JP3919495B2 - エアクッション船及び船尾シール交換方法 - Google Patents

エアクッション船及び船尾シール交換方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアクッション船をドックに入渠させることなく、海上にて船尾シールの交換を行えるようにしたエアクッション船及び船尾シール交換方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、甲板を左右の胴体で支持して双胴型の船体を形成すると共に、該船体に船首シールおよび船尾シールを着脱自在に装着し、かつ、これらの構造体によって囲まれた区画にエアクッション室を備えた側壁型エアクッション船が知られている。
【0003】
この種のエアクッション船は、一般に、航走時における波浪などの影響により船尾シールの方が船首シールより損傷し易い。損傷した船尾シールの交換は、通常、船体をドックに入渠させる必要があるため、大掛かりな作業となり、費用が嵩む。また、損傷した船尾シールの交換は、船体の大きさにもよるが、十数日から数十日を要し、その間、運行できないので、運行率が低下するなどの問題がある。
【0004】
このため、船尾シールの交換を海上で行う方法が提案されている(特開平10−44982号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この例のように、船尾シールを船尾側から出し入れする場合には、船尾シールを船体内に引き込むワイヤが甲板に対して斜めになるので、ワイヤを通す穴によってワイヤが擦れ、船尾シールの出し入れが困難になる。その上、擦過によってワイヤや穴が損傷する。
【0006】
また、従来は、船首尾方向に設けた多数の支持フレームによって船尾シールを広げたまま交換するので、船尾シールを岸壁から海中に吊り降ろす時に風の影響を受け易い。
【0007】
従って、船尾シールの交換は、風の無い日か、風の弱い日に限られるため、作業スケジュールに支障を来すことがある。また、船尾シールを吊り下げるトラッククレーンは、大型のものが必要になり、コストアップの原因になる。
【0008】
更に、従来は、船尾シールの前縁フレームと後縁フレームとを多数の船首尾方向の支持フレームで連結しているため、船尾シールの支持構造が剛構造となり、コストアップの要因になっている。
【0009】
また、従来は、船尾シールを船体内に引き込むワイヤを、台船上で船尾シールに接続するものと思われるが、このワイヤを台船上に引き出すためには、ダイバー作業が必要になる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、ダイバー作業を伴わず、船尾シールの交換を、効率的に、かつ、円滑に行うことができるエアクッション船を提供することにある。
【0011】
このような目的を達成するため、この発明は、次のように構成されている。
【0012】
すなわち、
(1) 甲板を左右の胴体で支持して船体を構成すると共に、該船体に多重のバッグからなる船首シール及び船尾シールを着脱自在に装着し、かつ、これらの構造体によって囲まれた区画にエアクッション室を備え、更に、前記船尾シールを、前記甲板の下面に引き込む船尾シール引込索を有するエアクッション船において、前記甲板の船尾及び下部デッキにそれぞれ船尾シール交換作業用ハッチを設けると共に、前記船尾シール引込索を移送する移送手段とクレーンの吊り索を移送する移送手段とを兼ねる索条を、少なくとも下部デッキの下方に位置するように、船尾側の船尾シール交換作業用ハッチと下部デッキの船尾シール交換作業用ハッチとの間に配設することを特徴とするエアクッション船。
【0013】
(2) 前記甲板の船尾に、前記索条を案内するガイドローラーを設けることを特徴とする(1)記載のエアクッション船。
【0014】
(3) 前記索条を、長短二条の索条とし、長尺の索条によって前記船尾シールの前縁を引き込むシール引込索を移送し、短尺の索条によって前記船尾シールの後縁を引き込むシール引込索を移送することを特徴とする(1)又は(2)記載のエアクッション船。
【0015】
(4) 前記船尾シールの前縁及び後縁にそれぞれ突起状のシール引込具を取り付けると共に、該シール引込具に対向する前記下部デッキの対向箇所に倒立漏斗状の索ガイドを設けることを特徴とする(1)記載のエアクッション船。
【0016】
(5) 前記シール引込具の胴部に位置決め部材を設けることを特徴とする(4)記載のエアクッション船。
【0017】
(6) 前記位置決め部材を、先細り状に形成することを特徴とする(5)記載のエアクッション船。
【0018】
(7) 船尾シールを船体に取り付ける際は、船尾シール引込索を、甲板の下面側に配した索条によって船尾の作業用ハッチに移送させた後、船尾シールを、クレーンによって前記作業用ハッチに移送し、同所にて船尾シールに前記船尾シール引込索を接続させ、次に、前記船尾シールを水中に沈めた後、前記船尾シール引込索を巻き上げて前記船尾シールを前記甲板の下面に装着し、
船尾シールを船体から取り外す際は、船尾シールの船尾側を甲板から外した後、クレーンの吊り索を、船体の船尾側に引き込んで船尾シールの船尾側に接続させ、次いで、船尾シールの船首側を甲板から外してから双方のシール引込索を繰り出しながら船尾シールを船尾側の作業用ハッチに移送し、同所にて船尾シールに取り付けられている前記シール引込索を取り外して船尾シールを陸揚げすることを特徴とする船尾シール交換方法。
【0019】
(8) 船尾シールを、ジグザグ状に折り畳んでその一方の側に船尾シールの前縁及び後縁が露出させることを特徴とする(7)記載の船尾シール交換方法。
【0020】
(9) 船尾シールを船体に取り付ける直前に前記船尾シールの前縁及び後縁にシール引込具を装着することを特徴とする(8)記載の船尾シール交換方法。
【0021】
ここで、エアクッション船及び船尾シール交換方法は、乗客や貨物を運搬するエアクッション船舶や、作業用の空気浮上用産業機械に適用できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明に係るエアクッション船の船尾部の縦断面図である。
【0023】
図1において、Aは、側壁型のエアクッション船であり、このエアクッション船Aは、甲板15を左右の胴体18で支持して船体14を構成すると共に、その船首側に船首シール(図示せず)を着脱自在に設け、更に、船尾側に船尾シール1を着脱自在に設けている。そして、船体Aと、船首シール(図示せず)と、船尾シール1とによって囲まれた区画にエアクッション室19を備えている。
【0024】
船尾シール1は、上中下のエアバッグ1A,1B,1C及び最上段の形状保持バッグ1Dからなり、その前縁は、図2に示すように、船首側のシール取付フレーム20aに装着されている。また、最上段の形状保持バッグ1Dは、図3に示すように、船尾側のシール取付フレーム20bに装着されている。
【0025】
図2に示すように、船首側のシール取付フレーム20aは、横手方向に細長いフラットなフレーム21と、その下面に固着されたL型のシール取付金物22と、フレーム21の上面に横方向に一定の間隔で取り付けられたシール引込具6aとからなり、船尾シール1の前縁は、L型のシール取付金物22に装着されている。
【0026】
シール引込具6aは、フレーム21に立設させたボルト23と、その先端に螺着させた吊上げ用アイ24と、ボルト23の側面に放射状に固着させた三角形の複数のガイド部材25とから形成されている。
【0027】
吊上げ用アイ24は、先端部が半球状に形成されているが、例えば、円錐状でも差し支えがない。要は、後で説明する索ガイド5に円滑に挿入できる形状であればよい。また、ガイド部材25は、シール取付フレーム20aの位置決めができるものであれば、どのような形状のものでも差し支えがない。
【0028】
シール取付フレーム20aのプレート21は、ボルト11a及びナット11bによって甲板の下部デッキ(ウエットデッキ)15Aの下面に取り付けられている。ナット11bは、予め、フレーム21の下面に固着されている。図中、13a,13bは、パッキンを示している。
【0029】
また、下部デッキ15Aの上面には、シール引込具6aの位置決めを行う索ガイド5が立設されている。この索ガイド5は、上中下の3つの部分からなり、上段5aは、円筒形、中段及び下段部5b,5cは、それぞれ、中空の裁頭円錐形に形成されている。この索ガイド5は、シール引込具6aのガイドおよび位置決めができるものであれば、この形状に限定されない。また、この索ガイド5は、下部デッキ15Aに設けた貫通孔26と同軸に設けられている。
【0030】
図3に示すように、船尾側のシール取付フレーム20bは、横手方向に細長いフラットなフレーム21と、その下面に固着されたL型のシール取付金物22と、フレーム21の上面に横方向に一定の間隔で取り付けられたシール引込具6bとからなり、形状保持バッグ1Dは、L型のシール取付金物22に装着されている。
【0031】
シール引込具6bは、フレーム21に立設させたボルト23と、その先端に螺着させた吊上げ用アイ24と、ボルト23の側面に放射状に固着させた三角形の複数のガイド部材25とから形成されている。
【0032】
吊上げ用アイ24は、先端部が半球状に形成されているが、例えば、円錐状でも差し支えがない。要は、後で説明する索ガイド5に円滑に挿入できる形状であればよい。また、ガイド部材25は、シール取付フレーム20bの位置決めができるものであれば、どのような形状のものでも差し支えがない。
【0033】
シール取付フレーム20bのプレート21は、ボルト11a及びナット11bによって甲板の下部デッキ(ウエットデッキ)15Aの下面に取り付けられている。ナット11bは、予め、フレーム21の下面に固着されている。図中、13a,13bは、パッキンを示している。
【0034】
また、下部デッキ15Aの上面には、シール引込具6bの位置決めを行う索ガイド5が立設されている。この索ガイド5は、上中下の3つの部分からなり、上段5aは、円筒形、中段及び下段部5b,5cは、それぞれ、中空の裁頭円錐形に形成されている。この索ガイド5は、シール引込具6bのガイドおよび位置決めができるものであれば、この形状に限定されない。また、この索ガイド5は、下部デッキ15Aに設けた貫通孔26と同軸に設けられている。
【0035】
再度、図1に戻って説明すると、甲板15は、下部デッキ15Aと、上部デッキ15Bと、船側板15Cとから構成されており、船側板15Cの最後部には、船尾シール交換作業用開口部(ハッチ)9が設けられている。また、下部デッキ15Aには、ロープ貫通ハッチ7a及び7bが設けられている。更に、下部デッキ15Aの船尾端には、ガイドローラー8A及び8Aが設けられている。船首側のロープ貫通ハッチ7aは、同側の索ガイド5Aの後方に位置し、船尾側のロープ貫通ハッチ7bは、同側の索ガイド5Bの後方に位置している。
【0036】
図1において、10aは、長尺のメッセンジャーロープ、10bは、短尺のメッセンジャーロープであり、シール交換に際して、長尺のメッセンジャーロープ10aは、船首側のロープ貫通ハッチ7aと、下部デッキ15Aの下側と、ガイドローラー8Aと、船尾シール交換作業用開口部(ハッチ)9及び下部デッキ15Aの上側を経由するループ状に設置され、短尺のメッセンジャーロープ10bは、船尾側のロープ貫通ハッチ7bと、下部デッキ15Aの下側と、ガイドローラー8Bと、船尾シール交換作業用開口部(ハッチ)9及び下部デッキ15Aの上側をを経由するループ状に設置される。上記のメッセンジャーロープ10a及び10bは、それぞれ、複数列設置される。
【0037】
また、上部デツキ15Bには、船首側と船尾側にそれぞれウインチ4が設置され、船首側のウインチ4aによって船尾シール1の前縁を引き込み、船尾側のウインチ4bによって船尾シール1の後縁を引き込むようになっている。3は、シール引込索2を支える滑車を示している。滑車3及びウインチ4は、説明の都合上、上部デツキ15B上に記載したが、甲板15内に設ける方が好ましい。
(イ)次に、船尾シールの取り付け作業について説明する。
【0038】
図1のように、船尾シール1を下部デッキ15Aに取り付けるには、先ず、図4に示すように、船首側のウインチ4aから引き出したシール引込索2aを同側の索ガイド5Aを経て長尺のメッセンジャーロープ10aに取り付けると共に、船尾側のウインチ4bから引き出したシール引込索2bを同側の索ガイド5Bを経て短尺のメッセンジャーロープ10bに取り付け、しかる後に、双方の両ウインチ4a,4bを操作して双方のシール引込索2a,2bを2点鎖線で示すように繰り出しながら、双方のメッセンジャーロープ10a,10bを操作して双方のシール引込索2a,2bの先端に取り付けられているシャックル27を船尾シール交換作業用開口部9の箇所まで引き出す。
【0039】
次に、図5に示すように、船尾シール1を搭載した船尾シール吊り金具28を、岸壁B上のトラッククレーン17を用いて上記の船尾シール交換作業用開口部9の箇所まで吊り下げる。その際、岸壁B上にて、船尾シール1の前縁にシール取付フレーム20aを取り付けると共に、船尾シール1の後縁にシール取付フレーム20bを取り付ける。また、船尾シール1は、図6に示すように、ジグザグ状に折り畳まれ、船尾シール1の前縁及び後縁が片側に出ているので、シール取付フレーム20a,20bの取付作業が容易になり、作業時間を短縮できる。
【0040】
次に、図7に示すように、船首側のシール引込索2aのシャックル27をメッセンジャーロープ10aから外して船尾シール1の前縁のシール引込具6aに接続し、更に、船尾側のシール引込索2bのシャックル27をメッセンジャーロープ10bから外して船尾シール1の後縁のシール引込具6bに接続する。
【0041】
次に、船尾シール1を海底Cまで吊り降ろした後、図8に示すように、船首側と船尾側の両方のウインチ4a,4bを操作して双方のシール引込索2a,2bを巻き込み、船尾シール1を下部デッキ15Aの下方に引き込む。更に、双方のシール引込索2a,2bを巻き込み、船尾シール1の前縁及び後縁フレーム21,21が下部デッキ15Aの下面に接触した時点で、双方のシール引込索2a,2bの巻き込みを停止し、ボルトナット11a,11bにより前縁及び後縁フレーム21,21を下部デッキ15Aの下面に固定する(図2及び図3参照)。
(ロ)次に、船尾シールの取り外し作業について説明する。
【0042】
船尾シール1を船体14から取り外す場合は、船尾側のシール取付フレーム20bのボルト11aを取り外すと共に、シール引込索2bを引き出してシール引込具6bと索ガイド5Bとの係合を解除した後、図9に示すように、トラッククレーン17の吊り索29を船尾側のメッセンジャーロープ10bを用いて船尾側のロープ貫通ハッチ7bに引き込み、その先端を上記のシール引込具6bに接続する。
【0043】
次に、船首側のシール取付フレーム20aのボルト11aを取り外した後、船首及び船尾側の両方のシール引込索2a,2bを繰り出しながら、トラッククレーン17により船尾シール1を吊り上げる。そして、船尾シール1の後縁側のシール引込具6bが船尾シール交換作業用開口部9に到達した時点で船尾シール1を吊り上げを停止してシール引込具2bに接続されているシール引込索2bをシール引込具2bから取り外す。
【0044】
次に、再度、船尾シール1を吊り上げ、図10に示すように、船尾シール1の前縁側のシール引込具2aが船尾シール交換作業用開口部9に到達した時点で船尾シール1の吊り上げを停止してシール引込具2aに接続されているシール引込索2aをシール引込具6aから取り外す。
【0045】
しかる後に、トラッククレーン17により船尾シール1を陸揚げする。
【0046】
【発明の効果】
上記のように、本発明のエアクッション船は、甲板の船尾及び前記甲板の下部デッキにそれぞれ船尾シール交換作業用ハッチを設けると共に、前記シール引込索を移送する移送手段とクレーンの吊り索を移送する移送手段とを兼ねる索条を、少なくとも前記下部デッキの下方に位置するように、前記両船尾シール交換作業用ハッチ間に配設したので、シール引込索とクレーンの吊り索の操作を船内から行うことができ、ダイバー作業を廃止することができた。また、作業時間の短縮も計ることができた。
【0047】
一方、本発明の船尾シール交換方法は、船尾シールを船体に取り付ける際は、船尾シール引込索を、甲板の下面側に配した索条によって船尾の作業用ハッチに移送させた後、船尾シールを、クレーンによって前記作業用ハッチに移送し、同所にて船尾シールに前記船尾シール引込索を接続させ、次に、前記船尾シールを水中に沈めた後、前記船尾シール引込索を巻き上げて前記船尾シールを前記甲板の下面に装着し、
船尾シールを船体から取り外す際は、船尾シールの船尾側を甲板から外した後、クレーンの吊り索を、船体の船尾側に引き込んで船尾シールの船尾側に接続させ、次いで、船尾シールの船首側を甲板から外してから双方のシール引込索を繰り出しながら船尾シールを船尾側の作業用ハッチに移送し、同所にて船尾シールに取り付けられている前記シール引込索を取り外して船尾シールを陸揚げするので、シール引込索とクレーンの吊り索の操作を船内から行うことができ、ダイバー作業を廃止することができた。また、作業時間の短縮も計ることができた。
【0048】
また、船尾シールを、ジグザグ状に折り畳んでその一方の側に船尾シールの前縁及び後縁が露出させる一方、船尾シールを船体に取り付ける直前に前記船尾シールの前縁及び後縁にシール引込具を装着することにより、船尾シールの交換が円滑に行われ、作業時間を短縮できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるエアクッション船の船尾部の縦断面図である。
【図2】図1のX部拡大図である。
【図3】図1のY部拡大図である。
【図4】船尾側にシール引込索を引き出したときの説明図である。
【図5】クレーンで船尾シールを吊り下げたときの説明図である。
【図6】図5のZ部拡大図である。
【図7】シール引込索を船尾シールに接続するときの説明図である。
【図8】船尾シールを船内に引き込むときの説明図である。
【図9】クレーンの吊り索を船内に引き込むときの説明図である。
【図10】船尾シールを陸揚げするときの説明図である。
【符号の説明】
1 船尾シール
2a,2b シール引込索
7a,7b,9 船尾シール交換作業用ハッチ
10a,10b 索条
14 船体
15 甲板
15A 下部デッキ
18 胴体
19 エアクッション室
29 クレーンの吊り索

Claims (9)

  1. 甲板を左右の胴体で支持して船体を構成すると共に、該船体に多重のバッグからなる船首シール及び船尾シールを着脱自在に装着し、かつ、これらの構造体によって囲まれた区画にエアクッション室を備え、更に、前記船尾シールを、前記甲板の下面に引き込む船尾シール引込索を有するエアクッション船において、前記甲板の船尾及び下部デッキにそれぞれ船尾シール交換作業用ハッチを設けると共に、前記船尾シール引込索を移送する移送手段とクレーンの吊り索を移送する移送手段とを兼ねる索条を、少なくとも下部デッキの下方に位置するように、船尾側の船尾シール交換作業用ハッチと下部デッキの船尾シール交換作業用ハッチとの間に配設することを特徴とするエアクッション船。
  2. 前記甲板の船尾に、前記索条を案内するガイドローラーを設けることを特徴とする請求項1記載のエアクッション船。
  3. 前記索条を、長短二条の索条とし、長尺の索条によって前記船尾シールの前縁を引き込むシール引込索を移送し、短尺の索条によって前記船尾シールの後縁を引き込むシール引込索を移送することを特徴とする請求項1又は2記載のエアクッション船。
  4. 前記船尾シールの前縁及び後縁にそれぞれ突起状のシール引込具を取り付けると共に、該シール引込具に対向する前記下部デッキの対向箇所に倒立漏斗状の索ガイドを設けることを特徴とする請求項1記載のエアクッション船。
  5. 前記シール引込具の胴部に位置決め部材を設けることを特徴とする請求項4記載のエアクッション船。
  6. 前記位置決め部材を、先細り状に形成することを特徴とする請求項5記載のエアクッション船。
  7. 船尾シールを船体に取り付ける際は、船尾シール引込索を、甲板の下面側に配した索条によって船尾の作業用ハッチに移送させた後、船尾シールを、クレーンによって前記作業用ハッチに移送し、同所にて船尾シールに前記船尾シール引込索を接続させ、次に、前記船尾シールを水中に沈めた後、前記船尾シール引込索を巻き上げて前記船尾シールを前記甲板の下面に装着し、
    船尾シールを船体から取り外す際は、船尾シールの船尾側を甲板から外した後、クレーンの吊り索を、船体の船尾側に引き込んで船尾シールの船尾側に接続させ、次いで、船尾シールの船首側を甲板から外してから双方のシール引込索を繰り出しながら船尾シールを船尾側の作業用ハッチに移送し、同所にて船尾シールに取り付けられている前記シール引込索を取り外して船尾シールを陸揚げすることを特徴とする船尾シール交換方法。
  8. 船尾シールを、ジグザグ状に折り畳んでその一方の側に船尾シールの前縁及び後縁が露出させることを特徴とする請求項7記載の船尾シール交換方法。
  9. 船尾シールを船体に取り付ける直前に前記船尾シールの前縁及び後縁にシール引込具を装着することを特徴とする請求項8記載の船尾シール交換方法。
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