JP2002141757A - パワーアンプモジュール、パワーアンプモジュール用誘電体基板及び通信端末装置 - Google Patents

パワーアンプモジュール、パワーアンプモジュール用誘電体基板及び通信端末装置

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JP2002141757A
JP2002141757A JP2001238180A JP2001238180A JP2002141757A JP 2002141757 A JP2002141757 A JP 2002141757A JP 2001238180 A JP2001238180 A JP 2001238180A JP 2001238180 A JP2001238180 A JP 2001238180A JP 2002141757 A JP2002141757 A JP 2002141757A
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amplifier module
dielectric
dielectric substrate
ceramic
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JP2001238180A
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Masashi Takahara
誠志 高原
Minoru Takatani
稔 高谷
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TDK Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/11Device type
    • H01L2924/14Integrated circuits
    • H01L2924/141Analog devices
    • H01L2924/1423Monolithic Microwave Integrated Circuit [MMIC]

Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で、放熱性に優れ、オン抵抗増加による出
力低下や効率低下を防止するのに有効なパワーアンプモ
ジュールを提供する。 【解決手段】誘電体基板1は、誘電体層11〜15を含
む。誘電体層11〜15の少なくとも一つは、有機樹脂
材料とセラミック誘電体粉末とを含む混合材料でなるハ
イブリッド層である。ハイブリッド層は、比誘電率が7
〜14の範囲にあり、誘電正接が0.01〜0.002
の範囲にある。回路要素の少なくとも一部は誘電体層1
1〜15の内のハイブリッド層を利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話などの通
信端末装置、その送信部に用いられるパワーアンプモジ
ュール及びパワーアンプモジュール用誘電体基板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話をはじめとする通信端末
装置の普及によりマイクロ波帯の送信部に用いられるパ
ワーアンプモジュールへの需要が高まっている。
【0003】パワーアンプモジュールは、例えば携帯電
話において、アンテナの前段に配置され、ドライバアン
プから出力された信号を増幅し、アンテナヘ伝える。パ
ワーアンプモジュールは、通常、3段の増幅回路、出力
整合部及び2次高調波対策部等を含んで構成されてい
る。各段の増幅回路は、FET等で構成された半導体増
幅素子、整合回路、ドレインバイアス回路、ゲートバイ
アス回路等を含み、1つの回路ブロックを形成する。
【0004】出力整合部は、パワーアンプモジュールに
使用される周波数帯、例えば880〜915MHzにお
いて、増幅する対象となる周波数帯(基本波)で、イン
ピーダンス整合をとるための回路である。
【0005】2次高調波対策部は、基本波以外の周波数
が、出力に伝送した場合、通信端末装置としての特性劣
化となるため、2次高調波成分の出力への伝送を防ぐ役
割をもつ。
【0006】上述した回路構成を持つパワーアンプモジ
ュールを実現するに当たっては、積層型の誘電体基板を
用い、整合回路、2次高調波対策回路、FETのバイア
ス回路の一部(抵抗、キャパシタ)及びバイアス回路の
(λ/4)パターン等は、誘電体基板の各層に分配して
形成する。他の抵抗またはキャパシタの1部は面実装タ
イプのものを用い、誘電体基板上に実装する。インダク
タ素子は、誘電体基板の層に導体パターンとして形成さ
れる。FET等の半導体増幅素子は、ベアチップの形態
で誘電体基板上に直接実装され、または、樹脂モルード
でパッケージングされた形態で、誘電体基板上に実装さ
れる。
【0007】近年、通信端末装置、特に携帯電話では、
形状の小型化が急速に進展しており、当然の帰結とし
て、携帯電話の1部品であるパワーアンプモジュールに
も小型化が強く求められている。
【0008】パワーアンプモジュールの小型化の要求に
応えるための1つの手段は、半導体素子、インダクタ素
子、キャパシタ素子、及び、抵抗素子等の構成部品につ
いて、実装面積を削減すること、及び、形状の小型化を
図ることである。このうち、半導体素子は、チップ自体
の製造技術の改善や、放熱性の向上等がなされない限
り、形状の小型化は不可能である。
【0009】キャパシタ素子、及び、抵抗素子について
は、導体パターンで形成するよりも小型な1.0×0.
5mmまたは0.6×0.3mmの表面実装型部品を使
用することができ、それによってパワーアンプモジュー
ルの小型化に寄与し得る。インダクタ素子については、
表面実装型部品を使用するより、ミアンダ状パターンに
て形成し、小型化を図ることができる。
【0010】しかしながら、上述のような手段を採った
としても、インダクタ素子については、ミアンダ状パタ
ーンを誘電体基板平面上に形成するための面積がどうし
ても必要となり、形状の小型化には限界を生じる。実
際、従来のパワーアンプモジュールでは、誘電体基板の
外形寸法を7.0×7.0mmに縮小するのが精一杯で
あった。
【0011】更に、従来のパワーアンプモジュールで
は、誘電体基板材料として、ガラスを主成分とするガラ
ス/セラミックス材料を用いていた。パワーアンプモジ
ュールでは、誘電体基板に搭載される半導体素子に発生
した熱を放熱しなければならない。ガラス/セラミック
系誘電体基板を用いた場合、予め、サーマルビア加工を
施して、サーマルビア内に導電性ペーストを充填したシ
ートを複数層積層し、シート間において、サーマルビア
を順次に接続する必要がある。
【0012】しかし、サーマルビアは、必ずしも、表層
のシートから最下層のシートまで、同一位置で形成され
ず、例えば、10〜100μm程度の位置ずれが生じて
しまう。このため、シート積層によって得られた誘電体
基板上に搭載された半導体素子の放熱特性に、少なから
ず影響してしまい、放熱効果が悪くなる。この結果、半
導体素子の温度上昇を、設計値に抑えることができず、
半導体素子の温度が設計値よりも上昇してしまい、半導
体素子のオン抵抗の増大、出力の低下及び効率の低下を
招いていた。
【0013】しかも、ガラス/セラミックスを用いた誘
電体基板は、脆く、破損し易い。具体的には基板の曲げ
強度が問題であり、パワーアンプモジュールをマザーボ
ードへ搭載する際に、誘電体基板に、割れ、クラックが
生じ、製品としての信頼性、及び、品質に問題が生じて
いた。
【0014】別の放熱構造として、誘電体基板内にキャ
ビティを形成し、その中に、半導体素子を実装し、半導
体素子の下部に設置された放熱用パターンと基板最下層
までの層数をできるだけ少なくする構造が提案されてい
る。しかしこの場合は、キャビティを形成するエリア
が、回路素子の構成に用いることができないデッドスペ
ースとなり、結果的に電力増幅器としての外形寸法が増
加してしまう。
【0015】ガラスエポキシ等の樹脂基板で構成すれ
ば、位置ズレの問題は解決できるが、比誘電率εが4.
5前後の低い値になるため、波長短縮効果による形状小
型化に限界を生じる。
【0016】別の従来技術として、誘電体基板をセラミ
ック基板によって構成したものも知られている。一般的
に、セラミック基板は、有機樹脂基板と比べ、誘電率を
高く、かつ誘電正接を低く、設定できるので、パワーア
ンプモジュールの小型化、高効率化に有効である。しか
し、有機樹脂材料と比べ、曲げ強度が弱い為、基板の外
形寸法が大きくなると、マザーボード実装時にクラック
や、割れが生じ、信頼性及び品質を損ねるという難点が
ある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、小型
のパワーアンプモジュール、パワーアンプモジュール用
誘電体基板及び通信端末装置を提供することである。
【0018】本発明のもう一つの課題は、放熱性に優
れ、オン抵抗増加による出力低下や効率低下を防止する
のに有効なパワーアンプモジュール、パワーアンプモジ
ュール用誘電体基板及び通信端末装置を提供することで
ある。
【0019】本発明のもう一つの課題は、誘電体基板の
クラックや割れ等を生じにくい高信頼度及び高品質のパ
ワーアンプモジュール、パワーアンプモジュール用誘電
体基板及び通信端末装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係るパワーアンプモジュールは、誘電体
基板を含み、通信端末の送信部に用いられる。前記誘電
体基板は、少なくとも1つのハイブリット層と、複数の
回路要素とを含む。前記ハイブリット層は、有機樹脂材
料とセラミック誘電体粉末とを含む混合材料でなり、比
誘電率が7〜14の範囲にあり、誘電正接が0.01〜
0.002の範囲にある。前記複数の回路要素の少なく
とも一部は、前記ハイブリット層を利用する。
【0021】有機樹脂材料とセラミック誘電体粉末とを
含む混合材料でなるハイブリット層は、セラミック材料
で形成された従来の誘電体層または誘電体基板と異なっ
て、加工工程において、クラックや層間剥離が生じにく
く、機械的強度に優れているので、製品としての信頼性
に優れている。また、層間の絶縁抵抗がクラックによっ
て劣化することがないので、キャパシタを形成するのに
都合がよい。
【0022】また、有機樹脂材料とセラミック誘電体粉
末とを含む混合材料でなるハイブリット層は、積層した
後パンチまたはドリル等を用いて、穴が基板の表面から
裏面まで貫通するスルーホールを簡単に形成できる。こ
のようにして形成された貫通スルーホール内に導電性ぺ
一スト(Agなど)を充填して、サーマルビアを形成し
半導体回路部のための放熱路を構成することができる。
このため、層間において位置ズレを生じることなく、サ
ーマルビアを形成し、半導体回路部に対する放熱性を向
上させ、オン抵抗増加による出力低下や効率低下を防止
することができる。
【0023】更に、本発明において、有機樹脂材料とセ
ラミック誘電体粉末とを含む混合材料でなるハイブリッ
ト層は、比誘電率が7〜14の範囲で、誘電正接が0.
01〜0.002の範囲にある。この構成によれば、小
型化とともに、伝送損失の低減及び効率の向上の効果が
得られる。即ち、回路要素として、インダクタンス素子
をストリップ線路によって構成する場合を想定すると、
そのパターン長は、伝送される信号の実効波長λeが短
くなるにつれて、短くなる。実効波長λeは、誘電体基
板の比誘電率εrが高くなるにつれて短くなる。
【0024】従来用いられていた誘電体基板の比誘電率
εrは、4.5以下であった。これに対して、本発明に
係るパワーアンプモジュールを構成する誘電体基板は、
少なくとも1つのハイブリット層を含んでおり、このハ
イブリット層は比誘電率が7〜14の範囲にある。従っ
て、ストリップ線路を構成する導体パターン長を、従来
よりも短くできる。このため、誘電体基板の外形形状を
小型化したパワーアンプモジュールを得ることができ
る。
【0025】しかも、ハイブリット層は、誘電正接が
0.01〜0.002の範囲にあるから、ストリップ線
路における伝送損失を低減し、効率を向上させることが
できる。
【0026】セラミック誘電体粉末は、好ましくは、チ
タンバリウム系セラミックスを含む。セラミック誘電体
粉末として、チタンバリウム系セラミックスを用いる
と、比誘電率εr及び誘電正接を上述したような範囲に
容易に設定することができる。
【0027】また、有機樹脂材料としては、ポリビニル
ベンジルエーテル化合物を用いることができる。この場
合、ポリビニルベンジルエーテル化合物の含有率をa
(vol%)とし、チタンバリウム系セラミックスの含
有率をb(vol%)としたとき、 a:b=(70:30)〜(40:60) を満たすようにする。
【0028】有機樹脂材料としては、ポリビニルベンジ
ルエーテル化合物の代わりにエポキシ樹脂を用いること
もできる。エポキシ樹脂の場合も、その含有率をa(v
ol%)とし、チタンバリウム系セラミックスの含有率
をb(vol%)としたとき、 a:b=(70:30)〜(40:60) を満たすようにする。
【0029】好ましいエポキシ樹脂の一例は、比誘電率
εr=4.0〜5.0、誘電正接(3.3〜5)×10
-3のものである。
【0030】本発明に係る通信端末装置は、上述したパ
ワーアンプモジュールを備える。従って、パワーアンプ
モジュールによる作用効果をそのまま得ることができ
る。
【0031】本発明の他の目的、構成及び利点について
は、実施例である添付図面を参照して、更に具体的に説
明する。図は単なる例示に過ぎない。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は通信端末装置としての携帯
電話におけるRF部のブロック図の一例を示す。RF部
の送信部において、アンテナANT1の前段に電力増幅
部PWAが配置されている。電力増幅部PWAは、増幅
された信号を、スイッチSW1を介して、アンテナAN
T1ヘ伝える。電力増幅部PWAの前段には、ミキサM
1が備えられており、変調器(図示しない)から供給さ
れる信号と、分配器DISから供給される信号とを、ミ
キサM1でミキシングし、ミキサM1の出力を、電力増
幅部PWAに供給するようになっている。
【0033】RF部の受信部は、増幅器LNA、及び、
ミキサM2等を備える。アンテナANTで受信され、ス
イッチSW1の切替によって受信部に導かれた信号は、
増幅器LNAで増幅され、ノイズ除去された特定の周波
数成分が抽出される。増幅器LNAから出力された受信
信号は、ミキサM2において、分配器DISから供給さ
れる信号とミキシングされる。ミキサM2の出力はIF
部に供給される。参照符号BSBは、ベースバンド部で
ある。
【0034】電力増幅部PWAにおいて使用される周波
数帯は、一例として、880〜915MHzまたは17
10〜1785MHzであり、電力増幅部PWAに要求
される出力は、一例として、35dBmまたは32dB
mである。
【0035】図2は電力増幅部PWAの内部構成の一例
を概略的に示す図である。実施例では、1系の電力増幅
部PWAを有する回路構成を示してあるが、GSM/D
CSデュアルバンド対応の電力増幅部(後述)も知られ
ており、そのような電力増幅部にも、本願発明は適用可
能である。
【0036】図示された電力増幅部PWAは、パワーア
ンプモジュール100の前段にバンドパスフィルタBP
F110を備え、後段に電力検出部120及びローパス
フィルタLPF130を順次に接続してある。電力制御
部140は、電力検出部120から供給される電力検出
信号に基づき、パワーアンプモジュール100から出力
される送信信号の電力を制御する。
【0037】図3は図2に図示された電力増幅部PWA
に含まれるパワーアンプモジュール100の具体的な回
路図を示している。図において、Vapc端子は、出力
制御用に設けられた端子で、パワーアンプモジュール1
00の出力は、Vapc端子に印加される電圧レベルに
より制御される。また、Vapc端子に印加される電圧
は、図2に示された電力検出部120により得られた信
号が、電力制御部140に帰還されることにより得ら
れ、電力制御部140からの出力であるVapc信号に
より、パワーアンプモジュールの出力が、常に、一定と
なるように動作する。
【0038】パワーアンプモジュール100は、半導体
素子の3段構成でなる半導体回路部Q1と、入力整合回
路部IM1と、出力整合回路部OM1と、バイアス回路
部BC1とを含んでいる。半導体回路部Q1はPin端
子から入力された信号を増幅する役割を担い、入力整合
回路は、Pin端子でのインピーダンス(50Ω)を半
導体回路部Q1の入力インピーダンスに整合させ、Pi
n端子から入力された信号をインピーダンス未整合によ
る損失なく半導体回路部Q1の入力へ伝送する役割を担
い、出力整合回路部OM1は、半導体回路部Q1の出力
インピーダンスをPout端子で見たインピーダンス
(50Ω)に整合させ、半導体回路部Q1から出力され
た信号をインピーダンス未整合による損失なく、Pou
t端子へ伝送させる役割を担い、バイアス回路部BC1
は、半導体を増幅素子として動作させる役割を担う。
【0039】入力整合回路部IM1は、インダクタンス
素子L1とキャパシタンス素子C1がL型に接続された
回路で構成される。更に、入力整合回路部IM1にはキ
ャパシタンス素子C2が備えられている。
【0040】出力整合回路部OM1では、初段がインダ
クタンス素子L2とキャパシタンス素子C3とのL型回
路、2段目がインダクタンス素子L3とキャパシタンス
素子C4とのL型回路、3段目がインダクタンス素子L
4とキャパシタンス素子C5とのL型回路である。出力
整合回路OM1の入力端にはキャパシタンス素子C11
が接続され、出力端にはキャパシタンス素子C6が接続
されている。
【0041】また、バイアス回路部BC1のインダクタ
ンス素子L5〜L8は、半導体回路部Q1で増幅された
信号をVdd端子へ漏洩させないよう、理想的には、イ
ンピーダンスを無限大にすることが求められる。このた
め、通常、(λ/4)長パターンまたは(λ/4)長パ
ターンに相当するインピーダンスを持つインダクタ素子
により構成される。インダクタンス素子L5〜L8のそ
れぞれには、接地キャパシタンス素子C7〜C9が接続
されている。
【0042】図4は図3に示した回路構成を有する本発
明に係るパワーアンプモジュール100の正面図、図5
は図4に示したパワーアンプモジュール100の平面図
である。図示実施例のパワーアンプモジュール100
は、誘電体基板1と、MMIC(Microwave Monolithic
IC)2とを含む。誘電体基板1の面内にはサーマルビ
ア3が備えられている。
【0043】誘電体基板1は、上から見て、第1の誘電
体層11、第2の誘電体層12、第3の誘電体層13、
第4の誘電体層14及び第5の誘電体層15を積層した
構成となっている。誘電体基板1は互いに独立する第1
〜第5の誘電体層11〜15を順次に積層し、加圧及び
加熱することによって、第1〜第5の誘電体層11〜1
5を構成する誘電体層、及び、必要な導体パターンを形
成してもよい。
【0044】誘電体基板1は、第1〜第5の誘電体層1
1〜15の少なくとも1つ、特に、第4の誘電体層14
及び第5の誘電体層15は、ポリビニルベンジルエーテ
ル化合物とセラミック誘電体粉末とを含むハイブリット
層によって構成する。図4、5に示した実施例では、第
1〜第5の誘電体層11〜15の全てを、ポリビニルベ
ンジルエーテル化合物とセラミック誘電体粉末とを含む
ハイブリット層によって構成してある。
【0045】MMIC2は、図3の回路構成において、
半導体素子の3段構成でなる半導体回路部Q1を含む半
導体回路部品である。MMIC2の電極は、ワイヤーボ
ンディング等により、誘電体基板1上に形成された導体
パターンに接続される。また、MMIC2は、その信頼
性確保のため、封止用樹脂により、封止された状態で実
装される。
【0046】サーマルビア3は、MMIC2の搭載領域
内において、第1〜第5の誘電体層11〜15の層間
を、連続して貫通するように備えられている。サーマル
ビア3は適当な間隔を隔てて、MMIC2の搭載領域内
に複数備えられている。サーマルビア3の内部には、A
gペースト等の導電性ペーストによる充填材が充填され
ている。サーマルビア3の内部に充填される充填材は、
熱伝導性に優れているものであれば、非導電性材料であ
ってもよい。
【0047】第1〜第5の誘電体層11〜15は、図3
に示された回路図に含まれる回路部品のうち、MMIC
2に含まれる半導体素子を除いたチップ部品を搭載し、
かつ、チップ部品を必要な回路構成となるように接続す
る。回路部品の配置については、特に限定はないが、採
用し得る一例を、図6〜図11を参照して説明する。
【0048】図6は第1の誘電体層11を表面側から見
た平面図、図7は第2の誘電体層12を表面側から見た
平面図、図8は第3の誘電体層13を表面側から見た平
面図、図9は第4の誘電体層14を表面側から見た平面
図、図10は第5の誘電体層15を表面側から見た平面
図、図11は第5の誘電体層15を裏面側から見た平面
図である。
【0049】図5と併せて図6を参照すると、第1の誘
電体層11の表面(上面)には、図3において、バイア
ス回路BC1を構成する回路素子の一部、及び、インピ
ーダンス整合回路IM1、OM1を構成する回路素子を
搭載する。具体的には、キャパシタンス素子C1、C
2、C5、C6、C7、C8、C9、C10及び導体パ
ターン等である。これらの回路部品のうち、キャパシタ
ンス素子C1、C2、C5、C6、C7、C8、C9及
びC10はチップ部品で構成し、第1の誘電体層11の
表面に予め形成された導体パターンに対して、半田付け
等の手段によって取り付けることができる。または、イ
ンダクタンス素子L1〜L4、L6、L9は、第1の誘
電体層11の表面に形成されたストリップ線路によって
構成することができる。更に、第1の誘電体層11の表
面には、キャパシタンス素子C11のための電極領域C
11a、C11b、及び、キャパシタンス素子C3、C
4のための電極領域C3a、C4aを有する導体パター
ンが形成されている。
【0050】第2の誘電体層12は、図7に示すよう
に、第1の誘電体層11の下面と接合される表面に、キ
ャパシタンス素子C11の電極領域C11a、C11b
と対向する電極領域C11c、及び、キャパシタンス素
子C3、C4の電極領域C3a、C4aと対向する電極
領域C3b、C4bを有する接地導体パターンGND1
が形成されている。電極領域C11c及び電極領域C3
b、C4bは、それぞれ、グランド端子(GND端子)
に接続されている。
【0051】第3の誘電体層13は、図8に示すよう
に、第2の誘電体層12の下面と接合される表面に、電
極領域C11cと対向する電極領域C11d、及び、電
極領域C3b、C4bと対向する電極領域C3c、C4
cを含む導体パターンが形成されている。グランド端子
(GND端子)に接続されている。
【0052】第4の誘電体層14は、図9に示すよう
に、第3の誘電体層13の下面と接合される表面に、接
地導体パターンGND2を有する。この導体パターンG
ND2は、電極領域C11d及び電極領域C3c、C4
cと対向する電極領域C11e、C3d、C4dを含ん
でいる。
【0053】従って、電極領域C11a、C11bと電
極領域C11cとの対向、電極領域C11cと電極領域
C11dとの対向、及び、電極領域C11dと電極領域
C11eとの対向によって、キャパシタンス素子C11
(図3参照)が取得される。また、電極領域C3aと電
極領域C3bとの対向、電極領域C3bと電極領域C3
cとの対向、及び、電極領域C3cと電極領域C3dと
の対向によって、キャパシタンス素子C3が取得され
る。更に、電極領域C4aと電極領域C4bとの対向、
電極領域C4bと電極領域C4cとの対向、及び、電極
領域C4cと電極領域C4dとの対向によって、キャパ
シタンス素子C4が取得される。
【0054】更に、第5の誘電体層15には、図10に
示すように、第4の誘電体層14の下面と接合される表
面に、図3のバイアス回路BC1において、インダクタ
ンス素子L5、L7及びL8を構成するストリップ線路
が形成されている。
【0055】第5の誘電体層15の底面には、図11に
示すように、その大部分を覆うように、接地パターンG
ND3が形成されている。
【0056】誘電体基板1には、信号入力用端子Pi
n、信号出力用端子Pout、接地端子GND及び第1
〜第5の電源端子Vgg、Vdd等が側面電極の形態で
付与される。
【0057】上述したパワーアンプモジュール100に
おいて、ポリビニルベンジルエーテル化合物とセラミッ
ク誘電体粉末とを含むハイブリット層でなる第1〜第5
の誘電体層11〜15は、セラミック材料またはガラス
/セラミック材料で形成された従来の誘電体層または誘
電体基板1と異なって、加工工程において、クラックや
層間剥離が生じにくく、機械的強度に優れている。従っ
て、信頼性及び品質に優れたパワーアンプモジュールを
えることができる。また、第1〜第5の誘電体層11〜
15の層間において、絶縁抵抗がクラックによって劣化
することがないので、キャパシタを形成するのに都合が
よい。
【0058】しかも、第1〜第5の誘電体層11〜15
はポリビニルベンジルエーテル化合物とセラミック誘電
体粉末とを含むハイブリット層でなるので、誘電体層を
積層した後に、層間を貫通するサーマルビア3をパンチ
またはドリル等を用いて、簡単に形成できる。このよう
にして形成されたサーマルビア3の内部に導電性ぺ一ス
ト(Agなど)を充填して、半導体回路部Q1を構成す
るMMIC2の放熱路を構成することができる。このた
め、第1〜第5の誘電体層11〜15の層間において、
位置ズレを生じることなく、サーマルビア3を形成し、
MMIC2に対する放熱性を向上させ、出力増大及び効
率向上を達成することができる。
【0059】次に、第5の誘電体層15上に形成された
インダクタンス素子L5、L7及びL8は、伝送信号の
周波数をf(Hz)とし、真空中での波長をλ0(m)
とし、光速をCo(m/s)とし、第5の誘電体層15
の比誘電率をεrとしたとき、パターン長が、 {(Co/f)/(εr)1/2}/4 となるように設定される。
【0060】上記式において、項(Co/f)/(ε
r)1/2は、例えば、第5の誘電体層15上に形成され
たストリップ線路であるインダクタンス素子L5、L7
及びL8中を伝送される信号の実効波長λeである。イ
ンダクタンス素子L5、L7及びL8は(λe/4)の
パターン長を持つ。このため、インダクタンス素子L
5、L7及びL8を通って伝送される信号が外部へ漏洩
するのを阻止し、効率のよい信号伝送を行うことができ
る。パターン長はインダクタンス素子L5、L7及びL
8の幅の中心部を通って得られた長さとする。
【0061】しかも、インダクタンス素子L5、L7及
びL8は(λe/4)に対応する長さを持つから、イン
ダクタンス素子L5、L7及びL8のパターン長を、第
5の誘電体層15の比誘電率εrに応じて、設定するこ
とができる。具体的には、比誘電率εrの高い誘電体材
料を用いることにより、各インダクタンス素子L5、L
7及びL8のパターン長を短くし、誘電体基板1の外形
形状を小型化することができる。
【0062】本発明において、誘電体基板1の比誘電率
εrは、εr>4.5の範囲、具体的には、7〜14の
範囲に選定する。誘電体基板1として、ガラスエポキシ
樹脂を用いた従来例では、比誘電率εrは4.5以下で
あった。第5の誘電体層15の比誘電率εrを、従来値
4.5に設定した場合、パターン長(λe/4)は3
9.2mmとなる。
【0063】これに対して、第5の誘電体層15の比誘
電率εrを、従来値4.5よりも高い領域で選定するこ
とにより、パターン長(λe/4)を、従来よりも短く
できる。具体的には、比誘電率εrを14に設定した場
合には、パターン長(λe/4)は、22.3(mm)
まで縮小される。このため、外形形状を小型化したパワ
ーアンプモジュール100を得ることができる。
【0064】また、パワーアンプモジュール100にお
いて、整合回路を形成するインダクタンス素子は、イン
ピーダンス整合を行う関係上、必要な位相回転角度が得
られる長さに設計される。誘電体基板1の比誘電率εr
が高くなるにつれて、同一値の位相回転角を得るのに必
要な導体パターンのパターン長が短くなる。本発明で
は、誘電体基板1の比誘電率εrを、従来の比誘電率ε
r(≦4.5)よりは大きい値である7〜14の範囲に
設定してあるので、従来よりは短いパターン長で同じ位
相回転角を得ることができる。このため、外形形状を、
より一層小型化したパワーアンプモジュール100を得
ることができる。
【0065】より具体的に述べると、位相回転90度を
得るのに、εr=4.5の場合、24.0mm必要であ
るのに対し、εr=14.0とすることで、18.5m
mでよい。
【0066】上述した点は、パワーアンプモジュール1
00において、ストリップ線路を用いて構成されたイン
ダクタンス素子の全てに適用される。従って、誘電体基
板1を従来よりも小型化できる。具体的には、従来は、
誘電体基板1の外形寸法を7.0×7.0mmに縮小す
るのが精一杯であったが、本発明によれば、誘電体基板
1の外形寸法を6.0×5.5mm以下まで縮小するこ
とができる。
【0067】しかも、ハイブリット層は、誘電正接が
0.01〜0.002の範囲にあるから、ストリップ線
路における伝送損失を低減し、効率を向上させることが
でき。
【0068】ポリビニルベンジルエーテル化合物として
は、比誘電率が2.5〜3.5の範囲にあり、誘電正接
が0.0025〜0.005の範囲にあるものを用いる
ことが好ましい。
【0069】また、セラミック材料としては、チタンバ
リウム系セラミックスを用いることができる。チタンバ
リウム系セラミックスは、酸化バリウムと、酸化チタン
とを含む。チタンバリウム系セラミックスは、更に、酸
化ネオジウム、酸化マンガンまたは酸化ビスマスの少な
くとも一種を含んでもよい。チタンバリウム系セラミッ
クスの一例としては、Ba0−Ti02−Nd23系セ
ラミックスを挙げることができる。
【0070】この場合、ポリビニルベンジルエーテル化
合物の含有率をa(vol%)とし、チタンバリウム系
セラミックスの含有率をb(vol%)とし、 a:b=(70:30)〜(40:60)(但し、a+
b=100) の範囲の割合で混合する。混合材料によれば、比誘電率
εr=7〜14、かつ、誘電正接=0.01〜0.00
2の誘電体基板1を実現できる。
【0071】一例として、比(a:b)を、 a:b=70:30 とした組成では、比誘電率εr=9、誘電正接=0.0
03となった。また、 a:b=40:60 とした組成では、比誘電率εr=12、誘電正接=0.
003となった。
【0072】また、誘電体基板1の機械的強度を増大さ
せる手段として、ポリビニルベンジルエーテル化合物
と、チタンバリウム系セラミックスとの混合物に、ガラ
スクロスを埋設してもよい。ガラスクロスは、SiO2
を主成分とするもので、誘電体基板1の骨格を形成する
役割を担う。利用できるガラスクロスの組成例を下に示
す。
【0073】<ガラスクロスの組成例> SiO2:56vol% MgB23:10vol% Al23:17vol% CaO:17vol% 更にガラスクロスの有無にかかわらず、難燃剤を添加し
てもよい。難燃剤の具体例としては、テトラプロモジフ
ェノールA変形ポリビニルベンジルエーテル化合物を挙
げることができる。
【0074】次に、ポリビニルベンジルエーテル化合
物、チタンバリウム系セラミックス、ガラスクロス及び
難燃剤を用いた誘電体基板1の特性例を示す。ポリビニ
ルベンジルエーテル化合物の含有率をa(vol%)と
し、チタンバリウム系セラミックスの含有率をb(vo
l%)とし、ガラスクロスの含有率をc(vol%)と
し、難燃剤の含有率をd(vol%)として、比(a:
b:c:d)を、 a:b:c:d=30:45:20:5 とした例では、比誘電率εr=9、誘電正接=0.00
3となった。また、 a:b:c:d=25:50:20:5 とした例では、比誘電率εr=12、誘電正接=0.0
03となった。
【0075】上述した混合材料によれば、7〜14の高
い比誘電率εrを確保することができるので、誘電体基
板1の比誘電率を利用してキャパシタを構成する場合に
も、極めて有効である。例えば、図4〜図11におい
て、第4の誘電体層14並びに第5の誘電体層15のみ
ならず、第1の誘電体層11〜第3の誘電体層13を
も、上述した混合材料を用いて構成し、第1の誘電体層
11〜第4の誘電体層14の層間にキャパシタ用電極を
形成し、第1〜第4の誘電体層11〜14の高い比誘電
率εrを利用して、キャパシタを形成することができ
る。
【0076】有機樹脂材料としては、ポリビニルベンジ
ルエーテル化合物のほか、エポキシ樹脂を用いることも
できる。好ましいエポキシ樹脂の一例は、比誘電率εr
=4.0〜5.0、誘電正接(3.3〜5)×10-3
ものである。
【0077】図12は本発明に係るパワーアンプモジュ
ールの別の例を概略的に示す図である。この実施例は、
GSM/DCSデュアルバンド対応のパワーアンプモジ
ュールを示している。GSM側では、周波数範囲が88
0〜915MHzで、出力電力が35.0dBmである
のに対し、DCS側では周波数範囲が1710〜178
5MHz、出力電力が32.0dBmであり、互いに異
なる仕様であるので、パワーアンプモジュール100
は、同一の誘電体基板1において、GSM側及びDCS
側で互いに独立し、GSM用とDCS用の2回路に分け
て並列に配列される。
【0078】具体的には、誘電体基板1は、GSM側及
びDCS側で共通の第1〜第5の誘電体層11〜15を
備え、GSM側及びDCS側で個別のMMIC21、M
MIC22を備え、MMIC21、MMIC22のそれ
ぞれ毎に、サーマルビア31、32を備える。
【0079】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。 (a)小型のパワーアンプモジュール及び通信端末装置
を提供することができる。 (b)放熱性に優れ、オン抵抗増加による出力低下や効
率低下を防止するのに有効なパワーアンプモジュール及
び通信端末装置を提供することができる。 (c)誘電体基板のクラックや割れ等を生じにくい高信
頼度及び高品質のパワーアンプモジュール及び通信端末
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯電話におけるRF部のブロック図である。
【図2】図1のRF部に含まれる電力増幅部のブロック
図である。
【図3】図2に示した電力増幅部に含まれるパワーアン
プモジュールの回路図である。
【図4】図3に示したパワーアンプモジュールの正面図
である。
【図5】図4に示したパワーアンプモジュールの平面図
である。
【図6】図4、5に示したパワーアンプモジュールに含
まれる第1の誘電体層を表面側からみた図である。
【図7】図4、5に示したパワーアンプモジュールに含
まれる第2の誘電体層を表面側からみた図である。
【図8】図4、5に示したパワーアンプモジュールに含
まれる第3の誘電体層を表面側からみた図である。
【図9】図4、5に示したパワーアンプモジュールに含
まれる第4の誘電体層を表面側からみた図である。
【図10】図4、5に示したパワーアンプモジュールに
含まれる第5の誘電体層を表面側からみた図である。
【図11】図4、5に示したパワーアンプモジュールに
含まれる第5の誘電体層を裏面側からみた図である。
【図12】本発明に係るパワーアンプモジュールの別の
例を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 誘電体基板 11 第1の誘電体層 12 第2の誘電体層 13 第3の誘電体層 14 第4の誘電体層 15 第5の誘電体層 2 MMIC 3 サーマルビア
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 25/00 H05K 1/03 610R H05K 1/03 610 H01L 23/14 R C 23/12 J

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板を含み、通信端末の送信部に
    用いられるパワーアンプモジュールであって、 前記誘電体基板は、少なくとも1つのハイブリット層
    と、複数の回路要素とをを含んでおり、 前記ハイブリット層は、有機樹脂材料と、セラミック誘
    電体粉末とを含む混合材料でなり、比誘電率が7〜14
    の範囲にあり、誘電正接が0.01〜0.002の範囲
    にあり、 前記複数の回路要素の少なくとも一部は、前記ハイブリ
    ット層を利用するパワーアンプモジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたパワーアンプモジ
    ュールであって、 前記セラミック誘電体粉末は、チタンバリウム系セラミ
    ックスを含み、 前記有機樹脂材料は、ポリビニルベンジルエーテル化合
    物を含み、前記ポリビニルベンジルエーテル化合物の含
    有率をa(vol%)とし、前記チタンバリウム系セラ
    ミックスの含有率をb(vol%)としたとき、 a:b=(70:30)〜(40:60) を満たすパワーアンプモジュール。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されたパワーアンプモジ
    ュールであって、 前記セラミック誘電体粉末は、チタンバリウム系セラミ
    ックスを含み、 前記有機樹脂材料はエポキシ樹脂を含み、前記エポキシ
    樹脂の含有率をa(vol%)とし、前記チタンバリウ
    ム系セラミックスの含有率をb(vol%)としたと
    き、 a:b=(70:30)〜(40:60) を満たすパワーアンプモジュール。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載されたパ
    ワーアンプモジュールであって、 前記ハイブリット層は、ガラスクロスを含むパワーアン
    プモジュール。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載されたパ
    ワーアンプモジュールであって、 前記回路要素は、ストリップ線路と、半導体回路部品
    と、チップ部品とを含み、 前記ストリップ線路は、前記誘電体基板の内部に備えら
    れており、 前記半導体回路部品は、前記誘電体基板に実装されてお
    り、 前記チップ部品は、前記誘電体基板に実装されており、 前記誘電体基板は、サーマルビアを有し、前記サーマル
    ビアは、前記半導体回路部品の下方において、前記誘電
    体基板に形成されているパワーアンプモジュール。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載されたパワーアンプモジ
    ュールであって、前記サーマルビアは、導電性または非
    導電性の充填材で埋められているパワーアンプモジュー
    ル。
  7. 【請求項7】 アンテナと、送信部とを含む通信端末装
    置であって、 前記送信部は、パワーアンプモジュールを含み、 前記パワーアンプモジュールは、請求項1乃至6の何れ
    かに記載されたものでなり、入力信号を増幅し、増幅さ
    れた信号を、前記アンテナヘ伝える通信端末装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された通信端末装置であ
    って、携帯電話機である通信端末装置。
  9. 【請求項9】 ハイブリット層と、複数の回路要素とを
    含むパワーアンプモジュール用誘電体基板であって、 前記ハイブリット層は、有機樹脂材料と、セラミック誘
    電体粉末とを含む混合材料でなり、比誘電率が7〜14
    の範囲にあり、誘電正接が0.01〜0.002の範囲
    にあり、 前記複数の回路要素の少なくとも一部は、前記ハイブリ
    ット層を利用するパワーアンプモジュール用誘電体基
    板。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載されたパワーアンプモ
    ジュール用誘電体基板であって、 前記誘電体粉末は、チタンバリウム系セラミックスを含
    み、 前記有機樹脂材料は、ポリビニルベンジルエーテル化合
    物を含み、 前記ポリビニルベンジルエーテル化合物の含有率をa
    (vol%)とし、前記チタンバリウム系セラミックス
    の含有率をb(vol%)としたとき、 a:b=(70:30)〜(40:60) を満たすパワーアンプモジュール用誘電体基板。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載されたパワーアンプモ
    ジュール用誘電体基板であって、 前記セラミック誘電体粉末は、チタンバリウム系セラミ
    ックスを含み、 前記有機樹脂材料は、エポキシ樹脂を含み、 前記エポキシ樹脂の含有率をa(vol%)とし、前記
    チタンバリウム系セラミックスの含有率をb(vol
    %)としたとき、 a:b=(70:30)〜(40:60) を満たすパワーアンプモジュール用誘電体基板。
  12. 【請求項12】 請求項9乃至11の何れかに記載され
    たパワーアンプモジュール用誘電体基板であって、 前記ハイブリット層は、ガラスクロスを含むパワーアン
    プモジュール用誘電体基板。
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