JP2002159666A - パチンコ類遊技機の入賞装置 - Google Patents

パチンコ類遊技機の入賞装置

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JP2002159666A
JP2002159666A JP2000357555A JP2000357555A JP2002159666A JP 2002159666 A JP2002159666 A JP 2002159666A JP 2000357555 A JP2000357555 A JP 2000357555A JP 2000357555 A JP2000357555 A JP 2000357555A JP 2002159666 A JP2002159666 A JP 2002159666A
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JP2000357555A
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Koji Busujima
廣治 毒島
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Daydo Co Ltd
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Daydo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ類遊技機の入賞装置に球体が流入し
た後も、入賞装置内の球体の行方を変化させ、いずれの
入賞状態を作出するかの予測が困難である娯楽性の高い
パチンコ類遊技機の入賞装置を提供すること。 【解決手段】 パチンコ類遊技機の入賞装置内に、少な
くとも1つの略平面を有する入賞変動部材と、該部材を
回転させる駆動装置とを配設し、該部材に接触した球体
が入賞装置に付設される複数の入賞口のいずれに入賞す
るかの確率を変動させ、入賞装置に球体が流入後も遊技
者の期待感が持続し、スリルを感じることのできる入賞
装置を提供する。特に、該部材上に各種の形状の凹凸部
を設け、該部材上を転動する球体の方向を変化させると
ともに、駆動装置によって該部材の向きを変え、球体の
転動方向を変化させて入賞確率を変動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球体を用いて遊技
を行うパチンコ類遊技機における、複数の入賞口の集合
からなる入賞口群への球体の入賞確率を変動させる入賞
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】球体を用いて遊技を行うパチンコ類遊技
機には、公知のように各種の入賞装置が備わっており、
それらの装置の中には、1つの入賞装置に少なくとも2
つの入賞口の集合からなる入賞口群を配設し、いずれの
入賞口に球体が入賞するかによって別な入賞状態を作出
するものがある。装置に流入した球体がいずれの入賞口
に振り分けられるかについては、特に振り分け部材を持
たない装置の場合には偶然によって決まり、ほぼ一定の
確率で各入賞口に振り分けられるため、娯楽性が乏しく
なることは否めない。そこで、流入した球体を入賞装置
内で所定の手法によって振り分け、入賞装置内に流入し
た後も遊技者の入賞への期待感を持続させ得る娯楽性に
富んだ装置が考案されている。
【0003】従来の手法として、特公昭57−1122
7号は、入賞装置に球体が流入する流入口と上記入賞口
群との間の入賞空間に、円柱形状のドラムを配設し、該
ドラムの外周面に形成した窪にパチンコ球を入れて該ド
ラムを回転させ、パチンコ球の移動方向を振り分ける方
法を開示する。しかし、この手法ではドラムの窪にパチ
ンコ球が入った段階でどの入賞口に入賞するかが決ま
り、いずれの窪に入るかは偶然によるので、振り分け部
材を持たない場合と差異がなく、上記の問題点を解決す
る手段とはなり得ない。また、実公平8−4057号
は、入賞空間に回転体を設け、該回転体の周面に複数の
球が並んで嵌入可能な複数の球溝を軸方向に沿って並設
すると同時に、回転体の下半部分に、球溝に嵌入した球
を貯留及び放球可能とするストッパーと、入賞空間の底
部に傾斜底板とを設けたパチンコ機の入賞装置を開示し
ている。本装置によると、傾斜底板の中央部に設けられ
た障害部により、中央に位置する球だけが入賞口群中央
の大入賞口に入賞しやすく、他の溝に嵌入した球は入賞
しにくくなる一方で、必ずしも球が中央になくとも大入
賞する可能性はあるので期待感を上記の例よりは増すこ
とができる。しかし、傾斜底板の形状や傾きは常に一定
であって、入賞確率は変動しないので、遊技者の期待感
に変化がなく、娯楽性を十分に発揮することができてい
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の有する問題点に鑑みて創出されたものであり、その
目的は、パチンコ類遊技機の入賞装置に球体が流入した
後も、入賞装置内の球体の行方を変化させ予測を困難に
することによって、遊技者の期待感が持続し、スリルを
感じることのできる娯楽性の高いパチンコ類遊技機の入
賞装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるパチンコ類遊技機の入賞装置には、入
賞確率変動部分を含む少なくとも1つの略平面を有する
入賞変動部材と、該部材を回転させる駆動装置とを配設
して、いずれの入賞口に到達するかの確率が変動するよ
うにする。入賞変動部材は遊技状態又は所定のタイミン
グによって回転するため、入賞装置に流入しても入賞変
動部材の状態によって各入賞口への入賞確率は一定にな
らない。よって上記課題の解決を図る。
【0006】ここで、上記入賞変動部材は、性状の異な
る2つの略平面を備えた板状体であってもよい。
【0007】また、上記入賞変動部材は、性状の異なる
複数の略平面を有する角柱であってもよい。
【0008】上記入賞変動部材の少なくとも1つの略平
面の面上の一部又は全部に、球体の行方を変化させる凸
部又は凹部の少なくともいずれかを設けてもよい。
【0009】上記の凸部又は凹部に、球体の流下速度を
低下させる機能や、球体を貯留する機能を備えさせても
よい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
示した実施例に基づいて説明する。ここでは、パチンコ
類遊技機としてパチンコ機を挙げるが、本発明は、パチ
ンコ機の入賞装置の他に、球体を用いて遊技盤上で遊技
を行う遊技機一般の入賞装置を対象とすることができ
る。なお、実施形態は、本発明の主旨から逸脱しない限
り適宜設計変更可能なものである。
【0011】図1は本発明による入賞装置を備えるパチ
ンコ機の正面図である。パチンコ機は大当たり状態を創
成する方法によって一般に第1種から第3種に区分され
ており、第1種は入賞装置にパチンコ球が流入すると遊
技機に備えられた表示装置で数合わせや図柄合わせを行
い、その結果によって大当たり状態を創成するものであ
る。第2種は入賞装置の上辺に開閉羽根を設け、所定の
入賞口に入賞すると羽根が開放してパチンコ球が入賞装
置に流入しやすくなると共に、入賞装置の下方に設けら
れた特別入賞口に球が入賞すると大当たり状態となる。
第3種は所定の部位をパチンコ球が通過すると表示装置
で図柄合わせを行い、当たり図柄が揃うと特別入賞の権
利が発生して入賞口が開き、球がその中の特別入賞口に
入賞すると大当たり状態が創成されるものである。本実
施例では通称ハネ物と呼ばれる第2種のパチンコ機の入
賞装置について以下に説述するが、本発明による手法を
用いることができるのは大当たり状態を創成するための
入賞装置に限られず、第1種や第3種のパチンコ機の入
賞装置や、その他のパチンコ類遊技機一般の入賞装置に
適用可能である。
【0012】パチンコ機の正面には、遊技者がパチンコ
球の発射操作を行うハンドル(11)や、遊技盤(2
0)に配置された左・右落とし入賞口(13)(1
3)、左・右袖入賞口(14)(14)など打球の一般
入賞口と共に、遊技盤(20)の略中央には、開閉羽根
(31)(31)を上辺に備え、下辺に2個の一般入賞
口と1個の特別入賞口の集合からなる入賞口群(12)
を有する入賞装置が配設されている。さらに、遊技の進
行に伴って動作する風車(15)(15)や遊技を演出
する多くのランプ類、音響効果を演出するスピーカー
(16)などがあり、パチンコ機背面の裏制御機構や、
パチンコ球を供給、回収する設備である島設備と共働し
てパチンコ遊技を実現している。
【0013】遊技者がハンドル(11)を操作すると、
発射装置からパチンコ球が発射され、遊技盤(20)に
打ち込まれる。遊技盤上には多数の釘が打設され、打ち
込まれた打球は釘や遊技盤上の各部材によって進路を変
更されながら遊技盤面を流下する。打球が、左袖入賞口
等の各入賞口に入賞すると、各入賞口内に付設された入
賞口SWによって検出され、払出装置から所定数の賞球
が払い出される。
【0014】図2および図3は、本発明による入賞装置
(30)の正面図および側面断面図である。遊技盤(2
0)に打ち込まれた打球が、盤面下方に設置された始動
口(17)(17)(17)に入球すると、始動口内の
図示しない始動口SWが入球を検出して、裏制御機構内
の制御回路に検出信号を発し、制御回路の命令によって
入賞装置に備えられた開閉羽根(31)(31)が作動
し、入賞装置(30)に打球が入賞しやすい状態を作出
する。開閉羽根(31)(31)は遊技盤背面に設けら
れたソレノイド(40)とクランク(41)を介して接
続されており、ソレノイド通電時には開成する一方、遮
電時にはソレノイドに付設された戻りバネ(42)によ
って閉成するようになっている。開閉羽根(31)(3
1)が閉成している状態であっても、入賞装置(30)
に打球が流入する流入口(32)が完全に閉鎖されるわ
けではないので流入は可能であるが、実際には入賞装置
の上方の釘の配置によって、開成状態でなければ流入は
困難である。
【0015】入賞装置(30)に流入する打球は、開閉
羽根(31)(31)によって導かれ、あるいは直接、
流入口(32)から装置に流入した後、誘導路(33)
を流下する。誘導路(33)は緩やかな傾斜を為してお
り誘導路上を流下した後、誘導路(33)の下部末端
(33a)から入賞空間(34)に落下する。入賞空間
(34)には駆動装置(43)によって回転する入賞変
動部材(50)が配設されており、落下球のほとんどは
該部材(50)に衝突する。入賞変動部材(50)は、
遊技盤面と平行で、かつ水平に設けられる回転軸(5
1)を中心として、遊技者から見て奥側が持ち上がる方
向(CCW方向)や手前側が持ち上がる方向(CW方
向)のいずれの向きにも回転可能であり、任意の位置で
静止することも可能である。
【0016】図4ないし図6はそれぞれ入賞変動部材
(50)が正面および背面を向いた状態の入賞空間の正
面図、および該部材の平面図である。本実施例において
入賞変動部材(50)は、2つの略平面(A面)(B
面)を備えた長方形の板状体(以下、入賞変動部材(5
0)を板状体(50)と呼ぶ)であり、回転軸(51)
は板状体(50)の対向する4辺(e1ないしe4)と
平行で、板状体(50)の中心を通る位置にある。2つ
の略平面(A面)(B面)は性状が異なり、1つの面
(A面)には2つの三角錐状の凸部(52)(53)、
もう1つの面(B面)には1つの三角錐状の凸部(5
4)が設けられている。各三角錐(52)(53)(5
4)の形状はいずれも同一であり、各底面の1頂点(5
2v)(53v)(54v)はそれぞれ辺(e3)(e
3)(e2)に接し、残りの2頂点はそれぞれ辺(e
1)(e1)(e4)に接している。
【0017】入賞空間(34)に到った打球は、板状体
(50)や入賞空間(34)の奥壁面(35)や両側面
(36)(36)等と接触した後、流下部(37)に到
る。流下部(37)は滑らかな下りの傾斜であって、打
球はその進路を大きく変えることなく流下し、流下部下
端(37a)から複数の入賞口の集合である入賞口群
(12)に流入する。本入賞装置(30)において、入
賞口群(12)の構成は両端に一般入賞口(12a)
(12a)を備え、中央に特別入賞口(12b)があ
る。特別入賞口(12b)は一般入賞口(12a)(1
2a)よりも幅が狭くなっておりパチンコ球の直径、1
1mmよりもやや広い程度であるので、流下部(37)
の中央付近から特別入賞口に流下しないと入賞は難しく
なっている。
【0018】従って、本入賞装置(30)において、い
ずれの入賞口(12a)(12a)(12b)に入賞す
るかを主に左右するのは板状体(50)との接触であ
り、板状体(50)の略平面(A面)(B面)上の凸部
(52)(53)(54)の形状は極めて大きく影響す
る。例えば、上記板状体(50)が水平よりも遊技盤面
側に傾いていて、打球が誘導路(33)から落下するタ
イミングでは必ず上記A面またはB面のいずれかが上向
きで静止している場合、落下した打球は板状体(50)
の略平面(A面)(B面)に衝突して、一部は跳ね返
り、一部はそのまま表面を転動する。例えば、A面が上
向きの場合、A面の上部略中央に衝突した球は、三角錐
状の凸部(52)(53)によってその間の進路(R
1)(R2)(R3)を絞られ、板状体(50)の表面
を転動中に左右に振れても中央に寄せられるような進路
(R2)(R3)を辿り、特別入賞する可能性は相対的
に高くなる。一方、B面が上向きの場合には、中央に三
角錐状の凸部(54)があるため、通常の進路(R4)
(R5)では特別入賞し難い。もっとも、A面の場合で
も板状体(50)の左右端部に落下した場合(R6)
や、表面で跳ね返った場合(R7)など特別入賞しない
可能性は依然として高く、また、B面の場合でも、凸部
(54)を乗り越えたり(R8)、左右の側面に跳ね返
る軌跡(R9)を描いた場合には、特別入賞する可能性
は残されている。このように従来の入賞装置と異なり、
板状体(50)の向きを変化させることによって所定の
タイミングで入賞確率が変動する上に、いずれの面(A
面)(B面)であっても入賞の可能性は絶対的なもので
はないので、遊技者は期待感を持続できると同時にスリ
ルを味わうことができ、娯楽性に大きく寄与する。
【0019】ここで、略平面上の凸部については、上記
に限らず入賞口(12a)(12a)(12b)への入
賞確率を変動させる様々な形状が考えられる。例えば、
三角錐ではなく三角柱や台形柱でも良いし、辺や頂点を
持たない盛り上がりの形状でも良い。また、凸部ではな
く凹部であってもよく、例えば、回転軸と垂直方向に2
つの浅い溝と1つの浅い溝とをA面とB面の各面に有す
る板状体の場合、板状体に落下した打球が転動するうち
に溝に誘導されると、A面の場合は容易に特別入賞しな
いが、B面の場合は特別入賞の確率が高まり、面によっ
て入賞確率を変動させることが可能である。さらに、凸
部や凹部の数が1個と2個の組み合わせである必要はな
く、複数の凹凸部を略平面上にどのように配置をしても
よく、各略平面上に同数の凸部や凹部を設けても配置が
異なる場合には、同様の効果を得ることができる。凸部
や凹部は、そのどちらかだけを配設する場合に限らず、
凸部と凹部を組み合わせて配設してもよく、平面に凸部
や凹部を設けるのではなく、凸部と凹部だけで略平面を
構成して凹凸が全面にある表面にしてもよい。
【0020】本発明による入賞装置(30)に用いる略
平面は、入賞確率が変動するような構成をとればよいの
で、1つの面に、特別入賞しやすい文様を凹凸によって
付け、別の面に特別入賞の確率が低くなるような文様を
付けてもよい。その際、文様の考案にあたっては、各凹
凸の形状による球の転動方向の操作を考慮し、入賞確率
を変動させることができる。すなわち、図7のアに示す
上流上向きに尖った凸型三角形状体(60)によれば、
上方から転動してきた打球は振分され、該形状体の下方
には打球が転動しにくくなる。もっとも打球が該形状体
(60)を乗り越えた場合には、かえって打球の方向は
不確定となり、予想外の入賞もあり得ることになる。図
7のイに示す下流向きに尖った凸型三角形状体(61)
によれば、転動してきた打球は形状体(61)の上部に
よって転動の勢いが衰える一方、上部の左右端から転動
する打球は形状体(61)によって方向をほとんど変じ
られないので、分散して転動する。形状体(61)の左
右側部によって方向が変じられる場合も、分散して流下
する傾向は同様である。また、図7のウに示すように凸
型四角形状体(62)(62)を並べて配置した場合、
各形状体間を打球が転動し、転動方向が誘導される。例
示した凸部や、他の形状の凹凸部とともに、図7のエに
示す円環や渦巻などの文様部(63)を設けると、一定
の向きに転動してきた打球の向きを不確定的に変動させ
ることもできる。この文様部(63)によれば、打球は
円周方向の凸部に従って誘導されるが、下向きにも転動
しようとするので、結局どの溝に誘導されるかが決まら
ず、転動方向は全く不確定である。振分、分散、誘導の
上記の各機能や、各種文様部を組み合わせて板状体(5
0)の表面を構成すれば、遊技者は複雑な打球の転動の
様子を楽しめるとともに、それぞれの略平面によって入
賞確率が変動するので、スリルや期待感を感じることが
できる。
【0021】上記実施例では、板状体(50)の2つの
略平面(A面)(B面)のいずれかを上に向けて、それ
らを切り替えることによって入賞確率を変動させたが、
板状体の傾きを変更することによって球の運動の状態を
変じて、入賞確率を変動させてもよい。以下、図3に示
す打球の流下経路を用いて説述する。板状体の略平面が
水平よりわずかに遊技盤面側に傾いている状態(B5
0)では、落下した打球は板状体(50)と衝突後、勢
いが衰えてゆっくりと略平面(A面)(B面)上を転動
するが、この場合には略平面上に設けた凹凸を乗り越え
にくくなるため、凹凸による転動方向の操作が強く働
き、各入賞確率の変動はより顕著になる。一方、板状体
が水平より約30度の角度で遊技盤面側に傾いている状
態(A50)では、打球の落下勢が強いので、必ずしも
略平面上の凹凸によって所定の向きに転動方向が変化せ
ず、入賞確率の変動は小さくなる。従って、接触する略
平面(A面)(B面)を変えるだけでなく、傾き角を変
えることによっても、入賞確率を変動させることは可能
であり、同時に傾き角を変えることで打球の転動の様子
が変わるため、視覚的にも楽しめ、娯楽性の向上に寄与
する。
【0022】さらに板状体(50)を回転させて、略平
面が略鉛直な方向である場合、落下してきた打球は板状
体(50)の遊技盤面側と裏機構盤側のどちらにも落下
し得、特に裏機構盤側に落下した場合は板状体(50)
と入賞空間の奥壁面(35)と側面(36)との間に打
球が保持され、球が溢れるか、板状体(50)が回転し
なければ流下部(37)に向かって流下しない。ここ
で、球が貯留した状態で板状体(50)が回転する事例
を考えると、回転が図3のCWの向きの場合には、貯留
していた打球は入賞空間(34)から掻き出されて流下
部(37)に到り、そのまま流下するので、多量の打球
が一度に入賞口群(12)に臨む状態とされる。一方、
CCWの向きの場合には貯留した打球が板状体(50)
によって持ち上げられ、回転による板状体の傾きの変化
に伴って打球は板状体上を転動し始める。この場合も一
度に多量の球が流下部(37)に臨むが、板状体表面を
転動するため、いずれの略平面(A面)(B面)で打球
が持ち上げられたかによって、入賞確率は変動する。
【0023】略平面上に打球の転動を停めるような形
状、すなわちストッパとして作用する部材を設けること
もできる。図8ないし11にストッパを配設した板状体
(50’)の正面図、平面図、背面図、側面図を示す。
板状体(50’)上には前記の実施例と同様に三角錐状
の凸部(52’)(53’)(54’)が備えられてい
る。また、本発明によるストッパ(70)(70)は板
状体(50’)の回転軸(51)と平行な下端縁部に設
けられた凸部であって打球の直径よりも低い高さで、あ
る程度の勢いで転動してきた打球はストッパ(70)
(70)によって貯留されることなく、乗り越えて流下
部に落下するようになっている。ストッパ(70)(7
0)を設けた場合、打球は流下部(37)に落下する前
に勢いを抑えられるので、遊技者が流下の様子を確認し
やすくなると同時に、ストッパを乗り越える際にも転動
方向が多少変化するので、よりスリルを感じることがで
き、娯楽性の向上に寄与できる。
【0024】本発明の入賞空間に配設する入賞変動部材
は、上記のような板状体に限らず、複数の略平面を側面
に備えた角柱状の部材であってもよい。例えば、該部材
として三角柱を用いた場合、三角柱の各側面には異なる
凹凸を設け、三角柱の各側面に平行で三角柱の中心を通
る回転軸の回転によって、打球が衝突する側面が変わ
り、それによって入賞確率を変動させることができる。
2つの側面には板状体の最初の実施例で示した凸部をそ
れぞれ設け、残りの1つの面には特別入賞をする可能性
が非常に高い凹凸部を設けると同時に、回転を制御して
稀にその面が上面を向くようにすれば、遊技者の関心を
さらに集める娯楽性の高い入賞装置ができる。
【0025】入賞変動部材の回転は、略平面の向きを変
えるように間隔をおいて回転、停止を繰り返してもよい
し、連続的に回転させてもよい。また、向きも常に一定
の方向に回転させるだけでなく、逆方向に回転させても
よい。回転のタイミングもまた任意に決めてよい。連続
的に回転させると、略平面を次々と打球が転動し、転動
中も傾きが変わっていくので複雑な転動を視覚的にも楽
しむことができ、同時に入賞空間の下部では打球が入賞
変動部材によって攪拌されるので、打球が入賞空間で踊
り回るような視覚的効果を得ることもでき、斬新な印象
を与える入賞装置を創製できる。
【0026】本入賞装置において入賞確率を変動させる
方法として、凹凸部を設けるのではなく、電磁気力を用
いて変動させてもよい。例えば打球に磁着性金属球を用
いる場合、磁石を変動部材上や部材内部に配置して、打
球の転動を変化させると、上記実施例と同様に入賞確率
を変動させることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明のパチンコ類遊技機の入賞装置
は、以上の構成を備えるので次の効果を奏する。請求項
1に記載の入賞装置によると、入賞装置に流入した球体
が、装置内のいずれの入賞口に到達するかの確率が変動
するので、遊技者は流入後も球体の行方に関心を持ちつ
づけ、スリルや期待感を持続して感じることができると
共に、入賞装置内に備えた入賞変動部材の回転を視覚的
にも楽しむことができるので、娯楽性の高いパチンコ類
遊技機の入賞装置を提供できる。
【0028】請求項2に記載の入賞装置によると、入賞
変動部材に2つの略平面を備えた板状体が用いられるの
で、遊技者が板状体の向きや表面の状態を容易に確認で
きると同時に、転動の様子を楽しむことができ、入賞の
確率を2つの面で大きく変動させることによってスリル
を味わうことができる。同時に、連続的に回転させた場
合には多数の球体をまとめて入賞空間で動かすことが容
易であり、従来にない球体の動きを実現する入賞装置の
創製に有効である。
【0029】請求項3に記載の入賞装置によると、入賞
変動部材が複数の略平面を有するので、入賞確率をより
多く切り替えることが可能であり、娯楽性の向上に寄与
する。
【0030】請求項4に記載の入賞装置によると、略平
面上の一部又は全部に凸部又は凹部部を設けるので、製
造が容易で、直接的に入賞確率を変動させることができ
ると共に、外観的にも球体の動きが明らかになり、遊技
者が球体の動きを確認しやすくなる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ類遊技機の外観正面図
【図2】入賞装置の正面図
【図3】同、断面図
【図4】入賞空間正面図(A面)
【図5】入賞空間正面図(B面)
【図6】入賞変動部材平面図
【図7】凹凸の形状による機能説明図
【図8】ストッパを配設した入賞変動部材正面図
【図9】同、平面図
【図10】同、背面図
【図11】同、側面図
【符号の説明】
11 ハンドル 12 入賞口群 12a 一般入賞口 12b 特別入賞口 13 左・右落とし入賞口 14 左・右袖入賞口 15 風車 16 スピーカー 17 始動口 20 遊技盤 30 入賞装置 31 開閉羽根 32 流入口 33 誘導路 33a 誘導路下部末端 34 入賞空間 35 入賞空間奥壁面 36 入賞空間側面 37 流下部 37a 流下部下端 40 ソレノイド 41 クランク 42 戻りバネ 43 駆動装置 50 入賞変動部材 50’ 入賞変動部材 51 回転軸 52ないし54 三角錐状の凸部 52’ないし54’ 三角錐状の凸部 60ないし61 凸型三角形状体 62 凸型四角形状体 63 文様部 70 ストッパ e1ないしe4 入賞変動部材の辺 R1ないしR9 進路 A面およびB面 略平面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】球体を用いて遊技盤上で遊技を行うパチン
    コ類遊技機の入賞処理を司る装置であって、 該装置内に球体が流入する部位である流入口と、 流入口から流入した球体が通過する入賞空間と、 入賞空間を通過した球体が到達する部位であって、入賞
    の有無や入賞種類を区分する少なくとも2つの入賞口が
    集合してなる入賞口群とから構成され、 該入賞空間に入賞確率変動部分を含む少なくとも1つの
    略平面を有する入賞変動部材と、 該部材を回転させる駆動装置とを配設したことを特徴と
    するパチンコ類遊技機の入賞装置。
  2. 【請求項2】前記入賞変動部材が、 性状の異なる2つの略平面を備えた板状体である請求項
    1に記載のパチンコ類遊技機の入賞装置。
  3. 【請求項3】前記入賞変動部材が、 性状の異なる複数の略平面を側面に有する角柱である請
    求項1に記載のパチンコ類遊技機の入賞装置。
  4. 【請求項4】少なくとも1つの前記略平面の面上の一部
    又は全部に、 球体の運動状態を変化させる凸部又は凹部の少なくとも
    いずれかを設けた請求項1ないし3のいずれかに記載の
    パチンコ類遊技機の入賞装置。
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