JP2002148120A - 薄膜部材及びこれを用いた放射検出装置 - Google Patents

薄膜部材及びこれを用いた放射検出装置

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JP2002148120A JP2000344125A JP2000344125A JP2002148120A JP 2002148120 A JP2002148120 A JP 2002148120A JP 2000344125 A JP2000344125 A JP 2000344125A JP 2000344125 A JP2000344125 A JP 2000344125A JP 2002148120 A JP2002148120 A JP 2002148120A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の機械的強度を確保しつつ膜厚を薄くす
ることができる薄膜部材を用いることによって、感度等
の特性の向上を図る。 【解決手段】 膨張係数の異なる2つの膜4,5からな
る変位部3は、脚部2を介して基板1に支持される。変
位部3は赤外線吸収部を兼ねる。反射板6が、変位部3
の先端部に対して固定される。変位部3が赤外線iを受
けると熱を発生して撓み、反射板6による読み出し光j
の反射方向が変化する。反射板6は、平板状部を有する
薄膜部材で構成される。この平板状部は、1層の膜から
なる平面部8と、平面部8に混在するように形成され平
面部8の下面側に突出した凸条部9とを有する。平面部
8が凸条部9により補強される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロマシンや
微少な素子を有する各種のデバイスなどにおいて用いら
れる薄膜部材、及びこれを用いた放射検出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、マイクロマシンや、微少な素
子を有する各種のデバイスなどにおいては、空中に位置
するように支持された平板状部を備えた薄膜部材が用い
られている。この薄膜部材は、一般的に、半導体製造工
程を用いて作製されている。
【0003】例えば、特開2000−9542号に開示
された光読み出し型の熱型放射検出装置は、基体と、該
基体に支持され、放射を吸収する放射吸収部にて発生し
た熱に応じて前記基体に対して変位する変位部と、該変
位部に対して固定された読み出し光反射板とを備えてお
り、この反射板として前記薄膜部材が用いられている。
【0004】前述したような従来の薄膜部材では、前記
平板状部は、単に、所望の平面形状を有する1層以上の
膜からなる平面部のみで構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の薄膜部材で
は、平板状部が単に所望の平面形状を有する1層以上の
膜からなる平面部のみで構成されていたので、所望の機
械的強度を確保するためには、膜厚を厚くしなければな
らなかった。特に、平板状部の面積が比較的大きい場合
には、膜厚をかなり厚くしなければならなかった。この
ため、従来の薄膜部材では、その用途に応じて種々の不
都合が生じていた。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、所望の機械的強度を確保しつつ膜厚を薄くす
ることができる薄膜部材を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、所望の機械的強度を確保
しつつ膜厚を薄くすることができる薄膜部材を用いるこ
とによって、感度等の特性の向上を図ることができる放
射検出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による薄膜部材は、空中に位置
するように支持された平板状部を備えた薄膜部材であっ
て、前記平板状部は、1層又は複数層の膜からなる平面
部と、該平面部に混在するように形成され前記平面部の
表面側又は裏面側に突出した凸条部とを有するものであ
る。ここで、「混在する」とは、凸条部が平面部に混じ
って存在することを意味し、凸条部が平面部に必ずしも
複雑に混じり込む必要はなく、凸条部が平面部に単純な
形で混じっていてもよい。この第1の態様による薄膜部
材は、通常、半導体製造工程を用いて作製される。
【0009】この第1の態様によれば、平板状部が平面
部のみならずこれに混在された凸条部を有しているの
で、平面部が凸条部により補強される。したがって、平
板状部の所望の機械的強度を確保しつつ、平板状部の膜
厚を薄くすることができる。
【0010】また、平面部を複数層の膜で構成した場
合、各層の膜の膨張係数の差によって平面部が温度変化
により変位しようとしても、その変位が凸条部によって
阻止され、平面部の平坦性が維持されることとなる。
【0011】本発明の第2の態様による薄膜部材は、前
記第1の態様において、前記凸条部は、前記平面部を実
質的に複数の領域に区分するように形成されたものであ
る。この第2の態様のように凸条部を形成すると、凸条
部により実質的に区分された平面部の個々の領域の面積
が小さくなるので、平板状部の機械的強度を向上させる
上で好ましい。
【0012】本発明の第3の態様による薄膜部材は、前
記第1又は第2の態様において、前記凸条部は、前記平
面部を、前記平板状部の周辺部分から隔てられた1つ以
上の領域、及び、当該各領域の周辺部分の一部が前記平
板状部の周辺部分の一部となる複数の領域に、実質的に
区分するように、形成されたものである。
【0013】この第3の態様のように、平面部を中央寄
りの1つ以上の領域及び周辺寄りの複数の領域に実質的
に区分するように、凸条部を形成すると、凸条部により
実質的に区分された平面部の個々の領域の面積が小さく
なることと相俟って、後述する第4の態様のような凸条
部の配置を実現し易くなるため、平板状部の機械的強度
を向上させる上で好ましい。
【0014】本発明の第4の態様による薄膜部材は、前
記第1乃至第3のいずれかの態様において、前記凸条部
は、前記平板状部の周辺部分の任意の2点を結ぶ各仮想
直線について、当該仮想直線の全体に渡っては前記凸条
部が位置することがないように、形成されたものであ
る。
【0015】本発明者の実験の結果、平板状部の周辺部
分の2点(例えば、ある点とこの点に対向する点)を結
ぶ仮想直線の全体に渡って凸条部が位置するように形成
すると、この直線に沿って平板状部が曲がり易くなる一
方、前記第4の態様のように凸条部を形成すれば、その
ような曲がりが生じ難くなり、平板状部の機械的強度を
向上させる上で好ましいことが判明した。
【0016】本発明の第5の態様による薄膜部材は、前
記第1乃至第4のいずれかの態様において、前記凸条部
は、曲線状に形成された部分を含むものである。
【0017】この第5の態様のように、凸条部が曲線状
に形成された部分を含むと、前記第4の態様のような凸
条部の配置を実現し易くなるため、平板状部の機械的強
度を向上させる上で好ましい。
【0018】本発明の第6の態様による薄膜部材は、前
記第1乃至第5のいずれかの態様において、前記凸条部
の少なくとも一部の断面形状が、突出側と反対の側に開
口する略コ字状であるか、あるいは、略中実形状である
ものである。
【0019】この第6の態様は凸条部の断面形状の例を
挙げたものであるが、前記第1乃至第5の態様ではこの
例に限定されるものではない。
【0020】本発明の第7の態様による薄膜部材は、前
記第1乃至第6のいずれかの態様において、前記凸条部
は、前記平面部を構成する少なくとも1層の膜からそれ
と同じ材料で連続して一体に形成されたものである。
【0021】この第7の態様によれば、平面部の少なく
とも1層の膜を形成する際に凸条部を同時に形成するこ
とができるので、製造が容易となる。もっとも、前記第
1乃至第6の態様では、凸条部は、例えば、平面部と別
の材料で形成してもよい。
【0022】本発明の第8の態様による薄膜部材は、前
記第1乃至第7のいずれかの態様において、前記平面部
の各領域の周辺部分のうち前記平板状部の周辺部分とな
る部分の少なくとも一部に渡って、当該平面部から立ち
上がるかあるいは立ち下がる立ち上がり部又は立ち下が
り部が形成されたものである。
【0023】この第8の態様によれば、平板状部は立ち
上がり部又は立ち下がり部によっても補強される。した
がって、平板状部の所望の機械的強度を確保しつつ、平
板状部の膜厚を一層薄くすることができる。
【0024】本発明の第9の態様による放射検出装置
は、基体と、該基体に支持され、放射を吸収する放射吸
収部にて発生した熱に応じて前記基体に対して変位する
変位部と、該変位部に対して固定された変位読み出し部
材であって、前記変位部に生じた変位に応じた所定の変
化を得るために用いられる変位読み出し部材とを備えた
放射検出装置において、前記変位読み出し部材が前記第
1乃至第8のいずれかの態様による薄膜部材で構成され
たものである。
【0025】この第9の態様によれば、変位読み出し部
材が前記第1乃至第8のいずれかの態様による薄膜部材
で構成されているので、変位読み出し部材の所望の機械
的強度を確保しつつ、変位読み出し部材の膜厚を薄くす
ることができる。このため、変位読み出し部材の軽量化
を図ることができるので、変位部の機械的強度を低下さ
せることができ、変位部の膜厚を薄くすることができ
る。変位部は、通常、異なる膨張係数を有する異なる物
質の互いに重なった少なくとも2つの層を有する構造を
持つが、変位部の膜厚が薄いほど温度変化に対する変位
量が大きくなって感度が高くなる。したがって、前記第
9の態様によれば、変位部の感度を高めることができ、
ひいては、放射検出の感度を高めることができる。ま
た、変位部に対して固定された変位読み出し部材の膜厚
を薄くすることができるので、これら全体としての熱容
量が少なくなる。このため、熱に対する応答性が高ま
り、ひいては検出すべき放射の変化に対する応答性が高
まる。
【0026】前記第9の態様において、前記変位読み出
し部材は、例えば、受光した読み出し光を反射する反射
板であってもよいし、電極であってもよい。前者は、前
記第9の態様を、入射放射量を読み出し光の変化として
読み出すいわば光読み出し型の放射検出装置に適用した
例である。後者は、前記第9の態様を、入射放射量を静
電容量の変化として読み出す静電容量型の放射検出装置
等に適用した例である。もっとも、前記第9の態様は、
これらのタイプの放射検出装置に限定されるものではな
い。これらの点は、後述する第10の態様についても同
様である。なお、前記第1乃至第8の態様による薄膜部
材は、例えば、ボロメータ素子の受光部に適用すること
もできる。
【0027】前記第9の態様による放射検出装置におい
て、前記変位部及び前記変位読み出し部材を1個の素子
として当該素子を複数個設け、当該素子を1次元状又は
2次元状に配列してもよい。この場合、放射の像を映像
化することが可能となるが、前記第9の態様では、変位
部及び変位読み出し部材の対を1個のみ有していてもよ
い。これらの点は、後述する第10の態様についても同
様である。前記第9の態様では、読み出し部材の形状が
安定化することから、前記素子を複数個設ける場合に
は、各素子間での読み出し部材の形状のばらつきが小さ
くなるので、各素子間での変位読み出し特性のばらつき
が小さくなり、ひいては、各素子間での放射検出特性の
ばらつきが小さくなるという効果も得られる。
【0028】本発明の第10の態様による放射検出装置
は、基体と、該基体に支持され、放射を吸収する放射吸
収部にて発生した熱に応じて前記基体に対して変位する
変位部とを備えた放射検出装置において、前記放射吸収
部が入射した放射の一部を反射する特性を有し、nを奇
数、前記放射の所望の波長域の中心波長をλとして、
前記放射吸収部から実質的にnλ/4の間隔をあけて
配置され前記放射を略々全反射する放射反射部を備え、
前記放射吸収部及び前記放射反射部の少なくとも一方が
前記第1乃至第8のいずれかの態様による薄膜部材で構
成されたものである。
【0029】この第10の態様によれば、放射吸収部に
放射反射部と反対側から放射が入射すると、入射した放
射は放射吸収部で一部吸収され、残りは放射反射部で反
射され放射吸収部で反射し再度放射反射部に入射する。
このため、放射吸収部と放射反射部との間で干渉現象が
起こり、両者の間隔が入射放射の所望の波長域の中心波
長の1/4の略奇数倍とされているので、放射吸収部で
の放射吸収がほぼ最大となり、放射吸収部における放射
の吸収率が高まる。したがって、放射吸収部の厚みを薄
くしてその熱容量を小さくしても、放射の吸収率を高め
ることができる。その結果、検出感度及び検出応答性の
両方を高めることができる。なお、前記放射吸収部の反
射率を約33%(約1/3)にすると、放射吸収部にお
ける放射の吸収率が一層高まるので、好ましい。
【0030】そして、前記第10の態様では、放射吸収
部及び放射反射部の少なくとも一方が前記第1乃至第8
のいずれかの態様による薄膜部材で構成されているの
で、放射吸収部や放射反射部の所望の機械的強度を確保
しつつ、放射吸収部や放射反射部の膜厚を薄くすること
ができる。このため、放射吸収部や放射反射部の軽量化
を図ることができるので、放射吸収部や放射反射部を直
接的又は間接的に変位部により支持されるように設けた
場合であっても、変位部の機械的強度を低下させること
ができ、変位部の膜厚を薄くすることができる。したが
って、前記第10の態様によれば、前記第9の態様と同
様に、変位部の感度を高めることができ、ひいては、放
射検出の感度を高めることができる。また、前記第10
の態様によれば、放射吸収部や放射反射部の膜厚を薄く
することができるので、放射吸収部や放射反射部を変位
部に対して直接的又は間接的に固定した場合、これら全
体としての熱容量が少なくなる。このため、熱に対する
応答性が高まり、ひいては検出すべき放射の変化に対す
る応答性が高まる。なお、前記第10の態様において、
前記第9の態様の事項を具備していてもよいことは、言
うまでもない。
【0031】なお、前記第9及び第10の態様は、前記
第1乃至第8の態様による薄膜部材を放射検出装置に用
いた例であったが、前記第1乃至第8の態様による薄膜
部材は、他の種々のデバイスやマイクロマシン等におい
て用いることもできる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下の説明では、放射を赤外線と
し読み出し光を可視光とした例について説明するが、本
発明では、放射を赤外線以外のX線や紫外線やその他の
種々の放射としてもよいし、また、読み出し光を可視光
以外の他の光としてもよい。
【0033】[第1の実施の形態]
【0034】図1は本発明の第1の実施の形態による光
読み出し型の放射検出装置100の単位画素(単位素
子)を示す図であり、図1(a)はその概略平面図、図
1(b)は図1(a)中のX1−X2線に沿った概略断
面図である。
【0035】この放射検出装置100は、基体としての
赤外線iを透過させるSi基板等の基板1と、脚部2を
介して基板1に支持され熱に応じて基板1に対して変位
する変位部3と、変位部3に生じた変位に応じた所定の
変化を得るために用いられる変位読み出し部材として
の、受光した読み出し光jを反射する反射板6を備えて
いる。
【0036】変位部3は、互いに重なった2つの膜4,
5を有している。変位部3は、その一端が脚部2を介し
て支持されることにより、カンチレバーを構成してお
り、基板1上に間隔をあけて浮いた状態に支持されてい
る。膜4及び膜5は、互いに異なる膨張係数を有する異
なる物質で構成されており、いわゆる熱バイモルフ構造
(bi-material elementともいう。)を構成している。
したがって、変位部3は、受けた熱に応じて、下側の膜
4の膨張係数が上側の膜5の膨張係数より大きい場合に
は上方に、逆の場合には下方に湾曲して傾斜する。
【0037】本実施の形態では、変位部3が赤外線iを
吸収する赤外線吸収部を兼用している。したがって、変
位部3は、赤外線iを受けると、自身が熱を発生し、こ
の熱に応じて変位することとなる。もっとも、必ずしも
変位部3が赤外線吸収部を兼用する必要はなく、例え
ば、膜4の下面に金黒等の赤外線吸収膜を形成しておい
てもよい。
【0038】反射板6は、その一部が反射板用接続部7
を介して変位部3の先端部に対して固定されることによ
り、変位部3の上方に空間を隔てて配置され、単位画素
領域のほぼ全体をカバーするように配置されている。こ
れにより、反射板6は、空中に位置するように支持され
ている。反射板6は平面視で正方形状の平板状部からな
る薄膜部材で構成され、この平板状部は、1層の膜(2
層以上の膜でもよい)からなる平面部8と、平面部8に
混在するように形成され平面部8の下面側(裏面側)に
突出した凸条部9とから構成されている。すなわち、平
面部8及び凸条部9の全体が、平板状部を構成してい
る。平面部8が、平板状部の面積の大部分を占めてお
り、読み出し光jを反射する反射面として実質的に有効
な部分となっている。
【0039】本実施の形態では、凸条部9は、図1
(a)に示すように、平面部8を、平板状部の周辺部分
から隔てられた1つの領域8e、及び、当該各領域8a
〜8dの周辺部分の一部が平板状部の周辺部分の一部と
なる4つの領域8a〜8dの、合計5つの領域8a〜8
eに、区分するように形成されている。そして、図1に
示すように、平板状部の周辺部分の任意の2点を結ぶ各
仮想直線について、当該仮想直線の全体に渡っては前記
凸条部が位置することがないように、形成されている。
また、凸条部9の断面形状は、図1(b)に示すよう
に、凸条部9の突出側と反対の側(上側)に開口する略
コ字状に構成されている。さらに、凸条部9は、平面部
8を構成する膜からそれと同じ材料で連続して一体に形
成されている。
【0040】さらに、本実施の形態では、平面部8の各
領域8a〜8eの周辺部分のうち平板状部の周辺部分と
なる部分(具体的には、図1において、領域8aの上辺
部分、領域8bの右辺部分、領域8cの下辺部分、領域
8dの左辺部分)の全体(その一部でもよい)に渡っ
て、平面部8から立ち下がる立ち下がり部8fが形成さ
れている。そして、立ち下がり部8fの下部から側方に
外側にわずかに延びた水平部8gも、形成されている。
水平部8gは、必ずしも必要ではなく、取り除いておい
てもよい。また、立ち下がり部8fは、強度をより向上
させるためには形成しておくことが好ましいが、本発明
では必ずしも形成しておかなくてもよい。
【0041】本実施の形態では、平面部8、凸条部9、
立ち下がり部8f及び水平部8gは、反射板用接続部7
と共に、Al膜等の1層の膜で一体に形成されている。
なお、反射板用接続部7は、反射板6より熱伝導率の低
い材料で構成してもよい。わずかながら読み出し光jの
一部が反射板6に吸収されて反射板6の温度が上昇する
が、接続部7を反射板6より熱伝導率の低い材料で構成
しておけば、接続部7が断熱材として作用してその熱が
変位部3に伝わり難くなり、赤外線検出のS/Nが高ま
るので、好ましい。
【0042】図面には示していないが、変位部3、脚部
2及び反射板6を単位素子(画素)として、この画素が
基板1上に1次元状又は2次元状に配置されている。
【0043】次に、本実施の形態による放射検出装置1
00の製造方法の一例について、図2を参照して説明す
る。図2は、この製造工程を模式的に示す概略断面図で
あり、図1(b)に対応している。
【0044】まず、図2(a)に示すように、Si基板
1上の全面に犠牲層としてのレジスト10を塗布し、脚
部2に応じた開口10aをフォトリソグラフィーにより
形成する。次に、脚部2となるべきSiO膜(例えば、
厚さ5000オングストローム)をP−CVD法等によ
りデポした後、フォトエッチ法によりパターニングし、
脚部2の形状とする(図2(a))。その後、変位部3
の下側膜4となるべきSiN膜(例えば、厚さ2500
オングストローム)をP−CVD法等によりデポした
後、フォトエッチ法によりパターニングし、下側膜4の
形状とする(図2(a))。さらに、変位部3の上側膜
5となるべきAl膜(例えば、厚さ1500オングスト
ローム)を蒸着法等によりデポした後、フォトエッチ法
によりパターニングし、上側膜5の形状とする(図2
(a))。
【0045】次に、図2(a)に示す状態の基板上の全
面に犠牲層としてのレジスト11を塗布し、反射板用接
続部7に応じた開口11aをレジスト11にフォトリソ
グラフィーにより形成する(図2(b))。
【0046】その後、図2(b)に示す状態の基板上の
全面にスピンコート法等により犠牲層としてのポリイミ
ド膜12を被着させ、反射板6の立ち下がり部8f及び
水平部8gに応じた溝12a、反射板用接続部7に応じ
た開口12b並びに凸条部9に応じた溝12cを、ポリ
イミド膜12にフォトエッチ法により形成する(図2
(c))。
【0047】次いで、図2(c)に示す状態の基板上
に、反射板6及び反射板用接続部7となるべきAl膜
(例えば、厚さ2000オングストローム)を蒸着法等
(例えば、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、スパッ
タ法、MBE法など)により形成した後、フォトエッチ
法によりパターニングし、反射板6の形状とする(図2
(d))。このとき、Al膜のパターニングによって残
す領域を、ポリイミド膜12と重なりかつポリイミド膜
12の大きさよりも大きくすることによって、立ち下が
り部8f及び水平部8gが形成されることとなる。ま
た、このAl膜により、平面部8のみならず、凸条部9
も同時に形成されることになる。なお、前記Al膜のパ
ターニングの大きさを適宜変更することによって、水平
部8gを形成しないようにすることも可能である。な
お、反射板6及び反射板用接続部7となるべき薄膜の材
質は、Alに代えて、例えば、Cu、Au、Pt、P
d、Ti、Ta、Cr、Sn、W又はMoなどを用いて
もよい。
【0048】最後に、図2(d)に示す状態の基板を、
ダイシングなどによりチップ毎に分割し、レジスト1
0,11及びポリイミド膜12をアッシング法などによ
り除去する。これにより、図1に示す放射検出装置が完
成する。
【0049】本実施の形態によれば、反射板6を構成す
る平板状部が平面部8のみならずこれに混在された凸条
部9を有しているので、平面部8が凸条部9により補強
される。したがって、反射板6の所望の機械的強度を確
保しつつ、反射板6の膜厚を薄くすることができてい
る。そして、本実施の形態では、凸条部9が平面部8を
複数の領域8a〜8eに区分するように形成されている
ことから、凸条部9により区分された平面部8の個々の
領域8a〜8eの面積が小さくなるので、反射板6の機
械的強度が更に向上している。また、本実施の形態で
は、凸条部9が平板状部の周辺部分の任意の2点を結ぶ
各仮想直線について、当該仮想直線の全体に渡っては凸
条部9が位置することがないように、形成されているの
で、反射板6が曲がり難くなり、反射板6の機械的強度
が更に向上している。さらに、本実施の形態による放射
検出装置では、反射板6は立ち下がり部8fによっても
補強されるので、反射板6の機械的強度が更に向上して
いる。
【0050】このように、反射板6の所望の機械的強度
を確保しつつ反射板6の膜厚(特に、平面部8の膜厚)
を薄くすることができるので、反射板6の軽量化を図る
ことができる。このため、反射板6を支持している変位
部3の機械的強度を低下させることができ、変位部3を
構成する膜4,5の膜厚を薄くすることができる。変位
部3の膜厚が薄くなるほど、温度の変化量に対する変位
部3の変位量が増大し、変位部3の感度が高まる。した
がって、本実施の形態によれば、変位部3の感度を高め
ることができ、赤外線検出の感度を高めることができ
る。
【0051】また、本実施の形態によれば、変位部3に
対して固定された反射板6の膜厚を薄くすることができ
るので、これら全体としての熱容量が少なくなる。この
ため、熱に対する応答性が高まり、ひいては赤外線の変
化に対する応答性が高まる。
【0052】さらに、本実施の形態によれば、反射板6
を構成する平板状部が平面部8のみならずこれに混在さ
れた凸条部9を有しているので、反射板6の形状が安定
化する。このため、各画素間での反射板6の形状のばら
つきが小さくなるので、各画素間での変位読み出し特性
のばらつきが小さくなり、ひいては、各画素間での赤外
線検出特性のばらつきが小さくなるという効果も得られ
る。
【0053】さらにまた、本実施の形態によれば、凸条
部9は、平面部8を構成する膜からそれと同じ材料で連
続して一体に形成されていることから、前述したよう
に、平面部8及び凸条部9を同時に形成することができ
るので、製造が容易となる。
【0054】ここで、本実施の形態による放射検出装置
100を用いた映像化装置の一例について、図3を参照
して説明する。図3は、この映像化装置を示す概略構成
図である。
【0055】この映像化装置は、前述した放射検出装置
100の他に、読み出し光学系と、撮像手段としての2
次元CCD20と、観察対象(目標物体)としての熱源
21からの赤外線iを集光して、放射検出装置100の
赤外線吸収部としての変位部3が分布している面上に、
熱源21の赤外線画像を結像させる赤外線用の結像レン
ズ22とから構成されている。
【0056】この映像化装置では、前記読み出し光学系
は、読み出し光を供給するための読み出し光供給手段と
してのLD(レーザーダイオード)23と、LD23か
らの読み出し光を放射検出装置100の全ての画素の反
射板6へ導く第1レンズ系24と、第1レンズ系24を
通過した後に全ての画素の反射板6にて反射された読み
出し光の光線束のうち所望の光線束のみを選択的に通過
させる光線束制限部25と、第1レンズ系25と協働し
て各画素の反射板6と共役な位置を形成し且つ該共役な
位置に光線束制限部25を通過した光線束を導く第2レ
ンズ系26とから構成されている。前記共役な位置には
CCD20の受光面が配置されており、レンズ系24,
26によって全ての画素の反射板6とCCD20の複数
の受光素子とが光学的に共役な関係となっている。
【0057】LD23は、第1レンズ系24の光軸Oに
関して一方の側(図3中の右側)に配置されており、当
該一方の側の領域を読み出し光が通過するように読み出
し光を供給する。本例では、LD23が第1レンズ系2
4の第2レンズ系26側の焦点面付近に配置されて、第
1レンズ系24を通過した読み出し光が略平行光束とな
って全ての画素の反射板6を照射するようになってい
る。CCD20上の光学像のコントラストを高めるた
め、LD23の前部に読み出し光絞りを設けてもよい。
本例では、放射検出装置100は、その基板1の面(本
例では、目標物体からの赤外線が入射しない場合の反射
板6の面と平行)が光軸Oと直交するように配置されて
いる。もっとも、このような配置に限定されるものでは
ない。
【0058】光線束制限部25は、前記所望の光線束の
みを選択的に通過させる部位が第1レンズ系24の光軸
Oに関して他方の側(図3中の左側)の領域に配置され
るように構成されている。本例では、光線束制限部25
は、開口25aを有する遮光板からなり、開口絞りとし
て構成されている。本例では、いずれの画素の赤外線吸
収膜を兼ねる変位部3にも目標物体からの赤外線が入射
していなくて全ての画素の反射板6の面が基板1の面と
平行である場合に、全ての画素の反射板6で反射した光
線束(各反射板6で反射した個別光線束の束)が第1レ
ンズ系24によって集光する集光点の位置と開口25a
の位置とがほぼ一致するように、光線束制限部25が配
置されている。また、開口25aの大きさは、この光線
束の前記集光点での断面の大きさとほぼ一致するように
定められている。もっとも、このような配置や大きさに
限定されるものではない。
【0059】図3に示す映像化装置によれば、LD23
から出射した読み出し光の光線束31は、第1レンズ系
24に入射し、略平行化された光線束32となる。次に
この略平行化された光線束32は、放射検出装置100
の全ての画素の反射板6に、基板1の法線に対してある
角度をもって入射する。
【0060】一方、結像レンズ22によって、熱源(目
標物体)21からの赤外線が集光され、放射検出装置1
00の変位部3が分布している面上に、熱源21の赤外
線画像が結像される。これにより、放射検出装置100
の各画素の変位部3に熱源21からの赤外線が入射す
る。この入射赤外線は、各画素の反射板6の傾きに変換
される。
【0061】今、全ての画素の変位部3には熱源21か
らの赤外線が入射しておらず、全ての画素の反射板6が
基板1と平行であるものとする。全ての画素の反射板6
に入射した光線束32は、これらの反射板6にて反射さ
れて光線束33となり、再び第1レンズ系24に今度は
LD23の側とは反対の側から入射して集光光束34と
なり、この集光光束34の集光点の位置に配置された光
線束制限部25の開口25aの部位に集光する。その結
果、集光光束34は開口25aを透過して発散光束35
となって第2レンズ系26に入射する。第2レンズ系2
6に入射した発散光束35は、第2レンズ系26により
例えば略平行光束36となってCCD20の受光面に入
射する。ここで、各画素の反射板6とCCD20の受光
面とはレンズ系24,26によって共役な関係にあるの
で、CCD20の受光面上の対応する各部位にそれぞれ
各反射板6の像が形成され、全体として、全ての画素の
反射板6の分布像である光学像が形成される。
【0062】今、ある画素の変位部3に熱源21からあ
る量の赤外線が入射して、その入射量に応じた量だけ当
該画素の反射板6が基板1の面に対して傾いたものとす
る。光線束32のうち当該反射板6に入射する個別光線
束は、当該反射板6によってその傾き量だけ異なる方向
に反射されるので、第1レンズ系24を通過した後、そ
の傾き量に応じた量だけ前記集光点(すなわち、開口2
5a)の位置からずれた位置に集光し、その傾き量に応
じた量だけ光線束制限部25により遮られることにな
る。したがって、CCD20上に形成された全体として
の光学像のうち当該反射板6の像の光量は、当該反射板
6の傾き量に応じた量だけ低下することになる。
【0063】したがって、CCD20の受光面上に形成
された読み出し光による光学像は、放射検出装置100
に熱源21から入射した赤外線像を反映したものとな
る。この光学像は、CCD20により撮像される。な
お、CCD20を用いずに、接眼レンズ等を用いて前記
光学像を肉眼で観察してもよい。
【0064】なお、読み出し光学系の構成が前述した構
成に限定されるものではないことは、言うまでもない。
【0065】以上は映像化装置の例であったが、図3に
おいて、放射検出装置100として、単一の画素(素
子)のみを有する放射検出装置を用い、2次元CCD2
0に代えて、単一の受光部のみを有する光検出器を用い
れば、赤外線のいわゆるポイントセンサとしての検出装
置を構成することができる。この点は、後述する各実施
の形態についても同様である。
【0066】[第2の実施の形態]
【0067】図4は、本発明の第2の実施の形態による
光読み出し型の放射検出装置の単位画素(単位素子)を
示す概略断面図であり、図1(b)に対応している。図
4において、図1中の要素と同一又は対応する要素には
同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0068】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、反射板6の凹凸構成が逆になっている点のみ
である。すなわち、本実施の形態では、すなわち、反射
板6において、凸条部9が平面部8の上面側(表面側)
に突出し、立ち下がり部8fに代えて立ち上がり部8
f’が形成されている点のみである。本実施の形態も前
記第1の実施の形態と同様の製造方法によって製造する
ことができることは、言うまでもない。
【0069】本実施の形態によっても、前記第1の実施
の形態と同様の利点が得られる。
【0070】[第3の実施の形態]
【0071】図5は、本発明の第3の実施の形態による
光読み出し型の放射検出装置の単位画素(単位素子)を
示す概略断面図であり、図1(b)に対応している。図
5において、図1中の要素と同一又は対応する要素には
同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0072】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、反射板6の凸条部9の断面形状が略中実形状
とされている点のみである。本実施の形態も、前記第1
の実施の形態と同様の製造方法によって製造することが
できる。この場合、図2(c)に示す工程において凸条
部9に対応する溝12cの幅を狭めておけば、図2
(d)に示す工程において、断面略中実形状の凸条部9
が形成されることになる。
【0073】本実施の形態によっても、前記第1の実施
の形態と同様の利点が得られる。
【0074】[第4の実施の形態]
【0075】図6は、本発明の第4の実施の形態による
光読み出し型の放射検出装置の単位画素(単位素子)を
示す概略断面図であり、図1(b)に対応している。図
6において、図1中の要素と同一又は対応する要素には
同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0076】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、反射板6において、凸条部9が、平面部8を
構成する膜とは別の材料で形成されている点である。本
実施の形態も、前記第1の実施の形態と同様の製造方法
によって製造することができる。この場合、図2(c)
に示す工程において凸条部9に対応する溝12cは形成
せず、図2(d)に示す工程の後に、凸条部9を構成す
ることになる膜を形成し、その膜を凸条部9の形状にパ
ターニングすればよい。
【0077】本実施の形態によっても、前記第1の実施
の形態と同様の利点が得られる。
【0078】[凸条部のパターン例]
【0079】前記第1乃至第5の実施の形態では、反射
板6における平面視での凸条部9のパターンは、前述し
たように図1(a)に示す通りであった。このパターン
を模式的に示したものが、図7(a)である。ただし、
図7(a)では、平板状部の平面視での外形は長方形状
となっている。図7(b)〜(n)は、平面視での凸条
部9の他のパターンをそれぞれ模式的に示す図である。
図7(a)〜(n)において、外形線以外の線は凸条部
9を示し、線で囲まれた領域は平面部8の領域を示して
いる。ただし、これらの図において、凸条部9の幅は省
略している。
【0080】前述した第1乃至第4の実施の形態におい
て、反射部6における平面視での凸条部9のパターン
を、図1(a)及び図7(b)に示すパターンの代わり
に、例えば、図7(b)〜(n)に示すパターンとして
もよい。
【0081】既に説明したように、図1(a)及び図7
(b)に示すパターンでは、強度が大幅に向上する。こ
のようなパターンの場合に強度が大幅に向上すること
は、本発明者の実験により判明した。
【0082】図7(b)〜(d)に示すパターンは、凸
条部9により区切られた平面部8の中央の領域の形状が
それぞれ円形、たなびいた旗のような形状、及び菱形と
なるように、図1(a)及び図7(a)に示すパターン
を変更したものである。これらのパターンであっても、
図1(a)及び図7(a)に示すパターンと同様に、強
度が向上する。
【0083】図7(e)(f)に示すパターンはそれぞ
れ、凸条部9により区切られた平板状部の領域のうち平
板状部の周辺部分から隔てられた領域(中央寄りの領
域)が5つとなるように、凸条部9が形成されたもので
ある。これらのパターンであっても、図1(a)及び図
7(a)に示すパターンと同様に、強度が向上する。
【0084】図7(g)に示すパターンは、図7(b)
において平板状部の対角線に沿ってX字状に配置された
凸条部9の部分を、十字状に配置し直したものである。
このパターンによっても凸条部9を形成しない場合に比
べて強度が大幅に向上するが、図7(b)に示すパター
ンに比べると、例えば図7(g)中のA点とB点とを結
ぶ直線に沿って比較的曲がり易いことから、やや強度が
低下する。
【0085】図7(h)に示すパターンは、図1(a)
及び図7(a)に示すパターンと基本的に同じである
が、平板状部の形状が、図1(a)及び図7(a)の場
合の平板状部の角部を面取りした形状となっている。こ
の平板状部の外形や凸条部9のパターンであっても、図
1(a)及び図7(a)に示す場合と同様に、強度が向
上する。
【0086】図7(i)に示すパターンでは、長方形状
の平板状部の対角線に完全に沿うように、凸条部9が形
成されている。このパターンによっても凸条部9を形成
しない場合に比べて強度が大幅に向上するが、図7
(a)〜(h)に示すパターンのように、平板状部の周
辺部分の任意の2点を結ぶ各仮想直線について、当該仮
想直線の全体に渡っては前記凸条部が位置することがな
いように、凸条部9が形成されている場合に比べると、
図7(g)中の対角線に沿って比較的曲がり易いことか
ら、やや強度が低下する。
【0087】図7(j)は、平板状部の形状が三角形状
である場合の凸条部9のパターンの例を示している。こ
の例では、図7(i)の場合と同じく、凸条部9により
区切られた領域のうちには、平板状部の周辺部分から隔
てられた領域が存在しないが、平板状部の周辺部分の任
意の2点を結ぶ各仮想直線について、当該仮想直線の全
体に渡っては前記凸条部9が位置することがないよう
に、凸条部9が形成されているため、図1(a)及び図
7(a)に示す場合と同様に、強度が向上する。
【0088】図7(k)に示すパターンは、図1(a)
及び図7(a)に示すパターンと基本的に同じである
が、凸条部9が途中の5箇所で若干途切れており、厳密
に言えば凸条部9が平面部8を複数の領域には区分して
いない。しかし、このパターンであっても、凸条部9が
平面部8を実質的に5つの領域に区分しており、図1
(a)及び図7(a)に示す場合と同様に、強度が向上
する。
【0089】図7(a)〜(k)に示すパターンでは凸
条部9が平面部8を実質的に複数の領域に区分している
のに対し、図7(l)〜(n)に示すパターンでは、凸
条部9は平面部8を実質的に複数の領域に区分していな
い。しかしながら、図7(l)では凸条部9が平板状部
の長辺と平行に3本互いに間隔をあけて形成され、図7
(m)では凸条部9がジグザグ状に形成され、図7
(n)では凸条部9が波形に曲がりくねって形成されて
いるため、これらのパターンの場合であっても、凸条部
9を形成しない場合に比べて強度が大幅に向上する。
【0090】図7(b)(c)(g)(n)のパターン
のように、凸条部9が曲線状に形成された部分を含む
と、応力の集中が緩和されたり直線に沿った曲がりに対
して強くなったりするので、好ましい。
【0091】[第5の実施の形態]
【0092】図8は、本発明の第5の実施の形態による
静電容量型の放射検出装置の単位画素(単位素子)を示
す図であり、図8(a)はその概略平面図、図8(b)
は図8(a)中のY1−Y2線に沿った概略断面図であ
る。
【0093】本実施の形態による放射検出装置は、基体
としてのSi基板等の基板41と、基板41から立ち上
がった2つの脚部42,43と、赤外線iを吸収する赤
外線吸収部44と、脚部42,43を介して基板41に
支持され、赤外線吸収部44にて発生した熱に応じて基
板41に対して変位する変位部45,46と、該変位部
45,46の先端部分に接続された部材50と、を備え
ている。
【0094】図8中、42a,43aは、脚部42,4
3における基板41へのコンタクト部をそれぞれ示して
いる。脚部42,43の平面部42b,43bは、それ
ぞれL字状に構成されている。脚部42,43は、断熱
性の高い材料として、例えば、SiO膜で構成される。
【0095】変位部45,46はそれぞれ、互いに重な
った2つの膜48,49で構成されている。変位部4
5,46は、それらの一方端部が脚部42,43の平面
部42b,43bの先端部分にそれぞれ接続されて支持
されることにより、それぞれカンチレバーを構成してお
り、基板1上に浮いた状態に支持されている。膜48及
び膜49は、互いに異なる膨張係数を有する異なる物質
で構成されており、変位部45,46はそれぞれ、いわ
ゆる熱バイモルフ構造(bi-material elementともい
う。)を構成している。したがって、変位部45,46
は、受けた熱に応じて、下側の膜48の膨張係数が上側
の膜49の膨張係数より大きい場合には上方に、逆の場
合には下方に湾曲して傾斜する。本実施の形態では、膜
48は例えば厚さ3000オングストロームのSiN膜
で構成され、膜49は例えば厚さ1000オングストロ
ームのAl膜で構成されている。
【0096】部材50は、Al膜49が変位部45,4
6からそのまま延びることによって構成されている。こ
の部材50は、変位部45,46に生じた変位に応じた
静電容量の変化を得るために用いられる変位読み出し部
材としての可動電極部となっている。また、部材50
は、赤外線iを略々全反射する赤外線反射部となってい
る。すなわち、本実施の形態では、赤外線反射部は可動
電極部として兼用されている。なお、部材50における
後述する赤外線吸収部44との対向面に赤外線反射部と
しての反射膜を形成し、部材50を可動電極部のみとし
て用いることもできる。
【0097】赤外線吸収部44は、入射した赤外線iの
一部を反射する特性を有している。赤外線吸収部5の赤
外線反射率は、約33%であることが好ましい。赤外線
吸収部44は、前記第1の実施の形態における反射板6
と同様の薄膜部材で構成され、1層の膜からなる平面部
51と、平面部51に混在するように形成され平面部5
1の下面側(裏面側)に突出した凸条部52とから構成
されている。ただし、赤外線吸収部44は、前記第1の
実施の形態における反射板6と異なり、立ち下がり部8
fに相当する立ち下がり部は形成されていない。もっと
も、このような立ち下がり部を形成してもよいことは、
言うまでもない。赤外線吸収部44の断面構造は、例え
ば、図1(a)、図4、図5、図6のうちのいずれの反
射板6の断面構造と同様にしてもよいし、凸条部52の
平面視でのパターンは、例えば、図7中のいずれのパタ
ーンと同様にしてもよい。
【0098】赤外線吸収部44の4箇所(1箇所以上で
あればよい。)の部分が接続部53を介して部材50に
固定されることにより、部材50の上方に間隔(部材5
0と赤外線吸収部44の平面部53との間の間隔)L1
をあけて部材50と実質的に平行に配置されている。本
実施の形態では、赤外線吸収部44の各部及び接続部5
3は、例えば厚さ3000オングストロームのSiN膜
で一体に形成されている。
【0099】前記間隔L1は、nを奇数、入射赤外線i
の所望の波長域の中心波長をλとして、実質的にnλ
/4となるように設定されている。本実施の形態で
は、具体的には、λを10μm、nを1として、間隔
L1は約2.5μmに設定されているが、これに限定さ
れるものではない。
【0100】基板41には、可動電極部としての部材5
0と対向するように、金属膜からなる固定電極部54が
設けられている。固定電極部54の上面は、必要に応じ
て誘電体膜で覆ってもよい。また、基板41には、この
固定電極部54の下側にこの電極54と電気的に接続さ
れた拡散層55が形成されるとともに、脚部42,43
のコンタクト部42a,43a付近の下側に拡散層56
が形成されている。脚部42,43上にはそれぞれ、A
l膜49と拡散層56との間(ひいては、可動電極部と
しての部材50と拡散層56との間)を電気的に接続す
る配線層57が形成されている。コンタクト部42a,
43aにはそれぞれ開口が形成され、これらの開口を介
して配線層57が拡散層56と電気的に接続されるよう
になっている。
【0101】本実施の形態による放射検出装置は、前述
した第1の実施の形態と同様に、膜の形成及びパターニ
ング、犠牲層の形成及び除去などの半導体製造技術を利
用して、製造することができる。
【0102】本実施の形態による放射検出装置では、上
方から目標物体からの赤外線iが入射すると、入射した
赤外線iは赤外線吸収部44で一部吸収され、残りは赤
外線反射部としての部材50で反射され赤外線吸収部4
4で反射し再度部材50に入射する。このため、赤外線
吸収部44と部材50との間で干渉現象が起こり、両者
の間隔L1が入射赤外線iの所望の波長域の中心波長の
1/4の略奇数倍とされているので、赤外線吸収部44
での赤外線吸収がほぼ最大となり、赤外線吸収部44に
おける赤外線の吸収率が高まる。したがって、赤外線吸
収部44の厚みを薄くしてその熱容量を小さくしても、
赤外線の吸収率を高めることができる。その結果、検出
感度及び検出応答性の両方を高めることができる。
【0103】そして、赤外線吸収部44で発生した熱が
変位部45,46に伝わり、この熱に応じてカンチレバ
ーを構成している変位部45,46が下方に湾曲して傾
斜する。このため、部材50が、赤外線吸収部44との
相対的な位置関係(すなわち、間隔L1)を保ったま
ま、入射した赤外線iの量に応じた量だけ基板41の面
に対して傾き、可動電極部としての部材50と固定電極
部54との間の距離が変化する。これにより、部材50
と固定電極部54との間の静電容量の値が変化し、入射
赤外線量を拡散層55,56間から静電容量の変化とし
て検出することができる。なお、図面には示していない
が、拡散層55,56はその静電容量を読み出す読み出
し回路に接続されている。
【0104】なお、図面には示していないが、変位部4
5,46、脚部42,43、電極部50,54及び赤外
線吸収部44を単位素子(画素)として、この画素が基
板41上に1次元状又は2次元状に配置されており、前
記読み出し回路から赤外線画像信号が得られる。
【0105】また、本実施の形態では、前述したよう
に、赤外線吸収部44が前記第1の実施の形態における
反射板6と同様の薄膜部材で構成されているので、赤外
線吸収部44の所望の機械的強度を確保しつつ、赤外線
吸収部44の膜厚を薄くすることができる。このため、
この点からも、赤外線吸収部44の軽量化を図ることが
できるので、検出感度及び検出応答性を高めることがで
きる。
【0106】本実施の形態では、部材50は平面部のみ
で構成されているが、放射吸収部44と同様に、平面部
と該平面部に混在するように形成された凸条部とを有す
る薄膜部材で構成してもよい。
【0107】また、本実施の形態を次のように変形し
て、光読み出し型の放射検出装置としてもよい。すなわ
ち、拡散領域55,56、固定電極54及び配線層57
を取り除き、部材44をAl膜で構成し、この部材44
に、上方から入射する読み出し光を反射する反射板、及
び、基板41を透過して下方から入射する赤外線をほぼ
反射する赤外線反射部、を兼用させる。そして、膜49
をSiN膜で構成して、部材50を赤外線吸収部とす
る。この場合、部材50も、平面部と該平面部に混在す
るように形成された凸条部とを有する薄膜部材で構成し
てもよい。
【0108】以上、本発明の各実施の形態やその変形例
について説明したが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。例えば、膜の材料や寸法等は前述したものに
限定されない。
【0109】前記第1乃至第4の実施の形態は、本発明
による薄膜部材を光読み出し型の放射検出装置の反射板
に適用した例であり、前記第5の実施の形態は、本発明
による薄膜部材を静電容量型の放射検出装置の赤外線吸
収部や赤外線反射部に適用した例であったが、本発明に
よる薄膜部材の用途はこれらに限定されるものではな
く、マイクロマシンや微少な素子を有する各種のデバイ
スなどにおいて用いることができる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所望の機械的強度を確保しつつ膜厚を薄くすることがで
きる薄膜部材を提供することができる。
【0111】また、本発明によれば、所望の機械的強度
を確保しつつ膜厚を薄くすることができる薄膜部材を用
いることによって、感度等の特性の向上を図ることがで
きる放射検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による放射検出装置
の単位画素を示す図である。
【図2】図1に示す放射検出装置の製造工程を示す概略
断面図である。
【図3】図1に示す放射検出装置を用いた映像化装置の
一例を示す概略構成図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による放射検出装置
の単位画素を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態による放射検出装置
の単位画素を示す概略断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態による放射検出装置
の単位画素を示す概略断面図である。
【図7】平面視での凸条部のパターンの各例を模式的に
示す図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態による静電容量型の
放射検出装置の単位画素を示す図である。
【符号の説明】 1,41 基板 2,42,43 脚部 3,45,46 変位部 6 反射板 8,51 平面部 8a〜8e 平面部の領域 8f 立ち下がり部 8f’ 立ち上がり部 9,52 凸条部 44 赤外線吸収部 50 部材 54 固定電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/14 H01L 27/14 Z K

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空中に位置するように支持された平板状
    部を備えた薄膜部材であって、前記平板状部は、1層又
    は複数層の膜からなる平面部と、該平面部に混在するよ
    うに形成され前記平面部の表面側又は裏面側に突出した
    凸条部とを有することを特徴とする薄膜部材。
  2. 【請求項2】 前記凸条部は、前記平面部を実質的に複
    数の領域に区分するように形成されたことを特徴とする
    請求項1記載の薄膜部材。
  3. 【請求項3】 前記凸条部は、前記平面部を、前記平板
    状部の周辺部分から隔てられた1つ以上の領域、及び、
    当該各領域の周辺部分の一部が前記平板状部の周辺部分
    の一部となる複数の領域に、実質的に区分するように、
    形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の薄膜
    部材。
  4. 【請求項4】 前記凸条部は、前記平板状部の周辺部分
    の任意の2点を結ぶ各仮想直線について、当該仮想直線
    の全体に渡っては前記凸条部が位置することがないよう
    に、形成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の薄膜部材。
  5. 【請求項5】 前記凸条部は、曲線状に形成された部分
    を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の薄膜部材。
  6. 【請求項6】 前記凸条部の少なくとも一部の断面形状
    が、突出側と反対の側に開口する略コ字状であるか、あ
    るいは、略中実形状であることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載の薄膜部材。
  7. 【請求項7】 前記凸条部は、前記平面部を構成する少
    なくとも1層の膜からそれと同じ材料で連続して一体に
    形成されたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    に記載の薄膜部材。
  8. 【請求項8】 前記平面部の各領域の周辺部分のうち前
    記平板状部の周辺部分となる部分の少なくとも一部に渡
    って、当該平面部から立ち上がるかあるいは立ち下がる
    立ち上がり部又は立ち下がり部が形成されたことを特徴
    とする請求項1乃至7のいずれかに記載の薄膜部材。
  9. 【請求項9】 基体と、該基体に支持され、放射を吸収
    する放射吸収部にて発生した熱に応じて前記基体に対し
    て変位する変位部と、該変位部に対して固定された変位
    読み出し部材であって、前記変位部に生じた変位に応じ
    た所定の変化を得るために用いられる変位読み出し部材
    とを備えた放射検出装置において、 前記変位読み出し部材が請求項1乃至8のいずれかに記
    載の薄膜部材で構成されたことを特徴とする放射検出装
    置。
  10. 【請求項10】 基体と、該基体に支持され、放射を吸
    収する放射吸収部にて発生した熱に応じて前記基体に対
    して変位する変位部とを備えた放射検出装置において、 前記放射吸収部が入射した放射の一部を反射する特性を
    有し、 nを奇数、前記放射の所望の波長域の中心波長をλ
    して、前記放射吸収部から実質的にnλ/4の間隔を
    あけて配置され前記放射を略々全反射する放射反射部を
    備え、 前記放射吸収部及び前記放射反射部の少なくとも一方が
    請求項1乃至8のいずれかに記載の薄膜部材で構成され
    たことを特徴とする放射検出装置。
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