JP2002145176A - 頭ブイ及び頭ブイ把持機 - Google Patents

頭ブイ及び頭ブイ把持機

Info

Publication number
JP2002145176A
JP2002145176A JP2000337184A JP2000337184A JP2002145176A JP 2002145176 A JP2002145176 A JP 2002145176A JP 2000337184 A JP2000337184 A JP 2000337184A JP 2000337184 A JP2000337184 A JP 2000337184A JP 2002145176 A JP2002145176 A JP 2002145176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
head
buoy
eye
anchor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000337184A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Yoshimi
清志 吉見
Makoto Arai
誠 荒井
Toshihiro Deguchi
敏博 出口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fudo Tetra Corp
Original Assignee
Fudo Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fudo Construction Co Ltd filed Critical Fudo Construction Co Ltd
Priority to JP2000337184A priority Critical patent/JP2002145176A/ja
Publication of JP2002145176A publication Critical patent/JP2002145176A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 頭ブイや頭ワイヤの揚錨船デッキへの取り込
みや頭ワイヤと揚錨船の吊り込みワイヤの接合作業を安
全で且つ容易にする頭ブイ及び頭ブイ把持機を提供する
こと。 【解決手段】 ドラムブイ2の横中心部に頭ワイヤ3を
通すパイプ7を配してなり、パイプ7は、側面視が逆放
物線と放物線で形成される波形状に切欠かれたワイヤア
イ位置決め部4を上方側に有するラッパ管からなり、頭
ワイヤ3は一端がワイヤアイ8に連接され、ワイヤアイ
8の連接部にはラッパ管の雌円錐部と嵌め合いとなる雄
円錐部を設けた頭ブイ1及び昇降フレーム12の船首か
ら突出する垂直部材12aと対向する回転体13と、一
端が該回転体に枢支され上下方向に回動自在な押えフレ
ーム14と、一端が該回転体に緩衝装置を介して固定さ
れる受けフレーム15とで頭ブイ1を上下から把持する
把持部とを備える頭ブイ把持機10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業船を固定する
アンカ(錨)の打ち替えを安全に行うことができる頭ブ
イ及び頭ブイ把持機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地盤改良装置103を搭載した地盤改良
用の作業船101は、4丁〜6丁のアンカ105を作業
船から放した位置に打ち、アンカ105に取付けたアン
カワイヤ102をアンカウインチ104で緊張し作業船
を固定する(図20(A)、(B))。作業船101の
操船範囲は4丁〜6丁のアンカ105が設置位置以内で
各ウインチ104の巻だし、巻き込み量を可変にし、所
定位置に作業船をセットする。また、アンカ打ちを替え
ることで、他エリアの操船を可能にしている。
【0003】作業船のアンカウインチ104から延びた
ワイヤ102に鎖102aとアンカ105が連結されて
いるため、アンカワイヤ102を巻き込むとアンカ10
5が地盤に食い込むことになる。また、アンカ105の
背面に付けた吊り金具105aにアンカを吊り上げるた
めの頭ワイヤ3を取付け、頭ワイヤ3の先端を頭ブイ2
に通した後、ワイヤアイ8に玉掛けワイヤ60を取付け
る。従って、アンカウインチ104を巻だし、アンカワ
イヤ102を緩め、次いで頭ワイヤ3を引き上げればア
ンカ105を吊り上げることができる(図21)。
【0004】従来、このようなアンカの打ち替え作業
は、次のような手順で行われていた。アンカの取り込み
は、先ず、アンカワイヤを巻だし、作業船とは別途に準
備された揚錨船から船員がブイを目視で確認し、接近す
る。次いでハッカでワイヤを引っかけて寄せ、玉掛けワ
イヤを取り込む。頭ワイヤを滑り落とさないように揚錨
船に仮止めした後、ワイヤアイと揚錨船の吊り込みワイ
ヤを接合治具であるシャックルで接合する。次いで、揚
錨船上のウインチを巻き上げてアンカの取り込みを行い
つつ、作業船のアンカウインチを巻だす。アンカの取り
込みが完了した後、揚錨船を移動して次の打ち込み位置
へ移動する。新たな領域におけるアンカの打ち込みは、
先ず、アンカウインチを巻下げ、アンカを設置し玉掛け
ワイヤが緩んだところでシャックルを外してアンカの設
置作業を完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のア
ンカの打ち替え作業は、揚錨船の操船、ウインチの遠隔
操作を行う船長1名、機関のメンテナンスやウインチの
機側の操作を行う機関長1名、玉掛け作業などを行う甲
板員2名が少なくとも必要である。また、頭ブイ、頭ワ
イヤ、揚錨船は共に揺れが大きいため、頭ブイや頭ワイ
ヤは揚錨船デッキに取り込み難く、玉掛けワイヤと揚錨
船の吊り込みワイヤの接合作業は困難を伴うものであっ
た。また、海が荒れている場合は更に危険を伴い、作業
者は救命胴衣を付け、落船すら起きる状況で作業を行う
のが常であった。
【0006】従って、本発明の目的は、頭ブイや頭ワイ
ヤの揚錨船デッキへの取り込みや頭ワイヤと揚錨船の吊
り込みワイヤの接合作業を安全で且つ容易にする頭ブイ
及び頭ブイ把持機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は鋭意検討を行った結果、頭ブイをキャッチする
頭ブイ把持機を揚錨船の船首に設置すれば、頭ブイや頭
ワイヤの揚錨船デッキへの取り込みを容易にできるこ
と、頭ワイヤがドラムブイに係止めされた際、ワイヤア
イが一定方向に固定できる頭ブイ構造とし、更に、特定
構造のワイヤアイ接合装置を頭ブイ把持機に設置すれ
ば、揚錨船の吊り込みワイヤとワイヤアイの接合作業が
安全で且つ容易に行えることなどを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0008】すなわち、請求項1は、ドラムブイの横中
心部に頭ワイヤを通すパイプを配してなり、該パイプ
は、側面視が逆放物線と放物線で形成される波形状に切
欠かれたワイヤアイ位置決め部を上方側に有するラッパ
管からなり、前記頭ワイヤは一端がアンカの背面に接続
され、前記パイプを通って他端がワイヤアイに連接さ
れ、該ワイヤアイの連接部には前記ラッパ管の雌円錐部
と嵌め合いとなる雄円錐部を設けたものである頭ブイを
提供するものである。
【0009】また、請求項2は、船首デッキなどの固定
部に一端が枢支され上下方向に回動自在な略L字形の昇
降フレームと、該昇降フレームの船首から突出する垂直
部材と対向しつつ回転自在に軸支される回転体と、一端
が該回転体に枢支され上下方向に回動自在な押えフレー
ムと、一端が該回転体に緩衝装置を介して固定される受
けフレームとで頭ブイを上下から把持する把持部とを備
える頭ブイ把持機を提供するものである。
【0010】また、請求項3は、前記受けフレームは先
端に向けて徐々に幅広となるような切欠き部を有し、且
つ該切欠き部の後端部には頭ワイヤを収納するワイヤ収
納部を更に設けた頭ブイ把持機を提供するものである。
【0011】また、請求項4は、揚錨船の吊り込みワイ
ヤの先端に取付けられバネ付勢に抗して一部が開口状態
にできるリング状接合治具を開口状態で固定し、前記リ
ング状接合治具の開口から頭ワイヤのワイヤアイを引っ
かけて接合した後、前記リング状接合治具の開口状態を
解除して閉状態とすると共に、前記リング状接合治具の
固定状態を解除するリング状接合治具とワイヤアイの接
合装置を、前記回転体の上方に取り付けた頭ブイ把持機
を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態における頭ブ
イを図1〜図4を参照して説明する。図1はドラムブイ
と頭ワイヤの接合状態を示す正面図、図2は図1のドラ
ムブイの平面図、図3は図2の右側面図、図4はドラム
ブイと頭ワイヤの接合状態を説明する図である。頭ブイ
はドラムブイ2の横中心部に頭ワイヤ3を通すパイプ7
を配してなる。パイプ7は、正面視が逆放物線状、側面
視が放物線状となるように切欠かれたワイヤアイ位置決
め部4を有するラッパ管である。すなわち、パイプ7は
ドラムブイ2中にある直管部7bと、直管部7bから開
口に向けてラッパのように径が広くなる異径管7aとか
らなる。頭ワイヤ3は一端がアンカの背面に接続され、
パイプ7を通って他端がワイヤアイ8に連接されてい
る。ワイヤアイ8との連接部には雄円錐部6aを有する
嵌め合い部材6が設けられ、嵌め合い部材6の雄円錐部
6aはラッパ管7の径広がり部分の雌円錐部5と嵌め合
い構造を採るようになっている。
【0013】ドラムブイ2への頭ワイヤ3のセッティン
グは次のように行われる。すなわち、図4(A)に示す
ように、頭ワイヤ3が重力によりドラムブイ2のワイヤ
アイ位置決め部4に当接するまで落ちる。この状態にお
いて、頭ワイヤ3には揺れ、重力及びワイヤアイ位置決
め部4の傾斜構造とが作用してワイヤアイ8の嵌め合い
部材6はラッパ管7の雌円錐部5に回転しつつ落ち込ん
で嵌め合い状態となる。従って、ワイヤアイ8の目は側
面視から観察されるような位置で固定される(図4
(B))。この状態であれば、どのような揺れがあって
も、ドラムブイ2とワイヤアイ8の位置関係は固定され
た状態である。
【0014】本発明の実施の形態における頭ブイ把持機
を図5〜図8を参照して説明する。図5は本実施の形態
例の頭ブイ把持機の正面図、図6は図5の平面図、図7
は頭ブイ把持機の受けフレームの平面図、図8は図7の
正面図をそれぞれ示す。頭ブイ把持機10は略L字形の
昇降フレーム12と、昇降フレーム12の船首から突出
する垂直部材12aと対向しつつ回転自在に軸支される
回転体13と、一端が回転体13に枢支され上下方向に
回動自在な押えフレーム14と一端が回転体13に緩衝
装置13Aを介して固定される受けフレーム15とでド
ラムブイ2を上下から把持する把持部15Aとを備え
る。
【0015】昇降フレーム12は水平部材と該水平部材
の端から下方に屈曲する垂直部材からなる略L字形であ
る。水平部材は船首デッキ11などの固定部16に一端
が枢支され油圧シリンダ12bがリンク機構12dを開
閉することにより昇降フレーム12は枢支部12cを中
心に上下方向に回動する。回転体13は昇降フレーム1
2の垂直部材12aに対向した位置にあり、回転体13
の把持部15Aを固定する側とは反対側の面で且つ中心
からやや上方位置から突出する軸部材18により垂直部
材12aに回動自在に取付けられている。これにより、
揺れが生じても回転体13は固定部材である垂直部材1
2aに対して振り子のように動くため、把持部15Aは
常に一定位置状態(水平状態)を保つことができ、後述
するようにドラムブイ2の取り込みが容易となる。
【0016】回転体13に固定される押えフレーム14
は油圧シリンダ17により上下方向に回動自在である。
また、回転体13に固定され、押えフレーム14より下
方に位置する受けフレーム15は、先端に向けて徐々に
幅広となるような切欠き部15aを有し、且つ切欠き部
15aの後端部、すなわち付け根部分には頭ワイヤのワ
イヤ径よりやや大きい溝幅のワイヤ収納部15bを更に
設けた受け皿状のものである。受けフレーム15は回転
体内部に収納された緩衝装置13Aにより、ドラムブイ
2を把持した場合においてはバネ13aのバネ付勢で固
定状態を保ち、海が荒れる等、異常な負荷が掛かった場
合、揚錨船への影響を回避するため、バネ付勢に抗する
と共にローラ13bの回転により、下方に回動しドラム
ブイ2を放出するようになっている(図8の二点鎖
線)。
【0017】次に、リング状接合治具とワイヤアイを接
合する接合装置を図9〜図14を参照して説明する。図
9は頭ブイ把持機に接合装置を設置した状態の正面図、
図10は図9の平面図、図11は接合装置の正面図、図
12は接合装置の平面図、図13は接合装置の右側面
図、図14は図13の固定状態を解除状態にした図をそ
れぞれ示す。接合装置20は、頭ブイ把持機の回転体1
3の上方に設置される略L字状物を横置きにしたもので
ある。接合装置20の一端は回転体13の手前側に枢支
され、回転体に固定された油圧シリンダ21により、接
合位置(図10中、実線)からドラムブイ2の取込む際
の待機位置(図10中、破線)の間を回動自在となるよ
うに設置される。接合装置20は揚錨船側の吊り込みワ
イヤ30dの先端に取付けられバネ付勢に抗して一部が
開口状態にできるリング状接合治具22を開口状態で固
定し、リング状接合治具22の開口22eから頭ワイヤ
のワイヤアイ8を引っかけて接合した後、リング状接合
治具22の開口状態を解除して閉状態とすると共に、リ
ング状接合治具22の固定状態を解除するものである。
【0018】リング状接合治具22は固定リング22a
と、バネ22cのバネ付勢に抗して一部が開口状態にす
るスリーブ管22bとからなる(図16(A))。すな
わち、リング状接合治具22の一部を開口状態にするに
は、固定リング22aの端部材22dを手で押させなが
ら、スリーブ管22bをバネ付勢に抗して広げれば、開
口22eを形成できると共に、スリーブ管22bを持つ
手を放せば閉まる構造を持つものである((図16
(B))。そして、リング状接合治具22は、予め、揚
錨船側の吊り込みワイヤ30dの先端のワイヤアイ30
2dと接合しておく(図15)。
【0019】次に、リング状接合治具22を載置台20
3a上に置き、更に油圧シリンダ202aを作動して載
置台203aを上昇させ、載置台203aと固定枠20
aの係止部材201aとで固定リング22aを挟み込ん
でリング状接合治具22を固定する。また、同時に、可
動部材20bの上方側にあり、斜め後方に延出されるス
トッパ部材201bを油圧シリンダ202bで上昇さ
せ、リング状接合治具22の一部が開口状態となるよう
にスリーブ管22bの先端部を止める。この状態でリン
グ状接合治具22は頭ワイヤのワイヤアイ8が開口22
eに入り易いように接合装置20に固定される。
【0020】リング状接合治具22を固定した接合装置
20を油圧シリンダ21を縮めて接合位置にセットすれ
ば、リング状接合治具22の開口22eと後述する回転
体13の把持部15Aで把持された頭ブイ2のワイヤア
イ8の目の面が互いに対向するようになる。この状態で
ワイヤアイ8は開口22eから中に入るか、又は揺れな
どにより自然に開口22eの中に入る。次に、油圧シリ
ンダ202bによりストッパ部材201bを下降させる
と、リング状接合治具のスリーブ管22bの規制が解除
され、バネの付勢によりリング状接合治具22は閉状態
となり、リング状接合治具22と頭ワイヤのワイヤアイ
8は接合された状態となる。更に、油圧シリンダ202
aをシリンダが縮む方向に作動させると、リング状接合
治具の固定リング22aを挟んでいた載置台203aが
下降し、載置台203a上にあるリング状接合治具22
の可動部材20b側には空きができるから、リング状接
合治具22は頭ワイヤのワイヤアイ8と接合された状態
で接合装置の外へ放出可能な状態となる(図14の破線
で示す矢印方向)。
【0021】次に、本発明の頭ブイ及び頭ブイ把持機を
使用してアンカの打ち替え作業を行う方法について図1
7〜図19を参照して説明する。図17及び図18にお
ける(A)〜(G)は当該アンカの打ち替え作業の一連
の流れを示し、図19(A)〜(D)は図18の(F)
の更に詳細な作業の流れを示す。図では省略する作業船
は、アンカ40bに取付けたアンカワイヤ40をアンカ
ウインチで緊張して固定されている。そして、アンカ4
0bの背面からアンカを吊り上げるための頭ワイヤ3を
取付け、頭ワイヤ3の先端をドラムブイ2に通した後、
ワイヤアイ8の目の面はワイヤアイ位置決め部を有する
ラッパ管によりドラムブイ2の側面を向くように固定さ
れている(図17(A))。アンカの取り込みは、作業
船とは別途に準備された揚錨船30を使用して行われ
る。揚錨船の操船室30eから船員が頭ブイ1をテレビ
カメラ30cで確認し接近する。頭ブイ1の確認は操船
室30eあるいは甲板から船員が目視で行ってもよい
が、操船室30eからでは吊り下げブーム30aが障害
となることが多く、また、甲板からでは危険であり、テ
レビカメラ30cを使用することが好ましい。接近の
際、船首に設置された頭ブイ把持機10は、押えフレー
ム14と受けフレーム15とで形成される取り込み口を
大きく開けている(図17(A))。
【0022】揚錨船30を頭ブイ取り込み位置まで接近
させる。頭ブイ把持機10はワイヤアイ8の目の面と直
行する側、すなわち、ドラムブイ2の長手方向と直行す
る側からドラムブイ2を押し出すようにしてキャッチす
る。この時、頭ブイ1のワイヤは、受けフレーム15の
切欠き部15aに沿ってワイヤ収納部15bに収納さ
れ、頭ブイの揺れが押さえられて安定した把持ができ
る。次いで、頭ブイ1のワイヤアイ8と揚錨船30から
の吊り込みワイヤ30dを接合する作業に入る。接合装
置は、前述の如く、吊り込みワイヤ30dの先端部に取
付けられたリング状接合治具を接合装置20に固定し、
リング状接合治具22の開口22eを形成した状態で頭
ブイ把持機10の回転体13に取り付ける(図17
(B))。この接合装置20の取付けは、頭ブイ1をキ
ャッチする前から回転体13に取り付けておき、図10
の二点鎖線で示すように、待機位置に置いておき、頭ブ
イ1のキャッチ後に接合位置に移動させるようにしても
よい。
【0023】接合装置20を接合位置にセットすること
により、リング状接合治具22の開口22eと頭ブイ2
のワイヤアイ8の目の面が互いに対向するするようにな
る。この状態でワイヤアイ8は開口22eから中に入る
か、又は揺れなどにより自然に開口22eの中に入る。
次に、油圧シリンダ202b及び油圧シリンダ202a
を作動させ、リング状接合治具22のリングを閉状態と
すると共に、接合装置20への固定を解除する。そし
て、接合装置は撤去されるか、あるいは油圧シリンダ2
1を作動させて回転体13上の元の待機位置に置く。次
いで、揚錨船30のワイヤウインチ30bで吊り込みワ
イヤ30dを巻き込み、同時に作業船からのアンカワイ
ヤ40を巻だしてアンカの固定を解除する。吊り込みワ
イヤ30dと頭ワイヤ3を接合するリング状接合治具2
2は共に、ワイヤウインチ30bに巻き込まれる。ま
た、頭ブイ把持機10は船首デッキに揚げて待機状態と
しておくことが、後の作業が行い易くなる点で好ましい
(図18(D)、(E))。
【0024】アンカ40bの取り込みが完了した後、揚
錨船30を移動して次の打ち込み位置へ移動する。新た
な領域におけるアンカ40bの打ち込みは、先ず、ワイ
ヤウインチ30bを巻きだすことで行われる。この時、
船首に取込装置50を設置しこれを利用する。取込装置
50はハサミに似た構造で、ハサミ50a、50bの開
閉は油圧シリンダ50cで行う。また、ハサミ50a、
50bの根元部分にはワイヤの外径よりやや大きめの切
り込みがあり、閉じた状態で円形の孔50dが形成され
るようになっている(図19(B))。揚錨船30のワ
イヤウインチ30bを巻きだすと共に、頭ワイヤ3を緩
めて揚錨船30を前進させ、取込装置50に頭ワイヤ3
を誘導する(図19(A)、(B))。誘導した頭ワイ
ヤ3がハサミ50a、50bの開閉口に入ったらハサミ
を閉じて頭ワイヤ3を取り込む。頭ワイヤ3を降ろす
と、取込装置50の円形の孔50dにワイヤアイの嵌め
合い部6が食い込み、頭ワイヤ3がロックされる。する
と、揚錨船30側の吊り下げワイヤ30dが緩む(図1
9(C)、(D))。この状態で、リング状接合治具2
2を手動で外す。吊り込みワイヤに補助ワイヤをセット
し、揚錨船30のデッキに固定する。次いで、取込装置
50のハサミのロックを開放し、頭ワイヤ3を海中に落
として、アンカ40bの設置作業を完了する(図18
(G))。
【0025】
【発明の効果】本発明の頭ブイ及び頭把持機を使用すれ
ば、頭ブイや頭ワイヤの揚錨船デッキへの取り込み、及
び頭ワイヤと揚錨船の吊り込みワイヤの接合作業を安全
で且つ容易に行うことができる。特に、海が荒れている
場合にも危険を伴うことなく、落船の危険性は少ない。
また、アンカの打ち替え作業に要するする要員も大幅に
削減可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドラムブイと頭ワイヤの接合状態を示す正面図
である。
【図2】図1のドラムブイの平面図である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】ドラムブイと頭ワイヤの接合状態を説明する図
である。
【図5】本実施の形態例の頭ブイ把持機の正面図であ
る。
【図6】図5の平面図である。
【図7】頭ブイ把持機の受けフレームの平面図である。
【図8】図7の正面図である。
【図9】頭ブイ把持機に接合装置を設置した状態の正面
図である。
【図10】図9の平面図である。
【図11】接合装置の正面図である。
【図12】接合装置の平面図である。
【図13】接合装置の右側面図である。
【図14】図13の固定状態を解除状態にした図であ
る。
【図15】リング状接合治具とワイヤアイの接合状態を
示す図である。
【図16】(A)はリング状接合治具の閉状態を、
(B)は開状態をそれぞれ示す一部を破断した図であ
る。
【図17】アンカの打ち替え作業を説明する図である。
【図18】図17の手順に続いて行うアンカの打ち替え
作業を説明する図である。
【図19】取込装置の動作を説明する図である。
【図20】作業船がアンカで固定される状態を示す図で
ある。
【図21】従来のアンカ、頭ワイヤ及び頭ブイの関係を
示す図である。
【符号の説明】
1 頭ブイ 2 ドラムブイ 3 頭ワイヤ 4 ワイヤアイ位置決め部 5 雌円錐部 6 雄円錐部(嵌め合い部材) 7 ラッパ管 8 ワイヤアイ 9 海 10 頭ブイ把持機 11 船首デッキ 12 昇降フレーム 12a 垂直部材 12b、17、21、202a、202b 油圧シリ
ンダー 13 回転体 14 押えフレーム 15 受けフレーム 16 固定部 18 軸 20 接合装置 20a 固定枠 20b 可動部材 22 リング状接合治具 30 揚錨船 30d 揚錨船からの吊り下げワイヤ 40、102 アンカワイヤ 40b、105 アンカ 50 取込装置 101 作業船

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムブイの横中心部に頭ワイヤを通す
    パイプを配してなり、該パイプは、側面視が逆放物線と
    放物線で形成される波形状に切欠かれたワイヤアイ位置
    決め部を上方側に有するラッパ管からなり、前記頭ワイ
    ヤは一端がアンカの背面に接続され、前記パイプを通っ
    て他端がワイヤアイに連接され、該ワイヤアイの連接部
    には前記ラッパ管の雌円錐部と嵌め合いとなる雄円錐部
    を設けたものであることを特徴とする頭ブイ。
  2. 【請求項2】 船首デッキなどの固定部に一端が枢支さ
    れ上下方向に回動自在な略L字形の昇降フレームと、 該昇降フレームの船首から突出する垂直部材と対向しつ
    つ回転自在に軸支される回転体と、 一端が該回転体に枢支され上下方向に回動自在な押えフ
    レームと、一端が該回転体に緩衝装置を介して固定され
    る受けフレームとで頭ブイを上下から把持する把持部と
    を備えることを特徴とする頭ブイ把持機。
  3. 【請求項3】 前記受けフレームは先端に向けて徐々に
    幅広となるような切欠き部を有し、且つ該切欠き部の後
    端部には頭ワイヤを収納するワイヤ収納部を更に設けた
    ことを特徴とする請求項2記載の頭ブイ把持機。
  4. 【請求項4】 揚錨船の吊り込みワイヤの先端に取付け
    られバネ付勢に抗して一部が開口状態にできるリング状
    接合治具を開口状態で固定し、前記リング状接合治具の
    開口から頭ワイヤのワイヤアイを引っかけて接合した
    後、前記リング状接合治具の開口状態を解除して閉状態
    とすると共に、前記リング状接合治具の固定状態を解除
    するリング状接合治具とワイヤアイの接合装置を、前記
    回転体の上方に取り付けたことを特徴とする請求項2又
    は3記載の頭ブイ把持機。
JP2000337184A 2000-11-06 2000-11-06 頭ブイ及び頭ブイ把持機 Pending JP2002145176A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000337184A JP2002145176A (ja) 2000-11-06 2000-11-06 頭ブイ及び頭ブイ把持機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000337184A JP2002145176A (ja) 2000-11-06 2000-11-06 頭ブイ及び頭ブイ把持機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002145176A true JP2002145176A (ja) 2002-05-22

Family

ID=18812609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000337184A Pending JP2002145176A (ja) 2000-11-06 2000-11-06 頭ブイ及び頭ブイ把持機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002145176A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112623115A (zh) * 2020-12-29 2021-04-09 广东精铟海洋工程股份有限公司 一种用于运维船的多自由度补偿夹持装置
CN113581376A (zh) * 2021-08-09 2021-11-02 浙江海洋大学 一种浮标回收装置及其使用方法
CN115285293A (zh) * 2022-10-08 2022-11-04 国家深海基地管理中心 一种用于深海锚系快速回收的智能无人船

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112623115A (zh) * 2020-12-29 2021-04-09 广东精铟海洋工程股份有限公司 一种用于运维船的多自由度补偿夹持装置
CN113581376A (zh) * 2021-08-09 2021-11-02 浙江海洋大学 一种浮标回收装置及其使用方法
CN113581376B (zh) * 2021-08-09 2022-12-23 浙江海洋大学 一种浮标回收装置及其使用方法
CN115285293A (zh) * 2022-10-08 2022-11-04 国家深海基地管理中心 一种用于深海锚系快速回收的智能无人船
CN115285293B (zh) * 2022-10-08 2023-01-17 国家深海基地管理中心 一种用于深海锚系快速回收的智能无人船

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5501356B2 (ja) 海洋における連結システム及び方法
EP3188960B1 (en) Vessel recovery system and method
US9511823B2 (en) In-line mechanical disconnect device
JP5759246B2 (ja) 水中航走体の着水揚収方法および水中航走体の着水揚収に用いる保持金具
JP2002145176A (ja) 頭ブイ及び頭ブイ把持機
JPH08282588A (ja) 水中航走体の揚収装置
JP2002145175A (ja) アンカの打ち替え方法
JP2617276B2 (ja) 吊上げ装置における装着方法
JP4161334B2 (ja) 水中浮遊物揚収支援装置及び方法
JPH11228071A (ja) 多機能リフター
US20230047236A1 (en) Containment boom, system, and method for confining an oil spill
CN111936383B (zh) 具有半自动或自动系泊系统的船舶和方法
JP3667451B2 (ja) 艇吊り下げ装置
JP2002166877A (ja) 頭ブイ及び頭ワイヤ取込み装置
JP2002274482A (ja) 頭ブイ及び頭ワイヤ取込み治具
JP2647517B2 (ja) 無人潜水機の揚収方法
CN217348144U (zh) 布放回收装置及无人艇布放回收系统
JPS59176183A (ja) 水中航走体の揚収装置
JPH11129981A (ja) 観測用ブイ構造
JPH05276851A (ja) 網掛かり切断機
JP2021176797A (ja) 消波ブロック用の吊り治具および消波ブロックの設置方法
FR3132076A1 (fr) Procédé d'exploration sous-marine et dispositif de mouillage d'un drone d'exploration sous-marine
JPH11278367A (ja) 懸吊用ジョイント
CN114620187A (zh) 布放回收装置、布放回收系统及无人艇布放回收方法
JPH0634239Y2 (ja) 救助艇の離脱装置