JP2002147270A - 排気浄化装置 - Google Patents

排気浄化装置

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JP2002147270A
JP2002147270A JP2000347115A JP2000347115A JP2002147270A JP 2002147270 A JP2002147270 A JP 2002147270A JP 2000347115 A JP2000347115 A JP 2000347115A JP 2000347115 A JP2000347115 A JP 2000347115A JP 2002147270 A JP2002147270 A JP 2002147270A
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒状態を適切に把握して浄化効率を安定し
て高く維持可能な排気浄化装置を提供する。 【解決手段】 触媒コンバータの下流側に設けられた第
1の排ガス検出手段により触媒コンバータの排ガス浄化
状態を検出する触媒浄化状態検出手段(S2)と、触媒コン
バータの下流側に設けられた第2の排ガス検出手段によ
り触媒コンバータの雰囲気が還元雰囲気にあるか酸化雰
囲気にあるかを検出する触媒雰囲気検出手段(S4)とを備
え、触媒浄化状態検出手段により触媒コンバータの排ガ
ス浄化状況の悪化が検出されたとき、触媒雰囲気検出手
段の検出結果に応じて触媒コンバータの雰囲気を該検出
結果と異なる雰囲気に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気浄化装置に係
り、詳しくは、触媒コンバータの排気浄化効率を高く維
持する技術に関する。
【0002】
【関連する背景技術】排気浄化触媒として使用される三
元触媒は、酸化雰囲気(リーン空燃比雰囲気)において
は酸素がHC(炭化水素)やCO(一酸化炭素)と反応
し易くHC、COを高効率で浄化可能である一方NOx
を浄化し難く(この状態を酸化被毒という)、還元雰囲
気(リッチ空燃比雰囲気)においては還元剤である多量
のHC、CO存在のもとNOxを高効率で浄化可能であ
る。
【0003】このようなことから、排気空燃比がリーン
空燃比或いはリッチ空燃比のどちらか一方に大きく偏っ
ているような場合には、NOxまたはHC、COのいず
れか一方が十分浄化されずに排出されてしまうという問
題がある。そこで、従来、担体にセリア(Ce)等の酸
素吸蔵機能(O2ストレージ機能)を有する物質を添加
した触媒やNOx吸蔵機能(NOxストレージ機能)を有
する物質を添加した触媒が知られている。このような触
媒を用いるようにすれば、酸化雰囲気でHC、COが浄
化されるとともに触媒内にO2がストレージされ且つN
Oxがストレージされ、一方、還元雰囲気において排気
中のNOxとともにストレージされたNOxが還元浄化さ
れるとともにストレージされたO2によってHC、CO
も浄化され、これにより浄化効率を向上させることが可
能である。
【0004】例えば、特開2000−104535号公
報に開示の技術によれば、触媒下流にNOxセンサを設
けるようにし、当該NOxセンサによってNOxの漏洩が
検出されると、酸化雰囲気においてNOx吸蔵能力が飽
和状態に達して酸化被毒状態となったとみなし、空燃比
をリッチ空燃比に切り換え、これにより触媒雰囲気を一
定期間に亘り還元雰囲気とするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、還元雰囲気
状態においては、CO等の還元剤が貴金属に吸着しやす
いためにNOxの貴金属への吸着が阻害され易いという
問題があり、また、上記セリア(Ce)はCeO2の状態
では水性ガス反応(CO+H2O → H2+CO2)を
促進し、これにより生成されたH2は(2NO+2H2
→ N2+2H2O)のように反応してNOxを浄化する
のであるが、還元雰囲気中にはCOが多いことから水性
ガス反応の不活性(CeO2+CO → Ce23+C
2)が起こり、この状態では水性ガス反応が促進され
ずにその分NOxの浄化効率が低下するという問題があ
る。(これらを総称して還元被毒という)。このこと
は、即ち、還元雰囲気であっても触媒下流にNOxが漏
洩する場合があることを示している。
【0006】つまり、上記公報に開示されるように、触
媒下流に設けたNOxセンサからの情報のみに基づいて
単純に空燃比切換を行うようにしていると、酸化被毒の
場合のみならず還元被毒によるNOxの浄化効率の低下
によりNOxが漏洩している場合であっても、触媒雰囲
気が還元雰囲気に維持され、意図に反してNOxの排出
が継続されてしまうという不都合が起こり得る。
【0007】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、触媒状態
を適切に把握して浄化効率を安定して高く維持可能な排
気浄化装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明では、内燃機関の排気通路に設
けられた触媒コンバータと、該触媒コンバータの下流側
に設けられた第1の排ガス検出手段により前記触媒コン
バータの排ガス浄化状態を検出する触媒浄化状態検出手
段と、前記触媒コンバータの下流側に設けられた第2の
排ガス検出手段により前記触媒コンバータの雰囲気が還
元雰囲気にあるか酸化雰囲気にあるかを検出する触媒雰
囲気検出手段と、前記触媒浄化状態検出手段により前記
触媒コンバータの排ガス浄化状況の悪化が検出されたと
き、前記触媒雰囲気検出手段の検出結果に応じて前記触
媒コンバータの雰囲気を該検出結果と異なる雰囲気に調
整する触媒雰囲気調整手段とを備えたことを特徴として
いる。
【0009】従って、触媒浄化状態検出手段によって触
媒コンバータの排ガス浄化状況の悪化が検出されると、
触媒雰囲気検出手段の検出結果に応じ、触媒雰囲気調整
手段によって触媒コンバータの雰囲気が該検出結果と異
なる雰囲気に調整される。つまり、触媒コンバータの排
ガス浄化状況の悪化が検出されたときに、触媒雰囲気が
酸化雰囲気である場合には還元雰囲気に切り換えられ、
一方触媒雰囲気が還元雰囲気である場合には酸化雰囲気
に切り換えられる。これにより、排ガス浄化状況が悪化
する触媒雰囲気が継続されて状況がさらに悪化してしま
うといったことが防止され、触媒コンバータの浄化効率
が安定して高く維持可能とされる。
【0010】また、請求項2の発明では、前記第1の排
ガス検出手段はNOxセンサであり、前記触媒浄化状態
検出手段は、該NOxセンサが所定量以上のNOxを検知
することにより排ガス浄化状況の悪化を検出することを
特徴としている。従って、NOxセンサにより所定量以
上のNOxが検知されて触媒浄化状態検出手段によって
触媒コンバータの排ガス浄化状況の悪化が検出される
と、触媒雰囲気調整手段により、触媒コンバータが酸化
被毒の状態にある場合には還元雰囲気に切り換えられ、
一方還元被毒の状態にある場合には酸化雰囲気に切り換
えられる。これにより、特に還元被毒の状態が意図に反
して継続されてしまうことが防止され、触媒コンバータ
の浄化効率が安定して高く維持可能とされる。
【0011】また、請求項3の発明では、前記第2の排
ガス検出手段は酸素センサであり、前記触媒雰囲気検出
手段は、該酸素センサの出力値に応じて前記触媒コンバ
ータの雰囲気が還元雰囲気にあるか酸化雰囲気にあるか
を検出することを特徴としている。従って、触媒コンバ
ータの雰囲気が還元雰囲気にあるのか或いは酸化雰囲気
にあるのかが触媒コンバータ下流の酸素センサによって
容易且つ確実に検出可能とされ、触媒コンバータの雰囲
気が適切に調整される。
【0012】また、請求項4の発明では、前記内燃機関
は所定の周期、振幅、デューティで空燃比をリーン空燃
比とリッチ空燃比間で強制的に変調可能な空燃比強制変
動手段を備え、前記触媒雰囲気調整手段は、前記触媒雰
囲気検出手段の検出結果に応じて前記空燃比強制変動手
段のリーン空燃比とリッチ空燃比の変調度合いを調整す
ることを特徴としている。
【0013】従って、空燃比強制変動手段を備え、空燃
比がリーン空燃比とリッチ空燃比間で強制的に変調され
ると、触媒コンバータの雰囲気が酸化雰囲気と還元雰囲
気との間で変動し、HC、COとNOxとが共に良好に
浄化されることになるが、触媒コンバータの排ガス浄化
状況の悪化が検出されると、空燃比強制変動手段のリー
ン空燃比とリッチ空燃比の変調度合いが調整されること
で触媒雰囲気が酸化雰囲気から還元雰囲気に、或いは還
元雰囲気から酸化雰囲気に適切に精度良く切り換えられ
ることになる。これにより、空燃比強制変動手段を備え
ている場合において、排ガス浄化状況が悪化する触媒雰
囲気が継続されて状況がさらに悪化してしまうことが防
止され、触媒コンバータの浄化効率が安定して高く維持
可能とされる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1を参照すると、車両に搭載さ
れた本発明に係る排気浄化装置の概略構成図が示されて
おり、以下同図に基づいて本発明に係る排気浄化装置の
構成を説明する。
【0015】同図に示すように、エンジン本体(以下、
単にエンジンという)1としては、例えば、燃料噴射モ
ードを切換えることで吸気行程での燃料噴射(吸気行程
噴射)とともに圧縮行程での燃料噴射(圧縮行程噴射)
を実施可能な筒内噴射型火花点火式ガソリンエンジンが
採用される。この筒内噴射型のエンジン1は、容易にし
て理論空燃比(ストイキオ)での運転やリッチ空燃比で
の運転(リッチ空燃比運転)の他、リーン空燃比での運
転(リーン空燃比運転)が実現可能である。
【0016】同図に示すように、エンジン1のシリンダ
ヘッド2には、各気筒毎に点火プラグ4とともに電磁式
の燃料噴射弁6が取り付けられており、これにより、燃
料を燃焼室内に直接噴射可能である。点火プラグ4には
高電圧を出力する点火コイル8が接続されている。ま
た、燃料噴射弁6には、燃料パイプ7を介して燃料タン
クを擁した燃料供給装置(図示せず)が接続されてい
る。より詳しくは、燃料供給装置には、低圧燃料ポンプ
と高圧燃料ポンプとが設けられており、これにより、燃
料タンク内の燃料を燃料噴射弁6に対し低燃圧或いは高
燃圧で供給し、該燃料を燃料噴射弁6から燃焼室内に向
けて所望の燃圧で噴射可能である。この際、燃料噴射量
は高圧燃料ポンプの燃料吐出圧Pinjと燃料噴射弁6の
開弁時間、即ち燃料噴射時間Tinjとから決定される。
【0017】シリンダヘッド2には、各気筒毎に略直立
方向に吸気ポートが形成されており、各吸気ポートと連
通するようにして吸気マニホールド10の一端がそれぞ
れ接続されている。また、シリンダヘッド2には、各気
筒毎に略水平方向に排気ポートが形成されており、各排
気ポートと連通するようにして排気マニホールド12の
一端がそれぞれ接続されている。
【0018】なお、当該筒内噴射型のエンジン1は既に
公知のものであるため、その構成の詳細については説明
を省略する。同図に示すように、吸気マニホールド10
には吸入空気量を調節する電磁式のスロットル弁14及
び当該スロットル弁14の開度θthを検出するスロット
ルポジションセンサ(TPS)16が設けられており、
さらに、スロットル弁14の上流には、吸入空気量を計
測するエアフローセンサ18が介装されている。エアフ
ローセンサ18としては、カルマン渦式エアフローセン
サが使用される。
【0019】一方、排気マニホールド12には排気管
(排気通路)20が接続されており、この排気管20に
は、排気浄化触媒装置として三元触媒(触媒コンバー
タ)30が介装されている。この三元触媒30は、担体
に活性貴金属として銅(Cu),コバルト(Co),銀
(Ag),白金(Pt),パラジウム(Pd),ロジウ
ム(Rh)等のいずれかを有するとともにセリア(C
e)が添加されており、酸素吸蔵機能(O2ストレージ機
能)を有した三元触媒として構成されている。つまり、
セリア(Ce)は排気空燃比がリーン空燃比である酸化
雰囲気中において酸素(O2)を吸着すると、排気空燃
比がリッチ空燃比となり還元雰囲気となってもそのO2
を吸着した状態を維持する性質を有しており、これによ
り、当該三元触媒30は還元雰囲気状態においても担体
表面に十分にO2を有してHC(炭化水素)やCO(一
酸化炭素)を酸化除去可能である。即ち、O2ストレー
ジ機能を有した当該三元触媒30は、酸化雰囲気でH
C、COを浄化できるのは勿論のこと、吸蔵されたO 2
により還元雰囲気中においてもNOxの浄化のみならず
これらHC、COを浄化可能である。
【0020】また、三元触媒30にはアルカリ土類金属
であるバリウム(Ba)も添加されており、当該三元触
媒30はNOx吸蔵機能(NOxストレージ機能)をも有
している。つまり、当該バリウム(Ba)は還元雰囲気
中ではCOと反応して触媒上に炭酸塩(BaCO3)と
して存在しているが、酸化雰囲気中ではNOxと反応し
て硝酸塩になり、一時的にNOxを吸蔵する性質を有し
ている。これにより、当該三元触媒30は見かけ上酸化
雰囲気状態においてもNOxを浄化可能である。なお、
このように硝酸塩として吸蔵されたNOxは、還元雰囲
気でCO存在のもとに放出され、還元除去される。これ
によりNOx吸蔵機能が再生される。
【0021】また、排気管20には、排気流速を測定す
る流速センサ22が配設されており、さらに、三元触媒
30の下流にはO2センサ(第2の排ガス検出手段、酸
素センサ)24及びNOxセンサ(第1の排ガス検出手
段)26が配設されている。O2センサ24は、酸素濃
度に応じて出力電圧が変化するものであり、空燃比がリ
ーン空燃比のときには低い電圧値を示す一方、理論空燃
比近傍で急増して空燃比がリッチ空燃比のときには高い
電圧値を示すようなセンサであり、NOxセンサ26は
NOx量を検出するセンサである。
【0022】また、入出力装置、記憶装置(ROM、R
AM、不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)、
タイマカウンタ等を備えたECU(電子コントロールユ
ニット)40が設置されており、このECU40によ
り、エンジン1を含めた燃焼制御装置の総合的な制御が
行われる。ECU40の入力側には、上述したTPS1
6、エアフローセンサ18、流速センサ22、O2セン
サ24及びNOxセンサ26等の各種センサ類が接続さ
れており、これらセンサ類からの検出情報が入力する。
【0023】一方、ECU40の出力側には、上述の燃
料噴射弁6や点火コイル8等の各種出力デバイスが接続
されており、これら各種出力デバイスには各種センサ類
からの検出情報に基づき演算された燃料噴射量、燃料噴
射時期、点火時期等がそれぞれ出力され、これにより、
燃料噴射弁6から適正量の燃料が適正なタイミングで噴
射され、点火プラグ4により適正なタイミングで火花点
火が実施される。
【0024】以下、このように構成された本発明に係る
排気浄化装置の作用を説明する。本発明に係る排気浄化
装置では、三元触媒30の能力を最大限発揮するため
に、ECU40によって空燃比をリッチ空燃比とリーン
空燃比との間で強制的に交互に振るようにしている(空
燃比強制変動手段)。つまり、ここでは、図2に示すよ
うに、空燃比(A/F)を一定期間(リーン時間)に亘
りリーン空燃比とした後一定期間リッチ空燃比とするよ
うに変調させ、リーン空燃比とリッチ空燃比とを周期的
に繰り返すようにしている。なお、変調波形は、ここで
は方形波であるが三角波であってもよい。
【0025】これにより、排気空燃比がリーン空燃比の
ときにはHC、COが良好に浄化されるとともに三元触
媒30のO2ストレージ機能によりO2が吸蔵され且つN
Oxストレージ機能によりNOxが吸蔵され、排気空燃比
がリッチ空燃比のときにはNOxが良好に浄化されると
ともに吸蔵されたO2によってHC、COが継続的に浄
化され続ける。
【0026】ところで、上述したように、排気空燃比が
リーン空燃比、即ち酸化雰囲気のときには、NOxスト
レージ機能によってNOxが一時的に吸蔵されるもの
の、NOx吸蔵能力が飽和状態に達すると、三元触媒3
0は酸化被毒状態となってそれ以上NOxを吸蔵でき
ず、一方、排気空燃比がリッチ空燃比、即ち還元雰囲気
のときには、当該還元雰囲気状態が長く継続されると、
CO等の還元剤が貴金属に吸着したり水性ガス反応の不
活性が起こり、三元触媒30は還元被毒状態となってそ
れ以上NOxを還元できないという現象が起こる。
【0027】そこで、本発明では、NOxが触媒下流に
不用意に漏洩しないよう、つまりリッチ空燃比とリーン
空燃比とが適切なタイミングで切り換わるよう空燃比強
制変動の変調度合いを調整するようにしており、即ち、
三元触媒30のNOx浄化効率が常時高く維持されるよ
う三元触媒30の最適化を図るようにしている。詳しく
は、図5に示すように、触媒下流に設けた酸素センサ、
即ちO2センサ24の出力値とNOx浄化効率との間に
は、O2センサ24の出力値が所定範囲となるように空
燃比をバランスよく変調制御すると高いNOx浄化効率
が得られるという関係があることが確認されており、こ
こでは、このように変調度合いを調整することで三元触
媒30の排気浄化効率の最適化を図るようにしている。
【0028】具体的には、例えば平均A/Fが所定値
(ストイキ近傍等)となるようにしながらリーン空燃比
とリッチ空燃比との値を調整することで空燃比をバラン
スよく変調制御し、O2センサ24の出力値が所定範囲
内に収まるようにする。図3を参照すると、当該変調度
合いの調整制御、即ち触媒最適化制御の制御ルーチンが
フローチャートで示されており、以下同図に基づき本発
明に係る触媒最適化制御の制御手順を説明する。
【0029】当該触媒最適化制御は、三元触媒30の下
流に設けられたO2センサ24とNOxセンサ26からの
情報に基づき行われる。先ず、ステップS1では、ガス
センサであるO2センサ24とNOxセンサ26とが活性
状態にあるか否かを判別する。つまり、O2センサ24
とNOxセンサ26とが適正に作動しているか否かを判
別する。判別結果が真(Yes)で、O2センサ24と
NOxセンサ26とが活性状態にあると判定されたら、
次にステップS2に進む。
【0030】ステップS2では、NOxセンサ26から
の検出情報に基づき、三元触媒30下流のNOx出力N
(n)が所定最小値Nminより小であるか否かを判別する
(触媒浄化状態検出手段)。判別結果が偽(No)でN
Ox出力N(n)が所定最小値Nmin以上であるような場
合、即ち触媒下流にNOxが漏洩していると判定された
場合にはステップS4に進む。一方、判別結果が真(Y
es)でNOx出力N(n)が所定最小値Nminより小、即
ち、触媒下流にNOxが漏洩していないと判定された場
合にはステップS3に進む。なお、NOx出力N(n)はN
Oxセンサ26の瞬時値が用いられるが、平滑化処理を
行った平均値を用いてもよい。
【0031】ステップS3では、所定最小値NminをN
Ox出力N(n)によって更新し、所定最小値Nminの学習
を行う。同時に、このときのO2センサ24からの検出
情報である出力S(n)を判定出力Sとして記憶する。な
お、これら所定最小値Nminや判定出力Sは固定値であ
ってもよいし、運転状態(例えば、エンジン回転速度、
体積効率、正味平均有効圧、排気マニホールド圧、排気
流量、吸気流量、車速、触媒温度、排気温度の少なくと
もいずれか一つ)に応じて変更するようなものであって
もよい。
【0032】ステップS4では、O2センサ24からの
検出情報である出力S(n)が上記記憶した判定出力Sよ
り小であるか否かを判別する(触媒雰囲気検出手段)。
つまり、ここでは、三元触媒30下流の酸素濃度に基づ
き、三元触媒30が酸化雰囲気であるか或いは還元雰囲
気であるかを判別する。なお、出力S(n)はO2センサ2
4の瞬時値が用いられるが、平滑化処理を行った平均値
を用いてもよい。
【0033】ステップS4の判別結果が偽(No)の場
合には、三元触媒30は還元雰囲気にあると判定でき、
一方、ステップS4の判別結果が真(Yes)の場合に
は、三元触媒30は酸化雰囲気にあると判定できる。つ
まり、上記ステップS2の判別結果が偽(No)であっ
て触媒下流にNOxが漏洩していると判定され、且つ、
ステップS4の判別結果が偽(No)で三元触媒30が
還元雰囲気にあると判定された場合には、NOxの漏洩
は上述したように還元被毒によるものと判断できる。一
方、ステップS2の判別結果が偽(No)であって触媒
下流にNOxが漏洩していると判定され、且つ、ステッ
プS4の判別結果が真(Yes)で三元触媒30が酸化
雰囲気にあると判定された場合には、NOxの漏洩は上
述したように酸化被毒によるものと判断できる。
【0034】そして、ステップS4の判別結果が真(Y
es)で三元触媒30が酸化雰囲気にある場合には、ス
テップS5において、実際に漏洩しているNOx量相当
値Nを(N=Nmin−(N(n)−Nmin))として求め、
一方、ステップS4の判別結果が偽(No)で三元触媒
30が還元雰囲気にある場合には、ステップS6におい
て、NOx量相当値NをN(n)とする。これにより、還元
被毒の場合にはNOx量相当値Nは所定最小値Nminに対
して大側の値として求められ、一方、酸化被毒の場合に
はNOx量相当値Nは所定最小値Nminに対して小側の値
として求められる。これにより、以降の演算における所
定最小値Nminとの比較において、Nが所定最小値Nmin
より大の場合には還元被毒状態として処理され、小の場
合には酸化被毒状態として処理される。
【0035】図4のステップS12では、次式(1)から
現在の空燃比の変調度合い、即ち周期Tに対するリーン
空燃比の時間(リーン時間tl)の比である空燃比デュ
ーティDを求め、当該デューティDが所定値D1より小
さいか否か(D<D1)を判別する。 (空燃比デューティ)D=(リーン時間)tl/(周期)T …(1) なお、3燃焼毎に空燃比を変更するような高周波での変
調の場合、デューティは所定期間(例えば1sec)に対
する所定期間中のリーン積算時間の比として求める。
【0036】また、リーン空燃比の値とリッチ空燃比の
値は運転条件に応じて最適な値に設定される。また、周
期Tについては、固定値(例えば1sec)であってもよ
いし、運転状態(例えば、排気流量、吸気流量、車速、
触媒温度、排気管温度、エンジン回転速度、正味平均有
効圧、図示平均有効圧、体積効率、排気マニホールド
圧、冷却水温、潤滑油温の少なくともいずれか一つ)に
応じて変更するようにしてもよい。
【0037】さらに、リーン空燃比時とリッチ空燃比時
のトルク差がないように点火時期、A/F等を設定する
と、フィーリングが改善される。ここに、三元触媒30
の排気浄化効率の最適化を図るべく空燃比をバランスよ
く変調制御するためには、O2センサ24の出力S(n)が
上記所定範囲となるように、即ちNOxセンサ26から
のNOx出力N(n)が所定最小値Nmin以上にならないよ
うに空燃比の変調度合い、即ちデューティDを設定すれ
ばよい。従って、デューティ制御を行う場合、吸気流量
計、燃料噴射弁等には作動のバラツキがあることを考慮
し、出力S(n)の所定の上限値に対応するデューティD1
と出力S(n)の所定の下限値に対応するデューティD2、
即ちNOx出力N(n)が所定最小値Nmin以上とならない
範囲に対応するデューティD1,D2は、実験により予め
設定(マッチング)されている。
【0038】ところが、吸気流量計、燃料噴射弁等の誤
差により、実際のリーン空燃比あるいはリッチ空燃比が
所望の範囲から外れている場合があり、このとき、空燃
比の変調度合いを調整しても出力S(n)を所定範囲内
に、つまりNOx出力N(n)を所定最小値Nminに抑える
ことができない。そこで、ここでは、デューティDが本
制御の出力S(n)の上限に対応したデューティD1より小
さいか否かを判別し、出力S(n)を当該所望の範囲内に
制御することができないくらい空燃比がリーン側にずれ
ている可能性の有無を判別する。
【0039】ステップS12の判別結果が真(Yes)
でデューティDが所定値D1より小さいと判定された場
合には、次にステップS14に進む。ステップS14で
は、NOxセンサ26からのNOx出力N(n)情報に基づ
く上記NOx量相当値Nが所定最小値上限値(Nmin+Δ
N)よりも小さいか否か(N<Nmin+ΔN)を判別す
る。即ち、O2センサ24からの検出情報である出力S
(n)が上記所定の下限値と所定の上限値との間の制御目
標値S1よりも小さいか否かを判別する。なお、ΔNは
不感帯を示す。
【0040】通常ならば、ステップS12の判別結果が
真(Yes)であれば、空燃比の指令値は過剰にリッチ
となっており、三元触媒30は還元雰囲気となり、出力
S(n)は制御目標値S1を越え、NOx量相当値Nは所定
最小値上限値(Nmin+ΔN)以上となるはずある。し
かしながら、ステップS12の判別結果が真(Yes)
でありながらステップS14の判別結果が真(Yes)
でNOx量相当値Nが所定最小値上限値(Nmin+ΔN)
よりも小さい場合には、上記吸気流量計、燃料噴射弁等
の異常により燃料噴射量、吸入空気量の実際値と測定値
との間に何らかの制御誤差が生じ、空燃比の指令値に対
して実際の空燃比がリーン空燃比寄りになっていると考
えられる。従って、ステップS14の判別結果が真(Y
es)の場合には、次にステップS16に進む。
【0041】ステップS16では、空燃比の指令値を実
際の空燃比に合わせるべく、空燃比の指令値を次式(2)
により補正する。つまり、上記所定のリーン空燃比及び
所定のリッチ空燃比の指令値を実際値との整合を図るべ
くリッチ側に補正する。即ち上下限A/Fリッチ化補正
を行う。 (補正A/F)(n)=(補正A/F)(n-1)+G1 …(2) ここに、G1は補正ゲインであり、NOxセンサ26の出
力N(n)と所定最小値Nminとの偏差に応じて増減する。
【0042】そして、ステップS12乃至ステップS1
6は、空燃比の指令値と実際の空燃比とが整合するまで
繰り返し実行される。一方、ステップS14の判別結果
が偽(No)でNOx量相当値Nが所定最小値上限値
(Nmin+ΔN)以上と判定された場合には、空燃比の
指令値と実際の空燃比との整合はとれていると考えられ
る。従って、この場合には、ステップS30に進み、N
Ox出力N(n)が所定最小値Nminとなるように空燃比の
変調度合いを調整する。即ち、この場合、三元触媒30
は還元被毒状態にあるので、空燃比の変調度合いを調節
することで、図2に示す平均A/Fをリーン空燃比寄り
に調整する(触媒雰囲気調整手段)。
【0043】変調度合いの調整方法としては、空燃比デ
ューティDを変える方法、酸化剤或いは還元剤の供給度
合い(即ち空燃比A/F)を変える方法等が考えられる
が、ここでは空燃比デューティDを変える方法を採用
し、次式(3)に示すように、リーン空燃比の時間比率を
大きく、つまり空燃比デューティDを大きくすることに
より平均A/Fをリーン化して変調度合いを調整する。
【0044】D(n)=D(n-1)+G3 …(3) ここに、G3は補正ゲインであり、NOxセンサ26の出
力N(n)と所定最小値Nminとの偏差に応じて増減する。
そして、このステップS30は、NOxセンサ26の出
力N(n)が所定最小値Nminとなるまで繰り返し実行され
る。
【0045】これにより、排気空燃比をリーン空燃比と
する酸化雰囲気状態とリッチ空燃比とする還元雰囲気状
態とをバランスよく変調させて変動させることができる
ことになり、三元触媒30の浄化効率の最適化が図られ
る。上記ステップS12の判別結果が偽(No)でデュ
ーティDが所定値D1以上と判定された場合には、次に
ステップS18に進む。
【0046】ステップS18では、今度はデューティD
が所定値D2より大きいか否か(D>D2)を判別す
る。判別値である所定値D2は上述したように出力S(n)
の所定の下限値に対応したデューティD2であり、ここ
ではデューティDが本制御の出力S(n)の下限に対応し
たデューティD2より大きいか否かを判別し、出力S(n)
を当該所望の範囲内に制御することができないくらい空
燃比がリッチ側にずれている可能性の有無を判別する。
【0047】ステップS18の判別結果が真(Yes)
でデューティDが所定値D2より大きいと判定された場
合には、次にステップS20に進む。ステップS20で
は、NOx量相当値Nが所定最小値下限値(Nmin−Δ
N)よりも大きいか否か(N>Nmin−ΔN)を判別す
る。即ち、O2センサ24からの検出情報である出力S
(n)が上記所定の下限値と所定の上限値との間の制御目
標値S1よりも大きいか否かを判別する。
【0048】通常ならば、ステップS18の判別結果が
真(Yes)であれば、空燃比の指令値は過剰にリーン
となっており、三元触媒30は酸化雰囲気となり、出力
S(n)は制御目標値S1を下回り、NOx量相当値Nは所
定最小値下限値(Nmin−ΔN)以下となるはずある。
しかしながら、ステップS18の判別結果が真(Ye
s)でありながらステップS20の判別結果が真(Ye
s)でNOx量相当値Nが所定最小値下限値(Nmin−Δ
N)よりも大きい場合には、上記吸気流量計、燃料噴射
弁等の異常により燃料噴射量、吸入空気量の実際値と測
定値との間に何らかの制御誤差が生じ、空燃比の指令値
に対して実際の空燃比がリッチ空燃比寄りになっている
と考えられる。従って、ステップS20の判別結果が真
(Yes)の場合には、次にステップS22に進む。
【0049】ステップS22では、空燃比の指令値を実
際の空燃比に合わせるべく、空燃比の指令値を次式(4)
により補正する。つまり、上記所定のリーン空燃比及び
所定のリッチ空燃比の指令値を実際値との整合を図るべ
くリーン補正する。即ち上下限A/Fリーン化補正を行
う。 (補正A/F)(n)=(補正A/F)(n-1)−G2 …(4) ここに、G2は補正ゲインであり、NOxセンサ26の出
力N(n)と所定最小値Nminとの偏差に応じて増減する。
【0050】そして、上記ステップS12乃至ステップ
S16と同様、ステップS18乃至ステップS22は、
空燃比の指令値と実際の空燃比とが整合するまで繰り返
し実行される。一方、ステップS20の判別結果が偽
(No)でNOx量相当値Nが所定最小値下限値(Nmin
−ΔN)以下と判定された場合には、空燃比の指令値と
実際の空燃比との整合はとれていると考えられる。従っ
て、この場合には、ステップS26に進み、NOx出力
N(n)が所定最小値Nminとなるように空燃比の変調度合
いを調整する。即ち、この場合、三元触媒30は酸化被
毒状態にあるので、空燃比の変調度合いを調節すること
で、図2に示す平均A/Fをリッチ空燃比寄りに調整す
る(触媒雰囲気調整手段)。
【0051】上記ステップS30と同様、ここでは、空
燃比デューティDを変える方法を採用し、次式(5)に示
すように、リッチ空燃比の時間比率を大きく、つまり空
燃比デューティDを小さくすることにより平均A/Fを
リッチ化して変調度合いを調整する。 D(n)=D(n-1)−G4 …(5) ここに、G4は補正ゲインであり、NOxセンサ26の出
力N(n)と所定最小値Nminとの偏差に応じて増減する。
【0052】そして、このステップS26は、NOxセ
ンサ26の出力N(n)が所定最小値Nminとなるまで繰り
返し実行される。これにより、やはり排気空燃比をリー
ン空燃比とする酸化雰囲気状態とリッチ空燃比とする還
元雰囲気状態とをバランスよく変調させて変動させるこ
とができることになり、三元触媒30の浄化効率の最適
化が図られる。
【0053】このように、ステップS26或いはステッ
プS30において空燃比デューティDが変更されると、
当該デューティDは所定値D1以上所定値D2以下の範囲
に入るようになる。従って、この場合には、ステップS
18の判別結果は偽(No)となり、次にステップS2
4に進む。ステップS24では、NOx量相当値Nが所
定最小値下限値(Nmin−ΔN)よりも小さいか否か
(N<Nmin−ΔN)を判別する。
【0054】同じく、ステップS28では、NOx量相
当値Nが所定最小値上限値(Nmin+ΔN)よりも大き
いか否か(N>Nmin+ΔN)を判別する。ステップS
24、ステップS28の判別結果がそれぞれ真(Ye
s)の場合には、前述したように、ステップS26或い
はステップS30において、三元触媒30が還元被毒状
態であるか酸化被毒状態であるかによって空燃比の変調
度合いが適正に調整され、その結果、NOx量相当値N
が不感帯Δ内のバラツキを許容して所定最小値Nminに
一致する。
【0055】これにより、NOxセンサ26の出力N(n)
を常に所定最小値Nminに抑えることになり、酸化雰囲
気状態と還元雰囲気状態とを常時バランスよく変調させ
て変動させ、三元触媒30の浄化効率を安定して最適な
状態に維持することができる。なお、上記実施形態で
は、式(2)乃至式(5)に基づいて上下限A/F及び平均A
/Fをリッチ化或いはリーン化したが、これらリッチ化
及びリーン化の処理を比例制御、積分制御、微分制御の
少なくともいずれか一つを用いて行うようにしてもよ
く、また、現代制御理論を用いて行うようにしてもよ
い。
【0056】また、上記実施形態では、排気通路に三元
触媒30のみ配設された場合を説明したが、本発明は、
排気通路に三元触媒が複数配設された場合にも適用可能
である。例えば、排気管後方に通常の三元触媒(後方触
媒)を配するとともにエンジン1の近傍に三元触媒(前
方触媒)を配し、それぞれの三元触媒の直下流にO2
ンサとNOxセンサを設けるようにし、低温始動時のよ
うな後方触媒を十分に活性できないような状況下では前
方触媒下流のO2センサ、NOxセンサの出力値を用いる
ようにし、一方後方触媒が十分活性した後は当該後方触
媒下流のO2センサ、NOxセンサの出力値を用いるよう
に切換えてもよい。なお、この切換えは運転状態(例え
ば、冷却水温、始動後経過時間、後方触媒温度、前方触
媒温度、排気温度の少なくともいずれか一つ)に基づい
て行えばよい。
【0057】また、上記実施形態では、空燃比強制変動
手段を備えて空燃比を強制変調させる場合を例に説明し
たが、これに限らず、通常の空燃比フィードバック制御
や通常は空燃比を変調させない制御等に本発明を適用す
ることもでき、この場合には、O2センサとNOxセンサ
の情報に基づいて空燃比をリッチ空燃比側或いはリーン
空燃比側に適正に反転させることになる。
【0058】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の請
求項1の排気浄化装置によれば、触媒コンバータの排ガ
ス浄化状況の悪化が検出されると、適切に、触媒雰囲気
が酸化雰囲気である場合には還元雰囲気に切り換えるよ
うにし、一方触媒雰囲気が還元雰囲気である場合には酸
化雰囲気に切り換えるようにするので、排ガス浄化状況
が悪化する触媒雰囲気が継続されて状況がさらに悪化し
てしまうことを防止でき、触媒コンバータの浄化効率を
安定して高く維持することができる。
【0059】また、請求項2の排気浄化装置によれば、
NOxセンサにより所定量以上のNOxが検知され、触媒
コンバータが酸化被毒の状態にある場合には還元雰囲気
に切り換えるようにし、一方還元被毒の状態にある場合
には酸化雰囲気に切り換えるようにするので、特に還元
被毒の状態が意図に反して不用意に継続されてしまうこ
とを防止でき、触媒コンバータの浄化効率を安定して高
く維持することができる。
【0060】また、請求項3の排気浄化装置によれば、
触媒コンバータの雰囲気が還元雰囲気にあるのか或いは
酸化雰囲気にあるのかを触媒コンバータ下流の酸素セン
サによって容易且つ確実に検出でき、触媒コンバータの
雰囲気を適切に調整することができる。また、請求項4
の排気浄化装置によれば、空燃比強制変動手段を備えて
いる場合には、触媒コンバータの排ガス浄化状況の悪化
が検出されると、空燃比強制変動手段のリーン空燃比と
リッチ空燃比の変調度合いを調整するようにして触媒雰
囲気を酸化雰囲気から還元雰囲気に、或いは還元雰囲気
から酸化雰囲気に適切に切り換えるようにでき、これに
より、排ガス浄化状況が悪化する触媒雰囲気が継続され
て状況がさらに悪化してしまうことを防止でき、触媒コ
ンバータの浄化効率を安定して高く維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両に搭載された本発明に係る排気浄化装置の
概略構成図である。
【図2】空燃比(A/F)の変調波形を示す図である。
【図3】本発明に係る変調度合いの調整制御、即ち触媒
最適化制御の制御ルーチンを示すフローチャートの主要
部である。
【図4】図3に続く、触媒最適化制御の制御ルーチンを
示すフローチャートの残部である。
【図5】触媒下流O2センサ出力値とNOx浄化効率との
関係を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 4 点火プラグ 6 燃料噴射弁 10 吸気マニホールド 12 排気マニホールド 14 スロットル弁 16 スロットルポジションセンサ(TPS) 18 エアフローセンサ 20 排気管(排気通路) 24 O2センサ(第2の排ガス検出手段、酸素セン
サ) 26 NOxセンサ(第1の排ガス検出手段) 30 三元触媒(触媒コンバータ) 40 ECU(電子コントロールユニット)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/02 301 F02D 41/02 305 305 41/04 305A 41/04 305 B01D 53/36 ZABB Fターム(参考) 3G091 AA17 AA24 AA28 AB03 AB08 AB09 BA07 BA11 BA27 BA31 BA33 CB02 CB03 CB05 CB07 DA01 DA02 DA06 DA10 DB01 DB06 DB10 DC01 EA01 EA05 EA07 EA16 EA17 EA18 EA21 EA30 EA32 EA33 EA34 EA39 FB10 FB11 FB12 GB01W GB03Y GB04W GB04Y GB05W GB06W GB07W HA08 HA18 HA36 HA37 HA42 3G301 HA01 HA04 HA18 JA21 LA03 LB04 MA01 MA03 MA19 NA01 NA03 NA04 NA05 ND03 ND05 ND21 ND41 ND45 NE13 NE15 NE19 PA05Z PA11Z PD01Z PD04Z PD08Z PD16Z 4D048 AA06 AA13 AA18 AB01 AB02 BA19X BA30X BA31X BA33X BA34X BA35X BA37X DA01 DA02 DA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられた触媒コ
    ンバータと、 該触媒コンバータの下流側に設けられた第1の排ガス検
    出手段により前記触媒コンバータの排ガス浄化状態を検
    出する触媒浄化状態検出手段と、 前記触媒コンバータの下流側に設けられた第2の排ガス
    検出手段により前記触媒コンバータの雰囲気が還元雰囲
    気にあるか酸化雰囲気にあるかを検出する触媒雰囲気検
    出手段と、 前記触媒浄化状態検出手段により前記触媒コンバータの
    排ガス浄化状況の悪化が検出されたとき、前記触媒雰囲
    気検出手段の検出結果に応じて前記触媒コンバータの雰
    囲気を該検出結果と異なる雰囲気に調整する触媒雰囲気
    調整手段と、 を備えたことを特徴とする排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の排ガス検出手段はNOxセン
    サであり、前記触媒浄化状態検出手段は、該NOxセン
    サが所定量以上のNOxを検知することにより排ガス浄
    化状況の悪化を検出することを特徴とする、請求項1記
    載の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の排ガス検出手段は酸素センサ
    であり、前記触媒雰囲気検出手段は、該酸素センサの出
    力値に応じて前記触媒コンバータの雰囲気が還元雰囲気
    にあるか酸化雰囲気にあるかを検出することを特徴とす
    る、請求項1または2記載の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記内燃機関は所定の周期、振幅で空燃
    比をリーン空燃比とリッチ空燃比間で強制的に変調可能
    な空燃比強制変動手段を備え、 前記触媒雰囲気調整手段は、前記触媒雰囲気検出手段の
    検出結果に応じて前記空燃比強制変動手段のリーン空燃
    比とリッチ空燃比の変調度合いを調整することを特徴と
    する、請求項1乃至3のいずれか記載の排気浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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