JP2002155651A - 電気錠の左右勝手切換え機構 - Google Patents

電気錠の左右勝手切換え機構

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JP2002155651A
JP2002155651A JP2000399186A JP2000399186A JP2002155651A JP 2002155651 A JP2002155651 A JP 2002155651A JP 2000399186 A JP2000399186 A JP 2000399186A JP 2000399186 A JP2000399186 A JP 2000399186A JP 2002155651 A JP2002155651 A JP 2002155651A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の機構の電気錠を、必要に応じて左勝手
と右勝手に切換えることができる切換え機構を提供す
る。 【解決手段】 第1外側駆動カム4を制御する第1施解
錠アーム15及び第2外側駆動カム5を制御する第2施
解錠アーム16を、ソレノイド26により駆動される1
個の揺動レバー28により制御するようにし、自由にし
ようとする第2外側駆動カム5に連係された第2施解錠
アーム15の延長部24を、第2切換えレバー34によ
り下方に押動して固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電気錠の左右勝手
切換え機構(以下単に切換え機構という)に係り、特
に、同じ機構の電気錠を、電気錠が装着される扉の左右
勝手に応じて、右勝手にも左勝手にも切換えることがで
きる切換え機構に関する。
【0002】
【従来の技術】扉の左右勝手とは、例えば、扉が開く方
向から扉を見たとき、蝶番が左に見えるか右に見えるか
の相違を言い、通常扉の自由側端縁に埋設される電気錠
の錠箱は、左勝手と右勝手とでは相互に裏返しの関係に
なる。
【0003】電気錠は、錠箱内においてその側板に垂直
な駆動カム軸の周りを回動自在に支承されると共に、室
外側の操作軸に連結されるリトラクター駆動用の外側駆
動カムを電磁アクチュエータで施解錠制御し、室内側の
内側駆動カムは自由にするのが通常の構造である。
【0004】それは、構造が一番簡単になるからで、そ
の代わり、扉の左右勝手に応じて左勝手の錠箱と右勝手
の錠箱とが用意されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、扉の
左右勝手に応じて電気錠の内部構造を変えて複数の電気
錠を製造販売することは、錠前のメーカーにとって当然
製造コストの上昇や製造管理上の煩雑さを招くばかりで
なく、ユーザーや施工業者にとっても同じ煩雑さがあ
る。
【0006】そこで、この発明は、同一の機構の電気錠
を、扉の左右勝手に応じて左勝手と右勝手とに切換える
ことができる切換え機構を提供し、以て上記した不都合
を解消することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、錠箱内においてその厚さ
方向に積層された状態で、側板に垂直な駆動カム軸の周
りを回動自在に支承されると共に、夫々室外側或いは室
内側の操作軸に連結されるリトラクター駆動用の第1及
び第2の一対の外側駆動カムと、これ等の外側駆動カム
の所定の角度位置に形成されたロック切欠と、これ等の
ロック切欠の夫々に係脱する方向に移動可能に案内さ
れ、ロック切欠に係入する方向に付勢された一対のロッ
クピースと、錠箱内において外側駆動カムの近傍に配設
され、中央部を駆動カム軸と平行なアーム軸の周りを回
動可能に支承されると共に、錠箱の厚さ方向に積層して
配設され、夫々一端を対応するロックピースに連係さ
せ、他端に傾斜端縁及び延長部を有する作動カムを形成
した第1及び第2の一対の施解錠アームと、コイルから
離間する方向に付勢されたプランジャを有するソレノイ
ドと、中央部を作動カムとソレノイドのプランジャとの
間において回動自在に支承され、一端をソレノイドのプ
ランジャにリンク結合させると共に、他端を第1及び第
2施解錠アームの作動カムの夫々の傾斜端縁に臨ませた
揺動レバーと、錠箱の外側から、上記第1及び第2施解
錠アームの傾斜端縁が揺動レバーの他端から離間する方
向に、延長部を独立に押動して固定する第1及び第2の
切換え部材とを有することを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、錠箱内に
おいてその厚さ方向に積層された状態で、側板に垂直な
駆動カム軸の周りを回動自在に支承されると共に、夫々
室外側或いは室内側の操作軸に連結されるリトラクター
駆動用の第1及び第2の一対の外側駆動カムと、これ等
の外側駆動カムの所定の角度位置に形成されたロック切
欠と、これ等のロック切欠の夫々に係脱する方向に移動
可能に案内され、ロック切欠に係入する方向に付勢され
た一対のロックピースと、錠箱内において外側駆動カム
の近傍に配設され、中央部を駆動カム軸と平行なアーム
軸の周りを回動可能に支承されると共に、錠箱の厚さ方
向に積層して配設され、夫々一端を対応するロックピー
スに連係させ、他端に傾斜端縁及び延長部を有する作動
カムを形成した第1及び第2の一対の施解錠アームと、
コイルから離間する方向に付勢されたプランジャを有す
るソレノイドと、中央部を作動カムとソレノイドのプラ
ンジャとの間において回動自在に支承され、一端をソレ
ノイドのプランジャにリンク結合させると共に、他端を
第1及び第2施解錠アームの作動カムの夫々の傾斜端縁
に臨ませた揺動レバーと、上記第1及び第2施解錠アー
ムの夫々に対応して設けられ、相互に重合した状態で、
夫々の基端を錠箱の側板に平行な平面内で回動可能に支
承されると共に、自由端部を第1及び第2施解錠アーム
に夫々リンク結合させ、更に、自由端部の錠箱フロント
板側の部分に形成された延伸部分に段部を形成した第1
及び第2の切替えレバーと、錠箱のフロント板近傍に配
設され、中央部を回動可能に支承されると共に、外端を
フロント板の内側に外側から操作可能に臨ませ、内端を
第1及び第2の切替えレバーの段部に内側から係合可能
に臨ませた第1及び第2の切替え部材とを有することを
特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参
照して説明する。なお、図1乃至図7は請求項1に記載
の発明の、図8乃至図11は請求項2の記載の発明の実
施例を夫々示す。
【0010】図1において符号1は錠箱を示し、この錠
箱1の下端部内方、すなわち、図1で右下の隅部には、
第1外側駆動カム4と、第2外側駆動カム5とが夫々錠
箱1の側板2に垂直な駆動カム軸3の回りを回動自在に
支承されている。
【0011】上記第1及び第2外側駆動カム4、5は、
夫々図2及び図3に示すように、ハンドルやノブなどの
図示しない異形(図示の実施例では方形)断面の外側操
作軸と嵌合する連結筒6に一体に結合された板カムで、
図1に示すリトラクター7の受面8に接合する直線端縁
部9を備えている(図2及び図3参照)。
【0012】上記第1及び第2外側駆動カム4、5は、
図1に示すように、第1外側駆動カム4を手前側にして
同軸に積層された状態で、夫々の外端部を錠箱の側板2
に夫々独立に回動自在に支承されている。
【0013】なお、この発明による電気錠においては、
1種類の錠箱を扉の左勝手と右勝手の双方に使用できる
ように、すなわち扉の左右勝手の如何に関わらず第1及
び第2外側駆動カム4、5の何れかが室外側になるよう
に、2個の外側駆動カムを設けている。
【0014】上記第1及び第2外側駆動カム4、5の所
定の角度位置には、図2及び図3に示すように、夫々ロ
ック切欠11が形成されている。
【0015】一方、図1に示すように、これら第1及び
第2外側駆動カム4、5の近傍には、夫々のロック切欠
と係脱する方向に異同可能に案内された一対のロックピ
ース12、12が配設されている。
【0016】各ロックピース12は、図1及び図4に示
すようなブロック体で、錠箱の側板2に開口した案内孔
13(図1参照)に沿って移動可能に支持案内されてい
る。
【0017】実際には、ロックピース12が案内孔13
から錠箱1外に抜け出てしまうことを防止するため、案
内孔13の幅はロックピースのそれより少し小さく設定
され、これに対応してロックピース12の上下の稜線部
に段部が形成されているのであるが、図示の実施例では
図面が煩雑になることを防止するため、その図示を省略
する。
【0018】他方、図1に示すように、外側駆動カム4
(5)の近傍に、例えばパイプ状のアーム軸14が配設
されており、このアーム軸14には、夫々中央部をリン
グ状に成形してこの中央部をアーム軸14に回動可能に
嵌合させた第1及び第2施解錠アーム15、16が装着
されている。
【0019】上記第1施解錠アーム15は、図5に示す
ように、錠箱の側板2に対する投影形状が略への字形
で、リング状の中央部から斜め右下に延伸する作動腕1
7に形成されたU字形の摺動溝18を、ロックピース1
2の切欠部に設けられた操作軸19(図4参照)に摺動
可能に係合させることにより、その一端をロックピース
12に連係させている。
【0020】また、上記作動腕17に開口した略台形の
角度規制窓21(図5参照)は、施解錠アーム15(1
6)をアーム軸14に装着したとき、側板2に植設され
たストッパー22と遊嵌し、施解錠アーム15(16)
の作動角度を規制する。
【0021】更にまた、第1施解錠アーム15のリング
状の中央部の所定の角度位置における部分には、上記作
動腕17と一定の角度間隔を保って、側板2への投影形
状が逆V字形の作動カム23が一体に接続されている。
【0022】図示の実施例では、この作動カム23の図
5で左方の部分が傾斜端縁23aとなっている。
【0023】そして、この作動カム23の先端に水平に
延伸する延長部24が一体に接続されており、この延長
部24は、後述するように、施解錠アーム15(16)
を機械的に退避角度位置に係止して不作動状態におき、
以って左右勝手を切換えるものである。
【0024】なお、第1及び第2施解錠アーム15、1
6には夫々図示しない捩りコイルばねが巻装されてお
り、このねじりコイルばねの弾力により、ロックピース
12がロック切欠11に係入する方向に付勢されてい
る。
【0025】上記のように構成された第1施解錠アーム
15は、リング状の中央部を通る水平軸に関し上下対称
に成形された第2施解錠アーム16を下方にして、図1
に示すように、夫々リング状の中央部をアーム軸14に
嵌合させて錠箱1に装着される。
【0026】このとき、第2施解錠アーム16の作動腕
17は第2外側駆動カム5のロックピース12に連係さ
れる。
【0027】一方、図6に示すように、錠箱1内の下方
前方には、施錠角度位置における作動カム23の延伸方
向(水平方向)に平行なプランジャ25を有するソレノ
イド26が装着されている。
【0028】このソレノイド26は、プランジャ25を
施錠角度位置における作動カム23の延伸方向(水平方
向)と同じくして錠箱の側板2に装着されている。
【0029】そして、図6に示すように、施解錠アーム
の作動カム23とプランジャ25の先端部との間に揺動
レバー軸27が植設されており、この揺動レバー軸27
に揺動レバー28の中央部が回動自在に軸支されてい
る。
【0030】この揺動レバー28の一端(図示の実施例
では下端)は、プランジャ25の先端部及びこの先端部
のスリワリ(付番しない)に挿入された揺動レバーの一
端を共通に貫通する付番しないピンにより、ソレノイド
のプランジャ25にリンク結合されている。
【0031】また、揺動レバー38の他端部(図示の実
施例では上端)は、錠箱1の厚さ方向、すなわち、図
1、2の紙面方向において、第1及び第2施解錠アーム
15、16の作動カム23、23の中間に延伸してお
り、その先端の表面及び裏面には、紙面方向に長い駆動
軸29が一体に垂設されている。
【0032】そして、図6において下方の駆動軸29は
第2施解錠アーム16の作動カム23に、上方の駆動軸
39は手前側の第1施解錠アーム15の作動カム23の
夫々谷部に臨んでいる。
【0033】更にまた、揺動レバー軸27には図示しな
い捩りコイルばねが巻装されており、その一端は揺動レ
バー28の他端部に錠箱の内方から、他端はソレノイド
26のプランジャが出入りする内面に夫々掛け止められ
ている。
【0034】その為、揺動レバー28は図において反時
計方向に付勢され、その一端にリンク結合されたプラン
ジャ25はソレノイド26のコイルから離間する方向に
付勢されている。
【0035】一方、図1に戻って、錠箱のフロント板3
1の近傍でソレノイド26の上方に切換えレバー軸32
が植設されており、この切換えレバー軸32には、錠箱
1の厚さ方向、すなわち図1の紙面方向において積層さ
れた態様で第1及び第2切換えレバー33、34が夫々
独立に回動可能に軸支されている。
【0036】各切換えレバー33(34)は、例えば全
体の形状がへの字形で、中央部を切換えレバー軸32に
嵌合させており、その内端は夫々対応する施解錠アーム
15(16)の延長部先端に外側から係合可能に臨んで
いる。
【0037】すなわち、図1で手前側の第1切換えレバ
ー33の内端は、矢張り手前側の第1施解錠アーム15
の延長部24に下方から係合可能に臨んでいる。
【0038】これとは対称的に、図1で下側の第2切換
えレバー34の内端は、矢張り下側の第2施解錠アーム
16の延長部24に上方から係合可能に臨んでいる。
【0039】各切換えレバー33(34)の外端は、フ
ロント板31の内側の取付板35の付番しない開口から
フロント板31の裏面を臨んでいる。
【0040】図1は室内、室外両方の操作部材を電気錠
で施解錠する作動モードを示し、この場合フロント板3
1を錠箱1に取り付けると切換えレバー33、34の外
端縁は直線でフロント板31の裏面に接合し、図1に示
す角度位置を安定に保持する。
【0041】これに対し図6は、第2切換えレバー34
を作動方向に切換え、換言すれば第2切換えレバー34
を少し時計方向に回動させ、その内端により第2施解錠
アーム16の延長部24(図1参照)を下方に押し下げ
た状態を示す。
【0042】図6においては、第2切換えレバー34の
作動により第2施解錠アーム16が反時計方向に回動
し、その結果第2外側駆動カム5のロック切欠11から
ロックピースが外れる。
【0043】この状態は第2外側駆動カム5を室内側に
割り当て、室内側のノブやハンドルを回せば電気錠の施
解錠の如何に関わらず扉を開けることができる作動モー
ドに対応する。
【0044】これとは反対に、第2切換えれバー34を
図1に示す角度位置に戻し、第1切換えれバー33を反
時計方向に回動させて作動角度位置に置けば(図示せ
ず)、今度は第1外側駆動カム4が自由状態になり、こ
れは左右勝手が上記とは反対になり、第1外側駆動カム
4が室内側になった場合に対応する。
【0045】何れの勝手に切換えられた場合でも、図6
に示すように、フロント板31を錠箱に装着すれば、切
換えれバー33(34)の外端の隅部がフロント板の裏
面に当接して切換えられた角度位置を安定に保持する。
【0046】本発明による切換え機構を備えた電気錠
は、図1に示すようにソレノイド26がアーム軸14に
近接する位置に装着された状態において、すなわちソレ
ノイドがフロント板31から離間する位置に装着された
状態において、ソレノイド26が通電されてプランジャ
25がコイル内に引込んだとき、揺動レバー38の他端
に垂設された駆動軸39が作動カム23の谷底に接する
ように、換言すればV字形の作動カム23の屈曲部に内
側から接するように、その諸元が設定されている。
【0047】換言すれば、この電気錠はソレノイド26
が通電されているときに施錠状態となる所謂通電時施錠
型の電気錠である。
【0048】ちなみに、特願2000−247765の
明細書に記載されているように、ソレノイド24をプラ
ンジャ25の伸縮量分フロント板31に近接させて装着
すれば所謂通電時解錠型の電気錠となるのだが、その作
動モードの切換えはこの発明の要旨ではないので、更に
詳細な説明を省略する。
【0049】上記通電時施錠型の作動モードにおいて、
ソレノイド26が通電されているときには、図6に示す
ように、プランジャ25が左方に移動し、揺動レバー2
8が直立する。
【0050】その結果、第1施解錠アーム15は、作動
カム23の谷底を駆動軸29に接するように、換言すれ
ば駆動軸29が傾斜端縁23a(図5参照)と係合しな
い角度位置にあるので、その作動腕17に連係されたロ
ックピース12が第1外側駆動カム4に係入する方向に
回動し、駆動軸29によって係止される。
【0051】この状態は施錠状態で、第2外側駆動カム
5の一方に室内側の操作軸が、第1外側駆動カム4に室
外側の操作軸が夫々連結された状態を想定してみると、
外側操作軸を回しても駆動カムがロックピース12に係
止され、デッドボルト41を錠箱内に引っ込めることは
できない。
【0052】しかしながら、図6から明らかなように、
また前記したように、第2切換えレバー34によって第
2施解錠アーム16は不作動状態となっており、第2外
側駆動カム5とロックピース12との係合が解かれてい
るので、室内側のノブやハンドルは何時でも回すことが
できる。
【0053】この通電時施錠型の作動モードでソレノイ
ド26への電流を遮断すると、図7に示すように、その
付勢力によりプランジャ25は右方に引出され、揺動レ
バー38は反時計方向に回動する。
【0054】その結果、駆動軸29は第1施解錠アーム
15の作動カム23の左方の傾斜端縁23aを押動す
る。
【0055】すると、傾斜端縁23aと駆動軸29との
間に生じる楔作用により、第1施解錠アーム15は時計
方向に回動し、連係されたロックピース12を第1外側
駆動カム4のロック切欠11から抜き外す。
【0056】したがって、第1外側駆動カム4は自由に
なり、室外側の操作軸を回すことにより第1外側駆動カ
ム4を回動させることが可能になる。
【0057】この状態が電気錠の解錠状態で、何れか、
或いは双方の外側駆動カムが回動することにより、リト
ラクター36がその自由端を右方に移動させるように回
動する。
【0058】図示の実施例におけるリトラクター36の
作動については、この発明の要旨ではないので、更に詳
細な説明は省略する。
【0059】ちなみに、通常の錠箱におけるリトラクタ
ーは、ハンドル軸によって操作された場合、ラッチボル
ト或いはデッドボルトを兼ねたラッチボルトを錠箱内に
引っ込める方向に駆動することができる。
【0060】図8乃至図11に示す請求項2に記載の発
明においては、全体の形状がL字形の第1及び第2切替
えレバー33、34が直接に第1及び第2施解錠アーム
15、16と係合するのではなく、夫々第1及び第2連
係レバー43、44を介して係合する。
【0061】すなわち、図8に見える錠箱の側板2に近
い方から順に、第2連係レバー44(図9参照)及び第
1連係レバー43(図10参照)の夫々の基端が、連係
レバー軸45(図8参照)により、相互に重合した状態
で、側板2に平行な平面内で回動可能に軸支されてい
る。
【0062】なお、第1及び第2連係レバー43、44
の基端は夫々上方に延伸してマイクロスイッチの駆動部
を形成しているが、このマイクロスイッチ駆動部はこの
発明の必須の構成要件ではない。
【0063】そして、図9に示すように、第2連係レバ
ー44の自由端部右方に植設された連結ピン47が、第
2施解錠アーム16の前記角度規制窓21とほぼ同じ角
度位置に開口した扇形の連係孔46と係合することによ
り、第2連係レバー44と第2施解錠アーム16とがリ
ンク結合されている。
【0064】同様にして、図10に示すように、第1連
係レバー43と第1施解錠アーム15も相互にリンク結
合されている。
【0065】また、図9及び図10に示すように、連係
レバー43(44)の自由端部のフロント板31側の部
分には外方(左方)に突出する延伸部分48が形成さ
れ、その先端には錠箱の側板2に垂直な段部49が形成
されている。
【0066】各連係レバー43(44)の段部49に
は、夫々第1及び第2切替えレバー33(34)の内端
が内側から係合可能に臨んでいる。
【0067】なお、図8に示す実施例では、連係レバー
43(44)の形状は、この発明の目的以外の目的でソ
レノイド26を左右に移動させるレバーと同形に設定さ
れているが、これはこの発明の必須の構成ではない。
【0068】上記のように構成された請求項2に記載の
発明による切替え機構は、図9、図10に示すように、
第1或いは第2切替えレバー33(34)が不作動角度
位置にあるときには、ソレノイド26の作動による第1
施解錠アーム15の時計方向の回動、或いは第2施解錠
アーム16の反時計方向の回動に対し、第1或いは第2
連係レバー43、44は、施解錠アーム15、16に従
動し、夫々の段部49が切替えれバー33(34)の内
端を離れて外方(左方)に移動する方向に回動するので
切替えレバーと干渉することはない。
【0069】一方、図11に示すように、例えば第2切
替えれバー34を所定の角度時計方向に回動させて作動
角度位置に置くと、第2連係レバー44は時計方向に、
第2施解錠アーム16は反時計方向に回動し、その作動
カム23が前記駆動軸29(図6参照)の移動軌跡外に
退避するので、前記請求項1に記載の発明による切替え
機構と同様に左右勝手の切替えが行われる。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、一対の施解錠レバーの傾斜端縁を1個のソレノイ
ドにより制御される揺動レバーにより同時に駆動するよ
うに構成すると共に、各施解錠レバーの傾斜端縁に接続
された延長部と夫々係合する一対の切換えレバーにより
選択的に施解錠レバーを不作動状態に置くことができる
ようにしたので、1種類の電気錠を右勝手の扉にも左勝
手の扉にも切換えて使用できる、という所期の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明による切換え機構を装着
した電気錠の側面図で、内外双方の操作軸を施解錠する
作動モードに切換えられ、かつソレノイドが通電されて
いる状態を示す。
【図2】第1外側駆動カムの平面図。
【図3】第2外側駆動カムの平面図。
【図4】ロックピースの正面図。
【図5】第1施解錠アームの平面図。
【図6】図1と同様の側面図で、第2外側駆動カムを自
由にする作動モードに切換えられ、かつソレノイドが通
電されて電気錠が施錠されている状態を示す。
【図7】図6と同様の側面図で、ソレノイドへの電流が
遮断されて電気錠が解錠された状態を示す。
【図8】請求項2に記載の発明による切換え機構を装着
した電気錠の側面図。
【図9】第2連係レバー、第2施解錠アーム及びり第2
切替えレバーの連係の態様を示す線図で、第2切替えレ
バーが不作動角度位置にある状態を示す。
【図10】第1連係レバー、第1施解錠アーム及びり第
1切替えレバーの連係の態様を示す線図で、第1切替え
レバーが不作動角度位置にある状態を示す。
【図11】図10と同様の線図で、第2切替えれバーが
作動角度位置にある状態を示す。
【符号の説明】
1 錠箱 2 側板 4 第1外側駆動カム 5 第2外側駆動カム 11 ロック切欠 12 ロックピース 14 アーム軸 15 第1施解錠アーム 16 第2施解錠アーム 23 作動カム 23a 傾斜端縁 24 延長部 25 プランジャ 26 ソレノイド 27 揺動レバー軸 28 揺動レバー 29 駆動軸 31 フロント板 32 切換えレバー軸 33 第1切換えレバー 34 第2切換えレバー 35 取付板 36 リトラクター 43 第1連係レバー 44 第2連係レバー 45 連係レバー軸 46 連係孔 47 連結ピン 48 延伸部分 49 段部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠箱内においてその厚さ方向に積層され
    た状態で、側板に垂直な駆動カム軸の周りを回動自在に
    支承されると共に、夫々室外側或いは室内側の操作軸に
    連結されるリトラクター駆動用の第1及び第2の一対の
    外側駆動カムと、これ等の外側駆動カムの所定の角度位
    置に形成されたロック切欠と、これ等のロック切欠の夫
    々に係脱する方向に移動可能に案内され、ロック切欠に
    係入する方向に付勢された一対のロックピースと、錠箱
    内において外側駆動カムの近傍に配設され、中央部を駆
    動カム軸と平行なアーム軸の周りを回動可能に支承され
    ると共に、錠箱の厚さ方向に積層して配設され、夫々一
    端を対応するロックピースに連係させ、他端に傾斜端縁
    及び延長部を有する作動カムを形成した第1及び第2の
    一対の施解錠アームと、コイルから離間する方向に付勢
    されたプランジャを有するソレノイドと、中央部を作動
    カムとソレノイドのプランジャとの間において回動自在
    に支承され、一端をソレノイドのプランジャにリンク結
    合させると共に、他端を第1及び第2施解錠アームの作
    動カムの夫々の傾斜端縁に臨ませた揺動レバーと、錠箱
    の外側から、上記第1及び第2施解錠アームの傾斜端縁
    が揺動レバーの他端から離間する方向に、延長部を独立
    に押動して固定する第1及び第2の切換え部材とを有す
    ることを特徴とする電気錠の左右勝手切換え機構。
  2. 【請求項2】 錠箱内においてその厚さ方向に積層され
    た状態で、側板に垂直な駆動カム軸の周りを回動自在に
    支承されると共に、夫々室外側或いは室内側の操作軸に
    連結されるリトラクター駆動用の第1及び第2の一対の
    外側駆動カムと、これ等の外側駆動カムの所定の角度位
    置に形成されたロック切欠と、これ等のロック切欠の夫
    々に係脱する方向に移動可能に案内され、ロック切欠に
    係入する方向に付勢された一対のロックピースと、錠箱
    内において外側駆動カムの近傍に配設され、中央部を駆
    動カム軸と平行なアーム軸の周りを回動可能に支承され
    ると共に、錠箱の厚さ方向に積層して配設され、夫々一
    端を対応するロックピースに連係させ、他端に傾斜端縁
    及び延長部を有する作動カムを形成した第1及び第2の
    一対の施解錠アームと、コイルから離間する方向に付勢
    されたプランジャを有するソレノイドと、中央部を作動
    カムとソレノイドのプランジャとの間において回動自在
    に支承され、一端をソレノイドのプランジャにリンク結
    合させると共に、他端を第1及び第2施解錠アームの作
    動カムの夫々の傾斜端縁に臨ませた揺動レバーと、上記
    第1及び第2施解錠アームの夫々に対応して設けられ、
    相互に重合した状態で、夫々の基端を錠箱の側板に平行
    な平面内で回動可能に支承されると共に、自由端部を第
    1及び第2施解錠アームに夫々リンク結合させ、更に、
    自由端部の錠箱フロント板側の部分に形成された延伸部
    分に段部を形成した第1及び第2の切替えレバーと、錠
    箱のフロント板近傍に配設され、中央部を回動可能に支
    承されると共に、外端をフロント板の内側に外側から操
    作可能に臨ませ、内端を第1及び第2の切替えレバーの
    段部に内側から係合可能に臨ませた第1及び第2の切替
    え部材とを有することを特徴とする電気錠の左右勝手切
    替え機構。
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