JP2002144542A - ラインヘッドおよびこれを用いる画像記録方法 - Google Patents

ラインヘッドおよびこれを用いる画像記録方法

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JP2002144542A
JP2002144542A JP2001253829A JP2001253829A JP2002144542A JP 2002144542 A JP2002144542 A JP 2002144542A JP 2001253829 A JP2001253829 A JP 2001253829A JP 2001253829 A JP2001253829 A JP 2001253829A JP 2002144542 A JP2002144542 A JP 2002144542A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】短尺ヘッドの配列や位置合わせを容易に行うこ
とができ、製造工程を簡略化し、かつ低コスト化も可能
なラインヘッド、およびこのラインヘッドを用いて、高
画質画像を記録することができる画像記録方法を提供す
る。 【解決手段】1方向に配列された記録素子の列を有する
短尺ヘッドを複数配列すると共に、配列方向に隣接する
2個の短尺ヘッドを副走査方向に異なる位置に位置さ
せ、かつ互いに配列方向に隣接する、一方の短尺ヘッド
の記録素子と他方の短尺ヘッドの記録素子との間隔が、
記録素子の列の配列ピッチ以下となるように位置させる
ことにより、また、このようなラインヘッドの隣接する
2個の短尺ヘッドの接続領域においては、記録素子の列
の配列ピッチと、上述の間隔とに応じて、各記録素子の
駆動を制御することにより、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺なラインヘッ
ドを用いた画像記録装置の技術分野に属し、詳しくは、
短尺なヘッドを配列してなる、製造が容易で安価なライ
ンヘッド、およびこのラインヘッドを用いて、高画質な
画像記録を行うことができる画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パルス加熱によってインクの一部を急速
に気化させ、その膨張力によってインク液滴をオリフィ
スから吐出させる方式のインクジェット記録装置が、特
開昭48−9622号、同54−51837号等の各公
報に開示されている。また、特開平5−50601号や
同11−207956号等の各公報には、インク室にダ
イアフラム(振動板)を配置して、このダイアフラムを
静電気やピエゾ素子等によって振動し、この振動によっ
てノズルからインク液滴を吐出させるタイプのインクジ
ェット記録装置が開示されている。このようなインクジ
ェット記録装置は、比較的安価である、取り扱いが簡単
である、良好な画質の画像が得られる等の利点を有し、
各種の用途のプリンタとして、広く利用されている。
【0003】このようなインクジェットプリンタをはじ
めとして、サーマルプリンタやドットインパクトプリン
タのように、いわゆる記録ヘッドを用いる各種のプリン
タでは、通常、複数の記録素子が配列された短尺な記録
ヘッドを用い、記録媒体を停止した状態で、この記録ヘ
ッドをキャリッジによって前記配列方向と略直交する方
向に移動して走査し、1回の走査を終了したら、ヘッド
の記録素子数に応じた量だけ前記配列方向に記録媒体を
移動して停止し、再度、前記走査を行うことにより、記
録媒体の全域に画像記録を行う。
【0004】これに対し、記録媒体の一つの辺の全域に
対応して、記録素子が配列されている、いわゆるライン
ヘッドを用いるプリンタも知られている。ラインヘッド
を用いれば、記録媒体とラインヘッドとを、記録素子の
配列方向と略直交する方向(副走査方向)に、相対的に
移動(走査)するだけで、記録素子で記録媒体の全域を
走査して、記録媒体の全面に画像記録を行うことができ
る。そのため、ラインヘッドを用いるプリンタによれ
ば、迅速に、かつキャリッジの移動や記録媒体の間欠的
な搬送等のない簡易な動作で、画像記録を行える。その
反面、ラインヘッドは、短尺なヘッドに比べ、コストが
高い、歩留りが悪い、信頼性が低い等の難点があり、ま
た、記録素子の一部が破損しただけでも、高価なライン
ヘッドの全体を交換する必要が有り、修理にかかるコス
トが高いという欠点がある。
【0005】このようなラインヘッドの問題点を解決す
るために、記録素子が一方向(主走査方向)に配列され
た短尺なヘッド(短尺ヘッド)を、主走査方向に複数配
列することにより、ラインヘッドを構成する方法が知ら
れている(特公平4−38589号公報等参照)。この
ようなラインヘッドによれば、コスト、歩留り、信頼性
等の短尺ヘッドの利点を生かしつつ、ラインヘッドを構
成することができる。しかも、一部の記録素子が破損し
た場合には、その部分の短尺ヘッドのみを交換すればよ
いので、修理等のコストの点でも、大幅に有利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、このような短
尺ヘッドを配列することで構成されたラインヘッドにお
いて、スジ状の濃度ムラや白抜き等のない、高画質な画
像を記録するためには、隣合わせる短尺ヘッドの継ぎ目
において記録素子のピッチが不適正にならないように、
それぞれの短尺ヘッドの位置を、正確に位置決めする必
要がある。しかしながら、記録素子は非常に微細な間隔
で配列されており(例えば、1200dpiであれば、
20μmピッチ)、これを正確に位置合わせして、多数
の短尺ヘッドを配列することは、非常に困難が伴う。
【0007】本発明の第1の目的は、上記従来技術の問
題点を解消し、記録素子が一方向に配列された短尺ヘッ
ドを複数配列して構成されたラインヘッドであって、短
尺ヘッドの配列や位置合わせを容易に行うことができ、
これにより製造工程を簡略化し、かつ低コスト化も実現
することができる、インクジェット等の画像記録に用い
られるラインヘッドを提供することにある。また、本発
明の第2の目的は、上記ラインヘッドを用いて、色/濃
度ムラ等の無い高画質な画像を記録することができる画
像記録方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の第1の態様は、1方向に配列された
記録素子の列を有し、前記配列方向に並べられた複数の
短尺ヘッドを有し、前記配列方向に隣接する2個の前記
短尺ヘッドを前記配列方向と略直交する副走査方向に異
なる位置に位置させ、かつ前記副走査方向から見て、互
いに前記配列方向に隣接する、一方の短尺ヘッドの記録
素子と他方の短尺ヘッドの記録素子との間隔が、前記短
尺ヘッドの記録素子の列の配列ピッチ以下となるように
位置させると共に、さらに、前記隣接する2個の短尺ヘ
ッドの接続領域において使用する記録素子を前記記録素
子の列の配列ピッチおよび前記間隔に応じて選択する選
択手段を有することを特徴とするラインヘッドを提供す
るものである。
【0009】この第1の態様のラインヘッドにおいて
は、前記配列方向に隣接する2個の前記短尺ヘッドは、
前記副走査方向から見て、互いの前記記録素子の列の一
部が重複するように位置させるのが好ましい。このよう
に隣接する2個の短尺ヘッドの記録素子の列の一部が重
複するように複数の短尺ヘッドを配列したラインヘッド
を用いて記録媒体上に同一記録ラインの記録を行う場合
には、複数の短尺ヘッドの記録素子列による記録が同一
記録ライン上に揃うように、隣接する2個の短尺ヘッド
の記録素子間の副走査方向の距離と、副走査速度で決ま
る時間だけ記録タイミングをずらすのが好ましい。ま
た、前記短尺ヘッドは、前記副走査方向に複数列の前記
記録素子の列を有するのが好ましい。また、前記配列方
向に複数個の前記短尺ヘッドを並べたヘッドユニットを
前記副走査方向に複数ユニット配列してなるのが好まし
い。
【0010】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の第2の態様は、1方向に配列された記録素子の
列を有し、前記配列方向に並べられた複数の短尺ヘッド
を有し、前記配列方向に隣接する2個の前記短尺ヘッド
を前記配列方向と略直交する副走査方向に異なる位置に
位置させ、かつ前記副走査方向から見て、互いに前記配
列方向に隣接する、一方の短尺ヘッドの記録素子と他方
の短尺ヘッドの記録素子との間隔が、前記短尺ヘッドの
記録素子の列の配列ピッチ以下となるように位置させて
なるラインヘッドと記録媒体とを、前記副走査方向に相
対的に移動しつつ、前記記録素子を駆動して前記記録媒
体に画像を記録する画像記録方法であって、前記ライン
ヘッドの前記隣接する2個の短尺ヘッドの接続領域にお
いては、前記記録素子の列の配列ピッチと、前記間隔と
に応じて、前記各記録素子の駆動を制御することを特徴
とする画像記録方法を提供するものである。
【0011】このような本発明の第2の態様の画像記録
方法においては、前記接続領域において、前記間隔に応
じて、この間隔と前記記録素子の配列ピッチとの差に起
因する濃度ムラを補正するように、少なくとも一方の前
記短尺ヘッドの前記記録素子の駆動を制御するのが好ま
しい。
【0012】また、前記接続領域において、前記隣接す
る2個の前記短尺ヘッドの各々の前記記録素子の駆動を
一方の短尺ヘッドから他方の短尺ヘッドに切り換える継
ぎ目位置を前記互いに前記配列方向に隣接する、前記一
方の短尺ヘッドの記録素子と前記他方の短尺ヘッドの記
録素子との間に決定し、この継ぎ目位置における前記間
隔に応じて、この間隔と前記記録素子の配列ピッチとの
差に起因する濃度ムラを補正するように、少なくとも一
方の前記短尺ヘッドの前記記録素子の駆動を制御するの
が好ましい。
【0013】また、前記継ぎ目位置を決める前記互いに
前記配列方向に隣接する、前記一方の短尺ヘッドの記録
素子および前記他方の短尺ヘッドの記録素子よりも、各
前記短尺ヘッドの先端側に存在する前記記録素子の使用
を停止するのが好ましい。また、画像を記録している途
中で、前記継ぎ目位置を変更するのが好ましい。
【0014】また、前記短尺ヘッドが、前記副走査方向
に複数列の前記記録素子の列をする時、前記継ぎ目位置
を前記記録素子の列毎に変更するのが好ましい。また、
前記短尺ヘッドが、前記副走査方向に複数列の前記記録
素子の列を有する時、前記継ぎ目位置を前記記録素子の
記録タイミングにより変更するのが好ましい。また、前
記記録素子の駆動制御は、記録密度の制御、記録濃度の
制御、および、1つの記録ドットの面積の制御の少なく
とも1つで行うのが好ましい。
【0015】また、前記ラインヘッドの前記配列方向に
隣接する2個の前記短尺ヘッドは、前記副走査方向から
見て、互いの前記記録素子の列の一部が重複するように
位置させるのが好ましい。このように隣接する2個の短
尺ヘッドの記録素子の列の一部が重複するように複数の
短尺ヘッドを配列したラインヘッドを用いて記録媒体上
に同一記録ラインの記録を行う場合には、複数の短尺ヘ
ッドの記録素子列による記録が同一記録ライン上に揃う
ように、隣接する2個の短尺ヘッドの記録素子間の副走
査方向の距離と、副走査速度で決まる時間だけ記録タイ
ミングをずらすのが好ましい。
【0016】また、前記短尺ヘッドは、前記副走査方向
に複数列の前記記録素子の列を有するのが好ましい。ま
た、前記配列方向に複数個の前記短尺ヘッドを並べたヘ
ッドユニットを前記副走査方向に複数ユニット配列して
なるのが好ましい。また、前記ラインヘッドは、さら
に、前記隣接する2個の短尺ヘッドの接続領域において
使用する記録素子を前記記録素子の列の配列ピッチおよ
び前記間隔に応じて選択する選択手段を有し、この選択
手段によって選択された記録素子の駆動が制御されるす
るのが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の態様のライ
ンヘッドおよびこれを用いる第2の態様の画像記録方法
について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細
に説明する。
【0018】図1に、本発明の第1の態様のラインヘッ
ドを用いて、本発明の第2の態様の画像記録方法を実施
する、インクジェットプリンタの一実施例を示す。図1
において、(A)は、このインクジェットプリンタの構
成を概念的に示す正面図(主走査方向から見た図)であ
り、(B)は、このインクジェットプリンタを斜め方向
から見た概念図である。なお、本発明は、インクジェッ
トプリンタに限定はされず、ドットインパクトプリン
タ、サーマルプリンタ、昇華型プリンタ等、記録素子が
一方向に配列されてなる記録ヘッドを用いる、各種の画
像記録(画像記録装置)に、好適に利用可能である。
【0019】図1に示すインクジェットプリンタ(以
下、プリンタとする)10は、インクジェット記録ヘッ
ド(以下、記録ヘッドとする)50として、対応する最
大サイズの記録媒体Pの少なくとも1つの辺の長さを超
えて、インクを吐出するノズル(記録素子)52が配列
された、いわゆるラインヘッドを用いるものである。こ
のプリンタ10は、記録ヘッド50が、短尺ヘッド54
を配列してラインヘッドを形成した、本発明の第1の態
様のラインヘッドであること、ならびに、本発明の第2
の態様の画像記録方法を実施すること以外は、基本的
に、公知のインクジェットプリンタである。
【0020】図1に示されるプリンタ10は、本発明の
第1の態様のラインヘッドである記録ヘッド50によっ
て、本発明の第2の態様の画像記録方法を実施して画像
記録を行う記録部12、供給部14、プレヒート部1
6、および排出部18(図1(B)では省略)を有す
る。なお、プリンタ10には、これ以外にも、記録ヘッ
ド50の清掃等を行うメンテナンスユニットや、ノズル
52の乾燥や目詰まり防止するための記録ヘッド50の
キャップ(蓋)等、各種のインクジェットプリンタに設
置される公知の各種の部材やユニットを有してもよいの
は、もちろんである。
【0021】供給部14は、搬送ローラ対20および2
2と、ガイド24および26とを有するもので、記録紙
等の記録媒体Pは、供給部14によって、横方向から上
方に搬送され、プレヒート部16に供給される。
【0022】プレヒート部16は、3本のローラおよび
エンドレスベルトからなるコンベア28と、コンベア2
8の外方からエンドレスベルトに押圧される圧着ローラ
30と、コンベア28の内方からエンドレスベルトを介
して圧着ローラ30に押圧されるヒータ32と、プレヒ
ート部16内(ハウジング16a内)を排気する排気フ
ァン34とを有する。このようなプレヒート部16は、
インクジェットによる画像の記録に先立ち、記録媒体P
を加熱することで、記録媒体Pに吐出されたインクの乾
燥(定着)を促進するためのもので、供給部14から搬
送された記録媒体Pは、コンベア28と圧着ローラ30
とによって挟持搬送されつつ、ヒータ32によって記録
面側から加熱され、記録部12に搬送される。
【0023】記録部12は、記録ヘッド50と、記録制
御部56と、記録媒体搬送手段58とを有して構成され
るものであり、本発明の画像記録方法を実施する。ま
た、記録ヘッド50には、図示しないインクタンクが装
填されている。
【0024】前述のように、記録ヘッド50は、プリン
タ10が対象とする最大サイズの記録媒体Pの少なくと
も一辺を超える長さにわたって、インクを吐出するノズ
ル52が配列された、いわゆるラインヘッドで、図1
(A)においては、ノズル52の配列方向(以下、主走
査方向とする)を紙面に垂直にして、配置される。従っ
て、記録ヘッド50は、主走査方向と略直交(本発明で
は完全に直交する場合も含む)する副走査方向への記録
ヘッド50と記録媒体Pとの相対的な移動を一回行うこ
とにより、すなわち1回の走査で、記録媒体Pの全面に
画像を記録できる。図示例においては、矢印yで示され
る副走査方向に記録媒体Pを搬送することにより、画像
記録を行う。
【0025】ここで、本発明が適用されるプリンタ10
においては、記録ヘッド50は、一本の長尺なインクジ
ェット(記録)ヘッドではなく、短尺なインクジェット
ヘッド(短尺ヘッド54)を、主走査方向に配列するこ
とにより、長尺な記録ヘッド50としたものである。
【0026】図2に、本発明が適用される記録ヘッド5
0の一部の平面(ノズル52側から見た図)を概念的に
示す。なお、本実施例においては、構成および後述する
本発明の第2の態様の画像記録方法の説明を明瞭にする
ために、1つのノズル52の配列を有する、モノクロ画
像の記録に対応する記録ヘッド50(短尺ヘッド54)
を例示する。しかしながら、本発明は、これに限定はさ
れないのは、もちろんであり、例えば、短尺ヘッドが、
K(黒)インクを吐出するノズルの配列(以下、この配
列をノズル列とする)、同M(マゼンタ)インクのノズ
ル列、同C(シアン)インクのノズル列、および同Y
(黄色)のインクのノズル列の4つのノズル列、あるい
は、ライトCやライトM等を加えた4以上のノズル列を
有する、カラー画像の記録に対応する記録ヘッドであっ
てもよい。この実施例に付いては後述する。あるいは、
図2に示されるような記録ヘッド50を1つのヘッドユ
ニットとし、副走査方向に複数ユニット配列し、カラー
画像の記録を行ってもよい。
【0027】図2に示されるように、本発明の第1の態
様のラインヘッドである記録ヘッド50は、複数の短尺
ヘッド54を主走査方向に配列してラインヘッドを構成
するものである。また、本発明の記録ヘッド50におい
ては、主走査方向に隣り合わせる(隣接する2本の)短
尺ヘッド54は、副走査方向に異る位置で、かつ、副走
査方向から見た際に、互いのノズル列によって形成され
る間隙が、短尺ヘッド54の所定のノズル(の配列)ピ
ッチ(以下、適正ノズルピッチまたは基準ノズルピッチ
という)以下となるように、配置される。好ましくは、
主走査方向に隣り合わせる短尺ヘッド54は、副走査方
向から見た際にノズル列が重なるように(以下、この状
態を副走査方向に重なると表現する)、配置される。さ
らに、図示例の記録ヘッド50は、好ましい態様とし
て、短尺ヘッド54を副走査方向に交互に配置、すなわ
ち千鳥状(スタッガード)に配列したものである。これ
により、各短尺ヘッド54の副走査方向の位置ズレを、
最小限にすることができる。
【0028】周知のように、記録媒体の全域にわたって
ノズルを有するラインヘッドであれば、通常のインクジ
ェット記録装置のような、キャリッジによるインクジェ
ットヘッドの移動を行う必要がなく、ラインヘッドで、
一回、走査することにより、記録媒体Pの全域に画像を
記録することができる。しかしながら、例えば、A4サ
イズの短手方向の全域に対応できるような、長尺なライ
ンヘッドは、製造が非常に困難で、かつ、コストもかか
り、しかも、歩留りも低くならざるを得ない。
【0029】これに対し、本発明のように、複数の短尺
ヘッド54を主走査方向に配列してラインヘッドを構成
することにより、従来より作製されているインクジェッ
トヘッドを利用して、長尺なラインヘッドを作製でき
る。ここで、通常、このように複数の短尺ヘッド54を
用いてラインヘッドを作製するためには、各短尺ヘッド
54を適正ノズルピッチ(例えば1200dpiで20
μmピッチ)に応じて正確に位置合わせして配列する必
要がある。これに対し、本発明の記録ヘッド50は、こ
のような位置合わせを行う必要がなく、隣合わせる短尺
ヘッド54を副走査方向に異なる位置に配置し、かつ、
ノズル列の間隙が適正ノズルピッチ以下となるように、
好ましくはノズル列が副走査方向に重なるように、各短
尺ヘッド54を配置すればよい。さらに、ノズル列の間
隙を適正ノズルピッチ以下とするので、記録ヘッド50
全体のノズル列を見た際におけるノズル52の抜けがな
く、これに起因する副走査方向に延在する白いスジ等の
画質劣化の発生は防止できる。
【0030】従って、本発明に係る記録ヘッドは、簡略
な製造工程で、高い歩留りで製造することができ、生産
性、コスト、歩留り等の点で大幅に有利である。なお、
各短尺ヘッド54の副走査方向の位置ズレに起因する画
像濃度の誤差は、画像信号の遅延等によって容易に補正
できる。
【0031】しかしながら、本発明の記録ヘッド50で
は、短尺ヘッド54の接続領域においては、ノズルの間
隔が適正ノズルピッチより狭く、あるいは、2つの短尺
ヘッド54でノズル52(ノズル52の列)が副走査方
向に重なる領域が生じる。すなわち、記録ヘッド50の
ノズル列全体から見た際に、接続領域でノズル52が過
密になる。そのため、この記録ヘッド50で通常の画像
記録を行うと、接続領域において副走査方向に延在する
高濃度部を生じてしまい、高画質な画像記録を行うこと
ができない。これに対し、本発明の第2の態様の画像記
録方法を利用することにより、前記本発明の記録ヘッド
50(ラインヘッド)の特性を十分に生かした上で、色
/濃度ムラの無い、高画質な画像記録を行うことができ
る。この点については、後に詳述する。
【0032】なお、本発明において、接続領域とは、隣
合わせる短尺ヘッド54同士でノズル列が副走査方向に
重ならない場合には、互いに最も近接するノズル52
(記録素子)同士であり(=後述する継ぎ目位置)、ま
た、副走査方向にノズル列が重なる場合には、この重な
る領域を接続領域とする。
【0033】本発明において、短尺ヘッド54は、公知
のインクジェットヘッドが各種利用可能である。従っ
て、いわゆるトップシュータ型(フェイスインクジェッ
ト)であっても、サイドシュータ型(エッジインクジェ
ット)であってもよい。また、加熱によってインクを吐
出する、いわゆるサーマルインクジェットであってもよ
く、ピエゾ素子や静電力等を用いて、ダイアフラム(振
動板)を振動させて、この力でインクを吐出するもので
あっても良い。
【0034】特に、特開平6−71888号、同6−2
97714号、同7−227967号、同8−2011
0号、同8−207291号、同10−16242号等
の各公報に詳述されているサーマルインクジェットヘッ
ドは、好適に利用される。このインクジェットヘッド
は、パルス通電を行うための駆動用LSIと、インクを
加熱して吐出するための薄膜ヒータとを、同一のシリコ
ン(Si)基板上に形成したものであり、これにより、
従来にない、小型で、かつ優れた熱効率および耐久性を
実現している。しかも、半導体製造技術を用いて、Si
チップと同様に作製できるので、非常に高精度な製品が
得られ、かつ生産性にも優れる。
【0035】このような記録ヘッド50には、記録制御
部56が接続される。画像記録時における記録ヘッド5
0の各ノズル52の駆動、すなわち各ノズル52からの
インクの吐出は、記録制御部56によって制御される。
すなわち記録制御部56は、記録ヘッド50に、本発明
の画像記録方法を実施させる。なお、記録制御部56
は、本発明の画像記録方法を実施するように記録ヘッド
50の各短尺ヘッド54の各ノズル52を制御するが、
図示例の記録ヘッド50の如く、短尺ヘッド54を千鳥
状に配列したラインヘッドを用いて記録媒体P上に同一
記録ラインの記録を行う場合には、従来のラインヘッド
の場合と同様に、複数の短尺ヘッド54のノズル52の
列による記録が同一記録ライン上に揃うように、隣接す
る2個の短尺ヘッド54のノズル52間の副走査方向の
距離(位置ズレ)と副走査速度とで決まる時間だけ、各
短尺ヘッド54のノズル52の列の駆動タイミング、す
なわち記録タイミングをずらす制御をするのはもちろん
である。
【0036】記録媒体搬送手段58は、ローラ60a,
60bおよび吸着ローラ62,ならびに多孔エンドレス
ベルト64からなるコンベア66と、多孔エンドレスベ
ルト64を介してローラ60aに押圧されるニップロー
ラ68(図1(B)では省略)と、コンベア66内に配
置される吸着箱70とを有して構成される。記録ヘッド
50は、ノズル52の配列方向(主走査方向)を図1
(A)の紙面と垂直方向に向け、ノズル52を吸着ロー
ラ62に向けて配置される。また、記録媒体搬送手段5
8は、記録ヘッド50の主走査方向と略直交する副走査
方向(矢印y方向)に、所定速度で連続的に記録媒体P
を搬送する。従って、プレヒート部16から供給された
記録媒体Pは、記録ヘッド50によってその全面を走査
され、ノズル52から吐出されたインクによって、画像
が記録される。
【0037】また、コンベア66は、多孔エンドレスベ
ルト64で構成され、さらに吸着ローラ62および吸着
箱70を有する。そのため、記録媒体Pは、多孔エンド
レスベルト64に吸着された状態で搬送され、記録ヘッ
ド50に対して、適正に所定位置に保たれた状態で画像
が記録される。画像を記録された記録媒体Pは、排出部
18に供給され、搬送ローラ対72および排出ローラ7
4によって搬送されて、例えば、図示しない排出トレイ
に排出される。
【0038】前述のように、図示例の記録ヘッド50
は、短尺ヘッド54を配列することにより構成されるラ
インヘッドであり、適正ノズルピッチに応じた位置合わ
せ等を行う必要がなく、隣合わせる短尺ヘッド54のノ
ズル列の間隙が、適正ノズルピッチ以下、好ましくは副
走査方向にノズル列が重なるように短尺ヘッドを配列す
ればよい。しかしながら、前述のように、本発明の記録
ヘッド50では、接続領域においてノズルが過密になっ
てしまう。従って、通常の画像記録を行ったのでは、例
えば、図3(B)の領域aに示されるように、接続領域
で、副走査方向に延在する高濃度領域ができてしまい、
高画質な画像を得ることができない。なお、図3(B)
〜(D)は、いずれもベタ画像を記録した例であり、白
丸は、1つのノズル52から吐出されたインク液滴が画
成したインクドットを示している。
【0039】これに対し、プリンタ10においては、接
続領域における両短尺ヘッド54間のノズル52の間隔
に応じて、各ノズル52(記録素子)の駆動を制御する
本発明の第2の態様の画像記録方法を実施することによ
り、このような不都合を解消して、本発明の記録ヘッド
50を用いて、高画質な画像記録を実現している。図示
例においては、好ましい態様として、接続領域におい
て、両短尺ヘッド54間のノズル52の間隔に応じて、
この間隔と両短尺ヘッド54間のノズル52のノズル配
列ピッチとの差に起因する濃度ムラを補正するように、
少なくとも一方の短尺ヘッド54のノズル52の駆動を
制御する。
【0040】例えば、図示例においては、より好ましい
態様として、接続領域において、隣接する2個の短尺ヘ
ッド54でそのノズル列を切り換える、すなわち一方の
短尺ヘッド54(図示例では上側)のノズル列から他方
の短尺ヘッド54(図示例では下側)のノズル列に切り
換える継ぎ目位置を決定し、すなわち図示例では、隣接
する2個の短尺ヘッド54の互いに主走査方向(ノズル
列配列方向)に隣接する、一方の短尺ヘッド54のノズ
ル52および他方の短尺ヘッド54のノズル52に継ぎ
目位置を決定し、この継ぎ目位置のノズル52の間隔に
応じて、適正ノズルピッチと、この間隔の差に起因する
濃度ムラを補正するように、この継ぎ目位置およびその
近傍のノズル52、さらに好ましくは継ぎ目位置を決め
る2個のノズル52の駆動を制御する。この時、この継
ぎ目位置よりも各々の短尺ヘッド54の先端側のノズル
は使用を停止するのが良い。
【0041】以下、図3(A)〜(D)を参照して、そ
の一例を説明する。図3(A)に示される例において、
隣り合わせる短尺ヘッド54Aと短尺ヘッド54Bは、
ノズル52の列が副走査方向に重なっており、その接合
領域は、短尺ヘッド54A側がノズル52A−1〜ノズ
ル52A−3で、短尺ヘッド54B側がノズル52B−
1〜ノズル52B−3である。
【0042】これに応じて、記録制御部56は、短尺ヘ
ッド54Aと短尺ヘッド54Bとでノズル列を切り換え
る継ぎ目位置を、一例として、一点鎖線で示すように、
短尺ヘッド54Aのノズル52A−2、および、短尺ヘ
ッド54Bのノズル52B−2に決定し、それよりも各
短尺ヘッド54の先端側のノズル52A−1とノズル5
2B−1の使用を停止する。
【0043】また、継ぎ目位置となるノズル52A−2
とノズル52B−2の間は、適正ノズルピッチよりも狭
いので、継ぎ目位置では、濃度が適正値よりも高くなっ
てしまう。これを補正するために、記録制御部56は、
継ぎ目位置において、副走査方向の1ラインおきに一方
のノズル52の駆動を停止し、適正な濃度の画像記録を
行う。図3(C)の領域bの例では、短尺ヘッド54B
のノズル52B−2を、副走査方向の1ラインおきに駆
動を停止している。なお、駆動を停止するのは、一方の
短尺ヘッド54の継ぎ目位置のノズル52に限定はされ
ず、図3(D)の領域cに示されるように、1ラインお
きの駆動停止を、継ぎ目位置のノズル52A−2とノズ
ル52B−2で交互に行うようにしてもよい。
【0044】継ぎ目位置における、ノズル(記録素子)
の駆動パターンは、このような1ラインおきにいずれか
一方の駆動を停止するのに限定はされない。例えば、図
4(A)に示されるように、同様の接続領域および継ぎ
目位置を有する場合においては、継ぎ目位置における2
個のノズル52の間隔が、より適正ノズルピッチに近い
場合には、図4(B)に示されるように、3ラインおき
に、ノズル52A−2かノズル52B−2のいずれかの
駆動を停止(図示例では、交互に停止)しても良い。ま
た、同様のケースにおいて、図5(A)に示されるよう
に、継ぎ目位置のノズル52の間隔が近い場合には、図
5(B)に示されるように、3ラインおきに継ぎ目位置
の両ノズル52を駆動し、それ以外は、継ぎ目位置のノ
ズル52で交互に記録を行うにしてもよい。
【0045】さらに、接続領域において、予め設定され
た継ぎ目位置以外のノズル52の駆動を制御してもよ
い。図6(A)および(B)に、その一例を示す。この
例では、図6(A)に示すように、接続領域は、副走査
方向に重なっている短尺ヘッド54Aのノズル52A−
1およびノズル52A−2と、短尺ヘッド54Bのノズ
ル52B−1およびノズル52B−2であり、予め設定
された継ぎ目位置はノズル52A−1およびノズル52
B−1であるが、実際に短尺ヘッド54Aと54Bを継
ぐノズル52の位置、すなわち実際の継ぎ目位置は、ノ
ズル52A−1および52B−2と、ノズル52A−2
および52B−1との2ヶ所である。図6(B)に示す
例では、予め設定された継ぎ目位置では、1ラインおき
(2ライン毎)に、ノズル52A−1およびノズル52
B−1を交互に駆動すると共に、予め設定された継ぎ目
位置以外の接続領域のノズル52A−2とノズル52B
−2の駆動の停止を3ラインおき(4ライン毎)に交互
に行っている。換言すると、実際の継ぎ目位置を2ライ
ン毎に切り換え、この2ラインのうちの1ラインにおい
て、実際の継ぎ目位置にある2個のノズルの一方(図示
例ではノズル52A−2またはノズル52B−2)の駆
動を停止している。
【0046】また、1つの画像記録の中で、定期的もし
くは不定期的に、継ぎ目位置を変更してもよい。これに
より、接続領域における濃度ムラを、より目立たなくす
ることができ、好ましい。図7(A)および(B)に、
その一例を示す。図7(A)に示す例においては、接続
領域は、副走査方向に重なっている、短尺ヘッド54A
のノズル52A−1〜ノズル52A−5と、短尺ヘッド
54Bのノズル52B−1〜ノズル52B−5である。
【0047】この例においては、図7(B)に示すよう
に、ノズル52A−1およびノズル52B−5、ならび
に、ノズル52A−5およびノズル52B−1の2点を
継ぎ目位置として設定して、2ライン毎に継ぎ目位置を
変更している。すなわち、最初の2ライン(図中、下の
2ライン)は、継ぎ目位置をノズル52A−1およびノ
ズル52B−5として、継ぎ目位置よりも、短尺ヘッド
54A側の短尺ヘッド54Bの(すなわち、短尺ヘッド
54Bの先端側の)ノズル52B−1〜ノズル52B−
4は使用を停止している。また、継ぎ目位置では、ノズ
ル52A−1の駆動を1ライン起きに停止している。続
く2ライン(図中、下から3〜4ライン目)は、継ぎ目
位置をノズル52A−5およびノズル52B−1とし
て、継ぎ目位置よりも、短尺ヘッド54B側の短尺ヘッ
ド54Aの(すなわち、短尺ヘッド54Aの先端側の)
ノズル52A−1〜ノズル52A−4は使用を停止して
いる。また、継ぎ目位置では、ノズル52B−1の駆動
を1ライン起きに停止し、以下、2ライン毎に、継ぎ目
位置を変更して、同様の記録を行う。
【0048】このような、継ぎ目位置や接続領域におけ
るにノズル(記録素子)の駆動パターンは、継ぎ目位置
のノズル52の間隔(図3〜図5に示す例では、ノズル
52A−2とノズル52B−2の間隔)、インクの性
質、記録媒体の性質、インクと記録媒体とのマッチング
等に応じて、適宜決定すればよい。あるいは、実際に様
々なノズル52の駆動パターンで、例えば、ベタ画像を
記録し、最も濃度が均一なベタ画像が得られた駆動パタ
ーンを採用してもよい。
【0049】また、継ぎ目位置におけるノズル52の間
隔と、ノズル52の駆動パターンとの関係をテーブル化
して記録制御部56等に設定しておくと共に、記録ヘッ
ド50に、継ぎ目位置、およびそのノズルの間隔を記憶
したメモリを装着しておき、記録ヘッド50がプリンタ
10に装着された時点で、記録制御部56がこのメモリ
を読み取り、どのノズル52を使用せず、かつ、テーブ
ルを参照して各継ぎ目位置毎にノズル52の駆動パター
ンを設定するようにしてもよい。さらに、必要に応じ
て、決定した駆動パターン等に応じて、画像データを補
正する補正係数を決定し、この補正計数で画像データを
補正した上で、本発明の画像記録方法を実施してもよ
い。
【0050】以上の例は、1ドットの濃度が変更できな
い、面積変調(インクドットの記録密度による変調)の
インクジェットによる画像記録を例に説明している。し
かしながら、本発明のラインヘッド、画像記録装置およ
び画像記録方法は、これに限定はされず、面積変調以外
にも、インクの吐出前に記録濃度に応じてキャリアとイ
ンクとを混合して濃度変調を行うプレミックスタイプの
インクジェット、多数のインクミストで1ドットを形成
し、かつインクミストの量で1ドットの濃度変調をする
ミストジェットタイプのインクジェット、ライトシアン
やライトマゼンタ等の1色で複数濃度のインクを有する
濃淡インク仕様のインクジェット等の、濃度変調を行う
画像記録(そのヘッド)や、吐出するインク液滴の量を
制御してインクドットの面積を変更するインクジェッ
ト、さらには、面積変調と濃度変調とを併用するインク
ジェットにも、好適に利用可能である。
【0051】図8に、本発明を濃度変調のインクジェッ
トに応用した一例を示す。図8において、ラインヘッド
を構成する短尺ヘッド80Aおよび短尺ヘッド80B
は、濃度変調を行うインクジェットヘッドである。図8
(A)では、短尺ヘッド80Aおよび短尺ヘッド80B
は、端部の1つのノズル(82A−1および82B−
1)が、副走査方向に重なっている。従って、この例で
は、ノズル82A−1およびノズル82B−1が、接続
領域であり、継ぎ目位置となる。また、両ノズルは、主
走査方向の記録領域の約半部が副走査方向に重なってい
る。
【0052】例えば、記録する目標濃度が図8中最上段
に示す濃度である場合、短尺ヘッドのノズル82A−1
およびノズル82B−1で目標濃度の画像記録を行う
と、従来の段にあるように、重なる領域では、目標濃度
分だけ高濃度の画像が記録されてしまう。これに対し、
本例では、重複する記録素子によって記録される領域L
を1つとして考え、それぞれの記録素子による記録濃度
を調整して、領域L全体で目的とする濃度を表現する。
例えば、例aに示されるように、短尺ヘッド80Aの記
録素子82A−1は、目標濃度の記録を行い、短尺ヘッ
ド80Bの記録素子82B−1は、目標濃度の半分の濃
度の記録を行う。これにより、領域Lにおいては、目標
濃度に対して、一部は高濃度で、一部は低濃度の画像が
記録されるが、領域L全体で見れば、平均化されて目標
濃度の画像記録を実現できる。
【0053】あるいは、例bに示されるように、逆に記
録素子82A−1は、目標濃度の半分の濃度の記録を行
い、記録素子82B−1は、目標濃度の記録を行って、
重複する記録素子82A−1および記録素子82B−1
で記録される領域L全体で、目標濃度の画像記録を実現
してもよい。さらに、例cに示されるように、記録素子
82A−1および記録素子82B−1で、共に、目標濃
度の3/4の濃度の記録を行い、重複する記録素子82
A−1および記録素子82B−1で記録される領域L全
体で、目標濃度の画像記録を実現してもよい。
【0054】図8(B)に、別の例を示す。この例で
は、短尺ヘッド80Aおよび短尺ヘッド80Bは、前記
図8(A)と同じ接合領域および継ぎ目位置を有し、記
録素子82A−1および記録素子82B−1は、主走査
方向の記録領域の約2/3が、副走査方向に重なってい
る。従って、同様に、両記録素子82が目標濃度の記録
を行うと、従来の段に示されるように、重複する領域
で、目標濃度分だけ高濃度の画像が記録される。
【0055】これに対し、例えば例aに示されるよう
に、短尺ヘッド80Aの記録素子82A−1は、目標濃
度の記録を行い、短尺ヘッド80Bの記録素子82B−
1は、目標濃度の1/3の濃度の記録を行うことによ
り、領域L全体で見れば、平均化されて目標濃度の画像
記録を実現できる。また、例bに示されるように、先の
例と同様に、両記録素子82による記録濃度を逆にして
もよい。あるいは、例cに示されるように、記録素子8
2A−1および記録素子82B−1で、共に、目標濃度
の2/3の濃度の記録を行い、領域L全体で、目標濃度
の画像記録を実現してもよい。
【0056】上述した例は、1つのノズル52の配列を
有する記録ヘッド50(短尺ヘッド54の列からなるユ
ニット)であり、またこれを用いて、文字等の線画像
や、モノクロ画像などを記録するためのものであるが、
本発明は、これに限定されず、複数のノズル列を有する
記録ヘッドを用いて、カラー画像や、高精細な多階調画
像や、同色同濃度の大面積領域を記録するものであって
も良い。ここで、カラー画像を記録する場合には、例え
ば、CMYKの4色のインクに対応する4つのノズル
列、あるいはライトCやライトM等のインクに対応する
ノズル列を加えた4以上のノズル列を有する記録ヘッド
を用いれば良い。また、高精細な多階調画像を記録する
場合には、同色の異なる濃度のインクに対応するノズル
列を有する記録ヘッドを用いれば良い。また、同色同濃
度の大面積領域を記録する場合には、同色同濃度のイン
クを吐出するための複数のノズル列を有する記録ヘッド
を用いれば良い。なお、このように、色の異なるノズル
列、濃度の異なるノズル列および同色同濃度の複数のノ
ズル列の少なくとも2つを組み合わせて記録ヘッドを用
いても良い。
【0057】図9に、カラー画像を記録するための記録
ヘッド80を示す。同図に示す記録ヘッド80は、図1
(A)および(B)に示すプリンタ10において、カラ
ー画像を記録するために、記録ヘッド50の代りに用い
られるものであって、副走査方向に交互に配置、すなわ
ち千鳥状(スタッガード)に配列された短尺ヘッド84
(図示例では3個の短尺ヘッド84A、84B、84
C)を有する。ここで、各短尺ヘッド84(84A、8
4B、84C)は、C(シアン)インクを吐出するノズ
ル82Cの配列、M(マゼンタ)インクを吐出するノズ
ル82Mの配列、Y(黄色)インクを吐出するのノズル
82Yの配列およびK(黒)のインクを吐出するのノズ
ル82Kの配列の4つのノズル列を有する。
【0058】図示例の記録ヘッド80では、隣接する2
本の短尺ヘッド84Aおよび84Bと、短尺ヘッド84
Bおよび84Cの、副走査方向から見て隣接する同色用
のノズル82間の間隙が、各短尺ヘッド84(84A、
84B、84C)のノズル82(82C、82M、82
Y、82K)の配列ピッチ(ノズルピッチ)以下となる
ように、各短尺ヘッド84(84A、84B、84C)
が配置されている。図示例の各短尺ヘッド84A、84
Bおよび84Cにおいて、各色用のノズル列82C、8
2M、82Y、82Kの各ノズルの形成位置および配列
は同一であり、同ピッチである。
【0059】以下に、図10〜図12を参照して、図9
に示す記録ヘッド80を用いて、本発明の画像記録方法
を実施する際のカラー画像記録方法の種々の実施形態に
ついて説明する。図示および説明の簡略化のため、図1
0(A)においては、短尺ヘッド84Aおよび84Bの
2つのみとし、接続領域も1ヶ所のみとする。また、図
10(A)を参照しての以下の説明においては、両短尺
ヘッド84Aおよび84Bの同色用の各ノズル82間の
間隔に応じて、この間隔と両短尺ヘッド84Aおよび8
4Bのノズル82の配列ピッチとの差に起因する濃度ム
ラを補正するように行われる少なくとも一方の短尺ヘッ
ド84のノズル82の駆動の制御は、図2〜図8に示す
モノクロ画像の場合と同様であるので、カラー画像記録
方法における特徴的な部分のみについて説明する。
【0060】図示例の記録ヘッド80において、C用の
ノズル列82Cで代表させれば、接続領域は、短尺ヘッ
ド84A側でノズル82CA−1〜ノズル82CA−3
で、短尺ヘッド84B側でノズル82CB−1〜ノズル
82CB−3である。なお、図示例の記録ヘッド80で
は、短尺ヘッド84Aのノズル82CA−2と、短尺ヘ
ッド84Bのノズル82CB−2とに継ぎ目位置が決定
され、この継ぎ目位置の隣接する2個のノズル82CA
−2とノズル82CB−2との間の、副走査方向から見
た(ノズル配列方向、すなわち主走査方向の)間隙がノ
ズル82の配列ピッチ以下となるように、短尺ヘッド8
4Aおよび短尺ヘッド84Bが配置される。
【0061】まず、本発明のカラー画像記録方法の第1
実施形態を図10(B)に示す。図10(B)において
は、各ノズル列(色)82C、82M、82Y、82K
とも同じ継ぎ目位置(82A−2と82B−2)にて接
続し、各ノズル列(色)の補正タイミングを同時として
いる。すなわち、各ノズル列(色)とも、上から3ライ
ン目において、ノズル82B−2(82CB−2,82
MB−2,82YB−2,82KB−2)の駆動を停止
するように記録制御部56(図1参照)で制御してい
る。この場合には、特に、補正タイミングが各色とも同
時であるために、継ぎ目位置で色が異なってみえ難い、
すなわち色ムラが目立ち難いという効果がある。
【0062】次に、本発明のカラー画像記録方法の第2
実施形態を図10(C)に示す。図10(C)において
は、各ノズル列(色)82C、82M、82Y、82K
とも同じ継ぎ目位置(82A−2と82B−2)にて接
続し、各ノズル列(色)の補正タイミングをずらしてい
る。すなわち、上から同1ライン目では82MB−2、
2ライン目では82KB−2、同4ライン目において
は、ノズル82CB−2および82YB−2の駆動を停
止するように記録制御部56(図1参照)で制御してい
る。この場合には、特に、補正タイミングが各色でずれ
ているために濃度ムラ分散され、濃度ムラが目立ち難い
という効果がある。
【0063】まず、本発明のカラー画像記録方法の第3
および第4実施形態を図11(A)および(B)にそれ
ぞれ示す。図11(A)および(B)においては、それ
ぞれ図10(B)および(C)において、各ノズル列
(色)の補正ノズル82の位置を変更している。すなわ
ち、図11(A)では、上から3ライン目において、C
およびYではノズル82B−2(82CB−2,82Y
B−2)、MおよびKではノズル82A−2(82MA
−2,82KA−2)の駆動を停止し、図11(B)で
は、上から1および4ライン目において、MおよびCで
はノズル82B−2(82MB−2,82CB−2)、
同2および4ライン目において、KおよびYではノズル
82A−2(82KA−2,82YA−2)の駆動を停
止するように記録制御部56(図1参照)で制御してい
る。これらの場合には、特に濃度ムラも色ムラも目立ち
難いという効果がある。
【0064】まず、本発明のカラー画像記録方法の第
5、第6および第7実施形態を図11(C)、図12
(A)および(B)にそれぞれ示す。図11(C)、図
12(A)および(B)においては、それぞれ、図10
(B)、(C)および 図11(B)において、各ノズ
ル列(色)の印字(記録)タイミングにより継ぎ目位置
を変更している。すなわち、各実施形態とも、上から1
ライン目から、各色のノズル列毎に継ぎ目位置をCでは
ノズル82CA−1と82CB−3との間、Mではノズ
ル82MA−2と82MB−2との間、Yではノズル8
2YA−3と82YB−1との間、Kでは再びノズル8
2KA−1と82KB−3との間、続いて、2ライン目
のCではノズル82CA−2と82CB−2との間、M
ではノズル82MA−3と82MB−1との間というよ
うに1つずつ継ぎ目の位置をずらしながら、記録制御部
56(図1参照)で補正タイミングや補正ノズル位置な
どを制御している。これらの場合には、制御が複雑には
なるが、さらに、継ぎ目領域が広くなるので濃度ムラも
色ムラも目立ち難いという効果がある。
【0065】図9に示す記録ヘッド80においては、各
短尺ヘッド84A、84Bおよび84Cにおいて、各色
用のノズル列82C、82M、82Y、82Kの各ノズ
ルの配置(形成位置、配列およびピッチ)は、同一であ
るが、本発明はこれに限定されず、各色用のノズル列毎
に、ノズルの配置をずらしても良い。図13に、各短尺
ヘッド94A、94Bおよび94Cにおいて、各色用の
ノズル列92C、92M、92Y、92Kの各ノズル
を、各色用のノズル列毎に千鳥状(スタッガード)配置
とした記録ヘッド90を示す。図示例では、各色用のノ
ズル列92C、92M、92Y、92Kにおける各ノズ
ル間のノズル配列ピッチは同一であり、ノズル列92C
と92Y、およびノズル列92Mと92Kは、それぞれ
同一の配置である。
【0066】図示例の記録ヘッド90でも、隣接する2
本の短尺ヘッド94Aおよび94Bと、短尺ヘッド94
Bおよび94Cの、副走査方向から見て隣接する同色用
のノズル92間の間隙が、各短尺ヘッド94(94A、
94B、94C)のノズル92(92C、92M、92
Y、92K)の配列ピッチ(ノズルピッチ)以下となる
ように、各短尺ヘッド94(94A、94B、94C)
が配置されている。なお、記録ヘッド90は、ライトC
やライトM等用のノズルを加えた4以上のノズル列を有
するカラー画像の記録に対応する記録ヘッドであっても
よいのはもちろんである。
【0067】以下に、図14を参照して、図13に示す
記録ヘッド90を用いて、本発明の画像記録方法を実施
する際のカラー画像記録方法の種々の実施形態について
説明する。図示および説明の簡略化のため、図14
(A)においては、短尺ヘッド94Aおよび94Bの2
つのみとし、接続領域も1ヶ所のみとする。また、図1
4(A)を参照しての以下の説明においては、両短尺ヘ
ッド94Aおよび94Bの同色用の各ノズル92間の間
隔に応じて、この間隔と両短尺ヘッド94Aおよび94
Bのノズル92の配列ピッチとの差に起因する濃度ムラ
を補正するように行われる少なくとも一方の短尺ヘッド
94のノズル92の駆動の制御は、図10〜図12の場
合の第1〜第7実施形態と同様であるので、本実施形態
における特徴的な部分のみについて説明する。
【0068】図示例の記録ヘッド90において、C用の
ノズル列92Cおよび92Mで代表させれば、接続領域
は、短尺ヘッド94A側でノズル92CA−1、ノズル
92CA−2、ノズル92MA−1、ノズル92MA−
2で、短尺ヘッド94B側でノズル92CB−1、ノズ
ル92CB−2、ノズル92MB−1、ノズル92MB
−2である。なお、図示例の記録ヘッド90では、短尺
ヘッド94Aのノズル92CA−1(92YA−1)お
よびノズル92MA−1(92KA−1)と、短尺ヘッ
ド94Bのノズル92CB−2(92YB−2)および
92MB−2(92KB−2)とに継ぎ目位置が決定さ
れ、この継ぎ目位置の隣接する2個のノズル92CA−
1とノズル92CB−2との間およびノズル92MA−
1と92MB−2との間の、副走査方向から見た(ノズ
ル配列方向、すなわち主走査方向の)間隙がノズル92
の配列ピッチ以下となるように、短尺ヘッド94Aおよ
び短尺ヘッド94Bが配置される。
【0069】まず、本発明のカラー画像記録方法の第8
実施形態を図14(B)に示す。図14(B)において
は、各ノズル列(色)92C、92M、92Y、92K
とも略同一の継ぎ目位置(92CA−1と92CB−2
および92MA−1と92MB−2;千鳥配置の分だけ
ずれている)にて接続し、各ノズル列(色)の補正タイ
ミングをずらしている。すなわち、1ライン目では、C
でノズル92CA−1と92CB−2の両方を駆動し、
M、YおよびKで各ノズル92A−1と92B−2との
一方を停止して一方のみを駆動し、2〜4ライン目で
は、両方を駆動する色をそれぞれM、YおよびKに変更
するように記録制御部56(図1参照)で制御してい
る。この場合には、継ぎ目位置は略同一であるが、各色
のノズル列の配置が千鳥状であり、補正タイミングが各
色でずれているために、特に、濃度ムラも色ムラも目立
ち難いという効果がある。
【0070】次に、本発明のカラー画像記録方法の第2
実施形態を図14(C)に示す。図14(C)において
は、各ノズル列(色)92C、92M、92Y、92K
とも略同一の継ぎ目位置(92CA−1と92CB−2
および92MA−1と92MB−2)にて接続し、各ノ
ズル列(色)の印字(記録)タイミングにより上記(図
中右側)の略同一の継ぎ目位置を図中左側の略同一の継
ぎ目位置(92CA−2と92CB−1および92MA
−2と92MB−1)に変更している。すなわち、1ラ
イン目では、Cでノズル92CA−1と92CB−2の
両方を駆動し、M、YおよびKでは各ノズル92(M,
Y,K)A−1と92(M,Y,K)B−2との一方を
停止して一方のみを駆動し、2ライン目では、Mでのみ
両ノズル92MA−1および92MB−2を駆動して他
の色では一方のみを駆動し、3ライン目では、継ぎ目位
置を92(C,M,Y,K)A−1と92(C,M,
Y,K)B−2から92(C,M,Y,K)A−2と9
2(C,M,Y,K)B−1に変更して、Yのみで両ノ
ズル92YA−2と92YB−1を駆動し、4ライン目
では、そのままの継ぎ目位置でKのみで両ノズル92K
A−2と92KB−1を駆動するように2ライン毎に継
ぎ目の位置をずらしながら、記録制御部56(図1参
照)で補正タイミングや補正ノズル位置などを制御して
いる。これらの場合には、制御が複雑にはなるが、継ぎ
目領域が広くなるので、さらに、濃度ムラも色ムラも目
立ち難いという効果がある。
【0071】以上、本発明の第1の態様のラインヘッド
およびこれを用いる第2の態様の画像記録方法につい
て、種々の実施例や実施形態を挙げて、詳細に説明した
が、本発明は、上記実施例や実施形態に限定はされず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や
変更を行ってもよいのは、もちろんである。
【0072】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
第1の態様のラインヘッドによれば、文字等の線画像や
モノクロ画像を対象とする場合も、カラー画像を対象と
する場合も、短尺ヘッドの配列を容易に行うことがで
き、これにより製造工程を簡略化し、かつ低コスト化も
実現することができる。また、本発明の第2の態様の画
像記録方法によれば、このような優れた特性を有する本
発明のラインヘッドを用いて、線画像やモノクロ画像で
も、カラー画像でも、色/濃度ムラ等の無い高画質な画
像を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を利用するインクジェットプリンタの
一実施例であって、(A)は概略正面図を、(B)は部
分概略斜視図を、それぞれ示す。
【図2】 図1に示されるインクジェットプリンタに用
いられる記録ヘッドの一実施例の一部を概念的に示す図
である。
【図3】 (A)は、図2に示される記録ヘッドの部分
概念図であり、(B)は、従来の画像記録方法の一例
を、(C)および(D)は、本発明の画像記録方法の一
例を、それぞれ説明するための概念図である。
【図4】 (A)は、本発明の記録ヘッドの一例の部分
概念図であり、(B)は、本発明の画像記録方法の別の
例を説明するための概念図である。
【図5】 (A)は、本発明の記録ヘッドの別の例の部
分概念図であり、(B)は、本発明の画像記録方法の別
の例を説明するための概念図である。
【図6】 (A)は、本発明の記録ヘッドの別の例の部
分概念図であり、(B)は、本発明の画像記録方法の別
の例を説明するための概念図である。
【図7】 (A)は、本発明の記録ヘッドの別の例の部
分概念図であり、(B)は、本発明の画像記録方法の別
の例を説明するための概念図である。
【図8】 (A)および(B)は、それぞれ本発明の画
像記録方法の別の例を説明するための概念図である。
【図9】 図1に示されるインクジェットプリンタに用
いられる記録ヘッドの別の実施例の一部を概念的に示す
図である。
【図10】 (A)は、本発明のカラー画像記録方法に
用いられる図9に示される記録ヘッドの部分概念図であ
り、(B)および(C)は、それぞれ本発明のカラー画
像記録方法の一実施形態を説明するための概念図であ
る。
【図11】 (A)、(B)および(C)は、それぞれ
本発明のカラー画像記録方法の別の実施形態を説明する
ための概念図である。
【図12】 (A)および(B)は、それぞれ本発明の
カラー画像記録方法の別の実施形態を説明するための概
念図である。
【図13】 図1に示されるインクジェットプリンタに
用いられる記録ヘッドの別の実施例の一部を概念的に示
す図である。
【図14】 (A)は、本発明のカラー画像記録方法に
用いられる図13に示される記録ヘッドの部分概念図で
あり、(B)および(C)は、それぞれ本発明のカラー
画像記録方法の別の実施形態を説明するための概念図で
ある。
【符号の説明】
10 (インクジェット)プリンタ 12 記録部 14 供給部 16 プレヒート部 18 排出部 20,22,72 搬送ローラ対 24,26 ガイド 28,66 コンベア 30 圧着ローラ 32 ヒータ 34 排気ファン 50,80,90 記録ヘッド 52,82,92 ノズル 54,84,94 短尺ヘッド 56 記録制御部 58 記録媒体搬送手段 60a,60b ローラ 62 吸着ローラ 64 多孔エンドレスベルト 68 ニップローラ 70 吸着箱 74 排出ローラ対

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1方向に配列された記録素子の列を有し、
    前記配列方向に並べられた複数の短尺ヘッドを有し、 前記配列方向に隣接する2個の前記短尺ヘッドを前記配
    列方向と略直交する副走査方向に異なる位置に位置さ
    せ、かつ前記副走査方向から見て、互いに前記配列方向
    に隣接する、一方の短尺ヘッドの記録素子と他方の短尺
    ヘッドの記録素子との間隔が、前記短尺ヘッドの記録素
    子の列の配列ピッチ以下となるように位置させると共
    に、 さらに、前記隣接する2個の短尺ヘッドの接続領域にお
    いて使用する記録素子を前記記録素子の列の配列ピッチ
    および前記間隔に応じて選択する選択手段を有すること
    を特徴とするラインヘッド。
  2. 【請求項2】前記配列方向に隣接する2個の前記短尺ヘ
    ッドは、前記副走査方向から見て、互いの前記記録素子
    の列の一部が重複するように位置させる請求項1に記載
    のラインヘッド。
  3. 【請求項3】前記短尺ヘッドは、前記副走査方向に複数
    列の前記記録素子の列を有する請求項1または2に記載
    のラインヘッド。
  4. 【請求項4】前記配列方向に複数個の前記短尺ヘッドを
    並べたヘッドユニットを前記副走査方向に複数ユニット
    配列してなる請求項1または2に記載のラインヘッド。
  5. 【請求項5】1方向に配列された記録素子の列を有し、
    前記配列方向に並べられた複数の短尺ヘッドを有し、前
    記配列方向に隣接する2個の前記短尺ヘッドを前記配列
    方向と略直交する副走査方向に異なる位置に位置させ、
    かつ、前記副走査方向から見て、互いに前記配列方向に
    隣接する、一方の短尺ヘッドの記録素子と他方の短尺ヘ
    ッドの記録素子との間隔が、前記短尺ヘッドの記録素子
    の列の配列ピッチ以下となるように位置させてなるライ
    ンヘッドと記録媒体とを、前記副走査方向に相対的に移
    動しつつ、前記記録素子を駆動して前記記録媒体に画像
    を記録する画像記録方法であって、 前記ラインヘッドの前記隣接する2個の短尺ヘッドの接
    続領域においては、前記記録素子の列の配列ピッチと、
    前記間隔とに応じて、前記各記録素子の駆動を制御する
    ことを特徴とする画像記録方法。
  6. 【請求項6】前記接続領域において、前記間隔に応じ
    て、この間隔と前記記録素子の配列ピッチとの差に起因
    する濃度ムラを補正するように、少なくとも一方の前記
    短尺ヘッドの前記記録素子の駆動を制御する請求項5に
    記載の画像記録方法。
  7. 【請求項7】前記接続領域において、前記隣接する2個
    の前記短尺ヘッドの各々の前記記録素子の駆動を一方の
    短尺ヘッドから他方の短尺ヘッドに切り換える継ぎ目位
    置を前記互いに前記配列方向に隣接する、前記一方の短
    尺ヘッドの記録素子と前記他方の短尺ヘッドの記録素子
    との間に決定し、 この継ぎ目位置における前記間隔に応じて、この間隔と
    前記記録素子の配列ピッチとの差に起因する濃度ムラを
    補正するように、少なくとも一方の前記短尺ヘッドの前
    記記録素子の駆動を制御する請求項5に記載の画像記録
    方法。
  8. 【請求項8】前記継ぎ目位置を決める前記互いに前記配
    列方向に隣接する、前記一方の短尺ヘッドの記録素子お
    よび前記他方の短尺ヘッドの記録素子よりも、各前記短
    尺ヘッドの先端側に存在する前記記録素子の使用を停止
    する請求項7に記載の画像記録方法。
  9. 【請求項9】画像を記録している途中で、前記継ぎ目位
    置を変更する請求項7または8に記載の画像記録方法。
  10. 【請求項10】前記短尺ヘッドが、前記副走査方向に複
    数列の前記記録素子の列を有する時、前記継ぎ目位置を
    前記記録素子の列毎に変更する請求項6〜9のいずれか
    に記載の画像記録方法。
  11. 【請求項11】前記短尺ヘッドが、前記副走査方向に複
    数列の前記記録素子の列を有する時、前記継ぎ目位置を
    前記記録素子の記録タイミングにより変更する請求項6
    〜10のいずれかに記載の画像記録方法。
  12. 【請求項12】前記記録素子の駆動制御は、記録密度の
    制御、記録濃度の制御、および、1つの記録ドットの面
    積の制御の少なくとも1つで行う請求項5〜11のいず
    れかに記載の画像記録方法。
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