JPH08304847A - 回路基板の接続構造体及び接続方法並びに該接続構造体を有する液晶表示素子 - Google Patents

回路基板の接続構造体及び接続方法並びに該接続構造体を有する液晶表示素子

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JPH08304847A
JPH08304847A JP8044824A JP4482496A JPH08304847A JP H08304847 A JPH08304847 A JP H08304847A JP 8044824 A JP8044824 A JP 8044824A JP 4482496 A JP4482496 A JP 4482496A JP H08304847 A JPH08304847 A JP H08304847A
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film
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Masanori Takahashi
雅則 高橋
Toshimichi Ouchi
俊通 大内
Riichi Saito
理一 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境温度変化に対し破断しにくい液晶表示素
子の回路基板の接続構造及びその製造方法並びにその構
造を備えた液晶表示素子の提供を目的としている。 【解決手段】 ガラス基板1bとフィルム基板2との接
続部およびフィルム基板2とガラスエポキシPCB基板
4との接続部6,7の少なくとも一方の接続部を、フィ
ルム基板2のフィルム基材を開口し金属リードのみで形
成する。該金属リードのフィルム基板2の該接続部の端
部に近い部分のみ接続固定し、該端部より遠い部分は、
接続固定しない金属リード部を設けるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ本体
及びコンピュータ周辺機器制御装置等の各種電子回路に
用いられる回路基板の接続構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、EL表示パネル、単純マトリクス
型やアクティブマトリクス型の液晶表示パネル等のマト
リクス状に表示電極が形成されたフラットディスプレイ
の回路接続構造は、表示素子のガラス基板やプラスチッ
ク基板の接続電極とTAB法(Tape Automa
ted Bonding)により作られたテープキャリ
アパッケージ(TCP)の出力リードとをACF(異方
性導電接着膜)を介して熱圧着接続し、入力リードとプ
リント回路基板(PCB基板)の接続電極とを半田接続
していた。
【0003】こうした回路基板の接続構造体は、USP
5,150,231、USP4,964,700、US
P5,360,943、USP5,019,201等に
記載されている。
【0004】例えば、図9に示すように、ガラス基板1
bと接続されるTCP2出力リード(電極)部6は、ベ
ースフィルム上にパターニング形成された電極部をAC
F12によりベースフィルムとTCP出力電極とを接着
固定しており、また図10に示すように、PCB基板4
と接続されるTCPの入力リード(電極)部7は、ベー
スフィルムが部分的に除去されて開口が形成され、パタ
ーニング形成された電極部がむき出し状態でPCB接続
電極の半田ランド10に半田付け固定されていた。な
お、図10中の符号8はソルダレジスト,1bはガラス
基板、5は樹脂コート、11はガラス基板の接続電極、
20はシール材である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような構造のた
め、環境温度が低温(例えば−20℃)ないし高温(例
えば60℃)に変動した場合、ガラス基板とPCB基板
との熱膨張差により、TCPとPCBが配置されるガラ
ス基板の辺方向にTCPに剪断応力が生じ、TCPの出
力電極および入力電極が上記の様に接続固定されている
ため、PCB接続電極の半田ランドに半田付け固定され
ている機械的強度の弱いTCPのむき出し状態の電極部
G、G′が破断し不良に到ることがあった。
【0006】あるいは、TCPに搭載された半導体チッ
プとTCPの接続電極(インナーリード)との接続部が
損傷を受け、不良に到ることがあった。さらには、TC
Pの出力電極とガラス基板との接続部の接着接続が剥離
し不良に到る場合があった。
【0007】特に10インチを超えるようなパネルサイ
ズの液晶表示装置の場合、ガラス基板とPCB基板との
熱膨張差による寸法変化の差が大きく、このような不良
が起きる割合が少なくなかった。
【0008】そこで、本発明は、環境温度変化に対し破
断しにくい液晶表示素子の回路基板の接続構造体及びそ
の製造方法並びにその構造を備えた液晶表示素子の提供
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、第1の基板上に設けられた第
1の電極パターンと第2の基板上に設けられた第2の電
極パターンとをフィルム部材で接続した回路基板の接続
構造体において、該第1の電極パターンと電気接続して
いる該フィルム部材の接続部はリードが露出した部分で
あり、露出したリードのうち該フィルム部材の端側の部
分が部分的に接合していることを特徴とする。
【0010】本発明は、フィルム基板の接続部のフィル
ム基材を除去して形成された開口から露出するリード部
分に、接続固定されない部分を設けたことにより、ガラ
ス基板とPCB基板との熱膨張差によるTCPへの剪断
応力が生じても、TCPの接続固定されないリード部
が、変形余裕および伸び余裕を有することでTCPの接
続部の不良を防ぐことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0012】まず、本発明の第1の実施の形態について
説明する。
【0013】図1は、本発明の好適な実施の形態を示す
斜視図であり、図2はその接続部の断面図である。
【0014】符号1は、第1の基板であり、その表面上
には第1の電極パターン11が配されている。
【0015】一方、符号4は、第2の基板であり、その
表面上には、第2の電極パターン9が配されている。
【0016】符号2は第1電極パターン11と第2電極
パターン9を直接又は間接的に接続するフィルム部材で
ある。間接的接続とは例えば第1電極パターン11がフ
ィルム部材2に搭載された集積回路を介して第2電極パ
ターン9と接続されることを云うものとする。
【0017】フィルム部材2はリードとなる導電体パタ
ーンと絶縁性フィルムとの積層体を含む。
【0018】フィルム2の両側には絶縁性フィルムが部
分的に除去されていて、リードを露させる開口OPが設
けられている。符号2´は先端に残された絶縁性フィル
ムである。図1では開口OPはリードの配列方向Xに長
い長穴になっている。Yはリードの延びる方向である。
【0019】そして、第1リード6は第1電極パターン
11と第1の接続部材12を介して接合されている。第
2リード7も第2電極パターン9と第2接続部材10を
介して接合している。
【0020】第1及び第2の接続部材はリード6,7の
先端側の領域Fにのみ設けられ、内側の領域Eには設け
られていない。
【0021】こうして、領域Eの部分がリードやフィル
ム部材の曲がりに対するバッファとして働く。
【0022】第1基板、第2基板としては、シリコン基
板、石英基板、セラミックス基板、サファイヤ基板、ガ
ラス基板、ガラスエポキシ、ポリイミド等のリジッドな
基板が好ましく用いられる。
【0023】フィルム部材2は、導電体を有する絶縁性
の可撓性フィルム体で構成される。
【0024】第1第2の接続部材としては、熱可塑性又
は熱硬化性又は光硬化性の異方性導電性接着剤、半田等
の導電性材料が用いられる。
【0025】露出部のリード長Dに対してE(即ちD−
F)の下限をE≧D/5より好ましくはE≧D/4と
し、又、Eの上限をE≦D/2より好ましくはE≦2D
/5とすることが望ましい。
【0026】勿論、リード6,7のうち比較的変形の少
ない方については、領域Eを設けることはなく接合して
もよい。
【0027】次に本発明の好適な実施の形態の別の例と
して液晶表示素子について説明する。
【0028】図3はその液晶表示素子の平面図である。
【0029】上述した本発明の回路基板の接続構造体は
図3のAの部分他に採用される。
【0030】図1は、液晶表示素子のガラス基板1a、
1bとTAB法により液晶駆動用半導体チップ3が搭載
されたフレキシブルフィルム基板2とが接続され、更に
フレキシブルフィルム基板2とガラスエポキシPCB基
板4が接続されている状態を示している。なお19は、
液晶が充填されている部分を示している。
【0031】本発明に用いられる液晶としては、強誘電
性又は反強誘電性を示すカイラルスメクチック液晶、ネ
マチック液晶、2つの準安定状態を示すカイラルスメク
チック液晶等が好ましく用いられる。
【0032】又、素子としてはガラス基板の一方のみに
液晶に電界を付与する為の電性が設けられたものであっ
てもよい。
【0033】図4は図1のAの部分に好適に用いられ
る。
【0034】接続構造体の平面図である。図4では、フ
レキシブルフィルム基板2の出力電極6は数10本しか
示されていないが、実際の製品では、数100本の出力
リードが形成されている。
【0035】フレキシブルフィルム基板2の出力電極6
は、フィルム基材が開口され金属リードのみの状態でガ
ラス基板1bの接続電極11に位置合わせされて接続さ
れている。また、フレキシブルフィルム基板2の入力電
極7は、フィルム基材が開口され金属リードのみの状態
でガラスエポキシ多層PCB基板4の半田メッキが施さ
れた接続電極に半田付けされている。なお、図中の符号
2′は、フレキシブルフィルム基板2の端部である。
【0036】図3は、および図4は、図2のB−B′お
よびC−C′部の断面詳細図であり本実施例の回路基板
の接続構造について示されている。
【0037】図3において、フレキシブルフィルム基板
2の入力電極部7は、Dの範囲でフィルム基材が開口さ
れ、金属電極のみが露出している。
【0038】一方、PCB基板4の接続電極9は、フレ
キシブルフィルム基板2の入力電極7の端部側Fの領域
に対応する場所にソルダレジスト8が開口され、あらか
じめ半田メッキ10が施されている。
【0039】フレキシブルフィルム基板2の入力電極7
の入力電極7は、Fの領域のみで半田10により半田付
け接続固定されており、Eの領域は、電極7がむき出し
の状態で、固定されていない状態である。
【0040】本実施例では、接続部材として半田を用い
た例を示したが、接続部材として異方性導電接着を用い
ても同様の効果を得ることができる。
【0041】図4において、フレキシブルフィルム基板
2の出力電極部は、D′の範囲でフィルム基材が開口さ
れ、金属電極のみが露出している。
【0042】一方ガラス基板1bの接続電極部は、フレ
キシブルフィルム基板2の出力電極6の端部側F′の領
域に対応する場所に異方性導電接着膜12があらかじめ
ガラス基板側に置載されている。
【0043】フレキシブルフィルム基板2の出力電極7
は、F′の領域のみで異方性導電接着膜により熱圧着接
続固定されており、E′の領域は、電極6がむき出しの
状態で、固定されていない状態である。なお、図中の符
号5はコート樹脂である。
【0044】図5は、図4のように構成された回路接続
構造に、接続電極部をシリコーン樹脂13で覆い、耐触
性を向上させるとともに、むき出し状態の電極6を補強
し、信頼性を向上させるものである。むき出された電極
部E′部をシリコーン樹脂13で覆ってもシリコーン樹
脂の硬度(JIS A)として、50度以下のものを用
いることにより、フレキシブル基板に変形応力が加わっ
た場合、E′部の電極部が変形可能であり、変形応力を
緩和することができる。
【0045】また、接続電極部を覆う樹脂としては、硬
度(JIS A)として、50度以下のものを用いれ
ば、同様の効果が得られることは、言うまでもない。
【0046】図6および図7を用いて、本発明の回路基
板接続構造の製造方法について説明する。
【0047】図6は、本実施例で説明した図4に示す回
路基板接続構造の製造方法について示している。
【0048】フレキシブルフィルム基板2の出力電極部
は、D′の範囲でフィルム基材が開口され、金属電極の
みが露出している。
【0049】一方、ガラス基板1bの接続電極部は、フ
レキシブルフィルム基板2の出力電極6の端部側F′の
領域に対応する場所に異方性導電接着膜12があらかじ
めガラス基板1b側に置載されている。
【0050】フレキシブルフィルム基板2の出力電極6
のフィルム基板端部2′よりの出力電極部(図4のF′
に相当)が異方性導電接着膜12が置載されたガラス基
板1bの接続電極部に対応するように位置合わせする。
【0051】位置合わせした状態で、150〜300°
Cに加熱された熱圧着ヘッド14で圧着用シート15を
介して、上記F′の領域に相当する場所を熱圧着し、電
極6と11を接続固定する。
【0052】F′の領域のみ熱圧着ヘッド14で加熱圧
着することにより、異方性導電接着膜12が加熱溶融し
てE′(図4参照)の領域に流れだす量を小さくし、
E′の領域の金属リード6が固定されるこを防止するこ
とができる。
【0053】圧着用シートは、厚さt=0.05mmの
テフロンフィルム(日東電工 ニトフロンR NO.9
00UL)を用いており、熱圧着時に異方性導電接着膜
により熱圧着ヘッド14が汚れるのを防止するととも
に、圧着時に微少なヘッドの傾きや、接続電極部の微少
な凹凸を緩和吸収し信頼性を向上させることができる。
【0054】図7は、本実施例で説明した図3に示す回
路基板接続構造の製造方法について示している。
【0055】フレキシブルフィルム基板2の入力電極部
は、Dの範囲でフィルム基材が開口され、金属電極のみ
が露出している。
【0056】一方PCB基板4の接続電極は、フレキシ
ブルフィルム基板の入力電極7の端部側Fの領域に対応
する場所にソルダレジストが開口され、あらかじめ半田
メッキが施されている。
【0057】半田メッキされたPCB基板4の接続電極
にフラックスを塗布した後、フレキシブルフィルム基板
2の入力電極7のフィルム基板端部2′よりの入力電極
部(図3のFに相当)がPCB基板4の半田メッキが施
された接続電極部に対応するように位置合わせする。
【0058】位置合わせした状態で、200〜300℃
に加熱された熱圧着ヘッド17で、電極リード7を介し
てソルダレジスト8′と半田10の双方を加圧する部位
を熱圧着し、電極7と9を接続固定する。熱圧着時に、
電極リード7のE部を熱圧着ヘッド17とソルダレジス
ト部8′とではさみ込むため、半田10が溶融して、電
極リード7のE部に半田がはい上がるのを防止し電極リ
ード7のE部を接続固定されない状態にすることができ
る。
【0059】本実施例においては、図4のフレキシブル
フィルム基板2の出力電極6部のフィルム基材が開口さ
れた領域D′部は、2.5mm、金属電極のみの状態の
領域E′部は、0.5〜1mm、図6の熱圧着ヘッド1
4の先端幅は、1.5mmであり、また、図3のフレキ
シブルフィルム基板2の入力電極7部のフィルム基材が
開口された領域D部は、2mm、金属電極のみの状態の
領域E′部は、0.5〜1mm、図6の熱圧着ヘッド1
4の先端幅は、1、2mmとしているが、本発明に示さ
れる構成要素を満足するものであれば、他の寸法であっ
ても、同様の効果を有することは、言うまでもない。
【0060】また、図8は、PCB基板4の接続電極と
フレキシブルフィルム基板2の入力電極7とPCB基板
4の接続電極9とが熱圧着ヘッド17により接続される
直前の状態を示しているが、半田10が、周囲のソルダ
レジスト8′の高さより高くなっているため、熱圧着ヘ
ッドが熱圧着するとき、入力電極7と半田10とを十分
に接触させることができ、良好な接続を行うことができ
る。
【0061】また、液晶表示素子の液晶として、強誘電
性液晶を用いた場合、本発明の回路接続構造状態で、液
晶を配向させるために約100℃の高温状態として液晶
を等方状態にする工程を経る場合があるが、本発明の回
路接続構造により、ガラス基板とPCB基板との熱膨張
差により、TCPとPCBが配置されるガラス基板の辺
方向にTCPに剪断応力が生じても、図3および図4の
電極7、6のE部およびE′部が変形あるいは、伸び余
裕を有することができる。
【0062】また、本実施例においてPCB回路基板4
は、FR4グレードのガラスエポキシ材で構成された4
〜6層基板を使用しており、PCB回路基板4の熱膨張
率を0.08〜0.125%としてガラス基板1a,1
bの熱膨張率に近いものとして、環境温度が低温(例え
ば−20℃)ないし高温(例えば60℃)に変動した場
合、ガラス基板とPCB基板との熱膨張差により、TC
PとPCBが配置されるガラス基板の辺方向に生じるT
CPへの剪断応力を軽減しているが、FR4グレードの
ガラスエポキシ多層基板の一般的な特性として、高温状
態からの、収縮率0.02〜0.025%の加熱収縮が
ある。このため高温状態にされるとTCPとPCBが配
置されるガラス基板の辺方向に生じるTCPへの剪断応
力が増大することがある。
【0063】これに対して本実施例においては、PCB
回路基板4がフレキシブルフィルム基板2の電極パター
ン6と接続される前に、PCB回路基板4を60℃以上
の温度でエージング処理することにより、あらかじめ加
熱収縮を行うことで収縮率を低減し、TCPとPCBが
配置されるガラス基板の辺方向に生じるTCPへの剪断
応力を軽減することができる。
【0064】なお、本実施例においては、フレキシブル
フィルム基板2の出力電極部且つ入力電極部のフィルム
基材が開口されているが、本発明の効果は、少なくとも
一方の接続電極部のフィルム基材が開口されているだけ
でも良いことは、言うまでもない。
【0065】この様に、本実施例によると、ガラス基板
2とフレキシブルフィルム基板3との接続部およびフレ
キアブルフィルム基板3とガラスエポキシPCB基板4
との接続部の少なくとも一方の接続部は、フレキシブル
フィルム基板のフィルム基材が開口されて金属リードの
みで形成され、該金属リードのフレキシブルフィルム基
板の該接続部の端部に近い部分のみ接続固定され、該端
部より遠い部分は、接続固定されない金属リード部を設
けることにより、TCBとPCBが配置されるガラス基
板の辺方向にTCPに剪断応力が生じた場合でも、接続
固定されていない金属電極部が、金属電極の列方向に変
形余裕部を有し、図3のEの領域に示される、金属電極
の列方向(図3に対して前後方向)に変形余裕部を有
し、かつ図4のE′の領域に示される金属電極部が、金
属電極の延在方向(図4に対して左右方向)に伸び変形
余裕部を有するため、環境温度が低温(例えば−20
℃)ないし高温(例えば60℃)に変動してガラス基板
2とPCB基板4との熱膨張差により、TCPとPCB
が配置されるガラス基板の辺方向にTCPに剪断応力が
生じても、PCB接続電極の半田ランドに半田付け固定
されている機械的強度の弱いTCPのむき出し状態の電
極部が破断したり、TCPに搭載された半導体チップと
TCPの接続電極(インナーリード)との接続部が損傷
を受けたり、さらには、TCPの出力電極とガラス基板
との接続部の接着接続が剥離したりする事がなく、使用
環境における信頼性を向上することができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
ガラス基板とフィルム基板との接続部およびフィルム基
板とガラスエポキシPCB基板との接続部の少なくとも
一方の接続部を、フィルム基板のフィルム基材を開口し
金属リードのみで形成して、該金属リードのフィルム基
板の該接続部の端部に近い部分のみ接続固定し、該端部
より遠い部分は、接続固定しない金属リード部を設ける
ように構成したので、環境温度変化があっても、この部
分で熱膨張の差を吸収するので、接続部が破断する恐れ
がなく製品の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による回路基板の接続構
造体の斜視図である。
【図2】図1の接続構造体の断面図である。
【図3】本発明の回路基板の接続構造の実施例であり、
液晶表示素子とフィルム基板およびフィルム基板とPC
B基板の接続構造体を示す概略図である。
【図4】図1のA部に用いられる接続体の平面図であ
る。
【図5】図2のB−B′線による断面図である。
【図6】図2のA−A線による′断面図である。
【図7】図4の状態からフレキシブルフィルム基板と液
晶表示素子のガラス基板との接続部を樹脂で覆った図で
ある。
【図8】フレキシブルフィルム基板の出力電極と液晶表
示素子のガラス基板との接続方法を示す断面図である。
【図9】フレキシブルフィルム基板の入力電極とPCB
基板の接続電極との接続方法を示す断面図である。
【図10】本実施例における回路基板の接続構造におい
て、PCB基板の接続電極の半田部の高さが周辺のソル
ダレジストの高さ以上である状態を示す断面図である。
【図11】従来の回路基板の接続構造で、フレキシブル
フィルム基板の入力電極とPCB基板との接続部におい
て、フレキシブルフィルム基板の入力電極部が破断した
状態を示す図である。
【図12】従来の回路基板の接続構造で、フレキシブル
フィルム基板の出力電極とガラス基板との接続部におい
て、フレキシブルフィルム基板の入力電極部が破断した
状態を示す図である。
【符号の説明】
1 第1の基板 2 フィルム部材 3 液晶駆動用半導体チップ 4 第2の基板 6 第1のリード 7 第2のリード 9 第2の電極パターン 10 第2接続部材 11 第1の電極パターン 12 第1の接続部材

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板上に設けられた第1の電極パ
    ターンと第2の基板上に設けられた第2の電極パターン
    とをフィルム部材で接続した回路基板の接続構造体にお
    いて、 該第1の電極パターンと電気接続している該フィルム部
    材の接続部はリードが露出した部分であり、 露出したリードのうち該フィルム部材の端側の部分が部
    分的に接合していることを特徴とする回路基板の接続構
    造体。
  2. 【請求項2】 該リードの先端には絶縁性フィルムが付
    設している、 ことを特徴とする請求項1記載の回路基板の接続構造
    体。
  3. 【請求項3】 該リードの長さをD、接合部分の長さを
    Fとした場合、 D−F≧D/5を満たす、ことを特徴とする請求項1記
    載の回路基板の接続構造体。
  4. 【請求項4】 該リードの長さをD、接合部分の長さを
    Fとした場合、 D/2≧D−Fを満たす、 ことを特徴とする請求項1記載の回路基板の接続構造
    体。
  5. 【請求項5】 該リードの長さをD、接合部分の長さを
    Fとした場合、 2D/5≧D−F≧D/5を満たす、 ことを特徴とする請求項1記載の回路基板の接続構造
    体。
  6. 【請求項6】 該リードの長さをD、接合部分の長さを
    Fとした場合、 D/2≧D−F≧D/4を満たす、 ことを特徴とする請求項1記載の回路基板の接続構造
    体。
  7. 【請求項7】 更に、該第2の電極パターンと電気接続
    している該フィルム部材の接続部はリードが露出した部
    分であり、該リードのうち該フィルム部材の端部に近い
    部分が部分的に接合している、 ことを特徴とする請求項1記載の回路基板の接続構造
    体。
  8. 【請求項8】 絶縁性フィルムに覆われた該リードの延
    長部も更に該第1の電極パターンに接合している、 ことを特徴とする請求項1記載の回路基板の接続構造
    体。
  9. 【請求項9】 該第1及び第2の基板は非可撓性基板で
    ある、 ことを特徴とする請求項1記載の回路基板の接続構造
    体。
  10. 【請求項10】 該第1の基板は、間にカイラルネマチ
    ック液晶を配した2枚の基板の一方である、 ことを特徴とする請求項1記載の回路基板の接続構造
    体。
  11. 【請求項11】 第1の基板上の端面近傍に形成された
    多数の電極パターンとフィルム基板に形成された第1の
    リードとを第1の接続部材で電気的に接続するととも
    に、該フィルム基板に形成された第2のリードと前記第
    1の基板の辺に平行な位置に配置された第2の基板に形
    成された電極パターンとを第2の接続部材で電気的に接
    続する回路基板の接続構造体において、 前記フィルム基板の第1及び第2のリードのうち少なく
    とも一方の接続部を、絶縁フィルム材の存在しないリー
    ドのみで構成し、該リードと接続する前記第1の又は第
    2の接続部材を、前記リードの端部から近い部位に接続
    固定するようにしたことを特徴とする回路基板の接続構
    造体。
  12. 【請求項12】 前記第1の基板上の電極パターンは、
    該第1の基板の端面に垂直な方向に延設されているとと
    もに、辺方向に列をなすように形成されていて、前記フ
    イルム基板上に形成された第2のリードは、前記第1の
    基板の辺に対して平行な方向に延設され辺に対し垂直な
    方向に列をなすように形成されていることを特徴とする
    請求項11記載の回路基板の接続構造体。
  13. 【請求項13】 前記第1及び第2の接続部材のうち少
    なくとも一方が異方性導電接着剤で形成されたものであ
    ることを特徴とする請求項11記載の回路基板の接続構
    造体。
  14. 【請求項14】 前記第2の接続部材が半田であること
    を特徴とする請求項11記載の回路基板の接続構造体。
  15. 【請求項15】 前記第1の基板が、液晶表示素子のガ
    ラス基板であり、前記フィルム基板が駆動用半導体素子
    を搭載したテープキャリアパッケージであることを特徴
    とする請求項11又は12記載の回路基板の接続構造
    体。
  16. 【請求項16】 前記第2の基板に形成された電極パタ
    ーンの、前記フィルム基板の第2のリードの端部に近い
    部位に対応する部分のソルダレジストが開口され半田メ
    ッキが施されていることを特徴とする請求項11記載の
    回路基板の接続構造体。
  17. 【請求項17】 前記半田メッキされた部分は、その高
    さが周囲のソルダレジストの高さ以上に形成されている
    ことを特徴とする請求項16記載の回路基板の接続構造
    体。
  18. 【請求項18】 前記第2の基板は、前記フィルム基板
    の第2のリードと接続される前に60℃以上の温度でエ
    ージング処理されていることを特徴とする請求項11又
    は16記載の回路基板の接続構造体。
  19. 【請求項19】 第1の基板上の端面近傍に形成された
    多数の電極パターンとフィルム基板に形成された第1の
    リードとを第1の接続部材で電気的に接続するととも
    に、該フィルム基板に形成された第2のリードと前記第
    1の基板の辺に平行な位置に配置された第2の基板に形
    成された電極パターンとを第2の接続部材で電気的に接
    続する回路基板の接続方法において、 前記第1の接続部材を異方性導電接着剤を用い、該異方
    性導電接着剤を前記第1の基板の前記フィルム基板の第
    1のリードの端部に近い部位に載置し、該第1のリード
    の上方から熱圧着ヘッドによって、第1のリードの端部
    に近い部位を熱圧着するようにしたことを特徴とする回
    路基板の接続方法。
  20. 【請求項20】 前記第2の基板に形成された電極パタ
    ーンは、前記フィルム基板の第2のリードの端部に近い
    部位に対応する部分のソルダレジストが開口され、半田
    メッキが施されたものであって、該第2の基板に形成さ
    れた電極パターンにフラックスを塗布し、フィルム基板
    の第2のリードと該第2の基板の電極とを位置合わせ
    し、第2のリードの上方から、熱圧着ヘッドの圧着先端
    が該第2の基板に形成された電極パターンのソルダレジ
    ストと半田メッキの境界部を加圧する位置で熱圧着する
    ようにしたことを特徴とする請求項19記載の回路基板
    の接続方法。
  21. 【請求項21】 第1の基板上の端面近傍に形成された
    多数の電極パターンとフィルム基板に形成された第1の
    リードとを第1の接続部材で電気的に接続するととも
    に、該フィルム基板に形成された第2のリードと前記第
    1の基板の辺に平行な位置に配置された第2の基板に形
    成された電極パターンとを第2の接続部材で電気的に接
    続する回路基板の接続構造体を備えた液晶表示素子にお
    いて、 前記回路基板の接続構造体として、請求項1又は2記載
    のものを用いたことを特徴とする液晶表示素子。
  22. 【請求項22】 前記第1の基板は強誘電性液晶素子の
    基板であることを特徴とする請求項20記載の液晶表示
    素子。
  23. 【請求項23】 該フィルム部材は集積回路チップを有
    している、 ことを特徴とする請求項1記載の回路基板の接続構造
    体。
  24. 【請求項24】 該チップは該第1及び第2の電極パタ
    ーンに電気的に接続されている、 ことを特徴とする請求項23記載の回路基板の接続構造
    体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006070615A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Sharp Kabushiki Kaisha 液晶モジュールとその製造方法。
KR100884881B1 (ko) * 2007-10-11 2009-02-23 조동철 회로기판 조립체
JP2011029460A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Sumitomo Electric Ind Ltd プリント配線板、プリント配線板の接続構造、およびこれらの製造方法
JP2011209353A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Hitachi High-Technologies Corp Fpdモジュールの組立装置
JP2021097077A (ja) * 2019-12-13 2021-06-24 シャープ株式会社 表示装置、表示装置の製造方法およびプリント配線基板

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