JP2002147576A - ウオームギア機構 - Google Patents

ウオームギア機構

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JP2002147576A
JP2002147576A JP2000338997A JP2000338997A JP2002147576A JP 2002147576 A JP2002147576 A JP 2002147576A JP 2000338997 A JP2000338997 A JP 2000338997A JP 2000338997 A JP2000338997 A JP 2000338997A JP 2002147576 A JP2002147576 A JP 2002147576A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ウオームギヤに別の部材を付加することなく
簡単な構造で、ウオームギヤの先端の突出軸部と軸保持
部材の保持孔との間の回転負荷を低減することができる
ウオームギヤ構造を提供する。 【解決手段】 回転駆動軸2に直結されて、この回転駆
動軸2と一体に回転されるウオームギヤ3の根元部分3
1に、出力軸2と直交する第1のヒンジ部4と、出力軸
2と直交し且つ第1のヒンジ部4とも直交する第2のヒ
ンジ部5を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動軸に直結
して、先端の突出軸部を軸保持部材の保持孔に嵌入して
保持するようにしたウオームギヤ機構に関し、特に、軸
保持部材の保持孔に対する側圧を軽減して回転負荷を少
なくするようにしたウオームギヤ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転駆動軸に直結して、先端の突
出軸部を軸保持部材に保持孔に嵌入するときに、この突
出軸部を軸保持部材に正確に嵌入するために、軸保持部
材の位置を調整したり、回転駆動軸を有する駆動モータ
の取り付け状態を調整したりしていたので、この調整作
業が面倒であるという問題があった。また、軸保持部材
の保持孔が擦れた位置にある状態で、無理に先端の突出
軸部を嵌入して組立ててしまうと、この組立て誤差によ
って回転負荷が発生してしまうという問題があった。
【0003】また、特開平9−276968号公報に
は、転造盤の主軸駆動装置が記載されている。これは、
図3(a)(b)、図4に示すように、モーター111
からの回転が伝わる一対のモーター側駆動軸113,1
14と、該モーター側駆動軸113,114と平行に配
置された一対の減速側駆動軸119,133と、該一対
の減速側駆動軸119,133とモーター側駆動軸11
3,114の間を結ぶ一対の2段ユニバーサルジョイン
ト139,141と、一対の減速側駆動軸119,13
3が一対の主軸105,105aと直角に交差するよう
にウォーム120,134とウォームホィール121,
135で結合し、一対の主軸105,105aの旋回角
に応じて一対の2段ユニバーサルジョイント139,1
41の入力角θ1、θ2と出力角θ3、θ4が等しく変
化するようにしたものである。ところが、これにおいて
は、ウオーム120,134の他にユニバーサルジョイ
ント139,141等を必要とするために、部品点数が
多くて構造が複雑になるという問題があった。
【0004】また、特開平4−145857号公報に
は、防振型回転体駆動装置が記載されている。これは、
図5に示すように、ウォーム207及びウォームホイー
ル202を内蔵するギヤケース201と、ウォーム20
7を駆動するトルク伝達手段208と、トルク伝達手段
208を駆動するモータ218とからなり、このモータ
218を防振手段206を介してギヤケース201に固
定し、トルク伝達手段208は、2枚のトルク伝達板の
間に弾性部材208を介して一体に形成され、トルク伝
達板の一方は、ウォーム軸209が嵌合し、他方の伝達
板にはモータ218のロータ軸210が嵌合したもので
あり、防振手段206は、弾性部材208によりモータ
218とギヤケース201との取付部を囲繞したもので
ある。ところが、これにおいては、弾性部材208を必
要とするために、部品点数が多くて構造が複雑になると
いう問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題を解消し、ウオームギヤに別の部材を付加すること
なく簡単な構造で、ウオームギヤの先端の突出軸部と軸
保持部材の保持孔との間の回転負荷を低減することがで
きるウオームギヤ構造を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために提案されたものであって、請求項1に記載
の発明は、回転駆動軸に直結されて、この回転駆動軸と
一体に回転されるウオームギヤの根元部分に、出力軸と
直交する第1のヒンジ部と、出力軸と直交し且つ前記第
1のヒンジ部とも直交する第2のヒンジ部を設けたこと
を特徴としている。請求項2に記載の発明は、前記第1
のヒンジ部は、ウオームギヤの根元部分に径方向中央部
に適宜な厚さを持たして残存するように両側に彫り溝を
形成して設けられ、前記第2のヒンジ部は、前記第1の
ヒンジ部と直交するように前記根元部分に径方向に適宜
な厚さを持たして残存するように両側に彫り溝を形成し
て設けられていることを特徴としている。
【0007】請求項3に記載の発明は、前記第1のヒン
ジ部と第2のヒンジ部は、前記ウオームギヤの先端の突
出軸部を軸保持部材の保持孔に嵌入するときに、この保
持孔の位置が少々ずれていても前記ウオームギヤの先端
の突出軸部を前記保持孔に嵌入可能とし、且つ嵌入され
たウオームギヤの回転に伴う前記保持孔への側圧を軽減
して回転負荷を少なくするために設けられていることを
特徴としている。請求項4に記載の発明は、前記ウオー
ムギヤは、ディスク装置におけるディスクトレイをシャ
ーシに対して前後移動させるために前記ディスクトレイ
に設けられたラックを前後移動するためのピニオンが一
体に設けられたギヤに噛み合っていて、このウオームギ
ヤの回転駆動によって、前記ギヤが前記ピニオンと一体
に回転されて、このピニオンの回転で前記ラックを前後
移動して前記ディスクトレイを前記シャーシに対して前
後移動するために設けられたものであることを特徴とし
ている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るウオームギヤ
機構の実施の形態について、図を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施形態のウオームギヤ機構を示し、
(a)はその組立て前の状態を示す斜視図、(b)はそ
の組立て完了時の状態を示しす一部断面した正面図、
(c)は(b)の状態から90度回転したときの一部断
面した正面図である。
【0009】本実施形態のウオームギヤ機構は、図1
(a)(b)(c)に示すように、駆動モータ1の回転
駆動軸2にウオームギヤ3の後端が直結されていて、こ
のウオームギヤ3の根元部分31に、回転駆動軸(出力
軸)2と直交する第1のヒンジ部4が設けられ、回転駆
動軸(出力軸)2と直交し且つ第1のヒンジ部4とも直
交する第2のヒンジ部5が設けられている。そして、第
1のヒンジ部4は、ウオームギヤ3の根元部分31に径
方向中央部に適宜な厚さを持たして残存するように両側
に彫り溝41、41を形成して設けられており、第2の
ヒンジ部5は、第1のヒンジ部4と直交するように根元
部分31に径方向に適宜な厚さを持たして残存するよう
に両側に彫り溝51、51を形成して設けられている。
【0010】即ち、第1のヒンジ部4と第2のヒンジ部
5は、ウオームギヤ3の先端の突出軸部32を板状体か
らなりベアリング6を有する軸保持部材7の保持孔8に
嵌入するときに、この保持孔8の位置が少々ずれていて
もウオームギヤ3の先端の突出軸部32を保持孔8に嵌
入することができるようにし、且つ嵌入されたウオーム
ギヤ3の回転に伴う保持孔8への側圧を軽減して回転負
荷を少なくするために設けられているものである。この
実施形態のウオームギヤ機構によれば、ウオームギヤ3
に別の部材を付加することなく簡単な構造で、ウオーム
ギヤ3の先端の突出軸部32と軸保持部材7の保持孔8
との間の回転負荷を低減することができる。
【0011】図2は実施形態のウオームギヤ機構を組み
込んだディスク装置を示し、(a)はそのウオームギヤ
とこれに噛み合うギヤとディスクトレイに設けられたラ
ックとの関係を示す部分斜視図、(b)はそのラックが
設けられたディスクトレイとシャーシとの関係を示す斜
視図、(c)はそのディスクトレイとシャーシとの取り
付け構造を示す縦断面図である。
【0012】これは、シャーシ10の上面に複数のL字
形のガイド用突起10aが設けられ、ディスクトレイ1
1の幅方向両側の下部に外向きに突設されたガイド用突
出部11aがシャーシ10のガイド用突起10aに進退
移動可能に嵌入されていて、ディスクトレイ11の内壁
面に長手方向に向けてラック12が設けられている。そ
して、このラック12が、ウオームギヤ3に噛み合うギ
ヤ13の上面に設けられたギヤ14と噛み合っていて、
駆動モータ1の回転駆動でウオームギヤ3が回動され
て、ギヤ13が回転され、このギヤ13の上面のギヤ1
4の一体回転でこのギヤ14と噛み合うラック12が進
退移動してディスクトレイ11がシャーシ10に対して
進退移動するようになっている。
【0013】これによると、簡単な構造で、駆動モータ
1の駆動でウオームギヤ3とギヤ13、14とラック1
2とを介してディスクトレイ11をシャーシ10に対し
て正確に且つスムーズに進退移動できる利点がある。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、回転駆動軸に直結されて、この回転駆動軸と一体に
回転されるウオームギヤの根元部分に、出力軸と直交す
る第1のヒンジ部と、出力軸と直交し且つ第1のヒンジ
部とも直交する第2のヒンジ部を設けたものであるの
で、ウオームギヤに別の部材を付加することなく簡単な
構造で、ウオームギヤの先端の突出軸部と軸保持部材の
保持孔との間の回転負荷を低減することができる効果を
奏する。
【0015】請求項2に記載の発明は、第1のヒンジ部
は、ウオームギヤの根元部分に径方向中央部に適宜な厚
さを持たして残存するように両側に彫り溝を形成して設
けられ、第2のヒンジ部は、第1のヒンジ部と直交する
ように根元部分に径方向に適宜な厚さを持たして残存す
るように両側に彫り溝を形成して設けられているので、
ウオームギヤの形状が簡単で、制作が容易にできる。請
求項3に記載の発明は、第1のヒンジ部と第2のヒンジ
部は、ウオームギヤの先端の突出軸部を軸保持部材の保
持孔に嵌入するときに、この保持孔の位置が少々ずれて
いてもウオームギヤの先端の突出軸部を保持孔に嵌入可
能とし、且つ嵌入されたウオームギヤの回転に伴う保持
孔への側圧を軽減して回転負荷を少なくするために設け
られているので、ウオームギヤの他に別部材を必要とせ
ずにウオームギヤの軸保持部材の保持孔への側圧を軽減
して回転負荷を少なくすることができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、ウオームギヤ
は、ディスク装置におけるディスクトレイをシャーシに
対して前後移動させるためにディスクトレイに設けられ
たラックを前後移動するためのピニオンが一体に設けら
れたギヤに噛み合っていて、このウオームギヤの回転駆
動によって、ギヤがピニオンと一体に回転されて、この
ピニオンの回転でラックを前後移動してディスクトレイ
をシャーシに対して前後移動するために設けられたもの
であるので、簡単な構造で、駆動モータ等の駆動手段の
駆動でウオームギヤと2つのギヤとラックとを介してデ
ィスクトレイをシャーシに対して正確に且つスムーズに
進退移動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のウオームギヤ機構を示し、
(a)はその組立て前の状態を示す斜視図、(b)はそ
の組立て完了時の状態を示しす一部断面した正面図、
(c)は(b)の状態から90度回転したときの一部断
面した正面図である。
【図2】実施形態のウオームギヤ機構を組み込んだディ
スク装置を示し、(a)はそのウオームギヤとこれに噛
み合うギヤとディスクトレイに設けられたラックとの関
係を示す部分斜視図、(b)はそのラックが設けられた
ディスクトレイとシャーシとの関係を示す斜視図、
(c)はそのディスクトレイとシャーシとの取り付け構
造を示す縦断面図である。
【図3】従来の転造盤の主軸駆動装置を示し、(a)は
その正面図、(b)はその背面図である。
【図4】従来の転造盤の主軸駆動装置におけるモータの
駆動力がロールダイスまで伝わる構造を示す平面図であ
る。
【図5】従来の防振型回転体駆動装置を示す部分断面図
である。
【符号の説明】
2 回転駆動軸 3 ウオームギヤ 31 根元部分 4 第1のヒンジ部 41 彫り溝 5 第2のヒンジ部 51 彫り溝 10 シャーシ 11 ディスクトレイ 12 ラック 13 ギヤ 14 ギヤ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動軸に直結されて、この回転駆動
    軸と一体に回転されるウオームギヤの根元部分に、出力
    軸と直交する第1のヒンジ部と、出力軸と直交し且つ前
    記第1のヒンジ部とも直交する第2のヒンジ部を設けた
    ことを特徴とするウオームギヤ機構。
  2. 【請求項2】 前記第1のヒンジ部は、ウオームギヤの
    根元部分に径方向中央部に適宜な厚さを持たして残存す
    るように両側に彫り溝を形成して設けられ、前記第2の
    ヒンジ部は、前記第1のヒンジ部と直交するように前記
    根元部分に径方向に適宜な厚さを持たして残存するよう
    に両側に彫り溝を形成して設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載のウオームギヤ機構。
  3. 【請求項3】 前記第1のヒンジ部と第2のヒンジ部
    は、前記ウオームギヤの先端の突出軸部を軸保持部材の
    保持孔に嵌入するときに、この保持孔の位置が少々ずれ
    ていても前記ウオームギヤの先端の突出軸部を前記保持
    孔に嵌入可能とし、且つ嵌入されたウオームギヤの回転
    に伴う前記保持孔への側圧を軽減して回転負荷を少なく
    するために設けられていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載のウオームギヤ機構。
  4. 【請求項4】 前記ウオームギヤは、ディスク装置にお
    けるディスクトレイをシャーシに対して前後移動させる
    ために前記ディスクトレイに設けられたラックを前後移
    動するためのピニオンが一体に設けられたギヤに噛み合
    っていて、このウオームギヤの回転駆動によって、前記
    ギヤが前記ピニオンと一体に回転されて、このピニオン
    の回転で前記ラックを前後移動して前記ディスクトレイ
    を前記シャーシに対して前後移動するために設けられた
    ものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載のウオームギヤ機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7257824B2 (en) 2003-07-28 2007-08-14 Funai Electric Co., Ltd. Disk player and worm mechanism for same
KR101551710B1 (ko) * 2012-11-16 2015-09-10 동아하이테크 주식회사 변속형 액츄에이터

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7257824B2 (en) 2003-07-28 2007-08-14 Funai Electric Co., Ltd. Disk player and worm mechanism for same
KR101551710B1 (ko) * 2012-11-16 2015-09-10 동아하이테크 주식회사 변속형 액츄에이터

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