JP2002151821A - 可撓性配線基板の接続構造及びその接続方法、電子部品並びに電子機器 - Google Patents

可撓性配線基板の接続構造及びその接続方法、電子部品並びに電子機器

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JP2002151821A
JP2002151821A JP2000342905A JP2000342905A JP2002151821A JP 2002151821 A JP2002151821 A JP 2002151821A JP 2000342905 A JP2000342905 A JP 2000342905A JP 2000342905 A JP2000342905 A JP 2000342905A JP 2002151821 A JP2002151821 A JP 2002151821A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路部材との接続信頼性が高い可撓性配線基
板の接続構造及びその接続方法、電子部品並びに電子機
器を提供することにある。 【解決手段】 可撓性配線基板の接続方法は、接合部1
6を含む第1の配線14がベース基板12に形成され、
接合部16を有する第1の部分20と、第1の部分20
に接続された第2の部分22と、ベース基板12の端部
を含み第1の部分20に接続された第3の部分24と、
を含み、第1の配線14が第1の部分20から第3の部
分24に至るまで連続してなる可撓性配線基板10を使
用し、第1の配線14が外側になる向きに屈曲させて第
1の部分20と第3の部分24とを重ねる第1工程と、
治具40を第3の部分24に押し当て、加熱することに
より接合部16を第2の配線が形成された部材30に接
合する第2工程と、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性配線基板の
接続構造及びその接続方法、電子部品並びに電子機器に
関する。
【0002】
【発明の背景】液晶の表示装置などでは、TAB(Tape
Automated Bonding)やFPC(Flexible Printed Cir
cuit)と呼ばれる可撓性配線基板にドライバICが搭載
され、可撓性配線基板の端部が液晶パネルに接続され
る。可撓性配線基板は、異方性導電材料などで液晶パネ
ルに接着されることが多い。
【0003】しかし、接続時の加熱によって、可撓性配
線基板が大きく熱膨張してしまい、液晶パネルと正確な
位置で接続できない場合があった。そして、正確な位置
で接続できないことによって、接続後に可撓性配線基板
が液晶パネルから剥離する場合があった。また、接続時
の熱によって、液晶パネルの各部品が熱ストレスを受け
ることがあった。
【0004】本発明はこの問題点を解決するためのもの
であり、その目的は、部材との接続信頼性が高い可撓性
配線基板の接続構造及びその接続方法、電子部品並びに
電子機器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)本発明に係る可撓
性配線基板の接続方法は、接合部を含む第1の配線がベ
ース基板に形成され、前記接合部を有する第1の部分
と、前記第1の部分に接続された第2の部分と、前記ベ
ース基板の端部を含み前記第1の部分に接続された第3
の部分と、を含み、前記第1の配線が前記第1の部分か
ら前記第3の部分に至るまで連続してなる可撓性配線基
板を使用し、前記第1の配線が外側になる向きに屈曲さ
せて前記第1の部分と前記第3の部分とを重ねる第1工
程と、治具を前記第3の部分に押し当て、加熱すること
により前記接合部を第2の配線が形成された部材に接合
する第2工程と、を含む。
【0006】本発明によれば、治具を第3の部分に押し
当て加熱するので、第1の部分を直接高温に加熱しなく
て済む。これによって、第1の部分の過度の熱膨張を抑
えて、正確な位置で接合部を接合できる。また、第1の
部分の過度の熱膨張を抑えることで、その後のストレス
で可撓性配線基板が部材から剥離することを防止でき
る。
【0007】(2)この可撓性配線基板の接続方法にお
いて、前記第3の部分は、前記第1の部分の外形よりも
大きい外形をなし、前記第1工程で、前記第3の部分で
前記第1の部分を覆うように重ねてもよい。
【0008】これによれば、第1の部分に治具を接触さ
せなくて済むので、第1の部分の過度の熱膨張を抑える
ことができる。
【0009】(3)この可撓性配線基板の接続方法にお
いて、前記第2工程で、前記第1の部分と前記第3の部
分との間に、前記第1の配線よりも熱伝導率の低いシー
トを介在させて行ってもよい。
【0010】これによれば、より一層、第1の部分の過
度の熱膨張を抑えることができる。
【0011】(4)この可撓性配線基板の接続方法にお
いて、前記ベース基板には、複数の前記第1の配線の少
なくとも1つと電気的に接続された金属箔が形成され、
前記金属箔は、前記第1の配線よりも大きい幅で前記第
3の部分に設けられてもよい。
【0012】これによれば、治具で、第1の配線よりも
幅の大きい金属箔を加熱することで、第1の配線の熱伝
導を促進することができる。
【0013】(5)この可撓性配線基板の接続方法にお
いて、前記可撓性配線基板には、前記第1の部分と前記
第3の部分とが重なることで、前記第1部分と前記第3
の部分との接続部からなる屈曲部が形成され、前記第2
工程後に、前記屈曲部を切断して前記第3の部分を除去
する第3工程をさらに含んでもよい。
【0014】第3の部分は、後に切断されるので過度に
熱膨張しても構わない。
【0015】(6)この可撓性配線基板の接続方法にお
いて、前記第3工程で、前記屈曲部を除去するように切
断してもよい。
【0016】(7)この可撓性配線基板の接続方法にお
いて、前記第3工程で、前記屈曲部の一部を残すように
切断してもよい。
【0017】(8)本発明に係る可撓性配線基板の接続
方法は、接合部を含む第1の配線がベース基板に形成さ
れ、前記接合部を有する第1の部分と、前記第1の部分
に接続された第2の部分と、前記ベース基板の端部を含
み、前記第1の部分に対して屈曲して接続されてなる第
3の部分と、を含む可撓性配線基板を使用し、前記第1
の部分に治具を押し当て、前記接合部を第2の配線が形
成された部材に接合する工程を含む。
【0018】本発明によれば、第3の部分は第1の部分
に対して屈曲しているので、治具の輻射熱による周囲の
温度上昇を抑制することができる。これによって、例え
ば部材の各部品などに熱ストレスを与えることを防止で
きる。
【0019】(9)この可撓性配線基板の接続方法にお
いて、前記接合部を接合する工程後に、前記可撓性配線
基板を切断して前記第3の部分を除去する工程をさらに
含んでもよい。
【0020】第3の部分は、後に切断されるので治具の
熱で過度に膨張しても構わない。
【0021】(10)この可撓性配線基板の接続方法に
おいて、前記第3の部分を、前記第1の部分から斜めに
立ち上げてもよい。
【0022】(11)この可撓性配線基板の接続方法に
おいて、前記接合部を接合する工程で、前記第1の部分
を前記部材の端部に配置し、かつ、前記第3の部分を前
記部材の中央側に向けて行ってもよい。
【0023】これによって、部材の中央側に対して熱を
遮ることができる。
【0024】(12)この可撓性配線基板の接続方法に
おいて、前記部材は、中央側に部品が搭載されてもよ
い。
【0025】これによって、部材の部品に熱ストレスを
与えることを防止できる。
【0026】(13)この可撓性配線基板の接続方法に
おいて、前記接合部を、ロウ材によって前記部材に接合
してもよい。
【0027】(14)この可撓性配線基板の接続方法に
おいて、前記第1の部分を、接着部材を介して接着して
もよい。
【0028】(15)この可撓性配線基板の接続方法に
おいて、前記接着部材は、接着剤に導電粒子が分散され
た異方性導電材料であり、前記接合部を、前記導電粒子
を介して前記部材に接合してもよい。
【0029】(16)この可撓性配線基板の接続方法に
おいて、前記第2の部分に半導体チップが設けられても
よい。
【0030】(17)本発明に係る可撓性配線基板の接
続構造は、上記方法で接続されてなる。
【0031】(18)本発明に係る電子部品は、上記可
撓性配線基板の接続構造を含む。
【0032】(19)本発明に係る電子機器は、上記可
撓性配線基板の接続構造を含む。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照して説明する。ただし、本発明は、
以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0034】(第1の実施の形態)図1〜図8は、本発
明を適用した第1の実施の形態に係る可撓性配線基板の
接続方法を説明するための図である。
【0035】図1及び図2に示すように、可撓性配線基
板10を用意する。可撓性配線基板10は、ベース基板
12と、接合部(例えば第1の接合部16)を含む複数
の配線14(第1の配線)と、を含む。配線14はベー
ス基板12に形成される。接合部(例えば第1の接合部
16)は、配線(第2の配線)が形成された部材(例え
ば回路部材)と接合するための配線14の一部である。
例えば、複数の配線14は、第1及び第2の接合部1
6、18を有してもよい。
【0036】可撓性配線基板10は、FPC(Flexible
Printed Circuit)と呼ばれるフレキシブル基板であっ
てもよく、TAB技術が適用される場合にはTAB用基
板(フィルムキャリアテープ)であってもよい。あるい
は、これらに限定されず、COF(Chip On Film)用基
板あってもよい。
【0037】可撓性配線基板10には、図示しない半導
体チップが一部(図2では省略部)に設けられていても
よい。TAB技術が適用される場合は、可撓性配線基板
10に半導体チップの外形以上の大きさのデバイスホー
ルが形成され、その内側に半導体チップが配置される。
あるいは、デバイスホールが半導体チップの外形よりも
小さく形成され、その内側に半導体チップの一部が配置
されてもよい。また、可撓性配線基板10がCOF用基
板である場合には、可撓性配線基板10上に半導体チッ
プがフェースダウンボンディングされる。
【0038】ベース基板12は、フレキシブル性を有す
る。ベース基板12は、ポリイミド樹脂で形成されるこ
とが多いがそれ以外の周知の材料を使用してもよい。ベ
ース基板12の外形は、矩形をなしてもよく、あるいは
複数の四角形が組み合わせられた形状をなしてもよい。
【0039】複数の配線14は、ベース基板12の一方
の面に形成されることが多いが、両方の面に形成されて
もよい。複数の配線14は、箔状に形成された銅系材料
をエッチングすることにより形成してもよい。複数の配
線14が所定の形状で引き廻されることで、図2に示す
ようにベース基板12に1つの配線パターンが形成され
る。可撓性配線基板10は、配線パターンが図示しない
接着剤を介してベース基板12に接着されて3層基板を
なしてもよい。あるいは、可撓性配線基板10は、接着
剤なしで配線パターンがベース基板12上に直接形成さ
れて2層基板をなしてもよい。
【0040】複数の配線14は、半導体チップが設けら
れる領域(図2では省略部)から、一方の側(例えば図
2の省略部の左側)とそれとは異なる側(例えば図2の
省略部の右側)に形成される。TAB技術が適用される
場合には、複数の配線14は、デバイスホールの内側に
一部が突出する。そして、突出する一部(インナーリー
ド)が半導体チップの電極(多くの場合はバンプ)に圧
着される。また、可撓性配線基板10がCOF用基板で
ある場合には、半導体チップは、ベース基板12上に搭
載され、ベース基板12にて支持される配線14の一部
と電気的に接続する。半導体チップと配線14との電気
的接続には、Au−Snなどの共晶接合、Au−Auや
ロウ材の溶融による金属接合、異方性導電材料などの導
電ペーストなどを使用してもよい。また、半導体チップ
の少なくとも一部は、耐湿性向上のため樹脂で覆われる
ことが多い。
【0041】複数の配線14を含む1つの配線パターン
は、ベース基板12上にて1つ又は2つ以上の方向(多
くの場合は1方向)に延長して形成される。例えば、図
2に示すように、配線パターンは半導体チップの搭載領
域を間に挟んで1方向に延びて形成されてもよい。ある
いは、配線パターンは一部で直角に曲がって2方向に
(L字状に)延びて形成されてもよい。なお、各配線1
4は、例えば配線パターンの延長方向が1方向であって
も、必要に応じて屈曲して形成されてもよい。こうする
ことで、複数の配線14のピッチを自由に変換すること
ができる。
【0042】可撓性配線基板10の平面形状は、複数の
配線14の全体形状(配線パターン)を含む輪郭で打ち
抜かれた形状であればよい。なお、配線パターンの延長
方向は、図2に示すようにベース基板12の長手方向で
あってもよく、あるいは短手方向であってもよい。
【0043】複数の第1及び第2の接合部16、18
は、可撓性配線基板10の外部接続用の入出力端子であ
る。例えば、第1の接合部16は出力端子として液晶パ
ネルに電気的に接続され、第2の接合部18は入力端子
としてマザーボード(プリント配線基板)に電気的に接
続されてもよい。第1の接合部16又は第2の接合部1
8は、ベース基板12にて支持されてもよく、あるいは
アウターリードホール(図示しない)上をまたいで形成
されてもよい。配線14のうち少なくとも第1及び第2
の接合部16、18には、接合を良好にするためにスズ
又はハンダメッキされる。なお、本実施の形態におい
て、第2の接合部18は、必ずしも必要ではなく形成さ
れていなくてもよい。
【0044】可撓性配線基板10は、第1の部分20
と、第2の部分22と、第3の部分24と、を含む。各
部分は、ベース基板12の一部を含み、互いに接続され
て一体的に形成される。
【0045】第1〜第3の部分20、22、24は、1
つ又は2つ以上の方向(多くの場合は1方向)に延長し
て接続される。すなわち、配線パターンの延長方向と同
一方向に第1〜第3の部分20、22、24は接続され
る。
【0046】図2に示すように、第1の部分20は、第
2の部分22と、第3の部分24と、に接続される。す
なわち、第2の部分22は第1の部分20に接続され、
第3の部分24は第1の部分20に接続される。言い換
えると、第2の部分22は、第1の部分20を介して第
3の部分24に接続される。
【0047】例えば、図2に示すように、第3の部分2
4は、第2の部分22とは反対側(180度反転する
側)で第1の部分20に接続されてもよい。すなわち、
可撓性配線基板10は、一直線に延びる形状をなしても
よい。この場合に、第1〜第3の部分20、22、24
は、図2に示すように可撓性配線基板10の長手方向に
並んでもよく、あるいは短手方向に並んで配置されても
よい。
【0048】あるいは、第3の部分24は、第2の部分
22が接続された側とは90度回転する側で第1の部分
20に接続されてもよい。すなわち、可撓性配線基板1
0はL字形状をなしてもよい。
【0049】図2に示すように、第1〜第3の部分2
0、22、24の各形状は矩形をなし、それぞれの平行
端部が連続して、矩形をなす可撓性配線基板10の一対
の平行辺をなしてもよい。あるいは、第1〜第3の部分
20、22、24は、矩形以外の四角形(台形など)で
あってもよく、それ以外の形状であってもよい。
【0050】第3の部分24は、ベース基板12の端部
を含む。詳しくは、第3の部分24は、第2の部分22
が接続された側とは反対側にベース基板12の端部を有
する。
【0051】図2に示す例では、第1の部分20は第1
の接合部16を有し、第2の部分22は第2の接合部1
8を有する。なお、図示する例では第2の部分22に半
導体チップが設けられる。
【0052】各配線14は、第1の部分20から第3の
部分24に至るまで連続して設けられる。また、各配線
14は、第1の接合部16が設けられた第1の部分20
と、第2の接合部18が設けられた第2の部分22と、
に連続して延びる。すなわち、各配線14は、第2の部
分22から第1の部分20を通って第3の部分24に至
るまで連続して延びる。
【0053】本実施の形態では、一例として、上述の可
撓性配線基板10を液晶パネル30(回路部材)に接続
する方法を説明する。第1の部分20は、少なくとも第
1の接合部16において液晶パネル30に接続される。
第2の部分22は、第1の部分20から液晶パネル30
の外側に延出される。第3の部分24は、第1の部分2
0と重ねる部分であり、加熱治具40で押し当てられ
る。なお、第2の部分22の第2の接合部18は、図示
しない他の回路部材(例えばマザーボード)に接合され
てもよい。
【0054】(第1工程)図1に示すように、可撓性配
線基板10を屈曲させて重ねる。詳しくは、第1の部分
20と第3の部分24とを重ねる。可撓性配線基板10
は、重ねたときに配線14の形成された面が外側になる
向きに屈曲させる。配線14がベース基板12の片面に
形成される場合には、可撓性配線基板10を配線14が
形成されない面同士を対向させる向きに屈曲させる。
【0055】第3の部分24の大きさは、第1の部分2
0の外形以上の大きさを有してもよい。そして、第3の
部分24を、それによって第1の部分20を覆うように
重ねてもよい。例えば、第3の部分24は、第1の部分
20と並ぶ方向とは直交する方向の幅において、第1の
部分20の幅以上の大きさを有してもよい。この場合
に、図2に示すように第3の部分24は、第1の部分2
0の幅と同一の幅で延設されてもよい。第3の部分24
で第1の部分20の全部を覆うことで、第3の部分24
に加熱治具40を押し当てるときに、加熱治具40を第
1の部分20に接触させることがない。したがって、第
1の部分20を過度に熱膨張させることがない。
【0056】こうして、可撓性配線基板10には、第1
の部分20に第3の部分24が積み重ねられた重なり部
分26が形成される。そして、第1の部分20と第3の
部分24との接続部からなる屈曲部28が形成される。
屈曲部28は、配線14が形成された外側の面が湾曲し
てもよく、あるいは折れ曲がっていてもよいが、第1の
部分20と第3の部分24とを接続している。
【0057】第1の接合部16を液晶パネル30に接合
するために、可撓性配線基板10と、液晶パネル30
と、を位置合わせする。位置合わせは、第1の部分20
と第3の部分24とを重ねた後であってもよく、重ねる
前であってもよい。いずれにしても、第1の接合部16
を接合するときに、第3の部分24は第1の部分20に
重ねられている。
【0058】ここで、液晶パネル30は、配線パターン
31が形成された下層ガラス基板32と、シール剤33
で接着され下層ガラス基板32と対をなす上層ガラス基
板34と、上層及び下層ガラス基板32、34の間の液
晶層36と、を含む。また、上層ガラス基板34の外側
の面には偏光板35が形成されている。なお、下層ガラ
ス基板32は、一部において上層ガラス基板34からは
み出している。
【0059】図示する例では、可撓性配線基板10を下
層ガラス基板32に接続する。詳しくは、第1の部分2
0における第1の接合部16を下層ガラス基板32上の
配線パターン31に電気的に接続させる。第1の接合部
16は、下層ガラス基板32における上層ガラス基板3
4からはみ出す部分に接合する。こうして、可撓性配線
基板10に設けられた半導体チップと、液晶パネル30
と、を電気的に接続して、液晶パネル30を駆動させる
ことができる。この形態によれば、半導体チップの不良
が発生した場合には、可撓性配線基板10を廃棄すれば
よいので、液晶パネル30を無駄に廃棄させずに済む。
【0060】第1の部分20は、下層ガラス基板32の
端部に配置することが好ましい。下層ガラス基板32の
端部であれば、可撓性配線基板10を他の回路部材(例
えばマザーボード)に接続するために外側に引き出す分
の長さ(第2の部分22の長さ)を短くできる。
【0061】図1に示す例では、第1の部分20を、接
着部材を介して下層ガラス基板32に配置する。接着部
材は、可撓性配線基板10を液晶パネル30に機械的に
接続するためのものである。接着部材は、可撓性配線基
板10の第1の部分20と、液晶パネル30の下層ガラ
ス基板32と、の少なくともいずれか一方に設ければよ
い。接着部材は、異方性導電材料50であってもよい。
これによれば、可撓性配線基板10と液晶パネル30と
の電気的接続と、両者の機械的接続と、の両方を同時に
図ることができる。
【0062】異方性導電材料50は、接着剤(バイン
ダ)に導電粒子52(導電フィラー)が分散されたもの
で、分散剤が添加される場合もある。異方性導電材料の
接着剤として、熱硬化性の接着剤が使用されることが多
い。異方性導電材料は、可撓性配線基板10側の配線パ
ターン(第1の接合部16)と、液晶パネル30側の配
線パターン31と、の間で押しつぶされて、導電粒子5
2によって両者間での電気的導通を図るようになってい
る。異方性導電材料は、シート状の異方性導電膜(AC
F)であってもよく、液状又はゲル状の異方性導電ペー
スト(ACP)であってもよい。なお、接着部材は、熱
で接着力を発現させるものであればその材料は限定され
ない。
【0063】あるいは、接着部材なしで第1の部分20
を下層ガラス基板32に配置してもよい。この場合に、
第1の接合部16を、例えばロウ材(ハンダを含む)に
よって下層ガラス基板32の配線パターン31に接合し
てもよい。ロウ材としてハンダを使用する場合には、予
め第1の接合部16をハンダメッキしてもよい。
【0064】(第2工程)次に、第1の接合部16を下
層ガラス基板32の配線パターン31に接合する。例え
ば図3に示すように、可撓性配線基板10の第1の部分
20を、接着部材を介して、液晶パネル30の下層ガラ
ス基板32に接着してもよい。異方性導電材料50を使
用した場合には、接着剤(バインダ)によって第1の部
分20と下層ガラス基板32とを機械的に接続し、導電
粒子52によって第1の接合部16と配線パターン31
とを接合する。
【0065】本工程は、第1及び第3の部分20、24
の重なり部分26に治具(例えば加熱治具40)で加熱
することで行う。詳しくは、加熱治具40を重なり部分
26の第3の部分24に押し当てる。すなわち、加熱治
具40で第3の部分24を加熱し、かつ、下層ガラス基
板32に向く方向に加圧する。第3の部分24には、第
1の部分20に至るように連続して複数の配線14が形
成されているので、第3の部分24を加熱治具40で接
触すれば、各配線14を介して熱伝導させて第1の部分
20を加熱することができる。
【0066】加熱治具40は、ヒータを内蔵してもよ
く、外部に熱源を有するものであってもよい。加熱治具
40は、可撓性配線基板10に押し当てる部分において
約270〜300℃に加熱される。加熱治具40は、重
なり部分26の平面視において、複数の第1の接合部1
6を含む範囲で第3の部分24に押し当てることが好ま
しい。これによって、複数の第1の接合部16を同時に
加圧することができる。
【0067】加熱治具40は、第3の部分24において
各配線14に接触させる。この場合に、各配線14の少
なくとも一部分と接触し、かつ、複数の配線14の全て
と接触させることが好ましい。こうすることで、複数の
配線14を介して、加熱治具40の熱を複数の第1の接
合部16に熱伝導させることができる。また、ベース基
板12を構成する材料(例えばポリイミド樹脂)より
も、複数の配線14を構成する材料(例えば銅)の熱膨
張係数が低いので、可撓性配線基板10の熱膨張による
反りを抑えることができる。
【0068】異方性導電材料50の接着剤は、複数の配
線14を介した熱伝導によって、その接着力が発現す
る。しかも、第1の部分20と第3の部分24との屈曲
部28による複数の配線14の屈曲形状によって、異方
性導電材料50の接着剤を屈曲部28の少なくとも一部
に至るまで吸い上げることができる。詳しくは、配線1
4の熱伝導によって、屈曲部28の第3の部分24に近
い上部が第1の部分20に近い下部よりも高温に加熱さ
れ、接着剤が屈曲部28の上部に向かって吸い上がる。
これによって、接着部材を重なり部分26の側端部に至
るまで設けることができる。したがって、剥離しやすい
第1の部分20の端部付近で、液晶パネル30との接着
面積を大きくすることで両者の接着強度を高めることが
できる。
【0069】これによれば、各配線14を介して熱伝導
させるので、第1の部分20を直接高温に加熱しなくて
も可撓性配線基板10を液晶パネル30に接続すること
ができる。これによって、熱膨張係数の差によって生じ
る両者の位置ずれを最小限に留めることができる。すな
わち、第1の部分20の第1の接合部16と、液晶パネ
ル30の配線パターン31と、を正確な位置でボンディ
ングすることができる。また、第1の部分20の過度の
熱膨張を抑えることで、接続後のストレスで可撓性配線
基板10が液晶パネル30から剥離することを防止でき
る。
【0070】図4は、本実施の形態の第2工程における
変形例を示す図である。本変形例では、加熱治具40で
加熱する前に、重なり部分26の第1の部分20と第3
の部分24との間にシート60を介在させる。
【0071】シート60は、配線14よりも熱伝導率の
低い部材であってもよい。これによって、加熱治具40
で第1の部分20のベース基板12に、より一層熱を伝
導させにくくすることができ、第1の部分20の過度の
熱膨張を抑えることができる。例えば、シート60は、
ベース基板10(例えばポリイミド樹脂)を構成する材
料からなる部材であってもよい。また、シート60は、
断熱部材であってもよく、周知の断熱材を使用してもよ
い。
【0072】シート60の外形は、第1の部分20の外
形以上の大きさをなすことが好ましい。シート60は、
重なり部分26の第1及び第3の部分20、24の間に
何も介在させない場合よりも、熱が上下方向に伝導しに
くい部材であればよく、その材料は限定されない。
【0073】図5及び図6は、本実施の形態に使用する
可撓性配線基板70、72の変形例を示す図である。図
に示す例では、第3の部分24に金属箔62が配置され
ている。
【0074】図5に示すように、金属箔62は、ベース
基板12上に形成され、複数の配線14が形成された面
に形成される。金属箔62は、各配線14よりも大きい
幅で形成される。例えば、金属箔62は、複数の配線1
4のうち、最も外側に延びる両側の2つの配線14の間
隔以上の幅を有してもよい。金属箔62は、第3の部分
24とほぼ同じ形状をなしてもよい。
【0075】金属箔62は、複数の配線14の少なくと
も1つと接続される。例えば図5に示す例では、複数の
配線14の全部が金属箔62と接続される。すなわち、
金属箔62は、各配線14を介して、全ての第1の接合
部16と接続される。
【0076】なお、金属箔62は、配線14を構成する
材料(例えば銅)からなる部材であってもよい。この場
合に、金属箔62は、複数の配線14の形成と同時に一
体的にベース基板12に形成されてもよい。
【0077】このような可撓性配線基板70を使用して
第3の部分24を加熱する。すなわち、加熱治具40を
金属箔62に接触させる。こうすることで、金属箔62
によって配線14の熱伝導を促進することができる。金
属箔62の形状は、加熱治具40が接触する領域とほぼ
同一の形状であってもよい。
【0078】あるいは、図6に示すように、金属箔62
は、複数の配線14の全部ではないが、そのうちの1つ
又は2つ以上と接続されてもよい。この場合には、例え
ば複数の配線14のうち、グランドなどに接続する共通
の1つ又は2つ以上の配線14を金属箔62に接続して
もよい。なお、この場合には、第3工程とは別に、第1
の接合部16の接合後に第3の部分24を除去しないで
製品として残しておくこともできる。
【0079】(第3工程)次に図7に示すように、第1
及び第3の部分20、24の間の屈曲部28を切断し
て、第3の部分24を除去する。第3の部分24は、加
熱治具40を接触させることで熱を配線14を介して熱
伝導させ、第1の部分20の第1の接合部16を加熱す
るために必要な部分である。言い換えれば、第3の部分
24は、加熱治具40で直接的に第1の部分20を加熱
する場合よりも第1の部分20の温度上昇を抑えるため
に必要な部分である。したがって、第3の部分24は、
第1の接合部16が接合された後には切断しても構わな
い部分である。
【0080】図7に示すように、第1及び第3の部分2
0、24の屈曲部28の一部を残して切断してもよい。
この場合に、第1の部分20におけるベース基板12の
端部が回路部材(例えば液晶パネル30)との接続面か
ら離れる方向に反るように切断する。接着部材を使用し
て第1の部分20を接着した場合には、屈曲部28を、
接着部材が吸い上げられた境界のラインで切断してもよ
い。こうすることで、第1の部分20の端部、特に配線
14の端部を接着部材で覆うことができる。なお、必要
に応じて、第1の部分20の端部(特に配線14の端
部)を樹脂などで改めてコーティングしてもよい。
【0081】あるいは、図8に示すように、第1及び第
3の部分20、24の屈曲部28を除去してもよい。す
なわち、第1の部分20の屈曲する部分を残さずに切断
してもよい。接着部材を使用して第1の部分20を接着
した場合には、接着部材が屈曲部分28の屈曲形状に沿
って吸い上げられて残ってもよい。なお、この場合にも
必要に応じて、第1の部分20の端部(特に配線14の
端部)を樹脂などで改めてコーティングしてもよい。
【0082】なお、第3の部分24は、除去せずに完成
品として残してもよい。例えば、図6に示したように、
可撓性配線基板72における金属箔62をグランドとし
て利用してもよい。第3の部分24を残す場合には、外
側に露出する複数の配線14又は金属箔62は、樹脂な
どでコーティングすることが好ましい。
【0083】本実施の形態によれば、加熱治具40によ
る影響を少なくすることで、可撓性配線基板10と回路
部材(例えば液晶パネル30)との接続部分の信頼性を
高めることができる。なお、本実施の形態における可撓
性配線基板の接続構造は、複数の配線14がベース基板
12に形成された可撓性配線基板10と、可撓性配線基
板10と接続された回路部材(例えば液晶パネル30)
と、を含む。可撓性配線基板の接続構造は、上述の方法
で接続されてなるものでもよい。なお、構成及び効果
は、上述の接続方法で説明した通りである。
【0084】なお、以上の説明では、可撓性配線基板の
接続構造を含む電子部品として、液晶パネル30を含む
部品を示したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。例えば、後述するインクジェットヘッドを含む部品
であってもよく、あるいはマザーボード(プリント配線
基板)を含む部品であってもよい。
【0085】(第2の実施の形態)図9及び図10は、
本発明を適用した第2の実施の形態に係る可撓性配線基
板の接続方法を説明するための図である。本実施の形態
では、上述の実施の形態(変形例を含む)を可能な限り
適用することができ、重複する記載は省略する。以下に
説明する例では、可撓性配線基板10をインクジェット
ヘッド80に電気的に接続する。
【0086】インクジェットヘッド80は、静電アクチ
ュエータの構造を有し、詳しくはマイクロマシニング技
術による微細加工技術を用いて形成された微小構造のア
クチュエータを有する。このような微小構造のアクチュ
エータとしては、その駆動源として静電気力を用いてい
る。インクジェットヘッド80は、静電気力を利用して
ノズル82からインク液滴84を吐出させる。なお、図
9はインクジェットヘッド80の断面を含む図であり、
図10はインクジェットヘッド80の内部構造を説明す
るための平面図である。
【0087】詳しく説明すると、ノズル82に連通する
インク流路86の底面が、弾性変形可能な振動子となる
振動板88として形成され、振動板88には所定の間隔
でガラス基板90が対向して配置され、ガラス基板90
上には配線パターン92が形成されている。そして、配
線パターン92に電圧を印加すると、配線パターン92
と振動板88の間に静電気力が発生し、振動板88はガ
ラス基板90側に静電吸引されて振動する。この振動板
88の振動によって、インク流路86の内圧変動でノズ
ル82からインク液滴84が吐出される。
【0088】インクジェットヘッド90は、インク流路
86が形成されたシリコン基板94を挟んで、上側にシ
リコン製のノズルプレート96が配置され、下側にホウ
珪酸ガラス製のガラス基板90が配置されることで3層
構造をなしている。
【0089】3層構造の中央部に配置されたシリコン基
板94には、独立した複数のインク室98と、各インク
室98に連通する共通インク室100と、各インク室9
8と共通インク室100とを接続するインク供給路10
2と、がエッチングによって溝として形成される。これ
らの溝は、ノズルプレート96によって塞がれ、各部分
が区画形成されている。また、シリコン基板94におけ
るこれらの溝が形成された面とは反対の面には、エッチ
ングによって、各インク室98ごとに独立した振動室1
04が形成されている。
【0090】なお、共通インク室100には、図示しな
いインクタンクからインクを供給するためのインク供給
口106が形成されている。
【0091】ノズルプレート96には、各インク室98
に対応する位置にノズル82が形成され、ノズル82は
各インク室98に連通する。そして、各インク室98ご
とに形成された振動室104によって、各ノズル82か
らインク液滴84が吐出する。
【0092】なお、封止部108は、ガラス基板90の
配線パターン92と、シリコン基板94と、の間に形成
される隙間を封止するためのものである。
【0093】図9に示すように、このようなインクジェ
ットヘッド80におけるガラス基板90に、可撓性配線
基板10を接続してもよい。本実施の形態でも、上述の
効果を得ることができる。なお、以上に説明したインク
ジェットヘッド80の構成は一例であり、これに限定さ
れるものではない。
【0094】(第3の実施の形態)図11(A)及び図
11(B)は、本発明を適用した第3の実施の形態に係
る可撓性配線基板の接続方法を説明するための図であ
る。本実施の形態では、上述の実施の形態(変形例を含
む)を可能な限り適用することができ、重複する記載は
省略する。
【0095】本実施の形態では、上述の実施の形態で説
明した可撓性配線基板10を使用することができる。可
撓性配線基板10は、第1の接合部16を回路部材(例
えば液晶パネル30)に接合する。なお、本実施の形態
で使用する可撓性配線基板は、複数の配線14が第3の
部分24に設けられていなくてもよい。
【0096】以下に説明する例では、可撓性配線基板1
0を液晶パネル30に接続する方法を示すが、液晶パネ
ル30に替えてインクジェットヘッド80などに接続し
てもよい。
【0097】図11(A)に示すように、可撓性配線基
板10を屈曲させて、第3の部分24を第1の部分20
から立ち上げる。詳しくは、第3の部分24を、液晶パ
ネル30の下層ガラス基板32上にほぼ平坦に配置され
る第1の部分20から、一定の角度を以って立ち上げ
る。第3の部分24は、第1の部分20から斜めに立ち
上げてもよく、あるいは垂直に立ち上げてもよい。第3
の部分24は、屈曲する前の第3の部分24から、一定
の角度(例えば約45度〜90度)で立ち上げられても
よい。あるいは、第1の部分20から、一定の角度(例
えば約90度〜135度)で立ち上げられているという
こともできる。
【0098】第1の接合部16を液晶パネル30に接合
するために、可撓性配線基板10と、液晶パネル30
と、を位置合わせする。位置合わせは、第3の部分24
を第1の部分20から立ち上げた後であってもよく、立
ち上げる前であってもよい。いずれにしても、第1の部
分20に加熱治具40を押し当てるときに、第3の部分
24は第1の部分20から立ち上げられている。
【0099】第1の部分20は、液晶パネル30におけ
る下層ガラス基板32の端部に配置することが好まし
い。そして、第3の部分24を下層ガラス基板32の中
央側に向けて配置する。ここで、下層ガラス基板32の
中央側には、上層ガラス基板34と間に挟まれた液晶3
6、又は上層ガラス基板34の面に形成された偏光板3
5などが配置されている。すなわち、第3の部分24
を、下層ガラス基板32の中央側に配置された各部品へ
の輻射熱(放射熱)を遮る作用を有するように立ち上げ
ておく。
【0100】図11(A)に示すように、第1の部分2
0を加熱治具40で加熱して、第1の接合部16を液晶
パネル30に接合する。第1の接合部16は、ロウ材に
よって接合してもよく、あるいは導電粒子52を介して
接合してもよい。図示する例では、異方性導電材料50
によって第1の部分20を液晶パネル30に接着する。
【0101】加熱治具40は、第1の部分20における
第1の接合部16が形成された面とは反対側に押し当て
る。これによって、ロウ材を溶融することができる、あ
るいは接着部材(例えば異方性導電材料50)の接着力
を発現させることができる。そして、第1の部分20を
加熱するときには、第3の部分24が立ち上げられてい
るので、これにより加熱治具40の輻射熱を遮ることが
できる。
【0102】第3の部分24は、下層ガラス基板32の
中央側の各部品を覆うように立ち上げられてもよい。言
い換えると、第3の部分24は、第1の部分20に接触
する加熱治具40の周囲を覆うように立ち上げる。これ
によって、各部品に与えられる熱ストレスによるダメー
ジを減らすことができる。なお、熱ストレスから保護す
るための各部品は、樹脂からなる部品であってもよい。
【0103】第1の部分20を加熱するときに、図11
(A)に示す例とは別に、第3の部分24に断熱作用を
有するシート(図示しない)を設けてもよい。シート
は、ベース基板12を構成する材料(例えばポリイミド
樹脂)であってもよい。すなわち、第3の部分24は、
ベース基板12が2重以上に重なって構成されてもよ
い。この場合に、第3の部分24は、1つのベース基板
12が屈曲して重なってもよく、別々に切り離されたも
のが積層して重なってもよい。
【0104】あるいは、第3の部分24に金属箔62が
形成された可撓性配線基板70、72などを使用して本
実施の形態を適用してもよい。
【0105】図11(B)に示すように、第1の接合部
16を接合した後に、必要に応じて第3の部分24を除
去する。第3の部分24は、加熱後に除去してもよいの
で加熱治具40によって過度に熱膨張しても構わない。
可撓性配線基板10は、カッタなどで切断することがで
きる。
【0106】本実施の形態によれば、第3の部分24を
遮熱板として立ち上げた状態で第1の部分20を加熱す
るので、加熱治具40の輻射熱による周囲の温度上昇を
抑制することができる。これによって、例えば液晶パネ
ル30の各部品に熱ストレスを与えることを防止でき
る。
【0107】本発明を適用した可撓性配線基板の接続構
造を有する電子機器として、図12にはパーソナルコン
ピュータ200、図13には携帯電話300が示されて
いる。なお、パーソナルコンピュータ200及び携帯電
話300は、上述の液晶パネル30を有する。そして、
図14には、上述のインクジェットヘッド80を有する
インクジェットプリンタ400が示されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用した第1の実施の形態に
係る可撓性配線基板の接続方法を示す図である。
【図2】図2は、本発明を適用した第1の実施の形態に
おいて使用する可撓性配線基板を示す図である。
【図3】図3は、本発明を適用した第1の実施の形態に
係る可撓性配線基板の接続方法を示す図である。
【図4】図4は、本発明を適用した第1の実施の形態の
変形例に係る可撓性配線基板の接続方法を示す図であ
る。
【図5】図5は、本発明を適用した第1の実施の形態の
変形例において使用する可撓性配線基板を示す図であ
る。
【図6】図6は、本発明を適用した第1の実施の形態の
変形例において使用する可撓性配線基板を示す図であ
る。
【図7】図7は、本発明を適用した第1の実施の形態に
係る可撓性配線基板の接続構造を含む電子部品を示す図
である。
【図8】図8は、本発明を適用した第1の実施の形態に
係る可撓性配線基板の接続構造を含む電子部品を示す図
である。
【図9】図9は、本発明を適用した第2の実施の形態に
係る可撓性配線基板の接続構造を含む電子部品を示す図
である。
【図10】図10は、本発明を適用した第2の実施の形
態に係る可撓性配線基板の接続構造を含む電子部品を説
明するための図である。
【図11】図11(A)及び図11(B)は、本発明を
適用した第3の実施の形態に係る可撓性配線基板の接続
方法を示す図である。
【図12】図12は、本発明を適用した実施の形態に係
る可撓性配線基板の接続構造を含む電子機器を示す図で
ある。
【図13】図13は、本発明を適用した実施の形態に係
る可撓性配線基板の接続構造を含む電子機器を示す図で
ある。
【図14】図14は、本発明を適用した実施の形態に係
る可撓性配線基板の接続構造を含む電子機器を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 可撓性配線基板 12 ベース基板 14 配線 16 第1の接合部 18 第2の接合部 20 第1の部分 22 第2の部分 24 第3の部分 26 重なり部分 28 屈曲部 30 液晶パネル 40 加熱治具 50 異方性導電材料 52 導電粒子 60 シート 62 金属箔 70 可撓性配線基板 72 可撓性配線基板 80 インクジェットヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA48 GA50 GA51 GA55 HA26 MA32 NA18 NA25 NA29 PA04 5E344 AA01 AA02 AA15 AA22 AA28 BB02 BB04 BB12 CC07 CC17 CD04 DD06 DD10 DD13 EE01 EE16 EE23 5G435 AA16 BB12 EE40 EE42 EE43 LL07 LL08

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合部を含む第1の配線がベース基板に
    形成され、前記接合部を有する第1の部分と、前記第1
    の部分に接続された第2の部分と、前記ベース基板の端
    部を含み前記第1の部分に接続された第3の部分と、を
    含み、前記第1の配線が前記第1の部分から前記第3の
    部分に至るまで連続してなる可撓性配線基板を使用し、
    前記第1の配線が外側になる向きに屈曲させて前記第1
    の部分と前記第3の部分とを重ねる第1工程と、 治具を前記第3の部分に押し当て、加熱することにより
    前記接合部を第2の配線が形成された部材に接合する第
    2工程と、 を含む可撓性配線基板の接続方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可撓性配線基板の接続方
    法において、 前記第3の部分は、前記第1の部分の外形よりも大きい
    外形をなし、 前記第1工程で、前記第3の部分で前記第1の部分を覆
    うように重ねる可撓性配線基板の接続方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の可撓性配線基板の接続方法において、 前記第2工程で、前記第1の部分と前記第3の部分との
    間に、前記第1の配線よりも熱伝導率の低いシートを介
    在させて行う可撓性配線基板の接続方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の可撓性配線基板の接続方法において、 前記ベース基板には、複数の前記第1の配線の少なくと
    も1つと電気的に接続された金属箔が形成され、 前記金属箔は、前記第1の配線よりも大きい幅で前記第
    3の部分に設けられた可撓性配線基板の接続方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の可撓性配線基板の接続方法において、 前記可撓性配線基板には、前記第1の部分と前記第3の
    部分とが重なることで、前記第1部分と前記第3の部分
    との接続部からなる屈曲部が形成され、 前記第2工程後に、前記屈曲部を切断して前記第3の部
    分を除去する第3工程をさらに含む可撓性配線基板の接
    続方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の可撓性配線基板の接続方
    法において、 前記第3工程で、前記屈曲部を除去するように切断する
    可撓性配線基板の接続方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の可撓性配線基板の接続方
    法において、 前記第3工程で、前記屈曲部の一部を残すように切断す
    る可撓性配線基板の接続方法。
  8. 【請求項8】 接合部を含む第1の配線がベース基板に
    形成され、前記接合部を有する第1の部分と、 前記第1の部分に接続された第2の部分と、 前記ベース基板の端部を含み、前記第1の部分に対して
    屈曲して接続されてなる第3の部分と、 を含む可撓性配線基板を使用し、 前記第1の部分に治具を押し当て、前記接合部を第2の
    配線が形成された部材に接合する工程を含む可撓性配線
    基板の接続方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の可撓性配線基板の接続方
    法において、 前記接合部を接合する工程後に、 前記可撓性配線基板を切断して前記第3の部分を除去す
    る工程をさらに含む可撓性配線基板の接続方法。
  10. 【請求項10】 請求項8又は請求項9に記載の可撓性
    配線基板の接続方法において、 前記第3の部分を、前記第1の部分から斜めに立ち上げ
    る可撓性配線基板の接続方法。
  11. 【請求項11】 請求項8から請求項10のいずれかに
    記載の可撓性配線基板の接続方法において、 前記接合部を接合する工程で、前記第1の部分を前記部
    材の端部に配置し、かつ、前記第3の部分を前記部材の
    中央側に向けて行う可撓性配線基板の接続方法。
  12. 【請求項12】 請求項8から請求項11のいずれかに
    記載の可撓性配線基板の接続方法において、 前記部材は、中央側に部品が搭載された可撓性配線基板
    の接続方法。
  13. 【請求項13】 請求項1から請求項12のいずれかに
    記載の可撓性配線基板の接続方法において、 前記接合部を、ロウ材によって前記部材に接合する可撓
    性配線基板の接続方法。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項13のいずれかに
    記載の可撓性配線基板の接続方法において、 前記第1の部分を、接着部材を介して接着する可撓性配
    線基板の接続方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の可撓性配線基板の接
    続方法において、 前記接着部材は、接着剤に導電粒子が分散された異方性
    導電材料であり、 前記接合部を、前記導電粒子を介して前記部材に接合す
    る可撓性配線基板の接続方法。
  16. 【請求項16】 請求項1から請求項15のいずれかに
    記載の可撓性配線基板の接続方法において、 前記第2の部分に半導体チップが設けられた可撓性配線
    基板の接続方法。
  17. 【請求項17】 請求項1から請求項16のいずれかに
    記載の方法で接続された可撓性配線基板の接続構造。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の可撓性配線基板の接
    続構造を含む電子部品。
  19. 【請求項19】 請求項17記載の可撓性配線基板の接
    続構造を含む電子機器。
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