JP2002142362A - 事故時運転支援装置および電力系統監視・運転支援システム - Google Patents
事故時運転支援装置および電力系統監視・運転支援システムInfo
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- Y04S10/00—Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
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Abstract
み込まずに、このシステムと別に事故時運転支援装置を
設けて、安価かつ容易に支援機能を実現する。 【解決手段】 事故時運転支援装置は、過去の事故など
から各種事故発生パターンを支援データベース10に予
め登録すると共に、登録した事故パターンに対応する事
故処理ガイダンスを予めファイルデータベース12に登
録しておき、電力系統監視制御システムAの監視情報を
情報入力装置8が取得し、運転支援装置9は取得した監
視情報から事故発生を検知すると、取得した監視情報に
基づいて支援データベース10の登録事故パターンを検
索して該当の事故パターンを抽出し、抽出した事故パタ
ーンに対応する事故処理ガイダンスを支援データベース
10から検索して抽出し、CRT13,15、スピーカ
ー14などで運転員に適切なガイダンスを与える。
Description
ける電力系統設備の事故発生時に、その事故内容に応じ
て復旧手順・注意点等のガイダンスにより運転員を支援
する事故時運転支援装置および電力系統監視・事故時運
転支援システムに関するものである。
す。図において、1はコンピュータ本体になる処理装
置、2はCRTやキーボード、マウス等から構成される
マンマシンインタフェース、3は電力系統設備の監視情
報等を収集及び機器の制御情報等を伝達する入出力装
置、4は電力系統設備情報など監視制御に必要な情報を
保存するデータベースである。
た監視制御に必要な各種情報を取得し、入出力装置3を
介して、電力系統設備の監視情報や状態情報をオンライ
ンで収集及び機器の制御や操作情報を伝達する。電力系
統監視システムのマンマシンインタフェースとしては、
操作員個別に情報を提供するマンマシンインタフェース
2の他に、接続装置5を介した系統盤6への情報表示と
警報装置7への警報出力が行われる。
て、事故や障害が発生した場合、系統盤の表示ランプや
監視CRT、タイプライタ等より事故状況を把握し、迅
速的確な処置を行う必要がある。その為に従来の計算機
は運転員に対し、各種情報(保護装置の状態、それに付
属しているリレー状態他)を与えてくれるが、実際に何
処の場所で事故が発生しているかを特定するのは運転員
(人間系)に任されており、運転員は事故を復旧させる
為にまず事故点の特定を行い、その場所に応じた事故復
旧手順を今までの経験、訓練で習得した技術、手引き等
を用いて判断し事故を復旧させている。
害を含む)が発生する確率は低く、特に機器改造等によ
る変則系統時に起こる事故は、全体の事故の中での割合
は非常に低いため、運転員の経験では判断できない。
ないため、運転員にかかる負担やプレッシャーは増加
し、事故発生時の事故復旧に対してマニュアルの作成、
グループでの復旧訓練と討議等により対策をたてている
が、事故は突発的に発生するものであり、その時に運転
員が冷静にかつ的確に判断し事故を復旧させることは非
常に大変である。
定し事故復旧手順書までを作成する支援機能を持ったシ
ステムも存在している。従来の支援機能を持つ電力系統
監視技術としては、例えば特開平10−210655号
公報に示されたものがあり、監視制御機能に加え、支援
機能も図7の処理装置1に持たせ、またデータベース4
に復旧操作パターンを保存することにより、電力系統の
事故発生の検出で電力系統機器の状態を入出力装置3か
ら得ると共にデータベース4からの電力系統データを得
ることで、現在の電力系統状態を判定し、この電力系統
状態に対応する復旧系統パターンをデータベース4から
検索し、 この復旧操作パターンに従って電力系統の復旧
操作を進めることができる。ただし、従来の支援システ
ムでは莫大な開発費・設備費・メンテナンス費を伴い、
またシステム構築時より支援装置を組み込んだ形でしか
存在しなかった。
I手法・エキスパートシステム等を用いた監視制御シス
テムと一体型の支援システムであり、そのシステムを構
築する上で莫大な開発費と検証時間を必要とし、さらに
新たに組み上げた新しいシステムでないと利用出来なか
った。その上過去の事例からの事故復旧方法(マニュア
ル)や運転員の判断と異なる事故復旧方法を指示する場
合もあり運転員を惑わすこともあった。また、既存の監
視制御システムに支援機能を追加する場合は、処理装置
とデータベースの大幅な改造が要求され、多大な困難を
要していたため、そのようなシステムを用意出来ない場
所ではマニュアルの整備や操作員の訓練に莫大な費用を
かけて事故に対応してきた。
めになされたものであり、電力監視装置とは別に独立し
て事故時運転支援装置を設け、支援機能のみ別にするこ
とで、安価、かつ容易に事故時運転支援装置を得ること
を目的とする。また、この事故時運転支援装置を新設の
電力監視装置や旧型の計算機機能を持たない電力監視装
置と組み合わせて電力系統監視・運転支援システムを構
成し、安価、かつ容易に支援機能の追加利用を可能とす
ることを目的とする。
1に係る事故時運転支援装置は、予め各種事故発生パタ
ーンを登録しておく事故パターン登録手段と、予め事故
パターンに対応する事故処理ガイダンスを登録しておく
ガイダンス登録手段と、電力系統の遮断器等の各設備か
ら得られる情報を取得する情報入力装置と、取得した情
報から事故発生が検知されると、上記取得した情報に対
応する事故パターンを上記登録した事故パターンから抽
出する事故パターン抽出手段と、抽出した事故パターン
に基づいて事故処理ガイダンスを上記登録した事故処理
ガイダンスから抽出する事故処理手段とを備えたもので
ある。
転支援装置は、請求項1の事故時運転支援装置におい
て、事故パターン登録手段で登録の事故パターンは、過
去の事故・故障発生時の状況を参照した事故一覧表とし
た事故パターンとし、ガイダンス登録手段で登録の事故
処理ガイダンスは、過去の事故・故障発生時の事故復旧
情報、変則系統構成時に作成する事故発生時の復旧手順
マニュアル等の事故復旧情報などを用いた事故処理ガイ
ダンスとし、事故パターン抽出手段は、取得した情報か
ら事故発生が検知されると、上記取得した情報に対応す
る上記事故一覧表より事故点を判定し、その判定結果に
応じた事故パターンを決定する手段としたものである。
支援装置は、予め事故発生時点からの時間経過に対応し
て変化する事故発生パターンを登録しておく事故パター
ン登録手段と、予め上記変化する事故パターンに対応す
る事故処理ガイダンスを登録しておくガイダンス登録手
段と、電力系統の遮断器等の各設備から得られる情報を
取得する情報入力装置と、取得した情報から事故発生が
検知されると、上記取得した情報の時間経過に応じて対
応する事故パターンを上記登録の時間経過に対応する事
故パターンから抽出する事故パターン抽出手段と、抽出
した時間経過に対応する事故パターンに基づいて事故処
理ガイダンスを上記登録した事故処理ガイダンスから抽
出する事故処理手段とを備えたものである。
監視・運転支援システムは、電力系統を監視する電力系
統監視装置と、請求項1〜3のいずれか1項の事故時運
転支援装置とを組み合わせてシステムを構成し、上記電
力系統監視装置の監視により取得した情報を上記運転支
援装置の情報入力装置へ入力するようにしたものであ
る。
いて説明する。図1は電力系統監視システムと事故時運
転支援装置とを組み合わせたシステム構成図を示してい
る。Aは既設の設備としての電力系統監視制御システ
ム、Bは事故時運転支援装置である。
系統監視制御システムAの系統盤6及び警報装置7から
の情報を取得し、その情報より事故発生の有無をチェッ
クするための情報入力装置8、取得した情報を基に事故
状況を判定・解析する運転支援装置9、事故パターンデ
ータ、系統盤以外の設定データ及び事故ガイダンスを格
納している支援データベース10、この支援データベー
ス10と関係する電子ファイル情報を登録・表示する電
子ファイリング装置11、その電子ファイルデータを格
納しているファイルデータベース12を備えている。
ンスを表示する為のCRT、キーボード等からなるマン
マシンインタフェース装置13と、音声ガイダンス出力
装置14を備えている。
子ファイルを表示する為のCRT、キーボード等からな
るマンマシンインタフェース装置15と、電子ファイル
情報をプリント出力する装置16を備えている。
のランプON/OFF状態(遮断器の接点閉でランプO
N, 接点開でランプOFF)と警報装置7からの情報を
運転支援装置Bの情報入力装置8で取り込み、事故の発
生有無をチェックする。
援装置9に通知し、その運転支援装置9はランプON/
OFF状態を取り込み、支援データベース10の事前に
登録しておいた各事故発生状況(ヒットパターン)と比
較し、その各事故発生状況に沿った事故パターンを検索
する。
故処理を支援データベース10に登録している事故処置
から検索して、電子ファイル及び音声ガイダンスを各装
置、運転支援装置9及び電子ファイリング装置11のC
RT13及びCRT15に表示する。
過と共に変化しており、支援データベース10には予め
決められた時間毎にデータが区切られていて、事故判断
する時間に対応して判断処理のガイダンスが順次出力さ
れる。このようにすると、事故発生から事故が復旧する
まで変化する遮断器の状態に対応可能となる。なお、こ
れらの事故発生から経過時間に対応する事故の状況は、
システム毎、変電所毎に設定できる。
に図2に示す系統選択が表示(この図2では「DEF系
統」の事故と表示)されており、事故が発生した場合は
運転員が容易に判断できるように、該当する系統に印
(色別表示など)が付く。そして事故が確定した場合は
自動的に画面が切り替わり、図3に示すように、処理ガ
イダンスが表示され、運転員のサポートを行う。但し処
理ガイダンスの正否は運転員が行い、処理方法の最終判
断は運転員に任せられる。
10に事前に登録すべき項目は同装置のCRT13の画
面上で追加・修正・削除することが可能で、このような
設定が容易に出来るような図4に示すヒューマンインタ
ーフェースを備えている。図4の画面上で遮断器のON
/OFF状態とその事象が発生する事故発生時からの秒
数を設定し、そして他の画面(不図示)で設定したガイ
ダンス情報を基に支援データベース10を構築する。な
お、図4で「○20−70」の数字20−70等は遮断
器No.を表わす。
た場合に各装置がどのように動作するかのタイムスケジ
ュールを図5に示す。事故が発生すると、まず共通のメ
ッセージのガイダンスを行う。その後は事故状況(遮断
器のON/OFF状態)と上記図4で設定した、支援デ
ータベース10の事故発生状況(ヒットパターン)を比
較し、その事故状況に沿ったガイダンスを行う。事故発
生から刻々と変わる事故状況(遮断器のON/OFF状
態)を時間と共に追って数回ガイダンスを行う。事故発
生から70〜80秒後には事故状況が確定しており、運
転員は最終のガイダンスを参考に事故処置を行う。
には、事故時からの時間経過に応じた事故発生状況(ヒ
ットパターン)を登録したが、過去の事故・故障発生時
の状況を参照した事故判定一覧表とした事故発生状況
(ヒットパターン)とし、事故処理ガイダンスは、過去
の事故・故障発生時の事故復旧情報、変則系統構成時に
作成する事故発生時の復旧手順マニュアル等の事故復旧
情報などを用いた事故処理ガイダンスとして、運転支援
装置9は、取得した情報から事故発生が検知されると、
上記取得した情報に対応する上記事故判定一覧表より事
故点を判定し、その判定結果に応じた事故処理ガイダン
スを表示する。
ば、既設の電力系統監視システムの処理装置には一切手
をいれることなく、そのシステムの一部である系統盤や
警報装置より事故状況(遮断器の状態や他の状態)を収
集して、予め設定している各事故発生状況(ヒットパタ
ーン)と比較し、この事故発生状況にヒットする処理ガ
イダンスをCRTやTWさらに音声にて運転員の支援を
行うようにしたので以下の効果がある。
信号を取り込む方式のため、既存の電力系統監視システ
ムの処理装置である計算機と接続する必要が無いので、
事故時運支援装置が安価、かつ容易に構築できる。また
工期的にも短く構築する事が可能となる。
テム等の支援装置に比べてシステムの規模が小さく、予
め設定している事故状況を検索する手法(ヒットパター
ン検索)を採っているので、負荷がかからない支援シス
テムとなっており、パーソナルコンピュータ等のさほど
処理能力の高くない安価な計算機を用いて構築できる。
は、処理装置を持つ電力系統監視システムに本発明の支
援システムを追加する場合について述べたが、処理装置
として機能する主計算機が無い旧型のシステム(監視盤
と操作卓のみのシステム)にも本発明の支援システムを
提供することができる。
テム構成図であり、図において、3は電力系統設備の監
視情報等を収集及び機器の制御情報等を伝達する入出力
装置で、接続装置5を介した系統盤6への情報表示と警
報装置7への警報出力が行われる。また、運転支援装置
の構成は、実施の形態1の図1に示す運転支援装置と同
一である。このように実施の形態2を構成すると、処理
装置として機能する主計算機が無い旧型のシステム(監
視盤と操作卓のみのシステム)にも本発明の運転支援シ
ステムを安価に提供することができる。
および請求項2によれば、電力系統監視装置とは別に独
立して事故時運転支援装置を設けたので、安価、かつ容
易に支援機能が得られ、工期も短くすることが可能とな
る。また、登録した事故パターンとこの事故パターンに
対応する事故処理ガイダンスに基づいて事故処理をする
ようにしたので、事故処理を迅速、且つ、正確にするこ
とができる。
経過に応じた事故パターンおよび事故処理ガイダンスと
したので、より正確な事故処理を行うことができる。
系統監視装置と事故時運転支援装置とを組み合わせたの
で、従来のように電力系統監視装置内に支援機能を設け
ることなく、システムが安価、かつ容易に構築でき、ま
た工期も短くすることが可能となる。
援装置のシステム構成図である。
援装置に表示される系統選択を示す図である。
援装置に表示される処理ガイダンスの一例を示す図であ
る。
援装置の設定のためのヒューマンインターフェースを示
す図である。
タイムスケジュールの図である。
・運転支援システムの構成図である。
成図である。
支援装置 1 処理装置 2 マンマシン
インタフェース 3 入出力装置 4 データベー
ス 5 接続装置 6 系統盤 7 警報装置 8 情報入力装
置 9 運転支援装置 10 支援データ
ベース 11 電子ファイリング装置 12 ファイル
データベース 13、15 マンマシンインタフェース装置(CRT、
キーボード) 14 音声ガイダンス出力装置 16 出力装置
Claims (4)
- 【請求項1】 予め各種事故発生パターンを登録してお
く事故パターン登録手段と、予め事故パターンに対応す
る事故処理ガイダンスを登録しておくガイダンス登録手
段と、電力系統の遮断器等の各設備から得られる情報を
取得する情報入力装置と、取得した情報から事故発生が
検知されると、上記取得した情報に対応する事故パター
ンを上記登録した事故パターンから抽出する事故パター
ン抽出手段と、抽出した事故パターンに基づいて事故処
理ガイダンスを上記登録した事故処理ガイダンスから抽
出する事故処理手段とを備えた事故時運転支援装置。 - 【請求項2】 請求項1の事故時運転支援装置におい
て、事故パターン登録手段で登録の事故パターンは、過
去の事故・故障発生時の状況を参照した事故一覧表とし
た事故パターンとし、ガイダンス登録手段で登録の事故
処理ガイダンスは、過去の事故・故障発生時の事故復旧
情報、変則系統構成時に作成する事故発生時の復旧手順
マニュアル等の事故復旧情報などを用いた事故処理ガイ
ダンスとし、事故パターン抽出手段は、取得した情報か
ら事故発生が検知されると、上記取得した情報に対応す
る上記事故一覧表より事故点を判定し、その判定結果に
応じた事故パターンを決定する手段としたことを特徴と
する事故時運転支援装置。 - 【請求項3】 予め事故発生時点からの時間経過に対応
して変化する事故発生パターンを登録しておく事故パタ
ーン登録手段と、予め上記変化する事故パターンに対応
する事故処理ガイダンスを登録しておくガイダンス登録
手段と、電力系統の遮断器等の各設備から得られる情報
を取得する情報入力装置と、取得した情報から事故発生
が検知されると、上記取得した情報の時間経過に応じて
対応する事故パターンを上記登録の時間経過に対応する
事故パターンから抽出する事故パターン抽出手段と、抽
出した時間経過に対応する事故パターンに基づいて事故
処理ガイダンスを上記登録した事故処理ガイダンスから
抽出する事故処理手段とを備えた事故時運転支援装置。 - 【請求項4】 電力系統を監視する電力系統監視装置
と、請求項1〜3のいずれか1項の事故時運転支援装置
とを組み合わせてシステムを構成し、上記電力系統監視
装置の監視により取得した情報を上記運転支援装置の情
報入力装置へ入力するようにしたことを特徴とする電力
系統監視・運転支援システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000334279A JP3822432B2 (ja) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | 事故時運転支援装置および電力系統監視・運転支援システム |
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Publications (2)
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-
2000
- 2000-11-01 JP JP2000334279A patent/JP3822432B2/ja not_active Expired - Fee Related
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