JP2002142146A - 撮像装置の調整方法 - Google Patents

撮像装置の調整方法

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JP2002142146A
JP2002142146A JP2000336158A JP2000336158A JP2002142146A JP 2002142146 A JP2002142146 A JP 2002142146A JP 2000336158 A JP2000336158 A JP 2000336158A JP 2000336158 A JP2000336158 A JP 2000336158A JP 2002142146 A JP2002142146 A JP 2002142146A
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JP2000336158A
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Yasuhiro Sato
康弘 佐藤
Takashi Kitaguchi
貴史 北口
Masayoshi Kato
正良 加藤
Tomofumi Kitazawa
智文 北澤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手振れ補正手段の特性を撮像装置に組み込ん
だ状態で高精度に調整する法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 直線往復運動を行うリニアアクチュエー
タ70と直線往復運動を所定の回転中心を軸とした回転
運動に変換するための軸受け等の回転変換手段71とリ
ニアアクチュエータと回転変換手段とを回転中心で回動
可能に支持され撮像装置が固定された回転支持部材72
とを設ける。リニアアクチュエータ70と、回転変換手
段71と、回転支持部材72とによって、撮像装置73
を振動させ、ぶれ検出手段の検出結果で得られた検出値
に所定の補正係数を乗算した値を求め、この求めた値に
基づき前記補正手段を駆動するようにし、複数の異なる
補正係数によって、撮像装置をぶれた状態で被写体画像
を撮像し、複数の撮像画像を比較して、像ぶれ残存相当
量が最も小さな撮像画像に用いた補正係数を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置の調整方
法に係り、特に、ぶれ防止機能付きの撮像装置の調整方
法に関する。
【0002】本発明は、カメラ(一般)、銀塩カメラ、
デジタルスチルカメラ、ビデオ等への適用が可能であ
る。
【0003】
【従来の技術】手振れ検出手段として、圧電振動ジャイ
ロ等の角速度センサや加速度センサ、光学的検出手段
(発光・受光素子)、画像処理等による手法が提案され
ている。その中では角速度センサを使ったものが最も多
く提案、採用され、手ぶれの回転運動を検出する。ま
た、検出手段の組み合わせについても数多く提案されて
いる。
【0004】なお、手ぶれ補正手段としては、補正レン
ズ系を移動させるもの、可変頂角プリズムを駆動制御す
るもの、反射板を駆動制御するもの、画像処理によりソ
フト的に補正するもの、撮像素子を駆動制御するもの等
がある。
【0005】これらの手振れ検出手段と手振れ補正手段
と組み合わせることで、手振れ防止等の機能が実現され
る。
【0006】例えば、ぶれ補正手段の制御方法に関し
て、特開平7-261224号公報(発明の名称:「振
れ補正カメラの調整装置、振れ補正カメラ、及び振れ補
正カメラの調整方法」)が、知られている。この発明
は、カメラの総組状態で、角速度検出部、振れ補正レン
ズシフト系の調整を行う装置、方法に関する。振動付与
部にて所定の角速度振幅、又は、角度振幅の正弦波振動
を与えるように制御して各パートの調整を行っている。
【0007】また、カメラの総組状態で行うぶれ補正手
段の制御方法に関して、補正系のセンタリング時の異常
をチェックすること(特開平7-261222, 7-26
1223)、補正系/検出系の各軸の角度ずれを検出し
て補正すること(特開平7-261225、26122
6、261227)、検出系の異常を正弦波振動でチェ
ックすること(特開平7-261228)、検出系のゲイ
ンを振動のレベルに応じて変えること(特開平7-261
229)等が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】手振れによる像ぶれを
低減するためには、手振れ検出手段と手振れ補正手段が
必要であり、これらを撮像装置に組み込む。ここで、そ
れぞれを部品段階で個別に調整を行っても、撮像装置に
組み込んだ段階では、特性が変化してしまうという問題
があった。これは、実装による他の部材との相互干渉や
撮像装置内部に設けられたマイクロコンピュータのA/
Dコンバータのばらつきや電源回路等の電気回路のばら
つき、撮像装置内部の環境温度や雰囲気等による影響に
依るものだと考えられる。この問題により手振れ補正機
能の撮像装置個体によるばらつきが生じてしまう。
【0009】また、カメラの総組状態で行うぶれ補正手
段の制御方法であっても、上記特開平7-261224
号公報に記載された発明は、振動付与部を精度良く制御
する必要があり、このため、高価な振動発生装置が必要
である。また、振動付与部を精度良く制御するために装
置の微妙な調整が必要になるという問題がある。
【0010】また、特開平7-261222、特開平7-
261223、特開平7-261225、特開平7-26
1227、特開平7-261228及び特開平7-261
229に記載された発明は、撮像画像を調整対象として
用いておらず、完全に補正・調整することはできないと
いう問題がある。
【0011】本発明は、このような問題に鑑みて、手振
れ補正手段の特性を撮像装置に組み込んだ状態で高精度
に調整する法を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するた
めの手段を採用している。
【0013】請求項1に記載された発明は、前記撮像装
置の変位量を検出する変位量検出手段により、前記撮像
装置の変位量を検出し、前記変位量検出手段の検出結果
で得られた検出値に所定の補正係数を乗算した値を求
め、この求めた値に基づき前記補正手段を駆動するよう
にし、複数の異なる補正係数によって、前記撮像装置を
ぶれた状態で被写体画像を撮像し、複数の異なる補正係
数によって撮像された複数の撮像画像を比較して、像ぶ
れ残存相当量が最も小さな撮像画像に用いた補正係数を
求めること特徴とする。
【0014】請求項1記載の発明によれば、複数の異な
る補正係数によって、前記撮像装置をぶれた状態で被写
体画像を撮像し、複数の異なる補正係数によって撮像さ
れた複数の撮像画像を比較して、像ぶれ残存相当量が最
も小さな撮像画像に用いた補正係数を求めることによ
り、手振れ補正手段を撮像装置に組み込んだ状態におい
て、手振れ補正手段の補正駆動量変換係数(ぶれ量よ
り、補正手段の駆動量を求めるための定数:補正係数)
を高精度で調整する方法を提供し、高精度な手振れ補正
が行えるようにできる。
【0015】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の撮像装置の調整方法において、直線往復運動を行う
リニアアクチュエータと、前記直線往復運動を所定の回
転中心を軸とした回転運動に変換するための軸受け等の
回転変換手段と、前記リニアアクチュエータと前記回転
変換手段とを前記回転中心で回動可能に支持され、前記
撮像装置が固定された回転支持部材とを設け、前記リニ
アアクチュエータと、前記回転変換手段と、前記回転支
持部材とによって、前記撮像装置を振動させてぶれた状
態とすることを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明によれば、リニアアク
チュエータと、前記回転変換手段と、前記回転支持部材
とによって、撮像装置を振動させることにより、安価で
精度よく、撮像装置を振動させることできる。
【0017】また、手振れ補正手段を撮像装置に組み込
んだ状態において、より簡単な装置にて高精度な手振れ
補正が行えるようにする。
【0018】請求項3に記載された発明は、請求項2記
載の撮像装置の調整方法において、前記変位量検出手段
として、前記リニアアクチュエータの直線往復運動の変
位を計測する変位検出手段を設けたことを特徴とする。
【0019】請求項3記載の発明によれば、変位量検出
手段として、リニアアクチュエータの直線往復運動の変
位を計測することにより、安価で精度よく、変位量を検
出することができる。
【0020】請求項4に記載された発明は、請求項2記
載の撮像装置の調整方法において、前記変位量検出手段
として、前記回転変換手段の回転量を計測する回転量検
出手段を設けたことを特徴とする。
【0021】請求項4記載の発明によれば、変位量検出
手段として、回転変換手段の回転量を計測することによ
り、安価で精度よく、変位量を検出することができる。
【0022】請求項5に記載された発明は、請求項1又
は2記載の撮像装置の調整方法において、前記変位量検
出手段の出力の代わりに、前記ぶれ検出手段の出力を用
いることを特徴とする撮像装置の調整方法。
【0023】請求項5記載の発明によれば、変位量検出
手段の出力の代わりに、ぶれ検出手段の出力を用いるこ
とにより、ぶれ検出手段を含めた、調整を行うことがで
きる。
【0024】請求項6に記載された発明は、請求項1な
いし5いずれか一項記載の撮像装置の調整方法におい
て、回転運動の振動周期Tに対して撮像装置の露光時間
を1/T以上にすることを特徴とする。
【0025】請求項6記載の発明によれば、回転運動の
振動周期Tに対して撮像装置の露光時間を1/T以上に
することにより、露光時間内の振動量の振幅が一定にな
るような条件で調整することで、調整の精度を向上さ
せ、より高精度な手振れ補正が行える。
【0026】請求項7に記載された発明は、請求項1な
いし6いずれか一項記載の撮像装置の調整方法におい
て、被写体画像の所定パターンの濃淡強度分布から像ぶ
れ残存相当量を算出することを特徴とする。
【0027】請求項7記載の発明によれば、被写体画像
の所定パターンの濃淡強度分布から像ぶれ残存相当量を
算出することにより、撮像した被写体画像の所定パター
ンの濃淡強度分布により像ぶれ残存量を求めるようにす
ることで、調整動作の自動化を図ることができる。
【0028】請求項8に記載された発明は、請求項1な
いしい7ずれか一項記載の撮像装置の調整方法におい
て、前記被写体画像は、所定線幅の線を前記所定線幅と
同一の間隔で複数配置したパターンを、線幅を変えて複
数設けた画像であることを特徴とする。
【0029】請求項8記載の発明によれば、被写体画像
は、所定線幅の線を前記所定線幅と同一の間隔で複数配
置したパターンを、線幅を変えて複数設けた画像である
ことにより、像ぶれ残存量を定量的に示すことができる
ようにすることで、調整の精度を向上させ、より高精度
な手振れ補正が行えるようにできる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。 (撮像装置における主要素の全体ブロック図)本発明の
撮像装置における主要素の全体ブロック図を図1に示
す。撮影レンズは、主に固定レンズ11、12、シャッ
タ13、フォーカスレンズ14、フォーカスレンズ位置
検出手段15、フォーカスレンズ駆動用アクチュエータ
16より構成される。
【0031】フォーカスレンズ位置検出手段15によ
り、フォーカスレンズ駆動用アクチュエータ16をフィ
ードバック制御することで、自動焦点調整を行うような
構成である。また、シャッタ13は、カメラ本体20に
設けたMPU30(Micro Processing Unit :超
小型演算処理装置)30により制御される。カメラ本体
20は、各装置に電源を供給する電源回路21とこれを
制御する電源スイッチ22、撮像素子27、角速度検出
手段(手振れ検出手段)23と出力信号を増幅、フィル
タリングするアナログ回路24、A/D変換器25、ぶ
れ補正用アクチュエータ26、トリガー装置32、撮像
装置のI/F(インタフェース)部33、画像記録部3
1、警告表示部34等から構成される。
【0032】ぶれ補正用アクチュエータ26の例を図2
に示す。図2(a)は、ぶれ補正レンズ40、リニアア
クチュエータ(Y方向)41、リニアアクチュエータ
(X方向)42、位置検出素子(X方向)43、位置検
出素子(Y方向)44及びレンズ枠45から構成されて
いる。
【0033】位置検出素子(X方向)43、位置検出素
子(Y方向)44でぶれ補正レンズ40の位置を検出し
て、リニアアクチュエータ(Y方向)41、リニアアク
チュエータ(X方向)42を制御してぶれを補正する。
【0034】図2(b)は、CCD50、リニアアクチ
ュエータ(Y方向)51、リニアアクチュエータ(X方
向)52、位置検出素子(X方向)53、位置検出素子
(Y方向)54及び回路基板55から構成されている。
【0035】位置検出素子(X方向)43、位置検出素
子(Y方向)44で、画像を受けるCCD50の位置を
検出して、リニアアクチュエータ(Y方向)41、リニ
アアクチュエータ(X方向)42を制御してぶれを補正
する。
【0036】図2(c)は、可変頂角プリズム60、頂
角検出素子(縦方向)61、頂角変角アクチュエータ
(縦方向)62、頂角変角アクチュエータ(縦方向)6
3及び頂角検出素子(横方向)64により構成されてい
る。
【0037】頂角検出素子(縦方向)61及び頂角検出
素子(横方向)64が、画像を受ける可変頂角プリズム
60の頂角を検出して、頂角変角アクチュエータ(縦方
向)62及び頂角変角アクチュエータ(縦方向)63を
制御してぶれを補正する。
【0038】このように、本発明では、ぶれ補正レンズ
をシフトさせるもの、撮像素子(CCD)をシフトさせる
もの、可変頂角プリズムの頂角を変化させるもの等、い
ずれの方式のものでも構わない。
【0039】また、図2において、位置検出結果や頂角
検出結果による情報を用いて、クローズループの制御を
行うようにしても、あるいは、これらの検出素子を設け
ずに単純なオープンループの制御を行うようにしても良
い。
【0040】また、ぶれ補正用アクチュエータ26とし
ては、電磁アクチュエータ、圧電アクチュエータ等のリ
ニアアクチュエータを用いる。
【0041】また、角速度検出手段(手振れ検出手段)
23としては、ジャイロ、加速度センサ、磁気方位セン
サ、画像センサ等のいずれか、あるいは組合わせて用い
る。実際には、手振れ検出手段23により検出される手
振れに関する物理量をもとに、撮像素子27上に結像す
る像のぶれをキャンセルするようなぶれ補正用アクチュ
エータ26の駆動量をMPU30で計算し、ぶれ補正用
アクチュエータ駆動回路により駆動し、露光時間内の像
ぶれが低減するように動作させる。
【0042】本発明は、このような手振れ補正機能付き
撮像装置において、総組状態で手振れ補正手段の補正駆
動係数(補正量(変位量)から駆動量(電圧等)を計算
するための変換係数)を高精度で求め、校正する方法に
関する。以下に該調整方法について詳細に説明する。 (第1の実施例) (構成)図3に調整装置の主要素な構成例を示す。リニ
アアクチュエータ70と回転変換手段71、回転変換手
段71を回転中心として回動できる支持部材72と支持
部材72に撮像装置73を固定するためのアタッチメン
ト74、及びリニアアクチュエータ70の変位量を測定
するための変位量測定手段75より構成される。
【0043】また、撮像装置73から所定距離だけ隔て
て撮影可能な位置に設けた被写体画像支持部材77の上
に被写体画像76が設けられている。撮像装置73は、
この被写体画像76を撮像する。
【0044】リニアアクチュエータ70としては、電磁
アクチュエータ、圧電アクチュエータ等を用いた加振器
を用いる。また、回転変換手段71としては、摩擦力が
少なく滑らかに回転させることができる小型のボールベ
アリング(軸受け)等を用いる。滑らかに回転させるた
めにグリース等の潤滑剤を用いても良い。リニアアクチ
ュエータ70は安価で、駆動量の制御性や再現性の悪い
ものでも構わない。
【0045】また、支持部材72は、軽量な材質で形成
され、中空のパイプ形状や角材形状のものなど形状は問
わない。支持部材72には前記アタッチメント74を介
して撮像装置73が固定できるようにしている。
【0046】撮像装置73は、例えば底面に設けられた
三脚用雌ネジを用いてアタッチメント74に固定できる
ようにすれば良い。
【0047】リニアアクチュエータ70により支持部材
72が上下すると、支持部材72は、回転変換手段71
を支点に回転する。このとき、支持部材72に取り付け
られた撮像装置73も振動する。 (校正モード)校正モード時には、撮像装置のI/F部
33によりMPU30との通信を可能にする。MPU3
0の処理プログラムにおけるぶれ補正用アクチュエータ
26の制御信号演算部の入力信号として変位量測定手段
75により検出される変位量を入力し、像面上での変位
相当量に変換し、更に補正駆動量変換係数(補正係数)
kを乗じ、ぶれ補正用アクチュエータ26の駆動量を求
めるように変更し、これをぶれ補正用アクチュエータ2
6に入力できるようにする。
【0048】すなわち、校正モードでは、MPU30の
処理プログラムを書き換え可能にし、ぶれ補正用アクチ
ュエータ26の処理を変えることができるようにする。
【0049】更に、図3に示すように支持部材72に支
持された被写体画像76をリニアアクチュエータ70に
より撮像装置73を振動させた状態で、撮像して画像記
録する。撮像を行う際に、補正駆動量変換係数kを基準
値kに対して大小それぞれ少なくとも1つの補正駆動量
変換係数にて(例えば、0.8kと1.2kのように)ぶれ
補正用アクチュエータ26の駆動を行うようにし、撮像
し、画像記録を行うようにする。ここで得られた複数の
画像データよりそれぞれの像ぶれ残存相当量(ぶれ補正
した後に残る画像の像ぶれ量)を求め、該像ぶれ残存相
当量が最も小さくなる補正駆動量変換係数を最適値とし
て選出し、画像装置のI/F部33を介して、MPU3
0の処理プログラムを修正し、書き込むようにする。
【0050】これにより装置を総組した状態にて、ぶれ
補正用アクチュエータ26の補正駆動量変換係数を精度
良く求め、実際の処理プログラムに書き込めるようにな
り、装置の個体間のばらつきを低減し、像ぶれ補正精度
が向上する。 (処理方法)第1の実施例における像ぶれ補正の処理方
法を図6に示す。
【0051】ここでは、3回の露光を行う場合を示し、
前述の例に示したように、補正駆動量変換係数をk、0.
8k、1.2kと変えて露光するシーケンスを示した。し
かし、補正駆動変換係数を基準値kに対して、大小それ
ぞれ少なくとも1つの補正駆動量変換係数での露光を行
うようにすれば良く、露光回数や、補正駆動量変換係数
の数値に対して特別な限定を設けない。
【0052】校正時には、第一回目の露光開始が指示さ
れ(S10)、リニアアクチュエータ70の変位量Li
を求める(S11)。この変位量Liから、像面上の変
位相当量Miを求める(Mi=a×Li 但しaは定
数)(S12)。ここで、aは、回転中心から撮像面ま
での距離や撮像装置73の焦点距離より求める。
【0053】次に、ぶれ補正用アクチュエータ26の駆
動信号XiをXi=k×Mi(k:補正駆動量変換係数)
により求め(S13)、ぶれ補正用アクチュエータ26
に駆動信号として入力する(S14))。
【0054】ここまでの動作を露光が終了するまで継続
し(S15)、露光終了により画像データの転送、記録
(画像1)を行うようにする(S17)。更に、第二回
目(S18〜S25)、第三回目の露光(S26〜S3
3)では、補正駆動量変換係数をそれぞれ、m×k(0.
0<m<1.0)、n×k(1.0<n<2.0)に変えた
補正動作を行い、画像データ(画像2、画像3)を収録
する。
【0055】第三回目の露光が終了された後、各画像の
残存ぶれ相当量を求めて、比較し(S34)、最も小さ
い画像データを抽出して、この時の補正駆動量変換係数
を選出して(S35)、装置の処理プログラムを修正、
記録する(S36)。補正駆動量変換係数をm×k、n
×kのように、定数m,nを乗じるような例を示したが、
和や差をとるようにしてもよく、基準値に対する大小関
係が守られていれば良い。 (第2の実施例の構成・動作)第2の実施例の構成・動
作を説明する。
【0056】第2の実施例は、第1の実施例と同様に、
撮像装置73として例えば、図1に記載したものを用い
る。
【0057】図4に調整装置の主要素な構成例を示す。
実施例1のリニアアクチュエータ70の変位量測定手段
75の代わりに、回転変換手段71の回転量検出手段7
9を設けることで、回転変位量Riを求める。回転量検
出手段79としては、図9に示したような光学式のエン
コーダを用いる。一般に光学式エンコーダは、透明な基
盤上に明暗の格子を作り、この格子を挟んで、光源と光
電素子を対向させ、格子が移動する毎にパルス信号が得
られるようなセンサである。
【0058】図9(a)は、アブソリュート型光電エン
コーダと呼ばれるもので、光源115、回転軸116、
コード板117、固定スロット118、受光素子119
から構成されている。コード板117により遮蔽と透過
のパターンをつくる。回転軸116を中心にコード板1
17が回転すると、光源115、コード板117、固定
スロット118によって、受光素子119から、並列の
デジタル信号110〜113が得られる。このデジタル
信号の組み合わせより、回転の絶対位置を求めることが
できる。
【0059】また、図9(b)は、インクリメンタル型
光電エンコーダと呼ばれるもので、光源123、回転軸
124、回転スリット127、固定スロット126、受
光素子125から構成されている。
【0060】回転スリット127上に付された等間隔の
1列の格子によるパルス信号をカウントして変位量を求
めるものである。格子のパターンに対して90°位相が
ずれた2箇所の光電素子で検出することで変位の方向も
知ることができる。格子間の補間計算により、高分解能
の変位量を算出できる。このような光学式エンコーダを
回転変換手段71に設け、回転変位量Riを求める。
【0061】第2の実施例における像ぶれ補正の処理方
法を図7に示す。
【0062】ここでは、回転量Riより像面の変位相当
量MiをMi=b×Ri(b:定数)により求めてい
る。この定数bは角度より変位量への変換を行う定数
で、回転中心から撮像面までの距離と回転角度の三角関
数により求められる。
【0063】その他の点は、図6の処理フローと同じな
ので、説明を省略する。 (第3の実施例の構成・動作)第3の実施例の構成・動
作を説明する。
【0064】第3の実施例は、第1、2の実施例と同様
に、撮像装置73として例えば、図1に記載したものを
用いる。
【0065】図4に調整装置の主要素な構成例を示す。
第3の実施例は、第1、2の実施例で用いたようなリニ
アアクチュエータ70の変位量測定手段75や回転変換
手段71の回転量検出手段79を設けない。即ち、リニ
アアクチュエータ70と回転変換手段71、回転変換手
段71を回転中心として回動できる支持部材72と支持
部材72に撮像装置73を固定するためのアタッチメン
ト74より構成されている。
【0066】第3の実施例における像ぶれ補正の処理方
法を図8に示す。
【0067】ここでは、撮像装置に内蔵されたぶれ検出
手段(図示せず)によるぶれ量Biを用いて、像面の変
位相当量MiをMi=c・Bi(c:定数)により求めて
いる。即ち、ぶれ検出手段による検出結果を直接用い
て、像ぶれ補正を行い、調整を行うものである。例え
ば、ぶれ検出手段としてジャイロを用いた場合は、角速
度が検出されるので積分し、角度に変換し、撮像装置7
3の焦点距離を乗じることで前記ぶれ量Biを求めるこ
とができる。
【0068】その他の点は、図6の処理フローと同じな
ので、説明を省略する。
【0069】発明第3の実施例によれば、ぶれ検出手段
による検出結果を直接用いて、像ぶれ補正を行うので、
ぶれ検出手段の特性も含んだ校正が可能になる。 (第1の実施例〜第3の実施例における変形)第1の実
施例〜第3の実施例の撮像装置73において、2軸方向
のぶれ補正手段の調整を行うための構成装置における変
形技術を説明する。。
【0070】ここでは、一般的な撮像面の縦、横方向の
ぶれ補正手段の校正を行う場合について示す。図10に
装置の概略を示す。これは、図3〜図5の図中に示した
A-A’の断面図を示したものである。
【0071】特に、撮像装置73を支持部材72に固定
するためのアタッチメント74の構造に関し、図10
(a)、図10(b)のように支持部材72を回転軸と
して撮像装置73を回転して所定の姿勢で固定できるよ
うにしている。図10(a)では縦方向のぶれ補正用ア
クチュエータ26の校正を、図10(b)では横方向の
ぶれ補正用アクチュエータ26の校正を行うように保持
したものである。校正では、各軸毎に計測を行い調整す
る。また、図10(c)に示したように振動方向に所定
の傾斜(傾斜量は既知の値θ)を設けて撮像装置73
を固定することで、同時に撮像装置73の2軸方向に所
定の物理量の回転を与えることができ、2軸方向の校正
が1回の測定で行える。
【0072】これにより、手振れ補正手段を撮像装置7
3に組み込んだ状態において、より容易な構成で、2軸
の手振れ補正手段の補正駆動量変換係数を高精度で調整
する装置及び方法が提供でき、高精度な手振れ補正が行
えるようになる。 (第1の実施例〜第3の実施例に関連する技術)ここ
で、第1の実施例〜第3の実施例における基本構成をよ
り効率的に実現させるために必要な周辺技術であって、
より高精度な校正を行える技術について説明する。
【0073】先ず、回転運動の振動周期Tに対して、撮
像装置の露光時間を1/T以上にした手振れ補正機能付
き撮像装置の校正装置及び校正方法について説明する。
【0074】回転運動の振動周期Tに対して、撮像装置
の露光時間を1/T以上にして、露光時間における撮像
装置73に加わる最大振動の振幅が一定になるようにす
ることで、校正の精度を向上させるものである。
【0075】リニアアクチュエータ70を駆動する際、
振動振幅を一定とした周期的な正弦波で駆動するのが簡
便である。このような駆動条件において、振動周期Tに
対して1/T以上になるような露光条件にて撮像を行う
ようにすることで、露光時間内の振動の最大振幅が一定
になるので、像面でのぶれ量の振幅を一定にでき、同程
度のぶれ画像の生成条件を得ることができる。
【0076】次いで、回転運動の振動周波数を15(H
Z)以下とする手振れ補正機能付き撮像装置の校正装置及
び校正方法について説明する。
【0077】図11に示した手振れ角速度のパワースペ
クトルで解るように手振れ信号の周波数成分がおよそ1
5(HZ)以下であるということに着目し、校正時に撮像
装置73に与える振動の周波数を15(HZ)以下とする
ものである。
【0078】これにより、より実際の手振れに近い信号
にて校正を行えるようになるので、校正精度の向上が図
れ、結果として像ぶれ補正精度が向上する。
【0079】次いで、リニアアクチュエータ70の制御
信号又は手振れ検出手段による検出信号に基づき、撮像
開始タイミング信号を生成する手振れ補正機能付き撮像
装置の校正装置及び校正方法について説明する。
【0080】リニアアクチュエータ70を駆動する駆動
信号あるいは、手振れ検出手段による検出信号より撮像
開始信号を生成し、露光を開始させるものである。これ
により、再現性の良い同一な振動条件での露光が可能に
なり、校正精度を更に向上させることができる。
【0081】次いで、実際の手振れ信号を予めサンプリ
ングした信号を用いてリニアアクチュエータの制御信号
を生成し、回転運動を行う手振れ補正機能付き撮像装置
の校正装置及び校正方法について説明する。
【0082】予めジャイロ等の角速度センサや加速度セ
ンサ等により撮影動作時における撮像装置73の手振れ
信号を計測、記録し、該手振れ信号により求めた駆動信
号を用いてリニアアクチュエータを駆動するものであ
る。これにより、更に実際の手振れに近い信号にて校正
を行えるようになるので、校正精度が向上する。
【0083】次いで、被写体画像の所定パターンの濃淡
強度分布から像ぶれ残存相当量(ぶれ補正した後に残る
画像の像ぶれ量)を算出する手振れ補正機能付き撮像装
置の校正装置及び校正方法について説明する。
【0084】撮像した被写体画像76の所定パターンの
画像の濃淡強度分布を求め、分布曲線の幅を数値的に演
算で求め、これを像ぶれ残存相当量とするものである。
【0085】図12にサンプル画像を示した。図12
(a)が静止画像、図12(b)、図12(c)は、そ
れぞれ補正駆動量変換係数0.8k,1.0k,1.2kと
して像ぶれ補正を行った際の画像を示している。ここ
で、(b)0.8kの画像が像ぶれ残存相当量が最も小さ
いと目視により判別できる。各画像の3本の横線部分の
濃淡を数値的に示す(ここでは濃淡を8bitで表記した
もの)と図13のようになり、0.8kの曲線が最も急峻
であり、像ぶれ残存相当量が最も小さい。例えば該曲線
を多項式近似等によりフィッティングし、波形の半値幅
を数値的に求めれば、自動的に像ぶれ残存相当量を求め
ることが可能になり、校正の自動化が図れる。
【0086】次いで、被写体画像として、所定線幅の線
を前記所定線幅と同一の間隔で複数配置したパターン
を、線幅を変えて複数設けた画像とし、線が互いに分離
して視認できる線幅を判定することで像ぶれ残存相当量
を求める手振れ補正機能付き撮像装置の校正装置及び校
正方法について説明する。
【0087】被写体画像76として、所定線幅の線を前
記所定線幅と同一の間隔で複数配置したパターンを、線
幅を変えて複数設けた画像とする。被写体画像76の例
を図14(a)に示す。前記被写体画像76の各線が視
認できる間隔の数値により、像ぶれ残存相当量を求め
る。図14の例では(b)では1.6の線まで視認できるの
で、最も前記像ぶれ残存相当量が小さい。これより、補
正駆動量変換係数0.8kが最適値であることが選出され
る。
【0088】次いで、校正動作を行うことを指示する校
正モード選択手段及び/又は校正動作の開始を指示する
校正開始指示手段を具備する手振れ補正機能付き撮像装
置の校正装置及び校正方法について説明する。
【0089】校正動作を行うことを指示する校正モード
選択手段及び/又は校正の開始を指示する校正開始指示
手段を付与するものである。校正モード選択手段として
は、専用のスイッチを用いる方法や撮像装置73に設け
られている校正モード選択以外の設定用に使用される複
数のスイッチの同時動作や連続動作による方法等を用い
る。校正モードの選択により、MPU30のファームウ
ェアの書き換えを可能にし、校正のための入力信号を撮
像装置のI/F部33から入力できるようにする。ま
た、例えば、図6〜図8に記載した校正を行うシーケン
ス(一連の動作)の開始を指示する校正開始指示手段に
より、一連の校正動作を行うようにしても良い。校正開
始指示手段用に別途、専用のスイッチを設けても良い
が、校正モードが選択されている状態では、レリーズス
イッチが動作すると校正が開始されるようにしても良
い。本構成を用いることで、校正動作を容易に行えるよ
うにできる。
【0090】次いで、校正データを前記撮像装置内部の
マイクロコンピュータ等の制御手段へ書き込む及び/又
は読み込むためのインターフェイス部を設ける手振れ補
正機能付き撮像装置の校正装置及び校正方法について説
明する。
【0091】補正駆動量変換係数の校正結果を撮像装置
本体に書き込むための構成に関する。撮像装置73では
図1に示したMPU30に記述されたファームウェアに
より各機能の制御を行っている。
【0092】本発明では、装置の手振れ補正手段の補正
駆動量変換係数を総組状態にて校正し、組み上げた状態
で、最適な像ぶれ補正結果が得られるような補正駆動変
換係数を求め、この補正駆動変換係数を前記ファームウ
ェアに書き込むために図1に図示した撮像装置のI/F
部33を用いるようにしている。
【0093】以上述べた通り、本発明の実施の形態によ
れば、以下の効果を有する。
【0094】手振れ補正手段を撮像装置に組み込んだ状
態において、手振れ補正手段の補正駆動量変換係数を高
精度で調整する装置及び方法を提供することで、高精度
な手振れ補正が行えるようになる。
【0095】また、より小型の装置で、手振れ補正手段
を撮像装置に組み込んだ状態において、手振れ補正手段
の補正駆動量変換係数を高精度で調整する装置及び方法
を提供することで、高精度な手振れ補正が行えるように
なる。
【0096】また、手振れ補正手段を撮像装置に組み込
んだ状態において、手振れ補正手段の補正駆動量変換係
数を手振れ検出手段の特性を含めた値として調整する手
段を設けることで、より簡単な装置にて高精度な手振れ
補正が行えるようになる。
【0097】また、露光時間内の振動量の振幅が一定に
なるような条件で調整することで、調整の精度が向上
し、より高精度な手振れ補正が行えるようになる。
【0098】また、実際の手振れの周波数である15
(HZ)以下の振動周波数にて調整をすることで、手振れ
周波数範囲で、より高精度な手振れ補正が行えるように
なる。
【0099】また、振動の信号より撮像開始信号を生成
することで、露光時間内において、いつも同一の振動波
形の振動を与え、より高精度な手振れ補正が行えるよう
になる。
【0100】また、予め実際にサンプリングした手振れ
信号から求めた駆動信号により振動させるようにするこ
とで、より実際の手振れに近い信号での調整を可能に
し、より高精度な手振れ補正が行えるようになる。
【0101】また、撮像した被写体画像の所定パターン
の濃淡強度分布により像ぶれ残存量を求めるようにする
ことで、調整動作の自動化を図ることができる。
【0102】また、像ぶれ残存量を定量的に示すことが
できるようにすることで、調整の精度を向上させ、より
高精度な手振れ補正が行えるようになる。
【0103】また、撮像装置に校正を行うことを指示す
る校正モード選択手段を付与することで、校正動作を容
易に行えるようになる。
【0104】また、校正結果を撮像装置内部のマイクロ
コンピュータ等の制御手段へ書き込むためのインターフ
ェイス手段を設けることで、簡単に制御内容の書き換え
を行えるようになる。
【0105】
【発明の効果】手振れ補正手段の特性を撮像装置に組み
込んだ状態で高精度に調整する法を提供することができ
る。
【0106】
【図面の簡単な説明】
【図1】撮像装置における主要素の全体ブロック図の例
である。
【図2】ぶれ補正用アクチュエータの例を説明するため
の図である。
【図3】調整装置の主要素の構成例を説明するための図
(その1)である。
【図4】調整装置の主要素の構成例を説明するための図
(その2)である。
【図5】調整装置の主要素の構成例を説明するための図
(その3)である。
【図6】本発明の具体的な処理方法を示す処理フローの
例(その1)である。
【図7】本発明の具体的な処理方法を示す処理フローの
例(その2)である。
【図8】本発明の具体的な処理方法を示す処理フローの
例(その3)である。
【図9】光学式のエンコーダの例を説明するための図で
ある。
【図10】撮像面の縦、横方向のぶれ補正装置の例を説
明するための図である。
【図11】手振れ角速度のパワースペクトルの例であ
る。
【図12】サンプル画像の例である。
【図13】画像の横線部分の濃淡を数値的に示す様子を
示した図である。
【図14】被写体画像の例を説明するための図である。
【符号の説明】
11、12 固定レンズ 13 シャッタ 14 フォーカスレンズ 15 フォーカスレンズ位置検出手段 16 フォーカスレンズ駆動用アクチュエータ 20 カメラ本体 21 電源回路 22 電源スイッチ 23 角速度検出手段(手振れ検出手段) 24 アナログ回路 25 A/D変換器 26 ぶれ補正用アクチュエータ 27 撮像素子 30 MPU 31 画像記録部 32 トリガー装置 33 装置のI/F(インタフェース)部 34 警告表示部 40 ぶれ補正レンズ 41、51 リニアアクチュエータ(Y方向) 42、52 リニアアクチュエータ(X方向) 43、53 置検出素子(X方向) 44、54 位置検出素子(Y方向) 50 CCD 60 可変頂角プリズム 61 頂角検出素子(縦方向) 62 頂角変角アクチュエータ(縦方向) 63 頂角変角アクチュエータ(縦方向) 64 頂角検出素子(横方向) 70 リニアアクチュエータ 71 回転変換手段 72 支持部材 73 撮像装置 74 アタッチメント 75 変位量測定手段 76 被写体画像 77 被写体画像支持部材 79 回転量検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 正良 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 北澤 智文 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5C022 AB55 AC41 AC51 AC69 AC74 AC78

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像ぶれを補正するための像ぶれ補正手段
    と、前記像ぶれを生ずる動きを検出するぶれ検出手段
    と、該ぶれ検出手段の検出結果に基づいて、前記補正手
    段が像ぶれ補正を行う撮像装置の調整方法において、 前記撮像装置の変位量を検出する変位量検出手段によ
    り、前記撮像装置の変位量を検出し、 前記変位量検出手段の検出結果で得られた検出値に所定
    の補正係数を乗算した値を求め、この求めた値に基づき
    前記補正手段を駆動するようにし、 複数の異なる補正係数によって、前記撮像装置をぶれた
    状態で被写体画像を撮像し、 複数の異なる補正係数によって撮像された複数の撮像画
    像を比較して、像ぶれ残存相当量が最も小さな撮像画像
    に用いた補正係数を求めることを特徴とする撮像装置の
    調整方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の撮像装置の調整方法にお
    いて、 直線往復運動を行うリニアアクチュエータと、前記直線
    往復運動を所定の回転中心を軸とした回転運動に変換す
    るための軸受け等の回転変換手段と、前記リニアアクチ
    ュエータと前記回転変換手段とを前記回転中心で回動可
    能に支持され、前記撮像装置が固定された回転支持部材
    とを設け、 前記リニアアクチュエータと、前記回転変換手段と、前
    記回転支持部材とによって、前記撮像装置を振動させて
    ぶれた状態とすることを特徴とする撮像装置の調整方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の撮像装置の調整方法にお
    いて、 前記変位量検出手段として、前記リニアアクチュエータ
    の直線往復運動の変位を計測する変位検出手段を設けた
    ことを特徴とする撮像装置の調整方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の撮像装置の調整方法にお
    いて、 前記変位量検出手段として、前記回転変換手段の回転量
    を計測する回転量検出手段を設けたことを特徴とする撮
    像装置の調整方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の撮像装置の調整方
    法において、 前記変位量検出手段の出力の代わりに、前記ぶれ検出手
    段の出力を用いることを特徴とする撮像装置の調整方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか一項記載の撮
    像装置の調整方法において、 回転運動の振動周期Tに対して撮像装置の露光時間を1
    /T以上にすることを特徴とする撮像装置の調整方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6いずれか一項記載の撮
    像装置の調整方法において、 被写体画像の所定パターンの濃淡強度分布から像ぶれ残
    存相当量を算出することを特徴とする撮像装置の調整方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないしい6ずれか一項記載の撮
    像装置の調整方法において、 前記被写体画像は、所定線幅の線を前記所定線幅と同一
    の間隔で複数配置したパターンを、線幅を変えて複数設
    けた画像であることを特徴とする撮像装置の調整方法。
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