JP2647517B2 - 無人潜水機の揚収方法 - Google Patents

無人潜水機の揚収方法

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JP2647517B2 JP30408589A JP30408589A JP2647517B2 JP 2647517 B2 JP2647517 B2 JP 2647517B2 JP 30408589 A JP30408589 A JP 30408589A JP 30408589 A JP30408589 A JP 30408589A JP 2647517 B2 JP2647517 B2 JP 2647517B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水中にて探査や敷設等の作業を行なう無人
潜水機を、洋上の母船へ揚収するための方法に関する。
〔従来の技術〕
第7図は、従来の無人潜水機の作業状況を示す概念図
である。無人潜水機1は洋上の母船2へテザーケーブル
3にて連結されており、同テザーケーブル3を介して母
船2から水中の無人潜水機1へ進行を送ることにより、
同無人潜水機1の動作が遠隔制御されるようになってい
る。この無人潜水機1が水中における探査や敷設等の作
業を終了すると、同無人潜水機1は洋上の母船2へ揚収
されることとなる。
この場合、無人潜水機1を一旦海面へ浮上させ、同無
人潜水機1を母船2に設けられたクレーン4のリーチに
見合った位置まで、母船2上のウインチ5でテザーケー
ブル3を巻き込むようにしながら引き寄せた後、ダイバ
ーにより無人潜水機1の位置決めを行ない、ついでクレ
ーン4の索体先端に設けられた嵌合金物6を無人潜水機
1の嵌合部に嵌合させるようにして取付けることによ
り、同クレーン4を用いて無人潜水機1を海面より吊り
上げ母船2へ揚収することが行なわれていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、前述のような無人潜水機の揚収方法には、
次のような問題点がある。
(1)無人潜水機1を母船2に揚収する際、無人潜水機
1を母船2に設置しているクレーン4のリーチに見合っ
た位置まで母船側へ近づけて一定距離を保つ必要があ
り、その作業は海象が穏やかな場合には容易であるが、
海象条件が悪化した際には困難となる。例えば、無人潜
水機1と母船2とがあまり接近すると、無人潜水機1が
母船2に巻き込まれる危険性があり、また無人潜水機1
にかかる波動にりテザーケーブル3に予期せぬ応力がか
かって、同テザーケーブル3の損傷を起こす恐れがあ
り、揚収が不可能となる場合がある。
(2)無人潜水機1をクレーン4により吊り上げて揚収
する際に、無人潜水機1の位置決め等のためダイバーに
よる作業を必要とする。
本発明は、これらの問題点を解決しようとするもの
で、無人潜水機をクレーンの到達しうる距離(リーチ)
の範囲内へ適切に導くことを容易にし、テザーケーブル
に予期せぬ応力がかかるのを回避するとともに、ダイバ
ーによる作業を不要にした、無人潜水機の揚収方法を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本発明の無人潜水機の揚
収方法は、母船上のウインチから繰出されるテザーケー
ブルを介して連結された無人潜水機を母船上のクレーン
にて同母船上へ揚収するに際し、予め上記無人潜水機に
基部を取付けられたロープの先端を上記テザーケーブル
の中間部分に固縛しておくとともに、上記ロープの余長
部を上記無人潜水機に装着したロープ収納手段に収納し
ておき、上記ウインチで上記テザーケーブルを巻取るこ
とにより上記無人潜水機を上記母船へ引き寄せてから、
上記ロープの上記テザーケーブルへ固縛された先端の解
放操作を行なうとともに、同ロープの先端を上記母船へ
係止する操作を行ない、ついで上記テザーケーブルを介
し上記無人潜水機を上記母船から遠ざかる方向へ移動さ
せる遠隔制御を行なうことにより、上記ロープを展張さ
せるようにして、同ロープの展張長さにより上記無人潜
水機を上記クレーンの所要の到達範囲に位置決めするこ
とを特徴としている。
〔作用〕 上述の本発明の無人潜水機の揚収方法では、次のよう
な作用が行なわれる。
(1)海面へ浮上した無人潜水機が、母船に装備された
ウインチでテザーケーブルを巻き込むことによって母船
へ近づけられ、この操作はテザーケーブルの中間部分に
固縛されたロープの先端が母船上の処理位置に到達する
まで行なわれる。
(2)ついでテザーケーブルに固縛されたロープの先端
をテザーケーブルより解放してら、同ロープの先端を母
船に固定する。
(3)無人潜水機を母船より離反する方向に移動させ
て、上記ロープを展張させる。
(4)無人潜水機に基部を取付けられた上記ロープの余
長部をロープ収納手段により繰り出すようにして展張さ
せる。
(5)上記ロープの展張長さによって母船の無人潜水機
との距離が一定に保たれるようになる。
(6)ロープ展張後、テザーケーブルを繰り出し弛ませ
ることにより、海象状況によって無人潜水機が波動で受
ける衝撃、応力をテザーケーブルに伝えないようにす
る。
(7)ロープ展等長さが母船上のクレーンの到達しうる
範囲内に設定さているので、同クレーンを介し無人潜水
機の母船への揚収が容易に行なわれる。
〔実 施 例〕
本発明の一実施例を第1〜6図により説明する。
第1図は、母船2へ揚収される無人潜水機1を、母船
2に装備されたウインチ5でテザーケーブル3を巻き込
むことにより母船側へ引き寄せている状況を示してお
り、第2図および第3図は無人潜水機1が母船2に揚収
される手順を概略的に示している。また第4図は、無人
潜水機1に装備されたロープ収納手段としての網状袋7
にロープ8を収納した状況と、同ロープ8の先端をテザ
ーケーブル3の中間部分に固縛した状況とを示してい
る。さらに、第5図および第6図は、網状袋7に余長部
を収納されたロープ8が網状袋7により解放される手順
を示している。
探査や敷設等の水中作業を実施するための無人潜水機
1は、母船2からテザーケーブル3を通じ制御信号を受
けることにより、その操縦を遠隔制御される。
また、母船2には無人潜水機1の揚収に用いられるク
レーン4が装備されていおり、同クレーン4における索
体の先端には、無人潜水機1の頂部に設けられた嵌合孔
に嵌入しうる嵌合金物6が設けられている。
無人潜水機1に上部の一側7a(第4,5図参照)を枢着
されたロープ収納手段としての網状袋7は、基部8aを無
人潜水機1に固定金具11で固定され先端をテザーケーブ
ル3のA部(第4図参照)に固縛されたロープ8の余長
部を収納している。
また、第5図に示すように、網状袋7に余長部を収納
されるロープ8を、同網状袋7より容易に取出すため
に、補助ロープ9が設けられており、網状袋7の底部に
設けられた嵌入金物10に、補助ロープ9の中間部分が挿
通されている。
そして、補助ロープ9の基端部9aは網状袋7に編み込
まれ、補助ロープ9の先端9bはロープ8に固着されてい
る。
上述の無人潜水機1を母船2へ揚収するに際しては、
第1図に示すように、海面に浮上した無人潜水機1を、
母船2に装備されたウインチ5でテザーケーブル3を巻
き取ることにより母船2側へ引き寄せる操作が行なわれ
る。そして、第4図に示すテザーケーブル3にロープ8
の先端を固縛した部位Aが母船2上に巻き上げられる
と、このロープ8の先端をテザーケーブル3から分離す
るとともに、同ロープ8の先端を母船2に固定する操作
が行なわれる。(第2図参照) 次に、第3図に示すように、無人潜水機1を母船2よ
り遠ざかる方向(図示矢印B方向)へ発進させることに
よって、無人潜水機1に設けられた網状袋7に収納され
たロープ8が後述する手段を介して解放され、同ロープ
8の基部8a(第4〜6図参照)が無人潜水機1の固定金
具11に係止されているため、同ロープ8は緊張した展張
状態となり、同ロープ8の展張長さにより無人潜水機1
は母船2に対し位置決めされることとなる。展張状態の
ロープ8の展張長さは母船2に装備された揚降用クレー
ン4の到達しうる範囲内に設定されているので、無人潜
水機1はクレーン4のフレーム先端から降下された嵌合
金物6に係止され、同クレーン4にて容易に母船2へ揚
収される。
網状袋7に余長部を収納されたロープ8が同網状袋7
より解放される過程について説明すると、第4,5図に示
すように、ロープ8の基部8aが無人潜水機1の固定金具
11に係止され、同ロープ8の他端はテザーケーブル3の
A部に固縛されるとともに、同ロープ8の中間部として
の余長部は網状袋7に収納されている。この網状袋7の
底部に設けられた嵌入金物10に挿通される補ロープ9
は、その基端部9aを網状袋7の入口近傍にてその網目に
編み込まれるとともに、同補助ロープ9の先端9bはロー
プ8の任意の位置に固定されているので、テザーケーブ
ル3がウインチ5により巻き込まれ、テザーケーブル3
からロープ8が分離されて、無人潜水機1が母船2から
遠ざかるように発進すると、網状袋7に収納されている
ロープ8の余長部は繰り出されてゆくが、これに伴い、
同ロープ8に固定された補助ロープ9の先端9bは嵌入金
物10を通じて引張されることにより、上部一側7aを無人
潜水機1に枢着された網状袋7は、第6図に示すごと
く、上下を逆に転倒されることとなり、これにより、ロ
ープ8を余張部は網状袋7より容易に解放されるのであ
る。
また補助ロープ9は、ロープ8が展張されることによ
り網状袋7の入口近傍から随時網目を抜け、網状袋7よ
り抜け去るようになる。
なお、ロープ収納手段としての網状袋7は無人潜水機
1に取付けられるため、無人潜水機1が水中作業に支障
を来たさないように配慮され、水流抵抗の小さいネット
で形成されている。
また、上述の実施例で、ロープ8は無人潜水機1を母
船2に揚収する手段として説明されているが、このロー
プ8を利用して無人潜水機1を曳航することも可能であ
る。
さらに、上述の実施例におけるロープ収納手段として
の網状袋7の代わりに、ロープ8の余長部を巻き取って
収容しうるリールを用いてもよい。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明の無人潜水機の揚収方法
によれば、次のような効果を奏することができる。
(1)無人潜水機を母船に装備されているクレーンの到
達しうる限度(リーチ)内に導くことが容易となり、無
人潜水機の揚収作業を大幅に簡素化することができる。
(2)テザーケーブルに予期せぬ応力がかかるのを回避
することができ、テザーケーブルの保全に貢献できる。
(3)本発明の揚収方法を採用することによって、ダイ
バーによる作業を不要とすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る母船と無人潜水機とを
示す斜視図、第2図および第3図はいずれも上記無人潜
水機の揚収の手順を示す平面図、第4図は上記本発明の
実施例におけるテザーケーブルとロープとの取合いを示
す斜視図、第5図および第6図はいずれも上記本発明の
第1実施例におけるロープ収納手段よりロープが解放さ
れる手順を示す説明図であり、第7図は従来の母船と無
人潜水機とを示す斜視図である。 1……無人潜水機、2……母船、3……テザーケーブ
ル、4……クレーン、5……ウインチ、6……嵌合金
物、7……ロープ収納手段としての網状袋、8……ロー
プ、8a……ロープの基部、9……補助ロープ、9a……補
助ロープの基端部、9b……補助ロープの先端、10……嵌
入金物、11……固定金具、A……ロープ8の先端のテザ
ーケーブル3への固縛部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】母船上のウインチから繰出されるテザーケ
    ーブルを介して連結された無人潜水機を母船上のクレー
    ンにて同母船上へ揚収するに際し、予め上記無人潜水機
    に基部を取付けられたロープの先端を上記テザーケーブ
    ルの中間部分に固縛しておくとともに、上記ロープの余
    長部を上記無人潜水機に装着したロープ収納手段に収納
    しておき、上記ウインチで上記テザーケーブルを巻取る
    ことにより上記無人潜水機を上記母船へ引き寄せてか
    ら、上記ロープの上記テザーケーブルへ固縛された先端
    の解放操作を行なうとともに、同ロープの先端を上記母
    船へ係止する操作を行ない、ついで上記テザーケーブル
    を介し上記無人潜水機を上記母船から遠ざかる方向へ移
    動させる遠隔制御を行なうことにより、上記ロープを展
    張させるようにして、同ロープの展張長さにより上記無
    人潜水機を上記クレーンの所要の到達範囲に位置決めす
    ることを特徴とする、無人潜水機の揚収方法。
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