JPH10305798A - 水中嵌合架台および揚収装置 - Google Patents
水中嵌合架台および揚収装置Info
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Abstract
母船上の吊索と水中航走体との結合・離脱を可能にす
る。 【解決手段】 母船1に設けた吊上げ索用ウィンチ3に
巻き掛けた吊索5に水中嵌合架台7を吊下げ、水中航走
体10に突設した嵌合金物11を介してテザーケーブル6を
接続し、ウィンチ2を操作してテザーケーブル6を介し
て嵌合金物11を水中嵌合架台7に引き込んだ後、油圧ホ
ース15の圧油で水中嵌合架台7内の嵌合装置8を操作す
ることにより、水中嵌合架台7と水中航走体10とを水中
で連結できるようにした。
Description
および揚収作業時に適用される水中嵌合架台および同水
中嵌合架台を用いた水中航走体の揚収装置に関する。
図5に示すように母船1上のブームクレーン4を用いて
行なわれている。したがって、吊索5と水中航走体10と
の嵌合作業が必要となる。
部に取り付けられた嵌合装置8を結合させる嵌合金物11
を設け、さらに水中航走体10の嵌合金物11の上部に、ガ
イド索13を取り付けておき、揚収時、テザーケーブル6
からガイド索13を取り外し、ガイド索13を嵌合装置8の
中を通し、母船1上のクレーン4のガイド索ウィンチ12
でガイド索13を巻き取りながら吊上げ索用ウィンチ3の
操作で吊索5を繰り出して嵌合装置8を降ろしていき、
嵌合装置8をガイド索13で導いて嵌合金物11に嵌合する
ようにしている。
上で予め嵌合装置8に嵌合金物11を嵌合させておき、ク
レーン4を用いて着水させ、油圧等を用いて嵌合装置8
を操作して嵌合を解除し、水中航走体10を離脱させる。
離脱後、ダイバー等によりガイド索13をテザーケーブル
6に取り付ける。符号15は嵌合装置8用の油圧ホース
を、符号14および14bは吊索5およびガイド索13の案内
用シーブを、符号16は海面をそれぞれ示している。なお
水中航走体10が小型の場合、テザーケーブル6を用いて
着水・揚収作業が行われているため、吊索5との嵌合作
業を必要としない。
は、曳航,自航時において、テザーケーブルには潮流等
の外乱が加わるため、潮流等の影響によりテザーケーブ
ルが母船後部に押し流されることがあり、このような場
合には母船のプロペラとテザーケーブルとが絡まる恐れ
がある。また、絡むことによりテザーケーブルが破損し
たり切断したりする可能性もある。
航走体に取り付けてあるガイド索を母船の船上に取り込
み、吊索の先端を嵌合装置を介して連結しなければなら
ず、非常に手間がかかるとともに、海面付近で嵌合離脱
を行なうため、嵌合装置と水中航走体との相対運動によ
り嵌合装置が水中航走体に衝突する恐れがある。さら
に、海が荒れているときには、水中航走体が波浪により
動揺するため嵌合装置と嵌合金物とがうまくかみ合わな
いなどの問題点がある。
とは逆に、嵌合装置から水中航走体を離脱し、吊索をテ
ザーケーブルに紙テープ等で固定する必要があり、非常
に手間のかかる作業となるなどの問題点がある。
題点を解決しようとするものである。すなわち本発明
は、上記従来技術におけるガイド索を使用することなく
水中航走体と吊索との係合および係合解除を、水中にお
いて遠隔操作により行なうことができるようにした水中
嵌合架台および同水中嵌合架台を用いた水中航走体の揚
収装置を提供しようとするのもである。
着脱する水中嵌合架台において、水上構造物の吊索に吊
下され上記水中航走体の上面の嵌合金物に着脱するとと
もにテザーケーブルが緩やかにスライド可能に貫通する
挿通穴を有する水中嵌合架台と、同水中嵌合架台に設け
られ上記嵌合金物を係止する係止腕と、同係止腕を駆動
する油圧シリンダと、上記の水中嵌合架台と水上構造物
との間に架設され上記油圧シリンダを遠隔操作するため
の油圧ホースとを設けて課題解決の手段としている。
造物に揚収する揚収装置において、上記水中航走体の上
面に設けられた嵌合金物と、上記水上構造物の吊索に吊
下ろされ上記嵌合金物に着脱する水中嵌合架台と、同水
中嵌合架台に設けられ上記嵌合金物を係止する係止腕
と、同係止腕を駆動する油圧シリンダと、上記の水中嵌
合架台と水上構造物との間に架設され上記油圧シリンダ
を遠隔操作するための油圧ホースと、上記水中嵌合架台
を緩やかにスライド可能に貫通するとともに上記嵌合金
物を水密に貫通して上記の水中航走体と水上構造物との
間に架設されたテザーケーブルとを設けて課題解決の手
段としている。
ザーケーブルの挿通穴に緩やかにスライド可能に貫通し
たテザーケーブルを巻き上げることにより、嵌合金物と
水中嵌合架台とを水中で機械的に連結することができ
る。水中航走体の着水時には、水中嵌合架台と水中航走
体とを嵌合したままで吊索を繰り出して水中まで降ろ
し、次いで遠隔操作で係止腕を操作して水中嵌合架台と
水中航走体との離脱を行なう。
水中で行なうことができるため、海が荒れていてもスム
ーズな連結離脱が可能となる。
架台の自重によりテザーケーブルのカテナリーが拘束さ
れ、水上構造物の近傍ではデザーケーブルの流され量が
小さくなり水上構造物とテザーケーブルとの干渉を防止
することが可能となる。
物と水中航走体との相対運動によって発生するスナップ
荷重を防止することも可能となる。
形態としての水中嵌合架台および揚収装置について説明
すると、図1はその水中航走体の着水・揚収作業時の模
式側面図、図2は同要部拡大側面図,図3はその上面
図、図4はその側断面図である。
上構造物(固定,浮遊,自航式等)としての母船1にブ
ームクレーン4が搭載され、このブームクレーン4に吊
索5を巻掛けられた吊上げ索用ウィンチ3が設けられて
いる。
けられたケーブルドラムウィンチ2が搭載されていて、
吊上げ索用ウィンチ3およびケーブルドラムウィンチ2
を操作して、吊索5およびテザーケーブル6の繰り出し
および巻き戻しが行なえるようになっている。吊索5の
先端部に水中嵌合架台7が吊下げられている。符号7a
は水中嵌合架台7内部でのテザーケーブル6のたるみを
防止するためのガイドを、符号14aはテザーケーブルの
案内用シーブをそれぞれ示している。
れており、内部に、テザーケーブル6を緩やかにスライ
ド可能に貫通する挿通穴9が設けられ、挿通穴9の下端
部に下方に向かって拡開する形状のベルマウス部9aが
形成されている。さらに嵌合金物11(後述)の段部11a
に下方から係合する複数の係止腕18と各係止腕18の操作
用の複数の油圧シリンダ17とが設けられていて、複数組
みの係止腕18と油圧シリンダ17とで嵌合装置8を構成し
ている。符号18aは係止腕18を回動可能に支持する支持
軸を示している。
上面に軸着されて突設されている。嵌合金物11の先端部
に、複数の係止腕18が下方から係合する段部11aが形成
されている。水中嵌合架台7の上面に、吊索5の先端部
が取り付けられている。また、嵌合金物11の中心部にテ
ザーケーブル6を水密に貫通させる挿通穴が形成されて
いて、この挿通穴を通ってテザーケーブル6は水中航走
体10(の内部)に水密に導かれるようになっている。各
油圧シリンダ17に母船1から遠隔操作用の圧油を供給す
るために、油圧ホース15が接続されている。
航走体10を水中嵌合架台7から離脱させるときは、まず
水中航走体10の推進装置を用いて水中航走体10を水中嵌
合架台7に押しあてる。その後油圧シリンダ17を遠隔操
作して係止腕18を段部11aから離脱させる。これと同時
に水中航走体10の推進装置に下方推力を発生させ、かつ
ケーブルドラムウィンチ2の操作でテザーケーブル6を
繰り出す。これにより水中航走体10を水中嵌合架台7か
ら離脱させることができる。
ときは、水中航走体10に下方推力を発生させるとともに
テザーケーブル6に張力を加えながらテザーケーブル6
を巻き取っていく。
テザーケーブル6に案内されて水中航走体10側の嵌合金
物11が水中嵌合架台7の内部に水中嵌合架台7側の係止
腕18を押し上げながら引き込まれる。この時点で油圧シ
リンダ17に圧油を供給すると係止腕18が嵌合金物11の段
部11aに係合し、嵌合金物11すなわち水中航走体10を水
中嵌合架台7に結合することができる。その後、テザー
ケーブル6の巻き取りを停止し、テザーケーブル6に張
力が加わらないようにしておく。
間には、ラバーを貼ったり、ダンパーを設けたりして、
水中嵌合架台7と水中航走体10との合体時における波浪
にたたかれることによる両者の衝突や、水中嵌合架台7
を水中航走体10の嵌合金物11に嵌合する際の衝突を緩和
する手段が講じられている。
10の嵌合金物11に嵌合したとき、水中嵌合架台7の底面
と水中航走体10の上面との間には、図1に示すようにほ
とんど隙間のない状態となる。
後、ケーブルドラムウィンチ2と吊上げ索用ウィンチ3
とを用いてテザーケーブル6と吊索5とを巻き上げ、水
中航走体10を揚収することができる。
で行なえることはいうまでもない。上述の結合・離脱時
に、テザーケーブル6が極端な曲率で曲げられるのを防
ぐために、挿通穴9の下側の入口にベルマウス部9aが
設けられている。
重でテザーケーブルを拘束して潮流による流れ量を抑え
るように作用するので、テザーケーブル6が母船1と干
渉するのを抑制できる。
の係合および係合解除を、油圧操作で行なうことができ
るため、水中航走体10の着水・揚収作業時の母船1上で
の作業の省力化が可能となり、かつ遠隔操作も可能とな
る。
で機械的に行なうことができるため、荒天時でも水中航
走体10の着水および揚収作業が可能となる。
架台によれば次のような効果が得られる。 (1) 水中嵌合架台がその自重でテザーケーブルを拘束し
て潮流による流れ量を抑えることにより、テザーケーブ
ルが水上構造物と干渉するのを抑制することができる。 (2) 水中航走体の着水・揚収作業時の水上構造物上での
作業の省力化ができ、着水・揚収作業を効率的に行なう
ことができる。 (3) 水中航走体と水中嵌合架台とを遠隔操作により水中
で機械的に嵌合させることができるため、荒天時でも水
中航走体の着水・揚収を行なうことができる。
用した揚収装置の作業状態を示す模式側面図。
模式側面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 水中航走体を着脱する水中嵌合架台にお
いて、 水上構造物の吊索に吊下され上記水中航走体の上面の嵌
合金物に着脱するとともにテザーケーブルが緩やかにス
ライド可能に貫通する挿通穴を有する水中嵌合架台と、 同水中嵌合架台に設けられ上記嵌合金物を係止する係止
腕と、 同係止腕を駆動する油圧シリンダと、 上記の水中嵌合架台と水上構造物との間に架設され上記
油圧シリンダを遠隔操作するための油圧ホースと、をそ
なえたことを特徴とする水中嵌合架台。 - 【請求項2】 水中航走体を着脱し水上構造物に揚収す
る揚収装置において、 上記水中航走体の上面に設けられた嵌合金物と、 上記水上構造物の吊索に吊下ろされ上記嵌合金物に着脱
する水中嵌合架台と、 同水中嵌合架台に設けられ上記嵌合金物を係止する係止
腕と、 同係止腕を駆動する油圧シリンダと、 上記の水中嵌合架台と水上構造物との間に架設され上記
油圧シリンダを遠隔操作するための油圧ホースと、 上記水中嵌合架台を緩やかにスライド可能に貫通すると
ともに上記嵌合金物を水密に貫通して上記の水中航走体
と水上構造物との間に架設されたテザーケーブルと、を
そなえたことを特徴とする揚収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13048997A JP3746590B2 (ja) | 1997-05-02 | 1997-05-02 | 水中航走体着脱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10305798A true JPH10305798A (ja) | 1998-11-17 |
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Family
ID=15035491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13048997A Expired - Lifetime JP3746590B2 (ja) | 1997-05-02 | 1997-05-02 | 水中航走体着脱装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3746590B2 (ja) |
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- 1997-05-02 JP JP13048997A patent/JP3746590B2/ja not_active Expired - Lifetime
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