JP2002145519A - 折 機 - Google Patents

折 機

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JP2002145519A
JP2002145519A JP2000341485A JP2000341485A JP2002145519A JP 2002145519 A JP2002145519 A JP 2002145519A JP 2000341485 A JP2000341485 A JP 2000341485A JP 2000341485 A JP2000341485 A JP 2000341485A JP 2002145519 A JP2002145519 A JP 2002145519A
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folding
cylinder
gear
folding machine
shaft
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範幸 小島
Yoshifusa Shiraishi
吉英 白石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工を変更する場合であっても、切替作業を
容易に行うことができる折機を提供する。 【解決手段】 第二ナイフ軸52等およびくわえ軸5
3,54等を有して第一入紙部13から入紙したウェブ
12に全判折加工を行う全判折部10が軸心方向一方側
に設けられ、第二入紙部23から入紙したウェブ22に
ペラ折加工を行うペラ折部20が軸心方向他方側に設け
られたくわえ胴50と、くわえ胴50の全判折部10の
第二ナイフ軸52等をくわえ軸53,54等に対してく
わえ胴50の周方向に沿って移動させる移動手段51
3,514,540〜547とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行方向と直交す
る方向にウェブを断裁し、この断裁されたウェブを折っ
て折丁を作成する折機に関する。
【0002】
【従来の技術】走行方向と直交する方向にウェブを断裁
し、この断裁されたウェブを折って折丁を作成する従来
の折機としては、例えば、特公昭58−12183号公
報や実登2561726号公報に記載されたものが知ら
れている。
【0003】具体的には、特公昭58−12183号公
報には、複数(3つ)のウェブ入紙部が設けられ、軸方
向に長い折機胴によって各ウェブを折り加工する折機が
記載され、実登2561726号公報には、折機胴の軸
方向の一方側に設けられて第1入紙部からのウェブに折
り加工を行う第1入紙部側作動部材と、折機胴の軸方向
の他方側に設けられて第2入紙部からのウェブに折り加
工を行う第2入紙部側作動部材とを備えた折機が記載さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
折機においては、一本の折機胴に入紙するウェブを当該
折機胴によりすべて同じ折り加工を行っているため、印
刷仕様や折り仕様等の折り加工を変更する場合、折機胴
の作動部材を取り外して別の作動部材を取り付けなけれ
ばならず、切替作業に手間がかかってしまい生産性が低
下してしまうだけでなく、作業者の負担が大きいもので
あった。
【0005】このようなことから、本発明は、折り加工
を変更する場合であっても、切替作業を容易に行うこと
ができる折機を提供することを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、本発明による折機は、第一作動手段および第二
作動手段を有して第一入紙部から入紙したウェブに第一
の加工を行う第一加工手段が軸心方向一方側に設けら
れ、第二入紙部から入紙したウェブに第二の加工を行う
第二加工手段が軸心方向他方側に設けられた折機胴と、
前記折機胴の前記第一加工手段の前記第一作動手段を前
記第二作動手段に対して当該折機胴の周方向に沿って移
動させる移動手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】上述した折機において、前記折機胴が、前
記第一加工手段の前記第二作動手段を支持する第二作動
手段支持部材と、前記第二作動手段支持部材に対して同
軸をなして回動可能に設けられて前記第一加工手段の前
記第一作動手段を支持する第一作動手段支持部材とを有
し、前記移動手段が、前記折機胴の前記第一加工手段の
前記第一作動手段支持部材側に取り付けられた第一の歯
車と、前記折機胴の前記第一加工手段の前記第二作動手
段支持部材側に取り付けられた第二の歯車と、前記第一
の歯車と前記第二の歯車との位相を調整する位相調整手
段とを備えていることを特徴とする。
【0008】上述した折機において、前記第一の歯車が
はす歯をなすと共に、前記第二の歯車が当該第一の歯車
と逆向きのはす歯をなし、前記移動手段の前記位相調整
手段が、前記第一の歯車に噛合するはす歯をなす第一の
調整歯車と、前記第一の調整歯車に同軸をなして取り付
けられて前記第二の歯車に噛合するはす歯をなす第二の
調整歯車と、前記第一の調整歯車および前記第二の調整
歯車を軸心方向に沿って移動させる駆動手段とを備えて
いることを特徴とする。
【0009】上述した折機において、前記折機胴の前記
第一の加工または前記第二の加工を選択する折仕様選択
手段と、前記折仕様選択手段による折仕様の選択に対応
して前記移動手段を作動させる制御手段とを設けたこと
を特徴とする。
【0010】上述した折機において、前記折仕様選択手
段が、前記折機胴に対して着脱可能に配設されて当該折
機胴で搬送される折丁を案内する案内部材の当該折機胴
に対する着脱を選択する案内部材着脱選択手段であるこ
とを特徴とする。
【0011】上述した折機において、入力された調整量
に対応するように前記移動手段を作動させる制御手段を
設けたことを特徴とする。
【0012】上述した折機において、前記折機胴が、前
記第一入紙部から入紙されて加工された折丁を下流側の
胴と協動してさらに加工するくわえ胴であることを特徴
とする。
【0013】上述した折機において、前記移動手段によ
る前記くわえ胴の前記第一加工手段の移動に伴って、下
流側の前記胴が連動して周方向に回動することを特徴と
する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による折機の実施の形態を
図1〜26を用いて説明する。図1は、折機の正面図、
図2は、図1の全判折部側の概略構成図、図3は、図1
のペラ折部側の概略構成図、図4は、図2,3の折胴の
概略構造図、図5は、図4のV−V線断面矢線視図、図
6は、図4のVI−VI線断面矢線視図、図7は、図4のV
II−VII線断面矢線視図、図8は、図4のVIII−VIII線
断面矢線視図、図9は、図4のIX−IX線断面矢線視図、
図10は、図4のX−X線断面矢線視図、図11は、図
5〜10のXI−XI線断面矢線視図、図12は、図5〜1
0のXII−XII線断面矢線視図、図13は、図5〜10
のXIII−XIII線断面矢線視図、図14は、図2,3のく
わえ胴および第二くわえ胴(渡胴)の概略構造図、図1
5は、図14のくわえ胴の抽出拡大図、図16は、図1
5のXVI−XVI線断面矢線視図、図17は、図15のXV
II−XVII線断面矢線視図、図18は、図15のXVIII−
XVIII線断面矢線視図、図19は、図15の XIX−XIX
線断面矢線視図、図20は、図15のXX−XX線断面矢線
視図、図21は、図15の XXI−XXI 線断面矢線視図、
図22は、図15のXXII−XXII線断面矢線視図、図23
は、図16〜21の XXIII−XXIII 線断面矢線視図、図
24は、図16〜21のXXIV−XXIV線断面矢線視図、図
25は、図16〜21の XXV−XXV 線断面矢線視図、図
26は、図14の矢線XXVI部の抽出拡大図である。
【0015】本実施の形態による折機は、B全判型を倍
幅構造とし、フォーマによりウェブの走行方向と平行に
折られたウェブに対する全判折とターンバーにより走行
経路を変更されたウェブに対するペラ折とを一台で可能
にしたものである。
【0016】すなわち、図1に示すように、フォーマ1
1からウェブ12が入紙する第一入紙部13を有する第
一加工手段である全判折部10と、ターンバー21から
ウェブ22が入紙する第二入紙部23を有する第二加工
手段であるペラ折部20とを水平方向に沿って並設し、
当該全判折部10およびペラ折部20において、断裁胴
30、折胴40、本発明にかかる折機胴であるくわえ胴
50、第二くわえ胴(渡胴)60を共用するようにした
ものである。ここで、断裁胴30を二倍胴とし、折胴4
0およびくわえ胴50を四倍胴とし、第二くわえ胴60
を二倍胴とした。
【0017】第一加工手段である全判折部10において
は、図2に示すような構造とした。すなわち、断裁胴3
0には、断裁刃31が一箇所設けられている。折胴40
には、針軸41が回動可能に二箇所設けられており、各
針軸41は、折胴40の外周部を円周方向に略二等分す
る位置に配設されている。折胴40には、ナイフ軸43
が回動可能に二箇所設けられており、各ナイフ軸43
は、折胴40の外周部を円周方向に略二等分し、針軸4
1と円周方向にほぼ90°位相を違えた位置に配設され
ている。
【0018】くわえ胴50には、くわえ軸51が回動可
能に二箇所設けられており、各くわえ軸51は、くわえ
胴50の外周部を円周方向に略二等分する位置に配設さ
れている。くわえ胴50には、第二ナイフ軸52が回転
可能に二箇所設けられており、各第二ナイフ軸52は、
くわえ胴50の外周部を円周方向に略二等分し、くわえ
軸51と円周方向にほぼ45°位相を違えた位置に配設
されている。第二くわえ胴60には、第二くわえ軸61
が一箇所設けられている。
【0019】一方、第二加工手段であるペラ折部20に
おいては、図3に示すような構造とした。すなわち、断
裁胴30には、断裁刃31が二箇所設けられており、各
断裁刃31は、断裁胴30の外周部を円周方向に略二等
分する位置に配設されている。折胴40には、針軸42
が回動可能に二箇所設けられており、各針軸42は、折
胴40の外周部を円周方向に略2等分し、針軸41と円
周方向にほぼ90°位相を違えた位置に配設されてい
る。折胴40には、ナイフ軸44が回動可能に四箇所設
けられており、各ナイフ軸44は、折胴40の外周部を
円周方向に略四等分し、隣接する針軸41,42と円周
方向にほぼ45°位相を違えた位置に配設されている。
【0020】くわえ胴50には、くわえ軸53が回動可
能に二箇所設けられており、各くわえ軸53は、くわえ
胴50の外周部を円周方向に略二等分する位置に配設さ
れている。くわえ胴50には、くわえ軸54が回動可能
に二箇所設けられており、各くわえ軸54は、くわえ胴
50の外周部を円周方向に略二等分し、くわえ軸53と
円周方向にほぼ90°位相を違えた位置に配設されてい
る。第二くわえ胴60には、爪軸62が回動可能に二箇
所設けられており、各爪軸62は、第二くわえ胴60の
外周部を円周方向に略二等分する位置に配設されると共
に、一方の爪軸62は、全判折部10の第二くわえ軸6
1と円周方向ほぼ同位相に配設されている。
【0021】よって、フォーマ11から第一入紙部13
に入紙したウェブ12は、全判折部10側の断裁胴30
と折胴40との間に導かれ、まず、断裁胴30が一回転
する毎に走行方向と直交する方向に一回断裁され、引き
続き、折胴40からくわえ胴50に渡される際に折加工
され、その後、くわえ胴50から第二くわえ胴60へ渡
される際に更に折加工されて折丁として作製される。
【0022】一方、ターンバー21から第二入紙部23
に入紙したウェブ22は、ペラ折部20側の断裁胴30
と折胴40との間に導かれ、まず、断裁胴30が一回転
する毎に走行方向と直交する方法に二回断裁され、引き
続き、折胴40からくわえ胴50に渡される際に折加工
が行われ、くわえ胴50から第二くわえ胴60を経て折
丁として作製される。
【0023】なお、折胴40は、図4〜13に示すよう
に、針軸41,42およびナイフ軸43,44をそれぞ
れ作動させるためのカム機構が設けられると共に、回転
中にナイフ軸43,44の位相を調整(ラップ量調整)
できるようになっている。
【0024】また、折胴40は、図4中、右側が全判折
部10で左側がペラ折部20であるため、針軸41,4
2とナイフ軸43,44とが左右で異なる配置となって
いる。すなわち、折胴40は、図4に示すように、中心
軸401の両端が軸受402を介してフレーム1に回転
可能に支持され、中心軸401の長手方向に沿って複数
のリブ403が立設されることにより胴本体が構成さ
れ、当該リブ403に二本の針軸42と二本のナイフ軸
43とがそれぞれ回動可能に設けられているのである。
【0025】図11に示すように、二本の針軸41は、
折胴40の全長にわたる長さを有している。一方、図1
2に示すように、二本の針軸42は、折胴40の全長の
半分の長さでペラ折部20側に位置している。これら各
針軸41,42には、針41a,42aがそれぞれ取り
付けられている。
【0026】これら針軸41,42のカム機構として、
図4中、左側のフレーム1に固定されて軸受402の外
周側を支持する支持スリーブにカム423が固着される
と共に、図4,5に示すように、当該カム423に摺接
するカムフォロワ404,417が各針軸41,42に
レバーを介して取り付けられている。
【0027】よって、折胴40が回転すると、カム42
3にカムフォロワ404,417が摺接することによ
り、針軸41,42が周期的に回動し、針41a,42
aが作動して断裁胴30の断裁刃31により断裁された
ウェブの先端部を保持することができる。
【0028】このとき、全判折部10では、二箇所の針
軸41に設けられた針41aが折胴40の一回転毎にそ
れぞれ作動するのに対し、ペラ折部20では、四箇所の
針軸41,42に設けられた針41a,42aが折胴4
0の一回転毎にそれぞれ作動する。
【0029】前記折胴40には、ナイフ軸43と針軸4
2とが干渉しないようにそれぞれ独立して設けられてい
る。具体的には、中心軸401の両端側には、側板40
6,408がブシュ405,407を介してそれぞれ回
転可能に取り付けられている。中心軸401の中央部に
は、中央側板410がブシュ409を介して回動可能に
取り付けられている。
【0030】前記側板406,408,410の間に
は、リブ403に対して周方向に隙間を介在させる断面
コ字状のステー411が固定されており、当該ステー4
11は、隣接する針軸41,42に対し円周方向にほぼ
45°位相を違えた位置(図5〜10のXIII−XIII線の
位置)に四箇所配置されている。これらステー411に
は、折胴40の全長にわたる長さのナイフ軸44がそれ
ぞれ回動可能に設けられている。これらナイフ軸44に
は、図13に示すように、ナイフ44aがペラ折部20
側(図13中、左半分)だけに取り付けられており、ペ
ラ折部20側だけで機能するようになっている。
【0031】図4中、右側の前記側板408と前記中央
側板410との間には、上記ステー411の半分の長さ
のステー418が固定されており、当該ステー418
は、片側の針軸42と同位相(図5〜10のXII−XII
線の位置)に二箇所配置されている。これらステー41
8には、上記ナイフ軸44の半分の長さのナイフ軸43
が回動可能に設けられている。ナイフ軸43には、ナイ
フ43aが取り付けられており、全判折部10側(図1
2中、右半分)だけで機能するようになっている。
【0032】前記六本のナイフ軸43,44のカム機構
として、図4中、右側のフレーム1に固定されて軸受4
02を支持する支持スリーブにカム415が固着される
と共に、このカム415に摺接するカムフォロワ41
6,419が各ナイフ軸43,44にレバーを介して取
り付けられている。
【0033】よって、折胴40が回転すると、カムフォ
ロワ416がカム415に摺接することにより、ナイフ
軸43,44が周期的に作動してくわえ胴50のくわえ
軸51との間で折加工を行うのである。
【0034】このとき、全判折部10では、二箇所のナ
イフ軸43に設けられたナイフ43aが折胴40の一回
転毎にそれぞれ作動するのに対し、ペラ折部20では、
四箇所のナイフ軸43,44に設けられたナイフ43
a,44aが折胴40の一回転毎にそれぞれ作動する。
【0035】また、折胴40は、回転中においてもナイ
フ軸43の位相を調整(ラップ量調整)できるようにな
っている。具体的には、図4中、右側の軸受402と中
心軸401との間には、連結筒412が回転可能に介在
している。連結筒412の一端側は、側板408に連結
されている。連結筒412の他端側には、はす歯歯車4
13が同軸をなして取り付けられている。前記中心軸4
01の図4中、右端側には、前記はす歯歯車413と逆
方向のはす歯をなすはす歯歯車414が同軸をなして取
り付けられている。これらはす歯歯車413,414に
は、軸心方向にスライド移動できる図示しないはす歯歯
車がそれぞれ噛合している。
【0036】よって、図示しない前記はす歯歯車を同時
に回転させて上記はす歯歯車413,414を同時に回
転させることにより、折胴40を一体的に回転させるこ
とができる、すなわち、複数の針軸41,42を含む折
胴40の胴本体と、複数のナイフ軸43,44を含むス
テー411,418とを一体的に回転させることができ
る一方、図示しない前記はす歯歯車を軸心方向にスライ
ド移動させることにより、上記はす歯歯車414と上記
はす歯歯車413との相対的な位相を調整することがで
き、針軸41,42とナイフ軸43,44との相対的な
位相を調整(ラップ量調整)することができる。
【0037】一方、本発明にかかる折機胴であるくわえ
胴50についても、基本的には折胴40と同様な考え方
で構成され、図14〜25に示すように、くわえ軸5
1,53,54および第二ナイフ軸52をそれぞれ回動
させるためのカム機構が設けられると共に、回転中に第
二ナイフ軸52の位相を調整(ラップ量調整)できるよ
うになっている。
【0038】くわえ胴50は、図14,15中、右側
(軸心方向一方側)が全判折部10で左側(軸心方向他
方側)がペラ折部20であるため、くわえ軸51,5
3,54と第二ナイフ軸52とが左右で異なる配置とな
っている。すなわち、くわえ胴50は、図15に示すよ
うに、中心軸501の両端がフレーム1に軸受502を
介して回動可能に支持され、中心軸501の長手方向に
沿って複数のリブ503が立設されて胴本体が構成さ
れ、当該リブ503に二本のくわえ軸51と二本のくわ
え軸54とが回動可能に設けられているのである。
【0039】図25に示すように、二本のくわえ軸54
は、くわえ胴50の全長にわたる長さを有している。一
方、図24に示すように、二本のくわえ軸53は、くわ
え胴50の全長の半分の長さでペラ折部20側に位置し
ている。これらくわえ軸53,54には、くわえ板53
a,54aがペラ折部20側にのみ取り付けられてい
る。また、図16〜21の XXIII−XXIII 線に示す二箇
所には、くわえ軸51が配置されている。これらくわえ
軸51には、図23に示すように、くわえ板51aが全
判折部10側のみに取り付けられている。
【0040】前記六本のくわえ軸51,53,54のカ
ム機構は、以下のようになっている。図15中、左側の
フレーム1に固定されて軸受502を支持する支持スリ
ーブの外周には、第一回動スリーブ520が回動可能に
嵌合している。当該第一回動スリーブ520の外周に
は、第二回動スリーブ521が回動可能に嵌合してい
る。第一回動スリーブ520には、第一カム522が取
り付けられている。第二回動スリーブ521には、第二
カム523が取り付けられている。
【0041】図15,22に示すように、前記第一回動
スリーブ520の外周には、ドッグ524が取り付けら
れている。前記第二回動スリーブ521の外周には、ド
ッグ525が取り付けられている。第一回動スリーブ5
20のドッグ524には、フレーム1に回転可能に支持
された駆動歯車526が噛合している。この歯車526
には、フレーム1に回転可能に支持された第一従動歯車
527が噛合している。この第一従動歯車527には、
第二従動歯車528が同軸をなして一体的に取り付けら
れており、当該第二従動歯車528は、第二回動スリー
ブ521のドッグ525に噛合している。
【0042】前記駆動歯車526には、駆動軸529が
同軸上に連結されており、当該駆動軸529を回転させ
ることにより、駆動歯車526を回転させることができ
るようになっている。一方、前記第一カム522のカム
面には、くわえ軸51にレバーを介して取り付けられた
カムフォロワ504が摺接している。前記第二カム52
3のカム面には、くわえ軸53,54にレバーを介して
取り付けられたカムフォロワ517,518が摺接して
いる。
【0043】また、フレーム1には、第一回動スリーブ
520の回動を固定する第一クランプ具530と、第二
回動スリーブ521の回動を固定する第二クランプ具5
31とが設けられている。図22に示すように、第一回
動スリーブ520の外周には、ストッパプレート532
が突設されている。第二回動スリーブ521の外周に
は、ストッパプレート533が突設されている。フレー
ム1には、上記ストッパプレート532,533と当接
するストッパブロック534,535がそれぞれ設けら
れており、当該ストッパブロック534,535は、ス
トッパプレート532,533が当接することにより、
上記回動スリーブ520,521の回動を所定の位置で
停止させることができるようになっている。
【0044】よって、このようなカム機構においては、
くわえ胴50が回転すると、カムフォロワ504が第一
カム522に摺接することにより、くわえ軸51が周期
的に回動し、くわえ板51aが作動して折胴40の全判
折部10側のナイフ43aと協動して断裁されたウェブ
の搬送方向中央部を折り、この折り加工された折丁を保
持する一方、カムフォロワ517,518が第二カム5
23に摺接することにより、くわえ軸53,54が周期
的に回動し、くわえ板53a,54aが作動して折胴4
0のペラ折部20側のナイフ44aと協動して断裁され
たウエブの搬送方向中央部を折り、この折り加工された
折丁を保持することができる(本発明にかかる第二の加
工)。
【0045】このとき、全判折部10では、二箇所のく
わえ軸51に設けられたくわえ板51aがくわえ胴50
の一回転毎に回動するのに対して、ペラ折部20では、
二箇所のくわえ軸53に設けられたくわえ板53aと二
箇所のくわえ軸54に設けられたくわえ板54aがくわ
え胴50の一回転毎にそれぞれ作動する。
【0046】なお、通常、全判折部10またはペラ折部
20のどちらか一方側だけで折り加工を行うため、残り
の他方側では、くわえ板がナイフを直接的にくわえてし
まい、摩耗しやすくなってしまう。このため、本折機で
は、上述したカム機構により、折り加工を行わない上記
他方側のくわえ板の周期をずらすようにしている。
【0047】すなわち、前記クランプ具530,531
を解除すると共に、前記駆動軸529を回動させて駆動
歯車526を回転させると、ドッグ524を介して第一
回転スリーブ520が当該駆動歯車526の回転方向と
逆方向に回動し、第一カム522が駆動歯車526の回
転方向と逆方向に回動する一方、第一従動歯車527お
よび第二従動歯車528が上記駆動歯車526の回転方
向と逆方向に回動し、ドッグ525を介して第二回転ス
リーブ521が上記駆動歯車526の回転方向と同方向
に回動し、第二カム523が駆動歯車526の回転方向
と同方向に回動する、つまり、第一カム522と第二カ
ム523とが互いに逆方向に回動するのである。
【0048】このため、例えば、全判折部10で折り加
工を行う場合には、くわえ板51aとナイフ43aとを
協動させるように駆動歯車526を回転させて第一カム
522の位相を調整する、すなわち、第一カム522を
退避位置から作動位置に移動させることにより、ペラ折
部20側でのくわえ板53a,54a のくわえ周期を
ずらすように第二カム523の位相が調整される、すな
わち、第二カム523を作動位置から退避位置に移動さ
せることが同時にでき、ペラ折部20で折り加工を行う
場合には、くわえ板53a,54aとナイフ44aとを
協動させるように駆動歯車526を回転させて第二カム
523の位相を調整する、すなわち、第二カム523を
退避位置から作動位置に移動させることにより、全判折
部10側でのくわえ板51aのくわえ周期をずらすよう
に第一カム522の位相が調整される、すなわち、第一
カム522を作動位置から退避位置に移動させることが
同時にでき、これらくわえ板51a,53a,54a等
の摩耗を防止することが簡単にできる。
【0049】また、くわえ胴50には、第二ナイフ軸5
2とくわえ軸53とが干渉しないようにそれぞれ独立し
て設けられている。具体的には、中心軸501の図15
中の右端側には、ブシュ505を介して側板506が回
転可能に取り付けられている。中心軸501の中央部に
は、ブシュ509を介して中央側板510が回転可能に
取り付けられている。
【0050】これら側板506,510の間(全判折部
10側)には、リブ503に対して周方向に隙間を介在
させる断面コ字状のステー511が固定されており、当
該ステー511は、くわえ軸53と同位相の位置(図1
6〜21のXXIV−XXIV線の位置)に二箇所配置されてい
る。これらステー511には、第二ナイフ軸52がそれ
ぞれ回動可能に設けられている。これら第二ナイフ軸5
2には、図24に示すように、ナイフ52aが取り付け
られており、全判折部10側だけで機能するようになっ
ている。
【0051】これらの第二ナイフ軸52についてのカム
機構として、図15中、右側のフレーム1に固定されて
軸受502を支持する支持スリーブにカム515が固着
されると共に、このカム515に摺接するカムフォロワ
516が第二ナイフ軸52にレバーを介して取り付けら
れている。
【0052】よって、くわえ胴50が回転すると、カム
フォロワ516がカム515に摺接することにより、第
二ナイフ軸52が周期的に回動し、ナイフ52aが作動
して第二くわえ胴60の第二くわえ軸61に設けられた
くわえ板61aと協動してくわえ板51aにくわえられ
た折丁の搬送方向略中央部を折り、この折り加工された
折丁を第二くわえ胴60に受け渡すことができる(本発
明にかかる第一の加工)。
【0053】このとき、全判折部10でのみ、二箇所の
ナイフ52aがくわえ胴50の一回転毎に回動する。
【0054】また、くわえ胴50は、回転中においても
第二ナイフ軸52の位相を調整(ラップ量調整)できる
ようになっている。具体的には、図14,15中、右側
における軸受502と中心軸501との間には、連結筒
512が回転可能に介在している。連結筒512の一端
側は、側板506に固定されている。連結筒512の他
端側には、第一の歯車であるはす歯歯車513が同軸を
なして取り付けられている。前記中心軸501の図1
4,15中、右端側には、第二の歯車であるはす歯歯車
514が同軸をなして取り付けられており、当該はす歯
歯車514は、上記はす歯歯車513と逆向きのはす歯
をなしている。
【0055】一方、図14,26に示すように、フレー
ム1には、駆動軸540が周方向に回転できると共に軸
心方向に沿ってスライド移動できるように支持されてい
る。駆動軸540には、前記はす歯歯車513と噛み合
う第一の調整歯車であるはす歯歯車541と、前記はす
歯歯車514と噛み合う第二の調整歯車であるはす歯歯
車542とが同軸をなして取り付けられており、これら
はす歯歯車541,542は、駆動軸540に対して周
方向に回転できるものの、駆動軸540に対して軸心方
向に移動できないようになっている。
【0056】前記駆動軸540には、基端側の外周面に
ねじ山543aを形成された連結軸543の当該基端側
が同軸上に連結されている。この連結軸543のねじ山
543aは、フレーム1に取り付けられた保持ブロック
544のねじ穴544aに螺合している。連結軸543
には、従動歯車545が同軸をなして取り付けられてい
る。従動歯車545には、フレーム1に支持されたモー
タ547の駆動歯車546が噛合している。
【0057】よって、前記はす歯歯車541,542を
回転させると、はす歯歯車513,514が駆動回転
し、くわえ胴50を一体的に回転させることができる、
すなわち、複数のくわえ軸51,53,54を含むくわ
え胴50の胴本体と、複数の第二ナイフ軸52を含むス
テー511とを一体的に回転させることができる一方、
前記モータ547を作動して駆動歯車546および従動
歯車545を介して連結軸543を回転させると、当該
連結軸543のねじ山543aと保持ブロック544の
ねじ穴544aとの作用により、フレーム1に対して駆
動軸540が軸心方向に沿ってスライド移動し、前記は
す歯歯車541,542も軸心方向に沿ってスライド移
動するため、当該はす歯歯車541,542と噛み合う
はす歯歯車513,514の相対的な位相を調整するこ
とができ、くわえ軸51と第二ナイフ軸52との相対的
な位相を調整(ラップ量調整)することができる。
【0058】なお、本実施の形態では、第二ナイフ軸5
2、ナイフ52a、カム515、カムフォロワ516な
どにより第一作動手段を構成し、くわえ軸53,54、
くわえ板53a,54a、カムフォロワ517,51
8、カムフォロワ522,523などにより第二作動手
段を構成し、側板506,510、ステー511、連結
筒512などにより第一作動手段支持部材を構成し、中
心軸501、リブ503などにより第二作動手段支持部
材を構成し、駆動軸540、連結軸543、保持ブロッ
ク544、従動歯車545、駆動歯車546、モータ5
47などにより駆動手段を構成し、当該駆動手段、はす
歯歯車541,542などにより位相調整手段を構成
し、当該位相調整手段、はす歯歯車513,514など
により移動手段を構成している。
【0059】また、くわえ胴50と下流側の胴である第
二くわえ胴60とは、同期して回転できるように、図1
4に示すように、くわえ胴50の前記はす歯歯車513
に第二くわえ胴60を駆動回転させるはす歯歯車613
が噛み合っているため、上述したようにしてラップ量を
調整すると、第二くわえ胴60も連動して周方向に回動
し、ラップ量調整した全判折部10側のくわえ胴50の
ナイフ軸52のナイフ52aと第二くわえ胴60のくわ
え軸61のくわえ板61aとの相対的な位相も同時に調
整される。
【0060】このとき、ペラ折部20側のくわえ胴50
のくわえ軸53のくわえ板53aと第二くわえ胴60の
爪軸62の爪62aとにおいては、相対的な位相がずれ
てしまっているため、ラップ量を調整した全判折部10
側からペラ折部20側に折り加工を切り替える場合に
は、ペラ折部20側のくわえ胴50のくわえ軸53のく
わえ板53aと第二くわえ胴60の爪軸62の爪62a
との相対的な位相を合わせるように上記ラップ量調整状
態を当初の基準状態に戻す必要があり、非常に手間がか
かる作業となる。
【0061】このため、本折機では、全判折部10とペ
ラ折部20とでの折り加工の切り替えに連動して、折り
加工を行う側でのくわえ胴50と第二くわえ胴60との
相対的な位相を自動的に切り替えられるようにしてい
る。
【0062】具体的には、図14,26に示すように、
前記従動歯車545には、フレーム1に支持されたポテ
ンショメータ549の歯車548が噛合している。この
ポテンショメータ549は、制御装置550に電気的に
接続し、当該制御装置550は、前記モータ547に電
気的に接続している。制御装置550には、くわえ胴5
0の全判折部10側の外周面に対して接近離反可能な案
内部材であるブラシガイド55(図2参照)のアクチュ
エータ56が電気的に接続されている。このブラシガイ
ド55は、全判折部10で折り加工を行う場合には、折
丁を案内するためにくわえ胴50の外周面に接近され、
ペラ折部20で折り加工を行う場合には、摩耗による損
傷を防止するためにくわえ胴50の外周面から離反され
るものである。上記制御装置550には、ブラシガイド
55のくわえ胴50に対する着脱を選択する案内部材着
脱選択手段である着脱スイッチが設けられている。この
ような本実施の形態では、着脱スイッチなどにより折仕
様選択手段を構成し、歯車546、ポテンショメータ5
49、制御装置550などにより制御手段を構成してい
る。
【0063】なお、くわえ板61aを有するくわえ軸6
1は、全判折部10側にのみ一本設けられ、爪62aを
有する爪軸62は、ペラ折部20側にのみ二本設けられ
て周方向に等間隔に配設されている。また、図14中、
601は中心軸、615は全判折部10のフレーム1側
に取り付けられたカム、616はくわえ軸61に連結さ
れてカム615に摺接するカムフォロワ、623はペラ
折部20のフレーム1側に取り付けられたカム、617
は爪軸62に連結されてカム623に摺接するカムフォ
ロワである。
【0064】よって、例えば、全判折部10からペラ折
部20に折り加工を切り替える場合には、ブラシガイド
55をくわえ胴50から離反させるようにアクチュエー
タ56を作動させる指令を制御装置550に入力すると
(ブラシガイド55の前記着脱スイッチを「切」にする
と)、制御装置550は、ブラシガイド55をくわえ胴
50から離反させるようにアクチュエータ56を作動さ
せると共に、前記ポテンショメータ549からの信号で
確認しながら前記モータ547を所定量回転させること
により、ペラ折部20側での基準位置にくわえ胴50と
第二くわえ胴60とを移動させて相対的な位相を設定す
る。なお、ペラ折部20側においては、ラップ調整する
ことが不可となっており、誤ってラップ調整を行った場
合にはナイフが移動しないようにインタロックされるよ
うになっている。
【0065】一方、ペラ折部20から全判折部10に折
り加工を切り替える場合には、ブラシガイド55をくわ
え胴50に当接させるようにアクチュエータ56を作動
させる指令を制御装置550に入力すると(ブラシガイ
ド55の前記着脱スイッチを「入」にすると)、制御装
置550は、ブラシガイド55をくわえ胴50に当接さ
せるようにアクチュエータ56を作動させると共に、前
記ポテンショメータ549からの信号で確認しながら前
記モータ547を所定量回転させることにより、全判折
部10側での基準位置にくわえ胴50と第二くわえ胴6
0とを移動させて相対的な位相を設定する。続いて、ラ
ップ調整が必要な場合には、制御装置550にラップ調
整量を入力することにより、前記ポテンショメータ54
9からの信号を確認しながら前記モータ547が所定量
回転して、くわえ胴50と第二くわえ胴60とがラップ
調整された位置に移動する。
【0066】なお、ペラ折部20での基準位置と全判折
部10での基準位置とは異なっており、全判折部10で
の基準位置は±0mmの位置であるのに対し、ペラ折部
20での基準位置は−5mmの位置である。
【0067】つまり、ブラシガイド55のくわえ胴50
に対する着脱操作に伴って、ペラ折部20での基準位置
と全判折部10での基準位置との切り替えやペラ折部2
0での基準位置と全判折部10での基準位置からのラッ
プ調整位置との切り替えを連動させるようにしたのであ
る。
【0068】これにより、全判折部10とペラ折部20
とでの折り加工の切り替えに連動して、折り加工を行う
側でのくわえ胴50と第二くわえ胴60との相対的な位
相を自動的に切り替えることができるので、切り替え作
業を簡単に行うことができる。
【0069】したがって、このような折機によれば、全
判折部10に比べペラ折部20では、断裁胴30、折胴
40、くわえ胴50、第二くわえ胴(渡胴)60などの
折機胴における断裁刃31、針軸41,42、ナイフ軸
44a、くわえ軸53を倍増して配置したので、全判折
部10では二回折であるのに対して、ペラ折部20では
一回折を行うことができると共に、全判折部10の折丁
とペラ折部20の折丁との長さが同じであるが、一つの
折丁のページを全判折部10の折丁の1/4にすること
ができる。
【0070】これにより、全判折部10とペラ折部20
とで異なる折り加工を行うことができるので、折り仕様
の切り替えを極めて簡単かつ短時間に行うことができ、
作業者の負担を大幅に軽減することができると共に、準
備時間を大幅に減少して生産性を向上することができ
る。
【0071】また、折胴40においては、全判折部10
の二本の針軸41およびペラ折部20の四本の針軸4
1,42の針41a,42aを単一のカム423により
回動させることができると共に、全判折部10の二本の
ナイフ軸43のナイフ43aおよびペラ折部20の四本
のナイフ軸44のナイフ44aを単一のカム415によ
り回動させることができるので、部品点数を減少させる
ことができ、コストを大幅に削減することができると共
に、小型化を図ることができる。さらに、各カムを胴の
両側に配置すると共に少なくしたので、カムのメンテナ
ンスを容易に行うことができ、作業者の負担を大幅に減
少させることができる。
【0072】また、折胴40においては、針軸42とナ
イフ軸44とがほぼ同位相となるものの、中央側板41
0を配置してナイフ軸43を支持させることにより、回
転中におけるラップ量の調整を可能とすると共に、くわ
え胴50においては、くわえ軸53と第二ナイフ軸52
とがほぼ同位相となるものの、中央側板510を配置し
て第二ナイフ軸52を支持させることにより、回転中に
おけるラップ量の調整を可能としたので、ラップ量調整
にかかる時間および作業者の負担を大幅に減少させるこ
とができる。
【0073】また、全判折部10で折り加工を行う場合
には、第一カム522を退避位置から作動位置に移動さ
せることにより、第二カム523を作動位置から退避位
置に移動させることが同時にでき、ペラ折部20で折り
加工を行う場合には、第二カム523を退避位置から作
動位置に移動させることにより、第一カム522を作動
位置から退避位置に移動させることが同時にできるの
で、これらくわえ板51a,53a,54a等の摩耗を
防止することが簡単にできる。
【0074】また、全判折部10とペラ折部20とでの
折り加工の切り替えに連動して、折り加工を行う側での
くわえ胴50と第二くわえ胴60との相対的な位相を自
動的に切り替えることができるようにしたので、切り替
え作業を簡単に行うことができる。
【0075】なお、全判折部10でラップ調整位置を切
り替える場合には、ブラシガイド55は作動することな
くくわえ胴50に当接したままの状態となる。
【0076】ここで、本発明による折機を輪転印刷機に
組み込んだ場合を図27に示す。図27に示す輪転印刷
機は、第一折機80、第二折機90を設けたものであ
る。第一折機80は、フォーマ側で全判折を行い、ター
ンバー側でペラ折を行う本発明による折機である。第二
折機は、従来の折機である。
【0077】このように構成することにより、スリッタ
70で縦断ちされたウェブを重ねて第一折機80の全判
折部へ導くことや、スリッタ70での縦断ちを行わずに
フォーマを経て縦折りされたウェブを第一折機80の全
判折部へ導くことも可能である。
【0078】このため、上述したような折仕様を行うの
に、従来は、二台のコレクト折付ダブルチョッパ折機と
一台の全判折機との合計三台の折機が必要となっていた
が、本発明による折機を適用すれば、折機の数が少なく
て済むようになり、印刷機全体を小型化することができ
る。
【0079】なお、本発明にかかる折機胴のウェブに対
する加工としては、折りや断裁や保持などが挙げられ、
本実施の形態で説明した加工のみに限定されることはな
い。
【0080】また、本実施の形態では、ブラシガイド5
5の前記着脱スイッチの「入」,「切」に連動して全判
折とペラ折との折仕様を切り替えるようにしたが、例え
ば、ブラシガイド55がない場合には、全判折仕様用ス
イッチとペラ折仕様用スイッチとを設け、これらのスイ
ッチの選択操作により折仕様を選択できるようにした
り、第一入紙部および第二入紙部に紙検出センサを設
け、当該紙検出センサからの信号に基づいて、紙を供給
された入紙部を判断して折仕様を選択するようにするこ
とも可能である。
【0081】
【発明の効果】本発明の折機によれば、折機胴の左右両
端側で異なる折り加工を行うことができ、折り仕様の切
り替え作業を極めて簡単かつ短時間に行わうことができ
るので、作業者の負担を大幅に減少することができると
共に、切り替え作業にかかる時間を大幅に減少すること
ができ、生産性を向上させることができる。さらに、印
刷機全体を小さくすることができる。
【0082】また、移動手段で第一作動手段を第二作動
手段に対して周方向に沿って移動できるようにしたの
で、第一作動手段と第二作動手段との加工の切り替えに
連動して、第一作動手段および第二作動手段の相対的な
位相を自動的に切り替えることができ、切り替え作業を
簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による折機の実施の形態の正面図であ
る。
【図2】図1の全判折部側の概略構成図である。
【図3】図1のペラ折部側の概略構成図である。
【図4】図2,3の折胴の概略構造図である。
【図5】図4のV−V線断面矢線視図である。
【図6】図4のVI−VI線断面矢線視図である。
【図7】図4のVII−VII線断面矢線視図である。
【図8】図4のVIII−VIII線断面矢線視図である。
【図9】図4のIX−IX線断面矢線視図である。
【図10】図4のX−X線断面矢線視図である。
【図11】図5〜10のXI−XI線断面矢線視図である。
【図12】図5〜10のXII−XII線断面矢線視図であ
る。
【図13】図5〜10のXIII−XIII線断面矢線視図であ
る。
【図14】図2,3のくわえ胴および第二くわえ胴(渡
胴)の概略構造図である。
【図15】図14のくわえ胴の抽出拡大図である。
【図16】図15のXVI−XVI線断面矢線視図である。
【図17】図15のXVII−XVII線断面矢線視図である。
【図18】図15のXVIII−XVIII線断面矢線視図であ
る。
【図19】図15の XIX−XIX 線断面矢線視図である。
【図20】図15のXX−XX線断面矢線視図である。
【図21】図15の XXI−XXI 線断面矢線視図である。
【図22】図15のXXII−XXII線断面矢線視図である。
【図23】図16〜21の XXIII−XXIII 線断面矢線視
図である。
【図24】図16〜21のXXIV−XXIV線断面矢線視図で
ある。
【図25】図16〜21の XXV−XXV 線断面矢線視図で
ある。
【図26】図14の矢線XXVI部の抽出拡大図である。
【図27】本発明による折機を適用した輪転印刷機の概
略構成図である。
【符号の説明】
1 フレーム 10 全判折部 11 フォーマ 12 ウェブ 13 第一入紙部 20 ペラ折部 21 ターンバー 22 ウェブ 23 第二入紙部 30 断裁胴 31 断裁刃 40 折胴 41,42 針軸 41a,42a 針 43,44 ナイフ軸 43a,44a ナイフ 50 くわえ胴 51,53,54 くわえ軸 51a,53a,54a くわえ板 52 第二ナイフ軸 52a ナイフ 55 ブラシガイド 56 アクチュエータ 60 第二くわえ胴(渡胴) 61 第二くわえ軸 61a くわえ板 62 爪軸 62a 爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F108 AA01 AB02 AC04 BA02 BA03 BA08 BB02 BB03 CA02 CA04 CC13 CC19 CC45

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一作動手段および第二作動手段を有し
    て第一入紙部から入紙したウェブに第一の加工を行う第
    一加工手段が軸心方向一方側に設けられ、第二入紙部か
    ら入紙したウェブに第二の加工を行う第二加工手段が軸
    心方向他方側に設けられた折機胴と、 前記折機胴の前記第一加工手段の前記第一作動手段を前
    記第二作動手段に対して当該折機胴の周方向に沿って移
    動させる移動手段とを備えたことを特徴とする折機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記折機胴が、前記第一加工手段の前記第二作動手段を
    支持する第二作動手段支持部材と、前記第二作動手段支
    持部材に対して同軸をなして回動可能に設けられて前記
    第一加工手段の前記第一作動手段を支持する第一作動手
    段支持部材とを有し、 前記移動手段が、前記折機胴の前記第一加工手段の前記
    第一作動手段支持部材側に取り付けられた第一の歯車
    と、前記折機胴の前記第一加工手段の前記第二作動手段
    支持部材側に取り付けられた第二の歯車と、前記第一の
    歯車と前記第二の歯車との位相を調整する位相調整手段
    とを備えていることを特徴とする折機。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記第一の歯車がはす歯をなすと共に、前記第二の歯車
    が当該第一の歯車と逆向きのはす歯をなし、 前記移動手段の前記位相調整手段が、 前記第一の歯車に噛合するはす歯をなす第一の調整歯車
    と、 前記第一の調整歯車に同軸をなして取り付けられて前記
    第二の歯車に噛合するはす歯をなす第二の調整歯車と、 前記第一の調整歯車および前記第二の調整歯車を軸心方
    向に沿って移動させる駆動手段とを備えていることを特
    徴とする折機。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記折機胴の前記第一の加工または前記第二の加工を選
    択する折仕様選択手段と、 前記折仕様選択手段による折仕様の選択に対応して前記
    移動手段を作動させる制御手段とを設けたことを特徴と
    する折機。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記折仕様選択手段が、 前記折機胴に対して着脱可能に配設されて当該折機胴で
    搬送される折丁を案内する案内部材の当該折機胴に対す
    る着脱を選択する案内部材着脱選択手段であることを特
    徴とする折機。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 入力された調整量に対応するように前記移動手段を作動
    させる制御手段を設けたことを特徴とする折機。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 前記折機胴が、前記第一入紙部から入紙されて加工され
    た折丁を下流側の胴と協動してさらに加工するくわえ胴
    であることを特徴とする折機。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記移動手段による前記くわえ胴の前記第一加工手段の
    移動に伴って、下流側の前記胴が連動して周方向に回動
    することを特徴とする折機。
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