JPH0427755Y2 - - Google Patents

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JPH0427755Y2
JPH0427755Y2 JP11004486U JP11004486U JPH0427755Y2 JP H0427755 Y2 JPH0427755 Y2 JP H0427755Y2 JP 11004486 U JP11004486 U JP 11004486U JP 11004486 U JP11004486 U JP 11004486U JP H0427755 Y2 JPH0427755 Y2 JP H0427755Y2
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rescue
buoy
submersible
rope
line
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JP11004486U
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Emergency Lowering Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、海底に沈座した潜水船(潜水器等の
海底沈座構造物を含む)を海底から揚収して救難
するための潜水船救難用ブイ装置に関する。
〔従来の技術〕
第7,8図に示すように、潜水船12が遭難し
て海底Bに沈座している場合にこのような潜水船
12の救難は、従来、次のような手順で行なわれ
る。
まず、潜水船12から救難索23を介し救難用
ブイ25を離脱浮上させ、これにより、海面W上
にいる母船24に位置を知らせる。
そして、母船24において救難用ブイ25を回
収し、同救難用ブイ25に係止されている救難索
23を母船24上に引き上げる。
次いで、母船24上から救難索23をガイドと
して嵌合金物22を潜水船12まで降下させる。
この嵌合金物22には、揚収索21が結合されて
いて、上記嵌合金物22が潜水船12の上部にお
ける潜水船側嵌合金物26と嵌合することによ
り、上記揚収索21が潜水船12に連結される。
この後、揚収索21を巻き取つて潜水船を揚収
し救難する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の潜水船救難手
段は、浅深度を潜航する潜水船12の救難には有
効であるが、深々度を潜航する潜水船12の救難
に際して、深々度の海底Bから海面Wまで、救難
用ブイ25を浮上させるためには、深度に見合つ
た長い救難索23を必要とする。この救難索23
には当然ながら水流等により抵抗力が作用し、こ
の力は救難用ブイ25を水中に引き込む方向に働
くので、救難用ブイ25の浮力を相当に大きくし
なければならない。
また、上述のように、救難索23を長くすると
ともに、十分な浮力を得るべく、大型の救難用ブ
イ25を装備すると、潜水船12自体が大型とな
つて、同潜水船12の機動力を損なう結果とな
る。
そこで、第9図に示すような潜水船救難手段が
考えられている。すなわち、遭難して海底B上に
沈座した潜水船12は、その上部からブイ索とし
ての救難索13を介し救難用ブイ14を浮上させ
て所要の高さ(救難索13の長さ)に配置させる
とともに、音響発振器15により、海面W上の母
船1、救難船2にその位置を知らせる。
そして、これらの母船1および救難船2は、潜
水船12の位置する近辺において、鎖状の重錘1
0を先端にそなえた揚収索3,3をそれぞれ吊り
下ろす。
これらの揚収索3,3の下端は、からみ索11
により連結されており、同からみ索11は、その
長さに応じ一定間隔で、複数の重錘10と、複数
の音響発振器付き浮き5、からみ索用浮き6とが
設けられている。そして、上記からみ索11は、
重錘10と浮き5,6とにより、海底Bから所要
の高さつまり救難用ブイ14の位置する高さより
も低いレベルに位置するように配置される。
このような状態で、母船1および救難船2は、
音響測位装置16a,16bにより、音響発振器
付き浮き5および潜水船12の音響発振器15か
らの音響信号を観測して、潜水船12とからみ索
11との位置関係を把握しながら、揚収索3およ
びからみ索11を曳引して救難用ブイ14へ近づ
ける。
次に、母船1および救難船2によつてからみ索
11を曳引することで、このからみ索11と救難
索13,救難用ブイ14とが当接し、この状態が
音響測位装置16a,16bによつて測定・判断
されると、からみ索11の両端部を互いに交叉さ
せるように母船1および救難船2を操船し、から
み索11を救難索13,救難用ブイ14にからま
せて係合させる。
そして、母船1および救難船2において、揚収
索3,からみ索11および救難索13を巻き取る
ことにより、潜水船12を海面W上まで引き上げ
て揚収するのである。
なお、第9図中、符号8は浮き索を示す。この
ような手段によれば、救難すべき潜水船12が
深々度の海底B上にあつても、同潜水船12を確
実に揚収できるほか、潜水船12の潜航深度に関
係なく、一定の長さの救難索13により潜水船1
2の救難を行なえるので、救難索13を短くでき
るとともに、救難用ブイ14を小型化することが
できる。
したがつて、潜水船12内において、救難用ブ
イ14が占めるスペースを縮小でき、同潜水船1
2内のスペースやペイロードを有効に利用できる
ようになるほか、救難用ブイ14の小型化に伴
い、潜水船自体を小型化することも可能であり、
この場合、潜水船の機動性を向上させることがで
きる。
しかし、このような潜水船救難手段では、から
み索11を救難索13,救難用ブイ14に当接さ
せた後、海面W上まで引き上げるためには、から
み索11が救難用ブイ14から抜け落ちないよう
に、母船1および救難船2を操船して、からみ索
11を救難索13および救難用ブイ14に巻きつ
かせることが必要であり、救難作業に要する時間
が極めて長くなるほか、救難すべく潜水船12の
深度が深くなればなる程、操船作業時間が長くな
る。
潜水船救難作業は、人命にかかわるもので、潜
水船12内の応急装置の持続時間制約範囲内でで
きるだけ短時間で行なう必要があるので、上述の
ように操船作業に時間を費やすのは好ましくな
い。
本考案は、これらの問題点を解決しようとする
もので、深海底に着座した潜水船から離脱した救
難用ブイが海面に浮上しない場合にも、潜水船を
容易に且つ安全にしかも短時間で揚収できるよう
にした、潜水船救難用ブイ装置を提供することを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本考案の潜水船救難用ブイ装置は、
海底に沈座した潜水船にブイ索を介し接続される
救難用ブイにおいて、上記のブイ索およびブイ自
体と洋上の船舶からのからみ索との係合を確保す
べく、同ブイから放射状に突設された複数のから
み棒が装備されていることを特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案の潜水船救難用ブイ装置では、洋
上の船舶からのからみ索が、ブイ索およびブイ自
体と係合するとともに、からみ棒とも係合して、
上記からみ索と、上記ブイ索およびブイ自体との
係合が確保される。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の一実施例としての潜
水船救難用ブイ装置について説明すると、第1図
はその側面図、第2図は同装置による潜水船救難
手順の概略を説明するための模式図であり、第3
〜5図はそのからみ索とブイ索およびブイ自体と
の係合過程を順次示すもので、第3図a,第4図
a,第5図aはいずれも本装置の平面図、第3図
b,第4図b,第5図bはいずれも本装置の側面
図であり、第6図はそのからみ棒の作用を説明す
るための模式図である。
第1〜6図に示すように、本実施例では、海底
Bに沈座した潜水船12にブイ索としての救難索
13を介し接続される救難用ブイ14には、複数
(本実施例では8本)のからみ棒17が、ブイ1
4の外周面から突設されて装備されている。
本考案の一実施例としての潜水船救難用ブイ装
置は上述のごとく構成されているので、同装置に
よる潜水船救難作業は次のような手順で行なわれ
る。
すなわち、第2図に示すように、遭難して海底
B上に沈座した潜水船12は、その上部からブイ
索としての救難索13を介し、からみ棒17を有
する救難用ブイ14を浮上させて所要の高さ(救
難索13の長さ)に配置させるとともに、音響発
振器15により、海面W上の母船1、救難船2に
その位置を知らせる。
そして、これらの母船1および救難船2は、潜
水船12の位置する近辺において、鎖状の重錘1
0を先端にそなえた揚収索3,3をそれぞれ吊り
下ろす。
これらの揚収索3,3の下端は、からみ索11
により連結されており、同からみ索11は、その
長さに応じ一定間隔で、複数の重錘10と、複数
の音響発振器付き浮き5、からみ索用浮き6とが
設けられている。そして、上記からみ索11は、
重錘10と浮き5,6とにより、海底Bから所要
の高さつまり救難用ブイ14の位置する高さより
も低いレベルに位置するように配置される。
このような状態で、母船1および救難船2は、
音響測位装置16a,16bにより、音響発振器
付き浮き5および潜水船12の音響発振器15か
らの音響信号を観測して、潜水船12とからみ索
11との位置関係を把握しながら、第3図a,b
に示すように、揚収索3およびからみ索11を曳
引して救難用ブイ14へ近づける。
そして、母船1および救難船2によつてからみ
索11を曳引することで、第4図a,bに示すよ
うに、このからみ索11と救難索13とが接触
し、さらに曳引することにより、からみ索11
は、救難索13に沿いすべりながら上昇して、救
難索13および救難用ブイ14自体と係合する。
このとき、からみ索11が救難用ブイ14に接
触すれば、同からみ索11は、曳引方向に引張さ
れているため、第5図a,bに示すように、救難
用ブイ14に取り付けられたからみ棒17のうち
曳引方向に対し直角方向の2本のからみ棒17,
17と、これらのからみ棒17,17よりも前
(曳引方向)のからみ棒17,17との間に入り
込む。
このような状態で、母船1および救難船2が揚
収索3を引き上げれば、からみ索11に作用する
張力が、救難用ブイ14を経由して救難索13に
作用し、潜水船12を揚収することができる。
なお、第2図中、符号8は浮き索を示す。
ところで、第6図により、上記潜水船12の引
き上げ中におけるからみ棒17の作用を説明す
る。
なお、第6図中においてはからみ棒17を1本
だけ示し、他のからみ棒の図示は省略している。
潜水船12の引き上げ中、救難用ブイ14に
は、からみ索11の張力Tが、救難索13の救難
用ブイ14での取付点P1を回転中心とするモー
メントM1として作用し、からみ索11が救難用
ブイ14から外れる方向へ作用する。
しかし、このモーメントM1によつてからみ索
11は救難用ブイ14のからみ棒17に押し付け
られているため、からみ棒17に反作用力Fが働
き、この力Fが、取付点P1を回転中心とするモ
ーメントM1と同じ大きさの逆モーメントM2を発
生させる。すなわち、取付点(モーメント中心)
P1と、からみ索11の救難用ブイ14での張力
作用点P2との間の張力作用方向に対する直角方
向距離をdとし、反作用力Fの作用方向に対する
直角方向の取付点P1からの距離をとすると、 M1=T×d,M2=F×,|M1|=|M2| の関係が成り立つ。ただし、救難用ブイ14の浮
力等による作用力は無視している。
したがつて、からみ索11は救難用ブイ14か
ら外れることはなく、からみ索11と、救難索1
3およびブイ14との係合が確保されるのであ
る。
なお、からみ棒17の取付位置は、逆モーメン
トが発生しうる箇所であれば、救難用ブイ14の
どの位置でもよい。
このように、本実施例によれば、からみ棒17
を装備するだけで、からみ索11と、救難索13
およびブイ14との係合が容易に確保されるの
で、母船1および救難船2の操船によりからみ索
11を救難索13等にからみ付かせる必要がなく
なり、直進航行のみによつて潜水船12の揚収を
行なえるようになる。
したがつて、潜水船12の揚収救難作業が極め
て短時間で行なえるようになるのである。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の潜水船救難用ブ
イ装置によれば、海底に沈座した潜水船にブイ索
を介し接続される救難用ブイにおいて、上記のブ
イ索およびブイ自体と洋上の船舶からのからみ索
との係合を確保すべく、同ブイから放射状に突設
された複数のからみ棒が装備されるという簡素な
構成で、からみ索と、ブイ索やブイ自体との係合
が容易に確保されるようになるので、潜水船の揚
収・救難作業が極めて短時間で行なえる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は本考案の一実施例としての潜水船
救難用ブイ装置を示すもので、第1図はその側面
図、第2図は同装置による潜水船救難手順の概略
を説明するための模式図であり、第3〜5図はそ
のからみ索とブイ索およびブイ自体との係合過程
を順次示すもので、第3図a,第4図a,第5図
aはいずれも本装置の平面図、第3図b,第4図
b,第5図bはいずれも本装置の側面図であり、
第6図はそのからみ棒の作用を説明するための模
式図であり、第7,8図は従来の潜水船揚収手段
を示すもので、第7図はその救難用ブイの潜水船
からの離脱状況を示す模式図、第8図はその潜水
船の揚収状況を示す模式図であり、第9図は潜水
船揚収手段の他の一例を示す模式図である。 1……母船、2……救難船、3……揚収索、5
……音響発振器付き浮き、6……からみ索用浮
き、8……浮き索、10……鎖状重錘、11……
からみ索、12……潜水船、13……ブイ索とし
ての救難索、14……救難用ブイ、15……音響
発振器、16a,16b……音響測位装置、17
……からみ棒、B……海底、W……海面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 海底に沈座した潜水船にブイ索を介し接続され
    る救難用ブイにおいて、上記のブイ索およびブイ
    自体と洋上の船舶からのからみ索との係合を確保
    すべく、同ブイから放射状に突設された複数のか
    らみ棒が装備されていることを特徴とする、潜水
    船救難用ブイ装置。
JP11004486U 1986-07-18 1986-07-18 Expired JPH0427755Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11004486U JPH0427755Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11004486U JPH0427755Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18

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JPS6316296U JPS6316296U (ja) 1988-02-03
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