JP2002148640A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

Info

Publication number
JP2002148640A
JP2002148640A JP2000342704A JP2000342704A JP2002148640A JP 2002148640 A JP2002148640 A JP 2002148640A JP 2000342704 A JP2000342704 A JP 2000342704A JP 2000342704 A JP2000342704 A JP 2000342704A JP 2002148640 A JP2002148640 A JP 2002148640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
main seal
crystal display
chamber
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000342704A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Takano
敦史 高野
Shigemitsu Haga
重光 芳賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nanox Corp
Original Assignee
Nanox Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nanox Corp filed Critical Nanox Corp
Priority to JP2000342704A priority Critical patent/JP2002148640A/ja
Priority to CNB011374187A priority patent/CN1169013C/zh
Publication of JP2002148640A publication Critical patent/JP2002148640A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示部の有効面積を大きく見込むことのでき
る液晶表示素子構造を提供する。 【解決手段】 補強材16・・・を、メインシール13の
内面17より液晶室14へ所定寸法d1入った位置から
メインシール13の外面18位置までに設けたことを特
徴とする。 【効果】 d1だけ突出した部分がガラス板の端部に作
用するモーメントを打ち消す引張り材として作用し、ガ
ラス板の膨出を効果的に抑える。膨出が起こらないの
で、表示部の有効面積を十分に拡張することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示素子の液晶
封入口の構造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる携帯電話(表示部付き小型電話
機)の普及に伴なって、それの表示部として液晶表示素
子の需要が増加している。この様な液晶表示素子の構造
的発明には、例えば特開2000−206546号公報
「液晶表示素子」が知られている。同公報の図1によれ
ば、液晶注入口13a(符号は公報記載のものを流用す
る。)に大バッファ12a及び小バッファ12bを設け
ることでセルギャップを一定に保つようにしたことを特
徴とする。
【0003】そして、上記公報の図1から明らかなよう
に、大バッファ12a及び小バッファ12bはシール材
層11の幅に収められている。これは、表示部14の有
効面積を最大にするための当然の配慮であると思われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶は、今
まで主として低粘度のネマティック液晶が使用されてき
たが、このネマティック液晶はメモリー特性が無いとい
う性質を有する。メモリーが必要と時には、コレテリッ
ク液晶が用いられる。ただし、コレテリック液晶は高粘
度であるため、液晶封入口を大きくする必要がある。
【0005】そこで、本発明者らは高粘度の液晶を効果
的に封入するため液晶封入口を大きくしたところ、次の
様な課題が認められた。図6は従来の液晶表示素子の原
理図であり、この液晶表示素子100は、図面表裏方向
に離して配置した一対のガラス板101,102間にメ
インシール103を介在させて液晶室104を形成し、
この液晶室104に液晶封入口105を設けておくと共
にこの液晶封入口105におけるギャップを適正に保つ
ために補強材106・・・(・・・は複数を示す。以下同じ)
を一対のガラス板101,102に掛け渡した構造のも
のである。補強材106・・・は上記公報のバッファと同
様にメインシール103の内面107から液晶室104
へ突出してはいない。108,109は端子部である。
【0006】図7は図6の7−7線断面図及び作用図で
ある。(a)は液晶注入前の断面を示し、メインシール
103及び補強材106を一対のガラス板101,10
2で挟んだ構造を示す。補強材106はメインシール1
03の内面107より液晶室104へ突出してはいな
い。
【0007】(b)において、液晶室104へ液晶を注
入し、次に封止剤112で開口を塞ぐ。封止剤112は
例えば紫外線硬化型樹脂であり、硬化の過程で縮む性質
を有する。
【0008】(c)は封止剤112の作用を説明する図
であり、封止剤112が縮むことでf1,f1の力が発
生し、この力f1,f1により、モーメントM1,M1
が発生し、結果、メインシールの内面107より液晶室
104中央側が局部的に膨出することが判明した。な
お、膨出した部分113は誇張して示した。
【0009】補強材106は引張り並びに圧縮に耐える
ため(b)で見る限りはそのような現象は起こらないよ
うに見えるが、図6において、補強材106・・・は液晶
封入口105のごく一部にしか入っていないため、むし
ろ近傍のメインシール107が回転支点の役割を果た
し、このためにガラス板101,102が局部的に膨出
することになったと推定できる。
【0010】図7(c)に戻って、ガラス板101,1
02の大部分は、所定のギャップG1であるが、膨出し
た部分113のギャップはG2に広がる。ギャップが大
きくなると表示に要する電圧が高くなるので膨出した部
分を高駆動電圧部113とよぶ。従って、高駆動電圧部
113は他の部分と特性が異なるため、表示部としては
使用できないことになり、表示部の有効面積が減少する
という問題が起こる。
【0011】そこで、本発明の目的は封止剤の影響を排
除でき、表示部の有効面積を大きく見込むことのできる
液晶表示素子構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、一対のガラス板間にメインシールを介在
させて液晶室を形成し、この液晶室に液晶封入口を設け
ておくと共にこの液晶封入口におけるギャップを適正に
保つために補強材を一対のガラス板に掛け渡しておき、
補強材で補強した液晶封入口を通じて液晶を液晶室へ注
入し、次に液晶封入口を封止剤で塞ぐ構造の液晶表示素
子において、補強材は、メインシールの内面より液晶室
へ所定寸法入った位置からメインシールの外面まで若し
くは外面から外へ所定寸法出た位置までに設けたことを
特徴とする。
【0013】液晶封入口に設ける補強材を、少なくとも
メインシールの内面から液晶室へ所定寸法突出した。こ
の突出した部分がガラス板の端部に作用するモーメント
を打ち消す引張り材として作用し、ガラス板の膨出を効
果的に抑える。膨出が起こらないので、表示部の有効面
積を十分に拡張することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。図1は本発明に係る液晶表示素
子の原理図であり、この液晶表示素子10は、図面表裏
方向に離して配置した一対のガラス板11,12間にメ
インシール13を介在させて液晶室14を形成し、この
液晶室14に液晶封入口15を設けておくと共にこの液
晶封入口15におけるギャップを適正に保つために補強
材16・・・を一対のガラス板11,12に掛け渡し、こ
のときの補強材16・・・を、メインシール13の内面1
7より液晶室14へ所定寸法d1入った位置からメイン
シール13の外面18まで若しくは外面18から外へ所
定寸法d2(図3で説明する。)出た位置までに設けた
ことを特徴とする。21,22は端子部である。
【0015】図2は図1の2−2線断面図及び作用図で
ある。(a)は液晶注入前の断面を示し、メインシール
13及び補強材16を一対のガラス板11,12で挟ん
だ構造を示す。補強材16はメインシール13の内面1
7より液晶室14へ寸法d1だけ突出している。
【0016】(b)において、液晶室14に液晶を注入
し、次に封止剤24で開口を塞ぐ。封止剤24は例えば
紫外線硬化型樹脂であり、硬化の過程で縮む性質を有す
る。
【0017】(c)は封止剤24の作用を説明する図で
あり、封止剤24が縮むことでf1,f1の力が発生
し、この力f1,f1により、モーメントM2,M2が
発生する。しかし、メインシールの内面17から突出し
た補強材16の寸法d1の部分が引張り材としての作用
を発揮して引張り力f2,f2を実質的に発生する。こ
の結果、力f1,f1は力f2,f2で相殺され、結果
的にモーメントM2,M2はごく小さいものとなる。モ
ーメントM2,M2が小さければガラス板11,12に
有害な膨出は発生しない。膨出現象がなければ、表示部
の有効面積は、図1のメインシール13の内面17で囲
った面積に近似し、最大値に近づく。
【0018】上記構造の液晶表示素子10を具体的数値
などを用いて補足説明をする。図1において、メインシ
ール13の内寸法を50mm×50mm、メインシール
13の幅を1.0mm、メインシール13の材質をエポ
キシ樹脂とし、液晶封入口15を35mm、補強材16
の数を5個、補強材16・・・の突出寸法d1を3mm、
ガラス板11,12間のギャップを5.0μmとした。
次に、液晶室14を真空にしてから高粘度のカイラルネ
マチック液晶を液晶封入口15を通じて注入する。注入
所要時間は0.5〜1時間であった。その後、紫外線効
果型樹脂を液晶封入口15に塗り、紫外線を照射するこ
とで封止を完了した。完成品を計測したところ、液晶封
入口15近傍におけるギャップは5.1μmであった。
この主の液晶表示素子10では、基準ギャップ5.0μ
mの場合、許容できるギャップは4.9〜5.2μmと
されている。そこで、上記の5.1μmは十分に許容で
きるものである。
【0019】なお、突出寸法d1は大きいほどガラス板
の膨出を抑えることができる。反面、表示部の有効面積
が小さくなる。そこで、発明者らは寸法d1を種々変更
して実験を行ったところ、上記数値(メインシールの幅
1.0mm)の液晶表示素子10では、1mm〜3mm
の範囲からd1を選択することが望ましいことが分かっ
た。1mm未満であれば図2(c)で示した力f2,f
2が小さくなり過ぎる。また、3mmを超える表示部の
有効面積が狭くなり、好ましくない。
【0020】そして、液晶表示素子10が大きくなるほ
ど、メインシール幅が大きくなり、d1を大きく見込む
ことができる。そこで一般化して、突出寸法d1=
(1.0〜3.0)×(メインシール幅)とすることが
できる。
【0021】本発明に係る寸法d2及び補強材の形状を
補足説明する。図3は本発明に係る補強材の説明図であ
り、メインシール13を単純にカットした形態で液晶封
入口15を設けた場合は、補強材16・・・の一端をメイ
ンシール13の内面17から寸法d1だけ突出させると
共に、補強材16・・・の他端をメインシール13の外面
18から寸法d2だけ突出させる。従って、補強材16
・・・の他端は、図3の様にメインシール13の外面18
から寸法d2だけ突出させること、若しくは図1の様に
メインシール13(L字に折曲げた部分を含む。)の外
面18に合せることの何れでもよいと言える。
【0022】図4(a)〜(e)は本発明に係る補強材
の各種形状を示す図である。(a)の補強材16は、細
長い帯状の補強材である。(b)の補強材16は、長円
状の補強材である。(c)の補強材16は、楕円状の補
強材である。(d)の補強材16は、細長い三角柱状の
補強材である。(d)の補強材16,16は、分割した
補強材からなる。
【0023】図5(a),(b)は本発明の補強材の配
置例を示す図である。(a)は、補強材16・・・の間に
ピン状補強材25・・・を介在させたものである。ピン状
補強材25・・・を介在させることにより、補強材16・・・
の数を減らすことができる。(b)は、小さな三角柱状
の補強材16・・・を千鳥配列したものである。
【0024】これらの例から明らかな如く、本発明は細
長い補強材16・・・、分割した補強材16・・・を問わず、
メインシール13の内面17より液晶室へ所定寸法d1
入った位置からメインシール13の外面18まで若しく
は外面18から外へ所定寸法d2(図3参照)出た位置
までに設ければよい。なお、所定寸法d1は引張り作用
を発揮させる上で必要であり、所定寸法d2は、圧縮材
の機能を発揮させる上で必要である。
【0025】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、液晶封入口に設ける補強材を、少
なくともメインシールの内面から液晶室へ所定寸法突出
した。この突出した部分がガラス板の端部に作用するモ
ーメントを打ち消す引張り材として作用し、ガラス板の
膨出を効果的に抑える。膨出が起こらないので、表示部
の有効面積を十分に拡張することができる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示素子の原理図
【図2】図1の2−2線断面図及び作用図
【図3】本発明に係る補強材の説明図
【図4】本発明に係る補強材の各種形状を示す図
【図5】本発明の補強材の配置例を示す図
【図6】従来の液晶表示素子の原理図
【図7】図6の7−7線断面図及び作用図
【符号の説明】
10…液晶表示素子、11,12…ガラス板、13…メ
インシール、14…液晶室、15…液晶封入口、16…
補強材、17…メインシールの内面、18…メインシー
ルの外面、23…液晶、24…封止剤、d1,d2…補
強材の突出寸法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のガラス板間にメインシールを介在
    させて液晶室を形成し、この液晶室に液晶封入口を設け
    ておくと共にこの液晶封入口におけるギャップを適正に
    保つために補強材を一対のガラス板に掛け渡しておき、
    補強材で補強した液晶封入口を通じて液晶を液晶室へ注
    入し、次に液晶封入口を封止剤で塞ぐ構造の液晶表示素
    子において、 前記補強材は、メインシールの内面より液晶室へ所定寸
    法入った位置からメインシールの外面まで若しくは外面
    から外へ所定寸法出た位置までに設けたことを特徴とす
    る液晶表示素子。
JP2000342704A 2000-11-09 2000-11-09 液晶表示素子 Pending JP2002148640A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000342704A JP2002148640A (ja) 2000-11-09 2000-11-09 液晶表示素子
CNB011374187A CN1169013C (zh) 2000-11-09 2001-11-09 液晶显示器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000342704A JP2002148640A (ja) 2000-11-09 2000-11-09 液晶表示素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002148640A true JP2002148640A (ja) 2002-05-22

Family

ID=18817200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000342704A Pending JP2002148640A (ja) 2000-11-09 2000-11-09 液晶表示素子

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2002148640A (ja)
CN (1) CN1169013C (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006201312A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Nec Corp 液晶表示パネル及び液晶表示装置
KR20080003226A (ko) * 2006-06-30 2008-01-07 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정표시소자
KR101503312B1 (ko) * 2008-06-25 2015-03-18 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치
JP5694083B2 (ja) * 2011-08-17 2015-04-01 株式会社ジャパンディスプレイ 液晶表示装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1353327A (zh) 2002-06-12
CN1169013C (zh) 2004-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6262787B1 (en) Polymer film liquid crystal display device
JPH0980446A (ja) 液晶表示素子
CN101118353B (zh) 液晶显示装置
JP2006023695A (ja) 微小電気機械システムの表示ユニット
JPH08171086A (ja) 液晶表示素子およびその製造方法
JP3803510B2 (ja) 液晶表示パネル
CN107437376A (zh) 一种壳体与屏幕的组件
JP2002148640A (ja) 液晶表示素子
US20170192267A1 (en) Curved display device, method for manufacturing curved display device and electronic device
US8284372B2 (en) Liquid crystal display panel and method for manufacturing same, and liquid crystal display device
CN110275239B (zh) 一种偏光片、显示面板及显示面板的制备方法
JP3773723B2 (ja) 液晶表示装置
JPS59191014A (ja) 液晶表示素子
KR20200015819A (ko) 디스플레이 패널 및 그 제조 방법, 디스플레이 장치, 및 단말기
JP3037796B2 (ja) 液晶表示素子
JP2000075300A (ja) 液晶装置及びその製造方法
KR970011957A (ko) 액정 표시 소자
JP2004117523A (ja) 液晶表示セル、液晶表示セルを使用した液晶表示装置、及び液晶表示セルの製造方法
JP3680849B2 (ja) 液晶表示パネル
KR100325856B1 (ko) 액정표시소자
JP2002162634A (ja) 液晶素子および液晶素子の製造方法
KR100337874B1 (ko) 액정표시소자와 이의 제조방법
US20150055039A1 (en) Liquid crystal element and liquid crystal display apparatus
JP2001183680A (ja) 液晶装置
JPH06138444A (ja) 液晶パネル及びその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040130