JP4041702B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の弾球遊技機において、遊技領域内に設けられた風車等に代表される可動部材は、遊技領域を流下する遊技球が接触することにより、その運動エネルギーを受けて稼動するような構成となっている。このようにして稼動する可動部材では、遊技球との接触によって起こる稼動態様が、例えば風車のように軸を中心とした回転運動や振り子のように左右に繰り返し揺れ動く揺動運動等のものが多く用いられていた。このように、従来の遊技機で用いられていた可動部材自身が遊技球と接触して稼動する物では、その稼動態様が画一化し、極めて単調な動きしか演出できず、高い趣向性を得ることが難しいという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は前記の点に鑑みなされたものであり、遊技球と直接接触せずに稼動することのできる可動部材を設けることによって、より遊技者に興趣を持たせることのできる遊技機を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明は、遊技球を打ち込み遊技を行うための遊技領域と、前記遊技領域に設けられ、支軸部と作動片と作用片とからなり、遊技球の衝突によって前記作動片が稼動することにより前記支軸部を介して前記作用片が第一位置から第二位置に変位可能に構成された第一可動部材と、前記第一可動部材の作用片の上方に配置され、前記第一可動部材の作用片が前記第二位置に変位する際に、当該作用片の動作に連動して当初位置から変動位置に変位可能に構成された第二可動部材と、前記第一可動部材と前記第二可動 部材との間に介在されると共に、前記第二可動部材を載置するための間接作動部材とを備え、前記第一可動部材の作用片が前記第二位置に変位する場合に、前記第一可動部材の作用片が前記関節作動部材の下部に衝突することによって前記関節作動部材を上方へ跳ね上げるように構成し、前記関節作動部材上に載置された前記第二可動部材は該関節作動部材の跳ね上がりの力を受けて跳躍し、再び該間接作動部材上に落下するまでの間に向きが自由に変化する落下動作を行うことによって当初位置から変位位置に変位可能に構成され、前記間接作動部材は透過部材によって成形されたカバー体と非透過部材によって成形された枠体とによって囲まれ、前記カバー体あるいは前記枠体のいずれか一方に該間接作動部材を設置するための下部突起部を設けると共に、前記カバー体あるいは前記枠体のいずれか一方に前記第一可動部材の前記作用片の衝突による跳ね上がりの高さを抑制する上部突起部を設けたことを特徴とする弾球遊技機に係る。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。
図1はこの発明の一実施例に係る弾球遊技機の全体正面図、図2は同弾球遊技機の中央役物の斜視図、図3は通常時における第一可動部材と第二可動部材の状態を示した正面図及び断面図、図4は変位時における第一可動部材と第二可動部材の状態を示した正面図及び断面図、図5は第一可動部材の他の実施例を示す断面図、図6は第二可動部材に対して外部から干渉していることを示した断面図である。
【0006】
図1に示す略垂直状態に配設された弾球遊技機1は、枠体2の内側に遊技盤3が着脱交換可能に収容されており、その遊技盤3に遊技球の外側誘導レール4及び内側誘導レール5が略円形に立設され、前記外側誘導レール4と内側誘導レール5によって囲まれた遊技領域6が設けられている。前記枠体2には、遊技球払出口(図示せず)より払い出された遊技球を受ける遊技球供給皿(上側球受け皿とも称される)36、前記遊技球供給皿36の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、遊技状態を報知するランプ表示器34、35及び音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報知するスピーカ8、遊技者による発射レバー92の操作に応じて遊技球を遊技盤3の遊技領域6に向けて発射する発射装置(図示せず)、貸球の払い出しを行う際に遊技者等が操作する球貸用カードユニット170等がそれぞれ組み付けられている。前記遊技球供給皿36の外側前面には、遊技者が貸球の払出操作を行う球貸操作部172が設けられている。この球貸操作部172には、球貸出ボタン174、遊技者が遊技を中止したいとき等に操作してカード挿入口171からカードを排出させるカード返却ボタン175が設けられている。また、前記遊技球供給皿36の右側上面には、この遊技球供給皿36の遊技球を球抜きして前記下側球受け皿37へ移すための球返却ボタン33が設けられている。
【0007】
前記遊技盤3には、前記遊技領域6の左右端部にそれぞれ左のサイド飾りランプ39Lと右のサイド飾りランプ39Rと、前記遊技領域6の中心線上に設けられた可変表示器43を有する中央役物70の下方に、普通電動役物で可動片を有する始動入賞領域11、特別電動役物である大入賞領域15、アウト口(排出口とも称される)17が配設されている。また、前記中央役物70の左側には風車22が設けられており、前記始動入賞領域11の両側に普通図柄変動開始用ゲート19,21、その外側と前記大入賞領域15の両側にはチップ型入賞領域23,25,27,29がそれぞれ配設されている。前記種々の入賞領域に遊技球が入賞すると所定数の遊技球が賞品球として払い出され、特別遊技状態(大当たり)となると大入賞領域15が開放されて遊技球が入賞し易い状態となる。また、普通図柄変動開始用ゲート19,21の検出信号により普通図柄が所定値となった場合、始動入賞領域11が拡開状態となる。
【0008】
前記中央役物70は、中央部に液晶表示器等の可変表示器43からなる画像表示部50を備え、数字、アルファベット、記号或いは絵(キャラクタ)等の普通図柄又は特別図柄(判定図柄)を可変表示及び停止表示することが可能となっている。この実施例では、図示しないが、普通図柄及び特別図柄として前記画像表示部50にスロットマシンを表示している。また、符号47はコイン型普通図柄変動数記憶表示器、51はトランプカード型特別図柄変動数記憶表示器、52はルーレット型ランプ表示器である。なお、前記可変表示器43については、画像表示部50が液晶表示器に限られるものではなく、LED、EL、CRTやその他発光体で構成されていてもよい。
【0009】
さらに中央役物70は、図2に示すように、その左手中央部に小径の開口部85を有するカバー体84によって囲まれた可動役物80を備え、内部には流路部材Bによって取り囲まれた遊技球通路Rが形成されている。前記遊技球通路Rは、前記可変表示器43の周囲に設けられており、その経路は、上部開口部R1から前記中央役物70の内部に進入し、該中央役物70の左手側に回り込んで前記可動役物80の裏側を通過し、下部開口部R2を経て下部通路R3まで至るように構成されている。実施例の中央役物70や前記流路部材Bは非透過性の樹脂素材によって成形されているが、その材質等は特に限定されず、金属等の他の材料を用いてもよい。
【0010】
前記中央役物70の上部開口部R1に向けて打ち込まれた遊技球Pは、該上部開口部R1へ入って遊技球通路Rを流下する経路L1の他、経路L2及び経路L3に示すように前記上部開口部R1から逸れて中央役物70の外側を左右に転がるような前記遊技球通路Rを通過しない経路を通る。また、上部開口部R1を通過する経路L1では、遊技球Pは前記遊技球通路Rに沿って中央役物70の内部を流下していき、遊技球P10の示す可動役物80の裏側を通過する際に該可動役物80に対して作用し、下部開口部R2から下部通路R3へ向けて転がっていく。そして、前記下部通路R3へ到達した遊技球Pは、図1に示した始動入賞領域11に入球しやすい経路L4を通るか、その手前の経路L5や奥の経路L6のように始動入賞領域11へ入球しにくい経路を通過するように構成されている。
【0011】
次に、図3及び図4に示す実施例について説明する。図3及び図4において、(a)は可動役物80の正面図であり、(b)は(a)のA−A線における断面図である。図示した可動役物80は、前側が小径の開口部85を有するカバー体84と枠部89によって囲まれており、作用片81a、支軸部81b、作動片81cとからなる第一可動部材81と、2つのサイコロからなる第二可動部材82と、前記第二可動部材82を載置するための間接作動部材83とによって構成され、その裏側には流路部材Bによって取り囲まれた遊技球通路Rが設けられている。前記可動役物80に取り付けられた第一可動部材81は、作動片81cが前記遊技球通路R内に突出するように設けられており、後述する通常時(図3)において前記作動片81cの突出側先端部Tと対向する流路部材Bの壁面までの距離r1が遊技球P10の直径r2よりも小さくなるように構成されている。また、前記遊技球通路Rの通路幅は、遊技球1個分が通過可能なように設計されているため、遊技球P10が遊技球通路Rを流下する際、遊技球が作動片81cに必ず衝突するようになっている。
【0012】
図3に示す実施例は、通常時(第一可動部材の作動片81cと遊技球P10の非衝突時)において、第一可動部材の作用片81aが間接作動部材に対して作用していない第一位置に保持され、第二可動部材82が跳躍前の当初位置にあることを示している。また、図4に示す実施例は、遊技球通路Rを球技球P10が流下して前記第一可動部材の作動片81cと衝突した後の状態であり、前記第一可動部材の作用片81aが間接作動部材83に対して作用可能な第二位置に変位し、前記第二可動部材82が前記第一可動部材の作用片81aの動作に連動して跳躍を伴った変動位置に変位したことを示している。なお、ここでいう第二可動部材82の当初位置とは、通常時において間接作動部材83上の任意の位置に載置され、変動位置への変動前の状態を指し、変動位置とは第一可動部材の作用片81aの動作に連動して前記当初位置以外の任意の位置へ変位した変動後の状態を指すものである。以下、この実施例について詳しく説明する。
【0013】
図3及び図4において、前記第一可動部材81は、作用片81a、支軸部81b、作動片81cからなる樹脂片によって一体成形され、前記支軸部81bに鉄もしくは真鍮等の軸棒81dを貫通させている。前記第一可動部材81は、作用片81aと作動片81cが支軸部81bを介して相対するように設けられ、作用片81aを作用点、支軸部81bを支点、作動片81cを力点とするてこの原理が成り立つように構成されている。そのため、前記第一可動部材81では、遊技球の衝突によって作動片81cが稼動することにより、支軸部81bを介して前記作用片81aが第一位置から第二位置の範囲内で変位する(跳ね上げられる)ことが可能となっている。そして、前記第一可動部材81が第二位置へ変位する場合、作用片81aが間接作動部材83に衝突して前記間接作動部材83を跳ね上げるように構成されている。なお、支軸部81bを貫通する金属製の軸棒81dは、樹脂で成形したり、支軸部81bと一体成形したものでもよい。
【0014】
また、前記第一可動部材81は、作用片81aが作動片81cより重くなるように設計されているため、外部からの力が加わっていない通常時(遊技球の非衝突時)では、てこの原理から作用片81a側に自重による下向きの力が常に加わる構造となっている。そして、第一可動部材81にストッパ81eを設けることにより、前記第一可動部材81(作用片81a)は、通常時において常に自重によって第一位置が保持されるようになる。この構成により、前記第一可動部材81(作用片81a)は、第二位置に変位した後、再び第一位置に戻ることが可能となっている。
【0015】
前記間接作動部材83は、樹脂素材によって平板状に成形されたものであって、可動役物80の内側側面に設けられた下部突起物87に端部が載置可能になっている。この間接作動部材83は、第一可動部材81が第二位置へ変位する過程で作用片81aと衝突可能な位置に設けられており、その衝突によって跳躍する(跳ね上げられる)ように構成されている。また、前記下部突起物87の上方には上部突起物88が設けられていて、通常時に下部突起物87に載置された間接作動部材83が第一可動部材の作用片81aとの衝突によって跳躍した際に、上部突起物88がストッパの役目を果たすようになっている。そして、前記下部突起物87と前記上部突起物88との間隔が前記間接作動部材83の厚みよりも充分広く設けてあるため、前記間接作動部材83は突起物87及び88の間で上下運動するように構成されている。
【0016】
前記第二可動部材82は、前述したように2つのサイコロからなり、第一可動部材81との間に間接作動部材83を介しているとともに、前記間接作動部材83上に他者から固定されることなく載置され(当初位置)、外部からの力が作用した際には三次元的に自由運動する(変動位置に変位する)ことが可能なように構成されている。この構成により、前述のように第一可動部材の作用片81aが第一位置から第二位置へ変動する動作に関連して間接作動部材83が跳躍すると、該間接作動部材83上に載置されている2つのサイコロ82はその跳ね上げられる力を受けて跳躍する。この際、跳ね上げられてから再び前記間接作動部材83上に落下停止するまでの間、この2つのサイコロは向き等を自由に変化させつつ跳躍落下動作を行う。また、前記第二可動部材82は、風車等と同様の可動部材であるため、稼動後に生じる態様がいかなるものであっても、遊技の結果に作用しないように構成されている。
【0017】
前記第二可動部材82にはサイコロが用いられており、図1において図示し説明したようなチップ型入賞領域23,25,27,29やコイン型普通図柄変動数記憶表示器47、トランプカード型特別図柄変動数記憶表示器51、ルーレット型ランプ表示器52、さらに画像表示部50に表示されるスロットマシン等のカジノを連想させる遊技内容と観念的関連性を有する部材で構成されている。これによって遊技内容の統一化が図られ、遊技者は遊技の雰囲気を壊すことなく楽しむことができる。
【0018】
可動役物80は、その上側をカバー体84,下側を枠部89によって覆われたものであり、前記カバー体84は透明の樹脂によって成形されているため、その前面側が前記可動役物80の内部を視認することが可能な視認部84aとなっており、前記枠部89は非透過性樹脂によって成形されているため、内部を視認することが不可能となっている。この可動役物80において、第一可動部材81は、視認不可能な枠部89と非透過性樹脂で成形された流路部材Bによって周囲を囲まれており、遊技者が視認することが不可能となっている。そのため、前記第一可動部材の作動片81cと遊技球P10の衝突する部位についても、遊技者が視認することができないようになっている。一方、第二可動部材82は、視認可能な視認部84aを有するカバー体84に覆われており、その稼動(変位)が常に遊技者に視認可能となるようになっている。この構成により、遊技球P10が視認不能な遊技球通路Rに入って前記可動役物80の裏側を通過した場合、遊技者が遊技球P10の通過を直接確認することはできないが、第二可動部材82の稼動によって間接的にその通過を確認することができるようになる。なお、この実施例では透明樹脂で成形されたカバー体84を用いたが、第二可動部材が視認可能であるならば、その材質や形状等は特に限定しない。
【0019】
また、上記実施例の他、図5に示すように第一可動部材81に付勢部材(バネ部材)86を取り付けてもよい。この実施例によれば、通常時(遊技球の非衝突時)において前記第一可動部材81が自重によって第一位置を保持するのではなく、バネ部材86の付勢力によって保持することが可能となる。また、前記第一可動部材81が自重によって第一位置を保持するものであっても、バネ部材86を取り付けることにより、万が一自重で第一可動部材が第二位置から第一位置に戻すことができなくなった際に、バネ部材86の付勢力によって第一位置へ戻すことができる。
【0020】
図6に示すように、カバー体84の前面には小径の開口部85が設けられており、可動役物80の内側と外側とを貫通させている。前記開口部85は、図示したような細い棒状部材S等を差し込むことで、前記可動役物80の内側にある各部材に対して外部から干渉することが可能な構成となっている。この構成により、例えばサイコロ(第二可動部材)82の向きを変化させたり、間接作動部材83が可動役物80の壁面に引っ掛かって傾いている等の場合に元に戻す等、可動役物80を解体することなく容易に各部材の調製を行うことができる。また、この開口部85は、他の部材を介して可動役物80の中にある部材に外部から干渉可能な構成であればよく、その大きさや位置等は限定しない。
【0021】
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例えば、上記実施例の第一可動部材では、作用片と作動片が支軸部を介して相対する位置となるように樹脂片で一体成形された構成になっているが、作用点、支点、力点の関係が保たれ、作動片に遊技球が衝突することで作用片が変位する構成であるならばその位置関係や材質、形状等はいかなるものであっても構わない。
【0022】
また、第一可動部材を第一位置に保持する手段として、該第一可動部材の自重や付勢部材を用いた方法を説明した、これに限らず、第一可動部材が第一位置に保持可能であって、遊技球が作動片に衝突した際に作用片が第二位置へ変位することを妨げないとともに、前記作用片が該第二位置から再び第一位置に戻ることが可能な構成であれば、付勢部材の有無やその数、材質、形状等は特に限定しない。
【0023】
さらに、上記実施例では、遊技球通路内に突出した第一可動部材の作動片の先端部と対向する流路部材の壁面までの距離が遊技球の直径より小さく、遊技球通路の通路幅が遊技球1個分通過可能なように構成されているが、遊技球通路を流下する球技球と第一可動部材の作動片とが必ず衝突する構成であれば通路の形状や幅等は限定するものではなく、例えば、通路幅を広くするかわりに遊技球と衝突する作動片の面を大きくする等の構成としてもよい。
【0024】
加えて、上記実施例では、間接作動部材に樹脂素材によって平板状に成形されたものを用いたが、この例に限定せず、第一可動部材の作用片の動作に関連して稼動する構成であればよい。例えば、奇抜な形状にして装飾として用いる等の工夫をしたり、その数を1つとせず上下に二つ重ねたり、複数の部材を用いてそれぞれに何らかの機構を持たせる等の構成にすることもできる。
【0025】
さらに、第二可動部材を構成する部材として2つのサイコロを用いたが、必ずしもサイコロである必要はなく、数や材質等も上記実施例に限らず、弾球遊技機の遊技内容と観念的関連性のある構成の部材であれば、その数や形状、材質等はいかなるものでもよい。例えば、各入賞領域の形状を野球グローブ状のものとし、画像表示部に表示される変動図柄をスコアボードにする等、野球の遊技内容が連想される遊技機とした場合、野球と観念的関連性のある野球ボールを模した球体を第二可動部材として設けたり、変動図柄を競馬のレース場面、入賞領域の形状を競走馬のスタートゲートとする等、競馬が連想される遊技内容であれば第二可動部材として馬の人形を用いることもできる。
【0026】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、請求項1の発明によれば、遊技球の衝突によって第一可動部材の作動片が稼動することにより、支軸部を介して作用片が間接作動部材に対して作用していない第一位置から間接作動部材に対して作用可能な第二位置の範囲内で変位するとともに、その動作に連動して第二可動部材が変位する構成となっているため、より趣向性の高い可動部材を有した遊技ができる。
【0027】
また、第一可動部材と第二可動部材との間に間接作動部材を介在したことによって、第一可動部材の作用片の動作に関連して間接作動部材が動作し、その動作に関連して第二可動部材が変位する構成であるため、第二可動部材の動きが変化に富み、より趣向性の高い遊技機を提供することができる。
【0028】
そして、前記関節作動部材上に載置された前記第二可動部材は該関節作動部材の跳ね上がりの力を受けて跳躍し、再び該間接作動部材上に落下するまでの間に向きが自由に変化する落下動作を行うことによって当初位置から変位位置に変位可能に構成したため、比較的激しく変化に富んだ動きが可能となって、さらに高い趣向性が得られる。
【0029】
更に、前記第一可動部材の作用片が前記第二位置に変位する場合に、前記第一可動部材の作用片が前記関節作動部材の下部に衝突することによって前記関節作動部材を上方へ跳ね上げるように構成したため、第二可動部材のより激しい動きや、間接作動部材自身の動きも楽しむことが可能な遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る弾球遊技機の全体正面図である。
【図2】 同弾球遊技機の中央役物の斜視図である。
【図3】 通常時における第一可動部材と第二可動部材の状態を示した正面図及び断面図である。
【図4】 変位時における第一可動部材と第二可動部材の状態を示した正面図及び断面図である。
【図5】 第一可動部材の他の実施例を示す断面図である。
【図6】 第二可動部材に対して外部から干渉していることを示した断面図である。
【符号の説明】
1 遊技機
70 中央役物
80 可動役物
81 第一可動部材
81a 作用片
81b 支軸部
81c 作動片
82 第二可動部材
83 間接作動部材
84 カバー体
84a 視認部
85 開口部
B 流路部材
P、P10 遊技球
R 遊技球通路
Claims (1)
- 遊技球を打ち込み遊技を行うための遊技領域と、
前記遊技領域に設けられ、支軸部と作動片と作用片とからなり、遊技球の衝突によって前記作動片が稼動することにより前記支軸部を介して前記作用片が第一位置から第二位置に変位可能に構成された第一可動部材と、
前記第一可動部材の作用片の上方に配置され、前記第一可動部材の作用片が前記第二位置に変位する際に、当該作用片の動作に連動して当初位置から変動位置に変位可能に構成された第二可動部材と、
前記第一可動部材と前記第二可動部材との間に介在されると共に、前記第二可動部材を載置するための間接作動部材とを備え、
前記第一可動部材の作用片が前記第二位置に変位する場合に、前記第一可動部材の作用片が前記関節作動部材の下部に衝突することによって前記関節作動部材を上方へ跳ね上げるように構成し、
前記関節作動部材上に載置された前記第二可動部材は該関節作動部材の跳ね上がりの力を受けて跳躍し、再び該間接作動部材上に落下するまでの間に向きが自由に変化する落下動作を行うことによって当初位置から変位位置に変位可能に構成され、
前記間接作動部材は透過部材によって成形されたカバー体と非透過部材によって成形された枠体とによって囲まれ、前記カバー体あるいは前記枠体のいずれか一方に該間接作動部材を設置するための下部突起部を設けると共に、前記カバー体あるいは前記枠体のいずれか一方に前記第一可動部材の前記作用片の衝突による跳ね上がりの高さを抑制する上部突起部を設けたことを特徴とする弾球遊技機。
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