JP2002147282A - エンジンのシール構造 - Google Patents

エンジンのシール構造

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JP2002147282A
JP2002147282A JP2000339645A JP2000339645A JP2002147282A JP 2002147282 A JP2002147282 A JP 2002147282A JP 2000339645 A JP2000339645 A JP 2000339645A JP 2000339645 A JP2000339645 A JP 2000339645A JP 2002147282 A JP2002147282 A JP 2002147282A
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cylinder head
intake pipe
rocker cover
plate
engine
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JP2000339645A
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Takafumi Shigemori
貴文 重森
Hideaki Kayano
秀明 茅野
Yuko Sugiyama
祐子 杉山
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/006Camshaft or pushrod housings

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、エンジンのシール構造に関し、シ
リンダヘッドと吸気管との間のシール性を確保するとと
もにシリンダヘッドから吸気管への振動の伝播を抑制で
きるようにする。 【解決手段】 シリンダヘッドと吸気管との合わせ面を
シールする吸気管シール部21bと、シリンダヘッドと
ロッカカバーとの合わせ面のシールを行うロッカカバー
シール部21aとを、シリンダヘッドとロッカカバーと
の間に介装されロッカカバーの下面を覆うプレート21
に一体的に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのシール
構造に関し、特に、シリンダヘッドと吸気管との合わせ
面とシリンダヘッドとロッカカバーとの合わせ面とが略
同一面上に位置するエンジンのシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンは複数の部品より構成され、各
部品の合わせ面において特に気密性が要求される部分に
はガスケットが介装されている。例えば、図7は筒内噴
射型エンジン1の構成を分解して示す図であるが、この
図に示すように、シリンダヘッド2の動弁室2aの上部
には、シリンダヘッド2とロッカカバー3との合わせ面
にロッカカバーガスケット10が介装され、シリンダヘ
ッド2と吸気管(インテークマニホールド)4との合わ
せ面に吸気管ガスケット11が介装されている。
【0003】吸気管ガスケット11は、吸気管4の吸気
通路に整合して形成されており、全ての気筒(ここでは
4気筒)に対して一体的に形成されている。図7に示す
筒内噴射型エンジン1では、吸気管ブロック(以下、吸
気管という)4がロッカカバー3の真上からシリンダヘ
ッド2に接続されるとともに点火プラグが各気筒の頂部
に配設される構造のため、吸気管4の吸気通路は点火プ
ラグを挟むようにして分岐して形成されている。このた
め、吸気管ガスケット11には各気筒に対応して点火プ
ラグの取付孔11bが形成され、この点火プラグ取付孔
11bを挟むようにして吸気管4の吸気通路に整合する
開口部11a,11aが形成されている。
【0004】一方、ロッカカバーガスケット10は、ロ
ッカカバー3の外周縁に整合する環状の外周縁部10a
を備えている。また、上述のようにエンジン1は吸気管
4がロッカカバー3の真上からシリンダヘッド2に接続
される構造のため、ロッカカバー3には吸気管4をシリ
ンダヘッド2に取り付けるための開口3cが形成されて
いる。ロッカカバーガスケット10は、この開口3cに
整合するように形成された環状の開口縁部10bも備え
ており、開口縁部10bと外周縁部10aとは一体的に
形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の吸気管ガスケッ
ト11は、シリンダヘッド2と吸気管4とを剛結合する
ため板金で形成されている。ところが、このようにシリ
ンダヘッド2と吸気管4とが剛結合されていると、エン
ジン1の運転時に発生する振動がシリンダヘッド2から
吸気管ガスケット11を介して吸気管4へ伝播する。
【0006】これに対し、ロッカカバーガスケット10
は、ロッカカバー3の制振のためアクリルゴム等のゴム
を材質としており、ロッカカバー3をシリンダヘッド2
上にフローティング支持するようになっている。吸気管
ガスケット11に制振性を持たせる方法としてロッカカ
バーガスケット10と同様に吸気管ガスケット11をア
クリルゴム等で形成することが考えられるが、ゴムによ
るフローティング支持ではシリンダヘッド2と吸気管4
との間をしっかりと結合することができず、また、経年
変化により劣化してしまい制振性やシール性が悪化する
虞がある。
【0007】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、シリンダヘッドと吸気管との間のシール性を
確保するとともにシリンダヘッドから吸気管への振動の
伝播を抑制できるようにした、エンジンのシール構造を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のエンジンのシール構造は、シリンダヘッド
と吸気管との合わせ面とシリンダヘッドとロッカカバー
との合わせ面とが略同一面上に位置するエンジンを適用
対象としており、該シリンダヘッドと該ロッカカバーと
の間に介装され該ロッカカバーの下面を覆うプレート
に、該シリンダヘッドと該吸気管との合わせ面をシール
する吸気管シール部と、該シリンダヘッドと該ロッカカ
バーとの合わせ面のシールを行うロッカカバーシール部
とを一体的に形成したことを特徴としている。これによ
り、該吸気管シール部の剛性を高めてシール性を確保し
ながら該吸気管シール部に制振性を付与することがで
き、該シリンダヘッドから該吸気管への振動の伝播を抑
制することが可能になる。また、該シリンダヘッドの上
部が該プレートによって蓋をされることになるので、該
エンジンからの放射音も低減される。
【0009】好ましくは、該プレートによって該ロッカ
カバー内に気液分離室を区画形成する。これにより、従
来別々に備えられていた吸気管ガスケット,ロッカカバ
ーガスケット及び気液分離室区画用の蓋が該プレートに
集約され、部品点数の削減による製造コスト及び準備費
用の大幅な削減が実現される。なお、より好ましくは、
該気液分離室に配設されるオイルセパレート板を溶接等
により該プレートに一体的に固設する。これにより、該
プレートの剛性をより高めることが可能になる。
【0010】また、該プレートとしては、金属板にゴム
等の弾性部材をコーティングしたものや、ゴム等の弾性
部材を金属板により挟んだもの、或いは、弾性部材を金
属板により挟んで更にその上に弾性部材をコーティング
したもの等を用いるのが好ましい。これにより、該プレ
ートに十分な剛性と制振性とを持たせることが可能にな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態としてのエンジンのシール構造について説明す
る。本実施形態のエンジンのシール構造が適用されるエ
ンジン1は、図4に示すようにシリンダヘッド2と吸気
管(吸気マニホールドを含む吸気管ブロック)4との合
わせ面と、シリンダヘッド2とロッカカバー3との合わ
せ面とが略同一面上に位置しているエンジンである。こ
こでは、吸気管4がロッカカバー3の真上からシリンダ
ヘッド2に接続される形式の筒内噴射型エンジンを示し
ている。このエンジン1ではロッカカバー3の中央部に
開口3cが形成されており、吸気管4はこの開口3c内
に挿入されてシリンダヘッド2に取り付けられるように
なっている。また、ロッカカバー3には、その開口3c
を挟んで2つのハウジング3a,3bが形成されてい
る。
【0012】本実施形態のエンジンのシール構造は、上
記のエンジン1においてシリンダヘッド2と吸気管4と
の合わせ面、及びシリンダヘッド2とロッカカバー3と
の合わせ面をそれぞれシールすべく設けられたものであ
り、図1に示すように一枚のプレート21を適宜の形状
に加工するとともに適宜開口を設けることによって構成
されている。本シール構造を構成するプレート21は、
図2の断面図に示すようにゴム板(アクリルゴム等)2
1Bを2枚の金属板21A,21Aで挟み、さらに、そ
の表裏両面にミクロン単位厚のゴムコート21C,21
Cを設けたものである。
【0013】プレート21はロッカカバー3の外縁と整
合する外縁形状を有している。そして、ロッカカバー3
とシリンダヘッド2との間にプレート21を介装するこ
とにより、ロッカカバー3の外縁部とシリンダヘッド2
との間、及び、ロッカカバー3の開口3cの縁部とシリ
ンダヘッド2との間にプレート21が挟持され、ロッカ
カバー3とシリンダヘッド2との合わせ面のシールが行
われるようになっている。図1中に右上がり斜線で示す
領域21aは、プレート21がロッカカバー3の外縁部
及びロッカカバー3の開口3cの縁部と接触する領域で
あり、この領域21aがロッカカバー3とシリンダヘッ
ド2との合わせ面をシールするロッカカバーシール部と
して機能している。
【0014】プレート21の幅方向中央で、ロッカカバ
ー3の開口3cに対応する部分の内側には、長手方向に
向けて直列に複数の孔22,23が形成されている。こ
れら複数の孔22,23は、一つの孔23とその両脇の
孔22,22とが一組となっており、中央の孔23は図
示しない点火プラグを取り付けるための点火プラグ取付
孔となっている。一方、点火プラグ取付孔23の両脇の
孔22,22は吸気管4内の吸気通路、及びシリンダヘ
ッド2の吸気ポートに対応する吸気用孔であり、吸気通
路や吸気ポートの形状に整合して形成されている。図4
に示すエンジンは4気筒エンジンであるので、プレート
21にはこれら孔22,23,22の組が4組形成され
ている。吸気管4は、これら点火プラグ取付孔23,吸
気用孔22に整合するようにプレート21を挟んでシリ
ンダヘッド2に取り付けられ、これにより吸気管4とシ
リンダヘッド2との合わせ面のシールが行われるように
なっている。図1中に左上がり斜線で示す領域21b
は、プレート21が吸気管4と接触する領域であり、こ
の領域21bが吸気管4とシリンダヘッド2との合わせ
面をシールする吸気管シール部として機能している。
【0015】なお、ロッカカバーシール部21a,吸気
管シール部21bには、小径の丸孔24,25がそれぞ
れ複数形成されている。ロッカカバーシール部21aに
形成された丸孔24はロッカカバー3をシリンダヘッド
2に固定するためのボルト用孔であり、ロッカカバー
3,シリンダヘッド2にそれぞれ形成されている図示し
ないボルト用孔に対応して設けられている。そして、ロ
ッカカバー3からシリンダヘッド2へ丸孔24を介して
ボルトを通すことにより、ロッカカバー3がシリンダヘ
ッド2へ取り付けられるようになっている。一方、吸気
管シール部21bに形成された丸孔25は吸気管4をシ
リンダヘッド2に固定するためのボルト用孔であり、吸
気管4,シリンダヘッド2にそれぞれ形成されている図
示しないボルト用孔に対応して設けられている。そし
て、吸気管4からシリンダヘッド2へ丸孔25を介して
ボルトを通すことにより、吸気管4がシリンダヘッド2
へ取り付けられるようになっている。
【0016】また、上記のようにロッカカバー3とシリ
ンダヘッド2との間にプレート21が介装されることに
より、図5に示すように、ロッカカバー3に形成された
ハウジング3a,3bの下面はプレート21によって蓋
をされるようになっている。そして、一方のハウジング
3aとプレート21とにより第1ブリーザ室(気液分離
室)5が区画形成され、他方のハウジング3bとプレー
ト21とにより第2ブリーザ室(気液分離室)6が区画
形成されるようになっている。
【0017】プレート21の第1ブリーザ室5の蓋とな
る部分にはブローバイガス排出口26が形成されてい
る。第1ブリーザ室5を形成するハウジング3aには図
示しないPCVバルブが取り付けられており、動弁室2
aからブローバイガス排出口26を通って第1ブリーザ
室5へ導入されたブローバイガスは、PCVバルブを介
して吸気系(スロットルバルブの下流側)へ還流される
ようになっている。このとき、第1ブリーザ室5内のオ
イルセパレート板7によりブローバイガスから分離され
た潤滑油は、プレート21に設けられた潤滑油還流孔2
8からシリンダヘッド2内に還流されるようになってい
る。
【0018】一方、プレート21の第2ブリーザ室6の
蓋となる部分には新気供給口27が形成されている。第
2ブリーザ室6には吸気系(スロットルバルブの上流
側)から新気が導入され、第2ブリーザ室6内に導入さ
れた新気は、新気供給口27を通って動弁室2a内へ供
給されるようになっている。また、第2ブリーザ室6内
にもオイルセパレート板8が配設されるようになってい
る。エンジンの運転状態により新気供給口27からブロ
ーバイガスが逆流した場合には、オイルセパレート板8
によってブローバイガスから潤滑油が分離され、分離さ
れた潤滑油はプレート21に設けられた潤滑油還流孔2
9からシリンダヘッド2内に還流されるようになってい
る。
【0019】本シール構造では、図3に示すように各ブ
リーザ5,6内に配設されるオイルセパレート板7,8
を予めプレート21の対応箇所に固設している。従来の
エンジンでは、各ハウジング3a,3b毎に専用の蓋
(プレート)が備えられ、各蓋にオイルセパレート板が
スポット溶接されていたが、本シール構造においてもプ
レート21は金属板21Aを基体としているため、この
ような従来同様のスポット溶接によるオイルセパレート
板7,8の取り付けが可能である。なお、図1中に二点
鎖線で囲んで示す領域21c,21dは、プレート21
上にオイルセパレート板7,8がスポット溶接される領
域をそれぞれ示している。
【0020】次に、上記の構成を有する本発明の一実施
形態としてのエンジンのシール構造を、図4に示すよう
に、シリンダヘッド2と吸気管4との合わせ面とシリン
ダヘッド3とロッカカバー3との合わせ面とが略同一面
上に位置するエンジンに適用した場合の作用及び効果に
ついて説明する。本シール構造を構成するプレート21
を吸気管4とシリンダヘッド2との間に介装することに
より、エンジン1で発生した振動はシリンダヘッド2か
らプレート21の吸気管シール部21bに伝播する。シ
リンダヘッド2から吸気管シール部21bに伝播した振
動は、従来の吸気管ガスケット,ロッカカバーガスケッ
ト及びブリーザ室の蓋が一体化された広い面積を有する
プレート21全体に伝播してプレート21内部で熱等に
より変換されて吸収される。特に、本シール構造では、
吸気管シール部21bの両脇にブリーザ室5,6の蓋を
構成する部分が広がっているので、吸気管シール部21
bに伝播した振動を効率よく吸収することができる。さ
らに、プレート21は金属板21Aとゴム21B,21
Cとからなる多層構造であり、このうちのゴム21B,
21Cの層によりプレート21に伝播した振動は効率的
に吸収される。このため、シリンダヘッド2から吸気管
シール部21bに伝播した振動はプレート21により吸
収され、吸気管4に伝播する振動は大幅に低減される。
【0021】また、プレート21がロッカカバー3とシ
リンダヘッド2との間に介装されることにより、シリン
ダヘッド2の動弁室2aはその上部をプレート21によ
って蓋をされることになる。エンジン1で発生する放射
音は動弁室2aからロッカカバー3を通って外部へ放出
されるが、動弁室2aの上部が上記のように制振性を有
するプレート21によって覆われることにより、エンジ
ン1で発生する放射音もプレート21によって吸収され
る。
【0022】このように、本シール構造をエンジン1に
適用することにより、シリンダヘッド2から吸気管4に
伝播する振動や、エンジン1から外部に漏れる放射音を
大幅に低減することができるという効果がある。また、
本シール構造を構成するプレート21は、金属板21A
を基体とし、且つ上記のように従来の吸気管ガスケッ
ト,ロッカカバーガスケット及びブリーザ室の蓋を一体
化したような構成であるので、それ自体剛性が高い。し
たがって、シリンダヘッド2と吸気管4及びロッカカバ
ー3を剛結合できるとともに、従来のロッカカバーガス
ケットのようにフローティング支持により制振とシール
を行うものと比較してへたりや劣化により制振性やシー
ル性が低下することがないという効果もある。さらに、
本シール構造を構成するプレート21は、上記のように
従来の吸気管ガスケット,ロッカカバーガスケット及び
ブリーザ室の蓋を一体化した構成であるので、従来に比
較して部品点数が少なく、製造コストや準備費を大幅に
削減することができるという効果もある。
【0023】以上、本発明のエンジンのシール構造の一
実施形態について説明したが、本発明は実施形態のもの
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々の変形が可能である。例えば、上述の実施形
態では、プレート21は2つの金属板21A,21Aに
よりゴム板21Bを挟み、さらにその表裏両面にゴムコ
ート21Cを設けた5層構造であるが、より多層の構造
にしてもよく、逆に、単に金属板の表裏両面にゴムをコ
ーティングしたものや、単に2つの金属板によりゴムを
挟んだだけのものでもよい。さらに、ゴム等の弾性部材
を介装したりコーティングすることなく、従来の吸気管
ガスケットと同様の金属製プレートとしてもよい。この
場合でも、広面積化によって制振効果が得られるので、
シリンダヘッドから吸気管への振動の伝播を抑制するこ
とができる。
【0024】また、図6に示すようにプレート21の吸
気用孔22の周囲にビード30を形成してもよい。上述
の実施形態のようにプレート21が板金製であるなら
ば、このようなビード30の形成は容易に行うことがで
きる。吸気用孔22の周囲にビード30を形成すること
によって、シリンダヘッド2と吸気管4との間のシール
性を強化することが可能になる。
【0025】また、プレート21をシリンダヘッド2と
吸気管4の間に介装する場合に、固定用のボルトととも
に用いるワッシャにも、プレート21と同様にゴムをコ
ーティング或いは介装したものを用いてもよい。このよ
うにワッシャにも制振部材を用いることで、シリンダヘ
ッド2から吸気管4、或いは、シリンダヘッド2からロ
ッカカバー3への振動の伝播をより低減することが可能
になる。
【0026】さらに、本発明のエンジンのシール構造
は、上述の実施形態のような筒内噴射型エンジンに限定
されず、シリンダヘッドと吸気管との合わせ面とシリン
ダヘッドとロッカカバーとの合わせ面とが略同一面上に
位置するエンジンであれば広く適用することが可能であ
る。したがって、上述の実施形態のようにロッカカバー
の中央部に吸気管が接続されるエンジンのみならず、ロ
ッカカバーの端部に吸気管がオフセットして接続される
ようなエンジンであってもよい。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のエンジン
のシール構造によれば、シリンダヘッドとロッカカバー
との間に介装されるプレートにシリンダヘッドと吸気管
との合わせ面をシールする吸気管シール部とシリンダヘ
ッドとロッカカバーとの合わせ面のシールを行うロッカ
カバーシール部とを一体的に形成したことにより、吸気
管シール部の剛性を高めてシール性を確保しながらも吸
気管シール部に制振性を付与することができ、シリンダ
ヘッドから吸気管への振動の伝播を抑制することが可能
になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるプレートの構成を
示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるプレートの構成を
示す部分断面図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかるプレートのオイル
セパレート板を装着した状態での斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態としてのエンジンのシール
構造が適用されるエンジンの分解斜視図である。
【図5】(a)は本発明の一実施形態としてのエンジン
のシール構造が適用されるエンジンのロッカカバーの構
成を示す平面図、(b)はそのA−A断面図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかるプレートの変形例
を示す部分断面図である。
【図7】従来の筒内噴射型エンジンの分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダヘッド 3 ロッカカバー 4 吸気管 5,6 ブリーザ室 7,8 オイルセパレート板 21 プレート 21A 金属板 21B ゴム板 21C ゴムコート 21a ロッカカバーシール部 21b 吸気管シール部 22 吸気用孔 23 点火プラグ取付孔 26 ブローバイガス排出口 27 新気供給口 30 ビード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 祐子 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3J040 AA01 AA12 BA01 EA08 EA15 EA17 EA27 EA48 FA01 FA05 HA19 HA30

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドと吸気管との合わせ面と
    該シリンダヘッドとロッカカバーとの合わせ面とが略同
    一面上に位置するエンジンにおいて、上記のシリンダヘ
    ッドと吸気管との合わせ面、及び上記のシリンダヘッド
    とロッカカバーとの合わせ面のシールを行うエンジンの
    シール構造であって、 該シリンダヘッドと該ロッカカバーとの間に介装され、
    該ロッカカバーの下面を覆うプレートを備え、 該プレートに、上記のシリンダヘッドと吸気管との合わ
    せ面をシールする吸気管シール部と、上記のシリンダヘ
    ッドとロッカカバーとの合わせ面のシールを行うロッカ
    カバーシール部とが一体的に形成されたことを特徴とす
    る、エンジンのシール構造。
JP2000339645A 2000-11-07 2000-11-07 エンジンのシール構造 Withdrawn JP2002147282A (ja)

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