JP2002141682A - フレキシブル回路体の取出部保持構造 - Google Patents

フレキシブル回路体の取出部保持構造

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JP2002141682A
JP2002141682A JP2000332845A JP2000332845A JP2002141682A JP 2002141682 A JP2002141682 A JP 2002141682A JP 2000332845 A JP2000332845 A JP 2000332845A JP 2000332845 A JP2000332845 A JP 2000332845A JP 2002141682 A JP2002141682 A JP 2002141682A
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Minoru Kubota
実 久保田
Kenji Iwasaki
謙治 岩崎
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレキシブル回路体の取出部をそれの幅全体
に亘って筐体側に係止させて取出部の引張力がフレキシ
ブル回路体側に作用するのを防止することができるよう
にしたフレキシブル回路体の取出部保持構造を提供す
る。 【解決手段】 筐体10内に収容されたフレキシブル回
路体20から取出部22を延設し、この取出部22を筐
体10を成す一方のケース11と他方のケース12との
間から外側に取り出して保持するようにしたフレキシブ
ル回路体20の取出部保持構造において、フレキシブル
回路体20の取出部22の少なくとも片面に、その全幅
に亘って係止部30を一体に突設し、この係止部30に
対向する各ケース11,12に、該係止部30を嵌合さ
せる凹部31をそれぞれ形成し、かつ、各ケース11,
12に、係止部30と凹部31との嵌合状態を保持する
保持部11a,12aをそれぞれ設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニットやプロテ
クタ等の筐体内に収容されたフレキシブル回路体の本体
側から取出部を延設し、この取出部を筐体から外側に取
り出して保持するようにしたフレキシブル回路体の取出
部保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアには、パワーウィンド駆動
機構やドアミラー駆動機構およびドアロック機構、更に
はスピーカなどの各種電装品が設けられ、これら電装品
の電気的接続のために何本ものハーネスが配索される。
この場合、ハーネスの配索を簡素化するために、複数本
の導体をプリントしたフレキシブルプリント基板(FP
C)を用いて集中配線し、各電装品に至る部分で該フレ
キシブルプリント基板から取出部としてのフレキシブル
でフラットなリード部を取り出し、このリード部を目的
の電装品に接続する方法がある。この場合、フレキシブ
ルプリント基板は筐体としての電子制御ユニット内に収
容され、この電子制御ユニットからフレキシブルプリン
ト基板の取出部が取り出される。
【0003】例えば、図8は電子制御ユニットの外殻を
成すケース1に収容されたフレキシブルプリント基板
(FPC)2から、取出部としてのフレキシブルでフラ
ットなリード部2aを一体的に延設して取り出す場合を
示す。尚、図8ではケース1はアンダーケースのみを示
し、このアンダーケースに結合されるアッパーケースは
省略してある。
【0004】このようにフレキシブルプリント基板2か
ら取り出されたリード部2aには、該リード部2aの配
索時等に引張力が作用する場合があり、この引張力がフ
レキシブルプリント基板2に直接作用するのを防止する
ために、従来では、フレキシブルプリント基板2のリー
ド部2aを取り出した部分の両側に一対の係止孔3,3
をそれぞれ形成し、この一対の係止孔3,3をケース1
から突設する各ボス4に嵌合することにより、フレキシ
ブルプリント基板2に作用される引張力を前記各ボス4
で受け止めるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のリード部2aの引張力をフレキシブルプリント基板
2の係止孔3とケース1のボス4で支持する場合では、
係止孔3の周辺に引張応力が集中し、その部分の耐力が
低下してしまう。このため、リード部2aに作用する大
きな引張力に対しては係止孔3で支持しきれずに、該係
止孔3の周縁部の変形等により引張力の一部がフレキシ
ブルプリント基板2側に伝わってしまうおそれがあっ
た。
【0006】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、フレキシブル回路体の取出部
を、それの幅全体に亘って筐体側に係止させることによ
り、フレキシブル回路体の取出部の引張力が該フレキシ
ブル回路体側に作用するのを防止することができるよう
にしたフレキシブル回路体の取出部保持構造を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、筐体
内に収容されたフレキシブル回路体から取出部を延設
し、この取出部を前記筐体を成す一方のケースと他方の
ケースとの間から外側に取り出して保持するようにした
フレキシブル回路体の取出部保持構造において、前記フ
レキシブル回路体の取出部の少なくとも片面に、その全
幅に亘って係止部を一体に突設し、この係止部に対向す
る前記ケースに、該係止部を嵌合させる凹部を形成し、
かつ、前記ケースに、前記係止部と前記凹部との嵌合状
態を保持する保持部を設けたことを特徴とする。
【0008】このフレキシブル回路体の取出部保持構造
では、フレキシブル回路体の取出部の少なくとも片面に
突設した係止部が、ケースに形成した凹部に嵌合され、
かつ、この嵌合状態は保持部によって保持される。従っ
て、フレキシブル回路体の取出部に作用する引張力は係
止部と凹部との間で受け止められる。このとき、この係
止部は前記取出部の全幅に亘って突設されるため、この
取出部に作用した引張力を取出部の幅方向に均等に受け
持って、部分的な応力集中の発生を無くす。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載のフレ
キシブル回路体の取出部保持構造において、前記係止部
は、前記取出部の少なくとも片面に樹脂の一体モールド
成形により突出形成されたことを特徴とする。
【0010】このフレキシブル回路体の取出部保持構造
では、係止部は樹脂の一体モールド成形によりフレキシ
ブル回路体の少なくとも片面に形成されるため、この係
止部を簡単に形成しつつフレキシブル回路体との高い結
着性を確保し、フレキシブル回路体の取出部に作用する
引張力に対して高い支持性を発揮する。
【0011】請求項3の発明は、請求項1に記載のフレ
キシブル回路体の取出部保持構造において、前記係止部
は、前記取出部のベースとこれを表装するカバーフィル
ムとの間に係止部材を挟み固定して形成されたことを特
徴とする。
【0012】このフレキシブル回路体の取出部保持構造
では、ベースにカバーフィルムを表装してフレキシブル
回路体を形成する工程で、予め係止部が設けられる位置
に係止部材をこれらベースとカバーフィルムとの間に挟
み込むことにより、前記係止部の形成が容易になるとと
もに、係止部材はカバーフィルムで固定されて高い結着
性を確保しつつ、係止部として高い支持性を発揮する。
【0013】請求項4の発明は、請求項1に記載のフレ
キシブル回路体の取出部保持構造において、前記係止部
は、前記取出部のベースとこれを表装するカバーフィル
ムとの間に係止部材を挟み固定して形成される一方、前
記保持部の前記係止部材の両端に対向する位置に、一対
の係合部を設け、この一対の係合部に前記係止部材の両
端の係止部を係止自在にしたことを特徴とする。
【0014】このフレキシブル回路体の取出部保持構造
では、フレキシブル回路体の取出部に一体に設けらた係
止部材は、その両端の係止部が保持部に設けらた係合部
に係止自在にされることにより、この係止部材が保持部
側に固定される。このとき、この係止部材は取出部の全
幅に亘って設けられるため、この取出部に作用した引張
力を取出部の幅方向に均等に受け持って、部分的な応力
集中の発生を無くす。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0016】図1〜図3は本発明にかかるフレキシブル
回路体の取出部保持構造の第1実施形態を示し、図1は
フレキシブル回路体の取出部を示す斜視図、図2はフレ
キシブル回路体の取出部の拡大断面図、図3はフレキシ
ブル回路体の取出部保持構造を示す断面図である。
【0017】図1に示すように、本実施形態のフレキシ
ブル回路体の取出部保持構造は、例えば、自動車用の電
子制御ユニット(筐体)10内に収容されたフレキシブ
ル回路体としての制御基板用のフレキシブルプリント基
板(FPC)20に、取出部22を介してフレキシブル
でフラットなリード部(取出し用フレキシブル回路体)
21を延設し、このリード部21が前記電子制御ユニッ
ト10から外側に取り出される部分の保持構造を例にと
って示すものである。
【0018】図3に示すように、電子制御ユニット10
は、一方のケースとしての合成樹脂製のアッパーケース
11と、他方のケースとしての合成樹脂製のアンダーケ
ース12とで外殻を成し、これらアッパーケース11と
アンダーケース12とが結合されることにより、両者間
にフレキシブルプリント基板20の収容部13が形成さ
れる。また、リード部21は取出部22を介してフレキ
シブルプリント基板20から一体的に延設されるように
なっており、フレキシブルプリント基板20に配線され
た取り出し用の導体20a〜20c群がそのまま連続し
て前記リード部21に配線されている。
【0019】即ち、フレキシブルプリント基板20は、
一般に知られるようにベースフィルムの表面に銅箔等の
導体20a〜20cを密着して形成し、表面上をカバー
フィルムで絶縁被覆したもので、前記銅箔はエッチング
法やメッキ法などで任意な形状に配線して形成される。
従って、フレキシブルプリント基板20から一体に延設
するリード部21にあっても、このフレキシブルプリン
ト基板20から連続するベースフィルムおよびカバーフ
ィルム間に、導体20a〜20cの延長部分を配線した
ものとして形成される。
【0020】図1,図3に示すように、アッパーケース
11およびアンダーケース12は、底面がフレキシブル
プリント基板20の外側形状にほぼ沿って形成され、こ
れらアッパーケース11とアンダーケース12とはその
周縁部において相互に結合される。そして、アッパーケ
ース11とアンダーケース12には、フレキシブルプリ
ント基板20とリード部21との間の取出部22を保持
する保持部11a,12aが一体突出形成されている。
この取出部22は、リード部21の幅W1より広い幅W
2をもって形成されてアッパーケース11とアンダーケ
ース12の結合状態で前記両保持部11a,12a間に
挟持されるようになっている。
【0021】ここで、本実施形態では、取出部22の略
中央の両面にその全幅W2に亘って略円柱状の係止部3
0を一体的に突設するとともに、両保持部11a,12
aの対向面に該係止部30を嵌合させる凹溝(凹部)3
1をそれぞれ形成してある。即ち、係止部30は合成樹
脂の一体モールド成形により取出部22に一体突出成形
される。図2に示すように、このモールド成形は、取出
部22の係止部30の形成位置に適宜間隔をもって一対
の貫通孔22a,22aを形成した後、該一対の貫通孔
22a,22aの形成部分を上,下成形金型40,41
間にセットし、そして、この上,下成形金型40,41
の各キャビティ内に合成樹脂を射出する所謂アウトレッ
ト成形が施される。このようにしてモールド成形された
係止部30は、取出部22の両面の全幅W2に亘って一
体的に突設され、かつ、これら両面の係止部30は一対
の貫通孔22a,22aを介して相互に一体化される。
【0022】各保持部11a,12aの凹溝31は、係
止部30の外側に沿った半円弧状に形成され、該係止部
30は各凹溝31内にガタ付くことなく密接嵌合され
る。そして、このように係止部30が各凹溝31内に嵌
合された状態は、両保持部11a,12aによって保持
されるようになっている。
【0023】以上の構成により本実施形態のフレキシブ
ル回路体の取出部保持構造にあっては、フレキシブルプ
リント基板20からリード部21を取り出す取出部22
の両面に一体的に突設した係止部30を、アッパーケー
ス11とアンダーケース12の結合状態で各保持部11
a,12aの対向面に形成した凹溝31に嵌合する。従
って、リード部21の配索時等にあって、これに引張力
が作用した場合にも、この引張力は係止部30と各凹溝
31との間で受け止められる。このとき、係止部30は
取出部22の全幅W2に亘って一体的に突設されている
ため、該取出部22に作用した引張力を取出部22の幅
W2方向に均等に受け持って、部分的な応力集中の発生
を無くすことができる。
【0024】従って、リード部21からフレキシブルプ
リント基板20側に伝わる引張力は係止部30によって
確実に阻止され、しかも、部分的な応力集中が無いこと
から取出部22の変形を防止することができる。これに
より、リード部21の引張力に対して高い支持性を発揮
し、フレキシブルプリント基板20側に引張力が作用す
るのを確実に防止することができる。また、係止部30
と凹溝31との嵌合状態は各保持部11a,12aによ
って確実に保持され、係止部30が離脱するという不具
合を無くすことができる。さらに、係止部30が合成樹
脂の一体モールド成形で形成されることにより、フレキ
シブルプリント基板20の結着性に富み、特に、両面の
係止部30が一対の貫通孔22a,22aを介して一体
化されることにより、その結着性を更に高めることがで
きる。
【0025】このように、本実施形態では、係止部30
と凹溝31とによって取出部22が抜止めされるため、
この取出部22の近傍にフレキシブルプリント基板20
をずれ止めするための係止孔やボスは設けられないが、
フレキシブルプリント基板20を位置決めするためのボ
ス等を設けるようにしても良い。
【0026】図4,図5は本発明の第2実施形態を示
し、前記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重
複する説明を省略して述べる。図4はフレキシブル回路
体の取出部保持構造を示す断面図、図5はフレキシブル
回路体の取出部の斜視図を示し、この実施形態が前記第
1実施形態と主に異なる点は、取出部22の片面のみに
係止部30aを突設し、また、アッパーケース11側の
保持部11aをその側壁から突設させることなく肉厚に
形成したことにある。
【0027】図4に示すように、取出部22の表面(図
中上面)に係止部30aを突出形成するとともに、該係
止部30aに対向するアッパーケース11側の保持部1
1aに凹溝(凹部)31を形成してある。この係止部3
0aは、図4,図5に示すように、熱可塑性樹脂の一体
モールド成形により取出部22に一体化されている。即
ち、溶融した熱可塑性ポリアミド樹脂(ホットメルト)
等の熱可塑性樹脂を取出部22の表面にディスペンサ等
で山形になるように塗布して一体的に形成するようにし
て、その接着強度を増大させている。
【0028】従って、図4に示すように、各保持部11
a,12a間にリード部21を通した状態でアッパーケ
ース11とアンダーケース12とを結合することによ
り、硬化してなる係止部30aは保持部11a側の凹溝
31に密接嵌合し、この嵌合状態は両保持部11a,1
2aによって保持される。そして、取出部22の表面の
みに係止部30aが設けられたとはいえ、この係止部3
0aが凹溝31に嵌合されることにより、前記第1実施
形態と同様に、リード部21に作用する引張力がフレキ
シブルプリント基板20側に伝わるのを確実に阻止させ
ことができる。
【0029】この実施形態では、係止部30aを取出部
22の表面に設けたが、これに限ることなく裏面に設け
ることによっても同様の機能を奏することができる。こ
の裏面に設けた場合は、凹溝は保持部12a側に形成さ
れる。
【0030】また、図5に示すように、フレキシブルプ
リント基板20の取出部22の近傍に係止孔23を形成
するとともに、図4に示すように、アンダーケース12
にボス14を突設し、このボス14に係止孔23を嵌合
してフレキシブルプリント基板20を位置決めするよう
になっている。尚、アッパーケース11にはボス14の
先端を挿入する受け穴15が形成されている。
【0031】図6は本発明の第3実施形態を示し、前記
各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する
説明を省略して述べる。図6はフレキシブル回路体の取
出部の拡大断面図で、この実施形態が前記各実施形態と
主に異なる点は、係止部30bを、リード部21等のベ
ース24と、これを表装するカバーフィルム25との間
に形成したことにある。
【0032】この実施形態は、前記第2実施形態と同様
に、係止部30bを取出部22の表面側にのみに設けた
もので、この係止部30bは、リード部21等のベース
としてのベースフィルム24と、これを表装するカバー
フィルム25との間に、係止具(係止部材)32を挟み
込み固定することにより形成される。即ち、リード部2
1は、ベースフィルム24に前記第1実施形態で示した
導体20a〜20cを実装した後、その表面にカバーフ
ィルム25が粘着剤によって密着されるが、このカバー
フィルム25を施す際に係止具32を差し込んで、この
係止具32とともに表装するようになっている。この係
止具32は合成樹脂で形成したものが用いられ、この係
止具32の差し込み部分でカバーフィルム25が突出し
て、係止部30bが形成される。
【0033】従って、この実施形態では、係止部30b
を、第2実施形態と同様に、保持部11aの凹溝(凹
部)31に密接嵌合して、保持部11a,12a間で保
持することにより、前記各実施形態と同様に部分的な応
力集中の発生を無くしつつ、リード部21の引張力がフ
レキシブルプリント基板20側に伝わるのを確実に阻止
することができる。また、係止部30bが、リード部2
1を形成する工程でベースフィルム24とカバーフィル
ム25との間に係止具32を挟み込むことにより形成で
きるため、係止部30bの形成を容易にできるととも
に、係止具32はカバーフィルム25で固定されて高い
結着性を確保できるため、係止部30bとして高い支持
性を発揮することができる。
【0034】図7は本発明の第4実施形態を示し、前記
各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する
説明を省略して述べる。図7はフレキシブル回路体の取
出部の保持構造を示す分解斜視図で、この実施形態が前
記3実施形態と主に異なる点は、係止部30bを、前記
第3実施形態と同様に、カバーフィルム25に挟み込ん
で固定した合成樹脂製の係止具(係止部材)32で構成
し、この係止具32の両端にロック爪(係止部)32a
をそれぞれ一体突出形成したことにある。
【0035】そして、アンダーケース12の保持部12
aには、係止具32の一対のロック爪32aが係止され
る一対の係合枠(係合部)33,33を一体突出形成し
てある。この一対の係合枠33,33に一対のロック爪
32a,32aが係止することにより、係止部30bが
アンダーケース12の保持部12aに固定されるように
なっている。
【0036】従って、この実施形態では、リード部21
の取出部22に一体的に設けた係止部30bは、その両
端の一対のロック爪32a,32aを介して一対の係合
枠33,33に係止されることにより、この係止部30
bをアンダーケース12側に固定することができる。こ
のとき、この係止部30bは取出部22の全幅W2に亘
って設けられるため、前記各実施形態と同様に、取出部
22に作用した引張力を係止部30bが幅方向に均等に
受け持って、部分的な応力集中の発生を無くしつつ、リ
ード部21の引張力がフレキシブルプリント基板20側
に伝わるのを確実に阻止することができる。
【0037】尚、前記各実施形態では、フレキシブルプ
リント基板20からリード部21を一体的に延設した場
合を示したが、これに限ることなく、フレキシブルプリ
ント基板20とリード部21とを別体に設け、それぞれ
を所謂ピアッシング端子等の接続金具を介して相互に接
続したものにあって本発明を適用できることは勿論であ
る。また、フレキシブル回路体としてのフレキシブルプ
リント基板20から取出部22を介してリード部(取出
し用フレキシブル回路体)21を延設する場合を例にと
って説明したが、フレキシブル回路体本体および取出し
用フレキシブル回路体としては、FPCの他にFFC
(フレキシブルフラットケーブル)等のフレキシブルで
フラットな回路体であれば良い。
【0038】また、前記第1実施形態のアッパーケース
側の保持部は、その側壁より突設させたが、前記第2実
施形態のアッパーケース側の保持部のように、その側壁
の内側の肉厚を厚く形成することにより設けるようにし
ても良い。さらに、前記各実施形態では、筐体として電
子制御ユニットを用いたが、保護ボックスとなるプロテ
クタ等に前記各実施形態を適用できることは勿論であ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の本発明
によれば、フレキシブル回路体の取出部の少なくとも片
面に突設した係止部が、ケースに形成した凹部に嵌合さ
れ、かつ、この嵌合状態は保持部によって保持されるよ
うにしたので、フレキシブル回路体の取出部に作用する
引張力を係止部と凹部との間で確実に受け止めることが
できる。このとき、係止部を取出部の全幅に亘って突設
したので、この取出部に作用した引張力を取出部の幅方
向に均等に受け持って、部分的な応力集中の発生を無く
すことができる。これにより、フレキシブル回路体の取
出部の変形を防止して、取出部の引張力に対して高い支
持性を発揮することができ、フレキシブル回路体側に引
張力が作用するのを防止することができる。
【0040】請求項2の本発明によれば、係止部を、フ
レキシブル回路体の少なくとも片面に樹脂の一体モール
ド成形により突出形成したので、この係止部を簡単に形
成しつつフレキシブル回路体との高い結着性を確保し、
フレキシブル回路体の取り出部に作用する引張力に対し
て高い支持性を発揮することができる。
【0041】請求項3の発明によれば、係止部を、取出
部のベースとこれを表装するカバーフィルムとの間に係
止部材を挟み固定して形成したので、フレキシブル回路
体を形成する工程で、ベースとカバーフィルムとの間に
係止部材を挟み込むことにより係止部を形成できるた
め、この係止部の形成が容易になるとともに、係止部材
はカバーフィルムで固定されて高い結着性を確保しつ
つ、係止部として高い支持性を発揮することができる。
【0042】請求項4の本発明によれば、ケースの保持
部の係止部となる係止部材の両端に対向する位置に一対
の係合部を設け、この一対の係合部に係止部材の両端の
係止部を係止自在にしたので、この係止により係止部を
ケース側に固定することができるとともに、該係止部を
取出部の全幅に亘って設けたので、この取出部に作用し
た引張力を係止部が幅方向に均等に受け持って、部分的
な応力集中の発生を無くすことができる。従って、取出
部の変形を防止して、フレキシブル回路体の取出部の引
張力に対して高い支持性を発揮することができ、フレキ
シブル回路体側に引張力が作用するのを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるフレキシブル回
路体の取出部を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態におけるフレキシブル回
路体の取出部の拡大断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態におけるフレキシブル回
路体の取出部保持構造を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態におけるフレキシブル回
路体の取出部保持構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態におけるフレキシブル回
路体の取出部の斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態におけるフレキシブル回
路体の取出部の拡大断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態におけるフレキシブル回
路体の取出部保持構造を示す分解斜視図である。
【図8】従来のフレキシブル回路体の取出部保持構造を
示す斜視図である。
【符号の説明】
10 電子制御ユニット(筐体) 11 アッパカバー(一方のケース) 11a 保持部 12 アンダーカバー(他方のケース) 12a 保持部 20 フレキシブルプリント基板(フレキシブル回路
体) 21 リード部(取出し用フレキシブル回路体) 22 取出部 24 ベース 25 カバーフィルム 30,30a,30b 係止部 31 凹溝(凹部) 32 係止具(係止部材) 32a ロック爪(係止部) 33,33 一対の係合枠(一対の係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E352 AA07 AA16 BB15 CC02 CC20 DD06 DR02 DR14 DR19 EE03 FF06 GG10 GG20 5E348 AA28 AA31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に収容されたフレキシブル回路体
    から取出部を延設し、この取出部を前記筐体を成す一方
    のケースと他方のケースとの間から外側に取り出して保
    持するようにしたフレキシブル回路体の取出部保持構造
    において、 前記フレキシブル回路体の取出部の少なくとも片面に、
    その全幅に亘って係止部を一体に突設し、この係止部に
    対向する前記ケースに、該係止部を嵌合させる凹部を形
    成し、かつ、前記ケースに、前記係止部と前記凹部との
    嵌合状態を保持する保持部を設けたことを特徴とするフ
    レキシブル回路体の取出部保持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフレキシブル回路体の
    取出部保持構造において、 前記係止部は、前記取出部の少なくとも片面に樹脂の一
    体モールド成形により突出形成されたことを特徴とする
    フレキシブル回路体の取出部保持構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のフレキシブル回路体の
    取出部保持構造において、 前記係止部は、前記取出部のベースとこれを表装するカ
    バーフィルムとの間に係止部材を挟み固定して形成され
    たことを特徴とするフレキシブル回路体の取出部保持構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のフレキシブル回路体の
    取出部保持構造において、 前記係止部は、前記取出部のベースとこれを表装するカ
    バーフィルムとの間に係止部材を挟み固定して形成され
    る一方、前記保持部の前記係止部材の両端に対向する位
    置に、一対の係合部を設け、この一対の係合部に前記係
    止部材の両端の係止部を係止自在にしたことを特徴とす
    るフレキシブル回路体の取出部保持構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008252060A (ja) * 2007-03-05 2008-10-16 Nok Corp シール構造体の製造方法
US7471521B2 (en) 2005-03-04 2008-12-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic device, circuit board and convex member
JP2012052844A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Clarion Co Ltd ナビゲーション装置とその組立構造
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