JP2002155510A - 樹脂ブロック - Google Patents
樹脂ブロックInfo
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Abstract
硬質樹脂又は半硬質樹脂に軟質樹脂を混合した合成樹脂
を用いること。
Description
イン,中央分離帯,或いは路肩等に敷設して車線規制を
図り、これにより追い越し走行等を防止をする為に使用
される樹脂製ブロックに関する。
帯,或いは路肩等に敷設されるブロックとしては、一般
的にコンクリート製のものが使用されている。しかしな
がら、このコンクリート製ブロックは、重量が重く且つ
施工性が悪いという不都合があった。また、例えば車両
等が衝突した際に、ひび割れや欠損が生じてしまうとい
う不都合もあった。そこで、このような不都合を改善す
る為に、ポリエチレンやポリプロピレン等の硬質又は半
硬質の樹脂から成る樹脂ブロックが使用されている。こ
こで、この樹脂ブロックとしては、例えば特開平7−1
8636号公報に開示されたものがある。
来例の樹脂ブロックは、前述したコンクリート製のブロ
ックに比べて軽量化を図ると共に耐衝撃性の向上を図る
ことができたが、硬質又は半硬質の樹脂から成る為、車
両や除雪機のブレード等が衝突した際に、そのひび割れ
等の破損を有効に防止することができていないという不
都合があった。この場合、軟質の弾性樹脂たるポリウレ
タンで樹脂ブロックを形成することによって耐衝撃性の
更なる向上を図ることはできるが、この材料は高価であ
る為、安価な樹脂ブロックを形成することができないと
いう不都合が生じる。
改善し、特に、強度の向上を図ることができると共に安
価に形成することができる樹脂ブロックを提供すること
を、その目的とする。
請求項1記載の発明では、樹脂ブロックの材料として、
硬質樹脂又は半硬質樹脂に軟質樹脂を混合した合成樹脂
を用いている。
えば車両が衝突した際の耐衝撃性を向上することがで
き、且つ、耐荷重性をも向上させることができる。
1記載の樹脂ブロックにおいて、軟質樹脂として再生材
を使用している。
述した請求項1記載の発明と同等に機能するほか、例え
ばこの再生材として高価なポリウレタンを使用する場合
に、材料に係る原価を低減することができる。
から図3に基づいて説明する。
に係る樹脂ブロックを示す。この樹脂ブロック1は、断
面略台形のブロック状に形成されたものであって、略矩
形の上面部1aと,この上面部1aの各端部から下方外
側に向けて各々形成された略台形の第一側面部1bと,
これら各第一側面部1bの下端から下方に向けて各々垂
設された略矩形の第二側面部1cと,これら各第二側面
部1cの下端を端部とする底面部1dとを有している。
面部1aから底面部1dに向けて所定の間隔を設けて貫
通孔2が窄設される。この貫通孔2は、樹脂ブロック1
を敷設する際に、樹脂ブロック1を例えば路面に固定す
るボルト3を挿通する為の孔であって、その上面部1a
側はボルト頭形状に対応して、そして、底面部1d側は
ボルト3の螺合部分形状に対応して略円筒状に形成され
る。
状に対応した着脱自在に嵌合可能なキャップ4が設けら
れている。このキャップ4は、この場合例えば円筒の一
端が閉塞された形状に樹脂成形されたものであって、樹
脂ブロック1を敷設してボルト3で固定した後で樹脂ブ
ロック1に嵌合される。このようにキャップ4を設ける
ことによって、ボルト3部分への塵埃や雨水等の侵入を
防止することができ、例えば雨水の侵入を防ぐことでボ
ルト3の腐食やボルト3と後述する埋設用脚5との固着
の防止が可能となる。そして、これによりボルト3の破
断を防止すると共にこのボルト3を容易に外すことがで
きるので、樹脂ブロック1交換作業時の作業効率の向上
を図ることが可能となる。この場合、キャップ4は、貫
通孔2に嵌合するものでもよく、ボルト頭に嵌合するも
のでもよい。但し、この場合、貫通孔2とキャップ4と
の間で塵埃や雨水等が侵入しないように各々を形成する
ことが望ましい。
樹脂たるポリエチレンに、軟質樹脂たるポリウレタンと
炭酸カルシウム及びケイ砂を主成分とする添加剤とを混
合した合成樹脂にて形成される。このように、添加剤を
混合することによって、形成された樹脂ブロック1の表
面の凹凸を減少させることができ、美観のよい樹脂ブロ
ック1を得ることが可能となる。この場合、本実施形態
では、ポリエチレンが50%,ポリウレタンが30%,
添加剤が20%の割合で配合されている。
生材を使用しており、これにより材料費の低減を図って
安価な樹脂ブロック1を形成している。また、再生材を
用いることで、従来は廃棄若しくは焼却していたポリウ
レタンの有効利用を図ることができ、環境保護の点から
鑑みて有効な樹脂ブロック1を得ることができる。但
し、この場合必ずしも再生材のポリウレタンに限定する
ものではない。
ク1と、従来の再生ポリエチレンから成る樹脂ブロック
との耐衝撃性を比較した試験結果を示す。この試験は、
各樹脂ブロックの上方1〜5mの高さから重量40kg
の鉄球を樹脂ブロックに落としてその破損状況を確認す
る落球試験である。
ブロック共破損は無いが、高さ5mからの落球試験では
従来品に破損が生じる。この際、本実施形態の樹脂ブロ
ック1には破損が生じていない。このように上表の結果
から本実施形態品が有用であることを明示している。即
ち、本実施形態のように硬質樹脂に軟質樹脂を混合する
ことによって、衝撃に強い樹脂ブロック1を形成するこ
とができ、これにより耐衝撃性に優れた樹脂ブロック1
を得ることができる。
試験,及び曲げ試験の結果を以下に示す。
スラー等により48kNの荷重を加えて耐荷重性の比較
を行ったものであって、この試験の結果、各樹脂ブロッ
ク共破断が無かった。即ち、硬質樹脂に軟質樹脂を混合
しても従来品と同等の耐荷重性を有する樹脂ブロック1
を得ることができる。
6(三等分点荷重によるコンクリート曲げ強度試験方
法)に準じて行われたものであって、各樹脂ブロックの
破断荷重値及び撓み量を測定して耐荷重性の比較を行っ
たものである。これら各測定結果を下表に示す。
実施形態の樹脂ブロック1が従来品と同等以上の耐荷重
性を得ていることがわかり、各撓み量から、本実施形態
の樹脂ブロック1が従来品の二倍以上の撓み量を得てい
ることがわかる。ここで、本実施形態の樹脂ブロック1
は、撓み量が大きくなっているので、具体的には樹脂ブ
ロック1に荷重が加えられた時に有効に撓みを生じさせ
ることができるので、破損し難いことがわかる。即ち、
この試験結果は、硬質樹脂に軟質樹脂を混合することに
よって、有効に耐荷重性を向上させることができ、より
破損し難い樹脂ブロック1を得ることが可能となる、と
いうことを明示している。
リエチレンを、軟質樹脂としてポリウレタンを用いた
が、必ずしもこれらに限定するものではない。この場
合、硬質樹脂に替えて半硬質樹脂を用いてもよい。ま
た、本実施形態ではポリウレタンに再生材を使用した
が、ポリエチレンにも再生材を使用してもよく、これに
より更なる原価の低減を図ると共に更なる資源の有効利
用を図ることができる。
述した割合に限定するものではなく、例えば樹脂ブロッ
ク1の敷設位置等その用途に応じて適宜決定すればよ
い。しかしながら、前述した各試験結果からポリウレタ
ンを30%混合したものが要求性能上望ましい。
中央分離帯に敷設する場合について例示する。この場
合、先ず中央分離帯に、樹脂ブロック1の各貫通孔2に
対応させて埋設用脚5を埋設する。ここで、埋設用脚5
とはその内部に螺子部を有する筒体であって、この螺子
部と前述したボルト3とを螺合して、樹脂ブロック1を
中央分離帯に固定する為の部材である。各埋設用脚5を
埋設した後、これら各埋設用脚5の螺子部と各貫通孔2
とを対応させて、樹脂ブロック1を中央分離帯に載置す
る。しかる後、ボルト3を埋設用脚5に螺合して樹脂ブ
ロック1を固定する。そして、キャップ4を樹脂ブロッ
ク1の各貫通孔2に嵌合する。
トを若しくは埋設用脚にスタッドボルトを設置面から突
出させて設け、ボルト3に替えてナットを用いて樹脂ブ
ロック1を固定してもよい。これにより、樹脂ブロック
1の敷設時の位置決めが容易になり、更なる敷設作業性
の向上を図ることができる。
施形態を図4から図6に基づいて説明する。図4から図
6に示す符号11は、本実施形態に係る樹脂ブロックを
示す。この樹脂ブロック11は、前述した実施形態の樹
脂ブロック1に道路鋲16を設けたものである。この道
路鋲16は、図5に示すように樹脂ブロック11の上面
部1aの略中央部分に配設されたものであって、断面略
台形状に形成された角柱である。そして、この角柱にお
ける樹脂ブロック11の長手方向の両面に例えば反射板
が配設されており、これにより樹脂ブロック11の視認
性の向上を図っている。尚、本実施形態における図1か
ら図3に示す符号と同一の符号は、前述した実施形態の
部材等と同一のものを示す。
樹脂ブロック11と同一材料で一体的に形成されてお
り、これにより道路鋲16部分においてもその強度の向
上を図っている。この場合、樹脂ブロック11と道路鋲
16とは、必ずしも本実施形態の如き一体成形品に限定
するものではなく、各々別体品として形成してもよい。
但し、原価を低減しつつ強度を向上させる為に、道路鋲
16を樹脂ブロック11と同一材料で形成することが望
ましい。
として硬質樹脂又は半硬質樹脂に軟質樹脂を混合した合
成樹脂を用いているので、例えば車両が衝突した際の耐
衝撃性,車両が乗り上げた際の耐荷重性の向上を図るこ
とが可能となり、有効に強度の向上を図ることができ
る。また、軟質樹脂として再生材を使用することによっ
て、材料に係る原価を低減することができ、これにより
安価に提供することができるという、従来にない優れた
樹脂ブロックを得ることが可能となる。
上面図である。
部分断面図であって、この樹脂ブロックを敷設した状態
を示す正面図である。
図であって、この樹脂ブロックを敷設した状態を示す側
面図である。
す上面図である。
す部分断面図であって、この樹脂ブロックを敷設した状
態を示す正面図である。
す図であって、この樹脂ブロックを敷設した状態を示す
側面図である。
6)
Claims (2)
- 【請求項1】 樹脂から成り且つ標識として敷設する樹
脂ブロックであって、 前記樹脂が、硬質樹脂又は半硬質樹脂に軟質樹脂を混合
した合成樹脂であることを特徴とした樹脂ブロック。 - 【請求項2】 前記軟質樹脂として、再生材を使用する
ことを特徴とした請求項1記載の樹脂ブロック。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000353043A JP4565128B2 (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | 樹脂ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000353043A JP4565128B2 (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | 樹脂ブロック |
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Publication Number | Publication Date |
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JP4565128B2 JP4565128B2 (ja) | 2010-10-20 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006274627A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Sekisui Jushi Co Ltd | 道路用合成樹脂製ブロック |
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-
2000
- 2000-11-20 JP JP2000353043A patent/JP4565128B2/ja not_active Expired - Fee Related
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