JP2002153044A - 昇圧回路、およびそれを用いた集積回路装置と不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

昇圧回路、およびそれを用いた集積回路装置と不揮発性半導体記憶装置

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JP2002153044A
JP2002153044A JP2000339749A JP2000339749A JP2002153044A JP 2002153044 A JP2002153044 A JP 2002153044A JP 2000339749 A JP2000339749 A JP 2000339749A JP 2000339749 A JP2000339749 A JP 2000339749A JP 2002153044 A JP2002153044 A JP 2002153044A
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booster circuit
circuit
voltage
switch means
booster
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Shonosuke Ueno
庄之助 上野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ面積を大きくすることなく、複数の電
圧を発生させることができる昇圧回路を提供する。 【解決手段】 キャパシタC1〜C12への充電電圧を
用いて供給された電源電圧の絶対値よりも高電圧を発生
する昇圧回路において、各々個別に高電圧を発生する複
数の昇圧回路部VB1、VB2と、一方の昇圧回路部の
キャパシタを他方の昇圧回路部に電気的に接続または切
断するMOSFETP1〜P24を有する。非動作状態
の昇圧回路部VB2のキャパシタを、動作状態の昇圧回
路部VB1のキャパシタに電気的に接続することによ
り、動作状態の昇圧回路部VB1のキャパシタ容量を増
加させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇圧電圧を複数要
する不揮発性半導体記憶装置等に好適に用いられる昇圧
回路、およびそれを用いた半導体集積回路装置と不揮発
性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】EPROM用のチャンネル注入型のメモ
リセルは、コントロールゲートとフローティングゲート
を有しており、コントロールゲートとドレインとの間に
高電圧を印加することにより書き込みが行われる。ま
た、EEPROM用のMNOS(メタル・ナイトライド
・オキサイド・セミコンダクタまたはメタル・ナイトラ
イド・オキサイド・シリコン)素子は、ゲート絶縁層が
シリコン酸化膜とシリコン窒化膜の2層から構成されて
おり、ゲートに高電圧を印加して、シリコン酸化膜とシ
リコン窒化膜との間の界面近傍のトラップにトンネル効
果によって電子を注入することにより書き込みが行われ
る。また、書き込みとは逆極性の電界を印加して、トラ
ップに正孔を注入することにより消去が行われる。さら
に、EEPROM用のFLOTOX(フローティングゲ
ート・トンネル・オキサイド)型のメモリセルは、フロ
ーティングゲートと、ドレイン上部に設けた100オン
グストローム〜200オングストローム程度の薄いトン
ネル酸化膜とを有しており、ゲートに高電圧を印加し
て、このトンネル酸化膜を通してフローティングゲート
とドレインとの間で電子の注入または放出を行うことに
より書き込みまたは消去が行われる。このように、EP
ROMやEEPROMのメモリセルに対して書き込み等
を行う場合には、高電圧が必要とされる。
【0003】例えば、上記FLOTOX型のメモリセル
は、トンネル電流が微弱であり、大きな電流供給能力を
要しないため、通常、EEPROMに内蔵されているチ
ャージポンプ回路を用いた昇圧回路を書き込み用電源と
して利用している。このチャージポンプ回路は、例えば
後述する図8に示すように、ダイオード接続形式のMO
Sトランジスタを複数個直列に接続した回路を含み、そ
れらダイオード接続形式のMOSトランジスタに一方の
蓄積電極が接続された複数個の容量素子(キャパシタ)
を有している。そして、直列に接続された起端側のダイ
オード接続形式のMOSトランジスタに例えば5Vの電
源電圧を印加すると共に、容量素子の他方の蓄積電極に
位相のずれた信号を順次与えることによって、容量素子
を順次充電しながら終端側のダイオード接続形式のMO
Sトランジスタから例えば15V〜20Vの昇圧電圧を
得る。
【0004】従来のチャージポンプ回路において、ダイ
オード接続形式のMOSトランジスタおよび容量素子に
用いられているゲート酸化膜は、一種類で比較的厚い膜
厚で構成されていた。例えば、コントロールゲートとフ
ローティングゲートを有するFLOTOX型メモリセル
を作製する際にポリシリコン2層プロセスを採用する場
合、ダイオード接続形式のMOSトランジスタおよびM
OS型の容量素子は、第1層目のポリシリコンゲートお
よび第2層目のポリシリコンゲートのうち、相対的にゲ
ート酸化膜の膜厚が厚い方により構成される。これは、
電源電圧を昇圧するチャージポンプ回路を構成する素子
の耐圧を考慮したためと考えられる。なお、EEPRO
Mに適用されるチャージポンプ回路について記載された
文献としては、例えば昭和62年9月29日に日刊工業
新聞社により発行された「CMOSデバイスハンドブッ
ク」第447頁が挙げられる。
【0005】このようなチャージポンプ回路を用いた昇
圧回路としては、例えば特開平7−264842号公報
に開示されているようなものが挙げられる。図8に、こ
のチャージポンプ回路の構成例を示す。このチャージポ
ンプ回路においては、複数個のチャージポンプユニット
PU1が直列に接続されている。チャージポンプユニッ
トPU1は、ドレインおよびゲートが共に接続されて入
力電圧inから電源電圧VCCが供給されるNチャンネ
ル型MOSFET N100を有している。このNチャ
ンネル型MOSFET N100のソースにはNチャン
ネル型MOSFET N200のゲートおよびドレイン
が接続されている。Nチャンネル型MOSFET N1
00およびN200の接続点(ND100)にはキャパ
シタC100の一端が接続され、このキャパシタC10
0の他端には、昇圧回路クロック発生器(図示せず)か
らの図7に示すような昇圧回路クロック信号CK1が接
続されている。また、Nチャンネル型MOSFET N
200のソースにはキャパシタC200の一端が接続さ
れ、このキャパシタC200の他端には、昇圧回路クロ
ック発生器(図示せず)からの図7に示すような昇圧回
路クロック信号CK2が接続されている。Nチャンネル
型MOSFET N200とキャパシタC200の接続
点(ND200)は、このチャージポンプユニットPU
1の出力outとして、次段のチャージポンプユニット
PU1の入力inに接続されている。このようにして、
複数個のチャージポンプユニットPU1が直列に接続さ
れ、最終段のチャージポンプユニットPU1の出力は昇
圧電圧VPPOとなる。
【0006】図8のチャージポンプ回路をEEPROM
に用いる場合には、書き込みモードおよび消去モード以
外には高電圧を必要とせず、上記昇圧回路クロック信号
CK1、CK2を発生させない。このため、ノードND
100の電位はVCC−Vthn(Vthはnチャンネ
ル型MOSFETのしきい値電圧)、ノードND200
の電位はVCC−2Vthnとなっている。この状態で
書き込みモードとなり、昇圧回路クロック信号CK1、
CK2が生じて0VとVCCの電位で振幅すると、第1
段目のチャージポンプユニットPU1のノードND10
0はVCC−Vthnレベルと2VCC−Vthnレベ
ルとの間で振幅し、ノードND200は2VCC−2V
thnレベルと3VCC−2Vthnレベルとの間で振
幅する。このように、昇圧回路クロック信号CK1、C
K2をパルス入力していくことにより、次第に電圧が上
昇していき、入力された電源電圧VCCから高電圧VP
POに昇圧される。
【0007】上記図8では、正の高電圧を発生するチャ
ージポンプ回路を示したが、接地電位(0V)よりも低
電圧、すなわち、負の高電圧を発生するチャージポンプ
回路としては、例えば特開平8−103070号公報に
開示されているようなものが挙げられる。図9に、この
チャージポンプ回路の構成例を示す。このチャージポン
プ回路においては、ゲートとドレインが互いに接続され
たPチャンネル型MOSFET MP1〜MP4が直列
に接続されている。各Pチャンネル型MOSFET M
P1〜MP4のゲートとドレインの接続点には容量素子
(キャパシタ)C21〜C24が各々接続され、各容量
素子C21〜C24の他端には、昇圧回路クロック発生
器(図示せず)からの、図7に示したような逆相とした
昇圧回路クロック信号CK1およびCK2が各々交互に
接続されている。また、Pチャンネル型MOSFET
MP1のドレインとゲートはPチャンネル型MOSFE
TMP0を介して接地電位(0V)に接続され、Pチャ
ンネルMOSFET MP4のソースがチャージポンプ
回路の出力VNNOとされている。さらに、Pチャンネ
ル型MOSFET MP0〜MP2の基板電位は電源電
圧VCCとされ、Pチャンネル型MOSFET MP3
およびMP4の基板電位は接地電位(0V)とされてい
る。
【0008】以下に、図9のチャージポンプ回路の動作
について説明する。このチャージポンプ回路において、
Pチャンネル型MOSFET MP0のしきい値電圧値
をVtp0とし、初期状態としてクロック信号CK1が
ハイレベル(VCC、例えば5V)の場合には、接続点
A1の電位が|Vtp0|となる。その後、クロック信
号CK1がローレベル(VSS、例えば0V)に変化す
ると、接続点A1の電位は |Vtp0|−Vfa(C1/(C1+C1S)) ・・・(1) で表すことができる。なお、Vfaはクロック信号CK
1の振幅(この例では5V)であり、C1は容量素子C
21の容量値、C1Sは接続点A1の寄生容量(図示せ
ず)値である。このとき、クロック信号CK2はハイレ
ベル(5V)であるので、接続点A2は容量素子C22
により電位が押し上げられており、接続点A2から接続
点A1に電荷Q1(容量素子C22に蓄積された容量)
が移動して接続点A2の電位が下がる。この接続点A2
の取り得る最小電位値は、 |Vtp0|−Vfa(C1/(C1+C1S))+|Vtp1| ・・・(2) で表すことができる。なお、Vtp1はPチャンネル型
MOSFET MP1のしきい値電圧値である。従っ
て、この昇圧回路では、1段当たり −Vfa(C1/(C1+C1S))+|Vtp1| の電圧を押し下げることが可能である。次に、クロック
信号CK1がハイレベル(5V)に変化することによ
り、接続点A1の電位が押し上げられると共に電荷Q1
に相当する電荷がPチャンネル型MOSFET MP0
を介して接地電位に放出され、接続点A1の電位は|V
tp0|となる。そして、クロック信号CK2がローレ
ベル(0V)に変化することにより、接続点A1の場合
と同様に接続点A2の電位が低電圧(上記式(2)で表
される電位)となり、接続点A3から接続点A2に電荷
Q2が移動して接続点A3の電位が下がる。このよう
に、Pチャンネル型MOSFET MP1〜MP4を介
して順次電荷を移動させながら電位を下げ、最終的に出
力VNNOに負電圧を出力する。このチャージポンプ回
路の出力電圧の最小値は、一般に、 Vmin =|Vtp0|+N(−Vf(Cn/(Cn+CnS))+|Vtpn| ・・・(3) となる。なお、Nはチャージポンプ回路の段数であり、
この例では4段構成である。また、Vfはクロック信号
CK1、CK2の振幅であり、Cnは容量素子C21〜
C24の容量値、Cnsは接続点A1〜A4の寄生容量
値である。また、VtpnはPチャンネル型MOSFE
T MP1〜MP4のしきい値電圧値である。
【0009】このチャージポンプ回路においては、Pチ
ャンネル型MOSFET MP3およびMP4の各々の
基板電位が接地電位とされているので、バックバイアス
効果によるしきい値電圧の上昇が防止され、チャンネル
の各段の電荷伝達効率が低下するのを防止することがで
きる。また、Pチャンネル型MOSFET MP3およ
びMP4のソース・ドレイン拡散層に印加される実効的
な電圧も低く抑えることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように複数の電圧を発生させるためには、複数の昇圧
回路が必要となり、チップ面積が大きくなってしまうと
いう問題があった。
【0011】フラッシュメモリにおいては、書き込み時
および消去時に高電圧を使用するため、昇圧回路が必要
である。例えばNOR型フラッシュメモリの書き込み時
にはコントロールゲートおよびドレインに高電圧を印加
することにより、フローティングゲートにホットエレク
トロンを注入して書き込み動作を行い、消去時にはコン
トロールゲートに負電圧を印加することにより消去動作
を行う。このため、書き込み時はコントロールゲート電
圧およびドレイン電圧を印加するために2種類の昇圧回
路を必要とし、消去時にはゲート電圧を印加するために
負電圧発生回路が必要となり、チップサイズが大きくな
ってしまう。
【0012】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたものであり、チップ面積を大きく
することなく、複数の電圧を発生させることができる昇
圧回路、およびそれを用いた集積回路装置と不揮発性半
導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の昇圧回路は、キ
ャパシタへの充電電圧を用いて、供給された電源電圧の
絶対値よりも高電圧を発生する昇圧回路において、各々
個別に高電圧を発生する複数の昇圧回路部と、少なくと
も1つの昇圧回路部のキャパシタを、少なくとも1つの
他の昇圧回路部のキャパシタに電気的に接続または切断
する手段とを有し、非動作状態の昇圧回路部のキャパシ
タを、動作状態の昇圧回路部のキャパシタに電気的に接
続することにより、該動作状態の昇圧回路部のキャパシ
タ容量を増加させることを特徴とし、そのことにより上
記目的が達成される。
【0014】上記構成によれば、昇圧回路部を複数個有
し、非動作状態の昇圧回路部のキャパシタを動作状態の
昇圧回路部のキャパシタに付加して共有化させることに
より、各々キャパシタを単独で設けた場合に比べて各昇
圧回路部の能力を大きくすることが可能である。また、
キャパシタを共有化させることにより、各昇圧回路部の
能力を減少させることなく、チップサイズの縮小化を図
り、レイアウト面積を小さくすることが可能である。例
えば、書き込み時と消去時に異なる電圧が必要である場
合に、書き込み時には消去用昇圧回路部のキャパシタを
書き込み用昇圧回路部のキャパシタに付加し、消去時に
は書き込み用昇圧回路部のキャパシタを消去用昇圧回路
部のキャパシタに付加することにより、キャパシタを共
有させることができる。
【0015】前記各昇圧回路部は、2個のキャパシタ
と、4個のスイッチ手段と、電流の逆流を防止して昇圧
された電圧を駆動する電圧駆動手段とを有する複数のチ
ャージポンプ回路を直列接続してなり、各チャージポン
プ回路は、第1クロックを第1キャパシタの第1電極に
結合する第1スイッチ手段と、第2クロックを第2キャ
パシタの第1電極に結合する第2スイッチ手段と、第1
キャパシタの第2電極を該電圧駆動手段の第1ノードに
結合する第3スイッチ手段と、第2キャパシタの第2電
極を該電圧駆動手段の第2ノードに結合する第4スイッ
チ手段とを有し、複数のイネーブル制御信号によって、
動作状態の昇圧回路部の各スイッチ手段をオンし、非動
作状態の昇圧回路部の各スイッチ手段をオフすることに
より、非動作状態の昇圧回路部のキャパシタを、動作状
態の昇圧回路部のキャパシタに電気的に並列に接続させ
てもよい。
【0016】前記イネーブル制御信号の有効レベルの絶
対値を大きくするためのレベル変換回路を含んでいても
よい。
【0017】前記複数の昇圧回路部のうち、少なくとも
2つの昇圧回路部において、第1昇圧回路部を動作状態
にする第1イネーブル制御信号により、動作状態の第1
昇圧回路部のチャージポンプ回路における第1スイッチ
手段および第2スイッチ手段をオンすると共に、該第1
イネーブル制御信号を該第1昇圧回路部で発生した高電
圧を電圧源とする第1レベル変換回路に入力して該第1
イネーブル制御信号の有効レベルの絶対値を大きくし、
該第1レベル変換回路の出力によって非動作状態の第2
昇圧回路部のチャージポンプ回路における第3スイッチ
手段および第4スイッチ手段をオフし、かつ、該第2昇
圧回路部を非動作状態にする第2イネーブル制御信号に
より、該第2昇圧回路部のチャージポンプ回路における
第1スイッチ手段および第2スイッチ手段をオフすると
共に、該第2イネーブル制御信号を第2レベル変換回路
に入力して、該第2レベル変換回路の出力によって該第
1昇圧回路部のチャージポンプ回路における第3スイッ
チ手段および第4スイッチ手段をオンしてもよい。
【0018】前記複数の昇圧回路部のうち、少なくとも
2つの昇圧回路部において、 第1昇圧回路部を動作状
態にする第1イネーブル制御信号により、動作状態の第
1昇圧回路部のチャージポンプ回路における第1スイッ
チ手段および第2スイッチ手段をオンすると共に、該第
1イネーブル制御信号を該第1昇圧回路部で発生した高
電圧を電圧源とする第1レベル変換回路に入力して該第
1イネーブル制御信号の有効レベルの絶対値が大きく
し、該第1レベル変換回路の出力によって該第1昇圧回
路部のチャージポンプ回路における第3スイッチ手段お
よび第4スイッチ手段をオンし、かつ、第2昇圧回路部
を非動作状態にする第2イネーブル制御信号により、非
動作状態の第2昇圧回路部のチャージポンプ回路におけ
る第1スイッチ手段および第2スイッチ手段をオフする
と共に、該第2イネーブル制御信号を第2レベル変換回
路に入力して、該第2レベル変換回路の出力によって該
第2昇圧回路部のチャージポンプ回路における第3スイ
ッチ手段および第4スイッチ手段をオフしてもよい。
【0019】前記複数の昇圧回路部のうち、少なくとも
2つの昇圧回路部において、第1昇圧回路部を動作状態
にする第1イネーブル制御信号を、動作状態の第1昇圧
回路部で発生した高電圧を電圧源とする第1レベル変換
回路に入力して該第1イネーブル制御信号の有効レベル
の絶対値を大きくし、該第1レベル変換回路の出力によ
って該第1昇圧回路部のチャージポンプ回路における各
スイッチ手段をオンし、かつ、第2昇圧回路部を非動作
状態にする第2イネーブル制御信号を第2レベル変換回
路に入力して、該第2レベル変換回路の出力によって非
動作状態の第2昇圧回路部のチャージポンプ回路におけ
る各スイッチ手段をオフしてもよい。
【0020】前記複数の昇圧回路部のうち、少なくとも
2つの昇圧回路部において、第1昇圧回路部を動作状態
にする第1イネーブル制御信号により、動作状態の第1
昇圧回路部のチャージポンプ回路における第1スイッチ
手段および第2スイッチ手段をオンすると共に、該第1
イネーブル制御信号を該第1昇圧回路部で発生した負電
圧を電圧源とする第1レベル変換回路に入力して該第1
イネーブル制御信号の有効レベルを負電圧レベルに変換
し、該第1レベル変換回路の出力によって非動作状態の
第2昇圧回路部のチャージポンプ回路における第3スイ
ッチ手段および第4スイッチ手段をオフし、かつ、該第
2昇圧回路部を非動作状態にする第2イネーブル制御信
号により、該第2昇圧回路部のチャージポンプ回路にお
ける第1スイッチ手段および第2スイッチ手段をオフす
ると共に、該第2イネーブル制御信号を第2レベル変換
回路に入力して、該第2レベル変換回路の出力によって
該第1昇圧回路部のチャージポンプ回路における第3ス
イッチ手段および第4スイッチ手段をオンしてもよい。
【0021】前記昇圧回路部の出力電圧が正電位であっ
てもよい。
【0022】前記昇圧回路部の出力電圧が負電位であっ
てもよい。
【0023】本発明の半導体集積回路装置は、本発明の
昇圧回路を用いたことを特徴とし、そのことにより上記
目的が達成される。
【0024】本発明の不揮発性半導体記憶装置は、本発
明の昇圧回路を用いたことを特徴とし、そのことにより
上記目的が達成される。
【0025】2層ゲート構造型メモリセルを、格子状に
配置してなるメモリアレイを備えたフラッシュメモリに
おいて、本発明の昇圧回路を用いてもよい。
【0026】前記各昇圧回路部の出力電圧が、前記2層
ゲート構造型メモリセルの書き込み時または消去時にお
いて、そのコントロールゲート、ソースまたはドレイン
に供給されてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0028】(実施形態1)図1は実施形態1の昇圧回
路の構成を示す回路図である。この実施形態1および以
下の実施形態2〜実施形態4では、2種類の高電圧を発
生させるために2つの昇圧回路部VB1、VB2を有す
る場合について説明するが、これに限定されず、3つ以
上の昇圧回路部を設けた構成であってもよい。
【0029】これらの昇圧回路部VB1、VB2は、外
部から電源電圧VCC供給端子を介して供給される電源
電圧VCCを元にして高電圧VPP(VB1動作時には
VPP1、VB2動作時にはVPP2)を発生し、フラ
ッシュメモリの書き込みおよび消去に必要なコントロー
ルゲート電圧、ドレイン電圧およびソース電圧を供給す
るために用いられる。例えばプログラム時にはゲート電
圧およびドレイン電圧に高電圧(例えばゲート電圧12
V、ドレイン電圧6V、ソース電圧0V)を印加するこ
とによりフローティングゲートにホットエレクトロンを
注入して書き込みを行い、消去時にはゲート電圧に負電
圧(例えば−10V)、ソース電圧に高電圧(例えば6
V)を印加してドレイン電圧はフローティング状態とす
ることによって消去動作を行う。
【0030】これにより、フラッシュメモリは、その書
き換えのための高電圧VPPを外部から供給する必要が
ない、いわゆる単一電源型のフラッシュメモリとなる。
なお、電源電圧VCCは特に制限されるものではない
が、例えば+5Vの正電位の電源電圧とされる。また、
高電圧VPPも特に制限されるものではないが、例えば
12V程度である。
【0031】PUMP CELLの個数も特に制限され
るものではないが、本実施形態では3個のPUMP C
ELL1〜PUMP CELL3を含んでいる。各PU
MPCELLの構成は、スイッチ用MOSFETがクロ
ック信号CLK1、CLK2(またはクロック信号CL
K3、CLK4)線に接続されている以外は、図8に示
した従来技術と同様の構成である。すなわち、1つのP
UMP CELLが図8のチャージポンプユニットPU
1に相当し、キャパシタC1、C3、C5、C7、C
9、C11が図8のPU1のC100に相当し、C2、
C4、C6、C8、C10、C12が図8のPU1のC
200に相当する。また、PUMP1およびPUMP2
は図8のPU1におけるNチャンネル型MOSFET
N100、N200を含む部分に相当し、以下、この部
分を昇圧ドライバ部と称する。
【0032】さらに、昇圧回路部VB1、VB2は、高
電圧用のレベル変換回路LV1、LV2も含んでいる。
この回路は、例えば図2に示すような構成のものを用い
ることができる。このレベル変換回路LV1、LV2
は、高電圧信号Vm端子、入力信号in端子、出力信号
out端子、入力信号inを高電圧信号Vmレベルに変
換するためのPチャンネル型MOSFET P300、
301および出力信号outを0VにするためのNチャ
ンネル型MOSFET N300、301から構成され
ている。
【0033】この高電圧用レベル変換回路には、下記表
1に示すように、入力信号inがハイレベルである場合
とローレベルである場合の2つの状態がある。
【0034】
【表1】 入力信号inがハイレベルの場合には、Nチャンネル型
MOSFET N301がオンすることにより出力信号
がローレベルとなる。また、出力信号outがローレベ
ルであることによりPチャンネル型MOSFET P3
00がオンし、高電圧信号VmレベルがPチャンネル型
MOSFET P301のゲートに入力されてPチャン
ネル型MOSFET P301がオフして、出力信号o
utがローレベルに保たれる。
【0035】一方、入力信号inがローレベルの場合に
は、Nチャンネル型MOSFETN301がオフするこ
とによりPチャンネル型MOSFET P301のゲー
トがローレベルとなってPチャンネル型MOSFET
P301がオンし、出力信号outが高電圧信号Vmレ
ベル(VHH)なる。また、出力信号outが高電圧信
号VmレベルであることによりPチャンネル型MOSF
ET P300がオフし、出力信号outが高電圧信号
Vmレベルに保たれる。
【0036】本実施形態の昇圧回路において、昇圧回路
部VB1が動作状態のときには昇圧回路部VB2が非動
作状態であり、同時に動作状態になることはないものと
する。昇圧回路部VB1、VB2は同じ構成であるの
で、VB1が動作状態の場合について説明する。なお、
各昇圧回路部で異なる電圧値を得るためには、PUMP
CELLの数を変更すればよい。
【0037】昇圧回路部VB1はVB1イネーブル信号
EN1Bがローレベルのときに動作可能となり、この場
合には選択的にPチャンネル型MOSFET P1、P
2、P5、P6、P9、P10がオンする。また、昇圧
回路部VB1の動作時には昇圧回路部VB2は非動作状
態であるので、VB2イネーブル信号EN2Bはハイレ
ベルであり、レベル変換回路LV2によりイネーブル信
号EN2Bの反転信号をレベル変換してローレベルとす
ることにより、選択的にPチャンネル型MOSFET
P3、P4、P7、P8、P11、P12がオンする。
また、VB2イネーブル信号EN2Bがハイレベルであ
るので、選択的にPチャンネル型MOSFET P1
3、P14、P17、P18、P21、P22がオフす
る。さらに、昇圧回路部VB1で発生した高電圧VPP
O1を主電源とするレベル変換回路LV1により、イネ
ーブル信号EN1Bの反転信号をレベル変換して、Pチ
ャンネル型MOSFET P15、P16、P19、P
20、P23、P24のゲートにVPPO1と同レベル
の高電圧を与えてオフする。
【0038】クロック信号CLK1、CLK2は、図7
に示したように、同時に有効レベルとなることの無い2
相パルス信号であり、クロック信号CLK3、CLK4
はクロック信号CLK1、CLK2と必ずしも同期しな
いが、同様に図7に示すような2相パルス信号である。
クロック信号CLK1、CLK2はPチャンネル型MO
SFET P1、P2、P5、P6、P9、P10を介
して昇圧回路部VB1、VB2に共通のノード(VB
1、VB2に接続されているノード)NET1、NET
2、NET5、NET6、NET9、NET10に結合
されている。また、昇圧ドライバ部PUMP1のクロッ
ク入力端子clka、clkbは、Pチャンネル型MO
SFET P3、P4、P7、P8、P11、P12を
介して昇圧回路部VB1、VB2に共通のノードNET
3、NET4、NET7、NET8、NET11、NE
T12に結合されている。
【0039】これらの動作により、キャパシタC7、・
・・、C12はその両端のMOSFETが共にオフとな
るために昇圧回路部VB2から切り離され、共通のノー
ドNET1〜NET12を介して昇圧回路部VB1のキ
ャパシタC1、・・・、C6に並列に接続される。これ
により、昇圧回路部VB1とVB2のキャパシタが共有
化されるので、クロック信号CLK1、CLK2を入力
することにより、電源電圧VCCが必要な高電圧付近ま
で昇圧される。そして、ダイオード接続形式のMOSF
ET N1と平滑化容量を含むクランプ回路VCとを経
て高電圧VPP1供給点HVOUT1に平滑な昇圧電圧
として伝達される。この昇圧電圧のクランプ前の電位V
PPO1は、クランプ回路VCにより必要な電位、例え
ば+12Vにクランプされた後、高電圧VPP1として
供給される。なお、VB2が動作状態の場合にはVB1
が非動作状態となり、VB2動作時には電位VPPO2
がクランプされて高電圧VPP2として供給される。
【0040】本実施形態の昇圧回路によれば、キャパシ
タを共有化することにより、高電圧に昇圧することがで
き、また、レイアウトにおけるチップ面積を縮小するこ
とができる。
【0041】(実施形態2)図3は実施形態2の昇圧回
路の構成を示す回路図である。この実施形態2の昇圧回
路部VB1、VB2は、上記実施形態1と基本的には同
じであるため、これとは異なる部分について説明する。
【0042】本実施形態の昇圧回路において、昇圧回路
部VB1が動作状態のときには、VB1イネーブル信号
EN1Bがローレベルになり、実施形態1と同様に、選
択的にPチャンネル型MOSFET P1、P2、P
5、P6、P9、P10がオンする。また、昇圧回路部
VB1で発生した高電圧VPPO1を主電源とするレベ
ル変換回路LV1により、イネーブル信号EN1Bの反
転信号をレベル変換して、Nチャンネル型MOSFET
N3〜N8のゲートにVPPO1と同レベルの高電圧
を与えてオンする。このように、レベル変換回路LV1
の主電源に昇圧電圧VPPO1を用いることにより、相
圧動作に伴って昇圧ドライバ部PUMP1のclka、
clkb端子の電位が上昇しても、Nチャンネル型MO
SFETN3〜N8をオンするために充分なゲート−ソ
ース間電位を確保することができる。また、昇圧回路部
VB1の動作時には昇圧回路部VB2は非動作状態であ
るので、VB2イネーブル信号EN2Bはハイレベルで
あり、実施形態1と同様に選択的にPチャンネル型MO
SFET P13、P14、P17、P18、P21、
P22がオフする。また、レベル変換回路LV2により
イネーブル信号EN2Bの反転信号をレベル変換してロ
ーレベルとすることにより、選択的にNチャンネル型M
OSFET N9〜N14をオフする。
【0043】クロック信号CLK1、CLK2は実施形
態1と同様に、Pチャンネル型MOSFET P1、P
2、P5、P6、P9、P10を介して昇圧回路部VB
1、VB2に共通のノード(VB1、VB2に接続され
ているノード)NET1、NET2、NET5、NET
6、NET9、NET10に結合されている。また、昇
圧ドライバ部PUMP1のクロック入力端子clka、
clkbは、Nチャンネル型MOSFET N3〜N8
を介して昇圧回路部VB1、VB2に共通のノードNE
T3、NET4、NET7、NET8、NET11、N
ET12に結合されている。
【0044】これらの動作により、キャパシタC7、・
・・、C12はその両端のMOSFETが共にオフとな
るために昇圧回路部VB2から切り離され、共通のノー
ドNET1〜NET12を介して昇圧回路部VB1のキ
ャパシタC1、・・・、C6に並列に接続される。これ
により、実施形態1と同様に昇圧回路部VB1とVB2
のキャパシタが共有化されるので、クロック信号CLK
1、CLK2を入力することにより、電源電圧VCCが
必要な高電圧付近まで昇圧される。そして、ダイオード
接続形式のMOSFET N1と平滑化容量を含むクラ
ンプ回路VCとを経て高電圧VPP1供給点HVOUT
1に平滑な昇圧電圧VPP1として伝達される。
【0045】本実施形態の昇圧回路によれば、直列に接
続された制御用MOSFETとして極性の異なるNチャ
ンネル型とPチャンネル型の両方を用いている。このた
め、実施形態1のように同じ極性のPチャンネル型MO
SFET(例えばP1とP3)のN型WELLを分離す
る必要が無く、実施形態1に比べて面積の観点から有利
である。
【0046】(実施形態3)図4は実施形態3の昇圧回
路の構成を示す回路図である。この実施形態3の昇圧回
路部VB1、VB2は、上記実施形態2のPチャンネル
型MOSFET P1、P2、P5、P6、P9、P1
0、P13、P14、P17、P18、P21、P22
をNチャンネル型MOSFET N15〜N26に変更
している。そして、Nチャンネル型MOSFET N1
5〜N20のゲート入力を、MOSFET N3〜N8
と同じレベル変換回路LV1の出力信号とし、Nチャン
ネル型MOSFET N21〜N26のゲート入力を、
MOSFET N9〜N14と同じレベル変換回路LV
2の出力信号としている。
【0047】本実施形態の昇圧回路によっても、キャパ
シタを共有化することにより、高電圧に昇圧することが
でき、また、レイアウトにおけるチップ面積を縮小する
ことができる。
【0048】(実施形態4)図5は実施形態4の昇圧回
路の構成を示す回路図である。本実施形態では、負電圧
を発生するための昇圧回路について説明する。
【0049】これらの昇圧回路部VB1、VB2は、負
電圧用のレベル変換回路LNV1、LNV2、キャパシ
タC1〜C12、および負電圧昇圧ドライバ部NPUM
P1、NPUMP2を有している。
【0050】キャパシタC1〜C12および負電圧昇圧
ドライバ部NPUMP1、NPUMP2からなる回路
は、図9に示した負電圧チャージポンプ回路を用いた従
来技術と同様の構成である。すなわち、図5のC1〜C
12等が図9のC21〜C24に相当し、図5の負電圧
昇圧ドライバ部NPUMP1およびNPUMP2が図9
のMOSFET MP0〜MP4を含む部分に相当す
る。
【0051】負電圧用レベル変換回路には、下記表2に
示すように、入力信号(ここではイネーブル信号EN1
B、EN2B)がハイレベルである場合とローレベルで
ある場合の2つの状態がある。
【0052】
【表2】 イネーブル信号EN1B、EN2Bがローレベルの場合
には、主電源に昇圧電圧VNNO(VB1動作時にはV
NNO1、VB2動作時にはVNNO2)を用いている
ため、負電圧用レベル変換回路LNV1、LNV2から
の出力信号もVNNO1、VNNO2と同じ負レベル
(VNN1、VNN2)となる。一方、イネーブル信号
EN1B、EN2Bがハイレベルの場合には、負電圧用
レベル変換回路LNV1、LNV2からの出力信号はロ
ーレベルとなる。
【0053】本実施形態の昇圧回路において、昇圧回路
部VB1が動作状態のときにはイネーブル信号EN1B
がローレベルであり、実施形態1と同様に選択的にPチ
ャンネル型MOSFET P1、P2、P5、P6、P
9、P10がオンする。また、負電圧用レベル変換回路
LV1によりイネーブル信号EN1Bを負電圧レベルに
変換して、昇圧回路部VB2のNチャンネル型MOSF
ET N33〜N38をオフする。また、昇圧回路部V
B1の動作時には昇圧回路部VB2は非動作状態である
ので、VB2イネーブル信号EN2Bはハイレベルであ
り、実施形態1と同様に選択的にPチャンネル型MOS
FET P13、P14、P17、P18、P21、P
22がオフする。さらに、負電圧用レベル変換回路LV
2によりイネーブル信号EN2Bをレベル変換してロー
レベルとすることにより、選択的にNチャンネル型MO
SFET N27〜N32をオンする。
【0054】これらの動作により、キャパシタC7、・
・・、C12はその両端のMOSFETが共にオフとな
るために昇圧回路部VB2から切り離され、共通のノー
ドNET1〜NET12を介して昇圧回路部VB1のキ
ャパシタC1、・・・、C6に並列に接続される。これ
により、昇圧回路部VB1とVB2のキャパシタが共有
化されるので、クロック信号CLK1、CLK2を入力
することにより、電源電圧VCCが必要な負電圧付近ま
で昇圧される。そして、ダイオード接続形式のMOSF
ET P25、P26と平滑化容量を含むクランプ回路
VCとを経て負電圧VNN1供給点NVOUT1に平滑
な昇圧電圧として伝達される。この昇圧電圧のクランプ
前の電位VNNO1は、クランプ回路VCにより必要な
電位、例えば−10Vにクランプされた後、負電圧VN
N1として供給される。なお、VB2が動作状態の場合
にはVB1が非動作状態となり、VB2動作時には電位
VNNO2がクランプされて高電圧VNN2として供給
される。MOSFET P25、P26の基板電位NW
ELL1、NWELL2は、VB1、VB2が動作状態
のときにローレベルであり、非動作状態のときにハイレ
ベルとされている。
【0055】本実施形態の昇圧回路によれば、キャパシ
タを共有化することにより、負の高電圧に昇圧すること
ができ、また、レイアウトにおけるチップ面積を縮小す
ることができる。
【0056】(実施形態5)図6は実施形態5の昇圧回
路の構成を示す回路図である。本実施形態では、一方の
昇圧回路部が正電位を発生し、他方の昇圧回路部が負電
圧を発生するような昇圧回路について説明する。
【0057】この実施形態5において、昇圧回路部VB
1は上記実施形態3のVB1と同様の構成であり、昇圧
回路部VB2は上記実施形態5のVB2と同様の構成で
ある。
【0058】本実施形態の昇圧回路において、昇圧回路
部VB1が動作状態のときには、上記実施形態3のVB
1と同様に、Nチャンネル型MOSFET N15〜N
20のゲート入力を、MOSFET N3〜N8と同じ
レベル変換回路LV1の出力信号としている。一方、昇
圧回路部VB2が動作状態のときには、イネーブル信号
EN2Bがローレベルであり、上記実施形態4のVB2
と同様にNチャンネル型MOSFET P13、P1
4、P17、P18、P21、P22がオンする。そし
て、ハイレベルのイネーブル信号EN1Bがインバータ
論理回路INVに入力され、その反転信号であるローレ
ベルがNチャンネル型MOSFET N33〜N38が
選択的にオンする。
【0059】本実施形態の昇圧回路によれば、キャパシ
タを共有化することにより、正の高電圧および負の高電
圧に昇圧することができ、また、レイアウトにおけるチ
ップ面積を縮小することができる。
【0060】以上の説明では、本発明を単一電源型フラ
ッシュメモリの昇圧回路に適用した例について説明した
が、これに限定されるものではなく、例えば昇圧回路と
して単体で構成されるものや、その他の各種メモリ(不
揮発性半導体記憶装置)や収益回路装置に内蔵される同
様な昇圧回路にも適用可能である。本発明は、少なくと
も昇圧用キャパシタを含む昇圧回路およびこのような昇
圧回路を含む装置およびシステム全般に広く適用するこ
とが可能である。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
昇圧回路部を複数個有し、非動作状態の昇圧回路部のキ
ャパシタを動作状態の昇圧回路部のキャパシタに付加し
て共有化させることにより、各々キャパシタを単独で設
けた場合に比べて各昇圧回路部の能力を大きくすること
ができる。また、キャパシタを共有化させることによ
り、各昇圧回路部の能力を減少させることなく、チップ
サイズを縮小化してレイアウト面積を抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の昇圧回路の構成を説明するための
回路図である。
【図2】高電圧用レベル変換回路の構成を説明するため
の回路図である。
【図3】実施形態2の昇圧回路の構成を説明するための
回路図である。
【図4】実施形態3の昇圧回路の構成を説明するための
回路図である。
【図5】実施形態4の昇圧回路の構成を説明するための
回路図である。
【図6】実施形態5の昇圧回路の構成を説明するための
回路図である。
【図7】昇圧回路クロック信号を示す波形図である。
【図8】従来のチャージポンプ回路の構成を示す回路図
である。
【図9】従来の負電圧用チャージポンプ回路の構成を示
す回路図である。
【符号の説明】
C1〜C12、C21〜C24、C100、C200
キャパシタ CLK1〜CLK4、CK1、CK2 クロック信号 clka、clkb クロック入力端子 EN1B、EN2B イネーブル信号 HVOUT1、HVOUT2 高電圧供給点 in 入力信号 LV1、LV2 高電圧用レベル変換回路 LNV1、LNV2 負電圧用レベル変換回路 N1〜N38、N100、N200、N300、N30
1 Nチャンネル型MOSFET ND100、ND200 ノード NET1〜NET12 昇圧回路部の共通ノード NPUMP1、NPUMP2 負電圧用昇圧ドライバ部 NVOUT1、NVOUT2 負電圧供給点 NWELL1、NWELL2 基板電位 P1〜P26、P300、P301、MP1〜MP4
Pチャンネル型MOSFET PU1、PUMP CELL1〜PUMP CELL3
チャージポンプ回路 PUMP1、PUMP2 昇圧ドライバ部 VB1、VB2 昇圧回路部 VC クランプ回路 VCC 供給された電源電圧 VPP1、VPP2 高電圧 VPPO1、VPPO2 クランプ前の高電圧 VNN1、VNN2 負電圧 VNNO1、VNNO2 クランプ前の負電圧 Vm 高電圧信号 out 出力信号 INV1 インバータ論理回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャパシタへの充電電圧を用いて、供給
    された電源電圧の絶対値よりも高電圧を発生する昇圧回
    路において、 各々個別に高電圧を発生する複数の昇圧回路部と、 少なくとも1つの昇圧回路部のキャパシタを、少なくと
    も1つの他の昇圧回路部のキャパシタに電気的に接続ま
    たは切断する手段とを有し、 非動作状態の昇圧回路部のキャパシタを、動作状態の昇
    圧回路部のキャパシタに電気的に接続することにより、
    該動作状態の昇圧回路部のキャパシタ容量を増加させる
    ことを特徴とする昇圧回路。
  2. 【請求項2】 前記各昇圧回路部は、2個のキャパシタ
    と、4個のスイッチ手段と、電流の逆流を防止して昇圧
    された電圧を駆動する電圧駆動手段とを有する複数のチ
    ャージポンプ回路を直列接続してなり、 各チャージポンプ回路は、第1クロックを第1キャパシ
    タの第1電極に結合する第1スイッチ手段と、第2クロ
    ックを第2キャパシタの第1電極に結合する第2スイッ
    チ手段と、第1キャパシタの第2電極を該電圧駆動手段
    の第1ノードに結合する第3スイッチ手段と、第2キャ
    パシタの第2電極を該電圧駆動手段の第2ノードに結合
    する第4スイッチ手段とを有し、 複数のイネーブル制御信号によって、動作状態の昇圧回
    路部の各スイッチ手段をオンし、非動作状態の昇圧回路
    部の各スイッチ手段をオフすることにより、非動作状態
    の昇圧回路部のキャパシタを、動作状態の昇圧回路部の
    キャパシタに電気的に並列に接続させることを特徴とす
    る請求項1に記載の昇圧回路。
  3. 【請求項3】 前記イネーブル制御信号の有効レベルの
    絶対値を大きくするためのレベル変換回路を含むことを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の昇圧回路。
  4. 【請求項4】 前記複数の昇圧回路部のうち、少なくと
    も2つの昇圧回路部において、 第1昇圧回路部を動作状態にする第1イネーブル制御信
    号により、動作状態の第1昇圧回路部のチャージポンプ
    回路における第1スイッチ手段および第2スイッチ手段
    をオンすると共に、 該第1イネーブル制御信号を該第1昇圧回路部で発生し
    た高電圧を電圧源とする第1レベル変換回路に入力して
    該第1イネーブル制御信号の有効レベルの絶対値を大き
    くし、該第1レベル変換回路の出力によって非動作状態
    の第2昇圧回路部のチャージポンプ回路における第3ス
    イッチ手段および第4スイッチ手段をオフし、 かつ、該第2昇圧回路部を非動作状態にする第2イネー
    ブル制御信号により、該第2昇圧回路部のチャージポン
    プ回路における第1スイッチ手段および第2スイッチ手
    段をオフすると共に、 該第2イネーブル制御信号を第2レベル変換回路に入力
    して、該第2レベル変換回路の出力によって該第1昇圧
    回路部のチャージポンプ回路における第3スイッチ手段
    および第4スイッチ手段をオンすることを特徴とする請
    求項3に記載の昇圧回路。
  5. 【請求項5】 前記複数の昇圧回路部のうち、少なくと
    も2つの昇圧回路部において、 第1昇圧回路部を動作状態にする第1イネーブル制御信
    号により、動作状態の第1昇圧回路部のチャージポンプ
    回路における第1スイッチ手段および第2スイッチ手段
    をオンすると共に、 該第1イネーブル制御信号を該第1昇圧回路部で発生し
    た高電圧を電圧源とする第1レベル変換回路に入力して
    該第1イネーブル制御信号の有効レベルの絶対値が大き
    くし、該第1レベル変換回路の出力によって該第1昇圧
    回路部のチャージポンプ回路における第3スイッチ手段
    および第4スイッチ手段をオンし、 かつ、第2昇圧回路部を非動作状態にする第2イネーブ
    ル制御信号により、非動作状態の第2昇圧回路部のチャ
    ージポンプ回路における第1スイッチ手段および第2ス
    イッチ手段をオフすると共に、 該第2イネーブル制御信号を第2レベル変換回路に入力
    して、該第2レベル変換回路の出力によって該第2昇圧
    回路部のチャージポンプ回路における第3スイッチ手段
    および第4スイッチ手段をオフすることを特徴とする請
    求項3に記載の昇圧回路。
  6. 【請求項6】 前記複数の昇圧回路部のうち、少なくと
    も2つの昇圧回路部において、 第1昇圧回路部を動作状態にする第1イネーブル制御信
    号を、動作状態の第1昇圧回路部で発生した高電圧を電
    圧源とする第1レベル変換回路に入力して該第1イネー
    ブル制御信号の有効レベルの絶対値を大きくし、該第1
    レベル変換回路の出力によって該第1昇圧回路部のチャ
    ージポンプ回路における各スイッチ手段をオンし、 かつ、第2昇圧回路部を非動作状態にする第2イネーブ
    ル制御信号を第2レベル変換回路に入力して、該第2レ
    ベル変換回路の出力によって非動作状態の第2昇圧回路
    部のチャージポンプ回路における各スイッチ手段をオフ
    することを特徴とする請求項3に記載の昇圧回路。
  7. 【請求項7】 前記複数の昇圧回路部のうち、少なくと
    も2つの昇圧回路部において、 第1昇圧回路部を動作状態にする第1イネーブル制御信
    号により、動作状態の第1昇圧回路部のチャージポンプ
    回路における第1スイッチ手段および第2スイッチ手段
    をオンすると共に、 該第1イネーブル制御信号を該第1昇圧回路部で発生し
    た負電圧を電圧源とする第1レベル変換回路に入力して
    該第1イネーブル制御信号の有効レベルを負電圧レベル
    に変換し、該第1レベル変換回路の出力によって非動作
    状態の第2昇圧回路部のチャージポンプ回路における第
    3スイッチ手段および第4スイッチ手段をオフし、 かつ、該第2昇圧回路部を非動作状態にする第2イネー
    ブル制御信号により、該第2昇圧回路部のチャージポン
    プ回路における第1スイッチ手段および第2スイッチ手
    段をオフすると共に、 該第2イネーブル制御信号を第2レベル変換回路に入力
    して、該第2レベル変換回路の出力によって該第1昇圧
    回路部のチャージポンプ回路における第3スイッチ手段
    および第4スイッチ手段をオンすることを特徴とする請
    求項3に記載の昇圧回路。
  8. 【請求項8】 前記昇圧回路部の出力電圧が正電位であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに
    記載の昇圧回路。
  9. 【請求項9】 前記昇圧回路部の出力電圧が負電位であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに
    記載の昇圧回路。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載の昇圧回路を用いたことを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載の昇圧回路を用いたことを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置。
  12. 【請求項12】 2層ゲート構造型メモリセルを、格子
    状に配置してなるメモリアレイを備えたフラッシュメモ
    リであって、 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の昇圧回路を用
    いたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記各昇圧回路部の出力電圧が、前記
    2層ゲート構造型メモリセルの書き込み時または消去時
    において、そのコントロールゲート、ソースまたはドレ
    インに供給されることを特徴とする請求項12に記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7558128B2 (en) 2005-06-24 2009-07-07 Samsung Electronics. Co., Ltd. Semiconductor memory device having a voltage boosting circuit
US7692977B2 (en) 2006-08-29 2010-04-06 Samsung Electronics Co., Ltd Voltage generator circuit capable of generating different voltages based on operating mode of non-volatile semiconductor memory device

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