JP2002153893A - 分水計量装置および浄化槽 - Google Patents
分水計量装置および浄化槽Info
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- JP2002153893A JP2002153893A JP2000352776A JP2000352776A JP2002153893A JP 2002153893 A JP2002153893 A JP 2002153893A JP 2000352776 A JP2000352776 A JP 2000352776A JP 2000352776 A JP2000352776 A JP 2000352776A JP 2002153893 A JP2002153893 A JP 2002153893A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンパクトで低価格化を実現しながら複数の
目的に使用でき、しかも分水量の調整容易な分水計量装
置を提供すること。 【解決手段】 浄化槽内部に設けられた一つ以上の室
(56)から導入される処理液が分配されて流入する少
なくとも循環用流路(73a)と放水用流路(73b)
とが内部に形成してある装置本体(71)と、前記装置
本体に接続してあり、前記処理液を前記各流路にそれぞ
れ流入させるための流入管(78)とを有し、前記流入
管には、前記循環用流路(73a)に向けた第1流入口
(78a)と、前記放水用流路(73b)に向けた第2
流入口(78b)とが形成してある。
目的に使用でき、しかも分水量の調整容易な分水計量装
置を提供すること。 【解決手段】 浄化槽内部に設けられた一つ以上の室
(56)から導入される処理液が分配されて流入する少
なくとも循環用流路(73a)と放水用流路(73b)
とが内部に形成してある装置本体(71)と、前記装置
本体に接続してあり、前記処理液を前記各流路にそれぞ
れ流入させるための流入管(78)とを有し、前記流入
管には、前記循環用流路(73a)に向けた第1流入口
(78a)と、前記放水用流路(73b)に向けた第2
流入口(78b)とが形成してある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば浄化槽な
どの内部において処理液を計量して分配するための分水
計量装置と、これを用いた浄化槽とに関する。
どの内部において処理液を計量して分配するための分水
計量装置と、これを用いた浄化槽とに関する。
【0002】
【従来の技術】浄化槽には、浄化槽内に発生する汚泥の
移送、汚水中の窒素分除去、および処理液の放流などを
目的として、該浄化槽内部に形成されたいずれかの一室
から処理液を汲み上げて分水計量し、他室へ移送する分
水計量装置が用いられている。
移送、汚水中の窒素分除去、および処理液の放流などを
目的として、該浄化槽内部に形成されたいずれかの一室
から処理液を汲み上げて分水計量し、他室へ移送する分
水計量装置が用いられている。
【0003】この種の分水計量装置としては、種々のも
のが提案されている。たとえば、特開平9−26259
5号公報では、浄化槽内部のいずれかの第1室からの処
理液が流入する流入室と、前記流入室の少なくとも一部
を囲むように区画する所定高さの溢流区画板を乗り越え
て流れる処理液が流入し、前記第1室へ処理液を戻す返
送管に接続してある返送室と、前記流入室の下方に形成
された潜流口と間接的に連通し、前記第1室と異なる浄
化槽内部の第2室へ処理液を流出させる流出管が接続し
てある流出室とを有する分水計量装置が開示してある。
のが提案されている。たとえば、特開平9−26259
5号公報では、浄化槽内部のいずれかの第1室からの処
理液が流入する流入室と、前記流入室の少なくとも一部
を囲むように区画する所定高さの溢流区画板を乗り越え
て流れる処理液が流入し、前記第1室へ処理液を戻す返
送管に接続してある返送室と、前記流入室の下方に形成
された潜流口と間接的に連通し、前記第1室と異なる浄
化槽内部の第2室へ処理液を流出させる流出管が接続し
てある流出室とを有する分水計量装置が開示してある。
【0004】また、特開平10−66990号公報で
は、流入口、流出口を有し、その中間部に越流せきを有
する仕切り壁を形成するとともに、前記流入口と前記越
流せきを形成した仕切り壁を有する器壁に切り欠き部を
形成し、前記器壁に器壁の切り欠き部に交差する交差面
を有するカバー体を摺動自在に設け、前記カバー体の摺
動により切り欠き部と交差面との交差による交差部から
越流する返送水量を調整し、仕切り壁の越流せきを越流
し、前記流出口より移送される移送水量を調整する汚水
処理槽の分水計量装置が開示してある。
は、流入口、流出口を有し、その中間部に越流せきを有
する仕切り壁を形成するとともに、前記流入口と前記越
流せきを形成した仕切り壁を有する器壁に切り欠き部を
形成し、前記器壁に器壁の切り欠き部に交差する交差面
を有するカバー体を摺動自在に設け、前記カバー体の摺
動により切り欠き部と交差面との交差による交差部から
越流する返送水量を調整し、仕切り壁の越流せきを越流
し、前記流出口より移送される移送水量を調整する汚水
処理槽の分水計量装置が開示してある。
【0005】さらに、特開平5−138184号公報で
は、計量箱の内部を流入室と分配室とその中間室とに区
画形成し、そのうち流入室と中間室とを溢流平堰板で間
仕切り形成し、分配室の適宜位置を平堰区分板で間仕切
り形成し、溢流平堰板の溢流幅の割合を、分配室を区画
する平堰区分板の差し込み位置を代えることにより可変
調節自在にした分水計量装置が提案されている。
は、計量箱の内部を流入室と分配室とその中間室とに区
画形成し、そのうち流入室と中間室とを溢流平堰板で間
仕切り形成し、分配室の適宜位置を平堰区分板で間仕切
り形成し、溢流平堰板の溢流幅の割合を、分配室を区画
する平堰区分板の差し込み位置を代えることにより可変
調節自在にした分水計量装置が提案されている。
【0006】さらにまた、特開平4−71688号公報
では、好気処理された処理液を沈澱槽で沈澱処理する沈
澱工程と、それを消毒槽で消毒処理する消毒工程との間
に、沈澱処理された処理液が流入するポンプ槽を設け、
当該ポンプ槽に流入した処理液を、エアリフト装置で汲
み上げてなる小規模合併処理浄化槽において、前記沈澱
槽の水中に集水管を横設し、当該集水管と前記ポンプ槽
とを連通支持し、前記ポンプ槽の処理液をエアリフト装
置で計量装置へ汲み上げ、当該計量装置へ汲み上げた処
理液の余剰分を、ポンプ槽へ返送するように構成した浄
化槽の分水計量装置が開示してある。
では、好気処理された処理液を沈澱槽で沈澱処理する沈
澱工程と、それを消毒槽で消毒処理する消毒工程との間
に、沈澱処理された処理液が流入するポンプ槽を設け、
当該ポンプ槽に流入した処理液を、エアリフト装置で汲
み上げてなる小規模合併処理浄化槽において、前記沈澱
槽の水中に集水管を横設し、当該集水管と前記ポンプ槽
とを連通支持し、前記ポンプ槽の処理液をエアリフト装
置で計量装置へ汲み上げ、当該計量装置へ汲み上げた処
理液の余剰分を、ポンプ槽へ返送するように構成した浄
化槽の分水計量装置が開示してある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−262595号公報や特開平10−66990号公
報公報に記載の分水計量装置では、たとえば、A:接触
曝気槽の底部に沈澱した汚泥を前段の嫌気濾床槽へ返送
する、B:窒素除去するために槽内処理液を嫌気好気循
環させる、C:処理液室または沈澱室の処理液を汲み上
げて消毒室へ移送する、など単一の目的にしか使用でき
ないため、浄化槽の処理方式によっては、槽内に複数の
分水計量装置を設置する必要が生じていた。
9−262595号公報や特開平10−66990号公
報公報に記載の分水計量装置では、たとえば、A:接触
曝気槽の底部に沈澱した汚泥を前段の嫌気濾床槽へ返送
する、B:窒素除去するために槽内処理液を嫌気好気循
環させる、C:処理液室または沈澱室の処理液を汲み上
げて消毒室へ移送する、など単一の目的にしか使用でき
ないため、浄化槽の処理方式によっては、槽内に複数の
分水計量装置を設置する必要が生じていた。
【0008】これに対し、特開平5−138184号公
報や特開平4−71688号公報では、単一の装置で複
数の目的に使用することができるので、装置のコンパク
ト化および低価格化などへ大いに貢献できると考えられ
るが、さらなる装置のコンパクト化および低価格化が望
まれていた。
報や特開平4−71688号公報では、単一の装置で複
数の目的に使用することができるので、装置のコンパク
ト化および低価格化などへ大いに貢献できると考えられ
るが、さらなる装置のコンパクト化および低価格化が望
まれていた。
【0009】本発明の目的は、コンパクトで低価格化を
実現しながら複数の目的に使用でき、しかも分水量の調
整容易な分水計量装置、およびこれを用いた浄化槽を提
供することである。
実現しながら複数の目的に使用でき、しかも分水量の調
整容易な分水計量装置、およびこれを用いた浄化槽を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の観点に係る分水計量装置は、浄化槽内部に設
けられた一つ以上の室からの処理液が分配されて流入す
る少なくとも2つの流路が内部に形成してある装置本体
と、前記装置本体に接続してあり、前記処理液を前記各
流路にそれぞれ流入させるための流入管とを有し、前記
流入管には、前記各流路に向けて、かつ少なくとも前記
各流路に対応する数の処理液流入口が形成してあること
を特徴とする。
に、第1の観点に係る分水計量装置は、浄化槽内部に設
けられた一つ以上の室からの処理液が分配されて流入す
る少なくとも2つの流路が内部に形成してある装置本体
と、前記装置本体に接続してあり、前記処理液を前記各
流路にそれぞれ流入させるための流入管とを有し、前記
流入管には、前記各流路に向けて、かつ少なくとも前記
各流路に対応する数の処理液流入口が形成してあること
を特徴とする。
【0011】なお、浄化槽においては、槽の内部の各処
理室を処理槽と称することもあるが、本発明では処理槽
も含めて、「室」と称する。
理室を処理槽と称することもあるが、本発明では処理槽
も含めて、「室」と称する。
【0012】「浄化槽内部に設けられた室」は、適用す
る浄化槽の処理方式の種類により異なる室とすることが
可能である。このような第1室は、たとえば、浄化槽が
生物濾過方式である場合には処理液室であることが好ま
しく、浄化槽が嫌気濾床接触曝気方式である場合には沈
澱室であることが好ましく、浄化槽が沈澱分離接触曝気
方式である場合には沈澱室であることが好ましい。ま
た、「一つ以上の室」であるから、複数の室からの処理
水であってもよい。
る浄化槽の処理方式の種類により異なる室とすることが
可能である。このような第1室は、たとえば、浄化槽が
生物濾過方式である場合には処理液室であることが好ま
しく、浄化槽が嫌気濾床接触曝気方式である場合には沈
澱室であることが好ましく、浄化槽が沈澱分離接触曝気
方式である場合には沈澱室であることが好ましい。ま
た、「一つ以上の室」であるから、複数の室からの処理
水であってもよい。
【0013】前記処理液を装置本体に導入させる手段
(揚水手段)としては、特に限定されないが、エアリフ
トポンプを用いることが好ましい。
(揚水手段)としては、特に限定されないが、エアリフ
トポンプを用いることが好ましい。
【0014】前記装置本体の内部には、「少なくとも2
つの流路」が形成してあればよく、これ以上の数の流路
が形成してあってもよいが、少なくとも循環用流路と放
水用流路とが形成してあることが好ましい。ここで、
「循環用流路」とは、処理液中の窒素分を除去するため
に、嫌気好気循環させる流路のことである。
つの流路」が形成してあればよく、これ以上の数の流路
が形成してあってもよいが、少なくとも循環用流路と放
水用流路とが形成してあることが好ましい。ここで、
「循環用流路」とは、処理液中の窒素分を除去するため
に、嫌気好気循環させる流路のことである。
【0015】前記流入管には、「前記各流路に向けて、
かつ少なくとも前記各流路に対応する数」の処理液流入
口が形成してあればよい。たとえば、前記装置本体の内
部に循環用流路と放水用流路とが形成してある場合にお
いて、前記流入管には、前記循環用流路側の第1流入口
と、前記放水用流路側の第2流入口とが形成してあれば
よい。また、一つの流路に向けて形成される処理液流入
口の個数は、少なくとも1つであればよい。したがっ
て、本発明では、流入管に最低限形成される処理液流入
口の個数は、少なくとも2つである。
かつ少なくとも前記各流路に対応する数」の処理液流入
口が形成してあればよい。たとえば、前記装置本体の内
部に循環用流路と放水用流路とが形成してある場合にお
いて、前記流入管には、前記循環用流路側の第1流入口
と、前記放水用流路側の第2流入口とが形成してあれば
よい。また、一つの流路に向けて形成される処理液流入
口の個数は、少なくとも1つであればよい。したがっ
て、本発明では、流入管に最低限形成される処理液流入
口の個数は、少なくとも2つである。
【0016】前記第1の観点では、以下に示す第2の観
点に係る分水計量装置が好ましい。
点に係る分水計量装置が好ましい。
【0017】第2の観点に係る分水計量装置は、浄化槽
内部に設けられた一つ以上の室からの処理液が分配され
て流入する少なくとも循環用流路と放水用流路とが内部
に形成してある装置本体と、前記装置本体に接続してあ
り、前記処理液を前記各流路にそれぞれ流入させるため
の流入管とを有し、前記流入管には、前記循環用流路に
向けた第1流入口と、前記放水用流路に向けた第2流入
口とが形成してあることを特徴とする。
内部に設けられた一つ以上の室からの処理液が分配され
て流入する少なくとも循環用流路と放水用流路とが内部
に形成してある装置本体と、前記装置本体に接続してあ
り、前記処理液を前記各流路にそれぞれ流入させるため
の流入管とを有し、前記流入管には、前記循環用流路に
向けた第1流入口と、前記放水用流路に向けた第2流入
口とが形成してあることを特徴とする。
【0018】好ましくは、前記第1流入口が前記第2流
入口より低く配置してある。
入口より低く配置してある。
【0019】好ましくは、前記循環用流路には、浄化槽
に流入される一日の平均汚水量をQとした場合に、前記
循環用流路により循環される一日の平均循環量を2Q〜
6Qの範囲に調整可能な循環量計量手段が設けてある。
に流入される一日の平均汚水量をQとした場合に、前記
循環用流路により循環される一日の平均循環量を2Q〜
6Qの範囲に調整可能な循環量計量手段が設けてある。
【0020】好ましくは、前記循環用流路には、前記循
環量計量手段により余剰分とされた処理液を、前記第1
室へ処理液を返送する戻し手段が設けてある。
環量計量手段により余剰分とされた処理液を、前記第1
室へ処理液を返送する戻し手段が設けてある。
【0021】好ましくは、前記放水用流路には、浄化槽
に流入される一日の平均汚水量をQとした場合に、前記
放水用流路により放水される1時間当たりの放流量を0
Q〜(1.7/24)Qの範囲に調整可能な放水量計量
手段が設けてある。
に流入される一日の平均汚水量をQとした場合に、前記
放水用流路により放水される1時間当たりの放流量を0
Q〜(1.7/24)Qの範囲に調整可能な放水量計量
手段が設けてある。
【0022】
【作用】本発明に係る分水計量装置では、装置本体の内
部に形成された少なくとも2つの流路(たとえば循環用
流路と放水用流路)に対し、これら各流路に向けて、か
つ少なくとも前記各流路に対応する数の処理液流入口が
形成してある処理液の流入管が装置本体に接続してあ
る。このため、スムーズに各流路に処理液を流入させる
ことが可能であり、たとえば循環用と放水用などといっ
た複数の目的を単一の装置で実現することが容易であ
る。
部に形成された少なくとも2つの流路(たとえば循環用
流路と放水用流路)に対し、これら各流路に向けて、か
つ少なくとも前記各流路に対応する数の処理液流入口が
形成してある処理液の流入管が装置本体に接続してあ
る。このため、スムーズに各流路に処理液を流入させる
ことが可能であり、たとえば循環用と放水用などといっ
た複数の目的を単一の装置で実現することが容易であ
る。
【0023】本発明に係る分水計量装置では、装置本体
の内部が少なくとも2つの流路に分けて構成されている
ので、各流路毎の分水量の調整が容易である。
の内部が少なくとも2つの流路に分けて構成されている
ので、各流路毎の分水量の調整が容易である。
【0024】本発明に係る分水計量装置では、少なくと
も2つの流路を装置本体の内部に形成してあることによ
り、装置構成がコンパクトになり、製造コストの低下を
図ることができ、しかも装置のメンテナンス性も向上す
る。
も2つの流路を装置本体の内部に形成してあることによ
り、装置構成がコンパクトになり、製造コストの低下を
図ることができ、しかも装置のメンテナンス性も向上す
る。
【0025】本発明に係る浄化槽は、前述したいずれか
の分水計量装置を有する。浄化槽が、窒素分も生物学的
に除去するタイプの高度処理型浄化槽である場合などに
は、本発明に係る分水計量装置は、浄化槽の内部で、た
とえば好気性処理室、または好気処理された処理液が滞
留する処理水室もしくは沈澱室から嫌気性処理室へ処理
液の一部を循環させるために用いられる。
の分水計量装置を有する。浄化槽が、窒素分も生物学的
に除去するタイプの高度処理型浄化槽である場合などに
は、本発明に係る分水計量装置は、浄化槽の内部で、た
とえば好気性処理室、または好気処理された処理液が滞
留する処理水室もしくは沈澱室から嫌気性処理室へ処理
液の一部を循環させるために用いられる。
【0026】浄化槽が、流量調節機能付の家庭用浄化槽
である場合などには、浄化槽内部に、高水位線と低水位
線とを設け、その間を流量調整部位として、本発明に係
る分水計量装置を用い、沈澱室から消毒室、沈澱室から
第1嫌気性処理室または第2嫌気性処理室への処理液の
定量移送を行うことができる。
である場合などには、浄化槽内部に、高水位線と低水位
線とを設け、その間を流量調整部位として、本発明に係
る分水計量装置を用い、沈澱室から消毒室、沈澱室から
第1嫌気性処理室または第2嫌気性処理室への処理液の
定量移送を行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき、詳細に説明する。
形態に基づき、詳細に説明する。
【0028】本実施形態では、嫌気濾床接触曝気方式の
合併処理浄化槽を例示し、まずはこの浄化槽の全体構成
を説明する。次いで、前記浄化槽に用いる分水計量装置
を説明する。
合併処理浄化槽を例示し、まずはこの浄化槽の全体構成
を説明する。次いで、前記浄化槽に用いる分水計量装置
を説明する。
【0029】第1実施形態 図1は本発明の一実施形態に係る浄化槽を示す概略断面
図、図2は本発明の一実施形態に係る分水計量装置と、
エアリフトポンプとを含む処理水計量手段の側面図、図
3は本発明の一実施形態に係る分水計量装置を示す平面
図、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図、図5は図3の
V−V線に沿う断面図、図6は図3のVI−VI線に沿う断面
図、図7は図3のVII−VII線に沿う断面図、図8は図3
のVIII−VIII線に沿う断面図である。
図、図2は本発明の一実施形態に係る分水計量装置と、
エアリフトポンプとを含む処理水計量手段の側面図、図
3は本発明の一実施形態に係る分水計量装置を示す平面
図、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図、図5は図3の
V−V線に沿う断面図、図6は図3のVI−VI線に沿う断面
図、図7は図3のVII−VII線に沿う断面図、図8は図3
のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【0030】図1に示すように、本実施形態に係る浄化
槽の一例としての合併処理浄化槽100は、浄化槽本体
10を有する。浄化槽本体10を構成する材質は、特に
限定されず、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエス
テル、繊維強化プラスチック(FRP)などが例示され
るが、好ましくは、反応射出成形法(RIM)によって
得られるポリノルボルネン系樹脂で構成される。特に、
エラストマーで改質されたノルボルネン系モノマーの開
環重合体で構成してあることが好ましい。浄化槽本体1
0は、通常、上部槽体および下部槽体により組み立てら
れるが、上部槽体、中間部槽体および下部槽体により組
み立てられていてもよい。
槽の一例としての合併処理浄化槽100は、浄化槽本体
10を有する。浄化槽本体10を構成する材質は、特に
限定されず、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエス
テル、繊維強化プラスチック(FRP)などが例示され
るが、好ましくは、反応射出成形法(RIM)によって
得られるポリノルボルネン系樹脂で構成される。特に、
エラストマーで改質されたノルボルネン系モノマーの開
環重合体で構成してあることが好ましい。浄化槽本体1
0は、通常、上部槽体および下部槽体により組み立てら
れるが、上部槽体、中間部槽体および下部槽体により組
み立てられていてもよい。
【0031】浄化槽本体10の天部には、浄化槽100
のメンテナンスなどに必要となるマンホール蓋(図示省
略)が取り付けられるマンホール(図示省略)が、浄化
槽本体10の長手方向に沿って形成してある。浄化槽本
体10の長手方向の両端には、汚水を導入するための汚
水流入管18と、処理を終えた浄化水を放流するための
浄化水放流管20とがそれぞれ接続してある。
のメンテナンスなどに必要となるマンホール蓋(図示省
略)が取り付けられるマンホール(図示省略)が、浄化
槽本体10の長手方向に沿って形成してある。浄化槽本
体10の長手方向の両端には、汚水を導入するための汚
水流入管18と、処理を終えた浄化水を放流するための
浄化水放流管20とがそれぞれ接続してある。
【0032】本実施形態に係る浄化槽100は、嫌気性
処理と好気性処理とを行う合併処理浄化槽であることか
ら、浄化槽本体10の内部は、長手方向に沿って複数の
仕切板40,42,44および隔壁46により複数の処
理槽50,52,54,56,58に区切られている。
本実施形態では、汚水が導入される上流側から、第1嫌
気性処理室50、第2嫌気性処理室52、好気性処理室
(接触曝気室ともいう)54、沈澱室56、および消毒
室58の都合5室の処理室が順次形成してある。
処理と好気性処理とを行う合併処理浄化槽であることか
ら、浄化槽本体10の内部は、長手方向に沿って複数の
仕切板40,42,44および隔壁46により複数の処
理槽50,52,54,56,58に区切られている。
本実施形態では、汚水が導入される上流側から、第1嫌
気性処理室50、第2嫌気性処理室52、好気性処理室
(接触曝気室ともいう)54、沈澱室56、および消毒
室58の都合5室の処理室が順次形成してある。
【0033】第1嫌気性処理室50は、流入管18から
汚水が導入される処理室であり、隣接する第2嫌気性処
理室52とは仕切り板40で仕切られているが、当該仕
切り板40の上部に開設された連通孔40aによって両
室50,52は連通している。第1嫌気性処理室50に
は、合成樹脂などの濾材に嫌気性菌が付着した第1嫌気
性濾床30aが支持されて設けてある。
汚水が導入される処理室であり、隣接する第2嫌気性処
理室52とは仕切り板40で仕切られているが、当該仕
切り板40の上部に開設された連通孔40aによって両
室50,52は連通している。第1嫌気性処理室50に
は、合成樹脂などの濾材に嫌気性菌が付着した第1嫌気
性濾床30aが支持されて設けてある。
【0034】第2嫌気性処理室52は、第1嫌気性処理
室50で嫌気性処理された処理液が導入される第2の嫌
気性処理室であり、隣接する好気性処理室54とは仕切
り板42で仕切られているが、当該仕切り板42の上部
に開設された連通孔42aによって両室52,54は連
通している。第2嫌気性処理室52にも第1嫌気性処理
室50と同様の、合成樹脂などの濾材に嫌気性菌が付着
した第2嫌気性濾床30bが支持されて設けてある。
室50で嫌気性処理された処理液が導入される第2の嫌
気性処理室であり、隣接する好気性処理室54とは仕切
り板42で仕切られているが、当該仕切り板42の上部
に開設された連通孔42aによって両室52,54は連
通している。第2嫌気性処理室52にも第1嫌気性処理
室50と同様の、合成樹脂などの濾材に嫌気性菌が付着
した第2嫌気性濾床30bが支持されて設けてある。
【0035】上述した両室50,52の嫌気性濾床30
a,30bに付着される嫌気性菌は、汚水中の有機物
を、酢酸やプロピオン酸などの有機酸に低分子化し、さ
らにこの有機酸はメタンガスや二酸化炭素ガスに分解さ
れる。なお、上述した両室50,52の少なくとも何れ
かには、流入水量の変動を緩和する流量調整室または流
量調整部が設けてあってもよく、第1嫌気性処理室20
には濾材を充填せずに、沈澱分離室または夾雑物除去室
としてあってもよい。
a,30bに付着される嫌気性菌は、汚水中の有機物
を、酢酸やプロピオン酸などの有機酸に低分子化し、さ
らにこの有機酸はメタンガスや二酸化炭素ガスに分解さ
れる。なお、上述した両室50,52の少なくとも何れ
かには、流入水量の変動を緩和する流量調整室または流
量調整部が設けてあってもよく、第1嫌気性処理室20
には濾材を充填せずに、沈澱分離室または夾雑物除去室
としてあってもよい。
【0036】好気性処理室54は、第2嫌気性処理室5
2でさらに嫌気性処理された処理液が導入される処理室
であり、隣接する沈澱室56とは仕切り板44で仕切ら
れているが、当該仕切り板44の下部に形成されたスロ
ット(狭小通路)44aによって両室54,56は連通
している。好気性処理室54には、合成樹脂などの濾材
に好気性菌が付着した好気性濾床30cが支持されて設
けてある。なお、図1において符号「21」は、当該好
気性処理室54の好気性処理を促進させるための散気管
であり、図示しない送気装置に接続してある。
2でさらに嫌気性処理された処理液が導入される処理室
であり、隣接する沈澱室56とは仕切り板44で仕切ら
れているが、当該仕切り板44の下部に形成されたスロ
ット(狭小通路)44aによって両室54,56は連通
している。好気性処理室54には、合成樹脂などの濾材
に好気性菌が付着した好気性濾床30cが支持されて設
けてある。なお、図1において符号「21」は、当該好
気性処理室54の好気性処理を促進させるための散気管
であり、図示しない送気装置に接続してある。
【0037】沈澱室56は、好気性処理室54で好気性
処理された処理液が導入される室であり、隣接する消毒
室58とは隔壁46によって仕切られているが、当該隔
壁46の上部を通じて両室56,58は連通している。
本実施形態の沈澱室56では、重力沈降したスラッジを
極力底部に集約するために、浄化槽本体10の槽底が好
気性処理室54側に向かって傾斜して形成してあり、こ
れにより沈澱室56のスラッジは仕切り板44の下端で
あるスロット44aの近傍に堆積することとなる。
処理された処理液が導入される室であり、隣接する消毒
室58とは隔壁46によって仕切られているが、当該隔
壁46の上部を通じて両室56,58は連通している。
本実施形態の沈澱室56では、重力沈降したスラッジを
極力底部に集約するために、浄化槽本体10の槽底が好
気性処理室54側に向かって傾斜して形成してあり、こ
れにより沈澱室56のスラッジは仕切り板44の下端で
あるスロット44aの近傍に堆積することとなる。
【0038】消毒室58は、沈澱室56の上澄み液が導
入される室であり、薬剤筒(図示省略)によって消毒剤
が供給される一体成形された小室である。
入される室であり、薬剤筒(図示省略)によって消毒剤
が供給される一体成形された小室である。
【0039】処理水計量手段 本実施形態では、沈澱室56の上層部には、処理水計量
手段60が配置してある。処理水計量手段60の設置位
置は、少なくとも浄化槽内部の水位線の上方であれば特
に限定されず、沈澱室56の上層部以外の第1嫌気性処
理室50、第2嫌気性処理室52、または好気性処理室
54の上層部に配置してあってもよいが、マンホール口
の直下に設置することが好ましい。
手段60が配置してある。処理水計量手段60の設置位
置は、少なくとも浄化槽内部の水位線の上方であれば特
に限定されず、沈澱室56の上層部以外の第1嫌気性処
理室50、第2嫌気性処理室52、または好気性処理室
54の上層部に配置してあってもよいが、マンホール口
の直下に設置することが好ましい。
【0040】処理水計量手段60は分水計量装置70を
有する。分水計量装置70の詳細は後述する。
有する。分水計量装置70の詳細は後述する。
【0041】分水計量装置70の底部には、取り込み管
62に連結された揚水管63が接続してある。
62に連結された揚水管63が接続してある。
【0042】図1〜2に示すように、取り込み管62の
先端部には、取り込み口62aが形成してあり、ここか
ら沈澱室56の上澄み液(以下、単に処理液ともいう場
合がある)を取り込み可能としてある。揚水管63は、
取り込み管62を通じて導入された沈澱室56の上澄み
液を、分水計量装置70に導入する役割を果たす。
先端部には、取り込み口62aが形成してあり、ここか
ら沈澱室56の上澄み液(以下、単に処理液ともいう場
合がある)を取り込み可能としてある。揚水管63は、
取り込み管62を通じて導入された沈澱室56の上澄み
液を、分水計量装置70に導入する役割を果たす。
【0043】揚水管63の下端部には、エアリフト効果
を発揮させるためのエアー配管68が接続してある。エ
アー配管68の上端部には、吹き込み空気量を調節する
ためのエアリフト用バルブ69が設けてある。この種の
エアリフトポンプは、吹き込み空気を生成する送風機以
外に運動する部分がないので、摩耗や故障のおそれがな
く、耐食性材料の使用が容易である。ただし、本発明に
おいてはエアリフトポンプにのみ限定されることなく、
他の揚水手段を用いることは可能である。
を発揮させるためのエアー配管68が接続してある。エ
アー配管68の上端部には、吹き込み空気量を調節する
ためのエアリフト用バルブ69が設けてある。この種の
エアリフトポンプは、吹き込み空気を生成する送風機以
外に運動する部分がないので、摩耗や故障のおそれがな
く、耐食性材料の使用が容易である。ただし、本発明に
おいてはエアリフトポンプにのみ限定されることなく、
他の揚水手段を用いることは可能である。
【0044】図1および図3に示すように、分水計量装
置70の幅方向一側端部(図3参照)には、放流管65
が接続してある。放流管65は、分水計量装置70内で
計量された適量の処理液を消毒室58へ放流する役割を
果たす。
置70の幅方向一側端部(図3参照)には、放流管65
が接続してある。放流管65は、分水計量装置70内で
計量された適量の処理液を消毒室58へ放流する役割を
果たす。
【0045】分水計量装置70の長手方向一側端部(図
3参照)には、返送管66が接続してある。返送管66
は、分水計量装置70内で計量された適量の処理液を、
本実施形態では第1嫌気性処理室50へ返送する役割を
果たす。
3参照)には、返送管66が接続してある。返送管66
は、分水計量装置70内で計量された適量の処理液を、
本実施形態では第1嫌気性処理室50へ返送する役割を
果たす。
【0046】分水計量装置70の幅方向他側端部(図3
参照)には、戻し管67が接続してある。戻し管67に
は揚水管63が連結してある。戻し管67は、分水計量
装置70内に導入された処理液のうち、放流管65にも
返送管66にも導入されない余剰処理液を揚水管63へ
戻す役割を果たす。
参照)には、戻し管67が接続してある。戻し管67に
は揚水管63が連結してある。戻し管67は、分水計量
装置70内に導入された処理液のうち、放流管65にも
返送管66にも導入されない余剰処理液を揚水管63へ
戻す役割を果たす。
【0047】浄化槽の作用 本実施形態に係る浄化槽100では、以下のようにして
汚水処理が行われる。
汚水処理が行われる。
【0048】図1に示すように、汚水流入管18から第
1嫌気性処理室50へ流入した汚水は、下向流により第
1嫌気性濾床30aを通過する際に以下に示すような嫌
気性処理が施される。まず酸生成菌により汚水中の有機
物が酢酸やプロピオン酸などの有機酸に低分子化され、
さらにこの有機酸はメタン菌などによってメタンガスや
二酸化炭素ガスに分解される。また、有機態窒素からア
ンモニア態窒素(NH 4 +−N)が生成される。嫌気性
処理後の処理液は、仕切り板40の上部に設けられた連
通孔40aを自然越流して第2嫌気性処理室52へ流下
し、ここで第1嫌気性処理室50と同様の嫌気性処理が
繰り返し行われる。
1嫌気性処理室50へ流入した汚水は、下向流により第
1嫌気性濾床30aを通過する際に以下に示すような嫌
気性処理が施される。まず酸生成菌により汚水中の有機
物が酢酸やプロピオン酸などの有機酸に低分子化され、
さらにこの有機酸はメタン菌などによってメタンガスや
二酸化炭素ガスに分解される。また、有機態窒素からア
ンモニア態窒素(NH 4 +−N)が生成される。嫌気性
処理後の処理液は、仕切り板40の上部に設けられた連
通孔40aを自然越流して第2嫌気性処理室52へ流下
し、ここで第1嫌気性処理室50と同様の嫌気性処理が
繰り返し行われる。
【0049】第2嫌気性処理室52の処理液が、仕切り
板42の上部に設けられた連通孔42aを自然越流して
好気性処理室54に至ると、第1および第2嫌気性処理
室50,52で生成されたアンモニア態窒素は、当該好
気性処理室54において、硝化菌などの好気性菌によっ
て、硝酸態窒素(NO3 −−N)や亜硝酸態窒素(NO
2 −−N)に酸化分解される。
板42の上部に設けられた連通孔42aを自然越流して
好気性処理室54に至ると、第1および第2嫌気性処理
室50,52で生成されたアンモニア態窒素は、当該好
気性処理室54において、硝化菌などの好気性菌によっ
て、硝酸態窒素(NO3 −−N)や亜硝酸態窒素(NO
2 −−N)に酸化分解される。
【0050】好気性処理室54の処理液が、仕切り板4
4の下部に設けられたスロット44aを通って沈澱室5
6へ流れると、その処理液は、その濁質成分が沈澱分離
される。沈澱分離後の上澄み液は、処理水計量手段60
に導入される。
4の下部に設けられたスロット44aを通って沈澱室5
6へ流れると、その処理液は、その濁質成分が沈澱分離
される。沈澱分離後の上澄み液は、処理水計量手段60
に導入される。
【0051】より詳細には、沈澱分離後の上澄み液は、
図2に示す取り込み口62aから取り込み管62内に取
り込まれ、揚水管63を通じて分水計量装置70に導入
される。沈澱分離後の上澄み液を取り込み管62内に取
り込むには、本実施形態では、エアー配管68から揚水
管63内へ空気を吹き込み、これにより、揚水管63内
を密度の小さい気泡水で満たして揚水管63外の水との
間に比重差を生じさせることにより行う。
図2に示す取り込み口62aから取り込み管62内に取
り込まれ、揚水管63を通じて分水計量装置70に導入
される。沈澱分離後の上澄み液を取り込み管62内に取
り込むには、本実施形態では、エアー配管68から揚水
管63内へ空気を吹き込み、これにより、揚水管63内
を密度の小さい気泡水で満たして揚水管63外の水との
間に比重差を生じさせることにより行う。
【0052】分水計量装置70に導入された処理液は、
計量された結果、その適量が、返送管66および放流管
65を介して、それぞれ第1嫌気性処理室50および消
毒室58へ導入される。
計量された結果、その適量が、返送管66および放流管
65を介して、それぞれ第1嫌気性処理室50および消
毒室58へ導入される。
【0053】返送管66を介して第1嫌気性処理室50
へ還流された処理液は、再度の汚水処理に供される。こ
のように、好気性処理室54で硝化処理され、しかも沈
澱分離後の上澄み液の一部が第1嫌気性処理室50へ還
流されると、第1嫌気性処理室50の脱窒菌は、この還
流液に含まれる硝酸態窒素や亜硝酸態窒素などの酸素を
利用し、第1嫌気性処理室50に導入される有機物を分
解して生存するためのエネルギーを得ることになる。こ
れにより、第1嫌気性処理室50の有機物分解は、嫌気
性処理だけでなく、還流液に作用する脱窒菌によっても
行われることになるので、嫌気性処理によるアンモニア
態窒素の過剰増加を抑制でき、嫌気性菌の活性を適切に
維持できる。また、このようにして還流液に含まれる硝
酸態窒素や亜硝酸態窒素などの酸素が脱窒菌に利用され
る結果、これら硝酸態窒素や亜硝酸態窒素は還元されて
分子状の窒素(N2 )や亜酸化窒素(N2 O)に分
解され、この窒素や亜酸化窒素を系内から除去すること
により、好気性処理室54の硝酸態窒素や亜硝酸態窒素
の濃度が可及的速やかに低減される。
へ還流された処理液は、再度の汚水処理に供される。こ
のように、好気性処理室54で硝化処理され、しかも沈
澱分離後の上澄み液の一部が第1嫌気性処理室50へ還
流されると、第1嫌気性処理室50の脱窒菌は、この還
流液に含まれる硝酸態窒素や亜硝酸態窒素などの酸素を
利用し、第1嫌気性処理室50に導入される有機物を分
解して生存するためのエネルギーを得ることになる。こ
れにより、第1嫌気性処理室50の有機物分解は、嫌気
性処理だけでなく、還流液に作用する脱窒菌によっても
行われることになるので、嫌気性処理によるアンモニア
態窒素の過剰増加を抑制でき、嫌気性菌の活性を適切に
維持できる。また、このようにして還流液に含まれる硝
酸態窒素や亜硝酸態窒素などの酸素が脱窒菌に利用され
る結果、これら硝酸態窒素や亜硝酸態窒素は還元されて
分子状の窒素(N2 )や亜酸化窒素(N2 O)に分
解され、この窒素や亜酸化窒素を系内から除去すること
により、好気性処理室54の硝酸態窒素や亜硝酸態窒素
の濃度が可及的速やかに低減される。
【0054】また、放流管65を介して消毒室58へ放
流された処理液は、薬剤筒(図示省略)によって供給さ
れた消毒剤で塩素消毒された後、浄化水放流管20を通
じて放流水として外部に放流される。
流された処理液は、薬剤筒(図示省略)によって供給さ
れた消毒剤で塩素消毒された後、浄化水放流管20を通
じて放流水として外部に放流される。
【0055】一方、分水計量装置70に導入された処理
液のうち、返送管66にも放流管65にも導入されなか
った余剰処理液は、戻し管67を介して揚水管63に戻
され、再度、分水計量装置70に導入される。
液のうち、返送管66にも放流管65にも導入されなか
った余剰処理液は、戻し管67を介して揚水管63に戻
され、再度、分水計量装置70に導入される。
【0056】本実施形態に係る浄化槽100では、処理
水計量手段60が設けてあるので、沈澱室56の上澄み
液を集水して嫌気性菌の活性を維持できると共に、汚水
中の窒素成分を効果的に除去できる。
水計量手段60が設けてあるので、沈澱室56の上澄み
液を集水して嫌気性菌の活性を維持できると共に、汚水
中の窒素成分を効果的に除去できる。
【0057】また、本実施形態では、処理水計量手段6
0の一構成部材である分水計量装置70からの戻し管6
7と揚水管63とを連結してあり、分水計量装置70で
の余剰処理液を、沈澱室56に戻さず、揚水管63に戻
すこととしてあるので、取り込み口62aからの取り込
み量を少なくすることができる。これにより、沈澱室5
6を流れる処理液の流速を遅らせることができるので、
沈澱効率を損なうことを効果的に防止できるとともに、
浮上スカムの取り込み防止の役割も果たすことができ
る。
0の一構成部材である分水計量装置70からの戻し管6
7と揚水管63とを連結してあり、分水計量装置70で
の余剰処理液を、沈澱室56に戻さず、揚水管63に戻
すこととしてあるので、取り込み口62aからの取り込
み量を少なくすることができる。これにより、沈澱室5
6を流れる処理液の流速を遅らせることができるので、
沈澱効率を損なうことを効果的に防止できるとともに、
浮上スカムの取り込み防止の役割も果たすことができ
る。
【0058】分水計量装置 図3に示すように、本実施形態に係る分水計量装置70
は、矩形箱体71を有する。矩形箱体71は、たとえ
ば、ステンレス鋼、鉄などの金属、あるいは塩化ビニル
樹脂、ポリプロピレン、ABS樹脂などの合成樹脂で構
成される。
は、矩形箱体71を有する。矩形箱体71は、たとえ
ば、ステンレス鋼、鉄などの金属、あるいは塩化ビニル
樹脂、ポリプロピレン、ABS樹脂などの合成樹脂で構
成される。
【0059】矩形箱体71の内部は、その長手方向(=
汚水が汚水流入管18から浄化水放流管20へ放流され
ていく方向)に対する幅方向に沿って区画板72a,7
2b,72cにより2つの流路73a,73bに区切ら
れている。本実施形態では、矩形箱体71を平面視した
場合において、下側には循環用流路73aが形成してあ
り、上側には放水用流路73bが形成してある。すなわ
ち、一つの矩形箱体71の内部に、循環用流路73aと
放水用流路73bとがそれぞれ独立して形成してある。
汚水が汚水流入管18から浄化水放流管20へ放流され
ていく方向)に対する幅方向に沿って区画板72a,7
2b,72cにより2つの流路73a,73bに区切ら
れている。本実施形態では、矩形箱体71を平面視した
場合において、下側には循環用流路73aが形成してあ
り、上側には放水用流路73bが形成してある。すなわ
ち、一つの矩形箱体71の内部に、循環用流路73aと
放水用流路73bとがそれぞれ独立して形成してある。
【0060】循環用流路73aの横断面積(流入管78
の軸線に垂直な断面)と放水用流路73bの横断面積と
の比は、特に限定されないが、通常、放流水の量と比較
して循環水の量の方が多いことから、循環用流路73a
の横断面積1に対して、放水用流路73bの横断面積
0.5〜0.8程度の大きさであることが好ましい。循
環用流路73aが小さすぎると、返送管66で返送され
る処理液の流量が少なくなりすぎ好ましくなく、逆に大
きすぎると、放流管65で放流される処理液の流量が少
なくなりすぎて好ましくないからである。循環用流路7
3aの横断面積と、放水用流路73bの横断面積とは、
区画板72a,72b,72cの位置を変えて設計する
ことで、その面積割合を変えることは可能である。
の軸線に垂直な断面)と放水用流路73bの横断面積と
の比は、特に限定されないが、通常、放流水の量と比較
して循環水の量の方が多いことから、循環用流路73a
の横断面積1に対して、放水用流路73bの横断面積
0.5〜0.8程度の大きさであることが好ましい。循
環用流路73aが小さすぎると、返送管66で返送され
る処理液の流量が少なくなりすぎ好ましくなく、逆に大
きすぎると、放流管65で放流される処理液の流量が少
なくなりすぎて好ましくないからである。循環用流路7
3aの横断面積と、放水用流路73bの横断面積とは、
区画板72a,72b,72cの位置を変えて設計する
ことで、その面積割合を変えることは可能である。
【0061】循環用流路73aの内部は、その長手方向
に沿って2枚の整流板74a,74bにより複数の室7
5a,75b,75cに区切られている。本実施形態で
は、沈澱室56の上澄み液が導入される上流側から、第
1流入室75a、第1流量調整室75bおよび第1流出
室75cが順次形成してある。
に沿って2枚の整流板74a,74bにより複数の室7
5a,75b,75cに区切られている。本実施形態で
は、沈澱室56の上澄み液が導入される上流側から、第
1流入室75a、第1流量調整室75bおよび第1流出
室75cが順次形成してある。
【0062】放水用流路73bの内部は、その長手方向
に沿って2枚の整流板76a,76bにより3つのブロ
ック77a,77b,77cに区切られている。本実施
形態では、沈澱室56の上澄み液が導入される上流側か
ら、第2流入室77a、第2流量調整室77bおよび第
2流出室77cが順次形成してある。
に沿って2枚の整流板76a,76bにより3つのブロ
ック77a,77b,77cに区切られている。本実施
形態では、沈澱室56の上澄み液が導入される上流側か
ら、第2流入室77a、第2流量調整室77bおよび第
2流出室77cが順次形成してある。
【0063】第1流入室75aと第2流入室77aと
は、区画板72aにより仕切られて形成されているが、
この区画板72aには、その高さ方向に沿って延びる流
入管78が接続してある。
は、区画板72aにより仕切られて形成されているが、
この区画板72aには、その高さ方向に沿って延びる流
入管78が接続してある。
【0064】図3〜5に示すように、流入管78の第1
流入室75側には第1流入口78aが形成してあり、流
入管78の第2流入室77a側には第2流入口78bが
形成してある。流入管78は、図4に示す揚水管63に
接続してあり、揚水管63により沈澱室56の上部から
吸い上げた上澄み液が、第1流入口78aを通して第1
流入室75a内に、かつ第2流入口78bを通して第2
流入室77a内に、それぞれ流入するようになってい
る。流入管78の第1流入口78aは、第1流入室75
a内において、底面から所定の高さH1の位置で開口し
ており、流入管78の第2流入口78bは、第2流入室
77a内において、底面から所定の高さH2の位置で開
口している。第1流入口78aおよび第2流入口78b
の配置は、特に限定されないが、通常、放流水の量と比
較して循環水の量の方が多いので、放流側より循環側を
低く設定することが好ましい。このため、本実施形態で
は、高さH2と高さH1との差(H2−H1)は、好ま
しくは18〜22mm、より好ましくは20mm程度で
ある。
流入室75側には第1流入口78aが形成してあり、流
入管78の第2流入室77a側には第2流入口78bが
形成してある。流入管78は、図4に示す揚水管63に
接続してあり、揚水管63により沈澱室56の上部から
吸い上げた上澄み液が、第1流入口78aを通して第1
流入室75a内に、かつ第2流入口78bを通して第2
流入室77a内に、それぞれ流入するようになってい
る。流入管78の第1流入口78aは、第1流入室75
a内において、底面から所定の高さH1の位置で開口し
ており、流入管78の第2流入口78bは、第2流入室
77a内において、底面から所定の高さH2の位置で開
口している。第1流入口78aおよび第2流入口78b
の配置は、特に限定されないが、通常、放流水の量と比
較して循環水の量の方が多いので、放流側より循環側を
低く設定することが好ましい。このため、本実施形態で
は、高さH2と高さH1との差(H2−H1)は、好ま
しくは18〜22mm、より好ましくは20mm程度で
ある。
【0065】第1流入室 図3および図6に示すように、第1流入室75aは、第
1流入口78aから沈澱室56の上澄み液が導入される
室であり、隣接する第1流量調整室75bとは整流板7
4aで仕切られているが、当該整流板74aの上部に形
成された四角堰742aおよび整流板74aの下部近傍
に開設された整流口744aによって両室75a,75
bは連通している。四角堰742aは、整流板74aよ
りも20〜30%程度低い高さを有するが、本発明では
特に限定されない。整流口744aの大きさ、形状、個
数および形成位置は、処理される上澄み液の水量などに
より適宜選択すればよく、本発明では特に限定されな
い。
1流入口78aから沈澱室56の上澄み液が導入される
室であり、隣接する第1流量調整室75bとは整流板7
4aで仕切られているが、当該整流板74aの上部に形
成された四角堰742aおよび整流板74aの下部近傍
に開設された整流口744aによって両室75a,75
bは連通している。四角堰742aは、整流板74aよ
りも20〜30%程度低い高さを有するが、本発明では
特に限定されない。整流口744aの大きさ、形状、個
数および形成位置は、処理される上澄み液の水量などに
より適宜選択すればよく、本発明では特に限定されな
い。
【0066】図3および図7に示すように、第1流量調
整室75bは、第1流入室75aからの処理液が導入さ
れる室であり、隣接する第1流出室75cとは整流板7
4bで仕切られているが、当該整流板74bの下部近傍
に開設された整流口742bによって両室75b,75
cは連通している。本実施形態では、整流口742bの
形状は三角ノッチ状であり、その個数は1個であるが、
その形状、大きさ、形状、個数および形成位置は、処理
される上澄み液の水量などにより適宜選択すればよく、
本発明では特に限定されない。
整室75bは、第1流入室75aからの処理液が導入さ
れる室であり、隣接する第1流出室75cとは整流板7
4bで仕切られているが、当該整流板74bの下部近傍
に開設された整流口742bによって両室75b,75
cは連通している。本実施形態では、整流口742bの
形状は三角ノッチ状であり、その個数は1個であるが、
その形状、大きさ、形状、個数および形成位置は、処理
される上澄み液の水量などにより適宜選択すればよく、
本発明では特に限定されない。
【0067】図3および図8に示すように、本実施形態
では、整流板74bに対して、上下方向にスライド移動
自在な流量調整板79aが装着してある。流量調整板7
9aを上下方向に昇降させることで、整流口742bの
開口面積が変化し、第1流量調整室75bから整流口7
42bを通じて第1流出室75cへ流れ込む流量の調節
が可能になっている。
では、整流板74bに対して、上下方向にスライド移動
自在な流量調整板79aが装着してある。流量調整板7
9aを上下方向に昇降させることで、整流口742bの
開口面積が変化し、第1流量調整室75bから整流口7
42bを通じて第1流出室75cへ流れ込む流量の調節
が可能になっている。
【0068】図3に示すように、第1流量調整室75b
には、第1戻し口80が形成してある。第1戻し口80
は、図3に示す戻し管67に接続してあり、余剰の処理
液を沈澱室56に返送できるようになっている。本実施
形態では、第1戻し口80に対して上下方向にスライド
移動自在な流量調整板79cが装着してある。流量調整
板79cを上下方向に昇降させることで、第1戻し口8
0の開口面積が変化し、第1流量調整室75bから第1
戻し口80を通じて戻し管67へ流れ込む流量の調節が
可能になっている。
には、第1戻し口80が形成してある。第1戻し口80
は、図3に示す戻し管67に接続してあり、余剰の処理
液を沈澱室56に返送できるようになっている。本実施
形態では、第1戻し口80に対して上下方向にスライド
移動自在な流量調整板79cが装着してある。流量調整
板79cを上下方向に昇降させることで、第1戻し口8
0の開口面積が変化し、第1流量調整室75bから第1
戻し口80を通じて戻し管67へ流れ込む流量の調節が
可能になっている。
【0069】本実施形態では、第1流入室75aの横断
面積と、第1流量調整室75bの横断面積とは略同一で
あるが、整流板74aの位置を変えて設計することで、
その面積割合を変えることは可能である。
面積と、第1流量調整室75bの横断面積とは略同一で
あるが、整流板74aの位置を変えて設計することで、
その面積割合を変えることは可能である。
【0070】第1流出室75cは、第1流量調整室75
bからの処理液が導入される室である。第1流出室75
cには、循環口81が形成してある。循環口81は、図
3に示す返送管66に接続してあり、適量の処理液を第
1嫌気性処理室50に循環できるようになっている。
bからの処理液が導入される室である。第1流出室75
cには、循環口81が形成してある。循環口81は、図
3に示す返送管66に接続してあり、適量の処理液を第
1嫌気性処理室50に循環できるようになっている。
【0071】第2流入室 図3および図6に示すように、第2流入室77aは、第
2流入口78bから沈澱室56の上澄み液が導入される
室であり、隣接する第2流量調整室77bとは整流板7
6aで仕切られているが、当該整流板76aの上部に形
成された四角堰762aおよび整流板76aの下部近傍
に開設された整流口764aによって両室77a,77
bは連通している。四角堰762aは、整流板76aよ
りも20〜30%程度低い高さを有するが、本発明では
特に限定されない。整流口764aの大きさ、形状、個
数および形成位置は、処理される上澄み液の水量などに
より適宜選択すればよく、本発明では特に限定されな
い。
2流入口78bから沈澱室56の上澄み液が導入される
室であり、隣接する第2流量調整室77bとは整流板7
6aで仕切られているが、当該整流板76aの上部に形
成された四角堰762aおよび整流板76aの下部近傍
に開設された整流口764aによって両室77a,77
bは連通している。四角堰762aは、整流板76aよ
りも20〜30%程度低い高さを有するが、本発明では
特に限定されない。整流口764aの大きさ、形状、個
数および形成位置は、処理される上澄み液の水量などに
より適宜選択すればよく、本発明では特に限定されな
い。
【0072】図3および図7に示すように、第2流量調
整室77bは、第2流入室77aからの処理液が導入さ
れる室であり、隣接する第2流出室77cとは整流板7
6bで仕切られているが、当該整流板76bの下部近傍
に開設された整流口762bによって両室77b,77
cは連通している。本実施形態では、整流口762bの
形状は三角ノッチ状であり、その個数は1個であるが、
その形状、大きさ、個数および形成位置は、処理される
上澄み液の水量などにより適宜選択すればよく、本発明
では特に限定されない。
整室77bは、第2流入室77aからの処理液が導入さ
れる室であり、隣接する第2流出室77cとは整流板7
6bで仕切られているが、当該整流板76bの下部近傍
に開設された整流口762bによって両室77b,77
cは連通している。本実施形態では、整流口762bの
形状は三角ノッチ状であり、その個数は1個であるが、
その形状、大きさ、個数および形成位置は、処理される
上澄み液の水量などにより適宜選択すればよく、本発明
では特に限定されない。
【0073】図3および図8に示すように、本実施形態
では、整流板76bに対して、上下方向にスライド移動
自在な流量調整板79bが装着してある。流量調整板7
9bを上下方向に昇降させることで、整流口762bの
開口面積が変化し、第2流量調整室77bから整流口7
62bを通じて第2流出室77cへ流れ込む流量の調節
が可能になっている。
では、整流板76bに対して、上下方向にスライド移動
自在な流量調整板79bが装着してある。流量調整板7
9bを上下方向に昇降させることで、整流口762bの
開口面積が変化し、第2流量調整室77bから整流口7
62bを通じて第2流出室77cへ流れ込む流量の調節
が可能になっている。
【0074】図3および図4に示すように、第2流量調
整室77bには、第2戻し口80aが形成してある。本
実施形態では、第2戻し口80aから、余剰の上澄み液
を沈澱室56に直接返送できるようになっている。本実
施形態では、第2戻し口80aに対して、上下方向にス
ライド移動自在な流量調整板79dが装着してある。流
量調整板79dを上下方向に昇降させることで、第2戻
し口80aの開口面積が変化し、第2流量調整室77b
から第2戻し口80aを通じて沈澱室56へ流れ込む流
量の調節が可能になっている。
整室77bには、第2戻し口80aが形成してある。本
実施形態では、第2戻し口80aから、余剰の上澄み液
を沈澱室56に直接返送できるようになっている。本実
施形態では、第2戻し口80aに対して、上下方向にス
ライド移動自在な流量調整板79dが装着してある。流
量調整板79dを上下方向に昇降させることで、第2戻
し口80aの開口面積が変化し、第2流量調整室77b
から第2戻し口80aを通じて沈澱室56へ流れ込む流
量の調節が可能になっている。
【0075】本実施形態では、第2流入室77aの横断
面積と、第2流量調整室77bの横断面積とは略同一で
あるが、整流板76aの位置を変えて設計することで、
その面積割合を変えることは可能である。
面積と、第2流量調整室77bの横断面積とは略同一で
あるが、整流板76aの位置を変えて設計することで、
その面積割合を変えることは可能である。
【0076】第2流出室77cは、第2流量調整室77
bからの処理液が導入される室である。第2流出室77
cには、放流口82が形成してある。放流口82は、図
3に示す放流管65に接続してあり、適量の処理液を消
毒室58に移送できるようになっている。
bからの処理液が導入される室である。第2流出室77
cには、放流口82が形成してある。放流口82は、図
3に示す放流管65に接続してあり、適量の処理液を消
毒室58に移送できるようになっている。
【0077】分水計量装置の作用 本実施形態に係る分水計量装置70は、以下に示す作用
を奏する。すなわち、エアリフトポンプなどを揚水手段
を用いて、揚水管63から流入した処理液は、まず、流
入管78の第1流入口78aおよび第2流入口78bを
通じて、第1流入室75aおよび第2流入室77aにそ
れぞれ分配され、それぞれ滞留する。
を奏する。すなわち、エアリフトポンプなどを揚水手段
を用いて、揚水管63から流入した処理液は、まず、流
入管78の第1流入口78aおよび第2流入口78bを
通じて、第1流入室75aおよび第2流入室77aにそ
れぞれ分配され、それぞれ滞留する。
【0078】滞留した処理液は、整流板74a,76a
にそれぞれ設けられた整流口744a,764aを通過
する。整流口744a,764aを通過することによ
り、処理液は整流され、波や泡が抑制される。整流口の
開口面積を上回る量の処理液が導入させることにより、
処理液が溜まっていき、これが四角堰742a,762
aの高さまで溜まると、それ以上の処理液は、整流板7
4a,76aを乗り越えて、第1流量調整室75b,7
7bへ流入する。
にそれぞれ設けられた整流口744a,764aを通過
する。整流口744a,764aを通過することによ
り、処理液は整流され、波や泡が抑制される。整流口の
開口面積を上回る量の処理液が導入させることにより、
処理液が溜まっていき、これが四角堰742a,762
aの高さまで溜まると、それ以上の処理液は、整流板7
4a,76aを乗り越えて、第1流量調整室75b,7
7bへ流入する。
【0079】流量調整室75b,77bへ流入した処理
液は、整流板74b,76bにそれぞれ設けられた整流
口742b,762bを通過する。
液は、整流板74b,76bにそれぞれ設けられた整流
口742b,762bを通過する。
【0080】このとき、循環用流路73a側では、以下
の作用を奏する。すなわち、整流口742bを覆うよう
にして装着してある流量調整板79aを、循環口81お
よび返送管66から排出される循環水量が好ましくは2
Q〜6Q(ただし、Qは一日の平均流入水量を表す)、
より好ましくは3Q〜5Qになるように上下方向にスラ
イド移動させる。循環水量が上記範囲になるように調整
することで、窒素分除去に適したものとすることがで
き、このように調整することで、整流口742bの開口
面積が変化し、第1流量調整室75bから整流口742
bを通じて第1流出室75cへ流れ込む流量が適量に調
整される。第1流出室75cへ流入した適量の処理液
は、循環口81および返送管66を通じて、第1嫌気性
処理室50に循環される。 一方、第1流量調整室75
b内の流量調整により余剰とされた余剰処理液は、第1
戻し口80および戻し管67を通じて沈澱室56に戻さ
れる。
の作用を奏する。すなわち、整流口742bを覆うよう
にして装着してある流量調整板79aを、循環口81お
よび返送管66から排出される循環水量が好ましくは2
Q〜6Q(ただし、Qは一日の平均流入水量を表す)、
より好ましくは3Q〜5Qになるように上下方向にスラ
イド移動させる。循環水量が上記範囲になるように調整
することで、窒素分除去に適したものとすることがで
き、このように調整することで、整流口742bの開口
面積が変化し、第1流量調整室75bから整流口742
bを通じて第1流出室75cへ流れ込む流量が適量に調
整される。第1流出室75cへ流入した適量の処理液
は、循環口81および返送管66を通じて、第1嫌気性
処理室50に循環される。 一方、第1流量調整室75
b内の流量調整により余剰とされた余剰処理液は、第1
戻し口80および戻し管67を通じて沈澱室56に戻さ
れる。
【0081】また、放水用流路73b側では、以下の作
用を奏する。すなわち、整流口762bを覆うようにし
て装着してある流量調整板79bを、放流口82および
放流管65から排出される1時間当たりの放流水量が、
好ましくは0Q〜(1.7/24)Q程度、より好まし
くは約(1.5/24)Q程度(水位はMWL〜HWL
時)になるように上下方向にスライド移動させる。これ
により、整流口762bの開口面積が変化し、第2流量
調整室77bから整流口762bを通じて第2流出室7
7cへ流れ込む流量が適量に調整される。このような放
流水量の計量は、浄化槽の機能、詳しくは流量調整機能
が正常運転されているか確認するために行う。第2流出
室77cへ流入した適量の処理液は、放流口82および
放流管65を通じて、消毒室58に移送される。一方、
第2流量調整室77b内の流量調整により余剰とされた
余剰処理液は、第2戻し口80aを通じて直接、沈澱室
56に戻される。なお、処理液の水位がLWLのときは
放流水量はゼロである。
用を奏する。すなわち、整流口762bを覆うようにし
て装着してある流量調整板79bを、放流口82および
放流管65から排出される1時間当たりの放流水量が、
好ましくは0Q〜(1.7/24)Q程度、より好まし
くは約(1.5/24)Q程度(水位はMWL〜HWL
時)になるように上下方向にスライド移動させる。これ
により、整流口762bの開口面積が変化し、第2流量
調整室77bから整流口762bを通じて第2流出室7
7cへ流れ込む流量が適量に調整される。このような放
流水量の計量は、浄化槽の機能、詳しくは流量調整機能
が正常運転されているか確認するために行う。第2流出
室77cへ流入した適量の処理液は、放流口82および
放流管65を通じて、消毒室58に移送される。一方、
第2流量調整室77b内の流量調整により余剰とされた
余剰処理液は、第2戻し口80aを通じて直接、沈澱室
56に戻される。なお、処理液の水位がLWLのときは
放流水量はゼロである。
【0082】本実施形態に係る分水計量装置70では、
矩形箱体71の内部に形成された循環用流路73aと放
水用流路73bに対し、これら各流路73a,73bに
向けた第1流入口78aと第2流入口78bとが形成し
てある流入管78が、矩形本体71に接続してある。こ
のため、スムーズに各流路73a,73bに沈澱室56
の上澄み液を流入させることができる。すなわち循環用
と放水用といった複数の目的を単一の装置で実現でき
る。また、本実施形態に係る分水計量装置70では、矩
形箱体71の内部が循環用流路73aと放水用流路73
bとに分けて構成してあるので、各流路毎の分水量の調
整が容易である。さらに、本実施形態に係る分水計量装
置70では、循環用流路73aと放水用流路73bとを
矩形箱体71の内部に形成してあることにより、分水計
量装置70の構成がコンパクトになり、製造コストの低
下を図ることができ、しかも装置7のメンテナンス性も
向上する。
矩形箱体71の内部に形成された循環用流路73aと放
水用流路73bに対し、これら各流路73a,73bに
向けた第1流入口78aと第2流入口78bとが形成し
てある流入管78が、矩形本体71に接続してある。こ
のため、スムーズに各流路73a,73bに沈澱室56
の上澄み液を流入させることができる。すなわち循環用
と放水用といった複数の目的を単一の装置で実現でき
る。また、本実施形態に係る分水計量装置70では、矩
形箱体71の内部が循環用流路73aと放水用流路73
bとに分けて構成してあるので、各流路毎の分水量の調
整が容易である。さらに、本実施形態に係る分水計量装
置70では、循環用流路73aと放水用流路73bとを
矩形箱体71の内部に形成してあることにより、分水計
量装置70の構成がコンパクトになり、製造コストの低
下を図ることができ、しかも装置7のメンテナンス性も
向上する。
【0083】第2実施形態 図9は本発明の他の実施形態に係る分水計量装置を示す
平面図、図10は図9のX−X線に沿う断面図、図11は
図9のXI−XI線に沿う断面図、図12は図9のXII−XII
線に沿う断面図である。
平面図、図10は図9のX−X線に沿う断面図、図11は
図9のXI−XI線に沿う断面図、図12は図9のXII−XII
線に沿う断面図である。
【0084】図9に示すように、本実施形態に係る分水
計量装置70aでは、第1流入室75a、第1流量調整
室75b、第2流入室77aおよび第2流量調整室77
bを側面から取り囲むようにして、戻し用流路90が連
結してある。戻し用流路90には、第5戻し口92が形
成してあり、この第5戻し口92には、図1に示す揚水
管63が接続される。
計量装置70aでは、第1流入室75a、第1流量調整
室75b、第2流入室77aおよび第2流量調整室77
bを側面から取り囲むようにして、戻し用流路90が連
結してある。戻し用流路90には、第5戻し口92が形
成してあり、この第5戻し口92には、図1に示す揚水
管63が接続される。
【0085】第1流入室75aと戻し用流路90とは、
図12に示す第3戻し口80bとを通じて連通してい
る。本実施形態では、第3戻し口80bに対して、上下
方向にスライド移動自在な流量調整板79eが装着して
ある。流量調整板79eを上下方向に昇降させること
で、第3戻し口80bの開口面積が変化し、第1流入室
75aから第3戻し口80bを通じて戻し用流路90へ
流れ込む流量の調節が可能になっている。
図12に示す第3戻し口80bとを通じて連通してい
る。本実施形態では、第3戻し口80bに対して、上下
方向にスライド移動自在な流量調整板79eが装着して
ある。流量調整板79eを上下方向に昇降させること
で、第3戻し口80bの開口面積が変化し、第1流入室
75aから第3戻し口80bを通じて戻し用流路90へ
流れ込む流量の調節が可能になっている。
【0086】第1流量調整室75bと戻し用流路90と
は、図11に示す第1戻し口80とを通じて連通してい
る。本実施形態では、第1戻し口80に対して、上下方
向にスライド移動自在な流量調整板79cが装着してあ
る。流量調整板79cを上下方向に昇降させることで、
第1戻し口80の開口面積が変化し、第1流量調整室7
5bから第1戻し口80を通じて戻し用流路90へ流れ
込む流量の調節が可能になっている。
は、図11に示す第1戻し口80とを通じて連通してい
る。本実施形態では、第1戻し口80に対して、上下方
向にスライド移動自在な流量調整板79cが装着してあ
る。流量調整板79cを上下方向に昇降させることで、
第1戻し口80の開口面積が変化し、第1流量調整室7
5bから第1戻し口80を通じて戻し用流路90へ流れ
込む流量の調節が可能になっている。
【0087】第2流入室77aと戻し用流路90とは、
図12に示す第4戻し口80cとを通じて連通してい
る。本実施形態では、第4戻し口80cに対して、上下
方向にスライド移動自在な流量調整板79fが装着して
ある。流量調整板79fを上下方向に昇降させること
で、第4戻し口80cの開口面積が変化し、第2流入室
77aから第4戻し口80cを通じて戻し用流路90へ
流れ込む流量の調節が可能になっている。
図12に示す第4戻し口80cとを通じて連通してい
る。本実施形態では、第4戻し口80cに対して、上下
方向にスライド移動自在な流量調整板79fが装着して
ある。流量調整板79fを上下方向に昇降させること
で、第4戻し口80cの開口面積が変化し、第2流入室
77aから第4戻し口80cを通じて戻し用流路90へ
流れ込む流量の調節が可能になっている。
【0088】第2流量調整室77bと戻し用流路90と
は、図10に示す第2戻し口80aとを通じて連通して
いる。本実施形態では、第2戻し口80aに対して、上
下方向にスライド移動自在な流量調整板79dが装着し
てある。流量調整板79dを上下方向に昇降させること
で、第2戻し口80aの開口面積が変化し、第2流量調
整室77bから第2戻し口80aを通じて戻し用流路9
0へ流れ込む流量の調節が可能になっている。
は、図10に示す第2戻し口80aとを通じて連通して
いる。本実施形態では、第2戻し口80aに対して、上
下方向にスライド移動自在な流量調整板79dが装着し
てある。流量調整板79dを上下方向に昇降させること
で、第2戻し口80aの開口面積が変化し、第2流量調
整室77bから第2戻し口80aを通じて戻し用流路9
0へ流れ込む流量の調節が可能になっている。
【0089】そして、これら第1〜4戻し口80〜80
cから戻し用流路90に流れ込んだ余剰処理水は、第5
戻し口92およびこれに接続される戻し管67(図10
参照)を介して揚水管63(図1参照)に戻され、再
度、分水計量装置70aに導入される。
cから戻し用流路90に流れ込んだ余剰処理水は、第5
戻し口92およびこれに接続される戻し管67(図10
参照)を介して揚水管63(図1参照)に戻され、再
度、分水計量装置70aに導入される。
【0090】本実施形態に係る分水計量装置70aで
は、上記構成部分が第1実施形態と異なるだけで、これ
ら以外は第1実施形態と同様の構成を採用してある。
は、上記構成部分が第1実施形態と異なるだけで、これ
ら以外は第1実施形態と同様の構成を採用してある。
【0091】このような分水計量装置70aによって
も、上述した第1実施形態と同様の作用効果を奏するこ
とができる。
も、上述した第1実施形態と同様の作用効果を奏するこ
とができる。
【0092】その他の実施形態 以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発
明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様
で実施し得ることは勿論である。
明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様
で実施し得ることは勿論である。
【0093】たとえば、上述した実施形態では、分水計
量装置の内部に循環用流路と放水用流路の2つの流路を
形成した場合を例に挙げて説明したが、3つ以上の流路
を内部に形成したものであってもよい。また、上述した
実施形態では、浄化槽の処理方式として嫌気濾床接触曝
気方式を採用しているが、その他の処理方式、たとえば
沈澱分離接触曝気方式や生物濾過方式であってもよい。
さらに、上述した実施形態では、浄化槽内に、第1嫌気
性処理室50、第2嫌気性処理室52、好気性処理室5
4、沈澱室56および消毒室58の処理室を形成した
が、これ以外の処理室を設けることもできる。また、そ
の他の処理室を有する浄化槽であっても良い。
量装置の内部に循環用流路と放水用流路の2つの流路を
形成した場合を例に挙げて説明したが、3つ以上の流路
を内部に形成したものであってもよい。また、上述した
実施形態では、浄化槽の処理方式として嫌気濾床接触曝
気方式を採用しているが、その他の処理方式、たとえば
沈澱分離接触曝気方式や生物濾過方式であってもよい。
さらに、上述した実施形態では、浄化槽内に、第1嫌気
性処理室50、第2嫌気性処理室52、好気性処理室5
4、沈澱室56および消毒室58の処理室を形成した
が、これ以外の処理室を設けることもできる。また、そ
の他の処理室を有する浄化槽であっても良い。
【0094】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、コンパクトで低価格化を実現しながら複数の目的に
使用でき、しかも分水量の調整容易な分水計量装置、お
よびこれを用いた浄化槽を提供できる。
ば、コンパクトで低価格化を実現しながら複数の目的に
使用でき、しかも分水量の調整容易な分水計量装置、お
よびこれを用いた浄化槽を提供できる。
【図1】 図1は本発明の一実施形態に係る浄化槽を示
す概略断面図である。
す概略断面図である。
【図2】 図2は本発明の一実施形態に係る分水計量装
置と、エアリフトポンプとを含む処理水計量手段の側面
図である。
置と、エアリフトポンプとを含む処理水計量手段の側面
図である。
【図3】 図3は本発明の一実施形態に係る分水計量装
置を示す平面図である。
置を示す平面図である。
【図4】 図4は図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】 図5は図3のV−V線に沿う断面図である。
【図6】 図6は図3のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】 図7は図3のVII−VII線に沿う断面図であ
る。
る。
【図8】 図8は図3のVIII−VIII線に沿う断面図であ
る。
る。
【図9】 図9は本発明の他の実施形態に係る分水計量
装置を示す平面図である。
装置を示す平面図である。
【図10】 図10は図9のX−X線に沿う断面図であ
る。
る。
【図11】 図11は図9のXI−XI線に沿う断面図であ
る。
る。
【図12】 図12は図9のXII−XII線に沿う断面図で
ある。
ある。
100… 合併処理浄化槽 10… 浄化槽本体 50… 第1嫌気性処理室 52… 第2嫌気性処理室 54… 好気性処理室 56… 沈澱室 58… 消毒室 60… 処理水計量手段 62… 取り込み管 62a… 取り込み口 63… 揚水管 65… 放流管 66… 返送管 67… 戻し管 68… エアー配管 69… エアリフト用バルブ 70,70a… 分水計量装置 71… 矩形箱体 72a,72b,72c… 区画板 73a… 循環用流路 75a… 第1流入室 80b… 第3戻し口 75b… 第1流量調整室 80… 第1戻し口 75c… 第1流出室 73b… 放水用流路 77a… 第2流入室 80c… 第4戻し口 77b… 第2流量調整室 80a… 第2戻し口 77c… 第2流出室 74a,74b,76a,76b… 整流板 742a,762a… 四角堰 744a,742b,764a,762b… 整流口 78… 流入管 78a… 第1流入口 78b… 第2流入口 79a〜79f… 流量調整板 81… 循環口 82… 放流口 90… 戻し用流路 92… 第5戻し口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新津 徹 東京都港区芝公園二丁目4番1号 日本ゼ オン株式会社内 (72)発明者 鈴木 哲郎 静岡県周智郡森町一宮2599 株式会社ハマ ネツ開発部内 (72)発明者 中野 公生 静岡県周智郡森町一宮2599 株式会社ハマ ネツ開発部内 Fターム(参考) 4D027 AB03 AB14
Claims (3)
- 【請求項1】 浄化槽内部に設けられた一つ以上の室か
らの処理液が分配されて流入する少なくとも2つの流路
が内部に形成してある装置本体と、 前記装置本体に接続してあり、前記処理液を前記各流路
にそれぞれ流入させるための流入管とを有し、 前記流入管には、前記各流路に向けて、かつ少なくとも
前記各流路に対応する数の処理液流入口が形成してある
ことを特徴とする分水計量装置。 - 【請求項2】 浄化槽内部に設けられた一つ以上の室か
らの処理液が分配されて流入する少なくとも循環用流路
と放水用流路とが内部に形成してある装置本体と、 前記装置本体に接続してあり、前記処理液を前記各流路
にそれぞれ流入させるための流入管とを有し、 前記流入管には、 前記循環用流路に向けた第1流入口と、 前記放水用流路に向けた第2流入口とが形成してあるこ
とを特徴とする分水計量装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の分水計量装置
を有する浄化槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000352776A JP2002153893A (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | 分水計量装置および浄化槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000352776A JP2002153893A (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | 分水計量装置および浄化槽 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002153893A true JP2002153893A (ja) | 2002-05-28 |
Family
ID=18825620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000352776A Pending JP2002153893A (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | 分水計量装置および浄化槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002153893A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013116437A (ja) * | 2011-12-02 | 2013-06-13 | Hiromichi Kawahara | 排水浸透処理装置 |
JP2015110227A (ja) * | 2015-01-05 | 2015-06-18 | フジクリーン工業株式会社 | 排水処理装置 |
-
2000
- 2000-11-20 JP JP2000352776A patent/JP2002153893A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013116437A (ja) * | 2011-12-02 | 2013-06-13 | Hiromichi Kawahara | 排水浸透処理装置 |
JP2015110227A (ja) * | 2015-01-05 | 2015-06-18 | フジクリーン工業株式会社 | 排水処理装置 |
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