JP2002141885A - Ofdm受信機 - Google Patents

Ofdm受信機

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JP2002141885A
JP2002141885A JP2000332064A JP2000332064A JP2002141885A JP 2002141885 A JP2002141885 A JP 2002141885A JP 2000332064 A JP2000332064 A JP 2000332064A JP 2000332064 A JP2000332064 A JP 2000332064A JP 2002141885 A JP2002141885 A JP 2002141885A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチパス遅延波が存在する場合において
も、シンボルタイミングの位相検出値のばらつきを抑
え、安定に動作するシンボルタイミング再生装置を備え
たOFDM受信機を提供する。 【解決手段】 OFDM通信方式のシンボルタイミング
再生装置31は、移動平均期間長を可変できる移動平均
回路4、ピーク位置検出回路9、ばらつき期間検出回路
11を備え、ピーク位置検出値のばらつき期間によって
移動平均回路4で設定される移動平均期間長を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シンボルタイミン
グ再生装置を用いて高速フーリエ変換(FFT)する際
のFFT窓位置を制御する直交周波数分割多重(OFD
M)受信機に関し、さらに詳細には、OFDMディジタ
ル変調信号の1シンボル期間中のガードインターバル期
間とそれに対応する有効シンボル期間の最後部との自己
相関値を移動平均し、その時間軸方向におけるピーク値
を求めることにより、FFTを演算する期間(FFT
窓)を確定するシンボルタイミング再生装置を用いるO
FDM受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にOFDM信号の1シンボル期間
は、図10に示すようにガードインターバル期間と有効
シンボル期間とから構成されている。ガードインターバ
ル期間は、マルチパス遅延波による干渉を防ぐために、
有効シンボル期間の後部の一部の信号(被複写信号)部
分が巡回的に複写されている。また、OFDM受信機
は、有効シンボル期間の信号をFFT処理することによ
りOFDM受信信号を復調する。
【0003】受信したOFDM受信信号からFFT窓位
置、すなわち、有効シンボル期間を確定する回路につい
て、図11を用いて説明する。図11は、例えば映像情
報メディア学会Technical ReportVo
l.21.No.44.Aug.1997に掲載された
「OFDM用タイミング再生方式の検討」に示されてい
るように、従来のOFDM通信方式の受信機における、
OFDM受信信号からFFT窓位置、すなわち、有効シ
ンボル期間を確定するシンボルタイミング再生装置の構
成ブロック図である。
【0004】図11のOFDM受信機1において、RS
は複素信号を含むOFDM形式の受信信号、2は受信信
号RSを1有効シンボル長だけ遅延させる遅延回路、3
は受信信号RSと1有効シンボル長だけ遅延させた受信
信号RSとから自己相関を算出する自己相関算出回路、
4は受信信号RSからガードインターバル長の移動平均
を算出して実数部と虚数部として出力する移動平均回
路、5は移動平均回路4の出力中の実数部と虚数部を個
別に絶対値またはべき乗計算してから足し合わせる和算
回路、RGは移動平均回路4から出力される実数部、J
Gは移動平均回路4から出力される虚数部、7は絶対値
もしくはべき乗を算出する算出回路、8は2個の算出回
路7の算出結果を加算する加算器、9は加算結果からピ
ーク位置を検出するピーク位置検出回路、10は検出さ
れたピーク位置から有効シンボル期間分のシンボルタイ
ミングとなる位相信号を発生させるタイミング信号発生
回路、18は有効シンボル期間分のシンボルタイミング
となる位相信号が入力され、その位相信号のタイミング
で受信信号RSに対して高速フーリエ変換(FFT)を
実施するFFT回路である。
【0005】次に、図11に示した従来のシンボルタイ
ミング再生回路における動作について説明する。受信さ
れた受信信号RSは、自己相関算出回路3に入力される
と共に遅延回路2にも入力され、1有効シンボル長分だ
け遅延された受信信号RSも自己相関算出回路3に入力
される。自己相関算出回路3では、図10のガードイン
ターバル期間に複写された信号と有効シンボル期間中の
最後部に位置する被複写信号とから自己相関値を計算し
て出力する。自己相関値は、移動平均回路4に入力さ
れ、移動平均回路4では、図12(a)に示したように
ガードインターバル期間長に相当する移動平均期間分だ
け移動平均値が計算されて和算回路5に入力される。
【0006】移動平均回路4から出力される移動平均値
の実数部5と虚数部6とは、和算回路5内の2個の算出
回路7に各々個別に入力される。各算出回路7では、入
力された実数部5または虚数部6から絶対値もしくはべ
き乗が計算されて出力される。各算出回路7のそれぞれ
の演算値は、加算器8に入力されて加算され、加算器8
から加算結果が出力される。加算器8の出力は、図12
(b)に示したようにシンボル毎に相関ピークを生じる
出力であるので、そのピーク位置がピーク位置検出回路
9によって求められる。このピーク位置によって、OF
DM受信機の後段における高速フーリエ変換(FFT)
回路にてFFT演算が行われる有効シンボル期間を確定
し、その期間を示す信号を出力する。確定された有効シ
ンボル期間を示す信号がタイミング信号発生回路10に
入力されると、タイミング信号発生回路10では、シン
ボルタイミングとなる位相信号を後段のFFT回路等に
出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成された従来のOFDM通信方式のシンボルタ
イミング再生装置を用いて、OFDM受信信号を高速フ
ーリエ変換(FFT)する際に用いるFFT窓位置を制
御するOFDM受信機では、以下のような問題点があっ
た。
【0008】従来のシンボルタイミング再生装置では、
ガードインターバル期間とそれに対応する有効シンボル
期間の最後部との相関に基づいてシンボルタイミングの
位相を求めているため、図13に示すように伝送路にマ
ルチパスが存在することから受信信号RSに遅延波が加
算された場合には、ガードインターバル期間の前部(影
響期間A)は1つ前のシンボルのマルチパス信号の影響
を受け、そのガードインターバル期間に対応する有効シ
ンボル期間部分の前部(影響期間B)は、同じシンボル
のマルチパス信号の影響を受けることになる。
【0009】受信信号RSにマルチパスを経由した遅延
波が含まれると、図14(a)に示したようにガードイ
ンターバル期間とそれに対応する有効シンボル期間最後
部の相関期間の前部の影響期間Aの相関が低くなり、加
算器8の出力は図13(a)のような山型にはならず、
図14(b)に示したように台形となって影響期間Bの
ピーク検出値が明確ではなくなる。つまり、遅延波の遅
延量分だけピーク位置がばらつくことになる。その結果
として、ピーク位置検出回路9で正しいシンボルタイミ
ングの位相が得られなくなるという問題が発生する。
【0010】さらに従来のシンボルタイミング再生装置
では、上記したピーク検出値のばらつきを平均等の手法
を用いて吸収することが考えられる。しかし、遅延波に
よるピーク検出値のばらつきは正しい位置より後方に分
布するため、平均することにより正しい位置より後方の
位置をピーク位置として誤検出してしまうので、やはり
正しいシンボルタイミングの位相が得られなかった。
【0011】本発明は上記した課題を解決するためにな
されたものであり、マルチパス遅延波が存在する場合に
おいても、シンボルタイミングの位相検出値のばらつき
を抑え、安定に動作するシンボルタイミング再生装置を
備えたOFDM受信機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1に記載した本発明のOFDM受信機で
は、直交周波数分割多重(OFDM)通信方式の1シン
ボル期間の受信信号を遅延させる遅延回路と、遅延回路
によって遅延された受信信号と遅延前の受信信号との間
の自己相関を算出する自己相関算出回路と、自己相関算
出回路の出力から、移動平均の期間長を可変制御しなが
ら移動平均値を算出して実数部および虚数部を各々出力
する移動平均回路と、移動平均回路から出力された実数
部出力および虚数部出力について、各々の絶対値同士の
和を算出するか、あるいは、各々のべき乗同士の和を算
出して出力する和算回路と、和算回路の出力がピークと
なる位置を検出するピーク位置検出回路と、検出された
ピークの位置により有効シンボル期間を判断してシンボ
ルタイミングとなる位相信号を出力するタイミング信号
発生回路とからなるシンボルタイミング再生装置を用い
て、OFDM受信信号を高速フーリエ変換(FFT)す
る際に用いるFFT窓位置を制御するOFDM受信機で
あって、シンボルタイミング再生装置は、ピーク位置検
出回路のピーク出力がばらつく期間を検出するばらつき
期間検出回路をさらに備え、移動平均回路は、ばらつき
期間検出回路により検出されたばらつき期間に基づい
て、移動平均回路の移動平均期間長を可変制御すること
を特徴とする。
【0013】また、請求項2に記載した本発明は、請求
項1記載のOFDM受信機において、シンボルタイミン
グ再生装置は、ばらつき期間検出回路により検出された
ばらつき期間が、予め定められた所定値未満であるか否
かを監視するばらつき期間監視回路を備え、移動平均回
路は、ばらつき期間監視回路により検出されたばらつき
期間が予め定められた所定値未満である場合には、移動
平均期間長を変化させないように制御することを特徴と
する。
【0014】また、請求項3に記載した本発明は、請求
項1記載のOFDM受信機において、シンボルタイミン
グ再生装置は、ばらつき期間検出回路により検出された
ばらつき期間が、予め定められた所定値以上であるか否
かを監視するばらつき期間監視回路を備え、移動平均回
路は、ばらつき期間監視回路により検出されたばらつき
期間が予め定められた所定値以上である場合には、移動
平均期間長を変化させないように制御することを特徴と
する。
【0015】また、請求項4に記載した本発明は、請求
項1記載のOFDM受信機において、シンボルタイミン
グ再生装置の自己相関算出回路は、相関期間を微小区間
に分割して自己相関値を出力し、ばらつき期間検出回路
によって得られたばらつき期間に基づいて、各微小区間
毎に自己相関値を重み付けするための重み付け係数を発
生させる重み付け係数発生回路と、各微小区間毎の自己
相関値に前記各重み付け係数を乗算して出力する重み付
け回路を備えたことを特徴とする。
【0016】また、請求項5に記載した本発明は、請求
項4記載のOFDM受信機において、シンボルタイミン
グ再生装置は、後段に配置される誤り訂正回路から算出
される誤り率が最小であるか否かを監視する誤り率監視
回路を備え、重み付け係数発生回路は、誤り訂正回路か
ら出力される誤り率が最小になるように、適応的に制御
して重み付け係数を発生させることを特徴とする。
【0017】また、請求項6に記載した本発明は、請求
項4記載のOFDM受信機において、シンボルタイミン
グ再生装置は、後段に配置されるビタビ複号回路から算
出される最小パスメトリック値が最小であるか否かを監
視するパスメトリック値監視回路を備え、重み付け係数
発生回路は、ビタビ復号回路から出力される最小パスメ
トリック値が最小になるように、適応的に制御して重み
付け係数を発生させることを特徴とする。
【0018】また、請求項7に記載した本発明は、請求
項1記載のOFDM受信機において、高速フーリエ変換
されたOFDM受信信号からフィルタ係数を可変制御し
て伝送路を推定する伝送路推定回路をさらに備えるOF
DM受信機であって、該伝送路推定回路は、ばらつき期
間検出回路により検出されたばらつき期間に基づいてフ
ィルタ係数を可変制御することを特徴とする。
【0019】また、請求項8に記載した本発明のOFD
M受信機は、直交周波数分割多重(OFDM)通信方式
の1シンボル期間の受信信号を遅延させる遅延回路と、
遅延回路によって遅延された受信信号と遅延前の受信信
号との間の自己相関を算出する自己相関算出回路と、自
己相関算出回路の出力から、移動平均の期間長を可変制
御しながら移動平均値を算出して実数部および虚数部を
各々出力する移動平均回路と、移動平均回路から出力さ
れた実数部出力および虚数部出力について、各々の絶対
値同士の和を算出するか、あるいは、各々のべき乗同士
の和を算出して出力する和算回路と、和算回路の出力が
ピークとなる位置を検出するピーク位置検出回路と、検
出されたピークの位置により有効シンボル期間を判断
し、OFDM受信信号の高速フーリエ変換(FFT)に
用いるFFT窓位置を制御するためのシンボルタイミン
グとなる位相信号を出力するタイミング信号発生回路と
からなるシンボルタイミング再生装置を用いて、OFD
M受信信号を高速フーリエ変換(FFT)する際に用い
るFFT窓位置を制御するOFDM受信機であって、シ
ンボルタイミング再生装置は、該シンボルタイミング再
生装置の後段に配置される誤り訂正回路から算出される
誤り率が最小であるか否かを監視する誤り率監視回路を
さらに備え、移動平均回路は、誤り率監視回路により検
出される誤り率が最小になるように、適応的に制御して
前記移動平均回路の移動平均期間長を可変制御すること
を特徴とする。
【0020】また、請求項9に記載した本発明のOFD
M受信機は、直交周波数分割多重(OFDM)通信方式
の1シンボル期間の受信信号を遅延させる遅延回路と、
遅延回路によって遅延された受信信号と遅延前の受信信
号との間の自己相関を算出する自己相関算出回路と、自
己相関算出回路の出力から、移動平均の期間長を可変制
御しながら移動平均値を算出して実数部および虚数部を
各々出力する移動平均回路と、移動平均回路から出力さ
れた実数部出力および虚数部出力について、各々の絶対
値同士の和を算出するか、あるいは、各々のべき乗同士
の和を算出して出力する和算回路と、和算回路の出力が
ピークとなる位置を検出するピーク位置検出回路と、検
出されたピークの位置により有効シンボル期間を判断
し、OFDM受信信号の高速フーリエ変換(FFT)に
用いるFFT窓位置を制御するためのシンボルタイミン
グとなる位相信号を出力するタイミング信号発生回路と
からなるシンボルタイミング再生装置を用いて、OFD
M受信信号を高速フーリエ変換(FFT)する際に用い
るFFT窓位置を制御するOFDM受信機であって、シ
ンボルタイミング再生装置は、該シンボルタイミング再
生装置の後段に配置されるビタビ複号回路から算出され
るパスメトリック値が最小であるか否かを監視するパス
メトリック値監視回路をさらに備え、移動平均回路は、
パスメトリック値監視回路により検出されるパスメトリ
ック値が最小になるように、適応的に制御して移動平均
回路の移動平均期間長を可変制御することを特徴とす
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
本発明を具体的に説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1であるOF
DM受信機に用いられるOFDM通信方式のシンボルタ
イミング再生装置を示すブロック図である。なお、図1
では図11に示すOFDM通信方式の従来のシンボルタ
イミング再生装置1と同一構成部分には同一符号を付し
て重複する説明を省略する。
【0022】図1のシンボルタイミング再生装置31が
図11に示した従来のシンボルタイミング再生装置1と
主に異なる点は、ピーク位置検出回路9の出力から、ピ
ーク位置のばらつく範囲を検出し、移動平均回路4に出
力するばらつき期間検出回路11が追加されている点
と、移動平均回路4では、ばらつき期間検出回路11の
検出したピーク位置がばらつく期間の範囲に基づいて移
動平均期間を制御する。
【0023】ばらつき期間検出回路11は、具体的に
は、例えば、図13あるいは図14(b)に示した影響
期間Bのようなピーク検出値のばらつく期間を検出し、
そのばらつく期間をマルチパスを経由した遅延波の遅延
量として出力する。また、図13および図14(a)、
(b)から容易に理解できるように、ピーク検出値のば
らつき(影響期間B)が遅延波の遅延量(影響期間A)
に相当するので、ピーク検出値のばらつく期間を検出す
るということは、すなわち、遅延波の遅延量を検出して
いることである。
【0024】以下、上述のように構成されたOFDM通
信方式のシンボルタイミング再生装置の動作を説明す
る。本実施の形態1のシンボルタイミング再生装置11
に最初に受信信号RSが入力されて、ピーク位置検出回
路9から検出されたピーク位置の信号が出力されるまで
の動作は、図11に示した従来のシンボルタイミング再
生装置1の場合と同様である。
【0025】最初の受信信号RSにマルチパスを経由し
た遅延波が含まれると、図14(b)に示すようにガー
ドインターバル期間とそれに対応する有効シンボル期間
最後部の相関期間の前部の相関が低くなって台形とな
る。その結果、ピーク検出値は遅延波の遅延量分だけ、
ばらつく。このピーク位置検出回路9から出力されるピ
ーク位置のばらつく期間は、ばらつき期間検出回路11
によって検出され、その期間が遅延波の遅延量として移
動平均回路4に出力される。すると、移動平均回路4
は、図2(a)に示したように、図14(a)に示した
移動平均期間(ガードインターバル長)からこの遅延量
(影響期間B=影響期間A)を減算した値を新たな移動
平均期間長として設定する。この新たな移動平均期間を
用いることにより、加算器8の出力は、図2(b)に示
すように山型となり、ピーク位置が図12に示した遅延
波の無い場合と同様な正しい位置に現れるようになる。
【0026】次に、ばらつき期間検出回路11により検
出されたばらつき期間、すなわち、検出された遅延波の
遅延量に誤差がある場合については、最初のピークのば
らつきが検出された後のピーク位置検出回路9から検出
されたピーク位置の信号により、再びばらつき期間検出
回路11により新たなばらつきが検出され、先に検出さ
れた遅延波の遅延量に加算される。従って、誤差が最小
値に収束されることになる。また、遅延波の遅延量が変
化した場合も、同様にして誤差が最小値に収束される。
【0027】このようにして得られたピーク位置によっ
てFFT演算を行うべき有効シンボル期間を確定し、タ
イミング信号発生回路10によってシンボルタイミング
となる位相信号を後段のFFT演算回路18等に出力す
る。
【0028】以上説明したように、実施の形態1に係る
OFDM通信方式のシンボルタイミング再生装置31
は、ピーク検出値のばらつき期間を検出し、その範囲を
遅延波の遅延量として出力するばらつき期間検出回路1
1を備え、移動平均回路4が、ばらつき期間検出回路1
1が検出したばらつき期間すなわち遅延波の遅延量をガ
ードインターバル長から減算した値を新たな移動平均期
間長とするように構成したので、遅延波によってガード
インターバル部とそれに対応する有効シンボル期間最後
部との相関が低くなることによって自己相関ピーク位置
の検出値がばらつくことを抑え、シンボルタイミング位
相検出の精度を向上させ、安定に動作させることができ
る。したがって、マルチパス遅延波が存在する伝送路に
おいても、シンボルタイミング位相をばらつくことなく
検出でき、安定に動作するOFDM通信方式のシンボル
タイミング再生装置を得ることができる。
【0029】実施の形態2.図3は本発明の実施の形態
2であるOFDM受信機に用いられるOFDM通信方式
のシンボルタイミング再生装置を示すブロック図であ
る。
【0030】実施の形態2のシンボルタイミング再生装
置では、ピーク位置検出回路にて検出されたピーク位置
の値のばらつきが予め定められた所定値未満である場
合、すなわち、遅延波の遅延量が予め定められた所定値
未満である場合に、移動平均回路で移動平均期間長から
それ以上は減算しないようにして、移動平均期間を変化
させないように制御する。なお、予め定められた所定値
とは、ピーク値がばらついていると判断するために、理
論計算、シミュレーション、あるいは、実験等により求
められたピークのばらつく期間の範囲のしきい値であ
る。
【0031】図3のシンボルタイミング再生装置32が
図1に示した実施の形態1のシンボルタイミング再生装
置31と主に異なる点は、ピーク位置のばらつく範囲を
検出するばらつき期間検出回路11の後段に、ばらつき
期間検出回路11から出力されるばらつき期間の大きさ
を監視し、ばらつき期間が予め定められた所定値未満に
収まっている間は、移動平均回路4に何も出力しないよ
うにし、ばらつき期間が予め定められた所定値以上にな
った場合に、移動平均回路4に出力する範囲監視回路1
2が追加されている点である。他の構成は実施の形態1
の構成と同様である。このことにより、本実施の形態2
では、ばらつき期間検出回路11の検出したピーク位置
の値のばらつく期間の範囲と、そのピークの値のばらつ
く期間が所定値以上であることに基づいて移動平均期間
を制御できる。
【0032】以下、本実施の形態2のOFDM通信方式
のシンボルタイミング再生装置32の動作を説明する。
ばらつき期間検出回路11によってばらつき期間を検出
するまでの動作は、上記した実施の形態1の説明と同様
である。ばらつき期間監視回路12は、ばらつき期間検
出回路11の出力であるばらつき期間が、予め定められ
た所定値未満に収まっている場合は、移動平均回路4に
何も出力しないようにする。これは、例えば、ばらつき
期間が図14(b)の影響期間Bとして示したように明
確ではなく小さい場合に、遅延波の影響によるものなの
か、単なるノイズの影響によるものなのか判別がつかな
い。しかし、ばらつき期間監視回路12を設けることに
より、ピーク位置検出回路9の出力である相関ピーク位
置のばらつき期間が所定値以上の場合のみ、移動平均期
間を制御できるようになり、単なるノイズによるピーク
位置の小さなばらつきを遅延波と誤って判定するために
発生する誤検出を防ぐ。
【0033】また、ばらつき期間検出回路11の出力で
あるばらつき期間が、所定値以上である場合は、それを
遅延波の遅延量として移動平均回路4に出力する。以下
の動作は実施の形態1と同様である。
【0034】以上説明したように、実施の形態2に係る
OFDM通信方式のシンボルタイミング再生装置32
は、ばらつき期間監視回路12によって、ばらつき期間
検出回路11の出力であるばらつき期間が、予め定めら
れた所定値未満に収まっている場合は、移動平均回路4
に何も出力しないように構成したので、遅延波の影響に
よりガードインターバル部とそれに対応する有効シンボ
ル期間最後部との相関が低くなる場合に、自己相関ピー
ク位置の検出値のばらつきを抑えると共に、ノイズによ
る誤検出を防ぐことができる。従って、第1の実施の形
態よりもさらにシンボルタイミング位相検出の精度を向
上させることができ、安定に動作させることができる。
【0035】実施の形態3.本発明の実施の形態3であ
るOFDM受信機に用いられるOFDM通信方式のシン
ボルタイミング再生装置を示すブロック図は、実施の形
態2と同じく図3である。従って、シンボルタイミング
再生装置は図3の符号32となる。
【0036】実施の形態3では、実施の形態2とは逆
に、ピーク位置検出回路9にて検出されたピーク位置の
値のばらつきが予め定められた所定値以上である場合、
すなわち、遅延波の遅延量が予め定められた所定値以上
である場合に、移動平均回路4で移動平均期間長からそ
れ以上は減算しないようにして、移動平均期間を変化さ
せないように制御する。
【0037】実施の形態3のシンボルタイミング再生装
置が実施の形態2のシンボルタイミング再生装置と主に
異なる点は、ピーク位置のばらつく範囲を検出するばら
つき期間検出回路の後段に追加されたばらつき範囲監視
回路が、ピーク位置の値のばらつく期間の範囲を所定値
以上である場合に出力を止めて、移動平均回路に移動平
均期間を変化させないように制御させる点である。他の
構成は、実施の形態2の構成と同様である。
【0038】図3において、12はばらつき期間検出回
路11から出力されるばらつき期間の大きさを監視し、
ばらつき期間が予め定められた所定値以上になった場合
には、出力を中止することにより移動平均回路4に移動
平均期間を変化させないようにするばらつき期間監視回
路である。
【0039】以下、本実施の形態におけるOFDM通信
方式のシンボルタイミング再生装置32の動作を説明す
る。ばらつき期間検出回路11によってばらつき期間を
検出するまでの動作は実施の形態1と同様である。ばら
つき期間監視回路12は、ばらつき期間検出回路11の
出力であるばらつき期間が、予め定められた所定値以上
になった場合は、移動平均回路4に何も出力しないよう
にする。これは、例えば、ばらつき期間が図14(b)
の影響期間Bとして示したように移動平均期間に比べて
比較的小さいばあいではなく、移動平均期間(=ガード
インターバル長)に近い大きさの場合に、移動平均期間
が非常に短くなり、正しくピーク位置を検出できない場
合が発生する。しかし、本実施の形態2のばらつき期間
監視回路12を設けることにより、ピーク位置検出回路
9の出力である相関ピーク位置のばらつき期間が所定値
未満の場合のみ、移動平均期間を制御できるようにな
り、ピーク位置の大きなばらつきによる誤検出を防ぐ。
【0040】また、ばらつき期間検出回路11の出力で
あるばらつき期間が、所定値未満である場合は、それを
遅延波の遅延量として移動平均回路4に出力する。以下
の動作は実施の形態1と同様である。
【0041】以上説明したように、実施の形態3に係る
OFDM通信方式のシンボルタイミング再生装置は、ば
らつき期間監視回路12によって、ばらつき期間検出回
路11の出力であるばらつき期間が、予め定められた所
定値以上である場合は、移動平均回路4に何も出力しな
いように構成したので、遅延波の影響によりガードイン
ターバル部とそれに対応する有効シンボル期間最後部と
の相関が低くなる場合に、自己相関ピーク位置の検出値
のばらつきを抑えると共に、ピーク位置検出回路9の出
力である相関ピーク位置のばらつき期間がガードインタ
ーバル長に近づいた場合に、移動平均期間が非常に短く
なることによって発生する誤検出を防ぐことができる。
従って、第1の実施の形態よりもさらにシンボルタイミ
ング位相検出の精度を向上させることができ、安定に動
作させることができる。
【0042】実施の形態4.図4は本発明の実施の形態
4であるOFDM受信機に用いられるOFDM通信方式
のシンボルタイミング再生装置を示すブロック図であ
る。
【0043】図4のシンボルタイミング再生装置33が
図1に示した実施の形態1のシンボルタイミング再生装
置31と主に異なる点は、OFDM方式の受信信号RS
と遅延回路2で遅延された受信信号RSとから自己相関
算出回路3により算出されて出力される自己相関値の相
関期間が微小区間に分割されて出力される点と、ばらつ
き期間検出回路11の検出出力が入力されて、各微小区
間の自己相関値に対する重み付け係数を発生させる重み
付け係数発生回路14が追加されている点と、重み付け
係数に基づいて各微小区間の自己相関値に重み付けを実
施する重み付け回路13が追加されている点である。こ
れにより、ばらつき期間検出回路11から出力されたば
らつき期間に対応する各微小区間の自己相関値に重み付
けが実施される。
【0044】図4において、重み付け係数発生回路14
は、ばらつき期間検出回路11の出力であるばらつき期
間、すなわち遅延波の遅延量によって、相関期間の各微
小区間に対する重み付け係数を発生する、また、副搬送
波再生回路20は、受信信号RSにおけるガードインタ
ーバル部とそれに対応する有効シンボル期間最後部との
自己相関値から副搬送波を再生する。他の構成は、実施
の形態1の構成と同様である。
【0045】以下、本実施の形態のOFDM通信方式の
シンボルタイミング再生装置33の動作を説明する。ば
らつき期間検出回路11によってばらつき期間を検出す
るまでの動作は実施の形態1と同様である。ただし初期
動作においては重み付け回路13による重み付けは行わ
れない。次に、重み付け係数発生回路14は、ばらつき
期間検出回路11の出力であるばらつき期間、すなわ
ち、遅延波の遅延量により、受信信号RSのガードイン
ターバル部とそれに対応する有効シンボル期間最後部と
の相関期間を微小区間に分割した各微小区間に対する重
み付け係数を発生する。これは、例えば、図2(a)に
示したように遅延波の遅延量に相当する相関期間前部
(影響期間A)は遅延波の影響によって相関値が低くな
っていることから、その影響期間Aでは重み係数を小さ
くする。逆に遅延波の影響を受けていない相関期間後部
(図2(a)の移動平均期間)は、重み係数を大きくす
る。
【0046】重み付け係数発生回路14で上記のように
して決定された重み係数が重み付け回路13に入力さ
れ、重み係数が重み付け回路13では、自己相関算出回
路3から入力する各微小区間の相関値に対して、それぞ
れ対応する重み付け係数を用いて重み付けを実施する。
この後のシンボルタイミング再生に関する動作は、実施
の形態1と同様である。
【0047】一方、重み付け回路13によって重み付け
された相関値は、副搬送波再生回路20にも送出され、
副搬送波再生回路20では、その相関値を用いて副搬送
波の位相誤差を検出し、副搬送波を再生する。
【0048】以上説明したように、実施の形態4に係る
OFDM通信方式のシンボルタイミング再生装置33
は、ばらつき期間検出回路11によって、相関ピーク位
置のばらつき期間、すなわち遅延波の遅延量を検出する
と共に、そのばらつき期間を用いて、重み付け係数発生
回路14は、ガードインターバル部とそれに対応する有
効シンボル期間最後部との相関期間を微小区間に分割し
た各微小区間に対する重み付け係数を発生し、さらに、
その重み付け係数を用いて、重み付け回路13によって
それぞれ対応する各微小区間の相関値に重み付けをする
ように構成したので、遅延波によってガードインターバ
ル部とそれに対応する有効シンボル期間最後部との相関
が低くなることによる自己相関ピーク位置の検出値のば
らつきを抑えることができることに加えて、さらに副搬
送波再生回路が検出する副搬送波位相誤差の検出精度の
劣化も抑えることができる。従って、第1の実施の形態
によるシンボルタイミング位相検出の精度の向上に加
え、副搬送波再生回路も安定に動作させることができ
る。
【0049】実施の形態5.図5は本発明の実施の形態
5であるOFDM受信機に用いられるOFDM通信方式
のシンボルタイミング再生装置を示すブロック図であ
る。
【0050】図5のシンボルタイミング再生装置34が
図4に示した実施の形態4のシンボルタイミング再生装
置33と主に異なる点は、重み付け係数発生回路14で
各微小区間毎の自己相関値に重み付けをする重み付け係
数を発生させる際に、その重み付け係数を後段に位置す
る誤り訂正回路によって求められる誤り率が最小になる
ように適応的に変化させる点である。
【0051】図5において、15は、FFT回路18の
後段に位置する誤り訂正回路から出力される誤り率ER
を監視し、その誤り率ERの値により重み付け係数発生
回路14を制御する監視回路である。他の構成は実施の
形態4と同様である。
【0052】以下、本実施の形態のOFDM通信方式の
シンボルタイミング再生装置34の動作を説明する。ば
らつき期間検出回路11によってばらつき期間を検出す
るまでの動作は実施の形態4と同様である。ただし初期
動作においては重み付け回路13による重み付けは行わ
れない。重み付け係数発生回路14は、ばらつき期間検
出回路11の出力であるばらつき期間、すなわち遅延波
の遅延量により、ガードインターバル部とそれに対応す
る有効シンボル期間最後部との相関期間を微小区間に分
割した各微小区間に対して異なる重み付けを行う微小区
間を決定する。また、各微小区間に対する重み付け係数
は、監視回路15により監視される誤り率ERが最小に
なるように設定される。
【0053】このようにして重み付け係数発生回路14
で発生された重み係数を用いて、重み付け回路13によ
って、それぞれ対応する各微小区間毎の自己相関値に重
み付けが実施される。この後のシンボルタイミング再生
に関する動作は、実施の形態4と同様である。一方、副
搬送波再生回路20は、重み付け回路13によって重み
付けされた相関値によって副搬送波の位相誤差を検出
し、副搬送波を再生する。
【0054】以上説明したように、実施の形態5に係る
OFDM通信方式のシンボルタイミング再生装置34
は、ばらつき期間検出回路11によって、相関ピーク位
置のばらつき期間、すなわち遅延波の遅延量を検出する
と共に、それによって重み付け係数発生回路14は、ガ
ードインターバル部とそれに対応する有効シンボル期間
最後部との相関期間を微小区間に分割した各微小区間に
対して異なる重み付けを行う微小区間を決定し、その際
に、監視回路15によって誤り率ERが最小になるよう
に重み付け係数が設定され、重み付け回路13によっ
て、設定された重み付け係数を用いてそれぞれ対応する
各微小区間の相関値に重み付けをするように構成したの
で、遅延波によってガードインターバル部とそれに対応
する有効シンボル期間最後部との相関が低くなることに
よる自己相関ピーク位置の検出値のばらつきを抑えるこ
とができるだけでなく、さらに副搬送波再生回路20が
検出する副搬送波位相誤差の検出精度の劣化も抑えるこ
とができる。従って、第1の実施の形態によるシンボル
タイミング位相検出の精度を向上させることができるこ
とに加え、副搬送波再生回路も安定に動作させることが
できる。
【0055】実施の形態6.図6は本発明の実施の形態
6であるOFDM受信機に用いられるOFDM通信方式
のシンボルタイミング再生装置を示すブロック図であ
る。
【0056】図6のシンボルタイミング再生装置35が
図5に示した実施の形態5のシンボルタイミング再生装
置34と主に異なる点は、重み付け係数発生回路14で
各微小区間毎の自己相関値に重み付けをする重み付け係
数を発生させる際に、その重み付け係数を後段に位置す
るビタビ復号回路によって求められる最小パスメトリッ
ク値が最小になるように適応的に変化させる点である。
【0057】図6において、16は、FFT回路18の
後段に位置するビタビ復号回路から出力される最小パス
メトリック値MPを監視し、その最小パスメトリック値
MPの値により重み付け係数発生回路14を制御する監
視回路である。他の構成は実施の形態5と同様である。
以下、本実施の形態のOFDM通信方式のシンボルタイ
ミング再生装置35の動作を説明する。
【0058】ばらつき期間検出回路11によってばらつ
き期間を検出するまでの動作は実施の形態5と同様であ
る。ただし初期動作においては重み付け回路13による
重み付けは行われない。重み付け係数発生回路14は、
ばらつき期間検出回路11の出力であるばらつき期間、
すなわち遅延波の遅延量により、ガードインターバル部
とそれに対応する有効シンボル期間最後部との相関期間
を微小区間に分割した各微小区間に対して異なる重み付
けを行う微小区間を決定する。また、各微小区間に対す
る重み付け係数は、監視回路16により監視される最小
パスメトリック値MPが最小になるように設定される。
【0059】このようにして重み付け係数発生回路14
で発生された重み係数を用いて、重み付け回路13によ
って、それぞれ対応する各微小区間毎の自己相関値に重
み付けが実施される。この後のシンボルタイミング再生
に関する動作は、実施の形態5と同様である。一方、副
搬送波再生回路20は、重み付け回路13によって重み
付けされた相関値によって副搬送波の位相誤差を検出
し、副搬送波を再生する。
【0060】以上説明したように、実施の形態6に係る
OFDM通信方式のシンボルタイミング再生装置35
は、ばらつき期間検出回路11によって、相関ピーク位
置のばらつき期間、すなわち遅延波の遅延量を検出する
と共に、それによって重み付け係数発生回路14は、ガ
ードインターバル部とそれに対応する有効シンボル期間
最後部との相関期間を微小区間に分割した各微小区間に
対して異なる重み付けを行う微小区間を決定し、その際
に、監視回路16によって最小パスメトリック値MPが
最小になるように重み付け係数が設定され、重み付け回
路13によってそれぞれ対応する各微小区間の相関値に
重み付けをするように構成したので、遅延波によってガ
ードインターバル部とそれに対応する有効シンボル期間
最後部との相関が低くなることによる自己相関ピーク位
置の検出値のばらつきを抑えることができるだけでな
く、さらに副搬送波再生回路20が検出する副搬送波位
相誤差の検出精度の劣化も抑えることができる。従っ
て、第1の実施の形態によるシンボルタイミング位相検
出の精度を向上させることができることに加え、副搬送
波再生回路も安定に動作させることができる。
【0061】実施の形態7.図7は本発明の実施の形態
7であるOFDM受信機に用いられるOFDM通信方式
のシンボルタイミング再生装置を示すブロック図であ
る。
【0062】図7のシンボルタイミング再生装置36が
図1に示した実施の形態1のシンボルタイミング再生装
置31と主に異なる点は、ばらつき期間検出回路11に
より、相関ピーク位置のばらつき期間を遅延波の遅延量
として用い、FFT回路18の後段に位置する伝送路推
定回路19のフィルタ係数を制御する点である。
【0063】図7において、19は、FFT回路18に
より変換された受信信号RS中の伝送路歪みをパイロッ
トキャリアによって推定し、受信信号RSを等化する伝
送路推定回路である。他の構成は、実施の形態1の構成
と同様である。
【0064】ここで伝送路推定回路19についてさらに
説明する。伝送路推定回路19は、まばらに存在するパ
イロット信号を内挿フィルタに通すことによりデータ信
号に対する補正係数を計算している。受信信号RSに遅
延波が含まれる場合、受信信号RSは遅延波によって歪
んでしまうが、その場合には遅延波の遅延量が大きいほ
ど、この歪みには高周波成分が含まれる。このため遅延
波の遅延量が大きくなるほど、前記内挿フィルタは高域
まで通すフィルタとする必要があり、逆に遅延波の遅延
量が小さい場合には、必要の無い高域成分を除去するた
めに前記内挿フィルタは低域通過フィルタとするのが望
ましい。本実施の形態7では、上記した遅延波の遅延量
が大きいか小さいかを判断するために、ばらつき期間検
出回路11から出力される相関ピーク位置のばらつき期
間を遅延波の遅延量として用いるようにしたものであ
る。
【0065】以下、本実施の形態のOFDM通信方式の
シンボルタイミング再生装置の動作を説明する。シンボ
ルタイミング再生の動作は実施の形態1と同様である。
伝送路推定回路19は、ばらつき期間検出回路11によ
って検出されたばらつき期間、すなわち遅延波の遅延量
によって、内挿フィルタの係数を更新する。より具体的
には、遅延量が大きい場合は、内挿フィルタが高域通過
フィルタとなるようにし、逆に遅延量が小さい場合は、
内挿フィルタが低域通過フィルタとなるように内挿フィ
ルタを設定する。
【0066】以上説明したように、実施の形態7に係る
OFDM通信方式のシンボルタイミング再生装置は、ば
らつき期間検出回路11によって、相関ピーク位置のば
らつき期間、すなわち遅延波の遅延量を検出するだけで
なく、それによって伝送路推定回路19に含まれる内挿
フィルタの係数を設定するように構成したので、遅延波
によってガードインターバル部とそれに対応する有効シ
ンボル期間最後部との相関が低くなることによる自己相
関ピーク位置の検出値のばらつきを抑えることができる
ことに加え、さらに伝送路推定回路19の精度を向上さ
せることができる。従って、第1の実施の形態によるシ
ンボルタイミング位相検出の精度の向上に加え、伝送路
推定回路も安定に動作させることができる。
【0067】実施の形態8.図8は本発明の実施の形態
8であるOFDM受信機に用いられるOFDM通信方式
のシンボルタイミング再生装置を示すブロック図であ
る。
【0068】図8のシンボルタイミング再生装置37が
図1に示した実施の形態1のシンボルタイミング再生装
置31と主に異なる点は、移動平均回路4の移動平均期
間を制御するために、FFT回路18の後段に位置する
誤り訂正回路によって求められる誤り率ERが最小にな
るよう適応制御する点である。
【0069】図8において、15は、FFT回路18の
後段に位置する誤り訂正回路から出力される誤り率ER
を監視し、その誤り率ERの値により移動平均回路4を
制御する監視回路である。他の構成は実施の形態1と同
様である。
【0070】以下、本実施の形態のOFDM通信方式の
シンボルタイミング再生装置37の動作を説明する。ピ
ーク位置検出回路9までの動作は実施の形態1と同様で
ある。移動平均回路4は、監視回路15によって、後段
に位置する誤り訂正回路によって求められる誤り率ER
が最小となるように移動平均期間長を適応制御される。
【0071】初期動作状態においては、移動平均回路4
により制御される移動平均期間の長さは、ガードインタ
ーバル長であるが、監視回路15により監視されながら
出力される誤り率ERを用いて、徐々に移動平均期間長
を短くしてゆき、誤り率が最小となる移動平均期間長に
設定する。ピーク位置検出回路9は、上記のようにして
得られたピーク位置によってFFT演算を行うべき有効
シンボル期間を確定してタイミング信号発生回路10に
出力し、タイミング信号発生回路10は、その確定され
た有効シンボル期間に基づいてシンボルタイミング位相
信号を後段のFFT演算回路等に出力する。
【0072】以上説明したように、実施の形態8に係る
OFDM通信方式のシンボルタイミング再生装置37
は、後段に位置する誤り訂正回路によって求められる誤
り率ERが最小になるように監視回路15によって、移
動平均回路4で設定される移動平均期間長を適応制御す
るように構成したので、実施の形態1〜7で用いていた
相関ピーク位置検出値のばらつきを検出するばらつき期
間検出回路11を使用する必要が無くなる。また、ばら
つき期間検出回路11に比べて監視回路15は比較的構
成が容易である。これから、本実施の形態8では、比較
的容易な回路構成で、遅延波によってガードインターバ
ル部とそれに対応する有効シンボル期間最後部との相関
が低くなることによる自己相関ピーク位置の検出値のば
らつきを抑えることができ、シンボルタイミング位相検
出の精度を向上させ、安定に動作させることができる。
【0073】実施の形態9.図9は本発明の実施の形態
9であるOFDM受信機に用いられるOFDM通信方式
のシンボルタイミング再生装置を示すブロック図であ
る。
【0074】図9のシンボルタイミング再生装置38が
図1に示した実施の形態1のシンボルタイミング再生装
置31と主に異なる点は、移動平均回路4の移動平均期
間を制御するために、FFT回路18の後段に位置する
ビタビ復号回路によって求められる最小パスメトリック
値MPが最小になるよう適応制御する点である。
【0075】図9において、16は、FFT回路18の
後段に位置するビタビ復号回路から出力される最小パス
メトリック値MPを監視し、その最小パスメトリック値
MPの値により移動平均回路4を制御する監視回路であ
る。他の構成は実施の形態8と同様である。
【0076】以下、本実施の形態のOFDM通信方式の
シンボルタイミング再生装置の動作を説明する。ピーク
位置検出回路9までの動作は実施の形態1と同様であ
る。移動平均回路4は、監視回路16によって、後段に
位置するビタビ回路によって求められる最小パスメトリ
ック値MPが最小となるように移動平均期間長を適応制
御される。
【0077】初期動作状態においては、移動平均回路4
により制御される移動平均期間の長さは、ガードインタ
ーバル長であるが、監視回路16により監視されながら
出力される最小パスメトリック値MPを用いて、徐々に
移動平均期間長を短くしてゆき、誤り率が最小となる移
動平均期間長に設定する。ピーク位置検出回路9は、上
記のようにして得られたピーク位置によってFFT演算
を行うべき有効シンボル期間を確定してタイミング信号
発生回路10に出力し、タイミング信号発生回路10
は、その確定された有効シンボル期間に基づいてシンボ
ルタイミング位相信号を後段のFFT演算回路等に出力
する。
【0078】以上説明したように、実施の形態9に係る
OFDM通信方式のシンボルタイミング再生装置38
は、後段に位置するビタビ復号回路によって求められる
最小パスメトリック値MPが最小になるように監視回路
16によって、移動平均回路4で設定される移動平均期
間長を適応制御するように構成したので、実施の形態1
〜7で用いていた相関ピーク位置検出値のばらつきを検
出するばらつき期間検出回路11を使用する必要が無く
なる。また、ばらつき期間検出回路11に比べて監視回
路16は比較的構成が容易である。これから、本実施の
形態9では、比較的容易な回路構成で、遅延波によって
ガードインターバル部とそれに対応する有効シンボル期
間最後部との相関が低くなることによる自己相関ピーク
位置の検出値のばらつきを抑えることができ、シンボル
タイミング位相検出の精度を向上させ、安定に動作させ
ることができる。
【0079】なお、上記した各実施の形態では、OFD
M通信方式のシンボルタイミング再生装置を受信機に適
用したものとして示したが、ディジタルテレビジョン受
信機等の復調部の一部回路に組み込まれてもよいことは
勿論である。
【0080】また、上記した各実施形態のOFDM通信
方式のシンボルタイミング再生装置を構成する各種回路
の種類、接続状態、シンボルタイミング再生装置に接続
される主信号部の種類、制御方法などは前述した実施の
形態に限られるものではない。
【0081】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、OFDM受信
機に用いられるシンボルタイミング再生装置において、
ガードインターバル部とそれに対応する有効シンボル期
間最後部との自己相関ピーク位置検出値のばらつき期間
によって、ガードインターバル長の移動平均回路の移動
平均期間長を制御する手段を備えて構成したので、遅延
波によってガードインターバル部とそれに対応する有効
シンボル期間最後部との相関が低くなることによる自己
相関ピーク位置の検出値のばらつきを抑えることがで
き、シンボルタイミング位相検出の精度を向上させ、安
定に動作させることができるという効果を奏する。
【0082】請求項2の発明によれば、OFDM受信機
に用いられるシンボルタイミング再生装置において、ガ
ードインターバル部とそれに対応する有効シンボル期間
最後部との自己相関ピーク位置検出値のばらつき期間が
予め定められた所定値未満であれば、ガードインターバ
ル長の移動平均回路の移動平均期間長を変化させない手
段を備えて構成したので、ノイズによる自己相関ピーク
位置の検出値のばらつきを抑えることができることに加
え、シンボルタイミング位相検出の精度を向上させ、安
定に動作させることができるという効果を奏する。
【0083】請求項3の発明によれば、OFDM受信機
に用いられるシンボルタイミング再生装置において、ガ
ードインターバル部とそれに対応する有効シンボル期間
最後部との自己相関ピーク位置検出値のばらつき期間が
予め定められた所定値以上であれば、ガードインターバ
ル長の移動平均回路の移動平均期間長をそれ以上変化さ
せない手段を備えて構成したので、遅延波の遅延量がガ
ードインターバル長に近づくことによる自己相関ピーク
位置の検出値のばらつきを抑えることができることに加
え、シンボルタイミング位相検出の精度を向上させ、安
定に動作させることができるという効果を奏する。
【0084】請求項4の発明によれば、OFDM受信機
に用いられるシンボルタイミング再生装置において、ガ
ードインターバル部とそれに対応する有効シンボル期間
最後部との相関期間を微小区間に分割し、自己相関ピー
ク位置検出値のばらつき期間によって、各微小区間の自
己相関値を重み付けする手段を備えて構成したので、シ
ンボルタイミング位相検出の精度を向上させることがで
きることに加え、マルチパス遅延波によって相関が弱く
なった相関区間の影響を抑え、副搬送波位相誤差検出精
度の劣化を防ぎ、副搬送波再生回路も安定に動作させる
ことができるという効果を奏する。
【0085】請求項5の発明によれば、OFDM受信機
に用いられるシンボルタイミング再生装置において、ガ
ードインターバル部とそれに対応する有効シンボル期間
最後部との相関期間を微小区間に分割し、自己相関ピー
ク位置検出値のばらつき期間によって、各微小区間に対
して異なる重み付けを行う微小区間を決定し、重み付け
係数を後段に位置する誤り訂正回路によって算出される
誤り率が最小になるように適応的に制御する手段を備え
て構成したので、シンボルタイミング位相検出の精度を
向上させることができることに加え、マルチパス遅延波
によって相関が弱くなった相関区間の影響を抑え、副搬
送波位相誤差検出精度の劣化を防ぎ、副搬送波再生回路
も安定に動作させることができるという効果を奏する。
【0086】請求項6の発明によれば、OFDM受信機
に用いられるシンボルタイミング再生装置において、ガ
ードインターバル部とそれに対応する有効シンボル期間
最後部との相関期間を微小区間に分割し、自己相関ピー
ク位置検出値のばらつき期間によって、各微小区間に対
して異なる重み付けを行う微小区間を決定し、重み付け
係数を後段に位置するビタビ回路によって算出される最
小パスメトリック値が最小になるように適応的に制御す
る手段を備えて構成したので、シンボルタイミング位相
検出の精度を向上させることができることに加え、マル
チパス遅延波によって相関が弱くなった相関区間の影響
を抑え、副搬送波位相誤差検出精度の劣化を防ぎ、副搬
送波再生回路も安定に動作させることができるという効
果を奏する。
【0087】請求項7の発明によれば、OFDM受信機
に用いられるシンボルタイミング再生装置において、ガ
ードインターバル部とそれに対応する有効シンボル期間
最後部との自己相関ピーク位置検出値のばらつき期間に
よって得られたばらつき期間によって、後段に位置する
伝送路推定回路のフィルタ係数を制御する手段を備えて
構成したので、シンボルタイミング位相検出の精度を向
上させることができることに加え、伝送路推定回路の精
度を向上させ、伝送路推定回路も安定に動作させること
ができるという効果を奏する。
【0088】請求項8の発明によれば、OFDM受信機
に用いられるシンボルタイミング再生装置において、誤
り率が最小になるようにガードインターバル長移動平均
回路の移動平均期間長を適応制御するように構成したの
で、相関ピーク位置検出値のばらつき期間検出回路を使
用することなく、比較的容易な回路構成で、遅延波によ
ってガードインターバル部とそれに対応する有効シンボ
ル期間最後部との相関が低くなることによる自己相関ピ
ーク位置の検出値のばらつきを抑えることができ、シン
ボルタイミング位相検出の精度を向上させ、安定に動作
させることができる。
【0089】請求項9の発明によれば、OFDM受信機
に用いられるシンボルタイミング再生装置において、最
小パスメトリック値が最小になるようにガードインター
バル長移動平均回路の移動平均期間長を適応制御するよ
うに構成したので、相関ピーク位置検出値のばらつき期
間検出回路を使用することなく、比較的容易な回路構成
で、遅延波によってガードインターバル部とそれに対応
する有効シンボル期間最後部との相関が低くなることに
よる自己相関ピーク位置の検出値のばらつきを抑えるこ
とができ、シンボルタイミング位相検出の精度を向上さ
せ、安定に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1であるOFDM通信方
式のシンボルタイミング再生装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】 実施の形態1のシンボルタイミング再生装置
でマルチパス信号がある場合の加算器の出力である自己
相関ピークの現れる様子を示したタイミングチャートで
ある。
【図3】 本発明の実施の形態2であるOFDM通信方
式のシンボルタイミング再生装置、および実施の形態3
であるOFDM通信方式のシンボルタイミング再生装置
の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態4であるOFDM通信方
式のシンボルタイミング再生装置の構成を示すブロック
図である。
【図5】 本発明の実施の形態5であるOFDM通信方
式のシンボルタイミング再生装置の構成を示すブロック
図である。
【図6】 本発明の実施の形態6であるOFDM通信方
式のシンボルタイミング再生装置の構成を示すブロック
図である。
【図7】 本発明の実施の形態7であるOFDM通信方
式のシンボルタイミング再生装置の構成を示すブロック
図である。
【図8】 本発明の実施の形態8であるOFDM通信方
式のシンボルタイミング再生装置の構成を示すブロック
図である。
【図9】 本発明の実施の形態9であるOFDM通信方
式のシンボルタイミング再生装置の構成を示すブロック
図である。
【図10】 1シンボル期間のOFDM通信方式の受信
信号中のガードインターバル期間と有効シンボル期間を
示す図である。
【図11】 従来のOFDM通信方式のシンボルタイミ
ング再生装置の構成を示すブロック図である。
【図12】 加算器の出力である自己相関ピークの現れ
る様子を示したタイミングチャートである。
【図13】 1シンボル期間のOFDM通信方式の受信
信号と遅延信号であるマルチパス信号との関係を示す図
である。
【図14】 従来のシンボルタイミング再生装置でマル
チパス信号がある場合の加算器の出力である自己相関ピ
ークの現れる様子を示したタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 シンボルタイミング再生装置、 2 遅延回路、
3 自己相関算出回路、 4 移動平均回路、 5 和
算回路、 7 絶対値又はべき乗算出回路、8 加算
器、 9 ピーク位置検出回路、 10 タイミング信
号発生回路、11 ばらつき期間検出回路、 12 ば
らつき期間監視回路、 13 重み付け回路、 14
重み付け係数発生回路、 15、16 監視回路、 1
8 FFT回路、 19 伝送路推定回路、 20 副
搬送波再生回路、 RS 受信信号、 RG 実数部、
JG 虚数部、 ER 誤り率、 MP 最小パスメ
トリック値。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J065 AB03 AC02 AE06 AF02 AG05 AH02 AH12 AH16 5K014 AA01 BA11 EA08 FA11 GA02 HA05 HA10 5K022 DD01 DD33 DD42 5K047 AA01 CC01 HH03 HH15 KK02 KK11 MM14 MM36

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交周波数分割多重(OFDM)通信方
    式の1シンボル期間の受信信号を遅延させる遅延回路
    と、 前記遅延回路によって遅延された受信信号と遅延前の受
    信信号との間の自己相関を算出する自己相関算出回路
    と、 前記自己相関算出回路の出力から、移動平均の期間長を
    可変制御しながらの移動平均値を算出して実数部および
    虚数部を各々出力する移動平均回路と、 前記移動平均回路から出力された実数部出力および虚数
    部出力について、各々の絶対値同士の和を算出するか、
    あるいは、各々のべき乗同士の和を算出して出力する和
    算回路と、 前記和算回路の出力がピークとなる位置を検出するピー
    ク位置検出回路と、 検出されたピークの位置により有効シンボル期間を判断
    してシンボルタイミングとなる位相信号を出力するタイ
    ミング信号発生回路とからなるシンボルタイミング再生
    装置を用いて、OFDM受信信号を高速フーリエ変換
    (FFT)する際に用いるFFT窓位置を制御するOF
    DM受信機であって、 前記シンボルタイミング再生装置は、前記ピーク位置検
    出回路のピーク出力がばらつく期間を検出するばらつき
    期間検出回路をさらに備え、 前記移動平均回路は、前記ばらつき期間検出回路により
    検出されたばらつき期間に基づいて、前記移動平均回路
    の移動平均期間長を可変制御することを特徴とするOF
    DM受信機。
  2. 【請求項2】 前記シンボルタイミング再生装置は、前
    記ばらつき期間検出回路により検出されたばらつき期間
    が、予め定められた所定値未満であるか否かを監視する
    ばらつき期間監視回路を備え、 前記移動平均回路は、前記ばらつき期間監視回路により
    検出されたばらつき期間が予め定められた所定値未満で
    ある場合には、前記移動平均期間長を変化させないよう
    に制御することを特徴とする請求項1記載のOFDM受
    信機。
  3. 【請求項3】 前記シンボルタイミング再生装置は、前
    記ばらつき期間検出回路により検出されたばらつき期間
    が、予め定められた所定値以上であるか否かを監視する
    ばらつき期間監視回路を備え、 前記移動平均回路は、前記ばらつき期間監視回路により
    検出されたばらつき期間が予め定められた所定値以上で
    ある場合には、前記移動平均期間長を変化させないよう
    に制御することを特徴とする請求項1記載のOFDM受
    信機。
  4. 【請求項4】 前記シンボルタイミング再生装置の前記
    自己相関算出回路は、相関期間を微小区間に分割して自
    己相関値を出力し、 前記ばらつき期間検出回路によって得られたばらつき期
    間に基づいて、前記各微小区間毎に自己相関値を重み付
    けするための重み付け係数を発生させる重み付け係数発
    生回路と、 前記各微小区間毎の自己相関値に前記各重み付け係数を
    乗算して出力する重み付け回路を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のOFDM受信機。
  5. 【請求項5】 前記シンボルタイミング再生装置は、後
    段に配置される誤り訂正回路から算出される誤り率が最
    小であるか否かを監視する誤り率監視回路を備え、 前記重み付け係数発生回路は、前記誤り訂正回路から出
    力される誤り率が最小になるように、適応的に制御して
    重み付け係数を発生させることを特徴とする請求項4記
    載のOFDM受信機。
  6. 【請求項6】 前記シンボルタイミング再生装置は、後
    段に配置されるビタビ複号回路から算出される最小パス
    メトリック値が最小であるか否かを監視するパスメトリ
    ック値監視回路を備え、 前記重み付け係数発生回路は、前記ビタビ復号回路から
    出力される最小パスメトリック値が最小になるように、
    適応的に制御して重み付け係数を発生させることを特徴
    とする請求項4記載のOFDM受信機。
  7. 【請求項7】 高速フーリエ変換されたOFDM受信信
    号からフィルタ係数を可変制御して伝送路を推定する伝
    送路推定回路をさらに備えるOFDM受信機であって、 該伝送路推定回路は、前記ばらつき期間検出回路により
    検出されたばらつき期間に基づいて前記フィルタ係数を
    可変制御することを特徴とする請求項1記載のOFDM
    受信機。
  8. 【請求項8】 直交周波数分割多重(OFDM)通信方
    式の1シンボル期間の受信信号を遅延させる遅延回路
    と、 前記遅延回路によって遅延された受信信号と遅延前の受
    信信号との間の自己相関を算出する自己相関算出回路
    と、 前記自己相関算出回路の出力から、移動平均の期間長を
    可変制御しながら移動平均値を算出して実数部および虚
    数部を各々出力する移動平均回路と、 前記移動平均回路から出力された実数部出力および虚数
    部出力について、各々の絶対値同士の和を算出するか、
    あるいは、各々のべき乗同士の和を算出して出力する和
    算回路と、 前記和算回路の出力がピークとなる位置を検出するピー
    ク位置検出回路と、 検出されたピークの位置により有効シンボル期間を判断
    し、OFDM受信信号の高速フーリエ変換(FFT)に
    用いるFFT窓位置を制御するためのシンボルタイミン
    グとなる位相信号を出力するタイミング信号発生回路と
    からなるシンボルタイミング再生装置を用いて、OFD
    M受信信号を高速フーリエ変換(FFT)する際に用い
    るFFT窓位置を制御するOFDM受信機であって、 前記シンボルタイミング再生装置は、該シンボルタイミ
    ング再生装置の後段に配置される誤り訂正回路から算出
    される誤り率が最小であるか否かを監視する誤り率監視
    回路をさらに備え、 前記移動平均回路は、前記誤り率監視回路により検出さ
    れる誤り率が最小になるように、適応的に制御して前記
    移動平均回路の移動平均期間長を可変制御することを特
    徴とするOFDM受信機。
  9. 【請求項9】 直交周波数分割多重(OFDM)通信
    方式の1シンボル期間の受信信号を遅延させる遅延回路
    と、 前記遅延回路によって遅延された受信信号と遅延前の受
    信信号との間の自己相関を算出する自己相関算出回路
    と、 前記自己相関算出回路の出力から、移動平均の期間長を
    可変制御しながら移動平均値を算出して実数部および虚
    数部を各々出力する移動平均回路と、 前記移動平均回路から出力された実数部出力および虚数
    部出力について、各々の絶対値同士の和を算出するか、
    あるいは、各々のべき乗同士の和を算出して出力する和
    算回路と、 前記和算回路の出力がピークとなる位置を検出するピー
    ク位置検出回路と、 検出されたピークの位置により有効シンボル期間を判断
    し、OFDM受信信号の高速フーリエ変換(FFT)に
    用いるFFT窓位置を制御するためのシンボルタイミン
    グとなる位相信号を出力するタイミング信号発生回路と
    からなるシンボルタイミング再生装置を用いて、OFD
    M受信信号を高速フーリエ変換(FFT)する際に用い
    るFFT窓位置を制御するOFDM受信機であって、 前記シンボルタイミング再生装置は、該シンボルタイミ
    ング再生装置の後段に配置されるビタビ複号回路から算
    出されるパスメトリック値が最小であるか否かを監視す
    るパスメトリック値監視回路をさらに備え、 前記移動平均回路は、前記パスメトリック値監視回路に
    より検出されるパスメトリック値が最小になるように、
    適応的に制御して前記移動平均回路の移動平均期間長を
    可変制御することを特徴とするOFDM受信機。
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