JP2002146901A - デッキ - Google Patents

デッキ

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JP2002146901A
JP2002146901A JP2000344297A JP2000344297A JP2002146901A JP 2002146901 A JP2002146901 A JP 2002146901A JP 2000344297 A JP2000344297 A JP 2000344297A JP 2000344297 A JP2000344297 A JP 2000344297A JP 2002146901 A JP2002146901 A JP 2002146901A
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JP2000344297A
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Masayori Takahashi
正順 高橋
Seigo Aizaki
清吾 相崎
Hiromi Shin
博巳 進
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】歩行の際に危険箇所となる止着具頭部のデッキ
表面への突出を排除し、デッキの安全性を高めるととも
に、施工性にも優れ、デッキ面上の排水性も高めた庇の
機能も有するデッキを提供する。 【解決手段】スラブ上に並設された根太8上に敷設され
たデッキ材11には上縁部19と下縁部20とを有する
連結溝18が設けられ、長尺固定部材21には、根太8
と接合される取付板部22と、デッキ材11の間隙を規
制するスペーサ部24と、デッキ材11と係合する係止
部25とが設けられる。長尺固定部材21の係止部25
が連結溝18に挿入されるとともに係止部25の先端縁
が連結溝18の上縁部19又は下縁部20のいずれか一
方の内面と係合され、スペーサ部24に下縁部20が当
接された状態で取付板部22が根太8に止着具91にて
取り付けられることによりデッキ材11が所定間隔を隔
てて根太8上に固定されてなるデッキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物に付設さ
れて床面を形成するデッキに関する。特に、デッキ材間
の隙間から雨水等の水が滴下することを嫌う、後付け工
法によるテラス、バルコニー等に好適なデッキに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から床仕上において、床材の接合方
法には図10に示すような(a)突付けや、(b)実矧
ぎ等の方法が用いられている。
【0003】図10(a)の突付けは、単にデッキ材A
同士を突き合わせただけの接合で、材表面から釘やビス
等の止着具Bを用いて根太に固定する。
【0004】一方、図10(b)の実矧ぎは、デッキ材
Cの長手側面である板傍の一方に凸型の突起(実)Dを
形成し、もう一方をそれに合わせて小穴Eを突いて差し
合わせる矧ぎ合わせ法である。留め付けは、実Dの付け
根部分に斜めに釘打ちFされ、矧ぎ合わせ後は釘が見え
なくなる。
【0005】前者の場合は、デッキ材に加工を施す必要
もなく、固定も単に止着具を根太に打ち込む或いはねじ
込む等するだけでよいため、作業性に優れており、後者
の場合は、固定用の釘等が見えないため見栄えがよい、
などそれぞれに優れた点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、突付け
を採用したデッキの場合、デッキ表面には止着具の頭部
が突出するため、歩行の際にこの頭部でけがをしたりす
るなど安全面で問題があった。特に木製のデッキの場
合、デッキは一般に屋外に設けられ風雨にさらされるこ
とから、材の変形や腐朽が発生し易く、これによって止
着具の頭部がデッキ表面に簡単に突出するため、安全性
に劣っていた。また、雨水がデッキ材間の間隙からデッ
キ下方に直接排水されてしまうため、特に後付け工法に
よる2階テラスや2階バルコニーにあっては、庇として
の機能を求めることはできなかった。
【0007】一方、実矧ぎを採用したデッキの場合、止
着具がデッキ面上には現れないため、突付けにおけるよ
うな安全面での問題はないが、デッキ材間に隙間を有し
ないため、雨水の排水が円滑に行われない。このため、
いつまでもデッキ材上に雨水が溜まったままになり易
く、そこに塵等が溜まってデッキ材表面を汚損するな
ど、排水性及び防汚性に劣っていた。
【0008】本発明は以上のような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、木材を使用した
デッキにあったような、歩行の際に危険個所となる、止
着具のデッキ表面への突出を排除したデッキの実現にあ
る。加えて、作業性及び施工性に優れ、デッキ面上に溜
まる水の排水性及び防汚性をも高め、しかも後付け工法
による2階テラスや2階バルコニーとしては庇の機能も
発揮し得るデッキを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、床面を形成する複数のデッキ材が所定間
隔を隔てて根太上に敷設され、各デッキ材はデッキ材間
において長尺固定部材により連結されるとともに根太に
固定されたデッキであって、前記デッキ材にはその板傍
に上縁部と下縁部とを有する連結溝が設けられ、前記長
尺固定部材はデッキ材とほぼ同じ長さに形成され、根太
と接合される取付板部と、この取付板部の両端から立ち
上げ形成されたスペーサ部と、これらスペーサ部の先端
からそれぞれ延設され、デッキ材の前記上縁部又は下縁
部と先端縁で係合する係止部とを有し、長尺固定部材の
係止部が連結溝に挿入されるとともに係止部の先端縁が
連結溝の上縁部又は下縁部の内面と係合され、且つ、長
尺固定部材のスペーサ部にデッキ材の下縁部が当接され
た状態で取付板部が根太に止着具にて取り付けられるこ
とによりデッキ材が所定間隔を隔てて根太上に固定され
てなることを特徴としている。
【0010】この発明によれば、デッキ材の表面に止着
具が一切現れないため、止着具の頭部でけがをするとい
った事故は発生しない。デッキ材は長尺固定部材と係合
され、この長尺固定部材を介して根太に固定されるの
で、デッキ材の固定作業が容易である。しかも長尺固定
部材のスペーサ部によりデッキ材同士の間に所定間隔の
隙間が形成されるので、デッキ材上の雨水はこの隙間を
通じて速やかにデッキ材下方に排出される。さらに、長
尺固定部材はその長さがデッキ材の長さとほぼ同じとさ
れており、且つスペーサ部内が雨樋として機能するの
で、デッキ材の隙間から排出された雨水が長尺固定部材
に導かれてデッキの側方に排水される。このためデッキ
下方に雨滴がみだりに落下しない。
【0011】前記連結溝には、その上縁部又は下縁部の
いずれか一方の内面にデッキ材の長手方向に沿う複数条
の凹凸が設け、この凹凸と長尺固定部材の係止部の先端
縁とを係合させてもよい。
【0012】このようにすれば、長尺固定部材の成形上
の寸法誤差や、デッキ材の施工誤差が生じても、所定
の、長尺固定部材とデッキ材との係合状態を確保するこ
とができる。
【0013】また、前記連結溝には、その上縁部又は下
縁部のいずれか一方の内面にデッキ材の長手方向に沿う
1本の突条を設け、この突条の基部と長尺固定部材の係
止部の先端縁とを係合させてもよい。
【0014】このようにすれば、長尺固定部材とデッキ
材の係合がより確実なものとなる。
【0015】さらに、前記長尺固定部材には、その係止
部の先端縁に複数の係止爪を形成してもよい。
【0016】このようにすれば、デッキ材側に上記突条
や凹凸を設けなくとも、長尺固定部材とデッキ材との係
合を確実に行わせることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に関
し、図面を参照して説明する。ここでは、本発明に係る
デッキを、後付け工法によるテラス、バルコニー等に対
して用いた場合について説明する。
【0018】―デッキの全体構成の説明― 根太上に敷設されて床面を形成するデッキ材と、各デッ
キ材を連結させる長尺固定部材とを有し、デッキ材はそ
の長手側面である板傍にそれぞれ連結溝が設けられ、こ
の連結溝内に長尺固定部材の係止部が挿入され、連結溝
の上縁部又は下縁部の内面と長尺固定部材の係止部とが
係合されてなるデッキである。デッキ材の材料は特に限
定されないが、本実施の形態においては、木粉60%、
ポリエチレン40%の混合剤である合成木材が用いられ
る。この合成木材は加工性、耐久性に優れた木質風合い
の成型材である。木粉、ポリエチレンともに廃材の利用
が可能であり、合成木材自体も再利用が可能な材料とし
て使用される。デッキ材に備えられた連結溝は、上縁部
と下縁部とを有し、上縁部と下縁部とでは、上縁部の方
が下縁部よりも突出した構造となっている。長尺固定部
材は、取付板部にビス孔を有し、ビスを用いて長尺固定
部材と根太とを固定する。
【0019】本発明に係るこのようなデッキは、デッキ
材の連結溝の形態と長尺固定部材の形態にそれぞれ複数
のパターンがあり、その組み合わせにより複数の実施形
態が存在する。本実施の形態においては、3種類の実施
形態及びその施工手順について説明するが、前述の全体
構成は両者に共通である。
【0020】<第1実施形態>図1は、本発明に係るデ
ッキのうち第1の実施形態を示す斜視図である。また図
2(a)は、長尺固定部材の底面側を、同図(b)は同
上面側をそれぞれ示す斜視図、図3は本実施形態のデッ
キを示す断面図である。
【0021】デッキ材11は、その内部に複数本の中空
部15を有する長尺体であり、前述したように合成木材
を素材とした成形部材である。図1において、符号12
は表面板、13は底面板、また14は隔壁を示す。
【0022】デッキ材11の側面のうち小口16は、デ
ッキ材11断面として内部の中空部15が露出してい
る。一方、デッキ材11の板傍17には、その長手方向
に沿って溝状の連結溝18が形成されている。
【0023】連結溝18は、上縁部19と下縁部20と
を有し、図1又は図3に示されるように上縁部19の方
が下縁部20より水平方向への突出長さが長く設定され
ている。このように上縁部19と下縁部20の突出長さ
を異ならせることにより、デッキ材11を根太8上に敷
設したとき、隣接するデッキ材11の表面板12同士の
間隔を雨水の排水を妨げない範囲で狭くすることができ
るように図られている。
【0024】下縁部20には、その内面に、デッキ材1
1の長手方向に沿う複数条の凹凸20aが設けられてい
る。この凹凸20aの本数は任意である。
【0025】長尺固定部材21は、デッキ材11同士を
連結するとともにデッキ材11を根太8に固定するため
のものである。この長尺固定部材21は、図2に示すよ
うに、デッキ材の長さとほぼ同じ長さで形成され、取付
板部22と、スペーサ部24と、係止部25とを有して
いる。
【0026】取付板部22は、根太8と接合される部分
であり、長尺固定部材21の底面を形成している。この
取付板部22には、ほぼ全長にわたって多数のビス孔2
3が適当な間隔を隔てて設けられている。長尺固定部材
21は、ビス91を用い、このビス孔23を介して根太
8に取り付けられる。そのため、取付板部22に設けら
れる各ビス孔23の間隔は、デッキ材11が載置される
各根太8の間隔に等しく設定されている。
【0027】このスペーサ部24は、取付板部22の両
端から立ち上げ形成されている。スペーサ部24は、隣
接するデッキ材11間にあって、下縁部20の端面と当
接し、デッキ材11の相互間隔を保持させる。また、デ
ッキ面に雨水等の水が溜まると、隣接するデッキ材11
の上縁部19同士によって形成される僅かな隙間からこ
の水は浸入する。浸入した水は長尺固定部材21を介し
てデッキ外へ排水させることが可能である。すなわち、
長尺固定部材21は、取付板部22とスペーサ部24の
両者によって形成される通水溝の機能をも備えている。
したがってスペーサ部24は図3に示されるように、浸
入した水を確実に受け、デッキ材11の連結溝18に溜
まることのないよう、スペーサ部24の立ち上げ長さ
は、デッキ材11の厚み分から上縁部19の厚み分を除
いた寸法よりやや短い寸法に設定されている。
【0028】係止部25は、その先端縁においてデッキ
材11の上記凹凸20aと係合されるものである。この
係止部25は、スペーサ部24の先端部をそれぞれ外方
に向け水平に折曲するとともに、さらにその先端をスペ
ーサ部24側に向けて斜め下方に折り返すことにより形
成されている。
【0029】<第1実施形態の施工手順>つづいて、上
記のような構成をとるデッキ1の施工手順について説明
する。
【0030】まず、デッキスペースを形成しようとする
テラスやバルコニーの根太8上に、各根太8と直交する
向きで、デッキ面の最端部からデッキ材11を配置す
る。この最端に位置するデッキ材11だけは、デッキ材
11の表面板12上から、根太8や図示しない骨組等の
横架材にビス92を用いて固定する。
【0031】次に、デッキ材11の長手側面から、連結
溝18に長尺固定部材21の係止部25の一方を差し込
む。長尺固定部材21のスペーサ部24が、下縁部20
の端面に当接する位置まで係止部25を差し込むと、同
時に下縁部20に設けられた凹凸20aにおいては、凹
凸20aのいずれかの溝に係止部25の先端縁が係合
し、係止部25はデッキ材11の下縁部20と係止され
る。
【0032】つづいて、この長尺固定部材21を根太8
に固定する作業を行う。すなわち、長尺固定部材21の
取付板部22に備えられたビス孔23にビス91を挿通
し、根太8と長尺固定部材21とを固定する。
【0033】次のデッキ材11はその連結溝18に、長
尺固定部材21の他方の係止部25を差し込ませ、下縁
部20をスペーサ部24に当接させる。これと同時に、
デッキ材11の下縁部20の凹凸20aと係止部25と
が係合し、隣接するデッキ材11同士は連結される。ま
た、連結されたデッキ材11同士によって、その上縁部
19間に5mm程度の隙間26が形成される。
【0034】以下、残りのデッキ材11についても上記
の手順を繰り返すことにより、本発明のデッキ1が完成
する。
【0035】雨水等の排水に関しては、デッキ面の水が
デッキ材11間の隙間26から下方へ流れ落ち、長尺固
定部材21の底面を流れて、デッキ周囲の構造材に設け
られた排水溝(図示省略)へ流れ込み、外部へと排水さ
れる。このため、いつまでも雨水がデッキ材11上に残
ることはない。
【0036】<第2実施形態>図4は本発明に係るデッ
キの、第2の実施形態を示す斜視図である。また、図5
(a)は長尺固定部材の底面側を、同図(b)は長尺固
定部材の上面側をそれぞれ示す斜視図、図6は本実施形
態のデッキを示す断面図である。
【0037】この第2実施形態のデッキ3は、上記した
第1実施形態と基本的にはほぼ同一の構成である。相違
する点は、デッキ材11の下縁部18に形成した複数条
の凹凸20aに代えて1本の突条39aをデッキ材11
の上縁部19に形成した点、及び長尺固定部材の形状を
デッキ材31の構成に対応した形態とした点である。以
下、その相違点について詳述し、第1実施形態と同一の
構成部分についてはその説明を省略する。
【0038】突条39aは、上縁部39の内面に設けら
れている。この上縁部39に設けられる突条39aは、
デッキ材31の全長にわたって下縁部40側に向けて突
出するよう一体的に形成されている。突条39aの突出
長さは、長尺固定部材41の部材厚みに相当する程度の
段差が形成される。
【0039】長尺固定部材41は、第1実施形態のもの
と、係止部45の向きが上下逆になっている点で異な
る。すなわち、係止部45は、その先端縁においてデッ
キ材31の突条39aの基部と係合されるものである。
このため、係止部45は、スペーサ部44の先端部をそ
れぞれデッキ材31の下縁部40の内面に沿うよう外方
に向けて折曲するとともに、さらにその先端を内側に向
けて斜め上方に折り返すことにより形成されている。
【0040】<第2実施形態の施工手順>上記のような
構成をとるデッキ3の施工手順について説明する。この
施工手順についても第1実施形態のデッキ1とほぼ同様
である。
【0041】まず、デッキスペースを形成しようとする
テラスやバルコニーの根太8上に、各根太8と直交する
向きで、デッキ面の最端部からデッキ材31を配置す
る。この最端に位置するデッキ材31だけは、デッキ材
31の表面板32上から、根太8や図示しないデッキ周
囲の骨組等の構造材にビス92を用いて固定する。
【0042】次に、デッキ材31の長手側面から、連結
溝38に長尺固定部材41の係止部45の一方を差し込
む。長尺固定部材41のスペーサ部44が、下縁部40
の端面に当接する位置まで係止部45を差し込むと、同
時に下縁部40の内側面が係止部45のうちの折曲部分
までと当接する。そして、上縁部39に設けられた突条
39aの基部と係止部45の先端縁とが係止される。
【0043】次に、この長尺固定部材41を根太8に固
定する作業を行う。すなわち、長尺固定部材41の取付
板部42のビス孔43にビス91を挿通し、根太8と長
尺固定部材41とを固定する。
【0044】次のデッキ材31はその連結溝38に、長
尺固定部材41の他方の係止部45を差し込ませ、下縁
部40をスペーサ部44及び係止部45に当接させる。
これと同時に、突条39aと係止部45とが係合し、隣
接するデッキ材31は連結される。
【0045】以下、残りのデッキ材31についても上記
と同様の作業を繰り返すことにより本発明のデッキ3が
完成する。
【0046】雨水等の排水に関しては、デッキ面の水が
デッキ材31間の隙間46から下方へ流れ落ち、長尺固
定部材41の底面を流れて、デッキ周囲の構造材に設け
られた排水溝(図示省略)へ流れ込み、外部へと排水さ
れる。これにより、上縁部39の端面を伝って浸入した
場合でも、上縁部39の内側面に回り込まず、係止部4
5から底面へ向かって落ちる。その上、デッキ材31と
長尺固定部材41との係合部分には隙間は全くなく、係
止部45のうち下縁部40に接した部分には勾配が設け
られているため、水は部材間に浸入したり滞留したりせ
ず全て排水される。
【0047】<第3実施形態>図7は本発明に係るデッ
キの第3の実施形態を示す斜視図、図8(a)は長尺固
定部材の底面側を、同図(b)は長尺固定部材の上面側
をそれぞれ示す斜視図、図9は本実施形態のデッキを示
す断面図である。
【0048】この第3実施形態のデッキ5は、上記した
第1、第2実施形態と基本的にはほぼ同一の構成であ
る。相違する点は、第1及び第2実施形態で示した凹凸
や突条をデッキ材に設けていない点、及び長尺固定部材
の係止部の先端縁に係止爪を設けた点である。以下、そ
の相違点について詳述し、第1、第2実施形態と同一の
構成部分については説明を省略する。
【0049】デッキ材51の連結溝5において、上縁部
59及び下縁部60ともその内面は平滑面とされてい
る。なお、下縁部60の内面は、上記第1、第2実施形
態と同様、傾斜面とされているが、水平面であってもよ
い。
【0050】長尺固定部材61は、その係止部65の先
端縁に鋸歯状の係止爪65aが複数形成されている。そ
の他の構成は、第1実施形態のものと同じであるので、
説明は省略する。
【0051】<第3実施形態の施工手順>上記のような
構成をとるデッキ5の施工手順について説明する。この
施工手順についても第1実施形態のデッキ1とほぼ同様
である。
【0052】まず、デッキスペースを形成しようとする
テラスやバルコニーの根太8上に、各根太8と直交する
向きで、デッキ面の最端部からデッキ材51を配置す
る。この最端に位置するデッキ材51だけは、デッキ材
51の表面板52上から、根太8や図示しないデッキ周
囲の骨組等の構造材にビス92を用いて固定する。
【0053】次に、デッキ材51の長手側面から、連結
溝58に長尺固定部材61の係止部65の一方を差し込
む。長尺固定部材61のスペーサ部64が、下縁部60
の端面に当接する位置まで係止部65を差し込むと、同
時に下縁部60の係止爪65aがデッキ材51の下縁部
60に食い込み、両者は係合される。
【0054】次に、この長尺固定部材61を根太8に固
定する作業を行う。すなわち、長尺固定部材61の取付
板部62のビス孔63にビス91を挿通し、根太8と長
尺固定部材61とを固定する。
【0055】次のデッキ材61はその連結溝58に、長
尺固定部材61の他方の係止部65を差し込ませ、下縁
部60をスペーサ部64に当接させる。これと同時に、
デッキ材51の下縁部60の内面に係止爪65aが食い
込み、これにより両者は係合され、隣接するデッキ材6
1は連結される。
【0056】以下、残りのデッキ材51についても上記
と同様の作業を繰り返すことにより本発明のデッキ5が
完成する。
【0057】<その他の実施形態>本発明に係るデッキ
の実施形態に関して、上記3例を説明したが、本発明は
これらの例に限定されるものではない。すなわち、複数
条の凹凸又は突条は、連結溝の下縁部又は上縁部のいず
れか一の内面に形成すればよく、長尺固定部材の係止部
の向きもこれに応じて適宜変更すればよい。また、第3
実施形態においては、長尺固定部材の係止爪をデッキ材
の下縁部の内面に食い込ませるようにしているが、係止
爪の向きを上向きとし、上縁部の内面に食い込ませるよ
うにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデッキ
は、デッキ材の板傍にそれぞれ連結溝を有し、この連結
溝内に長尺固定部材の係止部を挿入し、係止部を連結溝
内に係合させる構成であるから、デッキ材の表面にビス
等の止着具が現れない。したがって、従来のデッキとは
異なり、デッキ材表面の止着具の頭部でけがをするとい
ったおそれがなく、安全性に優れている。
【0059】また、長尺固定部材をデッキ材の連結溝内
に係合させ、長尺固定部材をデッキ材間の隙間に差し込
んだビス等で根太に固定する構成であるから、作業性に
優れている。
【0060】加えて、長尺固定部材は通水溝としての機
能をも有する。デッキ面に溜まる雨水等の水は、隣接す
るデッキ材が形成する隙間から流れ落ち、長尺固定部材
を介してデッキ周囲に設けられた排水溝へと流れ、外部
へ排水される。したがって、デッキ下方に雨水が滴下し
ないため、庇としても機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデッキの第1実施形態を示す部分
斜視図である。
【図2】本発明に係るデッキの第1実施形態における長
尺固定部材を示し、(a)は底面側から見た斜視図、
(b)は上面側から見た斜視図である。
【図3】本発明に係るデッキの第1実施形態を示す断面
図である。
【図4】本発明に係るデッキの第2実施形態を示す部分
斜視図である。
【図5】本発明に係るデッキの第2実施形態における長
尺固定部材を示し、(a)は底面側から見た斜視図、
(b)は上面側から見た斜視図である。
【図6】本発明に係るデッキの第2実施形態を示す断面
図である。
【図7】本発明に係るデッキの第3実施形態を示す部分
斜視図である。
【図8】本発明に係るデッキの第3実施形態における長
尺固定部材を示し、(a)は底面側から見た斜視図、
(b)は上面側から見た斜視図である。
【図9】本発明に係るデッキの第3実施形態を示す断面
図である。
【図10】従来のデッキにおけるデッキ材の取付状態を
示す概略断面図である。
【符号の説明】
1、3、5 デッキ 11、31、51 デッキ材 18、38、58 連結溝 19、39、59 上縁部 20、40、60 下縁部 21、41、61 長尺固定部材 23、43、63 ビス孔 25、45、65 係止部 8 根太 91 ビス(止着具)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面を形成する複数のデッキ材が所定間
    隔を隔てて根太上に敷設され、各デッキ材はデッキ材間
    において長尺固定部材により連結されるとともに根太に
    固定されたデッキであって、 前記デッキ材にはその板傍に上縁部と下縁部とを有する
    連結溝が設けられ、 前記長尺固定部材はデッキ材とほぼ同じ長さに形成さ
    れ、根太と接合される取付板部と、この取付板部の両端
    から立ち上げ形成されたスペーサ部と、これらスペーサ
    部の先端からそれぞれ延設され、デッキ材の前記上縁部
    又は下縁部と先端縁で係合する係止部とを有し、 長尺固定部材の係止部が連結溝に挿入されるとともに係
    止部の先端縁が連結溝の上縁部又は下縁部の内面と係合
    され、且つ、長尺固定部材のスペーサ部にデッキ材の下
    縁部が当接された状態で取付板部が根太に止着具にて取
    り付けられることによりデッキ材が所定間隔を隔てて根
    太上に固定されてなるデッキ。
  2. 【請求項2】 前記連結溝の上縁部又は下縁部のいずれ
    か一方の内面にデッキ材の長手方向に沿う複数条の凹凸
    が設けられ、この凹凸と長尺固定部材の係止部の先端縁
    とが係合されてなる請求項1に記載のデッキ。
  3. 【請求項3】 前記連結溝の上縁部又は下縁部のいずれ
    か一方の内面にデッキ材の長手方向に沿う1本の突条が
    設けられ、この突条の基部と長尺固定部材の係止部の先
    端縁とが係合されてなる請求項1に記載のデッキ。
  4. 【請求項4】 前記長尺固定部材の係止部の先端縁に複
    数の係止爪が形成されてなる請求項1乃至3のいずれか
    一つに記載のデッキ。
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