JP2002148223A - 雰囲気置換機能を備えたx線分析装置 - Google Patents

雰囲気置換機能を備えたx線分析装置

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JP2002148223A JP2000345115A JP2000345115A JP2002148223A JP 2002148223 A JP2002148223 A JP 2002148223A JP 2000345115 A JP2000345115 A JP 2000345115A JP 2000345115 A JP2000345115 A JP 2000345115A JP 2002148223 A JP2002148223 A JP 2002148223A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 He雰囲気の安定確認を自動的に行うことが
でき、また、容易にHeガスの省資源化を図ることがで
きる雰囲気置換機能を備えたX線分析装置を提供する。 【解決手段】 He雰囲気への置換、波高値較正、繰り
返し測定、He置換作業の完了の判定という一連の作業
を自動的に行わせるので、He置換、波高値較正、He
雰囲気の安定確認を自動的かつ正確に行うことができ、
正確性の高いX線分析が可能となる。また、置換作業の
完了から実際の試料の測定の開始までの時間が長い場合
であっても、置換ガスの節減、繰り返し測定、節約処理
の完了の判定という一連の作業を自動的に行わせるの
で、容易にHeガスの省資源化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定室内の液体や
粉体等の試料にX線照射して分析するX線分析装置に関
し、特に測定室内をHe(ヘリウム)雰囲気に置換する
雰囲気置換機能を備えたX線分析装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、測定室内の液体試料等をX線強
度測定する場合、予め測定室内がHeガスで置換された
He雰囲気下で行われる。従来、このHe置換作業は、
He雰囲気に置換された測定室内のHe濃度の実測が困
難なことから、測定室内の圧力を測定し、一定時間内に
規定の圧力に達すれば、当該作業が完了したものと判断
する圧力管理により行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の圧力管
理では、規定圧力に達したと判断された場合であって
も、測定室内のHe濃度を実測したものではないため、
実際にHe雰囲気が、試料を出し入れする測定室の開閉
のような外乱に影響されずに、安定しているか否かは判
断できない。また、空気混入のチェックもできない。H
e雰囲気の安定が不十分な状態や空気が混入している状
態でX線強度測定が行われると、X線強度測定の正確性
が低下する。この場合、当該He雰囲気の測定室内の試
料を実際に測定することによって、He雰囲気の安定や
空気混入の存否を判断できるが、オペレータによる煩雑
な操作と安定確認作業が必要となる。
【0004】さらに、X線強度測定は、He置換作業の
完了後、測定室内へHeガスを流し放しの状態で行われ
るので、当該置換作業の完了から実際の試料の測定の開
始までの時間が長い場合には、Heガスの省資源上の問
題もあった。
【0005】本発明は、前記の問題点を解決して、He
雰囲気の安定確認を自動的に行うことができ、また、容
易にHeガスの省資源化を図ることができる雰囲気置換
機能を備えたX線分析装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る雰囲気置換機能を備えたX線分析装
置は、X線を試料に照射して試料の分析を行うものであ
って、真空雰囲気にある測定室内の試料のX線強度測定
を行わせる置換前測定手段と、前記真空雰囲気をHe雰
囲気に置換させる置換実行手段と、雰囲気の置換が完了
したとき、波高分析器の波高値を較正させる波高値較正
手段と、前記試料を前記測定室に対して搬入および搬出
を複数回繰り返しながら、繰り返してX線強度測定を行
わせる繰り返し測定手段と、He置換指令を受けて順
次、置換前測定手段、置換実行手段、波高値較正手段お
よび繰り返し測定手段を作動させる置換作業制御手段
と、繰り返し測定手段によって得られたX線強度が、置
換前測定手段によって得られたX線強度に対して一定範
囲内にあり、かつ収束したとき、He置換作業の完了を
判定する置換作業完了検出手段とを備えている。
【0007】本発明によれば、He雰囲気への置換、波
高値較正、繰り返し測定、He置換作業の完了の判定と
いう一連の作業を自動的に行わせるので、He置換、波
高値較正、He雰囲気の安定確認を自動的かつ正確に行
うことができ、正確性の高いX線強度測定が可能とな
る。
【0008】本発明の請求項2に係る雰囲気置換機能を
備えたX線分析装置は、X線を試料に照射して試料の分
析を行うものであって、Heガスで置換された置換雰囲
気にある測定室内の試料のX線強度測定を行う置換後測
定手段と、測定室内へのHeガスの供給流量を減少させ
る置換ガス節減手段と、前記試料を前記Heガスの供給
流量の減少後に再び減少前の供給流量に戻した状態の測
定室に対して搬入および搬出を複数回繰り返しながら、
繰り返してX線強度測定を行わせる繰り返し測定手段
と、置換ガス節約指令を受けて、指定されたタイミング
で順次、置換後測定手段、置換ガス節減手段および繰り
返し測定手段を作動させる節約制御手段と、繰り返し測
定手段によって得られたX線強度が、置換後測定手段に
よって得られたX線強度に対して、一定範囲内にあり、
かつ収束したとき、節約処理の完了を判定する節約処理
完了検出手段とを備えている。
【0009】本発明によれば、置換作業の完了から実際
の試料の測定の開始までの時間が長い場合であっても、
置換ガスの節減、繰り返し測定、節約処理の完了の判定
という一連の作業を自動的に行わせるので、容易にHe
ガスの省資源化を図ることができる。
【0010】本発明の請求項3に係る雰囲気置換機能を
備えたX線分析装置は、請求項1に記載のすべての手段
に加えて、これら手段による置換作業完了後に、置換ガ
スの節約を行う請求項2に記載のすべての手段を備えて
いる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係
る雰囲気置換機能を備えた蛍光X線分析装置を示す概略
構成図である。蛍光X線分析装置は、試料Sに1次X線
を照射し、試料Sから発生する蛍光X線を検出し、この
検出結果から試料Sの分析を行うものであり、前記試料
Sは測定室C1内で分析され、予備室C2を経て装置に
対する搬入および搬出が行われる。この実施形態の装置
は、分析中の真空度またはHe濃度を安定に保ち、試料
交換を効率的に行うために予備室C2を備えているが、
予備室C2を省略してもよい。試料Sは例えば図示しな
い自動試料交換機により予備室C2へ運ばれ、図示しな
い搬送装置により、予備室C2と測定室C1の所定の分
析位置との間で搬送される。
【0012】また、蛍光X線分析装置は、測定室C1の
上壁に取り付けられて、試料Sの表面に1次X線B1を
照射するX線管1と、測定室C1に開口部をもつ隔壁5
を介して隣接する分光室C3に設けられて、試料Sから
発生する2次X線B2を分光する分光器2と、分光され
た蛍光X線B3ごとにその強度を検出する検出器3と、
検出した蛍光X線を選別する波高分析器4とを備えてい
る。
【0013】前記測定室C1、予備室C2および分光室
C3を含むX線通路は、液体試料や粉末試料以外の、真
空に対する影響を受けない試料Sを対象とする通常の測
定においては、真空ポンプ6の作動により真空引きされ
て真空が保持される。試料Sが液体試料等の場合には、
真空ポンプ6による真空引きののち、He源7からHe
ガスが充填されて、前記真空雰囲気がHe雰囲気に置換
される。蛍光X線分析装置は、さらに、装置全体を制御
するコントローラ8および表示画面のような表示手段9
を備えている。
【0014】前記蛍光X線分析装置に設けられた雰囲気
置換装置10は、上述したように、測定室C1等をHe
雰囲気に置換するものであり、真空雰囲気にある測定室
C1内の試料SのX線強度測定を行わせる置換前測定手
段11と、前記真空雰囲気をHe雰囲気に置換させる置
換実行手段12と、雰囲気の置換が完了したとき、波高
分析器4の波高値を較正させる波高値較正(PHA調
整)手段13と、前記試料Sを前記測定室C1に対して
搬入および搬出を複数回繰り返しながら、繰り返してX
線強度測定を行わせる繰り返し測定手段14とを備えて
いる。さらに、雰囲気置換装置10は、He置換指令を
受けて順次、置換前測定手段11、置換実行手段12、
波高値較正手段13および繰り返し測定手段14を作動
させる置換作業制御手段15と、繰り返し測定手段14
によって得られたX線強度が、置換前測定手段11によ
って得られたX線強度に対して一定範囲内にあり、かつ
収束したとき、He置換作業の完了を判定する置換作業
完了検出手段16とを備えている。
【0015】つぎに、前記構成の蛍光X線分析装置の動
作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
スタート時、図1の蛍光X線分析装置は真空ポンプ6が
作動状態にあり、測定室C1等は真空雰囲気にあるもの
とする。まず、Heガスの測定室C1等へ充填開始の準
備がなされ、PHA調整試料、メタル試料が自動試料交
換機にセットされる(ステップS1)。PHA調整試料
には、測定線に近接する妨害スペクトルを含まない試料
が用いられる。メタル試料には、置換雰囲気の影響を受
けやすいAl(アルミニウム)やMg(マグネシウム)
などの金属が用いられる。そして、表示画面9上で「H
e置換開始」が手動で選択される(ステップS2)。以
下のステップS3〜S6は、置換作業制御手段15の制
御により順次行われる。
【0016】Al等のメタル試料が、予備室C2から測
定室C1内の所定の分析位置へ搬送されて、真空雰囲気
で、置換前測定手段11により、分光角を一定にした定
角測定による蛍光X線強度測定が行われる(ステップS
3)。つぎに、置換実行手段12により、真空ポンプ6
による真空引きののち、Heガスの充填が開始されて、
真空雰囲気からHe雰囲気へ置換される(ステップS
4)。
【0017】真空雰囲気からHe雰囲気への置換が完了
したとき、前記メタル試料に代えて、PHA調整試料が
測定室C1内の所定の分析位置に搬送されて、波高値較
正手段13により、PHA調整試料が蛍光X線強度測定
され、このX線強度とPHA調整試料の基準強度から、
波高分析器4の波高値が較正される(ステップS5)。
【0018】つぎに、PHA調整試料に代えて、再び前
記メタル試料が測定室C1内の所定の分析位置に搬送さ
れて、今度はHe雰囲気で、繰り返し測定手段14によ
り、前記のメタル試料が前記予備室C2および測定室C
1に対して搬入および搬出を複数回繰り返しながら、X
線強度測定が行われる(ステップS6)。
【0019】そして、置換作業完了検出手段16によ
り、前記ステップS6における繰り返し測定手段14に
よって得られたHe雰囲気での所定回の繰り返しX線強
度が、前記ステップS3における置換後測定手段11に
よって得られた真空雰囲気でのX線強度に対して一定範
囲内にあり、かつ収束したとき、He置換作業の完了が
判定される(ステップS7)。例えば、置換後測定手段
11によるX線強度を100とすると、繰り返し測定手
段14による繰り返しX線強度が85〜93%である場
合には、He置換作業が完了したものと大まかに判断さ
れる。さらに、減衰率および安定度(精度)に基づい
て、He置換作業の完了が判断される。例えば安定度
は、変動係数をCV、標準偏差をσ、平均強度をIとし
たとき、CV=(σ/I)×100で演算され、CVが
0.04%以下のとき安定、つまり収束したと判断され
る。
【0020】He置換作業が完了したと判断された場
合、He置換を終了して、その旨が表示画面9に表示さ
れる(ステップS8)。所定回の繰り返し分析を行って
も、He置換作業が完了していないと判断された場合、
装置異常が発生したものとして、「警告」が表示画面9
に表示される(ステップS9)。
【0021】こうして、He雰囲気への置換、波高値較
正、繰り返し測定、He置換作業の完了の判定という一
連の作業を自動的に行わせるので、He置換、波高値較
正、He雰囲気の安定確認を自動的かつ正確に行うこと
ができ、正確性の高いX線強度測定が可能となる。
【0022】つぎに、第2実施形態について説明する。
図3は、本発明の第2実施形態に係る雰囲気置換機能を
備えた蛍光X線分析装置を示す概略構成図である。第2
実施形態の雰囲気置換装置20は、He置換の完了後、
実際の試料の測定の開始までの時間が長い場合に、He
ガスの供給流量を減少させてHeガスを節約するもので
ある。その他の構成は第1実施形態と同一である。
【0023】前記雰囲気置換装置20は、Heガスで置
換された置換雰囲気にある測定室C1内の試料SのX線
強度測定を行う置換後測定手段21と、測定室C1内へ
のHeガスの供給流量を減少させる置換ガス節減手段2
2と、前記試料Sを前記Heガスの供給流量の減少後に
再び減少前の供給流量に戻した状態の測定室C1に対し
て搬入および搬出を複数回繰り返しながら、繰り返して
X線強度測定を行わせる繰り返し測定手段23と、置換
ガス節約指令を受けて、指定されたタイミングで順次、
置換後測定手段21、置換ガス節減手段22および繰り
返し測定手段23を作動させる節約制御手段24と、繰
り返し測定手段23によって得られたX線強度が、置換
後測定手段21によって得られたX線強度に対して、一
定範囲内にあり、かつ収束したとき、節約処理の完了を
判定する節約処理完了検出手段25とを備えている。
【0024】つぎに、前記雰囲気置換装置20の動作に
ついて、図4のフローチャートを用いて説明する。スタ
ート時、図3の蛍光X線分析装置はHe置換が完了した
状態、つまり、測定室C1等がHe雰囲気にあり、He
源7からHeガスが出し放し状態にあるものとする。H
e置換は自動でなく手動でもよい。このHe置換の完了
後、予め設定されたX線強度測定の開始までの時間が長
い場合、まず、Al等のメタル試料が自動試料交換機に
セットされる(ステップS1)。そして、表示画面9上
で「He節約」が手動で選択される(ステップS2)。
この場合、節約開始時間および節約終了(X線強度測定
開始)時間等を設定できる。以下のステップS13〜S
17は、節約制御手段24の制御により順次行われる。
【0025】Al等のメタル試料が、予備室C2から測
定室C1内の所定の分析位置へ搬送されて、He雰囲気
で、置換後測定手段21により、定角測定によるX線強
度測定が行われる(ステップS13)。この場合、メタ
ル試料が予備室C2および測定室C1に対して搬入およ
び搬出を複数回繰り返しながら、X線強度測定を行わせ
る繰り返し測定を行ってもよい。なお、このステップS
13の直前に前記した波高値較正をしてもよい。メタル
試料の搬入、搬出により測定室C1内の圧力が変わるの
で、検出器3の窓に歪み等を生じる場合があるからであ
る。つぎに、置換ガス節減手段22により、測定室C1
内へのHeガスの供給流量が、例えば1.5リットル/
分から0.3リットル/分へ1/5の流量に減少される
(ステップS14)。こうして、所定の節約終了時間ま
で、Heガスを節約できる。なお、Heガスの供給流量
を一旦減少させても、液体試料等のX線強度測定に影響
を与えないことが実験により確認されている。
【0026】所定の節約終了時間後に、Heガスの供給
流量が再び減少前の供給流量に戻される(ステップS1
5)。そして、測定室C1内の安定のため、一定時間
(例えば10分間)放置される(ステップS16)。つ
ぎに、再び前記メタル試料が測定室C1内の所定の分析
位置に搬送されて、He雰囲気で、繰り返し測定手段2
3により、前記のメタル試料が前記予備室C2および測
定室C1に対して搬入および搬出を複数回繰り返しなが
ら、X線強度測定が行われる(ステップS17)。な
お、上記と同様に、このステップS17の直前に前記し
た波高値較正をしてもよい。
【0027】そして、節約処理完了検出手段25によ
り、前記ステップS17における繰り返し測定手段23
によって得られたHe雰囲気での所定回の繰り返しX線
強度が、前記ステップS13における置換後測定手段2
1によって得られたHe雰囲気でのX線強度に対して一
定範囲内にあり、かつ収束したとき、節約処理の完了が
判定される(ステップS18)。例えば、置換後測定手
段11によるX線強度を100とすると、繰り返し測定
手段23による繰り返しX線強度が98〜102%であ
る場合には、節約処理が完了したものと大まかに判断さ
れる。さらに、上記と同様に、減衰率および安定度(精
度)に基づいて、X線強度の収束が判定され、これに基
づき節約処理の完了が判断される。
【0028】節約処理が完了したと判断された場合、節
約処理を終了して、その旨が表示画面9に表示される
(ステップS19)。所定回の繰り返し測定を行って
も、節約処理が完了していないと判断された場合、装置
異常が発生したものとして、「警告」が表示画面9に表
示される(ステップS20)。
【0029】こうして、He置換作業の完了から実際の
試料の測定の開始までの時間が長い場合であっても、置
換ガスの節減、繰り返し測定、節約処理の完了の判定と
いう一連の作業を自動的に行わせるので、容易にHeガ
スの省資源化を図ることができる。
【0030】なお、第1実施形態によるHe置換作業完
了後に、連続して第2実施形態によるHe置換ガスの節
約を行うようにしてもよい。この場合、He置換の完了
後、X線強度測定開始待ち状態でHe節約処理を行うこ
とから、Heガスの節約を図るとともに、早く安定した
X線強度測定に入ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の一構成に
よれば、He雰囲気への置換、波高値較正、繰り返し測
定、He置換作業の完了の判定という一連の作業を自動
的に行わせるので、He置換、波高値較正、He雰囲気
の安定確認を自動的かつ正確に行うことができ、正確性
の高いX線分析が可能となる。
【0032】本発明の他の構成によれば、置換作業の完
了から実際の試料の測定の開始までの時間が長い場合で
あっても、置換ガスの節減、繰り返し測定、節約処理の
完了の判定という一連の作業を自動的に行わせるので、
容易にHeガスの省資源化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る雰囲気置換機能を
備えた蛍光X線分析装置を示す概略構成図である。
【図2】第1実施形態の蛍光X線分析装置の動作を示す
フローチャートである。
【図3】本発明の第2実施形態に係る雰囲気置換機能を
備えた蛍光X線分析装置を示す概略構成図である。
【図4】第2実施形態の蛍光X線分析装置の動作を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
4…波高分析器、11…置換前測定手段、12…置換実
行手段、13…波高値較正手段、14…繰り返し測定手
段、15…置換作業制御手段、16…置換作業完了検出
手段、21…置換後測定手段、22…置換ガス節減手
段、23…繰り返し測定手段、24…節約制御手段、2
5…節約処理完了検出手段、C1…測定室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G001 AA01 BA04 CA01 EA01 EA03 FA01 GA01 HA01 JA11 JA14 JA20 KA01 MA02 MA04 PA01 PA07 PA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を試料に照射して試料の分析を行う
    X線分析装置であって、 真空雰囲気にある測定室内の試料のX線強度測定を行わ
    せる置換前測定手段と、 前記真空雰囲気をHe雰囲気に置換させる置換実行手段
    と、 雰囲気の置換が完了したとき、波高分析器の波高値を較
    正させる波高値較正手段と、 前記試料を前記測定室に対して搬入および搬出を複数回
    繰り返しながら、繰り返してX線強度測定を行わせる繰
    り返し測定手段と、 He置換指令を受けて順次、置換前測定手段、置換実行
    手段、波高値較正手段および繰り返し測定手段を作動さ
    せる置換作業制御手段と、 繰り返し測定手段によって得られたX線強度が、置換前
    測定手段によって得られたX線強度に対して一定範囲内
    にあり、かつ収束したとき、He置換作業の完了を判定
    する置換作業完了検出手段とを備えた雰囲気置換機能を
    備えたX線分析装置。
  2. 【請求項2】 X線を試料に照射して試料の分析を行う
    X線分析装置であって、 Heガスで置換された置換雰囲気にある測定室内の試料
    のX線強度測定を行わせる置換後測定手段と、 測定室内へのHeガスの供給流量を減少させる置換ガス
    節減手段と、 前記試料を前記Heガスの供給流量の減少後に再び減少
    前の供給流量に戻した状態の測定室に対して搬入および
    搬出を複数回繰り返しながら、繰り返してX線強度測定
    を行わせる繰り返し測定手段と、 置換ガス節約指令を受けて、指定されたタイミングで順
    次、置換後測定手段、置換ガス節減手段および繰り返し
    測定手段を作動させる節約制御手段と、 繰り返し測定手段によって得られたX線強度が、置換後
    測定手段によって得られたX線強度に対して、一定範囲
    内にあり、かつ収束したとき、節約処理の完了を判定す
    る節約処理完了検出手段とを備えた雰囲気置換機能を備
    えたX線分析装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のすべての手段に加え
    て、これら手段による置換作業完了後に、置換ガスの節
    約を行う請求項2に記載のすべての手段を備えた雰囲気
    置換機能を備えたX線分析装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014511096A (ja) * 2011-01-28 2014-05-01 ザ ボード オブ リージェンツ オブ ザ ネバダ システム オブ ハイヤー エデュケーション オン ビハーフ オブ ザ デザート リサーチ インスティテュート 信号同定の方法およびシステム
CN105247354A (zh) * 2013-05-27 2016-01-13 株式会社岛津制作所 荧光x射线分析装置
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