JP4247850B2 - 水中機器の着水揚収装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、曳航体、無人潜水機等の水中機器を曳航索で船上と連結し船の移動により深海を観測する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
深海を観測するための深海曳航体は、図3に示すように、曳航体1をワイヤロープ又はケーブル等の曳航索2で船体3に設置されたクレーン4に連結し、ウインチ5により曳航索2を海中に延ばし、船体3の移動により曳航体1を曳航させながら深海を観測する装置である。この曳航体1の海面への着水或いは海面からの揚収時は、曳航体1が船体の動揺や波浪によってクレーンの吊り点を中心として振り子運動するため、これをできるだけ小さく抑えること(揺止)が不可欠である。この揺止を適切に行わないと、曳航体を船体に衝突させて機器や場合によっては船体を損傷させる恐れがある。特に、海況が悪いときには揺止が極めて重要であり、一旦揺れが始まったらこれを止めることは困難である。従来、この曳航体1の着水揚収には、船尾から多関節クレーンや油圧起倒式クレーンを用いて行う方式が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
着水揚収時に上記多関節クレーンを用いる方法は、曳航体を多関節クレーンの先端と機械的に嵌合させた状態で、クレーンを海面近くまで降下して着水および揚収を行うので、着水揚収時の曳航体の動揺をほぼ防止することができる。しかしながら、この方法は、船舷が低い場合には有効であるが、舷が高い場合には、海面までクレーンが届かなくなり、揺止ができなくなるという欠点を有している。
【0004】
また、上記油圧起倒式クレーンの場合には、2〜4本の揺止索を曳航体側に取り付けておき、着水後に各ロープの一端を取り外し、揚収時には、竹竿の先にロープの付いたフックを取り付け、これを船尾から延ばして曳航体に引っかける方法がとられている。しかしながら、この方法は、舷の高い船や、波高が高く動揺が激しい場合には極めて困難な作業になり、従って、着水時には海況が良くても、揚収時に悪化する恐れのある場合には、曳航体の運用を見合わせざるをえなかった。
【0005】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであって、水中機器を船上と曳航索で船上と連結する装置において、船舷の高さや海況に左右されることなく、水中機器の着水揚収を行うことができるとともに、機器の破損を防止することができる水中機器の着水揚収装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明の水中機器の着水揚収装置は、船体3に設置されたクレーン4により巻き取り、繰り出し可能にされる曳航索2と、曳航索2に連結された水中機器1と、曳航索2に着脱可能に固定される揺止索係止金具9と、一端が前記水中機器に連結され、他端が揺止索係止金具9に着脱可能に取り付けられた揺止索10とを備え、前記水中機器の着水及び揚収時に、前記揺止索を前記揺止索係止金具から取り外し、引っ張って、揺れ止めを行うことを特徴とする。なお、上記構成に付加した番号は、本発明の理解を容易にするために図面と対比させるもので、これにより本発明が何ら限定されるものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明における水中機器の着水揚収装置の1実施形態を示す斜視図である。なお、本発明に係わる水中機器は、図3に示すように、水中機器1をワイヤロープ又はケーブル等の曳航索2で船体3に設置されたクレーン4に連結し、ウインチ5により曳航索2を巻き取り、繰り出し可能にして海中に延ばし、船体3の移動により水中機器1を曳航させながら深海を観測する装置であり、水中機器1には、少なくともテレビカメラ、照明器、各種計測器等が搭載され、電源及び信号を伝送するための曳航索2により船上に設置された電源・制御装置に接続され、テレビカメラからの映像及び各種計測データをモニター画面に表示させるようにしている。
【0008】
図1において、水中機器1の上部4隅には、4本の連結索6の一端が連結され、各連結索6の他端は、曳航索2の先端に装着された連結金具7に着脱可能に取り付けられている。曳航索2の連結金具6の上方には、揺止索係止金具9が固定されている。揺止索係止金具9は、水平状に延びる支持アーム9aと、支持アーム9aに設けられたクランプ等からなる固定部9bを有し、揺止索係止金具9は固定部9bにて曳航索2にボルト9cで固定されている。
【0009】
そして、水中機器1の上部4隅には、4本の揺止索10の一端が連結され、各揺止索10の他端にはスナップシャックル、フック等の着脱金具10aが取り付けられ、各揺止索10は、着脱金具10aにより揺止索係止金具9の支持アーム9aの両端に2本づつ着脱可能に連結されている。なお、揺止索10は4本に限定されるものではなく、2本以上であればよい。また、揺止索10の長さは15〜20mであるが、これは、水中機器1が深度10mに水没した状態に乾舷の高さ(喫水面と甲板の距離)を加え、更に2m程度加えた長さである。さらに、揚収時に、揺止索10の前後左右を間違えないように、揺止索係止金具9側の揺止索10の先端は色分け等で識別できるようにしている。
【0010】
上記構成からなる本発明における水中機器の着水揚収方法について説明する。水中機器1の海面への着水時には、船体上の作業員1名づつが各揺止索10を引っ張って揺れ止めを行いながら曳航索2を伸ばし水中機器1を降ろしていく。着水後、水中機器1が水没して揺止索10が十分伸びたら、曳航索2に揺止索係止金具9を固定し、各揺止索10を着脱金具10aにより支持アーム9aに固定した後、曳航索2を繰り出していく。観測終了後、逆の手順により揺止索係止金具から揺止索10を取り外し、各揺止索10を引っ張って揺れ止めを行いながら水中機器1を揚収する。
【0011】
図2は、揺止索係止金具9の他の例を示し、図2(A)は正面図、図2(B)は側面図、図2(C)は底面図である。本例の揺止索係止金具9は、水平状に延びる支持アーム9aと、支持アーム9aに設けられたクランプ等からなる固定部9bと、ボルト9cを有する点で図1の例と同様であるが、支持アーム9aの両端に半円状の取付部9dを設け、この取付部9dにロープ9eを介して着脱金具10aを取り付けている。そして、揺止索10の一端をリング状にし着脱金具10aに取り付けるようにしている。また、支持アーム9aの両端から上方に略楕円状に垂直パイプ9fを立設し、この垂直パイプ9fの上部と支持アーム9aとの間を複数の補強パイプ9gで連結させ、垂直パイプ9fの上部に固定紐11を縛り、この固定紐11を曳航索2に縛りつけるようにし、揺止索係止金具9の安定化を図っている。
【0012】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、水中機器を船上と曳航索で船上と連結する装置において、船舷の高さや海況に左右されることなく、水中機器の着水揚収を行うことができるとともに、機器の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における水中機器の着水揚収装置の1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の揺止索係止金具の他の例を示し、図2(A)は正面図、図2(B)は側面図、図2(C)は底面図である。
【図3】本発明に係わる水中機器を説明するための図である。
【符号の説明】
1…水中機器
2…曳航索
3…船体
4…クレーン
9…揺止索係止金具
10…揺止索
Claims (1)
- 船体に設置されたクレーンにより巻き取り、繰り出し可能にされる曳航索と、該曳航索に連結された水中機器と、前記曳航索に着脱可能に固定される揺止索係止金具と、一端が前記水中機器に連結され、他端が揺止索係止金具に着脱可能に取り付けられた揺止索とを備え、前記水中機器の着水及び揚収時に、前記揺止索を前記揺止索係止金具から取り外し、引っ張って、揺れ止めを行うことを特徴とする水中機器の着水揚収装置。
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1998
- 1998-11-24 JP JP33253098A patent/JP4247850B2/ja not_active Expired - Fee Related
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