JP2002148970A - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
- Publication number
- JP2002148970A JP2002148970A JP2000344201A JP2000344201A JP2002148970A JP 2002148970 A JP2002148970 A JP 2002148970A JP 2000344201 A JP2000344201 A JP 2000344201A JP 2000344201 A JP2000344201 A JP 2000344201A JP 2002148970 A JP2002148970 A JP 2002148970A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- fixing device
- fixing
- heat
- endless belt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
定着ベルトと圧力付与部材を被覆するシート状部材との
摩擦を長期にわたって低減することができ、当該シート
状部材の磨耗等に伴う画像ずれの発生を防止し、二次的
には、定着ベルトと圧力付与部材を被覆するシート状部
材との摩擦増大に伴う加熱定着ロールのエッジの磨耗や
紙しわの発生を防止することが可能な定着装置を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 圧力付与部材と無端ベルトの摺動抵抗を
軽減するため前記圧力付与部材を被覆するシート状部材
を備えた定着装置において、前記シート状部材は、耐熱
性および耐磨耗性を有する材料からなり、表面に大きな
凹凸が形成されるように構成して課題を解決した。
Description
採用した複写機やプリンター、あるいはファクシミリ等
の画像形成装置において、未定着トナー像を加熱定着す
る定着装置に関し、特に、加熱源を有する定着部材に定
着ベルトを加圧部材により圧接させるベルトニップ方式
の定着装置において、前記定着ベルトと加圧部材との摺
動抵抗を軽減させるため、前記加圧部材を被覆する部材
の改良に関するものである。
機やプリンター、あるいはファクシミリ等の画像形成装
置において、未定着トナー像を加熱定着する定着装置と
しては、種々の方式のものが提案されてきており、実際
に製品化されている。かかる定着装置としては、例え
ば、加熱源を有する定着ロールに、定着ベルトを加圧部
材により圧接させるベルトニップ方式のものがある。
は、例えば、本出願人が提案する特開平9−34291
号公報に開示されているように、表面付近に弾性体層を
有し、回転可能に支持された加熱定着ロールと、外周面
が前記加熱定着ロールに押圧され、トナー像を担持した
記録シートが前記加熱定着ロールとの間に挟み込まれる
ニップを形成するエンドレスベルトと、前記エンドレス
ベルトの内面側に当接され、前記加熱定着ロールの表面
に沿って前記エンドレスベルトを押圧する圧接面を備え
た圧力付与部材とを有するように構成したものがある。
の場合には、エンドレスベルトの内面に、表面がゴムで
形成された圧力付与部材が圧接しているため、当該エン
ドレスベルトと圧力付与部材との摺動抵抗が大きくなる
と、像ずれ、ギア破損、モータ消費電力アップ等
が発生するという問題点を有していた。
において、エンドレスベルト内面の磨耗を抑制するため
に、圧力付与部材の表面を、ガラス繊維製のシートにフ
ッ素樹脂(PFA)をコーティングしたシート状部材に
よって被覆するとともに、前記エンドレスベルトの内面
にシリコンオイル等の潤滑油を塗布するように構成した
ものが、既に提案され、実際に使用されている。
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記従来のベルトニップ方式の定着装置の場合
には、圧力付与部材の表面を、ガラス繊維製シートにフ
ッ素樹脂(PFA)をコーティングしたシート状部材に
よって被覆するように構成したものであるが、定着時
に、エンドレスベルトの裏面と圧力付与部材が摺動する
と、シート状部材にコーティングされたフッ素樹脂(P
FA)が次第に磨耗していく。すると、上記シート状部
材の表面は、フッ素樹脂(PFA)コート面の凹凸が磨
耗して、徐々に鏡面化し、この表面が鏡面化したシート
状部材が定着ベルトと摺動すると、当該定着ベルトとシ
ート状部材との接触面積が増大し、摩擦抵抗が急激に増
加する。さらに、上記シート状部材の表面の磨耗が進行
すると、ガラス繊維がシート状部材の表面に露出し、物
理的な接触抵抗が大きくなって、定着ベルトとの摺動抵
抗をさらに増加させることになる。
装置の場合には、上記の如く、シート状部材にコーティ
ングされたフッ素樹脂(PFA)が磨耗していくと、磨
耗によって発生した磨耗粉が潤滑油と混合して、粘性物
質へと変化する。すると、この粘性物質は、定着ベルト
を張架する張架ロールや定着ベルトの裏面に付着して、
摺動抵抗を増加させることになる。しかも、上記定着ベ
ルトの裏面に塗布される潤滑油は、磨耗粉と混合されて
粘性物質と変化するため、潤滑油本来の役割を果たさな
くなり、この点からも摺動抵抗を増加させることにな
る。
の定着装置の場合には、シート状部材と定着ベルトの摺
動抵抗が次第に増加し、図18に示すように、定着ベル
トを駆動するための駆動モータの消費電流が、加熱定着
ロールの回転数の増加に伴って急激に増加する。なお、
上記定着ベルトは、加熱定着ロール100に従動回転す
るようになっている。
紙の搬送速度は、定着ベルトの移動速度に依存している
ため、加熱定着ロール100と定着ベルト101の間に
速度差が生まれると、図19に示すように、定着ベルト
101によって搬送される用紙102よりも、加熱定着
ロール100に密着しているトナー像103の方が速く
移動し、画像ずれが発生するという問題点を有してい
た。
装置の場合には、上記の如く、加熱定着ロール100と
定着ベルト101の間に速度差が生じると、当該定着ベ
ルト101によって搬送される用紙102の搬送速度
と、加熱定着ロール100の移動速度との間にも速度差
が生じ、加熱定着ロール100の同じ所に繰り返し用紙
のエッジが来ると、加熱定着ロール100の表面が徐々
に損傷していくという二次的な問題点を有していた。ま
た、上記加熱定着ロール100の表面に傷が発生する
と、当該加熱定着ロール100によって幅の広い用紙1
02にトナー像103を定着する際に、加熱定着ロール
100の表面に傷が存在する部分では、定着性が他の部
分と異なり、加熱定着ロール100の傷に沿って定着ム
ラが発生するという問題点をも有していた。
着装置の場合には、上記の如く、シート状部材の表面の
磨耗が進行すると、ガラス繊維がシート状部材の表面に
露出し、当該ガラス繊維の目からシリコンオイル等から
なる潤滑油が、圧力付与部材の表面に付着する。このよ
うに、上記圧力付与部材の表面に潤滑油が付着すると、
当該圧力付与部材の表面に設けられたシリコンゴムから
なるパッドに、シリコンオイル等からなる潤滑油が浸透
し、このシリコンゴムからなるパッドが膨潤する。上記
シリコンゴムからなるパッドにオイル膨潤が発生する
と、当該パッドの肉厚の分布が設定値と異なってしま
い、パッドの荷重分布が所期の設定値から変化し、パッ
ドの荷重分布によって決まる用紙の搬送速度がばらつい
て、紙しわ発生の原因となるという二次的な問題点を有
していた。
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、ベルトニップ方式の定着装置において、定
着ベルトと圧力付与部材を被覆するシート状部材との摩
擦を長期にわたって低減することができ、当該シート状
部材の磨耗等に伴う画像ずれの発生を防止し、二次的に
は、定着ベルトと圧力付与部材を被覆するシート状部材
との摩擦増大に伴う加熱定着ロールのエッジの磨耗や紙
しわの発生を防止することが可能な定着装置を提供する
ことにある。
載の発明は、加熱源を有する加熱定着部材と、外周面が
前記加熱定着部材に押圧され、トナー像を担持した記録
媒体が前記加熱定着部材との間に挟み込まれるニップ部
を形成する無端ベルトと、前記無端ベルトの内側面に当
接され、加熱定着部材の表面に沿って前記無端ベルトを
押圧する圧力付与部材と、前記圧力付与部材と無端ベル
トの摺動抵抗を軽減するため前記圧力付与部材を被覆す
るシート状部材を備えた定着装置において、前記シート
状部材は、耐熱性および耐磨耗性を有する材料からな
り、表面に大きな凹凸が形成されるように構成したもの
である。
きな凹凸を形成することにより、当該シート状部材と無
端ベルト内面との接触点を減らし、点接触とすることに
より、シート状部材と無端ベルト内面との摺動抵抗を低
減するためである。また、上記無端ベルトの内面にオイ
ル等の潤滑剤を塗布する場合には、シート状部材表面の
凹凸にオイル等の潤滑剤を保持する効果もあり、この点
からもシート状部材と無端ベルト内面との摺動抵抗の低
減効果が得られる。
に記載の定着装置において、前記シート状部材は、耐熱
性および耐磨耗性を有する合成樹脂材料からなることを
特徴とする定着装置である。
な凹凸28を形成することにより、当該シート状部材と
無端ベルト内面との摺動抵抗を低減することができる
が、当該シート状部材を金属によって形成した場合に
は、この金属製のシート状部材によって、無端ベルトを
張架するロールとの接触面で磨耗が発生する虞れがあ
る。この金属の磨耗粉が加熱定着部材の表面に転移する
と、当該加熱定着部材の表面を傷付け、画質欠陥が発生
する場合がある。
磨耗性を有する合成樹脂材料から形成することによっ
て、無端ベルトを張架するロールとの接触面で磨耗を防
止できる。
1に記載の定着装置において、前記シート状部材の表面
に形成される凹凸は、WC−aの値が0.8μm以上で
あることを特徴とする定着装置である。
の大きさが小さいと、摺動抵抗の低減効果が十分得られ
ない。
項1に記載の定着装置において、前記シート状部材の表
面に形成される凹凸は、先端が鋭利なものを押圧し、凸
部先端を塑性変形させることを特徴とする定着装置であ
る。
成しても、当該凹凸の形成の仕方によって、当該シート
状部材の表面に形成された大きな凹凸が消失してしま
い、摺動抵抗の低減効果が、長期間維持できない。
1に記載の定着装置において、前記シート状部材の表面
に形成される凹凸は、少なくとも無端ベルトの回転方向
と異なる方向に研磨またはエンボス加工して形成される
ことを特徴とする定着装置である。上記シート状部材の
表面に研磨またはエンボス加工によって凹凸を形成する
場合には、研磨またはエンボス加工の方向が、少なくと
も無端ベルトの回転方向と異なる方向に研磨しないと、
摺動抵抗の低減効果が望めない。
記載の定着装置において、前記シート状部材は、加熱条
件下で凹凸を形成する表面処理を行なうか、又は凹凸を
形成する表面処理後、加熱処理を行うことを特徴とする
定着装置である。
処理を行ったままの状態では、当該シート状部材の表面
に凹凸を形成する処理を行う際の残留応力が発生し、シ
ート状部材に座屈が生じ、圧力付与部材の荷重分布が所
定の状態から変化し、紙しわ発生の原因となる。
表面処理後、加熱処理を行うことにより、残留応力を除
去でき、紙しわの発生を防止できる。
に記載の定着装置において、前記シート状部材の表面に
形成される凸起は、高さが50μm以上であることを特
徴とする定着装置である。
の大きさが小さいと、摺動抵抗の低減効果が十分得られ
ない。
ついて図面を参照して説明する。
装置を示す構成図である。
定着ロール2と、3つの支持ロールに張架され上記加熱
定着ロール2に圧接されるエンドレスベルト3と、この
エンドレスベルト3の内面側に当接され、加熱定着ロー
ル2の表面に沿ってエンドレスベルト3を押圧する圧力
付与部材4とで主要部が構成されている。
ものであり、この加熱定着ロール1は、図示しない駆動
源によって矢印方向に沿って所定の速度たとえば260
mm/secの周速で回転駆動されるようになってい
る。上記加熱定着ロール1は、例えば、外径62mm、
内径55mm、長さ350mmの円筒状に形成された金
属製コア5を備えており、この金属製コア5としては、
例えば、アルミニウムやステンレス等からなるものが用
いられる。上記金属製コア5の表面には、弾性体層6と
してHTVシリコーンゴム(JIS−Aのゴム硬度45
度)が2mmの厚さに被覆されているとともに、この弾
性体層6の表面には、さらにトップコート層7としてフ
ッ素ゴムが50μmの厚さにデイップコートされてお
り、このトップコート層7の表面は、鏡面状態に近い状
態に仕上げられている。上記下地弾性体層5のゴム硬度
は、Teclock社製のスプリングタイプのA型硬度
計により、JIS K6301に準拠して、荷重1,0
00gfを付加して計測した結果の値である。なお、金
属製コア5としては、アルミニウムやステンレス等以外
にも熱伝導率の高い金属からなるものを使用することが
でき、トップコート層7としては、耐熱性の高い弾性体
であれば他の材料を使用することができる。
源として出力1000Wのハロゲンランプ8が配置され
ており、加熱定着ロール2は、このハロゲンランプ8に
よって表面温度が所定の温度となるよう内部から加熱さ
れるようになっている。上記加熱定着ロール2の表面温
度は、当該加熱定着ロール2の表面に接触する温度セン
サー9によって検出され、加熱定着ロール2の表面温度
が例えば175℃となるように、図示しない温度コント
ローラーによって制御されるように構成されている。
は、離型剤としてアミン変性シリコンオイル粘度300
csが、離型剤供給装置10により均一に供給されてい
る。この離型剤供給装置10は、オイルパイプ11aか
ら滴下される離型剤12が、オイルウイック11bを介
してッピックアップロール11cに供給され、当該ピッ
クアップロール11cに供給された余剰な離型剤12
は、メタリングブレード11dで掻き取られ、オイルパ
ン11eから図示しないオイルタンクへ戻される。ま
た、上記ピックアップロール11cの表面に供給された
離型剤12は、ドナーロール11fを介して加熱定着ロ
ール2の表面に塗布されるようになっている。なお、上
記ピックアップロール11cの表面は、クリーニングブ
レード11gによって付着物が除去される。また、上記
加熱定着ロール2の表面には、当該加熱定着ロール2の
表面を所定のタイミングで外部から加熱する外部加熱ロ
ール13が設けられている。
耐熱性のエンドレスベルト3が所定のニップ幅に渡って
圧接するように配置されている。このエンドレスベルト
3は、例えば、厚さ75μm、幅34 0mm、周長21
4mmのポリイミドフィルムによって形成され、3本の
ロール15、16、17により、約5kgfの張力にて
張架されている。上記3本のロール15、16、17の
直径は、例えば、それぞれ23mm、18mm、18m
mに設定されている。また、上記3本のロール15、1
6、17のうち、加圧ロール15とインレットロール1
6は、例えば、ステンレス等によってクラウン形状に形
成されているとともに、ステアリングロール17は、表
面にシリコンゴムコートが施されたステンレス等によっ
て円筒状又は円柱状部材に形成されている。
口において、例えば、60kgfの圧力で加熱定着ロー
ル2の表面に圧接するように配置されている。なお、エ
ンドレスベルト3は、加熱定着ロール2に圧接した状態
で従動回転するように構成されいてる。このため、加熱
定着ロール2の弾性体層6は変形し、その表面には歪み
εが発生し、記録媒体がそれ自身の剛性により剥離可能
となっている。なお、図中、18はインレットロール1
6の内部に必要に応じて配置されるエンドレスベルト3
を加熱するためのハロゲンランプを示すものである。ま
た、19は未定着トナー像20を担持した記録用紙等の
記録媒体を示すものである。
間には、エンドレスベルト3を加熱定着ロール2の表面
に所定の圧力で押圧するための圧力付与部材としてのパ
ッド部材4が配置されている。このパッド部材4は、図
2に示すように、ステンレス等の金属からなるベースプ
レート21の表面に、ポリフェニレンサルファイド(P
PS)等の合成樹脂からなるシム22を介して、ステン
レス等の金属からなる支持プレート23上に積層された
弾性体層24を配置して構成されている。また、上記パ
ッド部材4の表面は、シート状部材としてのパッドシー
ト25によって全周が被覆されている。上記弾性体層2
4が積層された支持プレート23は、その長手方向の両
端部に設けられた取り付けネジ26によって、シム22
を介してベースプレート21に固定されている。さら
に、上記パッド部材4は、ベースプレート21側に配置
された図示しない圧縮コイルスプリングによって、加熱
定着ロール1に向けて例えば50kgfの押圧力で圧接
されている。上記ベースプレート21としては、例え
ば、幅(ベルトの走行方向)20mm、長さ(紙面の垂
直方向)360mm、厚さ7.5mmのステンレス鋼製
のものが用いられる。また、弾性体層24は、ゴム硬度
20°のシリコーンスポンジ(シリコーンゴムの発泡
体)からなる厚さ5mmのものである。なお、ここでゴ
ム硬度は、高分子科学社製のアスカーCタイプのスポン
ジ用ゴム硬度計により、荷重300gfを付加して計測
した結果である。
を設けることにより、パッドシート25のエンドレスベ
ルト3と接触する接触面は、加熱定着ロール2の外周面
と整合可能になっている。すなわち、一定以上の荷重に
よってパッド部材4を加熱定着ロール2に向けて押圧す
れば、弾性体層24が変形し、パッドシート25の接触
面が加熱定着ロール2の外周面に沿って圧接されるよう
に変形するようになっている。したがって、パッド部材
4が図示しない圧縮コイルスプリングによって加熱定着
ロール2に押圧されると、エンドレスべルト3は加熱定
着ロール2に隙間なく圧接される。
は、図1及び図2に示すように、粘度300csのアミ
ン変性シリコンオイルが、フェルト等からなる潤滑剤塗
布部材27によって塗布されるようになっており、これ
によってエンドレスベルト3とパッドシート25との間
の摩擦係数が小さくなるようになされている。そして、
アミン変性シリコンオイルを塗布した状態では、エンド
レスベルト3は、加熱定着ロール2の回転に伴って、パ
ッドシート25上を滑りながら、当該加熱定着ロール2
と等しい速度で走行することが可能となっている。
付与部材と無端ベルトの摺動抵抗を軽減するため前記圧
力付与部材を覆うシート状部材を備えており、このシー
ト状部材は、耐熱性および耐磨耗性を有する材料からな
り、表面に大きな凹凸が形成されるように構成されてい
る。
図3に示すように、圧力付与部材としてのパッド部材4
の表面が、シート状部材としてパッドシート25によっ
て被覆されている。このパッドシート25は、例えば、
厚さ75μm程度のポリイミドフィルム等の耐熱性およ
び耐磨耗性を有する合成樹脂製のフィルムによって、略
円筒状に形成されている。このパッドシート25を形成
する材料は、耐熱性、耐磨耗性を有するものであれば、
如何なるものでも使用することができる。上記パッドシ
ート25を形成する材料としては、例えば、ポリイミド
(PI)、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベ
ンズオキサゾール(PBO)、ポリアイドイミド(PA
I)、ピーク(Peek)等が挙げられる。
少なくともエンドレスベルト3の表面に圧接する部分、
及び加圧ロール15の表面に接触する部分25aに、大
きな凹凸28が形成されている。このパッドシート25
表面の大きな凹凸28は、例えば、当該パッドシート2
5を構成するシート材料の表面に、当該特殊なエンボス
加工や、サンディング加工を施すことによって形成され
る。
に大きな凹凸28を形成することにより、当該パッドシ
ート25とエンドレスベルト3内面との接触点を減ら
し、点接触とすることにより、パッドシート25とエン
ドレスベルト3内面との摺動抵抗を低減するためであ
る。
は、図4に示すように、厚さ75μm程度のポリイミド
フィルム30に、所定の大きさの凹凸31を有するエン
ボス加工用のエンボス型32を用いて、加圧エンボス加
工を施すことにより、当該パッドシート25の表面に大
きな凹凸28が形成される。
に、先端が鋭利なエンボス型32と、先端が丸いエンボ
ス型32とを用いて、ポリイミドフィルム30の表面に
所定の大きさの凹凸28をエンボス加工により形成し
て、当該エンボス加工が施されたポリイミドフィルム3
0によってパッドシート25を構成して、後述するよう
に、当該パッドシート25の表面に大きな凹凸28を形
成することによる摺動抵抗の低減効果を確認する実験を
行ったところ、図5に示すような結果が得られた。
なエンボス型32を用いて表面に大きな凹凸28を形成
したパッドシート25を使用した場合には、摺動抵抗の
低減効果が長期間にわたって維持することができたが、
先端が丸いエンボス型32を用いて表面に大きな凹凸2
8を形成したパッドシート25を使用した場合には、摺
動抵抗の低減効果が急速に失われ、摺動抵抗が急激に増
加して、ベルト駆動負荷電流値が早い時期に高い値を示
すことがわかった。
凹凸28を形成するのに、先端が鋭利なエンボス型32
を用いた場合には、図6に示すように、パッドシート2
5が塑性変形して、凹凸28形状が長期間維持されるの
に対して、先端が丸いエンボス型32を用いた場合に
は、パッドシート25が弾性変形して、凹凸28形状が
早い時期に失われるか、平面に近い形状に復帰してしま
うためと考えられる。
形成されたパッドシート25の製造方法について説明す
る。
よび耐磨耗性を有する合成樹脂製のフィルムとしては、
例えば、厚さ75μmのポリイミドフィルム30(ユー
ピレックス−75RN:宇部興産社製、商品名)が用い
られる。このポリイミドフィルム30は、図7(a)に
示すように、まず、所定の長方形状に外形が外抜きされ
ると同時に、取り付け用の穴35が打ち抜かれる。次
に、上記ポリイミドフィルム30の表面には、エンボス
成形によって所定の幅にわたって大きな凹凸28が形成
される。
形成は、図8に示すように、エンボス加工機の下型40
上に、エンボス加工を施すエンボス型32を載置し、当
該エンボス型32の上に、所定の形状に形成されたポリ
イミドフィルム30を載せ、その上にクッション材とし
て厚さ2.0mmのシリコンゴム41を介して、上型4
2によって、所定の圧力P(例えば、60kg/c
m2 )で押圧することにより、エンボス型32によって
ポリイミドフィルム30にエンボス加工を施す。プレス
時間は、例えば、1.0min程度に設定され、エンボ
ス加工を施す前に、エンボス加工機の下型40及び上型
42を、175℃程度に加熱しておくとともに、エンボ
ス加工を施す環境温度も、175℃程度に設定される。
32は、図9に示すように、S45C等の鋼材によっ
て、平面長方形状に形成されており、このエンボス型3
2の表面には、ポリイミドフィルム30のエンボス加工
を施す幅に応じて、所定の大きさの凹凸31が一様に形
成されている。上記エンボス型32表面の凹凸31は、
例えば、正四角錘状に形成されており、当該凹凸31の
高さは120μm〜0.5mm、凹凸31の山の間隔は
1.0mmに設定される。また、上記エンボス型32表
面の凹凸31が形成された領域の幅は、例えば、55m
mに設定される。
くエンボス加工が施されたポリイミドフィルム30を、
図3に示すように、円筒形状に形成するとともに、当該
円筒形状に形成されたポリイミドフィルム30の重なり
部分に、接着剤を塗布する。
布された接着剤を加熱して硬化させる。
に、ポリイミドフィルム30によって表面に大きな凹凸
28が形成されたパッドシート25が製造される。この
パッドシート25の表面には、図7(c)に示すよう
に、所定の幅にわたって大きな凹凸28が形成される。
上記パッドシート25の表面に大きな凹凸28が形成さ
れた領域25aは、図7(d)に示すように、少なくと
も加熱定着ロール2の表面に圧接する部分と、加圧ロー
ル15の表面に接触する部分にわたるように設定され
る。
に、エンボス加工を175℃程度に加熱した環境下で行
うことにより、ポリイミドフィルム30にエンボス加工
を施すことに伴って、当該ポリイミドフィルム30を円
筒形状に形成して、パッドシート25を製造する際に、
当該パッドシート25に残留応力によって変形が生じる
のを防止するように構成されている。
エンボス加工を施すことによって、パッドシート25を
製造する際に、当該パッドシート25を構成するポリイ
ミドフィルム30に残留応力が生じる。そのため、上記
ポリイミドフィルム30をそのまま円筒状に形成してパ
ッドシート25を製造した場合には、図10(a)に示
すように、当該ポリイミドフィルム30の残留応力によ
って、円筒状のパッドシート25が一方の径方向に競り
上がり、パッドシート25の軸方向の途中が楕円形状に
変形してしまう。このように変形したパッドシート25
を、図1に示す定着装置1において使用すると、パッド
シート25の変形によって、ニップ部内のパッドシート
25が座屈し、圧力のかからない部分が発生するか、ま
たは、座屈している周りの圧力が上がり、本来の図11
(a)から、図11(b)に示すように、パッド部材4
の圧力分布がW型となり、紙しわの原因となる。
175℃程度に加熱した環境下で行うことにより、ポリ
イミドフィルム30にエンボス加工を施すことに伴っ
て、当該ポリイミドフィルム30を円筒形状に形成し
て、パッドシート25を製造する際に、図10(b)に
示すように、当該パッドシート25に残留応力によって
変形が生じるのを防止することができ、パッド部材4の
圧力分布も狙いとする荷重分布を得ることができ、紙し
わの発生を確実に防止することができる。
凹凸28が形成されたパッドシート25を製造する際
に、エンボス加工以外に、サンディング加工によって、
大きな凹凸28をパッドシート25の表面に形成するよ
うに構成しても良い。
ルム30を円筒状に形成した後、当該円筒状に形成され
たポリイミドフィルム30の表面に施される。更に説明
すると、図12に示すように、円筒状に形成されたポリ
イミドフィルム30を、サンディング加工を施すための
治具である割りフィックスに挿入し、この割りフィック
スをサンディング機に装着する。そして、このサンディ
ング機によって、連続紙からなるサンディングペーパー
によって研磨することによって、当該円筒状に形成され
たポリイミドフィルム30の表面に、所定の大きさの凹
凸28を形成する。このポリイミドフィルム30の表面
に形成される凹凸28は、サンディングペーパーの粗さ
を適宜設定することにより、所定の大きさに設定され
る。
凹凸28の大きさは、例えば、当該パッドシート25の
表面粗さに伴ううねり曲線の特性値を表すWC−aの値
によって評価される。このWC−a値は、図20に示す
ように、ろ波中心線うねりと呼ばれるものであり、ろ波
中心線うねり曲線から中心線の方向に、測定長さLの部
分を抜取り、この抜取り部分の中心線とろ波中心線うね
り曲線との偏差の絶対値を算術平均した値をいう。
凸28のWC−a値が異なる種々のパッドシート25を
試作し、初期的に摺動抵抗の低減効果がどのように異な
るかを確認する実験を行った。
13に示すようにサンディング加工を施す際に、当該サ
ンディング加工を施すときの方向性を、図14(a)〜
(c)に示すように、プロセス方向研磨、ラテラル方向
研磨、及びランダム方向研磨と異ならせて、摺動抵抗の
低減効果をそれぞれ評価した。
る。
ート25の表面に、プロセス方向に沿って研磨を施した
場合には、摺動抵抗の低減効果が不十分であり、摺動抵
抗の増加に伴う像ずれの発生を防止することができな
い。
に、ラテラル方向に沿って研磨を施した場合には、凹凸
28のWC−a値が0.8以上であれば、摺動抵抗の低
減効果が十分得られ、摺動抵抗の増加に伴う像ずれの発
生を防止することができることがわかった。
凸28のWC−a値が異なる種々のパッドシート25
と、エンボス加工によって表面に形成された凹凸28の
大きさが異なる種々のパッドシート25を試作し、当該
パッドシート25とエンドレスベルト3との摺動抵抗の
低減に伴う、ベルト駆動モータの駆動負荷電流値の変化
を、初期状態と、100kpv(1kpv=1000
枚)定着後において、測定する実験を行った。
ものである。
に、本発明の実施例1〜8の場合には、所定の荷重分布
を得ることができ、しかも初期状態と、100kpv定
着後ともに、ベルト駆動モータの駆動負荷電流値を、像
ずれが発生する臨界値である0.90(A)以下に維持
することができ、摺動抵抗の低減効果が十分得られ、摺
動抵抗の増加に伴う像ずれの発生を防止することができ
ることがわかった。
さが50μm以上であれば、摺動抵抗の低減効果が十分
得られることがわかる。
図16及び図17から明らかなように、比較例5、6が
荷重分布がW型となった紙しわが発生し、他の比較例
は、荷重分布は、OKであるものの、いずれも初期状
態、又は100kpv定着後に、ベルト駆動モータの駆
動負荷電流値が、0.90(A)を越えてしまい、摺動
抵抗の低減効果が十分得られず、摺動抵抗の増加に伴う
像ずれが発生してしまうことがわかった。
ば、ベルトニップ方式の定着装置において、定着ベルト
と圧力付与部材を被覆するシート状部材との摩擦を長期
にわたって低減することができ、当該シート状部材の磨
耗等に伴う画像ずれの発生を防止し、二次的には、定着
ベルトと圧力付与部材を被覆するシート状部材との摩擦
増大に伴う加熱定着ロールのエッジの磨耗や紙しわの発
生を防止することが可能な定着装置を提供することがで
きる。
置を示す構成図である。
置の要部を示す構成図である。
置のパッドシートを示す斜視構成図である。
置のパッドシートの加工方法を示す説明図である。
駆動負荷電流値との関係を示すグラフである。
に係る定着装置のパッドシートの加工に使用する型の形
状の違いによる加工形状をそれぞれ示す説明図である。
態に係る定着装置のパッドシートの製造工程をそれぞれ
示す説明図である。
置のパッドシートのエンボス加工を示す説明図である。
る型を示す構成図である。
ッドシートの加熱処理の有無によるパッドシートの形状
等をそれぞれ示す説明図である。
ッドシートの加熱処理の有無によるパッドシートの荷重
分布をそれぞれ示す説明図である。
着装置のパッドシートのサンデイング加工を示す説明図
である。
着装置のサンデイング加工されたパッドシートを示す斜
視構成図である。
の方向性をそれぞれ示す説明図である。
パッドシート表面の凹凸を示すパラメータとベルト駆動
負荷電流値との関係を示すグラフである。
エンドレスベルトの空回転数とベルト駆動負荷電流値と
の関係を示すグラフである。
明図である。
るパラメータを示す説明図である。
ルト、4:圧力付与部材、25:パッドシート(シート
状部材)。
Claims (7)
- 【請求項1】 加熱源を有する加熱定着部材と、 外周面が前記加熱定着部材に押圧され、トナー像を担持
した記録媒体が前記加熱定着部材との間に挟み込まれる
ニップ部を形成する無端ベルトと、 前記無端ベルトの内側面に当接され、加熱定着部材の表
面に沿って前記無端ベルトを押圧する圧力付与部材と、 前記圧力付与部材と無端ベルトの摺動抵抗を軽減するた
め前記圧力付与部材を被覆するシート状部材を備えた定
着装置において、 前記シート状部材は、耐熱性および耐磨耗性を有する材
料からなり、表面に大きな凹凸が形成されていることを
特徴とする定着装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の定着装置において、 前記シート状部材は、耐熱性および耐磨耗性を有する合
成樹脂材料からなることを特徴とする定着装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の定着装置において、 前記シート状部材の表面に形成される凹凸は、WC−a
の値が0.8μm以上であることを特徴とする定着装
置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の定着装置において、 前記シート状部材の表面に形成される凹凸は、先端が鋭
利なものを押圧し、凸部先端を塑性変形させることを特
徴とする定着装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載の定着装置において、 前記シート状部材の表面に形成される凹凸は、少なくと
も無端ベルトの回転方向と異なる方向に研磨またはエン
ボス加工して形成されることを特徴とする定着装置。 - 【請求項6】 請求項1に記載の定着装置において、 前記シート状部材は、加熱条件下で凹凸を形成する表面
処理を行なうか、又は凹凸を形成する表面処理後、加熱
処理を行うことを特徴とする定着装置。 - 【請求項7】 請求項1に記載の定着装置において、 前記シート状部材の表面に形成される凸起は、高さが5
0μm以上であることを特徴とする定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000344201A JP3788227B2 (ja) | 2000-11-10 | 2000-11-10 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000344201A JP3788227B2 (ja) | 2000-11-10 | 2000-11-10 | 定着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002148970A true JP2002148970A (ja) | 2002-05-22 |
JP3788227B2 JP3788227B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=18818438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000344201A Expired - Fee Related JP3788227B2 (ja) | 2000-11-10 | 2000-11-10 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3788227B2 (ja) |
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004109668A (ja) * | 2002-09-19 | 2004-04-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着用フィルム管状体、及びそれを用いた定着装置 |
KR100433431B1 (ko) * | 2002-08-27 | 2004-05-31 | 삼성전자주식회사 | 매디아 센서를 구비한 화상형성장치 |
JP2005331576A (ja) * | 2004-05-18 | 2005-12-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真システム用の定着装置と画像形成装置 |
JP2006047769A (ja) * | 2004-08-05 | 2006-02-16 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置 |
JP2007079034A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Canon Inc | 画像加熱装置 |
JP2007322471A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着ベルト、定着装置及び画像形成装置 |
US7379697B2 (en) | 2004-10-20 | 2008-05-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus with a pad sheet for a pressing member of the image heating apparatus |
US7546078B2 (en) | 2005-09-13 | 2009-06-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus and image forming apparatus with displacing members for displacing other members of the apparatuses |
JP2009198567A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2009271441A (ja) * | 2008-05-09 | 2009-11-19 | Canon Inc | 画像加熱装置 |
EP1762912A3 (en) * | 2005-09-13 | 2009-12-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus |
US7844208B2 (en) * | 2006-03-31 | 2010-11-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus |
US20110008083A1 (en) * | 2009-07-09 | 2011-01-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus |
US7917074B2 (en) | 2007-09-14 | 2011-03-29 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Fixing device and image forming apparatus |
US7986908B2 (en) | 2007-09-18 | 2011-07-26 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Fixing device and image forming apparatus |
JP2013152319A (ja) * | 2012-01-25 | 2013-08-08 | Sharp Corp | 帯電装置および画像形成装置 |
US8771915B2 (en) | 2010-04-16 | 2014-07-08 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Image forming method |
JP2017058676A (ja) * | 2015-09-17 | 2017-03-23 | Ntn株式会社 | 定着装置用摺動部材の製造方法 |
WO2017047724A1 (ja) * | 2015-09-17 | 2017-03-23 | Ntn株式会社 | 定着装置用摺動部材の製造方法 |
JP2020101755A (ja) * | 2018-12-25 | 2020-07-02 | 株式会社沖データ | 定着装置及び画像形成装置 |
US20230048699A1 (en) * | 2020-01-06 | 2023-02-16 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Sliding layer for reducing friction between fusing belt and pressing member thereof |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07271219A (ja) * | 1994-03-31 | 1995-10-20 | Toshiba Lighting & Technol Corp | 定着ヒータ、定着装置および画像形成装置 |
JPH112979A (ja) * | 1997-06-12 | 1999-01-06 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置 |
-
2000
- 2000-11-10 JP JP2000344201A patent/JP3788227B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07271219A (ja) * | 1994-03-31 | 1995-10-20 | Toshiba Lighting & Technol Corp | 定着ヒータ、定着装置および画像形成装置 |
JPH112979A (ja) * | 1997-06-12 | 1999-01-06 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置 |
Cited By (29)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100433431B1 (ko) * | 2002-08-27 | 2004-05-31 | 삼성전자주식회사 | 매디아 센서를 구비한 화상형성장치 |
JP2004109668A (ja) * | 2002-09-19 | 2004-04-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着用フィルム管状体、及びそれを用いた定着装置 |
JP2005331576A (ja) * | 2004-05-18 | 2005-12-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真システム用の定着装置と画像形成装置 |
JP4576883B2 (ja) * | 2004-05-18 | 2010-11-10 | 富士ゼロックス株式会社 | 電子写真システム用の定着装置と画像形成装置 |
JP2006047769A (ja) * | 2004-08-05 | 2006-02-16 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置 |
JP4529579B2 (ja) * | 2004-08-05 | 2010-08-25 | 富士ゼロックス株式会社 | 定着装置 |
US7379697B2 (en) | 2004-10-20 | 2008-05-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus with a pad sheet for a pressing member of the image heating apparatus |
EP1762912A3 (en) * | 2005-09-13 | 2009-12-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus |
JP2007079034A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Canon Inc | 画像加熱装置 |
US7457576B2 (en) | 2005-09-13 | 2008-11-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus |
US7546078B2 (en) | 2005-09-13 | 2009-06-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus and image forming apparatus with displacing members for displacing other members of the apparatuses |
US7844208B2 (en) * | 2006-03-31 | 2010-11-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus |
JP2007322471A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着ベルト、定着装置及び画像形成装置 |
US7917074B2 (en) | 2007-09-14 | 2011-03-29 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Fixing device and image forming apparatus |
US7986908B2 (en) | 2007-09-18 | 2011-07-26 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Fixing device and image forming apparatus |
JP2009198567A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置及び画像形成装置 |
US8032068B2 (en) | 2008-02-19 | 2011-10-04 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Fixing device and image forming apparatus |
JP2009271441A (ja) * | 2008-05-09 | 2009-11-19 | Canon Inc | 画像加熱装置 |
US20110008083A1 (en) * | 2009-07-09 | 2011-01-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus |
US8771915B2 (en) | 2010-04-16 | 2014-07-08 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Image forming method |
JP2013152319A (ja) * | 2012-01-25 | 2013-08-08 | Sharp Corp | 帯電装置および画像形成装置 |
JP2017058676A (ja) * | 2015-09-17 | 2017-03-23 | Ntn株式会社 | 定着装置用摺動部材の製造方法 |
WO2017047724A1 (ja) * | 2015-09-17 | 2017-03-23 | Ntn株式会社 | 定着装置用摺動部材の製造方法 |
CN108027580A (zh) * | 2015-09-17 | 2018-05-11 | Ntn株式会社 | 定影装置用滑动部件的制造方法 |
CN108027580B (zh) * | 2015-09-17 | 2021-06-08 | Ntn株式会社 | 定影装置用滑动部件的制造方法 |
JP2020101755A (ja) * | 2018-12-25 | 2020-07-02 | 株式会社沖データ | 定着装置及び画像形成装置 |
JP7151467B2 (ja) | 2018-12-25 | 2022-10-12 | 沖電気工業株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
US20230048699A1 (en) * | 2020-01-06 | 2023-02-16 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Sliding layer for reducing friction between fusing belt and pressing member thereof |
US11971671B2 (en) * | 2020-01-06 | 2024-04-30 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Sliding layer for reducing friction between fusing belt and pressing member thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3788227B2 (ja) | 2006-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3788227B2 (ja) | 定着装置 | |
JP4574319B2 (ja) | 定着装置 | |
CN100561375C (zh) | 图像加热设备 | |
US6144832A (en) | No wrinkling sheet feeding apparatus, a fixing apparatus and an image forming apparatus | |
US9063488B2 (en) | Image heating apparatus and image heating rotational body to be mounted on the image heating apparatus | |
KR20080013810A (ko) | 화상 가열 장치 | |
JPH08262903A (ja) | 画像定着装置 | |
JP3829695B2 (ja) | 画像定着装置 | |
JP2010286731A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP5119774B2 (ja) | ベルト定着装置及び画像形成装置 | |
JP2004198655A (ja) | 定着装置、およびそれを用いた電子写真装置 | |
JP4385572B2 (ja) | 定着装置 | |
US20150286172A1 (en) | Image heating apparatus | |
JP2010243621A (ja) | 定着装置、画像形成装置及び加圧部材の製造方法。 | |
JP2010164808A (ja) | 画像加熱装置、及び低摩擦シートの製造方法 | |
JP2004004584A (ja) | 外部加熱式ベルト型定着器構造 | |
JP4408076B2 (ja) | 定着装置、および画像形成装置 | |
JP2004037555A (ja) | 外部加熱装置及びこれを用いた定着装置 | |
JP2006084651A (ja) | 定着用回転体の製造方法 | |
JP3511854B2 (ja) | 定着装置 | |
JP2007322471A (ja) | 定着ベルト、定着装置及び画像形成装置 | |
JP2002139936A (ja) | ベルト定着装置 | |
US7263323B2 (en) | Fixing apparatus | |
JP2003195664A (ja) | 定着装置 | |
JP4878464B2 (ja) | 定着装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040820 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20050509 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051213 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060307 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060320 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110407 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120407 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130407 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140407 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |