JP2002155297A - 床面用洗浄剤組成物 - Google Patents

床面用洗浄剤組成物

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JP2002155297A JP2000355957A JP2000355957A JP2002155297A JP 2002155297 A JP2002155297 A JP 2002155297A JP 2000355957 A JP2000355957 A JP 2000355957A JP 2000355957 A JP2000355957 A JP 2000355957A JP 2002155297 A JP2002155297 A JP 2002155297A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床面に与える影響が少なく、優れた洗浄性及
び消泡性を有し、効率的に床洗浄作業を行うことができ
る床面用洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 本発明の床面用洗浄剤組成物は、(A)
窒素を含有する界面活性剤2〜18重量部、(B)有機
ビルダー1〜35重量部、及び(C)アルコール系消泡
剤1〜15重量部を含有し、上記(B)有機ビルダーに
対する上記(A)界面活性剤の重量比が0.3以上5未
満であり、且つpHが5〜9であることを特徴とする。
かかる構成を備えることにより、洗浄性が高く、希釈に
よる洗浄力の低下が少ないため、床面の汚れを効率良く
洗浄することができ、液性が中性であることから、従来
のアルカリ性洗浄剤と比較して、床面に与える影響が少
ない。また、消泡性にも優れていることから、自動床洗
浄機用として好適に用いることができ、床面洗浄作業の
効率化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床面用洗浄剤組成物
に関し、更に詳しくは、洗浄性に優れ、希釈による洗浄
性の低下、床面に与える影響が少なく、且つ自動床洗浄
機やウェットバキューム等の洗浄機器での使用において
優れた消泡性を有し、効率的に床洗浄作業を行うことが
できる床面用洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、床面用洗浄剤としてはアニオ
ン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、溶剤及びその
他の添加剤等を含有する水溶液からなるものが知られて
いる。例えば、フェノールエチレンオキシド付加物、グ
リコール系又はアルコール系溶剤及びエタノールアミン
を含むもの(特開平2−274800号公報)、界面活
性剤、エチレングリコールモノエチルエーテル等の有機
可溶化剤を含むもの(特開平3−76797号公報)、
フェニル長鎖アルキルアルコール及び芳香族を含むもの
(特開平4−294597号公報)、グリコール系溶
剤、アミン類及びフッ素系界面活性剤を含むもの(特開
平7−179892号公報)等の床面洗浄剤が開示され
ている。そして、これまでの床用洗浄剤では、洗浄力を
上げるため、洗浄液のpHを高めたアルカリ性洗浄剤が
多く用いられていた。
【0003】しかし、アルカリ性洗浄剤を用いると、床
面に与える影響が大きいという問題点が指摘されてい
る。例えば、リノリウムあるいは天然ラバー製の床材に
対してアルカリ性洗浄剤を用いると、床材の変色を引き
起こす場合がある。また、ポリッシュ等の床用ワックス
が塗布されている床面に対してアルカリ性洗浄剤を用い
ると、ワックス被膜の変色、ひび、剥離等を引き起こす
場合がある。また、近年では、美観に対する要求の高ま
りから清掃頻度が多くなる傾向にあることから、それに
伴うコスト低減のために、洗浄剤を高希釈倍率で使用す
る場合が増えている。しかし、アルカリ性洗浄剤は希釈
倍率が増すごとにpHが低下してしまうため、高希釈倍
率で使用した場合に、洗浄力が著しく低下する問題点も
挙げられている。
【0004】一方、床面に対する影響を軽減するため
に、中性の床面用洗浄剤が用いられる場合も多いが、こ
れまでの中性の床面用洗浄剤は、一般的に洗浄力が十分
ではなく、洗浄性を上げるために界面活性剤の量を増や
したり、特殊な界面活性剤を使用したりすると泡立ちが
激しくなり、洗浄液の回収・除去も含めた効率的な洗浄
を行うことが難しくなるという問題点が挙げられてい
た。特に近年では自動床洗浄機、ウェットバキューム等
の洗浄機器が導入され、より効率的な洗浄を行う上で、
洗浄剤の消泡性は重要な要求性能の一つとなっている。
【0005】以上に述べた理由により、床面清掃の分野
では、床面に対する影響が少なく、自動床洗浄機やウエ
ットバキューム等の洗浄機器を使用した場合でも効率的
な洗浄を行うことのできる、洗浄性及び消泡性を兼ね備
えた中性タイプの床面用洗浄剤が強く望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みてなされたものであり、洗浄性に優れ、希釈による
洗浄性の低下、床面に与える影響が少なく、且つ自動床
洗浄機やウェットバキューム等の洗浄機器での使用にお
いて優れた消泡性を有し、効率的に床洗浄作業を行うこ
とができる床面用洗浄剤組成物を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の問
題点に対して、種々の界面活性剤、消泡剤及びその他の
成分の組み合わせを検討した結果、ある種の界面活性
剤、有機ビルダー及び消泡剤の組み合わせによれば、中
性タイプの床面用洗浄剤でありながら、洗浄性に優れ、
且つ良好な消泡性を示すことを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0008】請求項1記載の発明の床用洗浄剤組成物
は、(A)窒素を含有する界面活性剤2〜18重量部、
(B)有機ビルダー1〜35重量部、及び(C)アルコ
ール系消泡剤1〜15重量部を含有し、上記(B)有機
ビルダーに対する上記(A)界面活性剤の重量比が0.
3以上5未満であり、且つpHが5〜9であることを特
徴とする。尚、上記各成分の含有量は本発明の床面用洗
浄剤組成物の全体を100重量部とした値であり、いず
れも不揮発分(有効成分)換算値である。
【0009】請求項1記載の発明の上記「(A)窒素原
子を含有する界面活性剤」としては、分子内に1個ある
いは複数個の窒素原子を含有する界面活性剤であり、例
えば、カチオン系界面活性剤(アルキルトリメチルア
ンモニウムクロライド、アルキルジメチルベンジルアン
モニウムクロライド、アルキルピリジニウムクロライ
ド、アルキルベンジルメチルアンモニウムクロライド、
アルキルキノリウムクロライド、ヒドロキシエチルーア
ルキルイミダゾリン、アルキルイソキノリウムブロマイ
ド、テトラアルキルアンモニウムクロライド、ジアルキ
ルジメチルアンモニウムクロライド、ベンザルコニウム
クロライド及びポリオキシエチレンアルキルアンモニウ
ムクロライド等)、アニオン系界面活性剤(N−アシ
ルサルコシネート、N−アシル−N−メチル−β−アラ
ニネート等)、両性イオン系界面活性剤(アルキル酢
酸ベタイン、アルキイミダゾリウムベタイン及びアルキ
ルジ(アミノエチル)グリシン等)、及びノニオン系
界面活性剤(ノニオン系界面活性剤としては、脂肪属ア
ルカノールアミド類、ポリオキシエチレン脂肪属アルカ
ノールアミド類、アミノオキシド類及びポリオキシエチ
レンアルキルアミン類等)等が挙げられ、これらのうち
の1種又は2種以上を用いることができる。
【0010】また、上記「(A)窒素原子を含有する界
面活性剤」の含有量は、本発明の床面用洗浄剤成物の全
体を100重量部として2〜18重量部、好ましくは3
〜15重量部、更に好ましくは3〜10重量部、最も好
ましくは3〜8重量部である。上記「界面活性剤」の含
有量が2重量部未満では、十分な洗浄力が発揮し得ない
ので好ましくなく、一方、18重量部を超えると、消泡
性が低下して泡立ちが多くなる結果、効率的な床面洗浄
ができなくなるので好ましくない。
【0011】請求項1記載の発明の上記「(B)有機ビ
ルダー」は、床面用洗浄剤組成物の洗浄性を高めるだけ
でなく、イオン性の界面活性剤を用いた場合の中和剤と
しての役割も果たし、pHの上昇を抑えることができ
る。上記「(B)有機ビルダー」としては、例えば、ヒ
ドロキシ酸、ヒドロシ酸、マロン酸、コハク酸、クエン
酸、アジピン酸、NTA(ニトリロ三酢酸)、EDTA
(エチレンジアミン四酢酸)、グルコン酸、ポリアクリ
ル酸等の有機酸、又はそれらの塩類(ナトリウム、カリ
ウム、アンモニウム塩等)等が挙げられ、これらのうち
の1種又は2種以上を用いることができる。
【0012】また、上記「(B)有機ビルダー」の含有
量は、本発明の床面用洗浄剤成物の全体を100重量部
として1〜35重量部、好ましくは3〜30重量部、更
に好ましくは3〜20重量部である。上記有機ビルダー
の含有量が1重量部未満では、洗浄力が劣るので好まし
くなく、一方、35重量部を超えると、添加した有機ビ
ルダーが均一に溶解せず沈降物を生じ、洗浄性が低下す
るので好ましくない。
【0013】また、一般にビルダー成分が共存すると、
洗浄剤の洗浄性は大きく影響を受ける。このため、洗浄
性を高めるためには、界面活性剤とビルダーの比率も重
要な因子となる。請求項1記載の発明において、上記
(B)有機ビルダーに対する上記(A)界面活性剤の重
量比(界面活性剤/有機ビルダー)は、通常0.3以上
5未満、好ましくは0.5〜3にした場合に、優れた洗
浄性を示し、更に好ましくは0.6〜2の範囲で最も優
れた洗浄性を示す。この重量比が0.3未満では、界面
活性剤の洗浄効果が十分に発揮されず、洗浄性が低下す
るので好ましくなく、一方、5以上では、有機ビルダー
による洗浄性増強作用が低下する結果、やはり洗浄性が
低下するので好ましくない。
【0014】請求項1記載の発明の上記「(C)アルコ
ール系消泡剤」は、洗浄時の泡立ちを抑えるための消泡
成分として機能し、洗浄性と消泡性を向上させると共
に、均一に配合可能となり原液及び希釈液の安定性も良
好なものとすることができる。上記「(C)アルコール
系消泡剤」としては、一般に消泡剤として使用されてい
る低HLBのアルコールあるいはその誘導体を使用で
き、例えば、オクチルアルコール、デシルアルコール、
ラウリルアルコール、イソステアリルアルコール等の高
級アルコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、
ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル等のポリオ
キシアルキレンアルキルエーテル、あるいはポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンポリオキシブチレ
ンコポリマーなどのポリオキシアルキレングリコール等
が挙げられ、これらのうちの1種又は2種以上を用いる
ことができる。この中で、請求項2記載の発明に示すよ
うに、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテルが消泡性及び原液あるいは希釈液の安定性の
面で最も良好な性能を示すことから、本発明の床面用洗
浄剤組成物中の上記「(C)アルコール系消泡剤」とし
て最も好ましい。
【0015】また、上記「(C)アルコール系消泡剤」
の含有量は、本発明の床面用洗浄剤成物の全体を100
重量部として1〜15重量部、好ましくは2〜10重量
部、更に好ましくは2〜8重量部である。上記アルコー
ル系消泡剤の含有量が1重量部未満では、消泡効果が十
分には発揮されないので好ましくなく、一方、15重量
部を超えると、アルコール系消泡剤が均一に溶解せず、
系の分離を生じるので好ましくない。
【0016】また、本発明の組成物を使用する場合の洗
浄液のpHは界面活性剤、有機ビルダーの種類や量によ
り変動するが、pHが5〜9の範囲に入るように調整す
れば、本発明の目的である、床面に対する影響が少なく
洗浄性と消泡性を兼ね備えた床用洗浄剤組成物が得られ
る。原液の洗浄液のpHが5以下では洗浄力が劣るので
好ましくなく、一方、pH9を超えると床材に影響を与
えるので好ましくない。
【0017】本発明の床面用洗浄剤組成物は、上記
(A)〜(C)成分を必須成分として含有していれば、
その他の任意成分を含んでいてもよい。例えば、上記
(A)〜(C)成分に水を混合して調製する場合、組成
物全体に占める水の割合は、通常5〜95重量部、好ま
しくは30〜90重量部、更に好ましくは50〜85重
量%とすることができる。かかる範囲とすることによ
り、上記(A)〜(C)成分の含有量のバランスを好適
にすることができる結果、優れた洗浄性及び消泡性を発
揮することができるので好ましい。また、本発明の床面
用洗浄剤成物は通常は水溶液であることが好ましいが、
均一分散液の状態であってもよい。
【0018】更に、水以外の任意成分として、床面用洗
浄剤組成物としての基本的性能を維持するために、本発
明の目的を阻害しない範囲で、一般の床用洗浄剤に使用
されている種々の成分を必要に応じて適宜添加すること
ができる。例えば、エチレングリコールモノエチルエー
テルやエチレングリコールモノブチルエーテル等の溶剤
成分を加えることもできるし、染料、香料、防腐剤等を
加えてもよい。
【0019】本発明の床面用洗浄剤組成物により洗浄を
行う際は、原液をそのまま、あるいは水等で希釈した液
を、例えば、自動床洗浄機の洗剤タンクに入れ、これを
そのまま、あるいは水等で希釈しながら、床面に供給す
るなどの方法により使用すればよく、自動床洗浄機を用
いる場合には、その使用方法に従えばよい。本発明の組
成物を水で希釈して使用する場合、その希釈倍率は特に
限定されないが、通常は5〜1000倍、好ましくは1
0〜500倍、更に好ましくは25〜200倍とするこ
とができる。本発明の床面用洗浄剤組成物は、従来のア
ルカリ洗剤と異なり、希釈によるpH変動の影響を受け
にくいため、希釈による洗浄力の低下が少ない。従っ
て、高希釈倍率で使用される場合でも良好な洗浄力が維
持され、その結果、本発明の床面用洗浄剤組成物の原液
の使用量を少なくすることができるため、効率的な洗浄
が可能となる。尚、本発明の床面用洗浄剤組成物は、自
動床洗浄機以外の方法で床面を洗浄する場合にも適用す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の床面用洗浄剤組成
物について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明す
る。 (1)床面用洗浄剤組成物の調製 下記の成分を表1及び表2に示す重量部の割合で配合す
ることにより、実施例1〜12及び比較例1〜13の各
床面用洗浄剤組成物を調製した。尚、表1及び表2中の
各成分において、水以外の成分は不揮発分換算である。
【0021】(a)界面活性剤 A.窒素を含まない界面活性剤 ノニオン系界面活性剤:ポリオキシエチレンアルキル
エーテル(日本触媒株式会社製、商品名「ソフタノール
70」 B.窒素含有界面活性剤 含窒素アニオン系界面活性剤:ラウロイルサルコシン
ナトリウム(濃度約30重量%、日光ケミカルズ株式会
社製、商品名「サルコシネートLN−30」) 含窒素ノニオン系界面活性剤(a):ポリオキシエチ
レン(5モル付加)ヤシアミン(ライオンアクゾ株式会
社製、商品名「エソミンC−15」) 含窒素ノニオン系界面活性剤(b):ラウリルアミン
オキサイド(濃度約30重量%、東邦化学工業社製、商
品名「ソフタミンL」) 含窒素両性イオン系界面活性剤:ラウリルジメチルア
ミノ酢酸ベタイン(濃度35重量%、日光ケミカルズ株
式会社製、商品名「AM−301」) 含窒素カチオン系界面活性剤:アルキルベンザルコニ
ウムクロライド(アルキルは主にラウリル基、濃度51
重量%、三洋化成工業株式会社製、商品名「カチオンG
−50」)
【0022】(b)ビルダー成分 有機ビルダー(a):リンゴ酸(磐田化学工業株式会
社製、製品名「DL−リンゴ酸」) 有機ビルダー(b):クエン酸三ナトリウム(磐田化
学工業社製、商品名「クエン酸三ナトリウム」 有機ビルダー(c):酒石酸アンモニウム(磐田化学
工業社製、商品名「L−酒石酸アンモニウム」 無機ビルダー:メタ珪酸ナトリウム(日本化学工業株
式会社製、商品名「ドライメタ」)
【0023】(c)消泡剤 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエー
テル(東邦化学工業株式会社製、商品名「ペポールA−
0638」)
【0024】(2)床面用洗浄剤組成物の性能評価 本発明の床面用洗浄剤組成物の性能を明らかにするた
め、上記実施例1〜12及び比較例1〜13の各床面用
洗浄剤組成物を用いて、以下の性能試験を行った。その
結果を以下の表1及び表2に示す。
【0025】(a)洗浄性 試験床材として白色ホモジニアスビニル床タイルを用
い、これに艶出剤(商品名「ポリーズユシロンコートぬ
りピカ」、ユシロ化学工業株式会社製)を塗布した後、
予め下記の条件に示す汚れを塗布した。次いで、上記実
施例1〜12及び比較例1〜13の各床面用洗浄剤組成
物をそれぞれ水で25倍及び100倍に希釈して試験液
とし、ウォシャビリティテスターを使用して、下記に示
す条件に従って、上記試験液により上記試験床材を洗浄
した。そして、汚れ塗布前、汚れ塗布後及び洗浄後の床
材の明度を測定し、下記に示す式によって洗浄率(%)
を求めた。 〔試験条件〕 洗浄回数及び洗浄方向:50往復洗浄 洗浄器具:白パッド 汚れ:カーボンブラック20重量部、JIS K89
01の試験用ダスト30重量部、及び鉱物油50重量部
からなる人工汚こうを塗布し、70℃で20時間放置し
た後、余分な人工汚こうを拭き取った。 洗浄率(%)=[(G3−G2)/(G1−G2)]
×100 G1:汚れ塗布前の明度 G2:汚れ塗布後の明度 G3:洗浄後の明度
【0026】(b)消泡性 上記実施例1〜12及び比較例1〜13の各床面用洗浄
剤組成物をそれぞれ水で25倍に希釈して試験液とし、
該試験液を自動床洗浄機(テナント社製、商品名「53
00Tスクラバー」)の清水タンクに40リットル、汚
水タンクに35リットル入れ、循環方式(ESリサイク
ルシステム、回収した汚水を清水タンクに循環する方
式。)で一般の量販店の通路を約40分洗浄した(吐出
量:80リットル/時間)。また、パッドとしては白パ
ッドを装着した。そして、通路に吐出した上記試験液の
様子を目視により観察して消泡性を評価した。尚、表1
及び表2において、「◎」はほとんど泡が立たずオーバ
ーフローしない状態を示し、「×」は0〜10分でオー
バーフローする状態であることを意味する。
【0027】(c)床材への影響 試験床材としてリノリウムを用い、これに上記実施例1
〜12及び比較例1〜13の各床面用洗浄剤組成物の2
5倍希釈液を1mlスポットし、1時間後、上記希釈液
を拭き取り、床材の変色度合いを目視にて観察すること
により、床材への影響を評価した。尚、表1及び表2に
おいて、「◎」は変化がない状態を示し、「×」は明ら
かに変色した状態であることを意味する。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】(3)実施例の効果 表1より、本発明の範囲内である実施例1〜12の各洗
浄剤組成物では、原液のpHが6.1〜7.9と、ほぼ
中性タイプの洗浄剤組成物でありながら、25倍希釈及
び100倍希釈のいずれでも90%以上の高い洗浄力を
示し、自動床洗浄機で実際に条件の厳しい循環方式にお
いてもなお優れた消泡性を示していることが判る。ま
た、原液のpHが6.1〜7.9と中性付近の値を示し
ていることから、床材への影響も認められなかったこと
が判る。この結果より、本発明の床面用洗浄剤組成物
は、床材への影響を与えることなく優れた洗浄力及び消
泡性を備えたものであることが判る。更に、実施例1〜
12の各洗浄剤組成物は、100倍希釈後のpHが6.
4〜7.5と、希釈によるpHの変化も少ないことか
ら、本発明の床面用洗浄剤組成物は、pH変化による洗
浄力低下を引き起こすことなく、高希釈倍率で使用でき
る結果、洗浄効率の向上を図ることができる。
【0031】これに対し、表2より、市販の床用アルカ
リ性洗浄剤の組成を模した比較例1では、25倍希釈で
は優れた洗浄性を示しているが、100倍希釈では86
%と洗浄性が低下し、更に、原液のpHが13と高いこ
とから、床材への影響が大きいことが判る。また、窒素
を含まない界面活性剤を使用した、市販の床用中性洗浄
剤の組成を模した比較例2では、洗浄性が70%(25
倍希釈)及び75%(100倍希釈)と洗浄性に劣り、
界面活性剤を増量した比較例3では、泡立ちが多くな
り、実用には適さないことが判る。
【0032】また、表2より、含窒素界面活性剤の含有
量が1重量部と少ない比較例4では、洗浄性が45%
(25倍希釈)、40%(100倍希釈)と著しく低
く、20重量部と多い比較例5では消泡性が劣っている
ことが判る。更に、有機ビルダーの含有量が0.8重量
%と少ない比較例6でも、洗浄性が45%(25倍希
釈)、43%(100倍希釈)と著しく低く、40重量
部と多い比較例7では沈降物が生じてしまうことが判
る。また、消泡剤の含有量が0.5重量部と低い比較例
8では消泡性が劣り、20重量部と多い比較例9では液
が分離して浮上油分が生じた。
【0033】更に、表2より、含窒素界面活性剤、有機
ビルダー及び消泡剤の含有量が本発明の範囲内である
が、界面活性剤/有機ビルダー(重量比)が0.2であ
る比較例10及び5である比較例11では、洗浄性が7
5〜80%(25倍希釈)、70〜74%(100倍希
釈)であり、いずれも洗浄性に劣るものであることが判
る。また、原液のpHが4.9と低い比較例12では、
液が懸濁する上、洗浄性も35%(25倍希釈)、32
%(100倍希釈)と著しく洗浄性に劣り、9.1と高
い比較例13では、洗浄性には優れるものの、床材に対
する影響が大きいことが判る。
【0034】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
本発明の床用洗浄剤組成物は、表1に示す組成及び配合
割合に限られず、本発明の範囲内における種々の組成及
び配合割合とすることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の床用洗浄剤組成物は、洗浄性が
高く、希釈による洗浄力の低下が少ないため、床面の汚
れを効率良く洗浄することができると共に、液性が中性
であることから、従来のアルカリ性洗浄剤と比較して、
床面に与える影響が少ない。また、消泡性にも優れてい
ることから、自動床洗浄機又はウェットバキューム等の
洗浄機用として好適に用いることができ、床面洗浄作業
の効率化を図ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 1/90 C11D 1/90 3/20 3/20 3/30 3/30 3/37 3/37 10/02 10/02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)窒素を含有する界面活性剤2〜1
    8重量部、(B)有機ビルダー1〜35重量部、及び
    (C)アルコール系消泡剤1〜15重量部を含有し、上
    記(B)有機ビルダーに対する上記(A)界面活性剤の
    重量比が0.3以上5未満であり、且つpHが5〜9で
    あることを特徴とする床面用洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 上記(C)アルコール系消泡剤がポリオ
    キシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルで
    ある請求項1記載の床面用洗浄剤組成物。
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