般の入賞装置に
適用可能である。
【0011】パチンコ機の正面には、遊技者がパチンコ
球の発射操作を行うハンドル(11)や、遊技盤(2
0)に配置された左・右落とし入賞口(13)(1
3)、左・右袖入賞口(14)(14)など打球の一般
入賞口と共に、遊技盤(20)の略中央には、開閉羽根
(31)(31)を上辺に備え、下辺に2個の一般入賞
口(12a)(12a)と1個の特別入賞口(12b)
の集合からなる入賞口群(12)を有する入賞装置が配
設されている。さらに、遊技の進行に伴って動作する風
車(15)(15)や遊技を演出する多くのランプ類、
音響効果を演出するスピーカー(16)などがあり、パ
チンコ機背面の裏制御機構や、パチンコ球を供給、回収
する設備である島設備と共働してパチンコ遊技を実現し
ている。
【0012】遊技者がハンドル(11)を操作すると、
発射装置からパチンコ球が発射され、遊技盤(20)に
打ち込まれる。遊技盤上には多数の釘が打設され、打ち
込まれた打球は釘や遊技盤上の各部材によって進路を変
更されながら遊技盤面を流下する。打球が、左袖入賞口
等の各入賞口に入賞すると、各入賞口内に付設された入
賞口SWによって検出され、払出装置から所定数の賞球
が払い出される。
【0013】図2および図3は、本発明による入賞装置
(30)の正面図および側面断面図である。遊技盤(2
0)に打ち込まれた打球が、盤面下方に設置された始動
口(17)(17)(17)に入球すると、始動口内の
図示しない始動口SWが入球を検出して、裏制御機構内
の制御回路に検出信号を発し、制御回路の命令によって
入賞装置に備えられた開閉羽根(31)(31)が作動
し、入賞装置(30)に打球が入賞しやすい状態を作出
する。開閉羽根(31)(31)は遊技盤背面に設けら
れたソレノイド(40)とクランク(41)を介して接
続されており、ソレノイド通電時には開成する一方、遮
電時にはソレノイドに付設された戻りバネ(42)によ
って閉成するようになっている。開閉羽根(31)(3
1)が閉成している状態であっても、入賞装置(30)
に打球が流入する流入口(32)が完全に閉鎖されるわ
けではないので流入は可能であるが、実際には入賞装置
の上方の釘の配置によって、開成状態でなければ流入は
困難である。
【0014】入賞装置(30)に流入する打球は、開閉
羽根(31)(31)によって導かれ、あるいは直接、
流入口(32)から装置に流入した後、誘導路(33)
を流下する。誘導路(33)は緩やかな傾斜を為してお
り打球は誘導路上を流下した後、誘導路(33)の下部
末端(33a)から入賞空間(34)に落下する。入賞
空間(34)には図示しない回転体駆動装置によって回
転する回転体(50)とストッカー(60)とを備える
入賞変動部材が配設されており、落下球のほとんどは該
入賞変動部材に衝突する。
【0015】回転体(50)は、遊技盤面と平行で、か
つ水平に設けられる回転軸(51)を中心として、入賞
空間奥壁面(35)側が持ち上がる方向(CCW)に回
転可能であり、任意の位置で静止することも可能であ
る。図4に回転体(50)の平面図を示す。本実施例に
おいて回転体(50)は、2つの略平面(A面)(B
面)を備えた長方形の板状体(以下、回転体(50)を
板状体(50)と呼ぶ)であり、回転軸(51)は板状
体(50)の対向する4辺(e1ないしe4)と平行
で、板状体(50)の中心を通る位置にある。2つの略
平面(A面)(B面)は性状が異なり、1つの面(A
面)には2つの三角錐状の凸部(52)(53)、もう
1つの面(B面)には1つの三角錐状の凸部(54)が
設けられている。各三角錐(52)(53)(54)の
形状はいずれも同一であり、各底面の1頂点(52v)
(53v)(54v)はそれぞれ辺(e3)(e3)
(e2)に接し、残りの2頂点はそれぞれ辺(e1)
(e1)(e4)に接している。
【0016】ストッカー(60)は、板状体(50)の
回転円周を覆う中空な円柱を高さ方向に中心角約120
度で切り取った容器状であり、その扇形を為す両側面の
頂点部(60v)(60v)に回転軸(51)を軸通す
る。ここで、板状体(50)とストッカー(60)は、
回転軸(51)を中心に同心回転可能であるが、ストッ
カー(60)の各頂点部(60v)(60v)と回転軸
(51)は固定しないので、板状体(50)とストッカ
ー(60)とは独立して回転可能である。ストッカー駆
動装置(61)によって回転するカム(62)の偏心位
置にはリンク片(63)の一端が軸着され、リンク片
(63)の他端はストッカー(60)の1つの頂点部
(60v)に近い偏心位置に軸着されているので、カム
(62)が回転すると、ストッカー(60)が遊技盤面
(20)側と入賞空間奥壁面(35)側との間で揺動す
るようになっている。本発明においては、カム(62)
が連続的に回転してストッカー(60)を揺動させるほ
か、ストッカー(60)が遊技盤面側や奥壁面側に最も
振れた位置で停止させることなど、任意の位置でストッ
カー(60)を静止および動作させることが可能であ
る。
【0017】入賞空間(34)に到った打球は、板状体
(50)やストッカー(60)、入賞空間(34)の奥
壁面(35)、両側面(36)(36)等と接触した
後、流下部(37)に到る。流下部(37)は滑らかな
下りの傾斜であって、打球はその進路を大きく変えるこ
となく流下し、流下部下端(37a)から複数の入賞口
の集合である入賞口群(12)に流入する。本入賞装置
(30)において、入賞口群(12)の構成は両端に一
般入賞口(12a)(12a)を備え、中央に特別入賞
口(12b)を備える。特別入賞口(12b)は一般入
賞口(12a)(12a)よりも幅が狭くなっておりパ
チンコ球の直径、11mmよりもやや広い程度であるの
で、流下部(37)の中央付近から入賞口群(12)に
流下しないと特別入賞は難しくなっている。
【0018】従って、本入賞装置(30)において、い
ずれの入賞口(12a)(12a)(12b)に入賞す
るかを主に左右するのは板状体(50)やストッカー
(60)との接触であり、板状体(50)の略平面(A
面)(B面)上の凸部(52)(53)(54)の形状
やストッカー(60)の位置は極めて大きく影響する。
例えば、打球が板状体(50)のA面に落下した場合、
三角錐状の凸部(52)(53)によってその間が絞ら
れるので、打球が中央に寄せられて特別入賞する可能性
は相対的に高くなる。一方、B面に落下した場合には、
中央に三角錐状の凸部(54)があるため、通常は左右
に振り分けられて特別入賞し難い。もっとも、A面に落
下する場合でも板状体(50)の左右端部に落下した
り、表面で跳ね返った場合など特別入賞しない可能性は
依然として高く、また、B面の場合でも、凸部(54)
を乗り越えたり、左右の側面(36)(36)に跳ね返
る場合には、特別入賞する可能性は残されている。この
ように従来の入賞装置と異なり、板状体(50)の向き
を変化させることによって所定のタイミングで入賞確率
が変動する上に、いずれの面(A面)(B面)であって
も入賞の可能性は絶対的なものではないので、遊技者は
期待感を持続できると同時にスリルを味わうことがで
き、娯楽性に大きく寄与する。
【0019】ここで、略平面上の凸部については、上記
に限らず様々な形状が考えられる。凸部でなく凹部であ
っても良いし、それらを任意の個数ずつ、あるいは組み
合わせて配置してもよい。凹凸によって何らかの図形を
表現すれば、略平面の視覚的な娯楽性にも寄与すること
が可能である。本発明においては、要するに各略平面に
よって特別入賞の確率が変わればよいのであるから、凹
凸を配設するに限らず、磁石を設けたり電気的な作用力
によって確率を変動する方法を採ってもよい。
【0020】上記実施例では、板状体(50)の2つの
略平面(A面)(B面)のいずれかを上に向けて、それ
らを切り替えることによって入賞確率を変動させたが、
板状体(50)の傾きを変更することによって打球の転
動状態を変じて、入賞確率を変動させてもよい。すなわ
ち、各略平面(A面)(B面)に備えた凸部(52)
(53)(54)は、略平面(A面)(B面)が鉛直方
向に近い傾きである時には、球体に加わる重力の略平面
と平行な成分が大きくなるため、打球の流下勢が増し、
容易に凸部が乗り越えられるので凸部の形状が球体の転
動方向に与える影響は小さくなるが、逆に略平面(A
面)(B面)が水平方向に近い傾きである場合には、流
下勢が小さくなるため、凸部の影響は大きくなる。従っ
て、接触する略平面(A面)(B面)を変えるだけでな
く、板状体(50)の傾き角を変えることによっても、
入賞確率を変動させることは可能であり、同時に傾き角
を変えることで打球の転動の様子が変わるため、視覚的
な娯楽性の向上を図ることができる。
【0021】略平面(A面)(B面)上に打球の転動を
止めるような形状、すなわちストッパとして作用する部
材を設けることもできる。例えば、板状体(50)の下
端辺(e1)(e4)部分にストッパとなる凸部を設
け、その高さを打球の直径よりも低くすると、ある程度
の勢いで転動してくる打球はストッパを乗り越えて流下
部(37)に落下する。打球は流下部(37)に落下す
る前に勢いを抑えられるので、遊技者が流下の様子を確
認しやすくなると同時に、ストッパを乗り越える際にも
転動方向が多少変化するので、よりスリルを感じること
ができる。
【0022】本発明によるストッカー(60)の位置で
主要な2状態である、閉鎖状態と開放状態を図3および
図5に示す。ストッカー(60)が、最も遊技盤面側に
振れた状態(図3)、すなわち閉鎖状態の時、入賞空間
に落下してきた打球のほとんどは板状体(50)と奥壁
面(35)および側面(36)(36)との間か、板状
体(50)とストッカー(60)の間に保持され、流下
部(37)に流下しない。この時、板状体(50)が回
転せずにいずれかの略平面(A面)(B面)を上向きに
した状態で静止している場合には、板状体(50)と奥
壁面(35)と側面(36)(36)との間に保持され
た打球は、ストッカー(60)の回転によってその状態
を変化されないが、板状体(50)とストッカー(6
0)の間に保持された打球は、略平面上の凸部によって
方向が振り分けられた状態でストッカー(60)の内側
に保持され、ストッカー(60)が開いた時に、一度に
流下部(37)へ流下することになる。ここで、板状体
(50)の各辺(e1)(e2)(e3)(e4)とス
トッカー(60)との間隔は十分に狭く、その間隙を打
球が移動することはないので、凸部による転動方向の変
動はストッカー(60)の開放時にも影響し、打球がA
面とストッカー(60)の間に保持されていた場合は特
別入賞しやすく、B面との間に保持されていた場合は、
特別入賞し難い。もっともストッカー(60)によって
打球が保持された後に解放されると、ストッカー(6
0)がない場合に比して、一度に多量の打球が流下部
(37)を流下して入賞口群(12)に向かい、その
際、打球が互いに力を及ぼし合うので、いずれの面にお
いても凸部による転動方向の振り分け効果は小さくな
り、各略平面による差異を感じにくくなる反面、遊技者
は一度に多量の打球が入賞口群(12)に臨む状態を目
視できるので、特別入賞への期待感を強く感じるととも
に、打球の流下状態が明らかに変化する娯楽性の高い入
賞装置を実現できる。
【0023】一方、本実施例においては板状体(50)
を奥壁面(35)側が持ち上がる向き(CCW)に連続
的に回転させる場合を想定しており、この場合には、ス
トッカー(60)の内側でストッカー(60)と奥壁面
(35)および側面(36)(36)との間に貯留して
いる打球が板状体(50)によって攪拌される。すなわ
ち、ストッカー(60)が閉鎖状態の時、打球は奥壁面
(35)に沿って板状体(50)に持ち上げられ、板状
体(50)が略水平になった後、略平面上を遊技盤面側
に向かって転動し始める。このとき略平面上の凸部によ
って打球が振り分けられるが、板状体(50)が次に略
鉛直になった状態で奥壁面(35)や側面(36)(3
6)と接触すると打球は自由に移動可能になる。この状
態では、回転に伴って移動する他の打球と攪拌されるの
で、入賞空間(34)の底面付近に打球は略均等に保持
される。やがて、板状体(50)の対向する辺が降りて
くると再び板状体(50)によって奥壁面(35)に沿
って持ち上げられ、ストッカー(60)が閉鎖状態の間
はこの繰り返しとなる。前述の通り板状体(50)とス
トッカー(60)の間隔が狭いので、打球は、回転中に
上方に弾き飛ばされない限り、別な略平面側に移動する
機会はなく、入賞空間に落下した時点で板状体(50)
のいずれの略平面側に位置するかは決定する。このこと
は単に板状体(50)がストッカー(60)に保持され
る打球をかき混ぜるのではなく、性状の異なる各略平面
(A面)(B面)に応じた期待感を感じさせ、板状体
(50)が攪拌する間、単調な遊技状態になるのを防ぐ
ことに寄与する。
【0024】上記は、ストッカー(60)が一定時間の
閉鎖状態の後に開放する時に主に機能を発揮する例であ
るが、このほかに、ストッカー(60)が打球の進路を
妨害するように機能させることも可能である。すなわ
ち、本発明によるストッカー(60)は開放状態(図
5)にあっては、ストッカー(60)は入賞空間(3
4)の奥壁面(35)や側面(36)(36)と重合し
て、実質的にはストッカー(60)が配設されていない
のと同一視しうる状態となり、打球は板状体(50)に
よってのみ転動方向が変動される。この場合、一定のタ
イミングでストッカー(60)が閉鎖状態(図3)にな
ると、打球の転動を阻止する機能をもつ。例えば、スト
ッカー(60)が開放状態の時、複数の打球がA面上の
2つの凸部(52)(53)間を転動する場合、特別入
賞の可能性は高くなるので遊技者の期待感も高まった状
態になるが、この時点でストッカー(60)が閉鎖状態
に移行すると、途端に遊技者に不利な状態に変じる。逆
に、ストッカー(60)が閉鎖状態であって遊技者が半
ばあきらめている時に、開放状態に移行して特別入賞す
る機会を与えることも可能なので、遊技者の関心がスト
ッカー(60)に集まり、全体として見た場合に遊技者
の期待感を大きく変化させられる、娯楽性の高い装置が
提供できる。
【0025】本発明の入賞空間(34)に配設する回転
体は、上記のような板状体(50)に限らず、複数の略
平面を側面に備えた角柱状の部材であってもよい。例え
ば、該部材として三角柱を用いた場合、三角柱の各側面
に異なる凹凸を設け、三角柱の各側面に平行で三角柱の
中心を通る回転軸の回転によって、打球が衝突する側面
が変わり、それによって入賞確率を変動させることがで
きる。この場合、ストッカー(60)の大きさは打球を
保持し得るように任意に設定することができる。
【0026】回転体(50)の回転は、略平面の向きを
変えるように任意のタイミングで回転、停止を繰り返し
てもよいし、連続的に回転させてもよい。また、向きも
常に一定の方向に回転させるだけでなく、逆方向に回転
させてもよい。さらにストッカー(60)は、それによ
って回転体(50)の表面に球体を間欠的に保持できれ
ば良いので、配設場所や形状は上記に限られず、任意に
定めてよい。また、ストッカー(60)が回転可能であ
る必要はなく、固設であっても良いし、扉のように開閉
する形態等であっても良い。ここで、本発明において
は、回転体(50)の回転動作とストッカー(60)の
揺動動作とは遊技者の期待感について重要な関連性を有
しており、回転体(50)の回転方向や回転タイミング
と合わせて、ストッカー(60)の位置を制御すること
により、娯楽性や嗜好性の高い入賞装置を創製できる。
【0027】ストッカー(60)を、透明な部材、例え
ばアクリル樹脂等を用いて形成すると、ストッカー(6
0)及び回転体(50)によって保持される打球の様子
を遊技者が容易に視認可能となり、入賞装置の娯楽性に
寄与する。
【0028】
【発明の効果】本発明のパチンコ類遊技機の入賞装置
は、以上の構成を備えるので次の効果を奏する。請求項
1に記載の入賞装置によると、性状の異なる少なくとも
2つの略平面を備えた回転体および、該回転体の表面に
球体を間欠的に保持する手段を備えた入賞変動部材によ
って、入賞装置に流入した球体が装置内のいずれの入賞
口に到達するかの確率が変動するので、遊技者は流入後
も球体の行方に関心を持ちつづけ、スリルや期待感を持
続して感じることができるので、娯楽性の高いパチンコ
類遊技機の入賞装置を提供できる。
【0029】請求項2に記載の入賞装置によると、球体
を保持する手段として、回転体を覆う位置にストッカー
を配設するので、球体が回転体の表面に保持される様子
が遊技者から容易に視認可能な入賞装置を提供でき、入
賞装置の娯楽性の向上に寄与する。
【0030】請求項3に記載の入賞装置によると、回転
体だけでなくストッカーも回転可能であるので、入賞装
置の動きがより複雑になると共に、回転体における球体
の転動だけでなく、ストッカーの位置による球体の変動
も加わり、従来と異なった球体の動きを実現する入賞装
置の創製に有効である。
【0031】請求項4に記載の入賞装置によると、回転
体およびストッカーが互いに連係しながら回転するの
で、回転体の回転方向や回転タイミングと合わせて、ス
トッカーの位置を制御することが可能であり、娯楽性や
嗜好性のさらに高い入賞装置を提供できる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ類遊技機の外観正面図
【図2】入賞装置の正面図
【図3】同、側面断面図(ストッカー閉鎖状態)
【図4】回転体平面図
【図5】入賞空間側面断面図(ストッカー開放状態)
【符号の説明】
11 ハンドル 12 入賞口群 13 左・右落とし入賞口 14 左・右袖入賞口 15 風車 16 スピーカー 17 始動口 20 遊技盤 12 入賞口群 12a 一般入賞口 12b 特別入賞口 30 入賞装置 31 開閉羽根 32 流入口 33 誘導路 33a 誘導路下部末端 34 入賞空間 35 入賞空間奥壁面 36 入賞空間側面 37 流下部 37a 流下部下端 40 ソレノイド 41 クランク 42 戻りバネ 50 回転体 51 回転軸 52ないし54 三角錐状の凸部 60 ストッカー 60v 頂点部 61 ストッカー駆動装置 62 カム 63 リンク片 A面およびB面 略平面 e1ないしe4 回転体の辺

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】球体を用いて遊技盤上で遊技を行うパチン
    コ類遊技機の入賞処理を司る装置であって、 該装置内に球体が流入する部位である流入口と、 流入口から流入した球体が通過する入賞空間と、 入賞空間を流下した球体が到達する部位であって、入賞
    の有無や入賞種類を区分する少なくとも2つの入賞口が
    集合してなる入賞口群とから構成される入賞装置におい
    て該入賞空間に、 性状の異なる少なくとも2つの略平面を備えた回転体を
    有すると共に、 球体を該回転体の表面に間欠的に保持する手段を有する
    入賞変動部材を備えたことを特徴とするパチンコ類遊技
    機の入賞装置。
  2. 【請求項2】上記入賞変動部材が、球体を保持する手段
    として、回転体を覆う位置にストッカーを有する請求項
    1に記載のパチンコ類遊技機の入賞装置。
  3. 【請求項3】上記ストッカーが回転可能であって、 回転体又はストッカーの少なくともいずれかに、 それを回転させる駆動装置を連設した請求項2に記載の
    パチンコ類遊技機の入賞装置。
  4. 【請求項4】回転体およびストッカーが、 互いに連係しながら回転する請求項3に記載のパチンコ
    類遊技機の入賞装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0336683U (ja) * 1989-08-22 1991-04-10
JPH0339083U (ja) * 1989-08-25 1991-04-16

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