JP2002146152A - 異型押出成形用プロピレン系樹脂組成物および異型押出成形品の製造方法 - Google Patents
異型押出成形用プロピレン系樹脂組成物および異型押出成形品の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 異型押出ダイ形状と異型押出成形品の形状と
の相違が小さい異型押出成形用プロピレン系樹脂組成
物、およびプロピレン系樹脂組成物からなる異型押出成
形品の製造方法であって異型押出ダイ形状と異型押出成
形品の形状との相違が小さい異型押出成形品の製造方法
を提供する。 【解決手段】 230℃におけるメルトフローレートが
2g/10分以下のプロピレンブロック共重合体70〜
90重量%と、エチレン系樹脂30〜10重量%とから
なり、剪断速度6.08s-1におけるダイスウェル比
(SR1 )と、剪断速度608s-1におけるダイスウェ
ル比(SR2 )との関係が下式(1)を満たす異型押出
成形用プロピレン系樹脂組成物。および、該プロピレン
系樹脂組成物を用いる異型押出成形品の製造方法。 SR2 /SR1 ≦1.10
(1)
の相違が小さい異型押出成形用プロピレン系樹脂組成
物、およびプロピレン系樹脂組成物からなる異型押出成
形品の製造方法であって異型押出ダイ形状と異型押出成
形品の形状との相違が小さい異型押出成形品の製造方法
を提供する。 【解決手段】 230℃におけるメルトフローレートが
2g/10分以下のプロピレンブロック共重合体70〜
90重量%と、エチレン系樹脂30〜10重量%とから
なり、剪断速度6.08s-1におけるダイスウェル比
(SR1 )と、剪断速度608s-1におけるダイスウェ
ル比(SR2 )との関係が下式(1)を満たす異型押出
成形用プロピレン系樹脂組成物。および、該プロピレン
系樹脂組成物を用いる異型押出成形品の製造方法。 SR2 /SR1 ≦1.10
(1)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異型押出成形用プロ
ピレン系樹脂組成物および異型押出成形品の製造方法に
関する。
ピレン系樹脂組成物および異型押出成形品の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビニル樹脂は機械物性、押出成
形性に優れるため、従来から異型押出成形法により加工
され家電部品、自動車部品、建材部品として用いられて
きた。しかし、近年の環境問題への関心の高まりにより
敬遠されてきている。ポリ塩化ビニル樹脂に代わる材料
として、耐熱性、剛性、軽量性、リサイクル性に優れる
ポリプロピレン樹脂が挙げられる。
形性に優れるため、従来から異型押出成形法により加工
され家電部品、自動車部品、建材部品として用いられて
きた。しかし、近年の環境問題への関心の高まりにより
敬遠されてきている。ポリ塩化ビニル樹脂に代わる材料
として、耐熱性、剛性、軽量性、リサイクル性に優れる
ポリプロピレン樹脂が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来知
られた異型押出成形用のポリプロピレン樹脂は、異型押
出成形の際に、異型押出ダイ形状と異型押出成形品の形
状とが大きく異なり、目的の形状の異型押出成形品を得
るのは困難であった。本発明が解決しようとする課題
は、異型押出ダイ形状と異型押出成形品の形状との相違
が小さい異型押出成形用プロピレン系樹脂組成物、およ
びプロピレン系樹脂組成物からなる異型押出成形品の製
造方法であって異型押出ダイ形状と異型押出成形品の形
状との相違が小さい異型押出成形品の製造方法を提供す
ることにある。
られた異型押出成形用のポリプロピレン樹脂は、異型押
出成形の際に、異型押出ダイ形状と異型押出成形品の形
状とが大きく異なり、目的の形状の異型押出成形品を得
るのは困難であった。本発明が解決しようとする課題
は、異型押出ダイ形状と異型押出成形品の形状との相違
が小さい異型押出成形用プロピレン系樹脂組成物、およ
びプロピレン系樹脂組成物からなる異型押出成形品の製
造方法であって異型押出ダイ形状と異型押出成形品の形
状との相違が小さい異型押出成形品の製造方法を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、異型押出
成形性に優れた異型押出成形用プロピレン系樹脂組成
物、およびプロピレン系樹脂組成物からなる異型押出成
形品の異型押出成形性に優れる製造方法について鋭意研
究を行ってきた。その結果、ダイスウェル比と剪断速度
との関係が特定の式を満たす特定組成のプロピレン系樹
脂組成物であれば、剪断速度分布の広い異型押出成形に
供しても、異型押出ダイの各部位におけるダイスウェル
比の相違が小さく、異型押出ダイ形状と異型押出成形品
の形状との相違が小さくなることを見出し、本発明を完
成させるに至った。即ち本発明は、230℃におけるメ
ルトフローレートが2g/10分以下のプロピレンブロ
ック共重合体70〜90重量%と、エチレン系樹脂30
〜10重量%とからなり、剪断速度6.08s-1におけ
るダイスウェル比(SR1 )と、剪断速度608s-1に
おけるダイスウェル比(SR2 )との関係が下式(1)
を満たす異型押出成形用プロピレン系樹脂組成物にかか
るものである。また本発明は、230℃におけるメルト
フローレートが2g/10分以下のプロピレンブロック
共重合体70〜90重量%と、エチレン系樹脂30〜1
0重量%とからなり、剪断速度6.08s-1におけるダ
イスウェル比(SR1 )と、剪断速度608s -1におけ
るダイスウェル比(SR2 )との関係が下式(1)を満
たすプロピレン系樹脂組成物を用いる異型押出成形品の
製造方法にかかるものである。 SR2 /SR1 ≦1.10 (1)
成形性に優れた異型押出成形用プロピレン系樹脂組成
物、およびプロピレン系樹脂組成物からなる異型押出成
形品の異型押出成形性に優れる製造方法について鋭意研
究を行ってきた。その結果、ダイスウェル比と剪断速度
との関係が特定の式を満たす特定組成のプロピレン系樹
脂組成物であれば、剪断速度分布の広い異型押出成形に
供しても、異型押出ダイの各部位におけるダイスウェル
比の相違が小さく、異型押出ダイ形状と異型押出成形品
の形状との相違が小さくなることを見出し、本発明を完
成させるに至った。即ち本発明は、230℃におけるメ
ルトフローレートが2g/10分以下のプロピレンブロ
ック共重合体70〜90重量%と、エチレン系樹脂30
〜10重量%とからなり、剪断速度6.08s-1におけ
るダイスウェル比(SR1 )と、剪断速度608s-1に
おけるダイスウェル比(SR2 )との関係が下式(1)
を満たす異型押出成形用プロピレン系樹脂組成物にかか
るものである。また本発明は、230℃におけるメルト
フローレートが2g/10分以下のプロピレンブロック
共重合体70〜90重量%と、エチレン系樹脂30〜1
0重量%とからなり、剪断速度6.08s-1におけるダ
イスウェル比(SR1 )と、剪断速度608s -1におけ
るダイスウェル比(SR2 )との関係が下式(1)を満
たすプロピレン系樹脂組成物を用いる異型押出成形品の
製造方法にかかるものである。 SR2 /SR1 ≦1.10 (1)
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の異型押出成形用プロピレ
ン系樹脂組成物は、プロピレンブロック共重合体を主成
分とする、プロピレンブロック共重合体とエチレン系樹
脂とからなる樹脂組成物であって、230℃におけるメ
ルトフローレートが2g/10分以下のプロピレンブロ
ック共重合体70〜90重量%、好ましくは72〜89
重量%、より好ましくは75〜88重量%と、エチレン
系樹脂30〜10重量%、好ましくは28〜11重量
%、より好ましくは25〜12重量%とからなる樹脂組
成物である。ここで、前記両成分の合計量を100重量
%とする。
ン系樹脂組成物は、プロピレンブロック共重合体を主成
分とする、プロピレンブロック共重合体とエチレン系樹
脂とからなる樹脂組成物であって、230℃におけるメ
ルトフローレートが2g/10分以下のプロピレンブロ
ック共重合体70〜90重量%、好ましくは72〜89
重量%、より好ましくは75〜88重量%と、エチレン
系樹脂30〜10重量%、好ましくは28〜11重量
%、より好ましくは25〜12重量%とからなる樹脂組
成物である。ここで、前記両成分の合計量を100重量
%とする。
【0006】前記のプロピレンブロック共重合体とは、
下記の工程で得られる共重合体を意味する。 第一工程:プロピレン単独またはプロピレンとエチレン
とを、エチレンから誘導される繰り返し単位の含有量が
0〜2重量%である重合体成分(A成分)が全重合体量
(A成分と下記B成分との合計量)の70〜90重量%
となるまで重合させる工程。 第二工程:第一工程で生成されるA成分の存在下に、プ
ロピレンとエチレンとを、エチレンから誘導される繰り
返し単位の含有量が15〜50重量%であるプロピレン
−エチレン共重合体成分(B成分)が全重合体量(A成
分とB成分との合計量)の10〜30重量%となるまで
共重合させる工程。
下記の工程で得られる共重合体を意味する。 第一工程:プロピレン単独またはプロピレンとエチレン
とを、エチレンから誘導される繰り返し単位の含有量が
0〜2重量%である重合体成分(A成分)が全重合体量
(A成分と下記B成分との合計量)の70〜90重量%
となるまで重合させる工程。 第二工程:第一工程で生成されるA成分の存在下に、プ
ロピレンとエチレンとを、エチレンから誘導される繰り
返し単位の含有量が15〜50重量%であるプロピレン
−エチレン共重合体成分(B成分)が全重合体量(A成
分とB成分との合計量)の10〜30重量%となるまで
共重合させる工程。
【0007】プロピレンブロック共重合体中のA成分の
含有量は、好ましくは75〜89重量%、より好ましく
は80〜88重量%であり、A成分中のエチレンから誘
導される繰り返し単位の含有量は、好ましくは1重量%
以下である。また、プロピレンブロック共重合体中のB
成分の含有量は、好ましくは25〜11重量%、より好
ましくは20〜12重量%であり、B成分中のエチレン
から誘導される繰り返し単位の含有量は、好ましくは2
0〜45重量%、より好ましくは25〜40重量%であ
る。好ましいプロピレンブロック共重合体は、230℃
におけるメルトフローレート(MFR)が2g/10分
以下、好ましくは0.1〜1.8g/10分、より好ま
しくは0.3〜1.6g/10分のプロピレンブロック
共重合体である。
含有量は、好ましくは75〜89重量%、より好ましく
は80〜88重量%であり、A成分中のエチレンから誘
導される繰り返し単位の含有量は、好ましくは1重量%
以下である。また、プロピレンブロック共重合体中のB
成分の含有量は、好ましくは25〜11重量%、より好
ましくは20〜12重量%であり、B成分中のエチレン
から誘導される繰り返し単位の含有量は、好ましくは2
0〜45重量%、より好ましくは25〜40重量%であ
る。好ましいプロピレンブロック共重合体は、230℃
におけるメルトフローレート(MFR)が2g/10分
以下、好ましくは0.1〜1.8g/10分、より好ま
しくは0.3〜1.6g/10分のプロピレンブロック
共重合体である。
【0008】前記のエチレン系樹脂とは、エチレンから
誘導される繰り返し単位を50重量%以上含有する、熱
可塑性の、エチレンの単独重合体、エチレンと炭素数3
〜18のα−オレフィンとの共重合体、またはエチレン
と少なくとも1種の他のモノマーとの共重合を意味す
る。該α−オレフィンとしてプロピレン、ブテン−1、
4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−
1、デセン−1を例示することができる。他のモノマー
として共役ジエン(例えばブタジエンやイソプレン)、
非共役ジエン(例えば1,4ペンタジエン)、アクリル
酸、アクリル酸エステル(例えばアクリル酸メチルやア
クリル酸エチル)、メタクリル酸、メタクリル酸エステ
ル(例えばメタクリル酸メチルやメタクリル酸エチル)
および酢酸ビニルを例示することができる。
誘導される繰り返し単位を50重量%以上含有する、熱
可塑性の、エチレンの単独重合体、エチレンと炭素数3
〜18のα−オレフィンとの共重合体、またはエチレン
と少なくとも1種の他のモノマーとの共重合を意味す
る。該α−オレフィンとしてプロピレン、ブテン−1、
4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−
1、デセン−1を例示することができる。他のモノマー
として共役ジエン(例えばブタジエンやイソプレン)、
非共役ジエン(例えば1,4ペンタジエン)、アクリル
酸、アクリル酸エステル(例えばアクリル酸メチルやア
クリル酸エチル)、メタクリル酸、メタクリル酸エステ
ル(例えばメタクリル酸メチルやメタクリル酸エチル)
および酢酸ビニルを例示することができる。
【0009】エチレン系樹脂として例えば、低密度ポリ
エチレン;超低密度ポリエチレン;中密度ポリエチレ
ン;高密度ポリエチレン;エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−4−メ
チルペンテン−1共重合体、エチレン−ヘキセン−1共
重合体、エチレン−オクテン−1共重合体、エチレン−
デセン−1共重合体などのエチレンと炭素数3〜18の
α−オレフィンとの共重合体;エチレンと共役ジエン
(例えばブタジエンやイソプレン)との共重合体;エチ
レンと非共役ジエン(例えば1,4ペンタジエン)との
共重合体;エチレンとアクリル酸、メタクリル酸または
酢酸ビニルなどとの共重合体;および、これらの樹脂
を、例えばα、β−不飽和カルボン酸やその誘導体(例
えばアクリル酸やアクリル酸メチル)、または脂環族カ
ルボン酸やその誘導体(例えば無水マレイン酸)で変性
(例えばグラフト変性)した樹脂を挙げることができ
る。
エチレン;超低密度ポリエチレン;中密度ポリエチレ
ン;高密度ポリエチレン;エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−4−メ
チルペンテン−1共重合体、エチレン−ヘキセン−1共
重合体、エチレン−オクテン−1共重合体、エチレン−
デセン−1共重合体などのエチレンと炭素数3〜18の
α−オレフィンとの共重合体;エチレンと共役ジエン
(例えばブタジエンやイソプレン)との共重合体;エチ
レンと非共役ジエン(例えば1,4ペンタジエン)との
共重合体;エチレンとアクリル酸、メタクリル酸または
酢酸ビニルなどとの共重合体;および、これらの樹脂
を、例えばα、β−不飽和カルボン酸やその誘導体(例
えばアクリル酸やアクリル酸メチル)、または脂環族カ
ルボン酸やその誘導体(例えば無水マレイン酸)で変性
(例えばグラフト変性)した樹脂を挙げることができ
る。
【0010】好ましいエチレン系樹脂として、以下
(1)〜(3)の樹脂およびそれらの混合物を例示する
ことができる。 (1)エチレンとα−オレフィンとをメタロセン触媒の
存在下に重合させて得られるエチレン−α−オレフィン
共重合体(E1) (2)超低密度ポリエチレン(E2) (3)前記(1)のエチレン−α−オレフィン共重合体
(E1)と、超低密度ポリエチレン(E2)、低密度ポ
リエチレン(E3)および前記(1)以外のエチレン−
α−オレフィン共重合体(E4)からなる群から選ばれ
る少なくとも1種のエチレン系樹脂とからなる樹脂混合
物
(1)〜(3)の樹脂およびそれらの混合物を例示する
ことができる。 (1)エチレンとα−オレフィンとをメタロセン触媒の
存在下に重合させて得られるエチレン−α−オレフィン
共重合体(E1) (2)超低密度ポリエチレン(E2) (3)前記(1)のエチレン−α−オレフィン共重合体
(E1)と、超低密度ポリエチレン(E2)、低密度ポ
リエチレン(E3)および前記(1)以外のエチレン−
α−オレフィン共重合体(E4)からなる群から選ばれ
る少なくとも1種のエチレン系樹脂とからなる樹脂混合
物
【0011】前記のエチレン−α−オレフィン共重合体
(E1)とは、密度が0.890〜0.930g/cm
3 である、エチレンと炭素数3〜18のα−オレフィン
との共重合体を意味する。該密度の好ましい上限値は
0.929g/cm3 、より好ましい上限値は0.92
8g/cm3 である。該α−オレフィンとして、例え
ば、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、4−メチル−1−ペンテン、オクテン−1、デセ
ン−1、ドデセン−1、テトラデセン−1、ヘキサデセ
ン−1、オクタデセン−1等が挙げられる。エチレン−
α−オレフィン共重合体(E1)の190℃におけるメ
ルトフローレート(MFR)は、好ましくは0.05〜
50g/10分、より好ましくは0.1〜40g/10
分、さらにより好ましくは1〜30g/10分である。
(E1)とは、密度が0.890〜0.930g/cm
3 である、エチレンと炭素数3〜18のα−オレフィン
との共重合体を意味する。該密度の好ましい上限値は
0.929g/cm3 、より好ましい上限値は0.92
8g/cm3 である。該α−オレフィンとして、例え
ば、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、4−メチル−1−ペンテン、オクテン−1、デセ
ン−1、ドデセン−1、テトラデセン−1、ヘキサデセ
ン−1、オクタデセン−1等が挙げられる。エチレン−
α−オレフィン共重合体(E1)の190℃におけるメ
ルトフローレート(MFR)は、好ましくは0.05〜
50g/10分、より好ましくは0.1〜40g/10
分、さらにより好ましくは1〜30g/10分である。
【0012】エチレン−α−オレフィン共重合体(E
1)の好ましい製造方法として、エチレンとα−オレフ
ィンとを、シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する
基を有する遷移金属化合物からなる重合用触媒(メタロ
セン触媒)の存在下に気相重合法で重合させてなる製造
方法を例示することができる(例えば特開平3−234
717号公報参照)
1)の好ましい製造方法として、エチレンとα−オレフ
ィンとを、シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する
基を有する遷移金属化合物からなる重合用触媒(メタロ
セン触媒)の存在下に気相重合法で重合させてなる製造
方法を例示することができる(例えば特開平3−234
717号公報参照)
【0013】超低密度ポリエチレン(E2)とは、密度
が0.880g/cm3 〜0.910g/cm3 未満で
ある、エチレンと炭素数が3〜18のα−オレフィンと
の共重合体を意味する。該密度は、好ましくは0.88
2〜0.909g/cm3 、より好ましくは0.885
〜0.908g/cm3 である。該α−オレフィンとし
て、前記エチレン−α−オレフィン共重合体(E1)の
場合と同じα−オレフィンを例示することができる。超
低密度ポリエチレン(E2)の190℃におけるMFR
は、好ましくは0.05〜50g/10分、より好まし
くは0.1〜40g/10分、さらに好ましくは1〜3
0g/10分である。
が0.880g/cm3 〜0.910g/cm3 未満で
ある、エチレンと炭素数が3〜18のα−オレフィンと
の共重合体を意味する。該密度は、好ましくは0.88
2〜0.909g/cm3 、より好ましくは0.885
〜0.908g/cm3 である。該α−オレフィンとし
て、前記エチレン−α−オレフィン共重合体(E1)の
場合と同じα−オレフィンを例示することができる。超
低密度ポリエチレン(E2)の190℃におけるMFR
は、好ましくは0.05〜50g/10分、より好まし
くは0.1〜40g/10分、さらに好ましくは1〜3
0g/10分である。
【0014】低密度ポリエチレン(E3)とは、密度が
0.915〜0.930g/cm3であるポリエチレン
を意味する。該密度は、好ましくは0.916〜0.9
29g/cm3 、より好ましくは0.918〜0.92
8g/cm3 である。低密度ポリエチレン(E3)は、
エチレンを高圧ラジカル重合法で重合させることによっ
て製造することができる。低密度ポリエチレン(E3)
の190℃におけるMFRは、好ましくは0.05〜5
0g/10分、より好ましくは0.1〜40g/10
分、さらに好ましくは1〜30g/10分である。
0.915〜0.930g/cm3であるポリエチレン
を意味する。該密度は、好ましくは0.916〜0.9
29g/cm3 、より好ましくは0.918〜0.92
8g/cm3 である。低密度ポリエチレン(E3)は、
エチレンを高圧ラジカル重合法で重合させることによっ
て製造することができる。低密度ポリエチレン(E3)
の190℃におけるMFRは、好ましくは0.05〜5
0g/10分、より好ましくは0.1〜40g/10
分、さらに好ましくは1〜30g/10分である。
【0015】エチレン−α−オレフィン共重合体(E
4)とは、前記エチレン−α−オレフィン共重合体(E
1)以外の、密度が0.910〜0.930g/cm3
のエチレンと炭素数3〜18のα−オレフィンとの共重
合体を意味する。該密度は、好ましくは0.912〜
0.929g/cm3 、より好ましくは0.915〜
0.928g/cm3 である。該α−オレフィンとし
て、前記エチレン−α−オレフィン共重合体(E1)の
場合と同じα−オレフィンを例示することができる。エ
チレン−α−オレフィン共重合体(E4)の190℃に
おけるMFRは、好ましくは0.05〜50g/10
分、より好ましくは0.1〜40g/10分、さらに好
ましくは1〜30g/10分である。エチレン−α−オ
レフィン共重合体(E4)の製造方法は特に限定されな
いが、エチレン−α−オレフィン共重合体(E1)の製
造方法であるエチレンとα−オレフィンとをメタロセン
触媒の存在下に重合させてなる製造方法を除く。該製造
方法として、エチレンとα−オレフィンとを従来型固体
触媒(マルチサイト触媒)の存在下に重合させてなる製
造方法を例示することができる(例えば特開平7−31
6220号公報参照)。
4)とは、前記エチレン−α−オレフィン共重合体(E
1)以外の、密度が0.910〜0.930g/cm3
のエチレンと炭素数3〜18のα−オレフィンとの共重
合体を意味する。該密度は、好ましくは0.912〜
0.929g/cm3 、より好ましくは0.915〜
0.928g/cm3 である。該α−オレフィンとし
て、前記エチレン−α−オレフィン共重合体(E1)の
場合と同じα−オレフィンを例示することができる。エ
チレン−α−オレフィン共重合体(E4)の190℃に
おけるMFRは、好ましくは0.05〜50g/10
分、より好ましくは0.1〜40g/10分、さらに好
ましくは1〜30g/10分である。エチレン−α−オ
レフィン共重合体(E4)の製造方法は特に限定されな
いが、エチレン−α−オレフィン共重合体(E1)の製
造方法であるエチレンとα−オレフィンとをメタロセン
触媒の存在下に重合させてなる製造方法を除く。該製造
方法として、エチレンとα−オレフィンとを従来型固体
触媒(マルチサイト触媒)の存在下に重合させてなる製
造方法を例示することができる(例えば特開平7−31
6220号公報参照)。
【0016】式(1)の左辺(SR2 /SR1)の値
は、好ましくは1.09以下、より好ましくは1.08
以下である。左辺の値が大きすぎると、ダイスウェル比
の剪断速度依存性が大きくなり、異型押出ダイの形状と
異型押出成形品の形状との差が大きくなり、異型押出成
形性が悪化する。ダイスウェル比の測定方法について
は、後で説明する。
は、好ましくは1.09以下、より好ましくは1.08
以下である。左辺の値が大きすぎると、ダイスウェル比
の剪断速度依存性が大きくなり、異型押出ダイの形状と
異型押出成形品の形状との差が大きくなり、異型押出成
形性が悪化する。ダイスウェル比の測定方法について
は、後で説明する。
【0017】本発明で使用されるプロピレンブロック共
重合体またはエチレン系樹脂は、本発明の異型押出成形
用プロピレン系樹脂組成物の剛性、透明性を改良した
り、該樹脂組成物から成形品を得る際の成形サイクルを
短縮したりする効果の観点から、結晶造核剤と組み合わ
せて用いてもよい。結晶造核剤の使用量は、該樹脂組成
物100重量部に対して、一般に0.01〜0.5重量
部であり、0.5重量部を超えると前記効果は飽和し、
余分なコストがかかる場合がある。
重合体またはエチレン系樹脂は、本発明の異型押出成形
用プロピレン系樹脂組成物の剛性、透明性を改良した
り、該樹脂組成物から成形品を得る際の成形サイクルを
短縮したりする効果の観点から、結晶造核剤と組み合わ
せて用いてもよい。結晶造核剤の使用量は、該樹脂組成
物100重量部に対して、一般に0.01〜0.5重量
部であり、0.5重量部を超えると前記効果は飽和し、
余分なコストがかかる場合がある。
【0018】結晶造核剤として、ソルビトール系造核
剤、有機リン酸塩系造核剤、カルボン酸の金属塩造核
剤、ポリマー造核剤、無機化合物が挙げられる。具体例
としては、1,3,2,4−ジベンジリデンソルビトー
ル、1,3,2,4−ジ−(p−メチルベンジリデン)
ソルビトール、1,3−p−クロルベンジリデン−2,
4−p−メチルベンジリデンソルビトール、ナトリウム
−ビス−(4―t―ブチルフェニル)フォスフェート、
カリウム−ビス−(4―t―ブチルフェニル)フォスフ
ェート、ナトリウム−2,2'−エチリデン−ビス
(4,6−ジ―t―ブチルフェニル)フォスフェート、
ナトリウム−2,2'−メチレン−ビス(4,6−ジ―
t―ブチルフェニル)フォスフェート、p−t−ブチル
安息香酸アルミニウム塩、アジピン酸アルミニウム、安
息香酸ナトリウム、ポリビニルシクロアルカン、タル
ク、マイカ、炭酸カルシウム等を例示することができる
が、これらに限定されるわけではない。また、これら結
晶造核剤の二種以上を組み合わせて用いてもよい。
剤、有機リン酸塩系造核剤、カルボン酸の金属塩造核
剤、ポリマー造核剤、無機化合物が挙げられる。具体例
としては、1,3,2,4−ジベンジリデンソルビトー
ル、1,3,2,4−ジ−(p−メチルベンジリデン)
ソルビトール、1,3−p−クロルベンジリデン−2,
4−p−メチルベンジリデンソルビトール、ナトリウム
−ビス−(4―t―ブチルフェニル)フォスフェート、
カリウム−ビス−(4―t―ブチルフェニル)フォスフ
ェート、ナトリウム−2,2'−エチリデン−ビス
(4,6−ジ―t―ブチルフェニル)フォスフェート、
ナトリウム−2,2'−メチレン−ビス(4,6−ジ―
t―ブチルフェニル)フォスフェート、p−t−ブチル
安息香酸アルミニウム塩、アジピン酸アルミニウム、安
息香酸ナトリウム、ポリビニルシクロアルカン、タル
ク、マイカ、炭酸カルシウム等を例示することができる
が、これらに限定されるわけではない。また、これら結
晶造核剤の二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0019】また、本発明で使用されるプロピレンブロ
ック共重合体またはエチレン系樹脂は、本発明の目的を
損なわない範囲で適宜、タルク、炭酸カルシウム、マイ
カ等の無機充填剤;中和剤、酸化防止剤、熱安定剤、耐
候剤、滑剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、アンチブロッ
キング剤、防曇剤、気泡防止剤、分散剤、難燃剤、抗菌
剤、蛍光増白剤、架橋剤、架橋助剤等の添加剤;染料、
顔料等の着色剤で例示される他の成分と組み合わせて用
いてもよい。
ック共重合体またはエチレン系樹脂は、本発明の目的を
損なわない範囲で適宜、タルク、炭酸カルシウム、マイ
カ等の無機充填剤;中和剤、酸化防止剤、熱安定剤、耐
候剤、滑剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、アンチブロッ
キング剤、防曇剤、気泡防止剤、分散剤、難燃剤、抗菌
剤、蛍光増白剤、架橋剤、架橋助剤等の添加剤;染料、
顔料等の着色剤で例示される他の成分と組み合わせて用
いてもよい。
【0020】本発明の樹脂組成物の製造方法は特に限定
されない。該製造方法として、各成分を公知の混練機で
溶融混練して樹脂組成物を製造する方法を例示すること
ができる。混練機として、例えば単軸混練押出機、多軸
混練押出機、バンバリーミキサー等が挙げられる。溶融
混練条件は、混練時の剪断、加熱温度、剪断による発熱
などによって溶融樹脂の劣化が起こらない限り、特に制
限されない。溶融樹脂の劣化を防止する観点から、加熱
温度を適正に設定したり、酸化防止剤や熱安定剤を添加
したりすることは、効果的である。
されない。該製造方法として、各成分を公知の混練機で
溶融混練して樹脂組成物を製造する方法を例示すること
ができる。混練機として、例えば単軸混練押出機、多軸
混練押出機、バンバリーミキサー等が挙げられる。溶融
混練条件は、混練時の剪断、加熱温度、剪断による発熱
などによって溶融樹脂の劣化が起こらない限り、特に制
限されない。溶融樹脂の劣化を防止する観点から、加熱
温度を適正に設定したり、酸化防止剤や熱安定剤を添加
したりすることは、効果的である。
【0021】本発明の異型押出成形用プロピレン系樹脂
組成物を公知の異型押出成形機にて成形することによ
り、異型押出成形品を製造することができる。例えば本
発明の樹脂組成物を用いて異型押出ダイによる押出成形
を行えば、異型押出ダイ形状と異型押出成形品の形状と
の差が小さいため、異型押出ダイはその形状を目的とす
る製品形状と大きく変えなくてもよい。また、このた
め、サイジングダイの操作が比較的容易に行える。ま
た、本発明の樹脂組成物はダイスウェル比の剪断速度依
存性が小さいため、成形速度の変化による押出物形状の
変化も小さいため、成形速度変更時の成形条件の変更幅
も小さくて済み、また、高速成形にも適している。
組成物を公知の異型押出成形機にて成形することによ
り、異型押出成形品を製造することができる。例えば本
発明の樹脂組成物を用いて異型押出ダイによる押出成形
を行えば、異型押出ダイ形状と異型押出成形品の形状と
の差が小さいため、異型押出ダイはその形状を目的とす
る製品形状と大きく変えなくてもよい。また、このた
め、サイジングダイの操作が比較的容易に行える。ま
た、本発明の樹脂組成物はダイスウェル比の剪断速度依
存性が小さいため、成形速度の変化による押出物形状の
変化も小さいため、成形速度変更時の成形条件の変更幅
も小さくて済み、また、高速成形にも適している。
【0022】さらに、本発明の樹脂組成物を用いて、2
層以上の層から構成される多層異型押出成形品を製造す
ることもできる。例えば、本発明の樹脂組成物を用いた
2層以上からなる異型押出成形品の表面層に、透明性の
良好な樹脂を用いることにより、光沢の良好な異型押出
成形品を製造することができる。また、表面層に顔料、
マイカなどの光沢剤を含有した樹脂を用いて表面を加飾
した異型押出成形品を得ることが出来る。また、異型押
出成形品に金属製品をインサートすることにより、強度
を改良した異型押出成形品を製造することができる。
層以上の層から構成される多層異型押出成形品を製造す
ることもできる。例えば、本発明の樹脂組成物を用いた
2層以上からなる異型押出成形品の表面層に、透明性の
良好な樹脂を用いることにより、光沢の良好な異型押出
成形品を製造することができる。また、表面層に顔料、
マイカなどの光沢剤を含有した樹脂を用いて表面を加飾
した異型押出成形品を得ることが出来る。また、異型押
出成形品に金属製品をインサートすることにより、強度
を改良した異型押出成形品を製造することができる。
【0023】本発明の異型押出成形用プロピレン系樹脂
組成物から得られる異型押出成形品は、家電部品、自動
車部品、建材部品、中空パネルなどとして広範囲に使用
できる。
組成物から得られる異型押出成形品は、家電部品、自動
車部品、建材部品、中空パネルなどとして広範囲に使用
できる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明するが、
本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではな
い。実施例および比較例で用いた評価方法は以下のとお
りである。
本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではな
い。実施例および比較例で用いた評価方法は以下のとお
りである。
【0025】1.メルトフローレート(MFR) プロピレンブロック共重合体およびプロピレン系樹脂組
成物は、JIS K7210の条件14(Condition Nu
mber 14)の方法に従って230℃で測定した。エチレ
ン系樹脂はJIS K6760に従い190℃で測定し
た。
成物は、JIS K7210の条件14(Condition Nu
mber 14)の方法に従って230℃で測定した。エチレ
ン系樹脂はJIS K6760に従い190℃で測定し
た。
【0026】2.密度 JIS K6760に従って測定した。
【0027】 3.ダイスウェル比(SR1 およびSR2 ) 直径1mm、長さ40mmのキャピラリーを有する東洋
精機株式会社製のCAPIROGRAPH−1Bなる商
品名のキャピラリー粘度計を用いて、JISK7199
に従い、230℃で測定した。
精機株式会社製のCAPIROGRAPH−1Bなる商
品名のキャピラリー粘度計を用いて、JISK7199
に従い、230℃で測定した。
【0028】 4.アイゾット衝撃値(単位:kJ/m2 ) JIS K7110に従って、温度0℃の恒温槽中に2
4時間以上静置された試験片について測定した。
4時間以上静置された試験片について測定した。
【0029】5.曲げ弾性率(単位:MPa) JIS K7106に従って測定した。
【0030】実施例および比較例で用いた重合体は以下
のとおりである。 1.プロピレンブロック共重合体 プロピレンブロック共重合体(a):住友化学工業(株)
製の商品名がノーブレンなる共重合体である。該共重合
体は前記で説明したA成分とB成分とからなり、A成分
中のエチレンから誘導される繰り返し単位の含有量は0
重量%(即ちプロピレンの単独重合)、B成分中のエチ
レンから誘導される繰り返し単位の含有量は38重量
%、該共重合体中のB成分の割合は15.5重量%、M
FRは1.3g/10分であった。
のとおりである。 1.プロピレンブロック共重合体 プロピレンブロック共重合体(a):住友化学工業(株)
製の商品名がノーブレンなる共重合体である。該共重合
体は前記で説明したA成分とB成分とからなり、A成分
中のエチレンから誘導される繰り返し単位の含有量は0
重量%(即ちプロピレンの単独重合)、B成分中のエチ
レンから誘導される繰り返し単位の含有量は38重量
%、該共重合体中のB成分の割合は15.5重量%、M
FRは1.3g/10分であった。
【0031】プロピレンブロック共重合体(b):住友
化学工業(株)製の商品名がノーブレンAH561なる共
重合体である。該共重合体は前記で説明したA成分とB
成分とからなり、A成分中のエチレンから誘導される繰
り返し単位の含有量は0重量%(即ちプロピレンの単独
重合)、B成分中のエチレンから誘導される繰り返し単
位の含有量は38重量%、該共重合体中のB成分の割合
は17.0重量%、MFRは3.0g/10分であっ
た。
化学工業(株)製の商品名がノーブレンAH561なる共
重合体である。該共重合体は前記で説明したA成分とB
成分とからなり、A成分中のエチレンから誘導される繰
り返し単位の含有量は0重量%(即ちプロピレンの単独
重合)、B成分中のエチレンから誘導される繰り返し単
位の含有量は38重量%、該共重合体中のB成分の割合
は17.0重量%、MFRは3.0g/10分であっ
た。
【0032】2.エチレン系樹脂 エチレン系樹脂(a):住友化学工業(株)製の商品名
がスミカセンE FV401なるエチレン−ヘキセン−
1共重合体である。この樹脂はメタロセン触媒で製造さ
れたものであって、密度は0.902g/cm3 、MF
Rは4.0g/10分であった。
がスミカセンE FV401なるエチレン−ヘキセン−
1共重合体である。この樹脂はメタロセン触媒で製造さ
れたものであって、密度は0.902g/cm3 、MF
Rは4.0g/10分であった。
【0033】エチレン系樹脂(b):住友化学工業
(株)製の商品名がエクセレンVL VL400なるエ
チレン−ブテン−1共重合体(超低密度ポリエチレン)
であって、密度は0.900g/cm3 、MFRは5.
0g/10分であった。
(株)製の商品名がエクセレンVL VL400なるエ
チレン−ブテン−1共重合体(超低密度ポリエチレン)
であって、密度は0.900g/cm3 、MFRは5.
0g/10分であった。
【0034】エチレン系樹脂(c):住友化学工業
(株)製の商品名がスミカセン L405なる高圧法低
密度ポリエチレンであって、密度は0.923g/cm
3 、MFRは3.7g/10分であった。
(株)製の商品名がスミカセン L405なる高圧法低
密度ポリエチレンであって、密度は0.923g/cm
3 、MFRは3.7g/10分であった。
【0035】3.他の重合体
【0036】プロピレン単独重合体(a):住友化学工
業(株)製の商品名がノーブレン YE101なる重合体
であって、MFRは1.0g/10分であった。
業(株)製の商品名がノーブレン YE101なる重合体
であって、MFRは1.0g/10分であった。
【0037】[実施例1]プロピレンブロック共重合体
(a)80重量部と、エチレン系樹脂(a)20重量部
とをスクリュ径が65mmである単軸押出機を用い、温
度250℃、スクリュ回転数100rpmにて溶融混練
し(表1参照。配合割合は重量部)、プロピレン系樹脂
組成物を得た。得られたプロピレン系樹脂組成物はMF
R=1.4g/10分、SR1 =1.58、SR2 =
1.54、SR2/SR1=0.97、アイゾット衝撃値
=49kJ/m2 、曲げ弾性率=820MPaであっ
た。(表3参照)。該プロピレン系樹脂組成物を、異型
押出成形機へ供給し異型押出成形することにより、異型
押出成形品が得られる。該プロピレン系樹脂組成物はダ
イスウェル比の剪断速度依存性が小さいため、異型押出
ダイ形状と異型押出成形品の形状との相違が小さく形状
の補整が小さいため異型押出成形性に優れ、軽量で、耐
衝撃性、剛性に優れる異型押出成形品が得られるであろ
う。
(a)80重量部と、エチレン系樹脂(a)20重量部
とをスクリュ径が65mmである単軸押出機を用い、温
度250℃、スクリュ回転数100rpmにて溶融混練
し(表1参照。配合割合は重量部)、プロピレン系樹脂
組成物を得た。得られたプロピレン系樹脂組成物はMF
R=1.4g/10分、SR1 =1.58、SR2 =
1.54、SR2/SR1=0.97、アイゾット衝撃値
=49kJ/m2 、曲げ弾性率=820MPaであっ
た。(表3参照)。該プロピレン系樹脂組成物を、異型
押出成形機へ供給し異型押出成形することにより、異型
押出成形品が得られる。該プロピレン系樹脂組成物はダ
イスウェル比の剪断速度依存性が小さいため、異型押出
ダイ形状と異型押出成形品の形状との相違が小さく形状
の補整が小さいため異型押出成形性に優れ、軽量で、耐
衝撃性、剛性に優れる異型押出成形品が得られるであろ
う。
【0038】[実施例2]プロピレンブロック共重合体
(a)と、エチレン系樹脂(b)と、エチレン系樹脂
(c)とを、表1に示す配合割合で実施例1と同様の方
法で溶融混練し、プロピレン系樹脂組成物を得た。実施
例1と同様の方法で測定して得られた該樹脂組成物の物
性を表3に示した。該組成物を実施例1と同様に異型押
出成形することにより、異型押出成形品が得られる。該
プロピレン系樹脂組成物はダイスウェル比の剪断速度依
存性が小さいため、異型押出ダイ形状と異型押出成形品
の形状との相違が小さく形状の補整が小さいため異型押
出成形性に優れ、軽量で、耐衝撃性、剛性に優れる異型
押出成形品が得られるであろう。
(a)と、エチレン系樹脂(b)と、エチレン系樹脂
(c)とを、表1に示す配合割合で実施例1と同様の方
法で溶融混練し、プロピレン系樹脂組成物を得た。実施
例1と同様の方法で測定して得られた該樹脂組成物の物
性を表3に示した。該組成物を実施例1と同様に異型押
出成形することにより、異型押出成形品が得られる。該
プロピレン系樹脂組成物はダイスウェル比の剪断速度依
存性が小さいため、異型押出ダイ形状と異型押出成形品
の形状との相違が小さく形状の補整が小さいため異型押
出成形性に優れ、軽量で、耐衝撃性、剛性に優れる異型
押出成形品が得られるであろう。
【0039】[比較例1]プロピレンブロック共重合体
(a)のみ(表2参照。配合割合は重量部)を実施例1
と同様の方法で溶融混練して、プロピレン系樹脂組成物
を得た。該プロピレン系樹脂組成物を実施例1と同様に
評価して得られた結果を表3に示した。表3により明ら
かな通り、この組成物は耐衝撃性が十分ではない。実施
例1と同様に異型押出成形することにより異型押出成形
品が得られるであろうが、該プロピレン系樹脂組成物は
ダイスウェル比の剪断速度依存性が大きいため、異型押
出ダイ形状と異型押出成形品の形状との相違が大きくサ
イジングが難しいであろう。
(a)のみ(表2参照。配合割合は重量部)を実施例1
と同様の方法で溶融混練して、プロピレン系樹脂組成物
を得た。該プロピレン系樹脂組成物を実施例1と同様に
評価して得られた結果を表3に示した。表3により明ら
かな通り、この組成物は耐衝撃性が十分ではない。実施
例1と同様に異型押出成形することにより異型押出成形
品が得られるであろうが、該プロピレン系樹脂組成物は
ダイスウェル比の剪断速度依存性が大きいため、異型押
出ダイ形状と異型押出成形品の形状との相違が大きくサ
イジングが難しいであろう。
【0040】[比較例2]プロピレンブロック共重合体
(b)と、エチレン系樹脂(c)とを、表2に示す配合
割合で実施例1と同様の方法で溶融混練して、プロピレ
ン系樹脂組成物を得た。該プロピレン系樹脂組成物を実
施例1と同様に評価して得られた結果を、表3に示し
た。実施例1と同様に異型押出成形することにより異型
押出成形品が得られるであろうが、該プロピレン系樹脂
組成物はダイスウェル比の剪断速度依存性が大きいた
め、異型押出ダイ形状と異型押出成形品の形状との相違
が大きくサイジングが難しいであろう。
(b)と、エチレン系樹脂(c)とを、表2に示す配合
割合で実施例1と同様の方法で溶融混練して、プロピレ
ン系樹脂組成物を得た。該プロピレン系樹脂組成物を実
施例1と同様に評価して得られた結果を、表3に示し
た。実施例1と同様に異型押出成形することにより異型
押出成形品が得られるであろうが、該プロピレン系樹脂
組成物はダイスウェル比の剪断速度依存性が大きいた
め、異型押出ダイ形状と異型押出成形品の形状との相違
が大きくサイジングが難しいであろう。
【0041】[比較例3]プロピレン単独重合体(a)
と、エチレン系樹脂(b)と、エチレン系樹脂(c)と
を、表2に示す配合割合で実施例1と同様に溶融混練
し、プロピレン系樹脂組成物を得た。該プロピレン系樹
脂組成物について、実施例1と同様に評価して得られた
結果を、表3に示した。表3により明らかな通り、この
組成物は耐衝撃性が十分ではない。実施例1と同様に異
型押出成形することにより異型押出成形品が得られるで
あろうが、該プロピレン系樹脂組成物はダイスウェル比
の剪断速度依存性が大きいため、異型押出ダイ形状と異
型押出成形品の形状との相違が大きくサイジングが難し
いであろう。
と、エチレン系樹脂(b)と、エチレン系樹脂(c)と
を、表2に示す配合割合で実施例1と同様に溶融混練
し、プロピレン系樹脂組成物を得た。該プロピレン系樹
脂組成物について、実施例1と同様に評価して得られた
結果を、表3に示した。表3により明らかな通り、この
組成物は耐衝撃性が十分ではない。実施例1と同様に異
型押出成形することにより異型押出成形品が得られるで
あろうが、該プロピレン系樹脂組成物はダイスウェル比
の剪断速度依存性が大きいため、異型押出ダイ形状と異
型押出成形品の形状との相違が大きくサイジングが難し
いであろう。
【0042】[比較例4および5]プロピレンブロック
共重合体(a)と、エチレン系樹脂(b)および(c)
とを、表2に示す配合割合で、実施例1と同様に溶融混
練し、プロピレン系樹脂組成物を得た。該プロピレン系
樹脂組成物について、実施例1と同様に評価して得られ
た結果を、表3に示した。表3により明らかな通り、こ
の組成物は耐衝撃性が十分ではない。得られたそれぞれ
のプロピレン系樹脂組成物を用いて実施例1と同様に異
型押出成形することにより異型押出成形品が得られるで
あろうが、該プロピレン系樹脂組成物はダイスウェル比
の剪断速度依存性が大きいため、異型押出ダイ形状と異
型押出成形品の形状との相違が大きくサイジングが難し
いであろう。
共重合体(a)と、エチレン系樹脂(b)および(c)
とを、表2に示す配合割合で、実施例1と同様に溶融混
練し、プロピレン系樹脂組成物を得た。該プロピレン系
樹脂組成物について、実施例1と同様に評価して得られ
た結果を、表3に示した。表3により明らかな通り、こ
の組成物は耐衝撃性が十分ではない。得られたそれぞれ
のプロピレン系樹脂組成物を用いて実施例1と同様に異
型押出成形することにより異型押出成形品が得られるで
あろうが、該プロピレン系樹脂組成物はダイスウェル比
の剪断速度依存性が大きいため、異型押出ダイ形状と異
型押出成形品の形状との相違が大きくサイジングが難し
いであろう。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、異型押出ダイ形状と異
型押出成形品の形状との相違が小さく異型押出成形性に
優れ、軽量で、耐衝撃性、剛性、リサイクル性に優れた
異型押出成形用プロピレン系樹脂組成物、および異型押
出ダイ形状と異型押出成形品の形状との相違が小さく異
型押出成形性に優れた異型押出成形品の製造方法が提供
される。
型押出成形品の形状との相違が小さく異型押出成形性に
優れ、軽量で、耐衝撃性、剛性、リサイクル性に優れた
異型押出成形用プロピレン系樹脂組成物、および異型押
出ダイ形状と異型押出成形品の形状との相違が小さく異
型押出成形性に優れた異型押出成形品の製造方法が提供
される。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F207 AA04 AA11F AR12 AR17 AR18 KA01 KA17 KF01 KL63 4J002 BB022 BB032 BB052 BB062 BB082 BB102 BB152 BB212 BN052 BP021 FD010 FD200 GL00 GN00 GQ00
Claims (2)
- 【請求項1】230℃におけるメルトフローレートが2
g/10分以下のプロピレンブロック共重合体70〜9
0重量%と、エチレン系樹脂30〜10重量%とからな
り、剪断速度6.08s-1におけるダイスウェル比(S
R1 )と、剪断速度608s -1におけるダイスウェル比
(SR2 )との関係が下式(1)を満たす異型押出成形
用プロピレン系樹脂組成物。 SR2 /SR1 ≦1.10 (1) - 【請求項2】230℃におけるメルトフローレートが2
g/10分以下のプロピレンブロック共重合体70〜9
0重量%と、エチレン系樹脂30〜10重量%とからな
り、剪断速度6.08s-1におけるダイスウェル比(S
R1 )と、剪断速度608s -1におけるダイスウェル比
(SR2 )との関係が下式(1)を満たすプロピレン系
樹脂組成物を用いることを特徴とする異型押出成形品の
製造方法。 SR2 /SR1 ≦1.10 (1)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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