JP2002147179A - 裏込めグラウト材の製造方法 - Google Patents
裏込めグラウト材の製造方法Info
- Publication number
- JP2002147179A JP2002147179A JP2000349166A JP2000349166A JP2002147179A JP 2002147179 A JP2002147179 A JP 2002147179A JP 2000349166 A JP2000349166 A JP 2000349166A JP 2000349166 A JP2000349166 A JP 2000349166A JP 2002147179 A JP2002147179 A JP 2002147179A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- mortar
- slurry
- grout material
- bentonite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
トの低減を図ること。 【解決手段】 裏込めグラウト材Gは、水Wと、ベント
ナイトBと、水硬性セメントCと、細骨材sとを用いて
作製される。グラウト材Gは、ベントナイトスラリーS
とモルタルMとに分けて、それぞれ別の場所で作製され
る。スラリーSは、構築するトンネル10の抗口近傍に
作泥装置12を設置して、ここで作製される。モルタル
Mは、レディーミクスコンクリート工場で、セメントC
と細骨材sと水とを用いて作製される。モルタルMは、
混合,攪拌が可能なドラム18に収容され、トンネル1
0の構築現場まで搬送される。運搬車16により搬送さ
れたモルタルMには、タンク12d内に収容されている
スラリーSが所定量添加され、ドラム18を高速回転さ
せることにより、モルタルMとスラリーSとを混合,攪
拌させて、裏込めグラウト材Gが作製される。
Description
材の製造方法に関し、特に、トンネル裏込めに用いるグ
ラウト材を、モルタルとベントナイトなどの膨潤性材料
とを混合して作製する方法の改良技術に関するものであ
る。
グラウト材には、必要な個所、例えば、空洞部にだけ充
填することができる限定注入を可能にするために、加圧
や振動の印加により容易に流動する可塑性を備えている
ことが望ましい。
て、モルタルに水膨潤性のベントナイトを添加して、可
塑性を得るようにしていた。このような構成のグラウト
材は、通常、構築するトンネルの坑口近傍に、セメン
ト,ベントナイト,細骨材の収納サイロを設置し、注入
作業を行うときに、サイロから必要な量の材料を計量器
で計量し、ミキサーなどの機械を使用して、グラウト材
を製造し、その後これを坑内に搬入して、空洞部に注入
していた。
製造方法には、以下に説明する課題があった。
来の製造方法では、構築するトンネルの坑口近傍に、セ
メント,ベントナイト,細骨材の収納サイロを設置し、
計量器やミキサーなどもサイロの近傍に隣接設置してい
たので、抗口近傍に広い敷地が必要となり、また、グラ
ウト材を製造する際には、計量器やミキサーなどの操作
に複数の作業員が必要になり、敷地の確保ができない場
合には、施工が困難になるとともに、コストも高くなる
という問題があった。
に集中して大量に注入する必要があるが、このような場
合に、計量器で複数種の材料を正確に計量するには、時
間がかかり、注入作業の施工能率も低下する。
てなされたものであって、その目的とするところは、抗
口近傍に広い敷地を必要とせず、製造コストの低減と、
注入作業能率の低下を防止できる裏込めグラウト材の製
造方法を提供することにある。
に、本発明は、水と、水硬性セメントと、ベントナイト
などの水膨潤性物質と、骨材とを含む裏込めグラウト材
の製造方法において、前記水膨潤性物質と前記水とを、
トンネル抗口近傍で混合・攪拌してスラリーを作製し、
前記セメントと骨材および水とをレディーミクスコンク
リート工場で混合してモルタルを作製し、作製されたモ
ルタルを、運搬車の混合,攪拌が可能なドラムに収容し
てトンネル構築現場まで運搬し、前記ドラム内に収納さ
れている前記モルタルに前記スラリーを添加した後に、
混合攪拌してグラウト材を作製するようにした。このよ
うに構成した裏込めグラウト材の製造方法によれば、ト
ンネル抗口近傍では、水膨潤性物質と水とを混合・攪拌
してスラリーを作製するだけなので、それほど広い敷地
面積を必要としない。また、モルタルは、セメントと骨
材および水とをレディーミクスコンクリート工場で混合
して作製し、作製されたモルタルを、運搬車の混合,攪
拌が可能なドラムに収容してトンネル構築現場まで運搬
し、ドラム内に収納されているモルタルにスラリーを添
加した後に、混合攪拌してグラウト材を作製するので、
作業員は、スラリーの作製およびその添加要員だけで済
み、せいぜい2名程度いればよい。さらに、モルタル
は、レディーミクスコンクリート工場で作製するので、
高品質のものを大量に安定した状態で、必要に応じて供
給することができる。また、本発明では、水膨潤性物質
と水と混合・攪拌してスラリーを作製し、作製されたス
ラリーをモルタルと混練するので、水硬性セメントの水
和により発生するカルシウムイオンが、水膨潤性物質を
膨潤させる際に存在しないので、カルシウムイオンが水
膨潤性物質の膨潤作用に影響を及ぼすことがなくなる。
本発明の製造方法では、前記スラリーは、前記水膨潤性
物質と前記水とを混合・攪拌した後に、所定時間静置し
て、前記水膨潤性物質を十分に膨潤・分散させることが
できる。この構成によれば、水膨潤性物質は、水膨潤性
物質と水とを混合・攪拌した後に、所定時間静置して、
前記水膨潤性物質を十分に膨潤・分散させるので、グラ
ウト材の粘性を高め、可塑性を得るのに必要な量だけ添
加すればよく、水膨潤性物質の添加量の低減を図ること
ができる。また、特に、水膨潤性物質の添加量が低減す
ると、裏込めグラウト材の単位水量を多くすることがで
きるので、グラウト材の比重が小さくなり、トンネル裏
込めに用いる場合には、覆工部の荷重を軽減することが
できる。
について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1
は、本発明にかかる裏込めグラウト材の製造方法の一実
施例を示している。
では、裏込めグラウト材Gが、水Wと、ベントナイト
(水膨潤性物質)Bと、水硬性セメントCと、細骨材s
とを用いて作製される。
は、ベントナイトスラリーSとモルタルMとに分けて、
それぞれ別の場所で作製される。すなわち、ベントナイ
トスラリーSは、構築するトンネル10の抗口近傍に作
泥装置12を設置して、ここで作製される。
12aと、顆粒状のベントナイトBを収容するサイロ1
2bと、ミキサ12cと、スラリータンク12dとを備
えている。
WとベントナイトBとを計量して、ミキサ12cにより
これらを混合,攪拌して、所定配合比のベントナイトス
ラリーSを予め作製し、これをスラリータンク12d内
に収容しておく。
クリート工場で、セメントCと細骨材sと水とを用い
て、バッチャープラント14で所定配合にて作製され
る。作製されたモルタルMは、運搬車16の混合,攪拌
が可能なドラム18に収容され、トンネル10の構築現
場まで搬送される。
搬送されたモルタルMには、スラリータタンク12d内
に収容されているベントナイトスラリーSが所定量添加
される。
は、ドラム18内に収容されているモルタルMに注入す
ることにより行われ、所定量のベントナイトスラリーS
が注入されると、ドラム18を高速回転させることによ
り、モルタルMとベントナイトスラリーSとを混合,攪
拌させて、裏込めグラウト材Gが作製される。
材Gは、その後、同じ運搬車16によりトンネル10内
の注入現場まで搬送され、ホッパ20内に投入される。
Gは、ポンプ22に接続された注入管24を介して、ト
ンネル10の覆工部の背面側に存在する空洞部26に注
入充填される。
込めグラウト材Gの配合比率の一例と、同グラウト材G
の作製に用いるモルタルMおよびベントナイトスラリー
Sの配合比をそれぞれ示している。
製造方法によれば、トンネル抗口近傍では、ベントナイ
ト(水膨潤性物質)Bと水Wとを混合・攪拌してスラリ
ーSを作製するだけなので、それほど広い敷地面積を必
要としない。
および水Wとをレディーミクスコンクリート工場で混合
して作製し、作製されたモルタルMを、運搬車16の混
合,攪拌が可能なドラム18に収容してトンネル10の
構築現場まで運搬し、ドラム18内に収納されているモ
ルタルMにスラリーSを添加した後に、混合攪拌してグ
ラウト材Gを作製するので、作業員は、スラリーSの作
製およびその添加要員だけで済み、せいぜい2名程度い
ればよく、製造コストの低減を図れる。
ンクリート工場で作製するので、高品質のものを大量に
安定した状態で、必要に応じて供給することができ、裏
込め作業の能率の向上を図ることができる。
(水膨潤性物質)Bと水Wとを混合・攪拌してスラリー
Sを作製し、作製されたスラリーSをモルタルMと混練
するので、水硬性セメントCの水和により発生するカル
シウムイオンが、ベントナイト(水膨潤性物質)Bを膨
潤させる際に存在しないので、カルシウムイオンがベン
トナイト(水膨潤性物質)Bの膨潤作用に影響を及ぼす
ことがなくなる。
に排除するには、ベントナイトスラリーSは、ベントナ
イト(水膨潤性物質)Bと水Wとを混合・攪拌した後
に、所定時間静置して、ベントナイト(水膨潤性物質)
Bを十分に膨潤・分散させることである。
性物質)Bと水Wとを混合・攪拌しした後に、十分に膨
潤・分散させるので、グラウト材Gの粘性を高め、可塑
性を得るのに必要な量だけ添加すればよく、ベントナイ
ト(水膨潤性物質)Bの添加量の低減を図ることができ
る。
質)Bの添加量が低減すると、裏込めグラウト材Gの単
位水量を多くすることができるので、グラウト材Gの比
重が小さくなり、トンネル裏込めに用いる場合には、覆
工部の荷重を軽減することができる。
かかる裏込めグラウト材の製造方法によれば、抗口近傍
に広い敷地を必要とせず、製造コストの低減と、注入作
業能率の低下を防止できる。
一実施例を示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 水と、水硬性セメントと、ベントナイト
などの水膨潤性物質と、骨材とを含む裏込めグラウト材
の製造方法において、 前記水膨潤性物質と前記水とを、トンネル抗口近傍で混
合・攪拌してスラリーを作製し、 前記セメントと骨材および水とをレディーミクスコンク
リート工場で混合してモルタルを作製し、作製されたモ
ルタルを、運搬車の混合,攪拌が可能なドラムに収容し
てトンネル構築現場まで運搬し、 前記ドラム内に収納されている前記モルタルに前記スラ
リーを添加した後に、混合攪拌してグラウト材を作製す
ることを特徴とする裏込めグラウト材の製造方法。 - 【請求項2】 前記スラリーは、前記水膨潤性物質と前
記水とを混合・攪拌した後に、所定時間静置して、前記
水膨潤性物質を十分に膨潤・分散させることを特徴とす
る請求項1記載の裏込めグラウト材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000349166A JP3577276B2 (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | 裏込めグラウト材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000349166A JP3577276B2 (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | 裏込めグラウト材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002147179A true JP2002147179A (ja) | 2002-05-22 |
JP3577276B2 JP3577276B2 (ja) | 2004-10-13 |
Family
ID=18822622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000349166A Expired - Lifetime JP3577276B2 (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | 裏込めグラウト材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3577276B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009001466A (ja) * | 2007-06-25 | 2009-01-08 | Ohbayashi Corp | 再生微粉を用いた可塑性グラウト材の製造方法 |
-
2000
- 2000-11-16 JP JP2000349166A patent/JP3577276B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009001466A (ja) * | 2007-06-25 | 2009-01-08 | Ohbayashi Corp | 再生微粉を用いた可塑性グラウト材の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3577276B2 (ja) | 2004-10-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100766626B1 (ko) | 그라우트재 | |
Todaro et al. | Two component backfilling in shield tunneling: laboratory procedure and results of a test campaign | |
JP4506024B2 (ja) | 裏込めグラウト材の製造方法 | |
US4984933A (en) | Grouting method and apparatus | |
CN106514874A (zh) | 一种砂浆搅拌控制系统 | |
CN202318590U (zh) | 一种无机胶凝材料连续搅拌系统 | |
JP6274432B2 (ja) | セメントミキシングシステム車 | |
JP2002147179A (ja) | 裏込めグラウト材の製造方法 | |
KR102653241B1 (ko) | 콘크리트, 특히 초기 강도가 높은 콘크리트를 생산하는 장치 및 방법 | |
CN206123946U (zh) | 一种温度可控的混凝土制造系统 | |
JP5242512B2 (ja) | コンクリート組成物の製造方法とその装置 | |
JP2003191224A (ja) | 生コンクリートの製造方法および製造装置 | |
JP2001214163A (ja) | 補修用空洞裏込充填材、それを用いた充填工法及びその硬化体 | |
JP6274433B2 (ja) | セメントミキシングシステム車 | |
JP6363988B2 (ja) | セメントミルクの製造方法及び製造装置 | |
CN106426567A (zh) | 一种温度可控的混凝土制造系统 | |
JP2002307422A (ja) | 水硬性混合物の製造方法 | |
KR200337608Y1 (ko) | 분체믹서를 이용한 레미콘 제조장치 | |
JP3453579B2 (ja) | 隙間充填用モルタルの製造方法 | |
CN218535151U (zh) | 一种混凝土预拌配料机 | |
JP6679685B2 (ja) | 流動化処理土の製造方法及びその装置 | |
CN214238821U (zh) | 一种多层次搅拌装置 | |
JP3501373B2 (ja) | 速硬性軽量充填モルタル | |
CN220677613U (zh) | 一种混凝土速凝剂配料混合装置 | |
CN212072404U (zh) | 一种建筑混泥土搅拌装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040709 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3577276 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716 Year of fee payment: 7 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716 Year of fee payment: 7 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140716 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |