JP2002146842A - 建設機械のカウンタウエイト - Google Patents

建設機械のカウンタウエイト

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JP2002146842A
JP2002146842A JP2000342312A JP2000342312A JP2002146842A JP 2002146842 A JP2002146842 A JP 2002146842A JP 2000342312 A JP2000342312 A JP 2000342312A JP 2000342312 A JP2000342312 A JP 2000342312A JP 2002146842 A JP2002146842 A JP 2002146842A
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JP2000342312A
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Katsuyoshi Tateyama
勝好 立山
Takayoshi Murahashi
高嘉 村橋
Nozomi Tanaka
望 田中
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 追加カウンタウエイトに吊具取付用のねじ穴
を螺設する作業を不要にでき、製造コストを低減する。 【解決手段】 追加カウンタウエイト17を廃鉄材から
なる鉄板を切断することにより形成し、追加カウンタウ
エイト17には、取付ボルト24を隙間をもって挿通す
るボルト挿通孔18,19と、アイボルト22を隙間を
もって挿通する吊具挿通孔20,21とを設ける。これ
により、重量物である追加カウンタウエイト17に対
し、ドリル加工とタップ加工とによって吊具取付用のね
じ穴を螺設する必要がなくなり、ドリル加工のみによっ
て容易に吊具挿通孔20,21を形成することができ
る。このため、追加カウンタウエイト17に吊具挿通孔
20,21を形成するときの作業性を高めることがで
き、追加カウンタウエイト17の製造コストを低減する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に搭載されるカウンタウエイトに関し、
特に、主カウンタウエイトと該主カウンタウエイト上に
取付けられる追加カウンタウエイトとからなる建設機械
のカウンタウエイトに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、土砂等の掘削作業に用いられる
油圧ショベル等の建設機械は、下部走行体と、該下部走
行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋
回体の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置とによ
り大略構成されている。そして、上部旋回体の後部側に
は、作業装置との重量バランスをとるためのカウンタウ
エイトが搭載されている。
【0003】ところで、上述の油圧ショベルは、標準装
備された作業装置の他に、例えば掘削容量の大きなバケ
ットを備えた作業装置、テレスコピック式のアームを備
えた作業装置等の種類の異なる作業装置を、作業内容に
応じて交換して取付けることができるようになってい
る。
【0004】そして、交換された作業装置の重量が標準
装備された作業装置の重量よりも大きい場合には、上部
旋回体の後部側に設けられた標準のカウンタウエイト
(主カウンタウエイト)上に追加カウンタウエイトを積
重ね、この追加カウンタウエイトに挿通した取付ボルト
を主カウンタウエイト側に設けたねじ座に螺入すること
により、追加カウンタウエイトを主カウンタウエイトに
取付け、カウンタウエイト全体の重量を増やすようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、重量物であ
る追加カウンタウエイトを主カウンタウエイト上に取付
けるときには、該追加カウンタウエイトをクレーン等を
用いて吊上げる必要がある。このため、従来技術による
追加カウンタウエイトには、通常、取付ボルトを挿通す
るためのボルト挿通孔の他に、アイボルト等の吊具を取
付ける吊具取付用のねじ穴が螺設されている。
【0006】しかし、重量物である追加カウンタウエイ
トに対し、ドリルを用いてねじ穴用の下穴を穿設するド
リル加工と、タップを用いて下穴に雌ねじを螺設するタ
ップ加工とを施してねじ穴を形成する作業は非常に煩雑
である。このため、追加カウンタウエイトにねじ穴を形
成するときの作業性が悪く、追加カウンタウエイトの製
造コストが増大してしまうという問題がある。
【0007】また、追加カウンタウエイトは、主カウン
タウエイト上に積重ねて取付けられることにより、カウ
ンタウエイト全体の重量を増やす役目を担うものである
から、例えば硬さ、引張り強さ等の機械的性質に優れる
必要はなく、主として必要な重量を有することが要求さ
れるものである。
【0008】これに対し、従来技術による追加カウンタ
ウエイトは、通常、例えば一般構造用圧延鋼材(SS
材)等からなる機械的性質に優れた鉄板を用いて形成さ
れているため、過剰品質であり、追加カウンタウエイト
の製造コストが一層増大してしまうという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、追加カウンタウエイトに吊具取付用のね
じ穴を螺設する作業を不要にでき、製造コストを低減す
ることができるようにした建設機械のカウンタウエイト
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、建設機械に設けられた主カウンタウエ
イトと、該主カウンタウエイトに積重ねて取付けられる
追加カウンタウエイトとからなる建設機械のカウンタウ
エイトに適用される。
【0011】そして、請求項1の発明の特徴は、前記追
加カウンタウエイトは鉄板を切断することにより形成
し、該追加カウンタウエイトには、該追加カウンタウエ
イトを前記主カウンタウエイトに取付けるための取付ボ
ルトを隙間をもって挿通するボルト挿通孔と、該追加カ
ウンタウエイトを吊上げるための吊具を隙間をもって挿
通する吊具挿通孔とを設ける構成としたことにある。
【0012】このように構成したことにより、重量物で
ある追加カウンタウエイトに対し、煩雑なドリル加工と
タップ加工とを施すことにより吊具取付用のねじ穴を螺
設する必要がなく、ドリル加工のみによって容易に吊具
挿通孔を形成することができ、このときの作業性を向上
することができる。
【0013】請求項2の発明は、前記追加カウンタウエ
イトは、前記ボルト挿通孔に挿通した取付ボルトを前記
主カウンタウエイトに設けたねじ座に螺入することによ
り該主カウンタウエイトに取付けられる構成としたこと
にある。
【0014】このように構成したことにより、取付ボル
トを用いて追加カウンタウエイトを主カウンタウエイト
に確実に取付けることができる。
【0015】請求項3の発明は、前記吊具は、前記吊具
挿通孔に挿通され前記主カウンタウエイトに設けたナッ
ト逃げ穴内でナットを螺着することにより前記追加カウ
ンタウエイトに取付けられる構成としたことにある。
【0016】このように構成したことにより、追加カウ
ンタウエイトを主カウンタウエイトに積重ねたときに、
吊具に螺着されたナットは主カウンタウエイトのナット
逃げ穴内に収容されるので、追加カウンタウエイトを隙
間なく主カウンタウエイトに当接させ、該主カウンタウ
エイトに安定して取付けることができる。
【0017】請求項4の発明は、前記追加カウンタウエ
イトは、廃鉄材により形成された鉄板を用いて形成した
ことにある。
【0018】このように構成したことにより、廃鉄材に
より形成された鉄板は機械的性質が脆弱であるため、追
加カウンタウエイトにボルト挿通孔、吊具挿通孔を形成
するときの作業性を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る建設機械のカ
ウンタウエイトの実施の形態を、油圧ショベルに適用し
た場合を例に挙げ、図1ないし図6を参照しつつ詳細に
説明する。
【0020】図中、1は油圧ショベルで、該油圧ショベ
ル1は、クローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2
上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、後述の作業
装置7とにより大略構成されている。
【0021】また、上部旋回体3は、旋回フレーム4
と、該旋回フレーム4の前部左側に設けられ運転室を画
成するキャブ5と、該キャブ5の後側に設けられ原動機
(図示せず)等を収容する建屋カバー6と、該建屋カバ
ー6の後側に設けられた後述のカウンタウエイト11と
により構成されている。
【0022】7は上部旋回体3の前部側に俯仰動可能に
設けられ土砂等の掘削作業を行う作業装置で、該作業装
置7は、例えば掘削効率を高めるため標準よりも掘削容
量の大きなバケット7A等を備え、作業装置7の重量は
標準装備される作業装置よりも大きくなっている。
【0023】11は建屋カバー6の後側に位置して旋回
フレーム4の後端側に設けられた本実施の形態によるカ
ウンタウエイトで、該カウンタウエイト11は、後述の
主カウンタウエイト12、追加カウンタウエイト17等
により構成され、作業装置7との重量バランスをとるも
のである。
【0024】12は旋回フレーム4の後端側に標準装備
された主カウンタウエイトで、該主カウンタウエイト1
2は、例えば鋳造等によって一体形成され、図2及び図
3に示すように、その後面部12Aが一定の曲率をもっ
て円弧状に湾曲し、上面部12Bは略三日月状となって
いる。
【0025】13,14は主カウンタウエイト12の上
面部12Bに設けられた左,右のねじ座で、該各ねじ座
13,14は、内周側に雌ねじ部13A,14Aが螺設
された円筒体からなり、主カウンタウエイト12内に鋳
込まれている。
【0026】そして、ねじ座13,14は、主カウンタ
ウエイト12を旋回フレーム4に対して着脱するため該
主カウンタウエイト12をワイヤロープ、アイボルト等
(いずれも図示せず)を用いて吊上げるときに、このア
イボルト等が螺入されるものである。
【0027】一方、追加カウンタウエイト17を主カウ
ンタウエイト12上に取付けるときには、このねじ座1
3,14を利用して後述の取付ボルト24によって追加
カウンタウエイト17を固定することができるものであ
る。
【0028】15,16は各ねじ座13,14を左,右
方向から挟む状態で主カウンタウエイト12の上面部1
2Bに設けられた左,右のナット逃げ穴で、これらナッ
ト逃げ穴15,16は浅底の有底穴として形成されてい
る。そして、各ナット逃げ穴15,16は、主カウンタ
ウエイト12上に追加カウンタウエイト17を積重ねた
ときに、後述するアイボルト22の雄ねじ部22B、ナ
ット23を収容するものである。
【0029】17は主カウンタウエイト12の上面部1
2B上に積重ねて取付けられた追加カウンタウエイト
で、該追加カウンタウエイト17は、図2及び図3に示
すように、鉄板を切断することにより全体として蒲鉾状
に形成されている。
【0030】ここで、追加カウンタウエイト17の素材
となる鉄板としては、例えば製鉄所の溶鉱炉内に残留し
た廃鉄材を圧延することにより形成され、工事現場等の
地面に敷設される俗に敷板と呼ばれる鉄板が用いられて
いる。そして、この廃鉄材からなる鉄板は、例えば従来
技術による追加カウンタウエイトの素材として用いられ
る一般構造用圧延鋼材(SS材)に比較して、硬さ、引
張り強さ等の機械的性質が脆弱であり、一般構造用圧延
鋼材の価格に比較して30%程度の安価な材料である。
【0031】そして、追加カウンタウエイト17は、上
述の廃鉄材からなる鉄板を主カウンタウエイト12の上
面部12Bの形状に合わせてガス切断することにより、
平面状の前面部17A、凸湾曲状の後面部17B、左,
右の側面部17C,17D、上面部17E、下面部17
Fをもった蒲鉾状に形成され、例えば主カウンタウエイ
ト12の10%〜20%程度の重量を有している。
【0032】ここで、追加カウンタウエイト17は、主
カウンタウエイト12上に取付けられることによりカウ
ンタウエイト11全体の重量を増やす役目を担うもので
あるから、必ずしも硬さ、引張り強さ等の機械的性質に
優れる必要はなく、主として必要な重量を有することが
要求されるものである。この場合、追加カウンタウエイ
ト17の重量は、一般構造用圧延鋼材を用いた場合と、
廃鉄材からなる鉄板を用いた場合とで大きな違いはない
ので、追加カウンタウエイト17として必要な重量を確
保することができる。
【0033】18,19は追加カウンタウエイト17に
穿設された左,右のボルト挿通孔で、これら各ボルト挿
通孔18,19は、追加カウンタウエイト17の上面部
17Eから下面部17Fへと上,下方向に貫通してい
る。そして、各ボルト挿通孔18,19は、主カウンタ
ウエイト12に設けられた左,右のねじ座13,14と
対応する位置にそれぞれ形成され、後述の取付ボルト2
4を隙間をもって挿通(遊嵌)するためのものである。
【0034】20,21はボルト挿通孔18,19を挟
んで追加カウンタウエイト17に穿設された吊具取付用
の左,右の吊具挿通孔で、これら各吊具挿通孔20,2
1は、追加カウンタウエイト17の上面部17Eから下
面部17Fへと上,下方向に貫通している。そして、各
吊具挿通孔20,21は、主カウンタウエイト12に設
けられた左,右のナット逃げ穴15,16と対応する位
置にそれぞれ形成され、後述のアイボルト22を隙間を
もって挿通(遊嵌)するためのものである。
【0035】ここで、吊具挿通孔20,21は、例えば
追加カウンタウエイト17にドリル加工を施すことによ
り穿設され、例えばドリル加工とタップ加工とが必要な
ねじ穴に比較して、少ない加工工数をもって形成するこ
とができるものである。
【0036】また、追加カウンタウエイト17は機械的
性質が脆弱な廃鉄材からなる鉄板により形成されている
ので、追加カウンタウエイト17にボルト挿通孔18,
19、吊具挿通孔20,21を容易に穿設することがで
き、このときの作業性を向上することができる。
【0037】22,22は追加カウンタウエイト17に
着脱可能に取付けられる吊具としての左,右のアイボル
トで、該アイボルト22は、長さ方向の一端側に環状の
吊環部22Aが設けられ、長さ方向の他端側に雄ねじ部
22Bが形成されている。ここで、アイボルト22は、
図3及び図4に示すように、追加カウンタウエイト17
の吊具挿通孔20,21にその上面部17E側から隙間
をもって挿通され、追加カウンタウエイト17の下面部
17Fから外部に突出した雄ねじ部22Bにナット23
を螺着することにより、吊環部22Aを追加カウンタウ
エイト17の上面部17Eから突出させた状態で追加カ
ウンタウエイト17に取付けられるものである。
【0038】そして、上述の如く追加カウンタウエイト
17にアイボルト22を取付け、このアイボルト22の
吊環部22Bに挿通したワイヤロープをクレーン等(い
ずれも図示せず)によって吊上げることにより、追加カ
ウンタウエイト17が主カウンタウエイト12の上面部
12B上に積重ねられる。このときに、図4に示すよう
に、追加カウンタウエイト17の下面部17Fから突出
した左,右のアイボルト22の雄ねじ部22Bとナット
23とが、主カウンタウエイト12のナット逃げ穴1
5,16内に収容され、追加カウンタウエイト17の下
面部17Fが主カウンタウエイト12の上面部12Bに
隙間なく当接する構成となっている。
【0039】24,24は追加カウンタウエイト17を
主カウンタウエイト12上に取付ける左,右の取付ボル
トで、該各取付ボルト24は、図3及び図5に示すよう
に、追加カウンタウエイト17のボルト挿通孔18,1
9にその上面部17E側から隙間をもって挿通され、主
カウンタウエイト12に設けた各ねじ座13,14の雌
ねじ部13A,14Aに螺入されることにより、追加カ
ウンタウエイト17を主カウンタウエイト12に強固に
固定するものである。
【0040】本実施の形態によるカウンタウエイト11
は上述の如き構成を有するもので、油圧ショベル1に標
準よりも重量が大きな作業装置7を設けた場合に、主カ
ウンタウエイト12上に追加カウンタウエイト17を取
付けることにより、重量の大きな作業装置7との重量バ
ランスを適正に保つことができる点は従来技術と格別差
異はない。
【0041】然るに、本実施の形態に係るカウンタウエ
イト11は、主カウンタウエイト12と、廃鉄材からな
る鉄板を切断することにより形成された追加カウンタウ
エイト17とにより構成し、追加カウンタウエイト17
には、取付ボルト24を隙間をもって挿通するボルト挿
通孔18,19と、アイボルト22を隙間をもって挿通
する吊具挿通孔20,21とを設ける構成としている。
【0042】これにより、重量物である追加カウンタウ
エイト17に対し、ドリル加工とタップ加工とによって
吊具取付用のねじ穴を螺設する必要がなくなり、ドリル
加工のみによって容易に吊具挿通孔20,21を形成す
ることができる。このため、追加カウンタウエイト17
に吊具挿通孔20,21を形成するときの作業性を高め
ることができ、追加カウンタウエイト17の製造コスト
を低減することができる。
【0043】しかも、主カウンタウエイト12に設けら
れた吊具取付用のねじ座13,14を利用し、該各ねじ
座13,14に螺入された取付ボルト24によって追加
カウンタウエイト17を固定する構成としたので、追加
カウンタウエイト17側にはボルト挿通穴18,19を
設けるだけで良く、追加カウンタウエイト17の製造コ
ストの低減に寄与することができる。
【0044】また、例えば一般構造用鋼材等に比較して
機械的性質が脆弱な廃鉄材からなる鉄板を用いて追加カ
ウンタウエイト17を形成したので、ボルト挿通孔1
8,19、吊具挿通孔20,21を穿設するときの作業
性を高めることができ、かつ、廃鉄材からなる鉄板は安
価であるため、追加カウンタウエイト17の製造コスト
を一層低減することができる。
【0045】さらに、主カウンタウエイト12の上面部
12Bにナット逃げ穴15,16を設け、該ナット逃げ
穴15,16内でアイボルト22の雄ねじ部22Bにナ
ット23を螺着する構成としている。これにより、追加
カウンタウエイト17の下面部17Fから突出した左,
右のアイボルト22の雄ねじ部22Bとナット23と
を、ナット逃げ穴15,16内に収容することができ、
追加カウンタウエイト17の下面部17Fが主カウンタ
ウエイト12の上面部12Bに隙間なく当接するので、
主カウンタウエイト12上に追加カウンタウエイト17
を安定して取付けることができる。
【0046】なお、上述した実施の形態では、追加カウ
ンタウエイト17に取付けられる吊具として図4等に示
すアイボルト22を用いた場合を例に挙げたが、本発明
はこれに限るものではなく、例えば図6に示す変形例の
ように、Uボルト31と、該Uボルト31の雄ねじ部3
1A,31Aにナット32,32を用いて固定された長
方形の板体33とからなる吊具を用いてもよい。この場
合には、追加カウンタウエイト17に、Uボルト31を
挿通するための長穴状の吊具挿通孔20′(21′)を
穿設し、主カウンタウエイト12の上面部12Bに、U
ボルト31の雄ねじ部31A、ナット32、板体33を
収容するための長穴状のナット逃げ穴15′(16′)
を凹設する構成となる。
【0047】また、上述した実施の形態では、油圧ショ
ベル1に搭載されたカウンタウエイト11を例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレー
ン等の他の建設機械に設けられるカウンタウエイトに広
く適用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、主カウンタウエイトに取付けられる追加カウン
タウエイトを鉄板を切断することにより形成し、該追加
カウンタウエイトには、主カウンタウエイトに取付ける
ための取付ボルトを隙間をもって挿通するボルト挿通孔
と、吊具を隙間をもって挿通する吊具挿通孔とを設ける
構成としたので、追加カウンタウエイトに吊具取付用の
ねじ穴を螺設する作業を不要とすることができる。この
ため、重量物である追加カウンタウエイトに対し、煩雑
なドリル加工とタップ加工とを施す必要がなく、ドリル
加工のみによって容易に吊具挿通孔を形成することがで
き、該吊具挿通孔を形成するときの作業性を高めること
ができるので、追加カウンタウエイトの製造コストを低
減することができる。
【0049】また、請求項2の発明によれば、追加カウ
ンタウエイトは、ボルト挿通孔に挿通した取付ボルトを
主カウンタウエイトに設けたねじ座に螺入することによ
り該主カウンタウエイトに取付けられる構成としたの
で、取付ボルトを用いて追加カウンタウエイトを主カウ
ンタウエイトに確実に取付けることができる。
【0050】また、請求項3の発明によれば、吊具は、
吊具挿通孔に挿通され主カウンタウエイトに設けたナッ
ト逃げ穴内でナットを螺着することにより追加カウンタ
ウエイトに取付けられる構成としたので、追加カウンタ
ウエイトを主カウンタウエイト上に積重ねたときに、ナ
ットを主カウンタウエイトのナット逃げ穴内に収容する
ことができる。このため、追加カウンタウエイトと主カ
ウンタウエイトとを隙間なく当接させることができ、追
加カウンタウエイトを安定した状態で主カウンタウエイ
ト上に取付けることができる。
【0051】さらに、請求項4の発明によれば、追加カ
ウンタウエイトは、廃鉄材により形成された鉄板を用い
て形成したので、廃鉄材により形成された鉄板は機械的
性質が脆弱であるため、追加カウンタウエイトにボルト
挿通孔、吊具挿通孔を形成するときの作業性を高めるこ
とができ、かつ、廃鉄材からなる鉄板は安価であるた
め、追加カウンタウエイトの製造コストを一層低減する
ことができる。この場合、追加カウンタウエイトの重量
は、機械的性質に優れた鉄板を用いた場合と、機械的性
質が脆弱な廃鉄材からなる鉄板を用いた場合とで大きな
違いはないので、追加カウンタウエイトとして必要な重
量を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカウンタウエイトの実施の形態が
適用された油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】図1中の主カウンタウエイト、追加カウンタウ
エイト等を矢示II−II方向からみた拡大平面図である。
【図3】主カウンタウエイト、追加カウンタウエイト等
を拡大して示す分解斜視図である。
【図4】主カウンタウエイト、追加カウンタウエイト、
アイボルト等を図2中の矢示IV−IV方向から示す拡大断
面図である。
【図5】主カウンタウエイト、追加カウンタウエイト、
取付ボルト等を図2中の矢示V−V方向から示す拡大断
面図である。
【図6】変形例による吊具を図4と同様位置から示す拡
大断面図である。
【符号の説明】 11 カウンタウエイト 12 主カウンタウエイト 13,14 ねじ座 15,16 ナット逃げ穴 17 追加カウンタウエイト 18,19 ボルト挿通孔 20,21 吊具挿通孔 22 アイボルト(吊具) 23 ナット 24 取付ボルト 31 Uボルト(吊具)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 望 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D015 FA03 3F205 AA05 BA01 GA01 GA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械に設けられた主カウンタウエイ
    トと、該主カウンタウエイトに積重ねて取付けられる追
    加カウンタウエイトとからなる建設機械のカウンタウエ
    イトにおいて、 前記追加カウンタウエイトは鉄板を切断することにより
    形成し、該追加カウンタウエイトには、該追加カウンタ
    ウエイトを前記主カウンタウエイトに取付けるための取
    付ボルトを隙間をもって挿通するボルト挿通孔と、該追
    加カウンタウエイトを吊上げるための吊具を隙間をもっ
    て挿通する吊具挿通孔とを設ける構成としたことを特徴
    とする建設機械のカウンタウエイト。
  2. 【請求項2】 前記追加カウンタウエイトは、前記ボル
    ト挿通孔に挿通した取付ボルトを前記主カウンタウエイ
    トに設けたねじ座に螺入することにより該主カウンタウ
    エイトに取付けられる構成としてなる請求項1に記載の
    建設機械のカウンタウエイト。
  3. 【請求項3】 前記吊具は、前記吊具挿通孔に挿通され
    前記主カウンタウエイトに設けたナット逃げ穴内でナッ
    トを螺着することにより前記追加カウンタウエイトに取
    付けられる構成としてなる請求項1または2に記載の建
    設機械のカウンタウエイト。
  4. 【請求項4】 前記追加カウンタウエイトは、廃鉄材に
    より形成された鉄板を用いて形成してなる請求項1,2
    または3に記載の建設機械のカウンタウエイト。
JP2000342312A 2000-11-09 2000-11-09 建設機械のカウンタウエイト Pending JP2002146842A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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