JP2002150562A - 光記録媒体及び光記録方法 - Google Patents

光記録媒体及び光記録方法

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JP2002150562A
JP2002150562A JP2000346824A JP2000346824A JP2002150562A JP 2002150562 A JP2002150562 A JP 2002150562A JP 2000346824 A JP2000346824 A JP 2000346824A JP 2000346824 A JP2000346824 A JP 2000346824A JP 2002150562 A JP2002150562 A JP 2002150562A
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JP2000346824A
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Hiroyuki Arioka
博之 有岡
Kazuki Suzawa
和樹 須沢
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 涙型の記録マークを発生を抑えたDDCD−
Rの記録をする。 【解決手段】 DDCD−Rである光記録媒体10の記
録層12には、トラックピッチが1〜1.5μmのグル
ーブ16内において仮想記録セル40が記録、再生方向
に連続的に想定され、仮想記録セル40毎に、記録すべ
き情報に対応してレーザービームの照射時間を5段階以
上に変調することにより、5段階以上の異なる大きさの
記録マーク48A〜48Gを形成し、仮想記録セル40
での光反射率を多段階に変調して、再生時の読み出しレ
ーザービームの反射レベルを5段階以上に変化させる。
このとき、最長の記録マーク48Gのレーザービーム照
射時間長さは、いわゆる涙型の記録マークが形成される
よりも短くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録に供するデー
タに応じて、レーザービームの照射時間を多段階に切り
替えて光記録媒体に照射し、前記データをマルチレベル
記録する光記録媒体及び光記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光記録媒体のような、再生信号の
長さ(反射信号変調部の長さ)を多段階に変えることに
よってデータを記録する方法に対して、再生信号の深さ
(反射信号の変調度)を多段階に切り替えることによ
り、同じ長さの各信号に複数のデータを記録する方法に
関する研究が数多くなされている。
【0003】この光記録方法によれば、単にピットの有
無による2値のデータを記録した場合と比較して、深さ
方向に複数のデータを記録できるため、一定の長さに割
り当てられる信号の量を増やすことができる。従って、
線記録密度を向上することができるため、ホログラフを
利用したものや、記録層を多層とした光記録方法が提案
されている。
【0004】ここでは反射率の深さ変動を用いる等によ
りデータを多段階に記録する場合を、マルチレベル記録
と呼ぶ。
【0005】このようなマルチレベル記録において、記
録密度を向上するには記録マークを短くする必要があ
る。
【0006】しかしながら、記録・読み取りに使用する
レーザーが集光した時のビーム直径より記録マークを小
さくしようとする場合、マルチレベル記録は困難にな
る。
【0007】例えば、特開平10−134353号公報
には、マルチレベルの記録を行うためにレーザー光量を
調整する旨の記載がある。ここでは、記録媒体が色素膜
や相変化膜の場合、記録部分と未記録部分での反射の違
いで再生信号を形成している。従って、特開平10−1
34353号公報の方法では、未記録段階と記録段階は
記録有無の関係にあり、多段階の記録に向いていない。
より具体的に言えば、相変化膜や色素膜では記録と未記
録の中間状態は存在しないのである。
【0008】又、例えば特開平1−182846号公報
に開示されるように、記録層への入射光量をデジタル量
として与えた時に、記録層での反応物の吸光度がデジタ
ル量として変化する光記録媒体がある。
【0009】しかしながら、この光記録媒体は、レーザ
照射量(回数)に対する吸光度変化の絶対値が非常に小
さいことが推測され、未だ実用化に至っていない。
【0010】更に、特開昭61−211835号公報に
開示されるように、フォトクロミック材料に照射する照
射光の強度もしくは照射回数を変化させて異なる任意の
段階の発色濃度状態に記録するようにした光記録方法が
ある。
【0011】しかしながら、この光記録方法では、レー
ザ光を照射して読み取る際に発色濃度状態を5段階以上
に読み取ることができないという問題点がある。
【0012】一方、CDの記憶容量を増大したDDCD
(Double Density CD)が提案されている。これは
CDと同じ直径12cmのディスク片面に、記録密度を
2倍に高めた容量1.3Gバイトを収めるフォーマット
とされている。
【0013】又DDCDは、現行のCDに用いる波長7
80nmのレーザービームをそのまま用い、高NAレン
ズで絞り、記録マークを小さくしている。
【0014】DDCD規格におけるトラックピッチは、
現行CDの1.6μmから1.1μmと狭く高密度とな
っている。又、当然、記録マークも小さくなり、最短記
録マーク長は従来の0.833μmから0.623μm
となり、最長記録マーク長は2μm程度となる。
【0015】従ってDDCDは、現在のCDの部品やフ
ァームウェアを一部追加/変更することによって容易に
実現でき、製造コストがほとんど増加しないという特徴
があり、パーソナルコンピュータの外部記憶装置等にそ
の用途が見込まれている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記D
DCDに上記の各種記憶媒体、記録方法を適用しようと
しても、前述のように、マルチレベル記録が不十分であ
ると共に現行のCDの部品やファームウェアを大幅に変
更しなければならず、製造コストが増大してしまうとい
う問題点がある。
【0017】又、前記最長あるいは最長に近い長さの記
録マークは、レーザービームの記録スポット径をどのよ
うに小さくしても、現行CDと同様の記録方法では、記
録時の熱の蓄積により、記録マーク先端に対して記録マ
ーク尾端が太幅となるいわゆる涙型になってしまうとい
う問題が発生する。
【0018】DDCDでは、上記のように、トラックピ
ッチが狭くなっているので、涙型の記録マークは、隣接
トラックからのクロストーク信号や、隣接トラックに書
いてあった記録マークまで変形させてしまうクロスライ
ト現象、相変化記録層を用いた場合は、クロスイレーズ
現象を増大させ、更には、隣接トラックにおける記録マ
ーク間の、再生信号波形が干渉を受けて歪む、いわゆる
符号間干渉を増大させてしまうという新たな問題点を生
じる。
【0019】本発明者は、記録マーク長が集光ビーム径
よりも短いような条件下でもレーザー照射時間を変化さ
せることで5段階以上のマルチレベル記録が可能になる
ことを発見した。記録膜の材料としては相変化材料、色
素材料ともに前記マルチレベル記録が可能である。
【0020】本発明は、上記のことを考慮し、一般に広
く実用化されているCD−R(追記型CD)や、CD−
RW(書換型CD)のような光記録媒体を利用し、その
部品、ファームウェアを大幅に変更することなく多段階
のマルチレベル記録を行い、良好な信号品質を得ること
を可能にする光記録媒体及び光記録方法を提供すること
を目的とする。
【0021】特に、DDCD−R(追記型DDCD)、
DDCD−RW(書換型DDCD)等において、記録マ
ークが涙型になることを抑制して、クロストーク信号や
クロスライト、クロスイレーズ、符号間干渉を増大させ
ることなく、所定の記録密度で記録することができるよ
うにした光記録媒体及び光記録方法を提供することを目
的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明者は、光記録媒体
について鋭意研究を重ね、これに多段階記録する記録方
法を見いだし、この記録方法によって、光記録媒体に、
5段階以上の高密度のマルチレベル記録を行うことが可
能であることを確認した。特に、このマルチレベル記録
方法をDDCDに適用すると、涙型の記録マークが発生
しにくく、良好な信号特性を得る事ができることを確認
した。
【0023】即ち、以下の本発明により上記目的が達成
可能となる。
【0024】(1)レーザービームを照射して記録層に
記録マークを形成することにより情報を記録し、且つ、
この記録マークに読み取りレーザービームを照射して記
録した情報を読み取り可能な光記録媒体であって、前記
記録層に、レーザービームと記録層との相対的移動方向
の任意の単位長さ及びこれと直交する方向の単位幅で、
且つ、該直交方向のトラックピッチを1μm乃至1.5
μmに規定されたトラックに沿って、前記移動方向に連
続的に設定された仮想記録セルを有してなり、この仮想
記録セルにおける前記記録層は、レーザービームの照射
時間の5段階以上の変調に対応して大きさの異なる記録
マークの形成が可能であり、これにより記録マークの仮
想記録セルに対する面積比及び光透過率のうち少なくと
も面積比に基づく光反射率を変調して情報の5段階以上
のマルチレベル記録ができるようにされたことを特徴と
する光記録媒体。
【0025】(2)前記仮想記録セルの単位長さが、前
記最大照射時間のレーザービーム照射により形成される
記録マークの長さと略等しく設定されたことを特徴とす
る(1)の光記録媒体。
【0026】(3)前記記録層に沿って、レーザービー
ムガイド用のグルーブが設けられ、前記仮想記録セルは
前記グルーブ内に設定され、且つ、前記単位幅は前記グ
ルーブの幅に略等しく設定されたことを特徴とする
(1)又は(2)の光記録媒体。
【0027】(4)前記仮想記録セルにおける前記単位
長さが、前記読み取りレーザービームのビームウェスト
の直径以下とされたことを特徴とする(1)乃至(3)
のいずれかの光記録媒体。
【0028】(5)前記記録層の一部に、予め情報をマ
ルチレベル記録済みであることを特徴とする(1)乃至
(4)のいずれかの光記録媒体。
【0029】(6)前記仮想記録セルとマルチレベル記
録済み部分の少なくとも一方に、マルチレベル記録媒体
であることを示す特定情報が記録されていることを特徴
とする(1)乃至(5)のいずれかの光記録媒体。
【0030】(7)前記記録層に沿って、レーザービー
ムガイド用のグルーブが設けられ、このグルーブが、一
部で途切れていることを特徴とする(1)乃至(6)の
いずれかの光記録媒体。
【0031】(8)前記記録層は有機色素から形成され
ていることを特徴とする(1)乃至(7)のいずれかの
光記録媒体。
【0032】(9)前記仮想記録セルの単位幅は、波長
が780nm帯のレーザービームを、開口数0.55以
上の対物レンズを経て記録スポット径が1.2μm以下
で照射可能に設定されたことを特徴とする(1)乃至
(8)のいずれかの光記録媒体。
【0033】(10)前記仮想記録セルはトラックピッ
チが1μm乃至1.5μmの螺旋状に配置され、全体が
円盤形状とされたことを特徴とする(1)乃至(9)の
いずれかの光記録媒体。
【0034】(11)記録層とレーザービームの一方を
他方に対して一定方向に移動させつつレーザービームを
記録層に照射して、記録層に記録マークを形成すること
により情報を記録する光記録方法であって、前記記録層
に、前記移動方向に連続的に、且つ、この移動方向と直
交する方向には1μm乃至1.5μmのトラックピッチ
で形成されるグループの幅と略等しく設定される仮想記
録セルを想定し、各記仮想記録セル毎に、レーザービー
ムの照射時間を5段階以上に変調し、仮想記録セル内に
形成される記録マークの大きさを変えて、仮想記録セル
に対する面積比及び記録マークの光透過率のうち少なく
とも面積比による、該仮想記録セル全体での光反射率を
前記レーザービーム照射時間に応じて変調して、情報を
5段階以上のマルチレベル記録することを特徴とする光
記録方法。
【0035】(12)前記記録層を、レーザービームの
ビーム径を一定としたときの、照射時間に応じてのみ、
記録マークの大きさ、光透過率のうち少なくとも大きさ
が変調される材料から構成し、レーザービームのビーム
径を一定にして照射することを特徴とする(11)の光
記録方法。
【0036】(13)前記レーザービームを780nm
帯の波長光とし、且つ、開口数0.55以上の対物レン
ズを経て前記記録層に照射することを特徴とする(1
1)又は(12)の光記録方法。
【0037】この発明においては、記録マークが記録ビ
ーム径より小さくなった場合、記録パワーを一定にした
状態で、レーザー照射時間を変調することで、記録マー
クの大きさを変調し、一定の領域内での記録マークの面
積比による光反射率のレベルを多段階に変化させること
によりマルチレベルの記録が可能になった。
【0038】さらにこの効果は5段階以上のマルチレベ
ル記録のときに顕著であった。
【0039】又、このマルチレベル記録の場合、多段階
の記録を、記録マークの長さに依存せず、一定の領域内
での記録マークの面積比による光反射率のレベルのちが
いによって判別しているので、記録密度が大きくなっ
て、長い記録マークを使用せずに同じ記録容量の記録を
行うことができるために、最長の記録マークを短くする
ことができ、これによってレーザービーム照射の熱の蓄
積による涙型の記録マーク形成が抑えられ、前述のクロ
ストーク、クロスライト、クロスイレーズ、符号間干渉
を抑制することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の例を図
面を参照して詳細に説明する。
【0041】本発明の実施の形態の例に係る光記録媒体
10は、記録層12に色素を用いた前述のフォーマット
のDDCD−R(追記型DDCD)、相変化材料を用い
たDDCD−RWであり、透明基材からなる基板14
と、この基板14の一方の面(図1において上面)に形
成されたレーザービームガイド用のグルーブ16を覆っ
て塗布された色素からなる前記記録層12と、この記録
層12の上側にスパッタリング等によって形成された金
あるいは銀等の反射膜18と、この反射膜18の外側を
覆う保護層20とを含んで形成されているか、又は、グ
ループ16を覆って少なくとも、成膜によって形成され
た下部保護層(誘電体層)、相変化材料からなる記録
層、上部保護層(誘電体層)、光反射層を含み、これを
覆う保護層20とを含んで形成されている。
【0042】前記記録層12に用いられる色素は、シア
ニン、メロシアニン、メチン系色素及びその誘導体、ベ
ンゼンチオール金属錯体、フタロシアニン色素、ナフタ
ロシアニン色素、アゾ色素等の有機色素であり、相変化
材料はGeSbTe系、AgInSbTe系などが一般
的である。
【0043】前記光記録媒体10へのマルチレベル記録
は、図2に示される光記録装置30によって実行され
る。
【0044】この光記録装置30はDDCDレコーダで
あり、スピンドルサーボ31を介してスピンドルモータ
32により光記録媒体(ディスク)10を線速度一定の
条件で回転駆動させ、レーザ36からのレーザービーム
によって光記録媒体(ディスク)10に、前述の如く形
成されている記録層12に情報を記録するものである。
【0045】前記レーザ36は、記録すべき情報に応じ
て、レーザードライバ38により、図1、図3に示され
る仮想記録セル(詳細後述)40の一つ当りのレーザー
ビーム照射時間、例えばレーザパルス数が制御されるよ
うになっている。
【0046】図2の符号42は、対物レンズ42A及び
ハーフミラー42Bを含む記録光学系である。対物レン
ズ42AはNAが0.55以上であり、フォーカストラ
ッキングサーボ44によりレーザービームが記録層12
に集光するようにフォーカストラッキング制御される。
又、対物レンズ42Aとハーフミラー42Bとは、送り
サーボ46によって、ディスク10の回転に同期してそ
の内周側から外周側に所定速度で移動制御される。
【0047】前記スピンドルサーボ31、レーザードラ
イバ38、フォーカストラッキングサーボ44、送りサ
ーボ46は制御装置50により制御される。記録層12
に記録すべきデータ(情報)は制御装置50に入力され
る。
【0048】次に、前記仮想記録セル40及びこの仮想
記録セル40に記録される記録マークについて説明す
る。
【0049】この仮想記録セルは記録媒体の径方向の単
位幅及び回転方向の単位長さに規定されている。単位幅
は、レーザービームのビームウエスト直径(記録スポッ
ト径D≒1.2μm)以下とし、ディスク10のトラッ
クピッチは1μm〜1.5μmとされている。
【0050】この実施の形態の例の仮想記録セル40
は、図1に示されるように、前記グルーブ16内を、デ
ィスク10の回転方向即ち円周方向に、波長が780n
m帯のレーザービームをNAが0.55以上の対物レン
ズ42Aで絞った場合の記録スポット径D(以下ビーム
径D)より短い長さ(円周方向の長さ)に、且つ、幅は
クルーブ16とほぼ等しく規定して、円周方向に連続的
に想定したものであり、各仮想記録セル40毎にレーザ
ービームを照射することによって、図3に模式的に例示
された記録マーク48A〜48Gを、記録すべき情報に
応じて形成するようにされている。
【0051】ここで、前記レーザ36から出射されるレ
ーザービームの、記録層12位置でのビーム径Dは、前
記仮想記録セル40よりも大きくされているが、記録層
12の材料を選択することによって、レーザービームの
中心部に、レーザ照射時間に応じて、直径の異なる記録
マーク48A〜48Gを形成することができる(レーザ
ービームは円形であるが、光記録媒体10を回転させな
がらレーザービームを照射するので、記録マークは照射
時間に応じて長円形となる)。
【0052】何故なら、フォーカシングされたレーザー
ビームは、一般にガウシアン分布をなすが、記録層12
においては、レーザービームの照射エネルギーがある閾
値を超えた部分のみで記録が行われるので、レーザービ
ームの照射時間を変化させることによって、ビーム径D
が変化しなくても、記録層12に記録可能なレーザービ
ームのスポットサイズが変化し、これにより例えば図3
に示されるような7段階の記録マーク48A〜48Gが
形成可能となる(このとき、記録マークは後述のように
涙型になることがない)。
【0053】前記記録マーク48A〜48Gの各大きさ
は、仮想記録セル40に読み出しレーザービームを照射
した時の反射光の光反射率が7段階になるように設定す
る。前記光反射率は、記録マークが小さいほど大きくな
り、記録マークが形成されていない仮想記録セルでは最
大反射率、最大の記録マーク48Gが形成されている仮
想記録セルでは最小反射率となる。
【0054】更に詳細には、前記光反射率は、各記録マ
ーク48A〜48Gの仮想記録セル40に対する面積比
及び記録マーク自体の光透過率を考慮して設定する。
【0055】記録マーク48A〜48G自体の光透過率
は、記録層12を構成する材料がレーザービームの照射
によって分解変質又は改質し、その屈折率が変化する場
合や、記録層12の厚さ方向の変化量によって異なる。
形成された記録マーク部分の光透過率がゼロであれば、
これを考慮しなくてもよい。
【0056】上記のように、このマルチレベル記録は、
各記録マーク48A〜48Gの仮想記録セル40に対す
る面積比及び記録マーク自体の光透過率のレベルに対応
するため、専ら記録マークの長さに対応して信号を記録
する場合と比較して、最長の記録マークの長さを大幅に
短くすることができる。
【0057】従って、図3に示される記録マーク48A
〜48Gのように、略長円形となり、トラックをはみ出
すような幅のいわゆる涙型記録マークになるようなこと
が概ね避けられ、最長の記録マークの場合であっても、
クロストーク、クロスライト、クロスイレーズ、符号間
干渉の発生を抑制させることができる。
【0058】なお、上記実施の形態の例において、記録
層12はシアニン等の有機色素を用いたもの、又は相変
化材料を用いたものであるが、本発明はこれに限定され
るものでなく、レーザービームの照射時間に対応して5
段階以上に大きさの異なる記録マークを形成できるもの
であれば、上記以外の記録層であってもよい。
【0059】更に又、上記光記録装置30によって記録
マークを形成する際に記録層12上に設定される仮想記
録セル40のサイズは、実施の形態の例に限定されるも
のではなく、レーザービームのビーム径D以下の任意の
長さとすることができる。レーザービームの最長照射時
間のときの照射エネルギーが、記録層12に変化を与え
る閾値を越えるときに形成される記録マークと略等しい
長さに仮想記録セル40を設定するとよい。
【0060】又、前記レーザービームは、記録層12の
位置で円形とされているが、これは、図4に示されるよ
うに、例えば対物レンズ42Aに加えてシリンドリカル
レンズ42Cを用いて、ビーム形状が、記録媒体10の
送り方向に短く、これと直交方向に長い長円形状あるい
は線状となるようにしてもよい。この場合は、記録マー
ク49が短くなるので仮想記録セルを更に短くすること
ができる。即ち記録密度を向上させることができる。
又、記録マーク49が涙型となることを、かなり抑える
ことができる。
【0061】更に、この光記録媒体10では、図1にお
いて符号52で示されるように、あらかじめ、信号変調
の段数に合わせた数の反射率の異なる複数のピットを有
するか、又は当該光記録媒体の一部分にあらかじめ前述
のようにマルチレベル記録を行うことにより、これらの
複数のピット52及び/又はマルチレベル記録済み部分
の記録マーク54に当該記録媒体を個別に識別する情
報、マルチレベル記録用光記録媒体であることを識別す
る情報、当該記録媒体を記録再生するためのレーザービ
ームのパワーを決定するための情報等の特定情報を有
し、その特定情報を、当該光記録媒体であることを確実
に識別したり、さらにそれらを個別に識別したり、あら
かじめ記録されているピットの段数に応じてレーザービ
ームのパワーの段数を決定したりすることができるた
め、より確実なマルチレベル記録再生を行うことができ
る。あるいは図1に符号56で示されるように、レーザ
ービームガイド用のグルーブを一部分途切れさせるグル
ーブ中断部を設けることによっても同様の効果を持たせ
ることもできる。これらの方法は単独で、あるいは組み
合わせて利用することも可能である。
【0062】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。この実施例で
の具体的な条件は次の通りである。
【0063】記録媒体10として記録層に色素を用いた
DDCD−Rに基いた光記録媒体を使用し、マルチレベ
ル記録の実験を行った。
【0064】記録方法としては、DDCD−Rの記録評
価に使用されるパルステック製DDU(使用レーザー波
長=784nm)に、高周波信号発生器を接続して行っ
た。
【0065】再生評価もDDUにデジタルオシロスコー
プを接続して行った。
【0066】マルチレベル記録は、3.6m/sec
(DDCD規格0.9m/secに対して4倍速)の一
定線速度で回転させながら、4MHzのクロック周波数
でレーザービームの照射時間を6段階に変化させて記録
し、再生は同じく定線速度で回転させながら1mWのレ
ーザービームを照射して、その反射光量の差を検出する
ことによって再生した。記録/再生の際、開口数0.5
5の対物レンズによりレーザービームを絞って、その記
録スポット径を1.17μmとした。
【0067】さらに、このときの再生された信号のジッ
ター値を「Le Croy製デジタルオシロスコープL
C−534EL」に取り込んで測定した。ジッター値
は、記録層へのレーザービームの照射によって形成され
る記録マークの形状に依存し、ジッター値が小さければ
小さいほど、前記記録マークが確実に形成されているこ
とを意味している。これは情報が確実に記録できている
ことと同義であり、従って、再生も確実に行うことがで
きる。
【0068】従来の2値記録再生方法によって記録した
場合を考慮すると、今回用いた評価機によってジッター
値が10%以下と測定されれば、良好な記録が行えたも
のと判断できる。
【0069】
【実施例1】シアニン色素を、塗布溶媒となるフッ素化
アルコールに溶解して濃度2wt%の記録層形成用の色
素溶液を調製し、この溶液を、表面にスパイラル状のプ
レグルーブ(トラックピッチ:1.1μm、プレグルー
ブ幅:0.35μm、プレグルーブの深さ:0.18μ
m)が射出成型により形成されたポリカーボネート(帝
人化成(株)製:パンライトAD5503)からなる直径
120mm、1.2mm厚の光透過性基板のプレグルー
ブ側表面に、回転数200rpm〜5000rpmまで
変化させながらスピンコート法により塗布し、プレグル
ーブ内の底部からの厚さが約200nmの有機色素記録
層を形成した。
【0070】次に、有機色素記録層上にAgを約100
nmの厚さにスパッタリングすることによって光反射層
を形成した。更に光反射層上に紫外線硬化性樹脂(大日
本インキ化学工業(株):SD318)を回転数300
rpm〜4000rpmまで変化させながらスピンコー
ト法により塗布した。塗布後、塗膜の上方から高圧水銀
灯により紫外線を照射して硬化させ、層厚10μmの保
護層を形成した。
【0071】この媒体に、記録時のレーザービームパワ
ーを14mWに設定してマルチレベル記録した。なお、
このときの記録線速度は3.6m/s、記録のクロック
周波数は4MHz(250nsec)とし、記録時のレ
ーザー照射時間はそれぞれ(1)50nsec、(2)
80nsec、(3)110nsec、(4)140n
sec、(5)170nsec、(6)200nsec
とした。なお、それぞれの単一信号をディスク1周にわ
たって記録した。
【0072】この媒体の初期反射率は72%(0.7
2)であり、レーザーを250nsec以上照射した時
に限界最低反射率20%(0.20)になった。
【0073】媒体の反射率を、上記初期反射率0.72
から反射率変動幅の20%分(約0.1)低下させるの
に要した照射時間は50nsecであり、同反射率変動
幅の80%分(約0.42)低下させるのに要した照射
時間は200nsecであった。
【0074】この光記録媒体では、6段階のマルチレベ
ル記録が達成されており、その記録データを確実に読み
とることができた。なお、この媒体における上記(1)
〜(6)記録マークのジッター値を下記の表に示すが、
総ての記録マークにおいて10%以下の良好な評価が得
られていることがわかる。
【0075】又このジッター値は、現行のCD−Rで従
来通りの2値記録を行った場合と比較して同等レベルで
あった。
【0076】更に、現行のDDCD−Rに2値記録を行
った後述の比較例のジッター値及びエラー値に対して良
好な結果が得られた。これは、いわゆる涙型の記録マー
クの形成を抑えている。
【0077】実測では、最長のレーザー照射時間200
nsecの場合の記録マーク長は約0.8μmであっ
て、DDCD規格における最短記録マーク長0.623
μmの1.3倍程度であり、且つ、最長記録マーク長
2.0μmよりもかなり短く、レーザー照射が涙型の記
録マークが形成されるまでの長時間なされていないこと
を示している。
【0078】
【実施例2】実施例1におけるシアニンをフタロシアニ
ンに変更し、塗布溶媒をメチルシクロヘキサンに変更し
て色素溶液を作成した。それ以外は実施例1と全く同様
にして光記録媒体を作製した。
【0079】記録時のレーザービームパワーは13mW
に設定した。なお、このときの記録線速度は3.6m/
sであり、記録のクロック周波数は4MHz(250n
sec)とし、記録時のレーザー照射時間はそれぞれ
(1)50nsec、(2)70nsec、(3)90
nsec、(4)110nsec、(5)130nse
c、(6)150nsecとした。なお、それぞれの単
一信号をディスク1周にわたって記録した。
【0080】この媒体の初期反射率は68%(0.6
8)であり、レーザーを250nsec以上照射した時
に限界最低反射率22%(0.22)に達した。従っ
て、反射率変動幅は0.46(=0.68−0.22)
であった。
【0081】媒体の反射率を、上記初期反射率0.68
から反射率変動幅の20%分(約0.92)低下させる
のに要した照射時間は50nsecであり、同反射率変
動幅の80%分(約0.37)低下させるのに要した照
射時間は150nsecであった。
【0082】この光記録媒体では6段階のマルチレベル
記録が達成されており、その記録データを確実に読みと
ることができた。なお、この媒体における上記(1)〜
(6)記録マークのジッター値を下記の表に示すが、総
ての記録マークにおいて10%以下の良好な評価が得ら
れていることがわかる。
【0083】
【実施例3】実施例1の色素溶液をシアニンとアゾ金属
錯体の混合物に変更し、それ以外は同様にして光記録媒
体を作製した。シアニンとアゾ金属錯体の配合比は5
0:50wt%とした。
【0084】記録時はレーザービームパワーを14mW
に設定した。なお、このときの記録線速度は3.6m/
sであり、記録のクロック周波数は4MHz(250n
sec)とし、記録時のレーザー照射時間はそれぞれ
(1)20nsec、(2)56nsec、(3)92
nsec、(4)128nsec、(5)164nse
c、(6)200nsecとした。なお、それぞれの単
一信号をディスク1周にわたって記録した。
【0085】この媒体の初期反射率は70%(0.7
0)であり、レーザーを250nsec以上照射した時
に限界最低反射率21%(0.21)に達した。従っ
て、反射率変動幅は0.49(=0.70−0.21)
であった。
【0086】媒体の反射率を、上記初期反射率0.70
から反射率変動幅の20%分(約0.10)低下させる
のに要した照射時間は20nsecであり、同反射率変
動幅の80%分(約0.39)低下させるのに要した照
射時間は200nsecであった。
【0087】この記録媒体でも6段階のマルチレベル記
録が達成されており、その記録データを確実に読み取る
ことができた。なお、この媒体における上記(1)〜
(6)記録マークのジッター値を下記の表1に示すが、
全ての記録マークにおいて10%以下の良好な評価が得
られていることがわかる。
【0088】
【実施例4】グルーブ深さを約0.05μmとした光透
過性基板上に、下部保護層(誘電体層)、AglnSbT
e系の相変化記録層、上部保護層(誘電体層)、Al合
金反射層をスパッタリングによって形成した以外は、実
施例1と同様にして光記録媒体を得た。この媒体に、記
録時のレーザーパワーを10mWにしてマルチレベル記
録を行った。
【0089】相変化記録層は、レーザーのオンオフによ
る急熱急冷で結晶から非晶質になり反射率が低下する。
しかし、レーザーを照射したまま移動することで、レー
ザー照射近辺は徐々に冷却されるため、徐々に高反射率
部が形成される。即ち、照射時間を長くすることで高反
射率部分が増加する。こうして反射率制御を行うため、
色素記録層とは逆にレーザー照射時間が長いほど仮想セ
ル内の反射率は高くなる。
【0090】本実施例では、レーザーの照射時間はそれ
ぞれ(1)180nsec、(2)170nsec、
(3)160nsec、(4)150nsec、(5)
140nsec、(6)130nsecとした。なお、
それぞれの単一信号をディスク1周にわたって記録し
た。
【0091】この光記録媒体では6段階のマルチレベル
記録が達成されており、その記録データを確実に読み取
ることができた。なお、この媒体における上記(1)〜
(4)記録マークのジッター値を下記の表に示すが、全
ての記録マークにおいて、10%以下の良好な評価が得
られていることがわかる。
【0092】又、このジッター値は、現行のCD−RW
で、従来通りの2値記録を行った場合と比較して同等レ
ベルであった。これは、いわゆる涙型の記録マークの形
成を抑えていることを示す。
【0093】以上の結果を表1に示す。
【0094】
【表1】
【0095】
【比較例1】実施例1と同様に作製した光記録媒体に、
現行のCD−Rで使用されている2値記録を行った。記
録時のレーザービームパワーは14mW、記録線速度は
3.6m/sとした。なお、この場合、最短記録マーク
(3T)で約220nsec、最長記録マーク(11
T)で約860nsecとなる。
【0096】その他の記録条件については、CD−R規
格「Recordable Compact DiscSystems PART
II:CD−R Version3.1」に準じた。
【0097】この時のジッター値を、3Tから11Tま
で測定したところ、表2のように、長いマークを形成す
る際にジッター値が悪化した。これにより、光記録媒体
全体としてのジッター値も悪化し、同様にエラー値も悪
化した。
【0098】
【表2】
【0099】この現象は、形成されているグルーブに沿
って記録されるマークが長いほど、レーザーが連続的に
照射されるため、トラックピッチが狭いこととあわせ
て、レーザーの熱の蓄積によって本来記録するマークの
長さや幅と比較して大きなマークが形成されてしまうも
ので、このためにジッターやエラーが増加してしまう原
因となる。
【0100】
【比較例2】実施例4と同様に作製した光記録媒体に、
現行のCD−RWで使用されている2値記録を行った。
記録時のレーザービームパワーは10mW、記録線速度
は3.6m/sとした。なお、この場合、最短記録マー
ク(3T)で約220nsec、最長記録マーク(11
T)で約860nsecとなる。
【0101】その他の記録条件については、CD−RW
規格「Recordable Compact Disc Systems PA
RTIII:CD−RW Version2.0」に準じた。
【0102】この時のジッター値を、3Tから11Tま
で測定したところ、表2のように、長いマークを形成す
る際にジッター値が悪化した。これにより、光記録媒体
全体としてのジッター値も悪化し、同様にエラー値も悪
化した。
【0103】この現象は、レーザーはパルスで照射され
るものの、トラックピッチが狭いことも合わせて、レー
ザーの熱の蓄積によって本来記録するマークの長さや幅
と比較して、形成されているグルーブに沿って記録され
るマークが長いほど、大きなマークが形成してしまうも
ので、このためにジッターやエラーが増加してしまう原
因となる。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、5段階以上のマルチレ
ベル記録をしても、その最長記録マークの長さが短く、
いわゆる涙型記録マークが形成されるまでに至らず、従
って、クロストーク等の発生を伴なうことなく、レーザ
ー記録スポット径を小さくして高密度の記録をすること
ができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例に係る光記録媒体の要
部を示す一部断面とした斜視図
【図2】同光記録媒体にレーザービームを用いて情報を
記録するための光記録装置を示すブロック図
【図3】同光記録装置により記録層に記録マークを形成
する際の、該記録マークと仮想記録セル及びその光反射
率との関係を示す模式図
【図4】仮想記録セルを照射するレーザービームを他の
形状とする場合を示す略示斜視図
【符号の説明】
10…光記録媒体 12…記録層 14…基板 16…グルーブ 18…反射膜 20…保護層 30…光記録装置 32…スピンドル 36…レーザー 38…レーザードライバ 40…仮想記録セル 42…記録光学系 42A…対物レンズ 42B…ハーフミラー 42C…シリンドリカルレンズ 44…フォーカスサーボ回路 46…送りサーボ回路 48A〜48G、49、54…記録マーク 52…ピット 56…グルーブ中断部 D…記録スポット径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/24 561 G11B 7/24 561N Fターム(参考) 5D029 JB11 JB46 WA01 WA20 WA29 WB11 WC01 WC05 WC06 WC07 WC10 WD10 WD16 5D090 AA01 BB03 CC01 DD01 EE02 FF12 GG09 GG32 KK03 5D119 AA22 BA01 BB02 BB04 DA04 EC09 FA02 HA48

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザービームを照射して記録層に記録マ
    ークを形成することにより情報を記録し、且つ、この記
    録マークに読み取りレーザービームを照射して記録した
    情報を読み取り可能な光記録媒体であって、前記記録層
    に、レーザービームと記録層との相対的移動方向の任意
    の単位長さ及びこれと直交する方向の単位幅で、且つ、
    該直交方向のトラックピッチを1μm乃至1.5μmに
    規定されたトラックに沿って、前記移動方向に連続的に
    設定された仮想記録セルを有してなり、この仮想記録セ
    ルにおける前記記録層は、レーザービームの照射時間の
    5段階以上の変調に対応して大きさの異なる記録マーク
    の形成が可能であり、これにより記録マークの仮想記録
    セルに対する面積比及び光透過率のうち少なくとも面積
    比に基づく光反射率を変調して情報の5段階以上のマル
    チレベル記録ができるようにされたことを特徴とする光
    記録媒体。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記仮想記録セルの単
    位長さが、最大照射時間のレーザービーム照射により形
    成される記録マークの長さと略等しく設定されたことを
    特徴とする光記録媒体。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記記録層に沿
    って、レーザービームガイド用のグルーブが設けられ、
    前記仮想記録セルは前記グルーブ内に設定され、且つ、
    前記単位幅は前記グルーブの幅に略等しく設定されたこ
    とを特徴とする光記録媒体。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記
    仮想記録セルにおける前記単位長さが、前記読み取りレ
    ーザービームのビームウェストの直径以下とされたこと
    を特徴とする光記録媒体。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記
    記録層の一部に、予め情報をマルチレベル記録済みであ
    ることを特徴とする光記録媒体。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかにおいて、前記
    仮想記録セルとマルチレベル記録済み部分の少なくとも
    一方に、マルチレベル記録媒体であることを示す特定情
    報が記録されていることを特徴とする光記録媒体。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかにおいて、前記
    記録層に沿って、レーザービームガイド用のグルーブが
    設けられ、このグルーブが、一部で途切れていることを
    特徴とする光記録媒体。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかにおいて、前記
    記録層は有機色素から形成されていることを特徴とする
    光記録媒体。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれかにおいて、前記
    仮想記録セルの単位幅は、波長が780nm帯のレーザ
    ービームを、開口数0.55以上の対物レンズを経て記
    録スポット径が1.2μm以下で照射可能に設定された
    ことを特徴とする光記録媒体。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9のいずれかにおいて、前
    記仮想記録セルはトラックピッチが1μm乃至1.5μ
    mの螺旋状に配置され、全体が円盤形状とされたことを
    特徴とする光記録媒体。
  11. 【請求項11】記録層とレーザービームの一方を他方に
    対して一定方向に移動させつつレーザービームを記録層
    に照射して、記録層に記録マークを形成することにより
    情報を記録する光記録方法であって、 前記記録層に、前記移動方向に連続的に、且つ、この移
    動方向と直交する方向には1μm乃至1.5μmのトラ
    ックピッチで形成されるグループの幅と略等しく設定さ
    れる仮想記録セルを想定し、各仮想記録セル毎に、レー
    ザービームの照射時間を5段階以上に変調し、仮想記録
    セル内に形成される記録マークの大きさを変えて、仮想
    記録セルに対する面積比及び記録マークの光透過率のう
    ち少なくとも面積比による、該仮想記録セル全体での光
    反射率を前記レーザービーム照射時間に応じて変調し
    て、情報を5段階以上のマルチレベル記録することを特
    徴とする光記録方法。
  12. 【請求項12】請求項11において、前記記録層を、レ
    ーザービームのビーム径を一定としたときの、照射時間
    に応じてのみ、記録マークの大きさ及び光透過率のうち
    少なくとも大きさが変調される材料から構成し、レーザ
    ービームのビーム径を一定にして照射することを特徴と
    する光記録方法。
  13. 【請求項13】請求項11又は12において、前記レー
    ザービームを780nm帯の波長光とし、且つ、開口数
    0.55以上の対物レンズを経て前記記録層に照射する
    ことを特徴とする光記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7167439B2 (en) 2001-12-11 2007-01-23 Tdk Corporation Multilevel optical recording medium with calibration signals

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US7167439B2 (en) 2001-12-11 2007-01-23 Tdk Corporation Multilevel optical recording medium with calibration signals

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