JP2002151332A - 薄膜コイル及びその形成方法、並びに薄膜磁気ヘッド、薄膜インダクタ、薄膜磁気センサ - Google Patents

薄膜コイル及びその形成方法、並びに薄膜磁気ヘッド、薄膜インダクタ、薄膜磁気センサ

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JP2002151332A
JP2002151332A JP2000348429A JP2000348429A JP2002151332A JP 2002151332 A JP2002151332 A JP 2002151332A JP 2000348429 A JP2000348429 A JP 2000348429A JP 2000348429 A JP2000348429 A JP 2000348429A JP 2002151332 A JP2002151332 A JP 2002151332A
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thin
coil
conductor
winding portion
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Toru Katakura
亨 片倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低抵抗・低インダクタンスである薄膜コイル
及びその形成方法、並びにこの薄膜コイルを用いた薄膜
磁気ヘッド、薄膜インダクタ、薄膜磁気センサを提供す
る。 【解決手段】 第1の巻線部11の導体14の少なくと
も側面全体を覆って絶縁膜15が形成され、第2の巻線
部12の導体17は基体1上に絶縁膜15を介して形成
されている薄膜コイル10を構成する。基体1上にメッ
キ用下地膜13を形成し、その上にメッキにより第1の
巻線部11の導体14を形成し、この導体14下以外の
メッキ用下地膜13をエッチング除去し、表面を覆って
全面的に絶縁膜15を形成し、この絶縁膜15上に第2
のメッキ用下地膜16を形成し、第1の巻線部11の間
の第2のメッキ用下地膜16上にメッキにより第2の巻
線部12の導体17を形成し、第1の巻線部11の絶縁
膜15上にある第2のメッキ用下地膜16を除去するこ
とにより上記薄膜コイル10を形成する。上記薄膜コイ
ル10を備えた薄膜磁気ヘッド、薄膜インダクタ、薄膜
磁気センサを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜コイル(薄膜
巻線)及びその形成方法に係わり、また薄膜コイルを備
えて構成された薄膜磁気ヘッド、薄膜インダクタ、薄膜
磁気センサに係わる。
【0002】
【従来の技術】いわゆるヘリカル系磁気テープシステ
ム、例えばビデオテープ等の磁気テープに対して磁気に
より記録/再生を行うビデオデッキ用磁気ヘッドにおい
ては、コイルの後段に接続されたロータリートランスを
介してテープに記録された信号を検出する構成となって
いるために、コイルの抵抗値に制約があり、周波数応答
をよくするために直流抵抗を低く例えば3Ω程度以下に
する必要がある。さらに、200MHz以上の高周波帯
応答に対応させるためにはインダクタンスを100nH
以下とする必要もある。
【0003】そして、従来の薄膜磁気ヘッドの形成方法
により上述のインダクタンスが100nH以下の薄膜イ
ンダクティブヘッドを形成しようとすると、概ね磁気コ
ア長が50μm以下、磁極間距離が20μm以下、コイ
ル巻き数が12ターン以下となる。
【0004】ここで、従来のコイル形成方法を図19A
〜図20Gに示す。まず、図19Aに示すように、基体
101上に、コイル103を構成するメッキ膜と同様の
組成のメッキ用の下地膜102を成膜する。次に、図1
9Bに示すように、この下地膜102上にレジスト11
0を全面的に塗布する。続いて、レジスト110を露光
させた後現像することにより、図19Cに示すように、
レジスト110を所定のパターンにする。
【0005】次に、下地膜102を一方のメッキ電極と
してメッキを行って、図19Dに示すように、レジスト
110のない部分の下地膜102上にメッキ膜を形成す
る。その後、図20Eに示すように、レジスト110を
剥離することにより、メッキ膜から成るコイル103が
残る。
【0006】そして、コイル103が所定の動作をする
ように各コイル103の導体を分離するために、図20
Fに示すように、下地膜102に対して例えばアルゴン
イオン(Ar+ )を用いたイオンエッチング104を行
って、コイル103の間の下地膜102を除去する。こ
れにより、図20Gに斜視図を示す薄膜コイル103が
形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コイル10
3の間隔は、通常コイル103の高さにほぼ比例して設
計されており、例えばコイル103の高さが3μmの場
合には、コイル103の各導体に2μm程度の間隔が必
要であった。このために、上述した条件即ち磁気コア長
が50μm以下で巻き数が12ターン以下の条件では、
コイル103の各導体の間隔を2μm程度までしか拡げ
られないことから、磁気ヘッド内のコイル高さは3μm
程度が限度であった。そして、この場合、どのように設
計してもコイル103の直流抵抗が7Ω以下になること
はない。
【0008】そこで、コイル103の抵抗を低くするに
は、コイル103の膜厚をより大きく、かつコイル10
3の間隔を狭くしてコイル103の幅を広げる必要があ
る。例えばコイル103の高さを6μm、コイル103
の間隔を1μmとした場合のように、コイル103の高
さと間隔の比を上述した場合(3/2)より充分大きく
した場合には、コイル103の抵抗を低減することがで
きる。
【0009】しかしながら、この場合には、コイル10
3のメッキ膜をメッキした後に下地膜102をエッチン
グしようとしても下地膜102が完全に除去できないた
めに、コイル103を正しく形成できないという問題が
生じる。
【0010】即ち図21Aに示すように、基体101上
の下地膜102を除去しようとして、例えばアルゴンイ
オンAr+ を使用してイオンエッチング104を行う
と、図21Bに示すように、アルゴンイオンの平行なビ
ームから発散した粒子104´(Ar+ )がメッキ膜か
ら成るコイル103側面に当たり、コイル103の金属
材料例えば銅Cu105が飛び出す。即ちコイル103
の側面が削られて、削られた銅Cu105は、底の下地
膜102に再付着(堆積)する。
【0011】しかも、コイル103が厚くなったことに
より、アルゴンイオン分子が下地膜102まで届きにく
くなっている。このため、下地膜102のエッチングよ
りも下地膜102への銅等の再付着が優勢になるために
下地膜102が除去されにくくなる。従って、図21C
に示すように、コイル103の間にも下地膜102が残
り、コイル103間の下地膜102を完全に除去するこ
とができないため、各コイル103を分離することがで
きなくなってコイル103間がショートしてしまう。
【0012】以上のことより、抵抗値が2Ω程度と低い
小型の薄膜インダクティブヘッドを形成することは不可
能であった。
【0013】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、低抵抗・低インダクタンスである薄膜コイル及
びその形成方法、並びにこの薄膜コイルを用いた薄膜磁
気ヘッド、薄膜インダクタ、薄膜磁気センサを提供する
ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜コイルは、
導体の薄膜により形成され、同一基体上に形成された第
1の巻線部と第2の巻線部とを少なくとも有して成り、
第1の巻線部の導体の少なくとも側面全体を覆って絶縁
膜が形成され、第2の巻線部の導体は、基体上に絶縁膜
を介して形成されているものである。
【0015】上述の本発明の薄膜コイルの構成によれ
ば、第1の巻線部の導体の側面全体を覆う絶縁膜によ
り、第1の巻線部の導体と第2の巻線部の導体とが絶縁
分離されているので、第1の巻線部と第2の巻線部を狭
い間隔で形成することが可能になる。
【0016】本発明の薄膜コイルの形成方法は、基体上
にメッキ用下地膜を形成する工程と、メッキ用下地膜上
にメッキにより所定のパターンで薄膜コイルの導体を成
膜する工程と、導体下のメッキ用下地膜以外のメッキ用
下地膜をエッチング除去して薄膜コイルの第1の巻線部
を形成する工程と、表面を覆って全面的に絶縁膜を形成
する工程と、絶縁膜上に第2のメッキ用下地膜を形成す
る工程と、第1の巻線部の間の第2のメッキ用下地膜上
にメッキにより所定のパターンで薄膜コイルの第2の巻
線部の導体を形成する工程と、第1の巻線部の絶縁膜上
にある第2のメッキ用下地膜を除去する工程とを有する
ものである。
【0017】上述の本発明の薄膜コイルの形成方法によ
れば、第1の巻線部を形成して表面を覆って全面的に絶
縁膜を形成することにより、第1の巻線部の導体が絶縁
分離される。第2の巻線部の導体はこの絶縁膜上に形成
した第2のメッキ下地膜上に形成するので、第1の巻線
部の導体と第2の巻線部の導体とは導通しない構造とな
る。そして、第1の巻線部の絶縁膜上にある第2のメッ
キ用下地膜を除去することにより、第2の巻線部の各導
体間で繋がっていた第2のメッキ用下地膜が切断されて
第2の巻線部の各導体も分離される。これにより、第1
の巻線部及び第2の巻線部の各導体が分離された薄膜コ
イルを形成することができる。
【0018】本発明の薄膜磁気ヘッドは、同一基体上に
形成された第1の巻線部と第2の巻線部とを少なくとも
有して成り、第1の巻線部の導体の少なくとも側面全体
を覆って絶縁膜が形成され、第2の巻線部の導体は基体
上に絶縁膜を介して形成されている薄膜コイルを備え、
2つの磁気コアが薄膜コイルを挟んでかつ先端部に磁気
ギャップを介して配置されたものである。
【0019】上述の本発明の薄膜磁気ヘッドの構成によ
れば、上述した本発明の薄膜コイルを挟んで磁気コアが
配置されていることにより、薄膜コイルの導体間を狭く
することができるため、例えば薄膜コイルを厚く形成し
て抵抗を低減したり、例えば同じ面積で薄膜コイルの巻
き数を増やして磁気コアに発生する磁界を強くしたり、
例えば同じ巻き数で薄膜コイルの面積を減らすことがで
きる。
【0020】本発明の薄膜インダクタは、同一基体上に
形成された第1の巻線部と第2の巻線部とを少なくとも
有して成り、第1の巻線部の導体の少なくとも側面全体
を覆って絶縁膜が形成され、第2の巻線部の導体は基体
上に絶縁膜を介して形成されている薄膜コイルを備え、
薄膜コイルの第1の巻線部と第2の巻線部とが電気的に
接続され、かつ薄膜コイルの一端が外部に接続され、他
端が自由端とされているものである。
【0021】上述の本発明の薄膜インダクタの構成によ
れば、上述した本発明の薄膜コイルを挟んで磁気コアが
配置されていることにより、薄膜コイルの導体間を狭く
することができるため、例えば薄膜コイルを厚く形成し
て抵抗を低減したり、例えば同じ面積で薄膜コイルの巻
き数を増やすことができる。
【0022】本発明の薄膜磁気センサは、同一基体上に
形成された第1の巻線部と第2の巻線部とを少なくとも
有して成り、第1の巻線部の導体の少なくとも側面全体
を覆って絶縁膜が形成され、第2の巻線部の導体は基体
上に絶縁膜を介して形成されている薄膜コイルを備えて
成るものである。
【0023】上述の本発明の薄膜磁気センサの構成によ
れば、上述した本発明の薄膜コイルを挟んで磁気コアが
配置されていることにより、薄膜コイルの導体間を狭く
することができるため、例えば薄膜コイルを厚く形成し
て抵抗を低減したり、例えば同じ面積で薄膜コイルの巻
き数を増やすことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明は、導体の薄膜により形成
された薄膜コイルであって、同一基体上に形成された第
1の巻線部と第2の巻線部とを少なくとも有して成り、
第1の巻線部の導体の少なくとも側面全体を覆って絶縁
膜が形成され、第2の巻線部の導体は、基体上に絶縁膜
を介して形成されている薄膜コイルである。
【0025】また本発明は、上記薄膜コイルにおいて、
第1の巻線部の導体は基体上にメッキ用下地膜を介して
形成され、第2の巻線部の導体は絶縁膜上にメッキ用下
地膜を介して形成されている構成とする。
【0026】本発明は、基体上にメッキ用下地膜を形成
する工程と、メッキ用下地膜上にメッキにより所定のパ
ターンで薄膜コイルの導体を成膜する工程と、導体下の
メッキ用下地膜以外のメッキ用下地膜をエッチング除去
して薄膜コイルの第1の巻線部を形成する工程と、表面
を覆って全面的に絶縁膜を形成する工程と、絶縁膜上に
第2のメッキ用下地膜を形成する工程と、第1の巻線部
の間の第2のメッキ用下地膜上にメッキにより所定のパ
ターンで薄膜コイルの第2の巻線部の導体を形成する工
程と、第1の巻線部の絶縁膜上にある第2のメッキ用下
地膜を除去する工程とを有する薄膜コイルの形成方法で
ある。
【0027】本発明は、同一基体上に形成された第1の
巻線部と第2の巻線部とを少なくとも有して成り、第1
の巻線部の導体の少なくとも側面全体を覆って絶縁膜が
形成され、第2の巻線部の導体は基体上に絶縁膜を介し
て形成されている薄膜コイルを備え、2つの磁気コアが
薄膜コイルを挟んでかつ先端部に磁気ギャップを介して
配置された薄膜磁気ヘッドである。
【0028】本発明は、同一基体上に形成された第1の
巻線部と第2の巻線部とを少なくとも有して成り、第1
の巻線部の導体の少なくとも側面全体を覆って絶縁膜が
形成され、第2の巻線部の導体は基体上に絶縁膜を介し
て形成されている薄膜コイルを備え、薄膜コイルの第1
の巻線部と第2の巻線部とが電気的に接続され、かつ薄
膜コイルの一端が外部に接続され、他端が自由端とされ
ている薄膜インダクタである。
【0029】本発明は、同一基体上に形成された第1の
巻線部と第2の巻線部とを少なくとも有して成り、第1
の巻線部の導体の少なくとも側面全体を覆って絶縁膜が
形成され、第2の巻線部の導体は基体上に絶縁膜を介し
て形成されている薄膜コイルを備えて成る薄膜磁気セン
サである。
【0030】図1は本発明の一実施の形態として、薄膜
コイルの概略構成図(斜視図)を示す。この薄膜コイル
10は、基体1上にそれぞれ渦巻状に形成された第1の
巻線部11(11A〜11B)及び第2の巻線部12
(12A〜12B)から構成されている。2つの巻線部
11,12は、それぞれ第1の巻線部11が内側に、第
2の巻線部12が外側に配置されて成り、後述するよう
に2つの巻線部11及び12の間隔は非常に狭く形成さ
れている。尚、図1では、第1の巻線部11に斜線を付
して、第2の巻線部12と区別している。
【0031】そして、第1の巻線部11の端部と第2の
巻線部12の端部、即ち例えば第1の巻線部11の外側
の端部11Aと第2の巻線部12の内側の端部12Bと
を配線等により電気的に接続させれば、第1の巻線部1
1と第2の巻線部12とから成る間隔の狭い薄膜コイル
10が構成される。この配線は巻線部11,12の導体
の上或いは導体の下にコンタクト部を除き絶縁体を介し
て配置すればよい。
【0032】薄膜コイル10の材料としては、低抵抗の
金属材料例えば銅、金、銀、白金、アルミニウムもしく
はこれらの金属を有する合金を用いる。特に銅はメッキ
により容易に形成できるため、薄膜コイル10の材料に
好適である。
【0033】続いて、図1のA−Aにおける断面図を図
2に示す。第1の巻線部11においては、基体1上に下
地膜13を介してコイルの導体14が形成され、導体1
4の上面及び側面は絶縁膜15で全面的に覆われてい
る。第2の巻線部12においては、基体1上に第1の巻
線部11の導体14を覆っている絶縁膜15があり、そ
の上に下地膜16が形成され、この下地膜16上にコイ
ルの導体17が形成されている。また、下地膜16は、
第1の巻線部11の側面の絶縁膜15の外側にも形成さ
れている。
【0034】下地膜13及び下地膜16は、コイルの導
体14及び17をメッキにより形成するための電極とし
て用いられる下地膜が残っているものであり、導体14
及び17と同様の材料により構成される。
【0035】絶縁膜15の材料は特に限定されないが、
例えばアルミナ(Al2 3 )を用いることができる。
【0036】本実施の形態の薄膜コイル10は、このよ
うな構成とされていることにより、第1の巻線部11の
導体14と第2の巻線部12の導体17とが、絶縁膜1
5によってそれぞれ1ターンずつ絶縁分離されている。
また、第1の巻線部11と第2の巻線部12との間の間
隔は非常に狭くなっており、導体14及び17の幅と比
較して導体14及び17の間隔が狭くなっている。この
各導体14及び17の間には絶縁膜15と下地膜16と
僅かな隙間が存在しているだけである。
【0037】続いて、本実施の形態の薄膜コイル10の
形成方法を説明する。まず、図3Aに示すように、基体
1上に下地膜13を介して第1の巻線部11の導体14
をメッキにより形成する。この導体14は、後に第2の
巻線部12が形成される分を考慮した間隔をおいて形成
する。この図3Aの状態までの工程は、先に説明した従
来の形成方法の図19A〜図20Eの工程に準じて行
う。
【0038】次に、図3Bに示すように、導体14下以
外の部分の下地膜13をエッチングにより除去する。こ
のときのエッチングは、例えば前述したアルゴンイオン
(Ar+ )を用いたイオンエッチングにより行うことが
できる。
【0039】次に、図3Cに示すように、導体14を覆
って全面的に絶縁膜15例えばアルミナを形成する。こ
のとき、後に第2の巻線部12が形成される領域では、
基体1の表面が絶縁膜15で覆われる。
【0040】続いて、図4Dに示すように、絶縁膜15
上に表面を覆って全面的にメッキ用の下地膜16を成膜
する。次に、図4Eに示すように、下地膜16上に全面
的にレジスト21を塗布する。
【0041】そして、レジスト21を露光・現像するこ
とにより、図4Fに示すように、レジスト21を所定の
パターンにパターニングする。このとき、レジスト21
が薄く第1の巻線部11の側面に残るようにしている。
【0042】次に、下地膜16を電極としてメッキを行
って、図5Gに示すように、レジスト21の間の凹部に
第2の巻線部12のコイルの導体17を形成する。その
後、図5Hに示すように、レジスト21を除去する。こ
のとき、第1の巻線部11の側面と第2の巻線部12の
導体14との間には僅かな隙間が形成される。
【0043】さらに、図5Iに示すように、第1の巻線
部11の表面にある下地膜16をエッチング例えば前述
したイオンエッチングにより除去する。これにより、第
2の巻線部12の各導体17が分離される。その後は、
全体を覆う絶縁膜や配線等を形成して薄膜コイルを完成
させる。このようにして、図1及び図2に示した薄膜コ
イル10を形成することができる。
【0044】尚、本実施の形態の薄膜コイル10の構成
は、コイルの導体をメッキ以外の方法により形成する場
合にも応用することが可能であり、その場合は図2の下
地膜13及び16がなく、導体14が基体1上に形成さ
れ、導体17が絶縁膜15上に形成された構成となる。
その場合も各導体14,17を絶縁膜15で絶縁分離す
ることができる。
【0045】しかしながら、特に前述したようにコイル
の厚さを幅に比して大きく、即ちコイルのアスペクト比
を大きくしようとする場合には、コイルの導体を形成す
る凹部のアスペクト比が大きくなるため、メッキにより
導体を形成する方が良質の膜を形成しやすいという利点
がある。
【0046】また、本実施の形態では、第1の巻線部1
1の導体14の上面が絶縁膜15で全面的に覆われてい
るが、導体14の上面は必ずしも絶縁膜15により全面
的に覆われている必要はない。絶縁膜15が少なくとも
導体14の側面を全て覆っており、この導体14と第2
の巻線部12用の下地膜16との絶縁が確保されていれ
ば、導体14の上面の一部に絶縁膜15がない部分があ
っても薄膜コイルとして動作させることが可能である。
【0047】上述の本実施の形態の薄膜コイル10によ
れば、第1の巻線部11においては導体14の上面と側
面が絶縁膜15により覆われており、第2の巻線部12
においては、基体1上に同じ絶縁膜15を介して導体1
7が形成されていることにより、絶縁膜15によりコイ
ル10の各導体14,17を確実に絶縁分離することが
できる。これにより、2つの巻線部11及び12の間隔
を狭めて形成しても、各導体14,17が絶縁分離され
るためリークを発生しないので、コイルの間隔を従来よ
り狭くできる。例えば1.5μm以下と狭くすることが
できる。また、コイルを厚くしても、各導体14、17
が絶縁分離されるため、コイルを従来より厚くすること
ができる。例えば4μm以上の厚さに形成できる。従っ
て、コイルのアスペクト比(コイルの高さ/コイルの
幅)を容易に例えば3以上に上げることができると共
に、コイルの厚さを増やしてコイルの抵抗及びインダク
タンスを低減することができる。
【0048】さらに、絶縁膜15で確実に導体間の絶縁
分離がなされるため、コイル形成の歩留まりを改善する
ことができる。
【0049】上述の実施の形態の薄膜コイル10のよう
に、本発明の薄膜コイルは、薄膜コイルを備えて成る様
々な素子や装置に適用することができる。その場合の実
施の形態を以下に示す。
【0050】図6は本発明の他の実施の形態として、イ
ンダクティブ型の薄膜磁気ヘッドの概略構成図(斜視
図)を示す。この薄膜磁気ヘッド30は、下層磁気コア
33とその上方の上層磁気コア34との間の先端部に磁
気ギャップ(記録ギャップ)Gが形成され、中間部に薄
膜コイル37が配置されている。薄膜コイル37は、図
1及び図2に示した薄膜コイル10と同様の構成を有す
る第1の巻線部35と第2の巻線部36とから構成され
ている。第1の巻線部35の内側の端部35Bには配線
38が接続されている。また、第1の巻線部35の外側
の端部35Aと第2の巻線部36の内側の端部36Bと
は破線で示すように接続配線39で接続されている。こ
のように接続されていることにより、第1の巻線部35
と第2の巻線部36には同じ向きの電流が流れ、電流に
より発生する磁束を強め合うことができる。また、これ
らの各構成は基板31上に形成され、薄膜コイル37と
基板31との間には磁気ギャップ膜を兼ねる絶縁膜32
が形成されている。
【0051】この薄膜磁気ヘッド30は、例えば次のよ
うに形成することができる。まず、図7Aに示すよう
に、基板31例えばアルティック基板に、例えばパーマ
ロイ(Ni−Fe系合金)をメッキすることにより、例
えば3μmの厚さで下層磁気コア33を形成する。ま
た、図7Bに示すように、下層磁気コア33の後方に、
薄膜コイル37の2つの巻線部35,36を接続するた
めの接続配線39を形成する。
【0052】次に、アルミナ膜40を例えば5μmの厚
さに全面的にスパッタした後に、図7Cに示すように、
機械研磨によって下層磁気コア33の部分とその周囲を
平坦化する。これはこれ以降の工程を簡単に行うための
処理であり、平坦化処理により、アルミナ膜40の表面
に下層磁気コア33及び接続配線39が露出する。
【0053】次に、ギャップ膜用として例えばアルミナ
膜を全面的に0.5μmの厚さに成膜する。これによ
り、図8Dに示すように、下層磁気コア33及び接続配
線39がアルミナ膜で覆われる。この図8Dでは、先に
形成したアルミナ膜40とギャップ膜とを合わせてアル
ミナ膜から成る絶縁膜32として示している。
【0054】続いて、図8Eに示すように、上部磁極と
下部磁極を接続するためのバックギャップ用の孔41及
び接続配線39にコンタクトする接続孔42を形成する
ために下層磁気コア33の後端部上及び接続配線39の
両端部上のギャップ膜(絶縁膜32)の一部を除去す
る。このギャップ膜の除去には、イオンエッチングによ
る物理的なエッチングやアルカリ溶液による溶解を利用
してもよい。
【0055】次に、図8Fに示すように、絶縁膜32上
に薄膜コイル37の第1の巻線部35の導体43を形成
する。前述した薄膜コイルの形成方法に従って、初めに
絶縁膜32上にメッキ下地膜を成膜し、薄膜コイルの形
にレジスト(図示せず)をパターニングする。このと
き、下地膜がエッチングされやすいように最終的に形成
される薄膜コイル37の導体のうちの第1の巻線部35
に該当する1つ置きの導体になるようにレジストのパタ
ーンを形成する。このようにメッキ膜から成る第1の巻
線部35の導体43を形成する。この導体43は、その
一方の端部43Aが接続配線39の後端側の接続孔42
を埋めるように形成され、これにより第1の巻線部35
の導体43と接続配線39との電気的接続がなされる。
【0056】次に、レジストを溶剤例えばアセトンによ
り剥離した後、イオンエッチング装置にて導体43下以
外の部分の下地膜を除去する。その後、導体43を覆っ
て絶縁膜(図2の絶縁膜15に相当する)例えばアルミ
ナ膜を例えば0.2μmの厚さに成膜し、薄膜コイル3
7のうち第1の巻線部35を形成する。
【0057】引き続き、図9Gに示すように、同様に薄
膜コイル37の第2の巻線部36の導体44を形成す
る。初めに、接続配線39の前端部上の接続孔42を埋
めている絶縁膜をエッチング除去する。次に、第1の巻
線部35の導体43を覆う絶縁膜上に下地膜を成膜し、
下地膜上に第1の巻線部35の間に凹部を有するように
レジストパターンを形成する。そして、メッキにより第
2の巻線部36の導体44を形成する。この第2の巻線
部36の導体44は、その内側の端部44Bが接続配線
39の前端部上の接続孔42を埋めるように形成する。
これにより、第2の巻線部36の導体44と接続配線3
9との電気的接続がなされる。
【0058】その後、表面を研磨して、第1の巻線部3
5の上面にあるメッキ用の下地膜を除去して、第2の巻
線部36の各導体44を分離する。そして、第1の巻線
部35及び第2の巻線部36から成る薄膜コイル37を
覆って層間絶縁膜を形成する。このとき、バックギャッ
プ用の孔41を層間絶縁膜が埋めないようにマスクをし
て層間絶縁膜を形成するか、或いはバックギャップ用の
孔41上の層間絶縁膜を除去する。
【0059】次に、図9Hに示すように、第1の巻線部
35の内側の端部35Bに、層間絶縁膜に開口した接続
孔を通じて配線38を接続する。
【0060】さらに、バックギャップ用の孔41を埋め
るように、薄膜コイル37及び下層磁気コア33の上方
に上層磁気コア34を形成する。バックギャップ用の孔
41を通じて上層磁気コア34と下層磁気コア33とが
接続されて磁路を構成する。このようにして、図6に示
すインダクティブ型の薄膜磁気ヘッド30を製造するこ
とができる。
【0061】本実施の形態の薄膜磁気ヘッド30では、
前述した薄膜コイル10と同様の構成の薄膜コイル37
を有していることにより、薄膜コイル37の導体43,
44間の間隔を狭くすると共に、薄膜コイル37の厚さ
を大きくして抵抗やインダクタンスが低減される。
【0062】そして、薄膜コイル37を高い密度のコイ
ルとすることができ、同じ面積で薄膜コイル37の巻き
数を多くすることができるため、磁束密度を増やして電
磁変換効率を向上させることができる。
【0063】また、薄膜コイル37を厚く形成すること
ができるので、同じ電流を流すために必要な薄膜コイル
37の水平方向の断面積を低減することが可能になり、
かつ薄膜コイル37の間隔も狭くできる。従って、薄膜
コイル37の占める領域の面積を低減することが可能に
なるため、磁気コア33,34を小さくすることがで
き、磁気ヘッド30全体の小型化を図ることが可能にな
る。
【0064】図10は本発明のさらに他の実施の形態と
して、インダクティブ型の薄膜磁気ヘッドの概略構成図
(斜視図)を示す。本実施の形態は、特に薄膜コイルが
2層構造を取っており、各層のコイルはさらにそれぞれ
2つの巻線部から構成されている。即ち4つの巻線部に
より薄膜コイルが形成されている。
【0065】この薄膜磁気ヘッド50は、第1の巻線部
51及び第2の巻線部52から成る下層コイル53と、
第1の巻線部54及び第2の巻線部55から成る上層コ
イル56の2層構造の薄膜コイル57を有して構成され
ている。下層コイル53と上層コイル56とは、図示し
ない層間絶縁膜を介して互いに上下に対向して配置され
ている。
【0066】そして、層間絶縁膜に形成された接続孔を
通じて、上層コイル56の第1の巻線部54の外側の端
部54Aと下層コイル53の第1の巻線部51の外側の
端部51Aとが接続され、上層コイル56の第1の巻線
部54の内側の端部54Bと下層コイル53の第2の巻
線部52の内側の端部52Bとが接続され、上層コイル
56の第2の巻線部55の内側の端部55Bと下層コイ
ル53の第1の巻線部51の内側の端部51Bとが接続
されている。残った下層コイル53の第2の巻線部52
の外側の端部52A及び上層コイル56の第2の巻線部
55の外側の端部55Aは延長されて外部に接続され
る。これにより、52A−52B−54B−54A−5
1A−51B−55B−55Aという経路で4つの巻線
部51,52,54,55が1本に電気的に接続され
る。このように接続されていることにより、4つの巻線
部51,52,54,55には同じ向きの電流が流れ、
電流により発生する磁束を強め合うことができる。
【0067】その他の構成のうち、図6の薄膜磁気ヘッ
ド30と同様のものは同一符号を付している。ただし、
この場合は薄膜コイル57の巻線部同士を直接接続して
いるため、巻線部を接続する接続配線は形成していな
い。
【0068】この薄膜磁気ヘッド50は、例えば次のよ
うに形成することができる。まず、図11Aに示すよう
に、基板31例えばアルティック基板に、例えばパーマ
ロイ(Ni−Fe系合金)をメッキすることにより、例
えば3μmの厚さで下層磁気コア33を形成する。
【0069】次に、アルミナ膜40を例えば5μmの厚
さに全面的にスパッタした後に、図11Bに示すよう
に、機械研磨によって下層磁気コア33の部分とその周
囲を平坦化する。これはこれ以降の工程を簡単に行うた
めの処理であり、平坦化処理により、アルミナ膜40の
表面に下層磁気コア33が露出する。
【0070】次に、ギャップ膜用として例えばアルミナ
膜を全面的に0.5μmの厚さに成膜する。これによ
り、図11Cに示すように、下層磁気コア33がアルミ
ナ膜で覆われる。この図11Cでは、先に形成したアル
ミナ膜40とギャップ膜とを合わせてアルミナ膜から成
る絶縁膜32として示している。
【0071】続いて、図12Dに示すように、上部磁極
と下部磁極を接続するためのバックギャップ用の孔41
を形成するために下層磁気コア33の後端部上のギャッ
プ膜(絶縁膜32)の一部を除去する。このギャップ膜
の除去には、イオンエッチングによる物理的なエッチン
グやアルカリ溶液による溶解を利用してもよい。
【0072】次に、図12Eに示すように、絶縁膜32
上に下層コイル53の第1の巻線部51の導体58を形
成する。その後、図12Fに示すように、導体58を覆
って絶縁膜59例えばアルミナ膜を例えば0.2μmの
厚さに成膜し、下層コイル53のうち第1の巻線部51
を形成する。
【0073】引き続き、図13Gに示すように、同様に
下層コイル53の第2の巻線部52の導体60を形成す
る。第1の巻線部51の導体58を覆う絶縁膜59上に
下地膜を成膜し、下地膜上に第1の巻線部51の間に凹
部を有するようにレジストパターンを形成する。そし
て、メッキにより第2の巻線部52の導体60を形成す
る。その後、表面を研磨して、第1の巻線部51の上面
にあるメッキ用の下地膜を除去して、第2の巻線部52
の各導体60を分離する。
【0074】そして、第1の巻線部51及び第2の巻線
部52から成る下層コイル53を覆って層間絶縁膜(ま
たは平坦化膜)を形成する。このとき、バックギャップ
用の孔41を層間絶縁膜が埋めないようにマスクをして
層間絶縁膜を形成するか、或いはバックギャップ用の孔
41上の層間絶縁膜を除去する。その後、下層コイル5
3の各巻線部51,52の端部の導体上の絶縁膜即ち第
1の巻線部51の導体58を覆う絶縁膜60及び/また
は層間絶縁膜(または平坦化膜)に接続孔(図示せず)
を開口する。
【0075】次に、図13Hに示すように、上層コイル
56の第1の巻線部54の導体61を形成する。このと
き導体61の両端部が接続孔を埋めて形成され、この接
続孔を通じて下層コイル53の第1の巻線部51の導体
58或いは第2の巻線部52の導体60に電気的に接続
される。
【0076】次に、図14Iに示すように、上層コイル
56の第1の巻線部54の導体61を覆うように絶縁膜
62例えばアルミナ膜を形成する。これにより上層コイ
ル56の第1の巻線部54が形成される。
【0077】続いて、図14Jに示すように、上層コイ
ル56の第2の巻線部55の導体63を形成する。この
とき導体63の内側の端部が接続孔を埋めて形成され、
この接続孔を通じて下層コイル53の第1の巻線部51
の導体58に電気的に接続される。これにより、下層コ
イル53及び上層コイル56の4つの巻線部51,5
2,54,55が1本に接続される。そして、下層コイ
ル53及び上層コイル56から成る薄膜コイル57を覆
って層間絶縁膜を形成する。このとき、バックギャップ
用の孔41を層間絶縁膜を埋めないようにマスクをして
層間絶縁膜を形成するか、或いはバックギャップ用の孔
41上の層間絶縁膜を除去する。
【0078】さらに、バックギャップ用の孔41を埋め
るように、薄膜コイル57及び下層磁気コア33の上方
に上層磁気コア34を形成する。バックギャップ用の孔
41を通じて上層磁気コア34と下層磁気コア33とが
接続されて磁路を構成する。このようにして、図10に
示すインダクティブ型の薄膜磁気ヘッド50を製造する
ことができる。
【0079】本実施の形態の薄膜磁気ヘッド50では、
先の実施の形態の薄膜磁気ヘッド30と同様に、薄膜コ
イル57の導体58,60及び61,63間の間隔を狭
くすると共に、薄膜コイル57の厚さを大きくして抵抗
が低減されるため、電磁変換効率を向上させることがで
き、また磁気コア33,34を小さくして磁気ヘッド5
0全体の小型化を図ることが可能になる。
【0080】本実施の形態の薄膜磁気ヘッド50は、特
に薄膜コイル57が下層コイル53と上層コイル56の
2層構造となっているため、磁路長が短く薄膜コイル5
7の占める面積が少ないままでコイルの巻き数を増やす
ことができ、磁気ヘッド50のオーバーライト特性を向
上させることが可能になるという利点を有している。
【0081】尚、その他のインダクティブ型薄膜磁気ヘ
ッドの構成として、それぞれ電気的に分離された複数層
のコイルを有し、各層のコイルがそれぞれ2つの巻線部
から構成された1層コイルからなる薄膜インダクティブ
ヘッドも可能である。
【0082】上述した実施の形態のインダクティブ型薄
膜磁気ヘッド30または50は、例えば図15に示すよ
うなヘリカルスキャン用の磁気ヘッド200として用い
ることができる。図15に示すように、磁気テープ20
1に磁気記録を行うための磁気ヘッド200が、上ドラ
ム203、下ドラム202からなる円柱状のドラム部2
04に設けられ、磁気テープ201がドラム部204に
沿って走行することにより、磁気ヘッド200によって
磁気記録がなされる。
【0083】上述した実施の形態のインダクティブ型薄
膜磁気ヘッド30または50はコイルの抵抗が低減さ
れ、電磁変換効率が向上されているため、このようなヘ
リカルスキャン用の磁気ヘッド200において周波数応
答特性が向上する。
【0084】続いて、本発明の別の実施の形態について
説明する。本実施の形態は、薄膜コイルを薄膜インダク
タに適用する場合である。薄膜インダクタに適用する場
合には、薄膜コイルの一端は外部と接続するが、他端は
自由端とする点が磁気ヘッド用薄膜コイルと異なってい
る。
【0085】図16は、平面型の薄膜インダクタに適用
した実施の形態を示す。この薄膜インダクタ70は、基
板71上に第1の巻線部72と第2の巻線部73とから
成る薄膜コイルが形成されて成る。第1の巻線部72の
外側の端部72Aは基板71上の左端部の導体76に接
続され、第1の巻線部72の内側の端部72Bと第2の
巻線部73の外側の端部73Aとが配線74により接続
され、第2の巻線部73の内側の端部73Bは自由端と
なっている。そして、基板71上の導体76とは反対側
の右端部にも導体75が形成されている。この導体75
は薄膜コイルとは接続されない。
【0086】また、図17は、平面積層型の薄膜インダ
クタに適用した実施の形態を示す。この図17は薄膜イ
ンダクタの積層構造を分解して示している。この薄膜イ
ンダクタ80は、第1の巻線部82と第2の巻線部83
とから成る薄膜コイル81が形成されて成る。第1の巻
線部82の外側の端部82Aは延長されて外部に接続さ
れ、第1の巻線部82の内側の端部82Bと第2の巻線
部83の外側の端部83Aとが配線84により接続さ
れ、第2の巻線部83の内側の端部83Bは自由端とな
っている。そして、薄膜コイル81の上下には図示しな
い絶縁膜を介して磁性膜85及び86が配置されて成
る。
【0087】これらの薄膜インダクタ70及び80にお
いては、本発明の構成の薄膜コイルを有して成ることに
より、コイルの間隔を狭くすることができ、またコイル
を厚くしてコイルの抵抗を低減することができる。ま
た、コイルのアスペクト比を大きくする、或いはコイル
の幅を5μm以下とすることにより、高周波領域におい
て表皮効果による抵抗の増大を防止して、低い抵抗を維
持することが可能になる。また、単位面積当たりのコイ
ルの巻き数を増やしたり、薄膜コイルの面積を低減して
薄膜インダクタ70,80を小型化したりすることが可
能になる。
【0088】このような薄膜インダクタは、例えば携帯
電話用のマイクロインダクターとして使用することがで
きる。
【0089】続いて、本発明のさらに別の実施の形態に
ついて説明する。本実施の形態は、本発明の薄膜コイル
を薄膜磁気センサに適用する場合である。
【0090】図18は、薄膜磁気センサに適用した実施
の形態を示す。この薄膜磁気センサ90は、図示しない
基板上の2カ所にそれぞれ磁心となる高透磁率材料膜9
1A,91Bが形成され、各高透磁率材料膜91A及び
91Bの周囲に、薄膜コイル92及び93が配置されて
いる。これら薄膜コイル92及び93は、共に本発明の
2つの巻線部が接続された本発明の薄膜コイルの構成を
有して成り、互いに一方の端部が配線94で接続され、
さらにコイルの巻線が逆向きとなっている。薄膜コイル
92,93の外側には、薄膜により形成された受信コイ
ル95及びフィードバックコイル96が形成されてい
る。
【0091】薄膜コイル92及び93は励磁コイルとし
て作用するものであり、外部から特定周期の電流を流す
ことにより、高透磁率材料膜91A及び91Bに互いに
逆向きの交流の磁束を発生させることができる。この磁
束により受信コイル95に発生した誘起電圧を外部の回
路により直流電圧信号(外部の被測定磁界に比例する)
に変換し、さらに増幅して磁界計測信号として外部に出
力する。また、被測定磁界により生じる高透磁率材料膜
91A及び91B内の直流磁束を打ち消すように負帰還
回路(図示しない)を経てフィードバックコイル96に
電流をフィードバックすることにより、零位法に基づい
た高精度の磁界測定を行うことができるものである。即
ちこの薄膜磁気センサ90は、いわゆるフラックスゲー
ト型の磁気センサを薄膜により形成した薄膜磁気センサ
である(例えば特開平8−201061号参照)。この
ような薄膜磁気センサは、例えば地磁気補正用の磁気セ
ンサや微弱磁界を検出するための磁気センサとして用い
ることができる。
【0092】この薄膜磁気センサ90においては、本発
明の構成の薄膜コイルを有して成ることにより、コイル
の抵抗を低減することができる。これにより、同じ印加
電圧に対してコイルの電流量を大きくしたり、磁心とな
る高透磁率材料膜91A,91Bを磁気的に飽和させる
ために必要な印加電圧を低減したりすることが可能にな
る。また、単位面積当たりのコイルの巻き数を増やした
り、薄膜コイルの面積を低減して薄膜磁気センサ90を
小型化したりすることが可能になる。
【0093】上述の各実施の形態は、薄膜コイル、薄膜
磁気ヘッド、薄膜インダクタ、薄膜磁気センサの典型的
な形態を示すものであり、細部の構成は様々な変更を行
うことが可能である。例えば薄膜コイルにおいては、巻
線の向き、巻線部の巻き数や配線の接続の繋ぎ方等は任
意に変更が可能である。
【0094】尚、上述の本発明の薄膜コイルの形成方法
は、薄膜コイル以外にもメッキ等の方法により金属薄膜
を形成する場合に応用することが可能である。例えば各
種回路の素子において金属薄膜による配線を形成する場
合に、配線の間隔を狭くすることも可能である。
【0095】本発明は、上述の各実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその
他様々な構成が取り得る。
【0096】
【発明の効果】上述の本発明の薄膜コイル及びその形成
方法によれば、絶縁膜により薄膜コイルの第1の巻線部
及び第2の巻線部の各導体を確実に絶縁分離することが
できる。これにより、コイルの間隔を従来より狭く、例
えば1.5μm以下とすることができる。また、コイル
を厚くしても各導体が絶縁分離されるため、コイルを従
来より厚く、例えば4μm以上の厚さに形成できる。従
って、コイルのアスペクト比(コイルの高さ/コイルの
幅)を容易に例えば3以上に上げることができると共
に、コイルの厚さを増やしてコイルの抵抗及びインダク
タンスを低減することができる。さらに、絶縁膜で確実
に導体間の絶縁分離がなされるため、コイル形成の歩留
まりを改善することができる。
【0097】また、上述の本発明の薄膜コイルを備え
て、薄膜磁気ヘッド、薄膜インダクタ、薄膜磁気センサ
を構成することにより、薄膜コイルが狭い間隔でかつ低
抵抗にすることができるため、これら薄膜磁気ヘッド、
薄膜インダクタ、薄膜磁気センサの特性(例えば電磁変
換特性等)を向上させたり、小型化を図ることが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の薄膜コイルの概略構成
図(斜視図)である。
【図2】図1のA−Aにおける断面図である。
【図3】A〜C 図1の薄膜コイルの形成方法を示す工
程図である。
【図4】D〜F 図1の薄膜コイルの形成方法を示す工
程図である。
【図5】G〜I 図1の薄膜コイルの形成方法を示す工
程図である。
【図6】本発明の薄膜磁気ヘッドの実施の形態の概略構
成図(斜視図)である。
【図7】A〜C 図6の薄膜磁気ヘッドの製造方法を示
す製造工程図である。
【図8】D〜F 図6の薄膜磁気ヘッドの製造方法を示
す製造工程図である。
【図9】G、H 図6の薄膜磁気ヘッドの製造方法を示
す製造工程図である。
【図10】本発明の薄膜磁気ヘッドの他の実施の形態の
概略構成図(斜視図)である。
【図11】A〜C 図10の薄膜磁気ヘッドの製造方法
を示す製造工程図である。
【図12】D〜F 図10の薄膜磁気ヘッドの製造方法
を示す製造工程図である。
【図13】G、H 図10の薄膜磁気ヘッドの製造方法
を示す製造工程図である。
【図14】I、J 図10の薄膜磁気ヘッドの製造方法
を示す製造工程図である。
【図15】ヘリカルスキャン用の磁気ヘッドを備えたド
ラム部の構成を示す図である。
【図16】本発明を薄膜インダクタに適用した実施の形
態を示す図である。
【図17】本発明を薄膜インダクタに適用した他の実施
の形態を示す図である。
【図18】本発明を薄膜磁気センサに適用した実施の形
態を示す図である。
【図19】A〜D 従来の薄膜コイルの形成方法を示す
工程図である。
【図20】E〜G 従来の薄膜コイルの形成方法を示す
工程図である。
【図21】A〜C 従来の薄膜コイルの形成方法におけ
る問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1,31,71 基板、10,37,57,81,9
2,93 薄膜コイル、11,35,51,54,7
2,82 第1の巻線部、12,36,52,55,7
3,83 第2の巻線部、13,16 下地膜、14,
17,43,44,58,60,61,63 導体、1
5,59,62 絶縁膜、30,50 薄膜磁気ヘッ
ド、33 下層磁気コア、34 上層磁気コア、38,
39 接続配線、53 下層コイル、56 上層コイ
ル、200 磁気ヘッド、201 磁気テープ、204
ドラム部、70,80 薄膜インダクタ、74,8
4,94 配線、85,86 磁性膜、90 薄膜磁気
センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 41/04 H01F 41/04 C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体の薄膜により形成された薄膜コイル
    であって、 同一基体上に形成された第1の巻線部と第2の巻線部と
    を少なくとも有して成り、 上記第1の巻線部の導体の少なくとも側面全体を覆って
    絶縁膜が形成され、 上記第2の巻線部の導体は、上記基体上に上記絶縁膜を
    介して形成されていることを特徴とする薄膜コイル。
  2. 【請求項2】 上記第1の巻線部の導体は上記基体上に
    メッキ用下地膜を介して形成され、上記第2の巻線部の
    導体は上記絶縁膜上にメッキ用下地膜を介して形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の薄膜コイル。
  3. 【請求項3】 基体上にメッキ用下地膜を形成する工程
    と、 上記メッキ用下地膜上に、メッキにより所定のパターン
    で薄膜コイルの導体を成膜する工程と、 上記導体下の上記メッキ用下地膜以外の上記メッキ用下
    地膜をエッチング除去して薄膜コイルの第1の巻線部を
    形成する工程と、 表面を覆って全面的に絶縁膜を形成する工程と、 上記絶縁膜上に第2のメッキ用下地膜を形成する工程
    と、 上記第1の巻線部の間の上記第2のメッキ用下地膜上
    に、メッキにより所定のパターンで薄膜コイルの第2の
    巻線部の導体を形成する工程と、 上記第1の巻線部の上記絶縁膜上にある上記第2のメッ
    キ用下地膜を除去する工程とを有することを特徴とする
    薄膜コイルの形成方法。
  4. 【請求項4】 同一基体上に形成された第1の巻線部と
    第2の巻線部とを少なくとも有して成り、 上記第1の巻線部の導体の少なくとも側面全体を覆って
    絶縁膜が形成され、 上記第2の巻線部の導体は、上記基体上に上記絶縁膜を
    介して形成されている薄膜コイルを備え、 2つの磁気コアが上記薄膜コイルを挟んでかつ先端部に
    磁気ギャップを介して配置されたことを特徴とする薄膜
    磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 同一基体上に形成された第1の巻線部と
    第2の巻線部とを少なくとも有して成り、 上記第1の巻線部の導体の少なくとも側面全体を覆って
    絶縁膜が形成され、 上記第2の巻線部の導体は、上記基体上に上記絶縁膜を
    介して形成されている薄膜コイルを備え、 上記薄膜コイルの上記第1の巻線部と上記第2の巻線部
    とが電気的に接続され、かつ薄膜コイルの一端が外部に
    接続され、他端が自由端とされていることを特徴とする
    薄膜インダクタ。
  6. 【請求項6】 同一基体上に形成された第1の巻線部と
    第2の巻線部とを少なくとも有して成り、 上記第1の巻線部の導体の少なくとも側面全体を覆って
    絶縁膜が形成され、 上記第2の巻線部の導体は、上記基体上に上記絶縁膜を
    介して形成されている薄膜コイルを備えて成ることを特
    徴とする薄膜磁気センサ。
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