JP2002154338A - 自動車のドア構造及びドアウエザストリップ - Google Patents

自動車のドア構造及びドアウエザストリップ

Info

Publication number
JP2002154338A
JP2002154338A JP2001150112A JP2001150112A JP2002154338A JP 2002154338 A JP2002154338 A JP 2002154338A JP 2001150112 A JP2001150112 A JP 2001150112A JP 2001150112 A JP2001150112 A JP 2001150112A JP 2002154338 A JP2002154338 A JP 2002154338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
vehicle
sash
weather strip
door sash
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001150112A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Takahara
強 高原
Hiroshi Maekawa
普 前川
Tsuguhiro Yano
次弘 矢野
Hiroyuki Masuda
博之 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP2001150112A priority Critical patent/JP2002154338A/ja
Publication of JP2002154338A publication Critical patent/JP2002154338A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえドアがアルミニウムで形成してあって
も、ドアを閉じやすくすることができるようにする。 【解決手段】 ドア2側のドアサッシュ20に、車体開
口縁部3との間をシールするドアウエザストリップ4を
取り付けてある自動車のドア構造であって、ドアサッシ
ュ20を中空状に形成し、その中空部21を車外に連通
させるとともに、ドアサッシュ20に通気口25を形成
して中空部21を車内に連通させてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドア側のドアサッ
シュに、車体開口縁部との間をシールするドアウエザス
トリップを取り付けてある自動車のドア構造、及びドア
ウエザストリップに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、自動車のドア縁部には、車体開口縁部との間をシー
ルするドアウエザストリップが取り付けられている。従
来、かかる自動車のドア構造においては、ドアが閉じ操
作されると、ドアが完全に閉じる直前に、ドアウエザス
トリップのシール効果によって車室内と車室外とが非連
通状態になる構造となっている。そのため、ドアが車室
内の空気から抵抗を受けて、ドアを閉じにくくなるとい
う問題がある。
【0003】近年、自動車開発は燃費向上のため軽量化
が必須課題となっており、当然ドア重量も軽くなる傾向
にあり、ドアをアルミニウムで形成する場合もある。そ
のため、上記のドア閉まりの問題が更に生じやすくなっ
ている。このようなドア閉まり問題の対策として、ドア
ウエザストリップの反力を低くしたり、シール代を少な
くする方策もあるが、このような方策では、水漏れが生
じるなどウエザストリップのシール性を損なうことにな
る。
【0004】本発明の目的は、たとえドアがアルミニウ
ムで形成してあっても、ドアを閉じやすくすることがで
きるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のドア構造は、車
体開口縁部との間をシールするドアウエザストリップを
ドアサッシュに取り付けてある自動車のドア構造であっ
て、前記ドアサッシュを中空状に形成し、その中空部に
車室内側に開口する通気口を設けたものである。
【0006】本発明のドア構造では、ドアが閉じ操作さ
れると、ドアが完全に閉じる直前にドアの周縁部と車体
開口縁部との間がドアウエザストリップによってシール
されるが、ドアサッシュの中空部がドアウエザストリッ
プよりも車室内側の空間に通気口を介して連通している
ことから、前記シールされた状態からドアが閉じ側に移
動しても、ウエザストリップよりも車室内側の空気は前
記中空部に入り込むことができる。そのため、ドアを閉
じるときにドアが車室内の空気から受ける抵抗を小さく
することができるので、たとえドアがアルミニウムで形
成された場合であっても、ドアを閉じやすくすることが
できる。
【0007】本発明のドア構造においては、前記中空部
が開口した状態の前記ドアサッシュの下端部をドアパネ
ル内に入り込ませることで、前記中空部をドアパネル内
に連通させてあることが好ましい。この場合、ウエザス
トリップよりも車室内側の空気をドアサッシュの中空部
から更にドアパネル内に逃がすことができるため、ドア
閉まり性を更に改善することができる。
【0008】本発明のドア構造においては、前記中空部
が車外に連通されていることが好ましい。この場合、車
内の空気を中空部を介して車外に抜くことができるた
め、ドア閉まり性を更に改善することができる。このよ
うに車外に連通させる場合、ドアパネルの内部空間を車
外と連通させておいてから、上記のようにドアサッシュ
の下端部をドアパネル内に入り込ませて中空部をドアパ
ネル内に連通させることが好適であり、これにより、手
間をかけることなくドアサッシュの中空部を車外に連通
させることができる。
【0009】本発明のドア構造においては、前記ドアウ
エザストリップとドアサッシュとの少なくとも一方に、
前記通気口を間隔を開けて覆い隠す遮蔽カバー部を設け
てもよい。これにより、通気口における空気の流通を妨
げることなく、通気口を見えなくすることができ、ドア
の内面側の見栄えが悪くなるのを防止することができ
る。
【0010】本発明のドア構造において、前記通気口は
ドアサッシュに穿設された1又は複数の通気孔であって
もよい。この場合、ドアサッシュの中空部を車室内側に
連通させるのに、既存のドアサッシュに通気孔を形成す
るだけでよいため、手間をかけることなくドアサッシュ
の中空部を車内に連通させることができる。
【0011】本発明のドア構造においては、また、前記
ドアサッシュを、長手方向に沿うスリットが形成される
状態に折り曲げ形成又は押出成型して、前記通気口を前
記スリットで構成してもよい。この場合、ドアサッシュ
の中空部を車室内側に連通させるのに、ドアサッシュを
長手方向に沿うスリットが形成される状態に折り曲げ形
成又は押出成型するだけでよく、例えば通気孔等を加工
しなくてもよいため、加工工程数を少なくすることがで
き、よって、手間をかけることなくドアサッシュの中空
部を車内に連通させることができる。特に、アルミニウ
ム製のドアサッシュは押出成型により製作することが多
く、手間をかけることなくドアサッシュの中空部を車内
に連通させることができるため、アルミニウム製のドア
サッシュの製作に有利である。
【0012】本発明の自動車のドア構造においては、前
記ドアウエザストリップよりも車室内側においてドア縁
部との間をシールするオープニングトリムが前記車体開
口縁部に取り付けてあり、このオープニングトリムとド
アウエザストリップとの間に形成される空間が前記通気
口により前記ドアサッシュの中空部と連通されている場
合がある。オープニングトリムとドアウエザストリップ
との間に形成される密閉空間はオープニングトリムより
も車室内側の空間に比べて極めて小さくドア閉時に圧縮
されやすいため、この密閉空間を上記通気口を介してド
アサッシュの中空部と連通させることにより、ドア閉ま
り性を効果的に改善することができる。
【0013】本発明のドアウエザストリップは、車室内
側に開口する通気口が設けられた中空部を備えるドアサ
ッシュに取り付けられ、車体開口縁部との間をシールす
るドアウエザストリップであって、前記ドアサッシュに
対する取付基部と車体開口縁部に対するシール部とを備
え、前記ドアサッシュに設けられた車室内側との連通用
の通気口を間隔を開けて覆い隠す遮蔽カバー部を設けて
あるものである。
【0014】かかる本発明のドアウエザストリップであ
ると、ドア閉まり性が改善された上記本発明のドア構造
において、ドアサッシュの通気口を間隔を開けて覆い隠
す遮蔽カバー部を備えることから、通気口における空気
の流通を妨げることなく、ドアサッシュの通気口を見え
なくすることができ、ドアの内面側の見栄えが悪くなる
のを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0016】〔第1の実施形態〕図1は、第1の実施形
態に係るドア構造の断面図であり、図2(イ)及び
(ロ)に示す自動車1のルーフサイド部における断面
(図2(ロ)のD−D断面)を示している。
【0017】この実施形態のドア構造では、ドア2に
は、鉄板を折り曲げて形成したドアサッシュ20に、車
体開口縁部3との間をシールするドアウエザストリップ
4が取り付けられている。
【0018】ドアサッシュ20は、その長手方向に沿っ
て延びる中空部21を備えており、即ち中空状に形成さ
れている。中空部21は、ウエザストリップ4の取付レ
ール部22よりも車室内側に設けられており、該取付レ
ール部22から車室内側に膨出した形状となっている。
中空部21は、ドアサッシュ20の長手方向における全
長にわたって設けられており、ドアサッシュ20の両下
端部23において開口している。そして、この中空部2
1が開口した状態のドアサッシュ両下端部23をドアパ
ネル24内に入り込ませることで、中空部21をドアパ
ネル24内に連通させている。ドアパネル24の内部空
間は、通常は車外に連通されているので、上記により、
中空部21はドアパネル24の内部空間を介して車外に
連通されている。
【0019】ドアサッシュ20の中空部21には車室内
側に開口する通気口25が設けられており、これによ
り、中空部21を車内と連通させてある。詳細には、通
気口25は、ドアサッシュ20の長手方向に所定の間隔
をおいて穿設された複数の通気孔であり、取付レール2
2よりも車室内側における中空部21の上面に配置され
ている。
【0020】ドアウエザストリップ4は、ドア2の周縁
部に全周にわたって取り付けられ、ドア2が閉じられた
状態で車体開口縁部3と当接することで、車体開口縁部
3とドア2の縁部との間をシールするものである。ドア
ウエザストリップ4は、ドアサッシュ20に設けられた
断面凹状の取付レール部22に嵌合させる取付基部41
と、この取付基部41から膨出して車体開口縁部3に当
接する中空のシール部42とを備えてなる。
【0021】このドアウエザストリップ4には、ドアサ
ッシュ20の通気口25を間隔を開けて覆い隠す遮蔽カ
バー部43を一体に設けてある。詳しくは、中空シール
部42の下端側を突起状にドアサッシュ面(詳細には、
通気口25が設けられた中空部21の上面)F側に垂れ
下げさせて遮蔽カバー部43を成形してあり、遮蔽カバ
ー部43は通気口25をその車室内側から覆うように設
けられている。
【0022】車体開口縁部3には、ウエザストリップ4
よりも車室内側に全周にわたってオープニングトリム5
が取り付けられている。このオープニングトリム5は、
車体開口縁部3のフランジ31に取り付けられる断面略
U字状の取付基部51と、取付基部51から車室内側に
突出して天井材(不図示)に対するシール部として作用
するリップ部52とからなる。
【0023】上記の構造により、ドア2が閉じ操作され
ると、ドア2が完全に閉じる直前にドア2の周縁部と車
体開口縁部3との間がドアウエザストリップ4によって
シールされるが、この状態では車室内と車外とがドアサ
ッシュ20の中空部21を介して連通しているから、前
記シールされた状態からドア2が閉じ側に移動しても、
車室内の空気は通気口25から中空部21に入り込むこ
とができるとともに車外に出ることもできる。
【0024】これにより、ドア2を閉じるときに、ドア
2が車室内の空気から受ける抵抗を小さくすることがで
きるとともに、車室内からの空気の抜けをよくすること
ができて、ドア2が閉じにくくなるという不具合を回避
することができる。
【0025】また、ドアウエザストリップ4の中空シー
ル部42に設けた遮蔽カバー部43により、ドアサッシ
ュ20の通気口25が間隔を開けて覆い隠されているこ
とから、通気口25における空気の流通を妨げることな
く、通気口25を見えなくすることができ、ドア2の内
面側の見栄えが悪くなるのを防止することができる。
【0026】〔第2の実施形態〕図3は、第2の実施形
態に係るドア構造の断面図である。この実施形態は、上
記した第1の実施形態とは、車体開口縁部3に取り付け
るオープニングトリム5の構造が異なる。
【0027】すなわち、第2の実施形態では、オープニ
ングトリム5は、取付基部51から膨出してドアサッシ
ュ20に当接する中空シール部53を備えており、この
中空シール部53により、ドア2の閉状態において、ド
アウエザストリップ4の車室内側にオープニングトリム
5との間で密閉空間6が形成されるようになっている。
【0028】この第2の実施形態では、ドア2が閉じ操
作されると、ドア2が完全に閉じる直前にドアウエザス
トリップ4の車室内側の密閉空間6の空気が圧縮されよ
うとするが、該密閉空間6はドアサッシュ20の中空部
21を介して車外に連通されているため、密閉空間6の
圧縮空気をドアサッシュ20を介して車外に抜くことが
でき、ドア閉まり性を改善することができる。
【0029】なお、以下の実施形態では、全てこのよう
にドアウエザストリップ4の車室内側にオープニングト
リム5との間で密閉空間6が形成される場合について説
明するが、第1の実施形態のように密閉空間が形成され
ない場合にも同様に適用できることは言うまでもない。
【0030】〔第3の実施形態〕図4は、第3の実施形
態に係るドア構造の断面図である。この実施形態では、
アルミニウムを押出成型してなるドアサッシュ20を用
いている点で上記した実施形態とは異なる。
【0031】図4に示すように、アルミニウムを押出成
型してなるドアサッシュ20には一対の中空部21a,
21bが設けられている。詳細には、ドアウエザストリ
ップ4の取付レール部22の下側に一方の中空部21b
が設けられており、該中空部21bの車室内側にもう一
方の中空部21aが設けられている。そして、この一対
の中空部21a,21bのうち、車室外側に対応する側
の中空部21bに上記通気口25が設けられている。通
気口25は、中空部21bの上面に配されている。
【0032】ドアサッシュ20には、また、通気口25
を間隔を開けて覆い隠す遮蔽カバー部26が一体に設け
られている。この遮蔽カバー部26は、車室内側に対応
する側から通気口25を覆うようにドアサッシュ面Fか
ら立ち上がった壁であり、上端側ほど車室外に対応する
側に位置する傾斜姿勢に設定してある。
【0033】この実施形態では、ドアサッシュ20とと
もに、ドアウエザストリップ4にも通気口25を間隔を
開けて覆い隠す遮蔽カバー部43が一体に設けられてい
る。ドアウエザストリップ4の遮蔽カバー部43とドア
サッシュ20の遮蔽カバー部26とは、ドアサッシュ面
Fの幅方向でずらして、空気が両遮蔽カバー部26,4
3の間を通気口25側まで流通することができるように
してある。詳細には、ドアウエザストリップ4の遮蔽カ
バー部43が、ドアサッシュ20の遮蔽カバー部26よ
りも車室内側において通気口25を覆い隠すようになっ
ている。
【0034】ドアサッシュ20には、また、ドアウエザ
ストリップ4の取付基部41を、ドアサッシュ20の取
付レール部22に係止するための係止部27が突設され
ている。この係止部27のドアサッシュ面Fに対する角
度αは、通常30°〜70°の範囲内で適宜に設定する
ことができ、この実施形態では45°に設定している。
【0035】この第3の実施形態のように、アルミニウ
ムの押出しでドアサッシュ20を成型する場合、ドアサ
ッシュ20の幅方向中間部の上下方向の厚さを厚くして
強度の低下を抑制しているが、前記中間部を中実にした
のでは重量が増大するだけでなく、材料コストも高くな
る。そこで前記中間部を中空にしている。この中空部2
1bに上記のように通気口25を形成する。中空部21
bは他の中空部21aよりも車室外側に対応する側に位
置しているから、通気口25が見えにくくなり、そのう
えに、前記遮蔽カバー部26,43で覆ってあるから、
通気口25をより見えにくくすることができる。
【0036】なお、ドアサッシュ20の遮蔽カバー部2
6は、雨水が上方からドアサッシュ面F側に洩れ伝わっ
てくることがあった場合、その雨水をせき止める働きも
する。例えば、ドアサッシュ20の幅方向で遮蔽カバー
部26の付け根部側に前記通気口25を寄せて形成して
もよく、このように形成すると、上記のせき止めた雨水
を通気口25及び中空部21bを通して車外に排出する
ことができる利点がある。
【0037】〔第4の実施形態〕図5は、第4の実施形
態に係るドア構造の断面図である。この実施形態は、上
記第3の実施形態において、通気口25を、車室外側の
中空部21bに設ける代わりに車室内側の中空部21a
に設けた例である。このように車室内側の中空部21a
に通気口25を設けることもできる。
【0038】〔第5の実施形態〕図6は、第5の実施形
態に係るドア構造の断面図である。この実施形態は、上
記第2の実施形態において、通気口25をスリット状に
形成したものである。
【0039】すなわち、第5の実施形態では、ドアサッ
シュ20を形成するに、中空部21を車室内側の密閉空
間6と連通させる長手方向に沿うスリットが形成される
状態に鉄板を折り曲げており、このスリットにより通気
口25が構成されている。
【0040】この実施形態では、ドアサッシュ20の形
成後に通気口を設けるための後加工が不要であることか
ら、手間をかけることなくドアサッシュ20の中空部2
1を車室内に連通させることができる。
【0041】〔第6の実施形態〕図7は、第6の実施形
態に係るドア構造の断面図である。この実施形態は、ア
ルミニウムを押出成型してなるドアサッシュ20におい
て、通気口25をスリット状に形成したものであり、ド
アサッシュ20を形成するに、上記スリット(つまり中
空部21aを車室内側の密閉空間6と連通させるスリッ
ト)が形成される状態にアルミニウムを押出成型してい
る。このようにドアサッシュ20を押出成型により製作
する場合、押出成型とともにスリット状に通気口25を
形成することにより、通気口25を設ける手間を一層削
減することができる。
【0042】〔第7の実施形態〕図8は、第7の実施形
態に係るドア構造の断面図である。この実施形態では、
上記第2の実施形態において、通気口25を覆い隠す遮
蔽カバー部43の形状を変更している。
【0043】すなわち、第7の実施形態では、ドアウエ
ザストリップ4の遮蔽カバー部43は、中空シール部4
2の下端から車室内側に突出したヒレ状に形成されてお
り、このヒレ状の遮蔽カバー部43により、ドアサッシ
ュ20の通気口25をその車室内側から覆っている。ま
た、このヒレ状の遮蔽カバー部43は、その先端がドア
サッシュ面Fに当接されており、これによりドアウエザ
ストリップ4の姿勢を安定させている。そして、ドア2
が閉じられて、ドアウエザストリップ4の中空シール部
42が押圧されると、それに伴って、ヒレ状のカバー部
43が上方に跳ね上がり揺動して、通気口25が開放さ
れるように構成されている。
【0044】〔第8の実施形態〕図9は、第8の実施形
態に係るドア構造の断面図である。この実施形態は、上
記第7の実施形態において、ドアサッシュ20側にも通
気口25を覆い隠す遮蔽カバー部26を設けた例であ
る。この遮蔽カバー部26は、ドアサッシュ20の車室
内側の端部を突起状に上方に膨出させることで形成され
ている。
【0045】〔第9の実施形態〕図10は、第9の実施
形態に係るドア構造の断面図である。この実施形態は、
上記第2の実施形態において、第8の実施形態と同様の
遮蔽カバー部26を設けた例である。
【0046】〔第10の実施形態〕図11は、第10の
実施形態に係るドア構造の断面図である。この実施形態
は、上記第5の実施形態において、第7の実施形態と同
様のヒレ状の遮蔽カバー部43を設けた例である。
【0047】〔第11の実施形態〕図12は、第11の
実施形態に係るドア構造の断面図である。この実施形態
は、上記第10の実施形態において、ドアウエザストリ
ップ4の遮蔽カバー部43を省略した例である。
【0048】〔第12の実施形態〕図13は、第12の
実施形態に係るドア構造の断面図である。この実施形態
は、上記第11の実施形態において、ドアサッシュ20
の中空部21の上面の高さを変更した例である。
【0049】すなわち、この実施形態では、中空部21
の上面の高さを、取付レール部22の取付面の高さより
も高く形成して、スリット状の通気口25を見えにくく
している。これにより、遮蔽カバー部を設けない構成で
ありながら、ドア2の内面側の見栄えが悪くなるのを防
止することができる。
【0050】〔第13の実施形態〕図14は、第13の
実施形態に係るドア構造の断面図である。この実施形態
は、上記第2の実施形態において、ドアウエザストリッ
プ4の遮蔽カバー部43を省略した例である。
【0051】〔第14の実施形態〕図15は、第14の
実施形態に係るドア構造の断面図である。この実施形態
は、上記第13の実施形態において、ドアサッシュ20
側に通気口25を覆い隠す遮蔽カバー部26を設けた例
である。この遮蔽カバー部26は、ドアサッシュ20の
車室内側の端部を断面略矩形状に上方に膨出させること
で形成されている。
【0052】〔第15の実施形態〕図16は、第15の
実施形態に係るドア構造の断面図である。この実施形態
は、アルミニウムを押出成型してなるドアサッシュ20
において、中空部21の上面の断面形状を山形にして、
通気口25を見えにくくした例である。
【0053】すなわち、ドアサッシュ20には中空部2
1が1つ設けられており、この中空部21は、上面が取
付レール部22の取付面よりも上方に断面山形に突出し
ている。そして、その頂部から車室外側への傾斜面に通
気口25が設けられている。これにより、遮蔽カバー部
を設けない構成でありながら、ドア2の内面側の見栄え
が悪くなるのを防止することができる。
【0054】なお、以上説明した各実施形態において
は、ドアウエザストリップ4の下端側の通気口25に、
ドアを閉じるに伴って開放する開閉弁を設けてあっても
よい。また、通気口25として設けた通気孔の数は複数
個には限定されず1個であってもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ドアを閉じるときにドアが車室内の空気から受ける抵抗
を小さくすることができるので、たとえドアがアルミニ
ウムで形成された場合であっても、ドアを閉じやすくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る自動車のドア構造の断面
図である。
【図2】(イ)は自動車の側面図、(ロ)ドアの斜視図
である。
【図3】第2の実施形態に係るドア構造の断面図であ
る。
【図4】第3の実施形態に係るドア構造の断面図であ
る。
【図5】第4の実施形態に係るドア構造の断面図であ
る。
【図6】第5の実施形態に係るドア構造の断面図であ
る。
【図7】第6の実施形態に係るドア構造の断面図であ
る。
【図8】第7の実施形態に係るドア構造の断面図であ
る。
【図9】第8の実施形態に係るドア構造の断面図であ
る。
【図10】第9の実施形態に係るドア構造の断面図であ
る。
【図11】第10の実施形態に係るドア構造の断面図で
ある。
【図12】第11の実施形態に係るドア構造の断面図で
ある。
【図13】第12の実施形態に係るドア構造の断面図で
ある。
【図14】第13の実施形態に係るドア構造の断面図で
ある。
【図15】第14の実施形態に係るドア構造の断面図で
ある。
【図16】第15の実施形態に係るドア構造の断面図で
ある。
【符号の説明】
2 ドア 3 車体開口縁部 4 ドアウエザストリップ 5 オープニングトリム 20 ドアサッシュ 21 中空部 25 通気口 24 ドアパネル 26,43 遮蔽カバー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 次弘 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (72)発明者 増田 博之 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 3D201 AA23 BA01 CA22 DA06 DA23 DA34

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体開口縁部との間をシールするドアウエ
    ザストリップをドアサッシュに取り付けてある自動車の
    ドア構造であって、 前記ドアサッシュを中空状に形成し、その中空部に車室
    内側に開口する通気口を設けたことを特徴とする自動車
    のドア構造。
  2. 【請求項2】前記中空部が開口した状態の前記ドアサッ
    シュの下端部をドアパネル内に入り込ませることで、前
    記中空部をドアパネル内に連通させたことを特徴とする
    請求項1記載の自動車のドア構造。
  3. 【請求項3】前記中空部が車外に連通されたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の自動車のドア構造。
  4. 【請求項4】前記ドアウエザストリップとドアサッシュ
    との少なくとも一方に、前記通気口を間隔を開けて覆い
    隠す遮蔽カバー部を設けてある請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の自動車のドア構造。
  5. 【請求項5】前記通気口がドアサッシュに穿設された1
    又は複数の通気孔である請求項1〜4にいずれか1項に
    記載の自動車のドア構造。
  6. 【請求項6】前記ドアサッシュを、長手方向に沿うスリ
    ットが形成される状態に折り曲げ形成又は押出成型し
    て、前記通気口を前記スリットで構成してある請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の自動車のドア構造。
  7. 【請求項7】前記車体開口縁部には前記ドアウエザスト
    リップよりも車室内側においてドア縁部との間をシール
    するオープニングトリムが取り付けてあり、 該オープニングトリムとドアウエザストリップとの間に
    形成される空間が前記通気口により前記ドアサッシュの
    中空部と連通されたことを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載のドア構造。
  8. 【請求項8】車室内側に開口する通気口が設けられた中
    空部を備えるドアサッシュに取り付けられ、車体開口縁
    部との間をシールするドアウエザストリップであって、 前記ドアサッシュに対する取付基部と車体開口縁部に対
    するシール部とを備え、前記ドアサッシュに設けられた
    車室内側との連通用の通気口を間隔を開けて覆い隠す遮
    蔽カバー部を設けてあるドアウエザストリップ。
JP2001150112A 2000-09-07 2001-05-18 自動車のドア構造及びドアウエザストリップ Withdrawn JP2002154338A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001150112A JP2002154338A (ja) 2000-09-07 2001-05-18 自動車のドア構造及びドアウエザストリップ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-272121 2000-09-07
JP2000272121 2000-09-07
JP2001150112A JP2002154338A (ja) 2000-09-07 2001-05-18 自動車のドア構造及びドアウエザストリップ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002154338A true JP2002154338A (ja) 2002-05-28

Family

ID=26599474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001150112A Withdrawn JP2002154338A (ja) 2000-09-07 2001-05-18 自動車のドア構造及びドアウエザストリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002154338A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004022369A1 (en) * 2002-09-05 2004-03-18 Nishikawa Rubber Co., Ltd. Attachment structure for a weather strip.
JP2007145282A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Shiroki Corp 車両ドア構造
US7972204B2 (en) * 2007-06-15 2011-07-05 GM Global Technology Operations LLC Vehicle door seal venting system and method
JP2015020451A (ja) * 2013-07-16 2015-02-02 スズキ株式会社 車両用ドア構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004022369A1 (en) * 2002-09-05 2004-03-18 Nishikawa Rubber Co., Ltd. Attachment structure for a weather strip.
CN100389978C (zh) * 2002-09-05 2008-05-28 西川橡胶工业株式会社 用于挡风雨条的安装结构
JP2007145282A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Shiroki Corp 車両ドア構造
US7972204B2 (en) * 2007-06-15 2011-07-05 GM Global Technology Operations LLC Vehicle door seal venting system and method
JP2015020451A (ja) * 2013-07-16 2015-02-02 スズキ株式会社 車両用ドア構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4729087B2 (ja) 車両のドア構造
US8176681B2 (en) Roof side weather strip for automobile
GB2440101A (en) Vehicle body structure
US20170355253A1 (en) Sealing structure for automobile
CN109195824A (zh) 风门片缓冲式压力释放组装件
US20180178640A1 (en) Door weather strip for automobile
JP2002154338A (ja) 自動車のドア構造及びドアウエザストリップ
JP4930788B2 (ja) ドアウエザストリップ
US20120153666A1 (en) Automotive vehicle door seal
JP2002154337A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP4340116B2 (ja) ウェザーストリップ
JP2004017904A (ja) 自動車用ドアウエザストリップ
JP4739061B2 (ja) バックドアシール構造
JP2011068311A (ja) 車両の側部車体構造
JP2002154336A (ja) 自動車のドア構造
JP3420053B2 (ja) 自動車のドアシール構造
JP5815227B2 (ja) 自動車用ドアのウェザーストリップ
JP4231816B2 (ja) 自動車のウェザーストリップ構造
JP4612486B2 (ja) ドアグラスランのコーナー部構造
JPS5989221A (ja) 自動車のドア構造
KR100873556B1 (ko) 백도어 시일 구조
JP2010076701A (ja) 固定ガラス用ウエザストリップ
JP6987627B2 (ja) ウェザーストリップおよびシール構造
JP3713166B2 (ja) 自動車用ウェザーストリップ
JPH04310427A (ja) 自動車用ウエザストリップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060217

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060623