JP2002143648A - 使用済み脱硝触媒の処理方法 - Google Patents
使用済み脱硝触媒の処理方法Info
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Landscapes
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- Catalysts (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 残存する脱硝性能を有効利用する。
【解決手段】 脱硝装置１にて使用された後排出された
使用済み脱硝触媒２を、先ず、洗浄槽３にて洗浄し、次
に、粉砕機４にて粉砕処理して脱硝触媒粉砕物２ａとす
る。脱硝触媒粉砕物２ａを、溶融炉５から排出された触
媒活性温度域の排ガス６中に吹き込む。排ガス６中に吹
き込まれて再利用された脱硝触媒粉砕物２ａは集塵装置
７にて捕集し、溶融炉５に送り、溶融してスラグ１１と
する。使用済み脱硝触媒２を粉砕処理して脱硝触媒粉砕
物２ａとすることにより、脱硝性能を有する触媒を表面
に露出させ、この触媒表面により排ガス６中の窒素酸化
物を分解させる。
使用済み脱硝触媒２を、先ず、洗浄槽３にて洗浄し、次
に、粉砕機４にて粉砕処理して脱硝触媒粉砕物２ａとす
る。脱硝触媒粉砕物２ａを、溶融炉５から排出された触
媒活性温度域の排ガス６中に吹き込む。排ガス６中に吹
き込まれて再利用された脱硝触媒粉砕物２ａは集塵装置
７にて捕集し、溶融炉５に送り、溶融してスラグ１１と
する。使用済み脱硝触媒２を粉砕処理して脱硝触媒粉砕
物２ａとすることにより、脱硝性能を有する触媒を表面
に露出させ、この触媒表面により排ガス６中の窒素酸化
物を分解させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は脱硝装置で使用され
る脱硝触媒が経時的に脱硝性能が低下した場合に処理す
るための使用済み脱硝触媒の処理方法に関するものであ
る。
る脱硝触媒が経時的に脱硝性能が低下した場合に処理す
るための使用済み脱硝触媒の処理方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ボイラ設備、ごみ焼却設備や溶
融設備等の設備では、排ガス中に含まれる窒素酸化物
（ＮＯＸ）を除去するために、二酸化チタンを担体とし
てタングステンやバナジウムを含む触媒活性金属を担持
させ且つ全体を比表面積の大きなハニカム構造として製
造した脱硝触媒を収納してなる脱硝装置を煙道に設け、
該脱硝装置に排ガスを通して、触媒活性温度（１３０〜
６００℃）に保持した脱硝触媒に接触させることによ
り、排ガス中に含まれる窒素酸化物を、窒素ガスと水蒸
気に分解して、その濃度を低減させることができるよう
にしてある。
融設備等の設備では、排ガス中に含まれる窒素酸化物
（ＮＯＸ）を除去するために、二酸化チタンを担体とし
てタングステンやバナジウムを含む触媒活性金属を担持
させ且つ全体を比表面積の大きなハニカム構造として製
造した脱硝触媒を収納してなる脱硝装置を煙道に設け、
該脱硝装置に排ガスを通して、触媒活性温度（１３０〜
６００℃）に保持した脱硝触媒に接触させることによ
り、排ガス中に含まれる窒素酸化物を、窒素ガスと水蒸
気に分解して、その濃度を低減させることができるよう
にしてある。
【０００３】ところで、上記脱硝装置で用いられる脱硝
触媒は、使用されることにより熱劣化（シンタリング）
や、アルカリ金属等による被毒、又は、フライアッシュ
のコーティングにより比表面積や細孔容積が減少するた
め、表面の脱硝性能が低下し、たとえば、ボイラ設備に
用いられた場合には、ガス焚で１０年、油焚で７〜８
年、石炭焚で５年程度で寿命に達するようになる。寿命
に達した脱硝触媒は、新たな脱硝触媒と交換するため、
使用済み脱硝触媒として排出されている。
触媒は、使用されることにより熱劣化（シンタリング）
や、アルカリ金属等による被毒、又は、フライアッシュ
のコーティングにより比表面積や細孔容積が減少するた
め、表面の脱硝性能が低下し、たとえば、ボイラ設備に
用いられた場合には、ガス焚で１０年、油焚で７〜８
年、石炭焚で５年程度で寿命に達するようになる。寿命
に達した脱硝触媒は、新たな脱硝触媒と交換するため、
使用済み脱硝触媒として排出されている。
【０００４】この際、排出された使用済み脱硝触媒は、
一部はセメントの増量剤として利用されているが、大部
分は廃棄されており、この場合、脱硝触媒は、上述した
如く触媒組成としてバナジウムを含んでいることから、
そのまま廃棄すると、雨水にバナジウムが溶け出す可能
性があるので、触媒メーカーが引き取り、各地方自治体
に認可を受けている専門処理業者がバナジウム分が溶出
するのを防止する固定化処理を行った後、産廃処理する
ようにしている。
一部はセメントの増量剤として利用されているが、大部
分は廃棄されており、この場合、脱硝触媒は、上述した
如く触媒組成としてバナジウムを含んでいることから、
そのまま廃棄すると、雨水にバナジウムが溶け出す可能
性があるので、触媒メーカーが引き取り、各地方自治体
に認可を受けている専門処理業者がバナジウム分が溶出
するのを防止する固定化処理を行った後、産廃処理する
ようにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記脱硝触
媒は、形状保持及び強度上必要な厚さを確保するため
に、ハニカム構造に成形する際の壁厚が、脱硝性能面か
ら見て不必要に厚く製造されているため、使用済み脱硝
触媒として排出された時点においても、表面の脱硝性能
は低下しているが、まだかなりの脱硝性能を内部に有し
ており、且つ原料、特に、タングステンは高価であるに
もかかわらず、産廃処理されていて、有効利用が図られ
ていないのが実情である。
媒は、形状保持及び強度上必要な厚さを確保するため
に、ハニカム構造に成形する際の壁厚が、脱硝性能面か
ら見て不必要に厚く製造されているため、使用済み脱硝
触媒として排出された時点においても、表面の脱硝性能
は低下しているが、まだかなりの脱硝性能を内部に有し
ており、且つ原料、特に、タングステンは高価であるに
もかかわらず、産廃処理されていて、有効利用が図られ
ていないのが実情である。
【０００６】又、使用済み脱硝触媒を産廃処理をする際
には、産廃処理費を要するため、コストが嵩むという問
題もある。
には、産廃処理費を要するため、コストが嵩むという問
題もある。
【０００７】そこで、本発明は、使用済み脱硝触媒が有
する脱硝性能を有効利用することができ、又、産廃処理
を要しなくすることが可能な使用済み脱硝触媒の処理方
法を提供しようとするものである。
する脱硝性能を有効利用することができ、又、産廃処理
を要しなくすることが可能な使用済み脱硝触媒の処理方
法を提供しようとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、使用済み脱硝触媒を粉砕した後、該脱硝
触媒粉砕物を、触媒活性温度域の排ガス中に吹き込んで
再利用するようにして処理するようにする。
決するために、使用済み脱硝触媒を粉砕した後、該脱硝
触媒粉砕物を、触媒活性温度域の排ガス中に吹き込んで
再利用するようにして処理するようにする。
【０００９】使用済み脱硝触媒を粉砕すると、粉砕物と
して表面積が大幅に広げられて、脱硝装置での使用時に
は露出していなかった触媒の内部が表面に露出されるよ
うになるので、この脱硝触媒粉砕物を触媒活性温度域の
排ガス中に吹き込むと、上記新たに露出された触媒表面
において脱硝性能が発揮されて、排ガス中の窒素酸化物
の分解が行われるようになる。
して表面積が大幅に広げられて、脱硝装置での使用時に
は露出していなかった触媒の内部が表面に露出されるよ
うになるので、この脱硝触媒粉砕物を触媒活性温度域の
排ガス中に吹き込むと、上記新たに露出された触媒表面
において脱硝性能が発揮されて、排ガス中の窒素酸化物
の分解が行われるようになる。
【００１０】又、使用済み脱硝触媒を粉砕した後、該脱
硝触媒粉砕物を、触媒活性温度域の排ガス中に吹き込
み、次に、排ガス中に吹き込まれて再利用された上記脱
硝触媒粉砕物を、集塵装置にて捕集し、しかる後、該捕
集された脱硝触媒粉砕物を溶融してスラグとして処理す
るようにすることにより、バナジウム分を封じ込めて無
害化することができることから、他の焼却灰の溶融スラ
グと同様に、建設材料等として再利用することができ
て、産廃処理を要しなくすることが可能となる。
硝触媒粉砕物を、触媒活性温度域の排ガス中に吹き込
み、次に、排ガス中に吹き込まれて再利用された上記脱
硝触媒粉砕物を、集塵装置にて捕集し、しかる後、該捕
集された脱硝触媒粉砕物を溶融してスラグとして処理す
るようにすることにより、バナジウム分を封じ込めて無
害化することができることから、他の焼却灰の溶融スラ
グと同様に、建設材料等として再利用することができ
て、産廃処理を要しなくすることが可能となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【００１２】図１は本発明の使用済み脱硝触媒の処理方
法の実施の一形態を示すもので、脱硝装置１において使
用したことにより表面の脱硝性能が低下し、新たな脱硝
触媒との交換により排出された使用済み脱硝触媒２を、
先ず、洗浄槽３において、塩化ナトリウムや塩化カリウ
ムの如き塩の水溶液に浸漬して洗浄し、次に、該洗浄さ
れた脱硝触媒２を粉砕機４に投入して粉砕処理し、次い
で、該粉砕機４より回収される脱硝触媒粉砕物２ａを、
たとえば、溶融炉５と電気集塵装置やろ過式集塵装置の
如き集塵装置７とを接続する排ガスライン９の排ガス６
中に吹き込むようにして再利用するようにする。なお、
この際、上記脱硝触媒粉砕物２ａの吹き込み位置におけ
る排ガスライン９を通過する排ガス６は、その温度が脱
硝触媒の触媒活性温度域となるようにしてある。
法の実施の一形態を示すもので、脱硝装置１において使
用したことにより表面の脱硝性能が低下し、新たな脱硝
触媒との交換により排出された使用済み脱硝触媒２を、
先ず、洗浄槽３において、塩化ナトリウムや塩化カリウ
ムの如き塩の水溶液に浸漬して洗浄し、次に、該洗浄さ
れた脱硝触媒２を粉砕機４に投入して粉砕処理し、次い
で、該粉砕機４より回収される脱硝触媒粉砕物２ａを、
たとえば、溶融炉５と電気集塵装置やろ過式集塵装置の
如き集塵装置７とを接続する排ガスライン９の排ガス６
中に吹き込むようにして再利用するようにする。なお、
この際、上記脱硝触媒粉砕物２ａの吹き込み位置におけ
る排ガスライン９を通過する排ガス６は、その温度が脱
硝触媒の触媒活性温度域となるようにしてある。
【００１３】上記排ガス６中に吹き込まれて再利用され
た脱硝触媒粉砕物２ａは、上記集塵装置７において飛灰
１０と一緒に捕集し、該飛灰１０とともに溶融炉５に投
入して、溶融処理し、スラグ１１として回収するように
する。８は煙突である。
た脱硝触媒粉砕物２ａは、上記集塵装置７において飛灰
１０と一緒に捕集し、該飛灰１０とともに溶融炉５に投
入して、溶融処理し、スラグ１１として回収するように
する。８は煙突である。
【００１４】脱硝装置１より出された使用済み脱硝触媒
２は、洗浄槽３にて塩の水溶液に浸漬して洗浄される
と、触媒表面に付着していた汚れが除去されて、触媒表
面の脱硝性能を多少回復させることができる。その後、
粉砕機３において粉砕処理されると、脱硝触媒粉砕物２
ａとして表面積が大幅に増加させられることから、脱硝
装置１における使用状態では露出していなかった触媒内
部、すなわち、脱硝装置１内において熱劣化やアルカリ
金属等による被毒、又は、フライアッシュのコーティン
グ等の影響を受けていない触媒内部が新たに表面に露出
させられるようになり、この脱硝触媒粉砕物２ａが触媒
活性温度域の排ガス６中に吹き込まれると、上記新たに
露出された触媒表面により、脱硝性能が発揮されること
になり、排ガス６中に含まれる窒素酸化物を分解する再
利用が図られることになる。
２は、洗浄槽３にて塩の水溶液に浸漬して洗浄される
と、触媒表面に付着していた汚れが除去されて、触媒表
面の脱硝性能を多少回復させることができる。その後、
粉砕機３において粉砕処理されると、脱硝触媒粉砕物２
ａとして表面積が大幅に増加させられることから、脱硝
装置１における使用状態では露出していなかった触媒内
部、すなわち、脱硝装置１内において熱劣化やアルカリ
金属等による被毒、又は、フライアッシュのコーティン
グ等の影響を受けていない触媒内部が新たに表面に露出
させられるようになり、この脱硝触媒粉砕物２ａが触媒
活性温度域の排ガス６中に吹き込まれると、上記新たに
露出された触媒表面により、脱硝性能が発揮されること
になり、排ガス６中に含まれる窒素酸化物を分解する再
利用が図られることになる。
【００１５】その後、排ガス６中に吹き込まれて再利用
された上記脱硝触媒粉砕物２ａは、集塵装置７により捕
集され、溶融炉５に投入されて溶融処理され、スラグ１
１として取り出される。これにより、含有されているバ
ナジウム分はスラグ１１中に封じ込められて無害化され
る。
された上記脱硝触媒粉砕物２ａは、集塵装置７により捕
集され、溶融炉５に投入されて溶融処理され、スラグ１
１として取り出される。これにより、含有されているバ
ナジウム分はスラグ１１中に封じ込められて無害化され
る。
【００１６】このように、使用済み脱硝触媒２に残存し
ている脱硝性能を発揮させて排ガス６中の窒素酸化物の
分解に利用することができることから、使用済み脱硝触
媒２の有効利用を図ることができ、又、再利用された脱
硝触媒を溶融処理して回収したスラグ１１は無害化され
ているので、他の焼却灰の溶融スラグと同様に、建設材
料等として再利用することができて、産廃処理を要しな
くすることが可能となる。
ている脱硝性能を発揮させて排ガス６中の窒素酸化物の
分解に利用することができることから、使用済み脱硝触
媒２の有効利用を図ることができ、又、再利用された脱
硝触媒を溶融処理して回収したスラグ１１は無害化され
ているので、他の焼却灰の溶融スラグと同様に、建設材
料等として再利用することができて、産廃処理を要しな
くすることが可能となる。
【００１７】又、脱硝触媒はダイオキシン類分解性能を
有していることが一般的に知られている。従って、使用
済み脱硝触媒２を粉砕して排ガス６中に吹き込むことに
より、脱硝と同時に脱ダイオキシン類効果も期待でき
る。
有していることが一般的に知られている。従って、使用
済み脱硝触媒２を粉砕して排ガス６中に吹き込むことに
より、脱硝と同時に脱ダイオキシン類効果も期待でき
る。
【００１８】更に、担体として用いられ、触媒中の大部
分を占める二酸化チタンは、高比素面積（約４００ｍ２
／ｇ）を有していることから吸着効果が期待され、この
ため使用済み脱硝触媒１を上記と同様に粉砕処理してな
る脱硝触媒粉砕物２ａを、尿素又は水酸化アンモニウム
でスラリー化させると、ガス冷却塔の冷却水として吹き
込んで再利用することにより、再触媒活性効果が期待さ
れ、又、スクラバで再利用することにより吸着効果が期
待される。
分を占める二酸化チタンは、高比素面積（約４００ｍ２
／ｇ）を有していることから吸着効果が期待され、この
ため使用済み脱硝触媒１を上記と同様に粉砕処理してな
る脱硝触媒粉砕物２ａを、尿素又は水酸化アンモニウム
でスラリー化させると、ガス冷却塔の冷却水として吹き
込んで再利用することにより、再触媒活性効果が期待さ
れ、又、スクラバで再利用することにより吸着効果が期
待される。
【００１９】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、使用済み脱硝触媒２を、洗浄槽３
における洗浄を行わずに、直接粉砕機４に投入して粉砕
処理してもよいこと、上記においては、脱硝触媒粉砕物
２ａを、溶融炉５の下流側に接続した排ガスライン９に
吹き込むものとして示したが、触媒活性温度域の排ガス
中に吹き込むことができれば、排ガスはいかなる燃焼炉
で発生させたものであってもよいこと、その他、本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る
ことは勿論である。
されるものではなく、使用済み脱硝触媒２を、洗浄槽３
における洗浄を行わずに、直接粉砕機４に投入して粉砕
処理してもよいこと、上記においては、脱硝触媒粉砕物
２ａを、溶融炉５の下流側に接続した排ガスライン９に
吹き込むものとして示したが、触媒活性温度域の排ガス
中に吹き込むことができれば、排ガスはいかなる燃焼炉
で発生させたものであってもよいこと、その他、本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る
ことは勿論である。
【００２０】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の使用済み脱硝
触媒の処理方法によれば、使用済み脱硝触媒を粉砕した
後、該脱硝触媒粉砕物を、触媒活性温度域の排ガス中に
吹き込んで再利用するようにして処理するようにしてあ
るので、使用済み脱硝触媒を粉砕することにより、脱硝
装置においては露出されていなかった触媒の内部を新た
に露出させ、この新たに露出された触媒表面において脱
硝性能を発揮させることができることから、触媒活性温
度域の排ガス中に吹き込むことで、該排ガス中の窒素酸
化物を分解でき、よって、使用済み脱硝触媒の有効利用
を図ることができるという優れた効果を発揮し、又、使
用済み脱硝触媒を粉砕した後、該脱硝触媒粉砕物を、触
媒活性温度域の排ガス中に吹き込み、次に、排ガス中に
吹き込まれて再利用された上記脱硝触媒粉砕物を、集塵
装置にて捕集し、しかる後、該捕集された脱硝触媒粉砕
物を溶融してスラグとして処理するようにすることによ
り、バナジウム分を封じ込めて無害化することができる
ことから、他の焼却灰の溶融スラグと同様に、建設材料
等として再利用することができて、産廃処理を要しなく
することが可能となるという優れた効果を発揮する。
触媒の処理方法によれば、使用済み脱硝触媒を粉砕した
後、該脱硝触媒粉砕物を、触媒活性温度域の排ガス中に
吹き込んで再利用するようにして処理するようにしてあ
るので、使用済み脱硝触媒を粉砕することにより、脱硝
装置においては露出されていなかった触媒の内部を新た
に露出させ、この新たに露出された触媒表面において脱
硝性能を発揮させることができることから、触媒活性温
度域の排ガス中に吹き込むことで、該排ガス中の窒素酸
化物を分解でき、よって、使用済み脱硝触媒の有効利用
を図ることができるという優れた効果を発揮し、又、使
用済み脱硝触媒を粉砕した後、該脱硝触媒粉砕物を、触
媒活性温度域の排ガス中に吹き込み、次に、排ガス中に
吹き込まれて再利用された上記脱硝触媒粉砕物を、集塵
装置にて捕集し、しかる後、該捕集された脱硝触媒粉砕
物を溶融してスラグとして処理するようにすることによ
り、バナジウム分を封じ込めて無害化することができる
ことから、他の焼却灰の溶融スラグと同様に、建設材料
等として再利用することができて、産廃処理を要しなく
することが可能となるという優れた効果を発揮する。
【図１】本発明の使用済み脱硝触媒の処理方法を示す概
要図である。
要図である。
２ 脱硝触媒 ２ａ 脱硝触媒粉砕物 ６ 排ガス ７ 集塵装置 １１ スラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ０９Ｂ 3/00 (72)発明者 矢嶋 史朗 神奈川県横浜市金沢区福浦一丁目９番４号 石川島検査計測株式会社横浜第二事業所 内 Ｆターム(参考） 4D004 AA47 AB05 AB07 BA02 CA04 CA12 CA29 CA40 CA47 CA50 CB01 CC01 4D048 AA06 AB03 BA07Y BA14Y BA23Y BA27Y BA41Y BB01 CB01 CB10 CD03 CD10 EA07 4G069 AA10 CA02 CA10 CA13 DA08 EA01X EA01Y GA18
Claims (2)
- 【請求項１】 使用済み脱硝触媒を粉砕した後、該脱硝
触媒粉砕物を、触媒活性温度域の排ガス中に吹き込んで
再利用するようにして処理することを特徴とする使用済
み脱硝触媒の処理方法。 - 【請求項２】 使用済み脱硝触媒を粉砕した後、該脱硝
触媒粉砕物を、触媒活性温度域の排ガス中に吹き込み、
次に、排ガス中に吹き込まれて再利用された上記脱硝触
媒粉砕物を、集塵装置にて捕集し、しかる後、該捕集さ
れた脱硝触媒粉砕物を溶融してスラグとして処理するこ
とを特徴とする使用済み脱硝触媒の処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000348217A JP2002143648A (ja) | 2000-11-15 | 2000-11-15 | 使用済み脱硝触媒の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000348217A JP2002143648A (ja) | 2000-11-15 | 2000-11-15 | 使用済み脱硝触媒の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002143648A true JP2002143648A (ja) | 2002-05-21 |
Family
ID=18821836
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000348217A Pending JP2002143648A (ja) | 2000-11-15 | 2000-11-15 | 使用済み脱硝触媒の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002143648A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106622273A (zh) * | 2016-12-26 | 2017-05-10 | 北京神雾环境能源科技集团股份有限公司 | 脱硝催化剂及其制备方法 |
| CN115318795A (zh) * | 2022-08-31 | 2022-11-11 | 华能重庆珞璜发电有限责任公司 | 一种平板式催化剂粉体分离和回收装置及磨损比例确定方法 |
-
2000
- 2000-11-15 JP JP2000348217A patent/JP2002143648A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106622273A (zh) * | 2016-12-26 | 2017-05-10 | 北京神雾环境能源科技集团股份有限公司 | 脱硝催化剂及其制备方法 |
| CN115318795A (zh) * | 2022-08-31 | 2022-11-11 | 华能重庆珞璜发电有限责任公司 | 一种平板式催化剂粉体分离和回收装置及磨损比例确定方法 |
| CN115318795B (zh) * | 2022-08-31 | 2023-05-12 | 华能重庆珞璜发电有限责任公司 | 一种平板式催化剂粉体分离和回收装置及磨损比例确定方法 |
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