JP2002141115A - 光電変換装置、その製造方法及び太陽電池システム - Google Patents
光電変換装置、その製造方法及び太陽電池システムInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子等の電荷の移動路を工夫して、光電変換
効率を高くした光電変換装置を提供する。 【解決手段】 入射光に基づいて電荷を生成する生成手
段16と、生成手段16に接して形成され、生成された
電荷の一方を電極に移動させる針状の半導体結晶17と
を備えた光電変換装置であって、針状の半導体結晶17
に、粒状の半導体結晶18を形成し、さらに、針状及び
粒状の半導体結晶17,18にコート材24を形成す
る。
効率を高くした光電変換装置を提供する。 【解決手段】 入射光に基づいて電荷を生成する生成手
段16と、生成手段16に接して形成され、生成された
電荷の一方を電極に移動させる針状の半導体結晶17と
を備えた光電変換装置であって、針状の半導体結晶17
に、粒状の半導体結晶18を形成し、さらに、針状及び
粒状の半導体結晶17,18にコート材24を形成す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換装置、そ
の製造方法及び太陽電池に関し、特に、入射光に基づい
て生成された電荷の一方を電極に移動させる針状の半導
体結晶とを備えた光電変換装置、その製造方法及び太陽
電池に関する。
の製造方法及び太陽電池に関し、特に、入射光に基づい
て生成された電荷の一方を電極に移動させる針状の半導
体結晶とを備えた光電変換装置、その製造方法及び太陽
電池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光エネルギーを電気エネルギーに
変換する方法としては、シリコンやガリウム−砒素など
の半導体接合を用いた太陽電池が一般的である。中でも
半導体のpn接合を用いた単結晶シリコン太陽電池や多
結晶シリコン太陽電池、PIN接合を用いたアモルファ
スシリコン太陽電池がよく知られており、実用化が進み
つつある。
変換する方法としては、シリコンやガリウム−砒素など
の半導体接合を用いた太陽電池が一般的である。中でも
半導体のpn接合を用いた単結晶シリコン太陽電池や多
結晶シリコン太陽電池、PIN接合を用いたアモルファ
スシリコン太陽電池がよく知られており、実用化が進み
つつある。
【0003】しかし、シリコン太陽電池は製造コストが
高く、また製造自体でエネルギーを多く消費するので、
導入コストや消費エネルギーを回収するには、長期間の
使用が必要である。現在の普及のネックになっているの
は主にこのコスト面にある。
高く、また製造自体でエネルギーを多く消費するので、
導入コストや消費エネルギーを回収するには、長期間の
使用が必要である。現在の普及のネックになっているの
は主にこのコスト面にある。
【0004】一方、近年、第2世代薄膜太陽電池として
CdTeやCuIn(Ga)Seなどの実用化研究も進
展しているが、これらの材料系では環境問題や資源的な
問題が提起されている。
CdTeやCuIn(Ga)Seなどの実用化研究も進
展しているが、これらの材料系では環境問題や資源的な
問題が提起されている。
【0005】太陽電池をシリコンやガリウム−砒素など
の半導体接合を用いないで製造する方法として、半導体
と電解質溶液との界面で起きる光電気化学反応を利用し
たものがあり、この方法で製造された太陽電池は湿式太
陽電池と称されており、半導体接合を用いて製造した乾
式太陽電池と区別されている。
の半導体接合を用いないで製造する方法として、半導体
と電解質溶液との界面で起きる光電気化学反応を利用し
たものがあり、この方法で製造された太陽電池は湿式太
陽電池と称されており、半導体接合を用いて製造した乾
式太陽電池と区別されている。
【0006】湿式太陽電池において用いられる酸化チタ
ン、酸化錫等の金属酸化物半導体は、乾式太陽電池にお
いて用いられるシリコン、ガリウム−砒素等と比較し
て、低コストで製造が可能であり、特に酸化チタンは光
電変換特性と安定性との両面において優れていることか
ら、将来のエネルギー変換材料として期待されている。
ン、酸化錫等の金属酸化物半導体は、乾式太陽電池にお
いて用いられるシリコン、ガリウム−砒素等と比較し
て、低コストで製造が可能であり、特に酸化チタンは光
電変換特性と安定性との両面において優れていることか
ら、将来のエネルギー変換材料として期待されている。
【0007】しかし、酸化チタン等の安定な光半導体
は、バンドギャップが3eV以上と広いため、太陽光の
約4%である紫外光しか利用できないので、現段階で
は、変換効率の点で好ましいものでなく、改善が求めら
れている。
は、バンドギャップが3eV以上と広いため、太陽光の
約4%である紫外光しか利用できないので、現段階で
は、変換効率の点で好ましいものでなく、改善が求めら
れている。
【0008】そこで、光半導体の表面に、色素を吸着し
た光化学電池(色素増感太陽電池)が研究された。初期
の頃は半導体の単結晶電極が用いられてきた。この電極
としては、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、酸
化錫等がある。
た光化学電池(色素増感太陽電池)が研究された。初期
の頃は半導体の単結晶電極が用いられてきた。この電極
としては、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、酸
化錫等がある。
【0009】しかし、単結晶電極は色素の吸着量が少な
いため効率が低くコストが高かったため、半導体電極を
多孔質にする試みがなされた。坪村らは微粒子を焼結し
た多孔質酸化亜鉛からなる半導体電極に色素を吸着させ
効率が改善した報告をしている(NATURE,261(1976)p4
02)。多孔質の半導体電極を用いる点についての提案
は、特開平10−112337号公報、特開平9−23
7641号公報においてもなされている。
いため効率が低くコストが高かったため、半導体電極を
多孔質にする試みがなされた。坪村らは微粒子を焼結し
た多孔質酸化亜鉛からなる半導体電極に色素を吸着させ
効率が改善した報告をしている(NATURE,261(1976)p4
02)。多孔質の半導体電極を用いる点についての提案
は、特開平10−112337号公報、特開平9−23
7641号公報においてもなされている。
【0010】また、Graetzelらは色素と半導体電極をさ
らに改善してシリコン太陽電池並みの性能が得られたこ
とを報告している(J. Am. Chem. Soc. 115(1993)638
2、米国特許第5350644号)。ここでは色素にル
テニウム系色素を用い、半導体電極としてはアナターゼ
型の多孔質酸化チタン(TiO2)を用いている。
らに改善してシリコン太陽電池並みの性能が得られたこ
とを報告している(J. Am. Chem. Soc. 115(1993)638
2、米国特許第5350644号)。ここでは色素にル
テニウム系色素を用い、半導体電極としてはアナターゼ
型の多孔質酸化チタン(TiO2)を用いている。
【0011】図11は、Graetzel型の色素増感半導体電
極を用いた光化学電池(以下、「Graetzel型セル」と称
する。)の概略構成を示す模式的な断面図である。図1
1において、63は電解液、62は電解液63内で入射
光を吸収する光吸収層、61は光吸収層62内部に形成
されているアナターゼ型TiO2微粒子接合体、65,
66は電解液63を覆うように形成された透明電極層で
あり光の入射側をアノード,逆側をカソードとしてい
る。64は透明電極層66が形成されたガラス基板であ
る。
極を用いた光化学電池(以下、「Graetzel型セル」と称
する。)の概略構成を示す模式的な断面図である。図1
1において、63は電解液、62は電解液63内で入射
光を吸収する光吸収層、61は光吸収層62内部に形成
されているアナターゼ型TiO2微粒子接合体、65,
66は電解液63を覆うように形成された透明電極層で
あり光の入射側をアノード,逆側をカソードとしてい
る。64は透明電極層66が形成されたガラス基板であ
る。
【0012】また、アナターゼ型TiO2微粒子接合体
61は、TiO2微粒子が相互に接合したポーラス状の
接合体である。さらに、光吸収層62は、アナターゼ型
TiO 2微粒子接合体61の表面に接合させた色素であ
る。
61は、TiO2微粒子が相互に接合したポーラス状の
接合体である。さらに、光吸収層62は、アナターゼ型
TiO 2微粒子接合体61の表面に接合させた色素であ
る。
【0013】次に、Graetzel型セルの製造方法について
説明する。まず、ガラス基板64に透明電極層65を形
成する。そして、透明電極層65に、アナターゼ型Ti
O2微粒子接合体61を作成する。この作製方法には各
種があるが、一般的には20nm程度の微粒子径を有す
るアナターゼ型TiO2微粒子を分散させたペーストを
透明電極層65上に塗布し、350〜500℃で焼成し
て、厚みが約10μmのアナターゼ型TiO2微粒子接
合体61を作成する。
説明する。まず、ガラス基板64に透明電極層65を形
成する。そして、透明電極層65に、アナターゼ型Ti
O2微粒子接合体61を作成する。この作製方法には各
種があるが、一般的には20nm程度の微粒子径を有す
るアナターゼ型TiO2微粒子を分散させたペーストを
透明電極層65上に塗布し、350〜500℃で焼成し
て、厚みが約10μmのアナターゼ型TiO2微粒子接
合体61を作成する。
【0014】この際、アナターゼ型TiO2微粒子が相
互に程よく接合すると、空孔度が50%程度でラスネス
ファクター(実質的な表面積/見かけ上の表面積)が1
000程度の膜構造のアナターゼ型TiO2微粒子接合
体61が得られる。
互に程よく接合すると、空孔度が50%程度でラスネス
ファクター(実質的な表面積/見かけ上の表面積)が1
000程度の膜構造のアナターゼ型TiO2微粒子接合
体61が得られる。
【0015】次に、アナターゼ型TiO2微粒子接合体
61の表面に光吸収層62を形成する。光吸収層62に
は各種の物質が検討されているが、一般的にはルテニウ
ム錯体などが利用される。光吸収層62を溶かした溶液
に透明電極層65及びアナターゼ型TiO2微粒子接合
体61を形成したガラス基板64を浸して乾燥させる
と、アナターゼ型TiO2微粒子接合体61の表面に、
光吸収層62が結合される。
61の表面に光吸収層62を形成する。光吸収層62に
は各種の物質が検討されているが、一般的にはルテニウ
ム錯体などが利用される。光吸収層62を溶かした溶液
に透明電極層65及びアナターゼ型TiO2微粒子接合
体61を形成したガラス基板64を浸して乾燥させる
と、アナターゼ型TiO2微粒子接合体61の表面に、
光吸収層62が結合される。
【0016】光吸収層62を溶かした溶媒にはエタノー
ルやアセトニトリルなどが用いられる。これは、エタノ
ール等は、光吸収層62をよく溶解するという性質と、
光吸収層62がアナターゼ型TiO2微粒子接合体61
への吸着することを妨げないという性質と、アナターゼ
型TiO2微粒子接合体61の表面に残留しても電気化
学的に不活性であるという性質とを有しているからであ
る。
ルやアセトニトリルなどが用いられる。これは、エタノ
ール等は、光吸収層62をよく溶解するという性質と、
光吸収層62がアナターゼ型TiO2微粒子接合体61
への吸着することを妨げないという性質と、アナターゼ
型TiO2微粒子接合体61の表面に残留しても電気化
学的に不活性であるという性質とを有しているからであ
る。
【0017】次に、同様に、ガラス基板64に透明電極
層66を形成する。そして、透明電極層66の表面に、
白金やグラファイトなどの薄膜を形成する。この薄膜は
レドックスにおける電荷やり取りの際の触媒として作用
する。そして、電解液63を、透明電極層65,66間
に注入等することによって、Graetzel型セルを製造す
る。
層66を形成する。そして、透明電極層66の表面に、
白金やグラファイトなどの薄膜を形成する。この薄膜は
レドックスにおける電荷やり取りの際の触媒として作用
する。そして、電解液63を、透明電極層65,66間
に注入等することによって、Graetzel型セルを製造す
る。
【0018】電解液63の溶媒としては、アセトニトリ
ルや炭酸エチレンなどが用いられる。これは、アセトニ
トリル等は、電気化学的に不活性であるという性質と、
電解質を十分な量溶解できるという性質とを有している
からである。また、電解質については安定なイオンのレ
ドックス対であるI-/I3 -やBr-/Br3 -などが用い
られる。
ルや炭酸エチレンなどが用いられる。これは、アセトニ
トリル等は、電気化学的に不活性であるという性質と、
電解質を十分な量溶解できるという性質とを有している
からである。また、電解質については安定なイオンのレ
ドックス対であるI-/I3 -やBr-/Br3 -などが用い
られる。
【0019】たとえば、I-/I3 -対をつくるときに
は、ヨウ素のアンモニウム塩とヨウ素とを混合する。そ
の後、耐久性を持たせるため接着剤などでGraetzel型セ
ルの封止をすることが好ましい。
は、ヨウ素のアンモニウム塩とヨウ素とを混合する。そ
の後、耐久性を持たせるため接着剤などでGraetzel型セ
ルの封止をすることが好ましい。
【0020】続いて、Graetzel型セルの動作原理につい
て説明する。Graetzel型セルに図11に示すように、透
明電極層65側から光を入射させると、入射光により光
吸収層62において電子が励起され、アナターゼ型Ti
O2微粒子接合体61側に移動する。電子を失って酸化
状態にある光吸収層62は、迅速に電解液63のヨウ素
イオンから電子を受け取って還元され元の状態に戻る。
て説明する。Graetzel型セルに図11に示すように、透
明電極層65側から光を入射させると、入射光により光
吸収層62において電子が励起され、アナターゼ型Ti
O2微粒子接合体61側に移動する。電子を失って酸化
状態にある光吸収層62は、迅速に電解液63のヨウ素
イオンから電子を受け取って還元され元の状態に戻る。
【0021】アナターゼ型TiO2微粒子接合体61側
に移動した電子は、アナターゼ型TiO2微粒子接合体
61内をホッピング伝導などの機構により移動して、ア
ノードである透明電極層65に到達する。また、光吸収
層62に電子を供給して酸化状態(I3 -)になったヨウ
素イオンは、カソードである透明電極層66から電子を
受け取って還元され、元の状態(I-)に戻る。
に移動した電子は、アナターゼ型TiO2微粒子接合体
61内をホッピング伝導などの機構により移動して、ア
ノードである透明電極層65に到達する。また、光吸収
層62に電子を供給して酸化状態(I3 -)になったヨウ
素イオンは、カソードである透明電極層66から電子を
受け取って還元され、元の状態(I-)に戻る。
【0022】上記動作原理から推測できるように、光吸
収層62で生成した電子とホールとが、効率よく分離、
移動するためには、光吸収層62の励起状態の電子のエ
ネルギー準位はアナターゼ型TiO2微粒子の伝導帯よ
り高い必要があり、光吸収層62のホールのエネルギー
準位はレドックス準位より低い必要性があるが、Graetz
el型セルは、シリコン太陽電池に比較して、エネルギー
変換効率が低く、また短絡電流量が少なく、開放電圧も
低いので、改善が望まれていた。さらに、Graetzel型セ
ルのフィルファクターや耐久性を高めることも要求され
ている。
収層62で生成した電子とホールとが、効率よく分離、
移動するためには、光吸収層62の励起状態の電子のエ
ネルギー準位はアナターゼ型TiO2微粒子の伝導帯よ
り高い必要があり、光吸収層62のホールのエネルギー
準位はレドックス準位より低い必要性があるが、Graetz
el型セルは、シリコン太陽電池に比較して、エネルギー
変換効率が低く、また短絡電流量が少なく、開放電圧も
低いので、改善が望まれていた。さらに、Graetzel型セ
ルのフィルファクターや耐久性を高めることも要求され
ている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術で
は、アナターゼ型TiO2微粒子接合体が電子の移動路
として用いていたので、透明電極層とアナターゼ型Ti
O2微粒子接合体との界面や、アナターゼ型TiO2微粒
子間の界面で、電子伝導が散乱される傾向があった。こ
のため、透明電極層とアナターゼ型TiO2微粒子接合
体との界面や、アナターゼ型TiO2微粒子間の界面に
生じる内部抵抗が大きくなり、その結果、光電変換効率
が低下していた。
は、アナターゼ型TiO2微粒子接合体が電子の移動路
として用いていたので、透明電極層とアナターゼ型Ti
O2微粒子接合体との界面や、アナターゼ型TiO2微粒
子間の界面で、電子伝導が散乱される傾向があった。こ
のため、透明電極層とアナターゼ型TiO2微粒子接合
体との界面や、アナターゼ型TiO2微粒子間の界面に
生じる内部抵抗が大きくなり、その結果、光電変換効率
が低下していた。
【0024】また、アナターゼ型TiO2微粒子接合体
は異形であるため、アナターゼ型TiO2微粒子間に光
吸収層を溶かした溶液が入り込むまでに時間を要する。
また、電解液中のイオンの拡散にも時間を要する。さら
に、電子の移動速度が一定にならないなどの問題点があ
った。
は異形であるため、アナターゼ型TiO2微粒子間に光
吸収層を溶かした溶液が入り込むまでに時間を要する。
また、電解液中のイオンの拡散にも時間を要する。さら
に、電子の移動速度が一定にならないなどの問題点があ
った。
【0025】そこで、本発明は、電子等の電荷の移動路
を工夫して、光電変換効率を高くした光電変換装置を提
供することを課題とする。
を工夫して、光電変換効率を高くした光電変換装置を提
供することを課題とする。
【0026】また、本発明は、電子の移動路の位置に拘
わらず、電荷が一定速度で移動する光電変換装置を提供
することを課題とする。
わらず、電荷が一定速度で移動する光電変換装置を提供
することを課題とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、入射光に基づいて電荷を生成する生成手
段と、前記生成手段に接して形成され、生成された前記
電荷の一方を電極に移動させる針状の半導体結晶とを備
えた光電変換装置であって、前記針状の半導体結晶は電
着によって形成されており、さらに、電着によって前記
針状の半導体結晶に粒状の半導体結晶が形成されている
ことを特徴とする。
に、本発明は、入射光に基づいて電荷を生成する生成手
段と、前記生成手段に接して形成され、生成された前記
電荷の一方を電極に移動させる針状の半導体結晶とを備
えた光電変換装置であって、前記針状の半導体結晶は電
着によって形成されており、さらに、電着によって前記
針状の半導体結晶に粒状の半導体結晶が形成されている
ことを特徴とする。
【0028】また、本発明は、入射光に基づいて電荷を
生成する生成手段と、前記生成手段に接して形成され、
生成された前記電荷の一方を電極に移動させる針状の半
導体結晶とを備えた光電変換装置であって、前記針状の
半導体結晶に、粒状の半導体結晶を形成し、さらに、前
記針状及び前記粒状の半導体結晶にコート材を形成す
る。
生成する生成手段と、前記生成手段に接して形成され、
生成された前記電荷の一方を電極に移動させる針状の半
導体結晶とを備えた光電変換装置であって、前記針状の
半導体結晶に、粒状の半導体結晶を形成し、さらに、前
記針状及び前記粒状の半導体結晶にコート材を形成す
る。
【0029】さらに、本発明は、基板に電極を形成する
工程と、前記電極に電荷を移動させる針状の半導体結晶
を形成する工程と、前記針状の半導体結晶の表面に入射
光に基づいて電荷を生成する生成手段を形成する工程と
を備えた光電変換装置の製造方法であって、前記針状の
半導体結晶を電着によって形成する工程と、前記針状の
半導体結晶に粒状の半導体結晶を電着によって形成する
工程とを備えることを特徴とする。
工程と、前記電極に電荷を移動させる針状の半導体結晶
を形成する工程と、前記針状の半導体結晶の表面に入射
光に基づいて電荷を生成する生成手段を形成する工程と
を備えた光電変換装置の製造方法であって、前記針状の
半導体結晶を電着によって形成する工程と、前記針状の
半導体結晶に粒状の半導体結晶を電着によって形成する
工程とを備えることを特徴とする。
【0030】さらにまた、本発明は、基板に電極を形成
する工程と、前記電極に電荷を移動させる針状の半導体
結晶を形成する工程と、前記針状の半導体結晶の表面に
入射光に基づいて電荷を生成する生成手段を形成する工
程とを備えた光電変換装置の製造方法であって、前記針
状の半導体結晶に粒状の半導体結晶を形成する工程と、
前記針状及び粒状の半導体結晶をコート材によってコー
ティングする工程とを備える。
する工程と、前記電極に電荷を移動させる針状の半導体
結晶を形成する工程と、前記針状の半導体結晶の表面に
入射光に基づいて電荷を生成する生成手段を形成する工
程とを備えた光電変換装置の製造方法であって、前記針
状の半導体結晶に粒状の半導体結晶を形成する工程と、
前記針状及び粒状の半導体結晶をコート材によってコー
ティングする工程とを備える。
【0031】また、本発明の太陽電池は、上記光電変換
装置と、前記光電変換装置の表面及び裏面を被覆する被
覆手段と、前記被覆手段を固定するフレーム材とを備え
ることを特徴とする。
装置と、前記光電変換装置の表面及び裏面を被覆する被
覆手段と、前記被覆手段を固定するフレーム材とを備え
ることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態について説明する。
形態について説明する。
【0033】本発明の光電変換装置では、電子受容型
(n型)若しくは電子供与型(p型)の電荷移動層に用
いる針状結晶を電着方法によって作成することである。
針状結晶とは所謂ウィスカーであり、欠陥のない針状単
結晶若しくは螺旋転移などを含んだ針状結晶からなって
いる。
(n型)若しくは電子供与型(p型)の電荷移動層に用
いる針状結晶を電着方法によって作成することである。
針状結晶とは所謂ウィスカーであり、欠陥のない針状単
結晶若しくは螺旋転移などを含んだ針状結晶からなって
いる。
【0034】さらに、図1(a)〜図1(c)に示すよ
うに針状結晶は1点より多数の針状結晶が成長したもの
や、樹枝状に形成されたものや、折れ線状に成長したも
のも含む。
うに針状結晶は1点より多数の針状結晶が成長したもの
や、樹枝状に形成されたものや、折れ線状に成長したも
のも含む。
【0035】また、針状結晶は円柱及び円錐、円錐で先
端が平坦なもの、円柱で先端が尖っているものや、先端
が平坦なものなどすべて含む。さらに、三角錐、四角
錐、六角錐、それ以外の多角錐状やその多角錐の先端が
平坦なもの、また三角柱、四角柱、六角柱、それ以外の
多角柱状、或いは先端が尖った三角柱、四角柱、六角
柱、それ以外の多角柱状やその先端が平坦なものなども
含まれ、さらに、これらの折れ線状構造も含まれる。
端が平坦なもの、円柱で先端が尖っているものや、先端
が平坦なものなどすべて含む。さらに、三角錐、四角
錐、六角錐、それ以外の多角錐状やその多角錐の先端が
平坦なもの、また三角柱、四角柱、六角柱、それ以外の
多角柱状、或いは先端が尖った三角柱、四角柱、六角
柱、それ以外の多角柱状やその先端が平坦なものなども
含まれ、さらに、これらの折れ線状構造も含まれる。
【0036】針状結晶の横切断面は、結晶にもよるが、
三角形、四角形、六角形、それ以外の多角形となり、ほ
ぼ円形に近くなるものがある。各辺は必ずしも等しくな
らなくともよく、辺の長さが異なる場合もある。また、
針状結晶は、光吸収率にも依存するが、少なくとものア
スペクト比は5以上、できれば10以上、さらに100
以上が好ましい。
三角形、四角形、六角形、それ以外の多角形となり、ほ
ぼ円形に近くなるものがある。各辺は必ずしも等しくな
らなくともよく、辺の長さが異なる場合もある。また、
針状結晶は、光吸収率にも依存するが、少なくとものア
スペクト比は5以上、できれば10以上、さらに100
以上が好ましい。
【0037】また針状結晶の横切断面の重心を通る最小
長さも500nm以下であること、できれば100nm
以下、さらに50nm以下が好ましい。さらに、結晶性
を高めるために針状結晶をc軸配向させて成長させるこ
とは、電子移動効率の向上に好ましい。ここでアスペク
ト比とは針状結晶の横切断面が円形又は円形に近い状態
の形状の場合は直径に対する長さの比率をいい、針状結
晶の横切断面が六角形等の角形の場合は切断面の重心を
通る最小長さに対する長さの比率をいうものとする。
長さも500nm以下であること、できれば100nm
以下、さらに50nm以下が好ましい。さらに、結晶性
を高めるために針状結晶をc軸配向させて成長させるこ
とは、電子移動効率の向上に好ましい。ここでアスペク
ト比とは針状結晶の横切断面が円形又は円形に近い状態
の形状の場合は直径に対する長さの比率をいい、針状結
晶の横切断面が六角形等の角形の場合は切断面の重心を
通る最小長さに対する長さの比率をいうものとする。
【0038】また、針状結晶及び混合結晶としてはエネ
ルギーギャップの大きなものが好ましく、具体的にはエ
ネルギーギャップが3eV以上のものが好ましい。電子
受容型(n型)結晶としては、たとえばTiO2、Zn
O、SnO2などが好ましく、電子供与型(p型)結晶
としてはたとえばNiO、CuIなどが挙げられる。
ルギーギャップの大きなものが好ましく、具体的にはエ
ネルギーギャップが3eV以上のものが好ましい。電子
受容型(n型)結晶としては、たとえばTiO2、Zn
O、SnO2などが好ましく、電子供与型(p型)結晶
としてはたとえばNiO、CuIなどが挙げられる。
【0039】また、混合結晶とは電荷移動層のいずれか
が少なくとも2種類以上の異なった様態若しくは組成の
混合物からなる半導体層であり、且つその半導体層の1
種類以上が針状結晶を含んだ混合結晶を意味するものと
する。
が少なくとも2種類以上の異なった様態若しくは組成の
混合物からなる半導体層であり、且つその半導体層の1
種類以上が針状結晶を含んだ混合結晶を意味するものと
する。
【0040】図2 (a),図2(b)は半導体針状結
晶及び混合結晶についての具体的な構成例を示す図であ
る。図11に示したGraetzel型セルと比較すると、粒界
の影響がほとんど解消されることにより電子及びホール
の移動が容易になる。さらに図2(b)のように半導体
粒状結晶18が半導体針状結晶17に付着することによ
り、粒界の影響が小さくラフネスファクターを向上する
ことができる。
晶及び混合結晶についての具体的な構成例を示す図であ
る。図11に示したGraetzel型セルと比較すると、粒界
の影響がほとんど解消されることにより電子及びホール
の移動が容易になる。さらに図2(b)のように半導体
粒状結晶18が半導体針状結晶17に付着することによ
り、粒界の影響が小さくラフネスファクターを向上する
ことができる。
【0041】なお、後述するように、混合結晶に、混合
結晶と異なる材料からなるコート材24を形成してい
る。コート材24は半導体粒状結晶18よりも径を小さ
くしているので、さらに、ラフネスファクターを増加さ
せると共に、コート材24に付着しやすい色素を使用可
能としている。
結晶と異なる材料からなるコート材24を形成してい
る。コート材24は半導体粒状結晶18よりも径を小さ
くしているので、さらに、ラフネスファクターを増加さ
せると共に、コート材24に付着しやすい色素を使用可
能としている。
【0042】さらに、ガラス基板のいずれの面から光が
照射されても、広範囲に照射光が光吸収層62に到達さ
せることができる。そのため、透明電極層65に到達す
る電子量が増加する。
照射されても、広範囲に照射光が光吸収層62に到達さ
せることができる。そのため、透明電極層65に到達す
る電子量が増加する。
【0043】以下、針状結晶及びその混合結晶の効果を
説明するために、本実施形態と従来のGraetzel型セルと
を比較しながら説明する。
説明するために、本実施形態と従来のGraetzel型セルと
を比較しながら説明する。
【0044】前述したGraetzel型セルを始めとする色素
増感型セルでは、色素1層の光吸収率が十分ではないた
めに、表面積を大きくして実質的な光吸収量を大きくし
ている。本実施形態は色素増感に限らず、光吸収率が十
分ではないために表面積を大きくする構成の光電変換装
置一般に広く利用可能である。この表面を大きくする方
法にはGraetzel型セルの様に微粒子を分散、接合させる
方法が簡単ではあるが、電子の移動が十分効率的ではな
い問題がある。
増感型セルでは、色素1層の光吸収率が十分ではないた
めに、表面積を大きくして実質的な光吸収量を大きくし
ている。本実施形態は色素増感に限らず、光吸収率が十
分ではないために表面積を大きくする構成の光電変換装
置一般に広く利用可能である。この表面を大きくする方
法にはGraetzel型セルの様に微粒子を分散、接合させる
方法が簡単ではあるが、電子の移動が十分効率的ではな
い問題がある。
【0045】たとえば上記Graetzel型セルにおいてアナ
ターゼ型TiO2微粒子接合体61を有する透明電極層
65側から光入射を行った場合と、透明電極層66側か
ら光入射を行った場合とを比較すると、前者の方が光電
変換効率がよい場合が多い。これは単なる色素による光
吸収量の差だけではなく、光吸収により励起された電子
がアナターゼ型TiO2微粒子接合体61を移動して、
透明電極層65に到達する確率が、透明電極層65から
光励起位置が離れるに従って低下していくことを示唆し
ている。即ち、結晶粒界が多いGraetzel型セルでは十分
効率的な電子移動が達成されていないことを示唆してい
る。
ターゼ型TiO2微粒子接合体61を有する透明電極層
65側から光入射を行った場合と、透明電極層66側か
ら光入射を行った場合とを比較すると、前者の方が光電
変換効率がよい場合が多い。これは単なる色素による光
吸収量の差だけではなく、光吸収により励起された電子
がアナターゼ型TiO2微粒子接合体61を移動して、
透明電極層65に到達する確率が、透明電極層65から
光励起位置が離れるに従って低下していくことを示唆し
ている。即ち、結晶粒界が多いGraetzel型セルでは十分
効率的な電子移動が達成されていないことを示唆してい
る。
【0046】図3は、本実施形態の光電変換装置の構成
例を示す図である。図3において、10はガラス基板1
4及び透明電極層15を有する電極付き基板でありガラ
ス基板64及び透明電極層65に相当する。11は半導
体結晶層でありアナターゼ型TiO2微粒子接合体61
に相当する。12は電荷移動層であり電解液63に相当
する。13は電極付き基板でありガラス基板64及び透
明電極層66に相当する。半導体結晶層11と電荷移動
層12との間に生成手段であるところの光吸収層16が
設けられる。
例を示す図である。図3において、10はガラス基板1
4及び透明電極層15を有する電極付き基板でありガラ
ス基板64及び透明電極層65に相当する。11は半導
体結晶層でありアナターゼ型TiO2微粒子接合体61
に相当する。12は電荷移動層であり電解液63に相当
する。13は電極付き基板でありガラス基板64及び透
明電極層66に相当する。半導体結晶層11と電荷移動
層12との間に生成手段であるところの光吸収層16が
設けられる。
【0047】図4(a),図4(b)は、それぞれ図3
の電極付き基板10及び半導体結晶層11の拡大図であ
る。図4(c)は、図4(b)の半導体粒状結晶18の
拡大図である。半導体結晶層11は、図4(a)に示す
ように半導体針状結晶17だけで形成したり、図4
(b)に示すように半導体針状結晶17と半導体粒状結
晶18とによって形成してもよく、さらに、図4(c)
に示すように、半導体針状結晶17と半導体粒状結晶1
8との表面にコート材24を形成してもよい。ここで、
半導体針状結晶17及び半導体粒状結晶18はたとえば
酸化亜鉛を材料としており、コート材24はたとえば酸
化チタンを材料としている。
の電極付き基板10及び半導体結晶層11の拡大図であ
る。図4(c)は、図4(b)の半導体粒状結晶18の
拡大図である。半導体結晶層11は、図4(a)に示す
ように半導体針状結晶17だけで形成したり、図4
(b)に示すように半導体針状結晶17と半導体粒状結
晶18とによって形成してもよく、さらに、図4(c)
に示すように、半導体針状結晶17と半導体粒状結晶1
8との表面にコート材24を形成してもよい。ここで、
半導体針状結晶17及び半導体粒状結晶18はたとえば
酸化亜鉛を材料としており、コート材24はたとえば酸
化チタンを材料としている。
【0048】また、半導体粒状結晶18は、半導体針状
結晶17と異なる形状としており、特に、半導体針状結
晶のアスペクト比が小さい場合に、これを形成すると、
電荷移動層12に接する表面積が多くなるので、ラフネ
スファクターを増大することができる。なお、半導体粒
状結晶18は、電子等の移動効率を考慮して、電着など
によって直径が50〜150nmの粒子となるように形
成している。
結晶17と異なる形状としており、特に、半導体針状結
晶のアスペクト比が小さい場合に、これを形成すると、
電荷移動層12に接する表面積が多くなるので、ラフネ
スファクターを増大することができる。なお、半導体粒
状結晶18は、電子等の移動効率を考慮して、電着など
によって直径が50〜150nmの粒子となるように形
成している。
【0049】さらに、コート材24は、半導体粒状結晶
18の直径が20nm〜40nmの粒子となるように形
成している。
18の直径が20nm〜40nmの粒子となるように形
成している。
【0050】また、ここでは、半導体針状結晶17もし
くは混合結晶はn型ワイドギャップ半導体もしくはp型
ワイドギャップ半導体としているが、半導体針状結晶1
7もしくは混合結晶17,18がn型ワイドギャップ半
導体の場合には、色素の様な光吸収層16を挟んでp型
のワイドギャップ半導体やレドックス対を含んだ電解
液、高分子導電体などの電子供与型の電荷輸送層12が
必要である。また、逆に半導体針状結晶17もしくは混
合結晶17,18がp型ワイドギャップ半導体の場合に
は、光吸収層16を挟んで電子受容型の電荷輸送層12
が必要である。
くは混合結晶はn型ワイドギャップ半導体もしくはp型
ワイドギャップ半導体としているが、半導体針状結晶1
7もしくは混合結晶17,18がn型ワイドギャップ半
導体の場合には、色素の様な光吸収層16を挟んでp型
のワイドギャップ半導体やレドックス対を含んだ電解
液、高分子導電体などの電子供与型の電荷輸送層12が
必要である。また、逆に半導体針状結晶17もしくは混
合結晶17,18がp型ワイドギャップ半導体の場合に
は、光吸収層16を挟んで電子受容型の電荷輸送層12
が必要である。
【0051】半導体針状結晶層17とアナターゼ型Ti
O2微粒子接合体61とを比較すると、半導体針状結晶
層17の方が光励起により生成した電子若しくはホール
が、電極付き基板10側へ移動するまでに粒界により散
乱される確率が少なくなる。特に、図3,図4に示すよ
うに、全ての半導体針状結晶の一端が透明電極層15に
接合された状態で構成されている場合には、Graetzel型
セルと比較した場合に、電子若しくはホールの移動時に
粒界の影響はほどんど解消される。
O2微粒子接合体61とを比較すると、半導体針状結晶
層17の方が光励起により生成した電子若しくはホール
が、電極付き基板10側へ移動するまでに粒界により散
乱される確率が少なくなる。特に、図3,図4に示すよ
うに、全ての半導体針状結晶の一端が透明電極層15に
接合された状態で構成されている場合には、Graetzel型
セルと比較した場合に、電子若しくはホールの移動時に
粒界の影響はほどんど解消される。
【0052】図5(a)は、図3に示す光電変換装置の
半導体結晶層11側から光を入射する様子を示す図であ
り、図5(b)は、図5(a)と逆に電荷移動層12側
から光を入射する様子を示す図である。図5(c)は、
半導体結晶層11側と電荷移動層12側との双方向から
光を入射する様子を示す図である。なお、図5におい
て、図1と同様の部分には、同一の符号を付している。
半導体結晶層11側から光を入射する様子を示す図であ
り、図5(b)は、図5(a)と逆に電荷移動層12側
から光を入射する様子を示す図である。図5(c)は、
半導体結晶層11側と電荷移動層12側との双方向から
光を入射する様子を示す図である。なお、図5におい
て、図1と同様の部分には、同一の符号を付している。
【0053】図5(a)〜図5(c)の中では、光吸収
層16へ到達する入射光の光量は、図5(c),図5
(a),図5(b)の順に少なくなるが、光吸収層16
に照射光が十分な照射光が到達すれば、いずれのパター
ンによって光を照射してもよい。ただし、後述するよう
に、光を照射するパターンが種々の事情により制約され
る場合がある。
層16へ到達する入射光の光量は、図5(c),図5
(a),図5(b)の順に少なくなるが、光吸収層16
に照射光が十分な照射光が到達すれば、いずれのパター
ンによって光を照射してもよい。ただし、後述するよう
に、光を照射するパターンが種々の事情により制約され
る場合がある。
【0054】以下、図3等に示す各部材について、光電
変換装置の製造工程に即して説明する。
変換装置の製造工程に即して説明する。
【0055】(電極付き基板について)光電変換装置
は、光の入射側の電極付き基板を、ガラス基板14など
のように透明とする必要がある。すなわち、図5(a)
では電極付き基板10を透明とする必要があり、図5
(b)では電極付き基板13を透明とする必要があり、
図5(c)では電極付き基板10,13をそれぞれ透明
とする必要がある。
は、光の入射側の電極付き基板を、ガラス基板14など
のように透明とする必要がある。すなわち、図5(a)
では電極付き基板10を透明とする必要があり、図5
(b)では電極付き基板13を透明とする必要があり、
図5(c)では電極付き基板10,13をそれぞれ透明
とする必要がある。
【0056】ガラス基板14の材質、厚さは、光電変換
装置に要求される耐久性に応じて適宜設計することがで
きる。光入射側の電極付き基板は透光性である限り、ガ
ラス基板、プラスチック基板などが好適に用いられる。
光入射側とはならない電極付き基板としては、金属基
板、セラミック基板などを適宜用いることができる。光
入射側の電極付き基板の表面には、SiO2などからな
る反射防止膜を設けることが好ましい。
装置に要求される耐久性に応じて適宜設計することがで
きる。光入射側の電極付き基板は透光性である限り、ガ
ラス基板、プラスチック基板などが好適に用いられる。
光入射側とはならない電極付き基板としては、金属基
板、セラミック基板などを適宜用いることができる。光
入射側の電極付き基板の表面には、SiO2などからな
る反射防止膜を設けることが好ましい。
【0057】(電極について)図5に示すように、電極
付き基板10,13間には、半導体結晶層11、電荷移
動層12が設けられている。また、図3を用いて説明し
たように、電極付き基板10,13は、それぞれたとえ
ば透明電極及びガラス基板を有している。透明電極は、
インジウム−スズ複合酸化物、酸化スズにフッ素をドー
プしたもの等によって作成している。
付き基板10,13間には、半導体結晶層11、電荷移
動層12が設けられている。また、図3を用いて説明し
たように、電極付き基板10,13は、それぞれたとえ
ば透明電極及びガラス基板を有している。透明電極は、
インジウム−スズ複合酸化物、酸化スズにフッ素をドー
プしたもの等によって作成している。
【0058】図5では、厳密に図示していないが、電極
付き基板13は、電荷移動層12の外側の全面に設けて
も良いし、一部に設けても良い。例えば、電荷移動層1
2が固体でない場合には、これを保持するという観点か
ら、電荷移動層12側の透明電極層は電極付き基板13
に係るガラス基板の全面に設けたほうがよいが、電荷移
動層12が固体ならば電荷移動層12側の透明電極層は
電極付き基板13に係るガラス基板の全面に設けてなく
ともよい。
付き基板13は、電荷移動層12の外側の全面に設けて
も良いし、一部に設けても良い。例えば、電荷移動層1
2が固体でない場合には、これを保持するという観点か
ら、電荷移動層12側の透明電極層は電極付き基板13
に係るガラス基板の全面に設けたほうがよいが、電荷移
動層12が固体ならば電荷移動層12側の透明電極層は
電極付き基板13に係るガラス基板の全面に設けてなく
ともよい。
【0059】また、電荷移動層12側の透明電極層の表
面には、たとえばレドックス対の還元を効率よく行わせ
るためにPt、Cなどの触媒を設けておくことが好まし
い。さらに、光源と光吸収層16との間の電気抵抗が十
分低い場合には、光入射側の透明電極は、たとえばフィ
ンガー電極などを設けることも可能である。
面には、たとえばレドックス対の還元を効率よく行わせ
るためにPt、Cなどの触媒を設けておくことが好まし
い。さらに、光源と光吸収層16との間の電気抵抗が十
分低い場合には、光入射側の透明電極は、たとえばフィ
ンガー電極などを設けることも可能である。
【0060】なお、ここでは、電極付き基板10,13
には、透明電極層を設ける場合を例に説明したが、光を
入射しない側の電極付き基板に係る電極は、必ずしも透
明電極層である必要はなく、Cu,Ag,Al等からな
る金属電極を用いることもできる。
には、透明電極層を設ける場合を例に説明したが、光を
入射しない側の電極付き基板に係る電極は、必ずしも透
明電極層である必要はなく、Cu,Ag,Al等からな
る金属電極を用いることもできる。
【0061】(半導体結晶層について)次に、半導体結
晶層11について説明する。半導体針状結晶17は、た
とえばCVDのように電着を用いなくても、メッキのよ
うに電着を用いても作成することができる。電着を用い
て針状結晶を作成するときは、図6(a)に示すように
ガラス基板14と平行方向に針状結晶を成長させるよ
り、図4(a)に示すようにガラス基板14に垂直方向
に成長させたり、図6(b)に示すように樹枝状に成長
させることが好ましい。
晶層11について説明する。半導体針状結晶17は、た
とえばCVDのように電着を用いなくても、メッキのよ
うに電着を用いても作成することができる。電着を用い
て針状結晶を作成するときは、図6(a)に示すように
ガラス基板14と平行方向に針状結晶を成長させるよ
り、図4(a)に示すようにガラス基板14に垂直方向
に成長させたり、図6(b)に示すように樹枝状に成長
させることが好ましい。
【0062】なお、針状結晶は、厳密にガラス基板14
と垂直方向に成長させることは困難であり、針状結晶の
長手方向とガラス基板14とのなす角度がたとえば60
°以上であれば好ましく、80°以上であることがより
好ましい。また、針状結晶の形態は、直線的であること
が好ましい。
と垂直方向に成長させることは困難であり、針状結晶の
長手方向とガラス基板14とのなす角度がたとえば60
°以上であれば好ましく、80°以上であることがより
好ましい。また、針状結晶の形態は、直線的であること
が好ましい。
【0063】図7は、半導体針状結晶17の成長方向を
制御する手法の説明図である。図7(a)には、たとえ
ばガラス基板14に設けた下地金属層42上にアルミニ
ウム層を0.1〜数μm程度形成し、アルミニウム層を
陽極酸化させてナノホール層43として、各ナノホール
に針状結晶を成長させている様子を示している。
制御する手法の説明図である。図7(a)には、たとえ
ばガラス基板14に設けた下地金属層42上にアルミニ
ウム層を0.1〜数μm程度形成し、アルミニウム層を
陽極酸化させてナノホール層43として、各ナノホール
に針状結晶を成長させている様子を示している。
【0064】また、図7(b)には、金属電極44の上
部に設けたアルミニウム層を0.1〜数μm程度形成
し、アルミニウム層を陽極酸化させてナノホール層43
とし、各ナノホールに針状結晶を成長させている様子を
図示している。
部に設けたアルミニウム層を0.1〜数μm程度形成
し、アルミニウム層を陽極酸化させてナノホール層43
とし、各ナノホールに針状結晶を成長させている様子を
図示している。
【0065】なお、アルミニウム層の陽極酸化は、蓚
酸、りん酸、硫酸などが利用され、各ナノホールの間隔
は陽極酸化電圧によって制御している。さらに、ナノホ
ール層43を形成することによって、針状結晶の径を制
御することができる。針状結晶の径を制御するには、各
ナノホールの径を陽極酸化後にりん酸溶液などでエッチ
ングすることにより制御し、制御した各ナノホールに針
状結晶を成長させることによって制御している。
酸、りん酸、硫酸などが利用され、各ナノホールの間隔
は陽極酸化電圧によって制御している。さらに、ナノホ
ール層43を形成することによって、針状結晶の径を制
御することができる。針状結晶の径を制御するには、各
ナノホールの径を陽極酸化後にりん酸溶液などでエッチ
ングすることにより制御し、制御した各ナノホールに針
状結晶を成長させることによって制御している。
【0066】このナノホールを作成した後に、針状結晶
成分のめっき浴中で電解させると、各ナノホールの下地
金属層42又は金属電極44から半導体針状結晶17が
ナノホール層43を通して成長させることができる。こ
のとき、一般的に電着条件が針状結晶の径や長さを決定
する上で重要なファクターとなる。
成分のめっき浴中で電解させると、各ナノホールの下地
金属層42又は金属電極44から半導体針状結晶17が
ナノホール層43を通して成長させることができる。こ
のとき、一般的に電着条件が針状結晶の径や長さを決定
する上で重要なファクターとなる。
【0067】また、針状結晶の径や長さや成長方向を制
御した後に、半導体粒状結晶18を用いたゲル溶液など
に浸漬させることにより、図8(a),図8(b)にそ
れぞれ示すように、半導体針状結晶17の表面に半導体
粒状結晶18を形成し、さらに、混合結晶にコート材2
4を形成することができる。このことにより、針状結晶
の表面積が不十分な場合でもラフネスファクターが大き
い半導体粒状結晶18を作成することができ、且つ電子
若しくはホールの移動において粒界の影響が少ない半導
体針状結晶17を作成することができる。
御した後に、半導体粒状結晶18を用いたゲル溶液など
に浸漬させることにより、図8(a),図8(b)にそ
れぞれ示すように、半導体針状結晶17の表面に半導体
粒状結晶18を形成し、さらに、混合結晶にコート材2
4を形成することができる。このことにより、針状結晶
の表面積が不十分な場合でもラフネスファクターが大き
い半導体粒状結晶18を作成することができ、且つ電子
若しくはホールの移動において粒界の影響が少ない半導
体針状結晶17を作成することができる。
【0068】また、半導体針状結晶層17は、主として
2つの製造方法がある。1つは、電解電着法による製造
方法である。他は、無電解電着法による製造方法であ
る。各製造方法について説明する。
2つの製造方法がある。1つは、電解電着法による製造
方法である。他は、無電解電着法による製造方法であ
る。各製造方法について説明する。
【0069】図9は、図1に示す半導体針状結晶層を電
解電着法による製造方法の説明図である。図9に示すよ
うに、マントルヒーター81に、電解液87を入れたビ
ーカー86を載置する。そして、ビーカー86の中に、
対極102、参照極101及び作用極103を入れて電
解すると、針状結晶が形成される。このとき、作用極1
03は直接電極付き基板10を使用しても良いし、冶具
などを用いて絶縁部を作り、希望範囲のみ電極付き基板
10に針状結晶を形成しても良い。
解電着法による製造方法の説明図である。図9に示すよ
うに、マントルヒーター81に、電解液87を入れたビ
ーカー86を載置する。そして、ビーカー86の中に、
対極102、参照極101及び作用極103を入れて電
解すると、針状結晶が形成される。このとき、作用極1
03は直接電極付き基板10を使用しても良いし、冶具
などを用いて絶縁部を作り、希望範囲のみ電極付き基板
10に針状結晶を形成しても良い。
【0070】電解液87は、アセトニトリルやIPAや
水等の電解溶媒を用いることができ、電解液87の溶質
の種類、溶質濃度、溶液中の酸素などの活性気体濃度、
電解液の温度、デキストリン等の反応促進剤を混入の有
無及びその混入した場合にあっては濃度や、作用極10
3への電解電位値、電解電流値、電解時間などによっ
て、針状結晶の形状を変更することができる。また、針
状結晶は、たとえば暗室で形成するようにしてもよく、
また、電解液87を撹拌等によって対流を起こす事によ
り形状を変更する事ができる。
水等の電解溶媒を用いることができ、電解液87の溶質
の種類、溶質濃度、溶液中の酸素などの活性気体濃度、
電解液の温度、デキストリン等の反応促進剤を混入の有
無及びその混入した場合にあっては濃度や、作用極10
3への電解電位値、電解電流値、電解時間などによっ
て、針状結晶の形状を変更することができる。また、針
状結晶は、たとえば暗室で形成するようにしてもよく、
また、電解液87を撹拌等によって対流を起こす事によ
り形状を変更する事ができる。
【0071】また、電極付き基板10等の材質により多
少異なるが、一般的に表面洗浄としてIPA及びアセト
ンを用いて、あらかじめ透明電極層15等を洗浄してお
くことが好ましく、透明電極電極層15等をごく微量溶
解するアノード処理が重要である。
少異なるが、一般的に表面洗浄としてIPA及びアセト
ンを用いて、あらかじめ透明電極層15等を洗浄してお
くことが好ましく、透明電極電極層15等をごく微量溶
解するアノード処理が重要である。
【0072】図10は、図1に示す半導体針状結晶17
を無電解電着法による製造方法の説明図である。図10
に示すように、電極付き基板10を電解液87に浸し
て、石英筒85越しに光源83から電極付き基板10に
光を照射することにより針状結晶を形成する。なお、上
記の電解電着法による製造と同様に、針状結晶の形成時
の種々の条件を変更すると、針状結晶の形状を変えるこ
とができる。また、無電解時には触媒としてPdやAg
を透明電極層15等に付着させることが有効である。
を無電解電着法による製造方法の説明図である。図10
に示すように、電極付き基板10を電解液87に浸し
て、石英筒85越しに光源83から電極付き基板10に
光を照射することにより針状結晶を形成する。なお、上
記の電解電着法による製造と同様に、針状結晶の形成時
の種々の条件を変更すると、針状結晶の形状を変えるこ
とができる。また、無電解時には触媒としてPdやAg
を透明電極層15等に付着させることが有効である。
【0073】なお、半導体粒状結晶18は、電子等の移
動効率を考慮して、電着などによって直径が100nm
程度となるように形成している。
動効率を考慮して、電着などによって直径が100nm
程度となるように形成している。
【0074】(光吸収層について)光吸収層16には、
各種の半導体や色素を利用することができる。半導体を
利用する場合には、i型の光吸収係数が大きなアモルフ
ァス半導体や、直接遷移型半導体が好ましい。色素を利
用する場合には、金属錯体色素又はポリメチン色素、ペ
リレン色素、ローズベンガル、エオシンY、マーキュロ
クロム、サンタリン(Santaiin)色素、シアニン(Cyan
in)色素などの有機色素や天然色素が好ましい。これら
の色素は半導体微粒子の表面に対する適当な結合基を有
していることが好ましい。
各種の半導体や色素を利用することができる。半導体を
利用する場合には、i型の光吸収係数が大きなアモルフ
ァス半導体や、直接遷移型半導体が好ましい。色素を利
用する場合には、金属錯体色素又はポリメチン色素、ペ
リレン色素、ローズベンガル、エオシンY、マーキュロ
クロム、サンタリン(Santaiin)色素、シアニン(Cyan
in)色素などの有機色素や天然色素が好ましい。これら
の色素は半導体微粒子の表面に対する適当な結合基を有
していることが好ましい。
【0075】また、好ましい結合基としては、COOH
基、シアノ基、PO3H2基、又は、オキシム、ジオキシ
ム、ヒドロキシキノリン、サリチレート及びαケトエノ
レートのようなπ伝導性を有するキレート化基が挙げら
れる。この中でもCOOH基、PO3H2基が特に好まし
い。本実施形態に使用する色素が金属錯体色素の場合、
ルテニウム錯体色素{Ru(dcbpy)2(SCN)2、(dcbpy=2,2-
bipyridine-4,4'-dicarboxylic acid)等]が利用できる
が、酸化・還元体が安定であることが重要である。
基、シアノ基、PO3H2基、又は、オキシム、ジオキシ
ム、ヒドロキシキノリン、サリチレート及びαケトエノ
レートのようなπ伝導性を有するキレート化基が挙げら
れる。この中でもCOOH基、PO3H2基が特に好まし
い。本実施形態に使用する色素が金属錯体色素の場合、
ルテニウム錯体色素{Ru(dcbpy)2(SCN)2、(dcbpy=2,2-
bipyridine-4,4'-dicarboxylic acid)等]が利用できる
が、酸化・還元体が安定であることが重要である。
【0076】また、光吸収層の励起された電子の電位、
即ち光励起した色素の電位(色素のLUMO電位)や半
導体中の伝導帯電位が、電子受容型電荷輸送層の電子受
容電位(n型半導体の伝導帯電位など)より高く、かつ
光吸収層で光励起により生成したホール電位が、電子供
与型電荷移動層の電子供与電位(p型半導体の価電子帯
電位、レドックス対のポテンシャル電位など)より低い
ことが必要である。光吸収層16の近傍における励起さ
れた電子−ホールの再結合確率を低くすることも、光電
変換効率を増大させる上で重要となる。
即ち光励起した色素の電位(色素のLUMO電位)や半
導体中の伝導帯電位が、電子受容型電荷輸送層の電子受
容電位(n型半導体の伝導帯電位など)より高く、かつ
光吸収層で光励起により生成したホール電位が、電子供
与型電荷移動層の電子供与電位(p型半導体の価電子帯
電位、レドックス対のポテンシャル電位など)より低い
ことが必要である。光吸収層16の近傍における励起さ
れた電子−ホールの再結合確率を低くすることも、光電
変換効率を増大させる上で重要となる。
【0077】(電荷移動層について)n型の針状結晶を
用いた場合、光吸収層を挟んで電荷移動層12をホール
が移動するように作成する必要がある。このとき電荷移
動層12には、湿式太陽電池と同様に、レドックス系を
用いることができる。レドックス系を用いる場合でも、
単純な溶液系のみでなく、カーボンパウダーを保持材に
したり、電解質をゲル化してもよい。また、溶融塩やイ
オン伝導性ポリマーを用いる方法もある。さらに電荷を
移動する方法として電界重合有機ポリマーやCuI,C
uSCN,NiOなどのp型半導体を用いることもでき
る。
用いた場合、光吸収層を挟んで電荷移動層12をホール
が移動するように作成する必要がある。このとき電荷移
動層12には、湿式太陽電池と同様に、レドックス系を
用いることができる。レドックス系を用いる場合でも、
単純な溶液系のみでなく、カーボンパウダーを保持材に
したり、電解質をゲル化してもよい。また、溶融塩やイ
オン伝導性ポリマーを用いる方法もある。さらに電荷を
移動する方法として電界重合有機ポリマーやCuI,C
uSCN,NiOなどのp型半導体を用いることもでき
る。
【0078】一方、p型の針状結晶を形成した場合に
は、電荷移動層12を電子が移動するように作成する必
要がある。そのため、n型の半導体であるZnO,Ti
O2,SnO2などを材料として用いることができる。
は、電荷移動層12を電子が移動するように作成する必
要がある。そのため、n型の半導体であるZnO,Ti
O2,SnO2などを材料として用いることができる。
【0079】ホールが移動する電荷移動層12は、半導
体針状結晶間をこれが満たす必要があるため、電荷移動
層12を作成する際に、液体や高分子などに利用できる
浸透法や、固体の移動層に利用できる電着、CVD法な
どが適している。
体針状結晶間をこれが満たす必要があるため、電荷移動
層12を作成する際に、液体や高分子などに利用できる
浸透法や、固体の移動層に利用できる電着、CVD法な
どが適している。
【0080】なお、光照射により色素で生成した電子と
正孔との再結合を効率良く防ぐには電荷移動層12より
素早く電子が光吸収層16中の正孔と結合する必要があ
り、このような条件に適するホールが移動する電荷移動
層12を用いる方が好ましい。
正孔との再結合を効率良く防ぐには電荷移動層12より
素早く電子が光吸収層16中の正孔と結合する必要があ
り、このような条件に適するホールが移動する電荷移動
層12を用いる方が好ましい。
【0081】(封止について)特に、図示してはない
が、本実施形態の光電変換装置は少なくとも電極付き基
板10,13間を封止して、その中に、たとえば電荷移
動層12を注入するようにして、耐候性を高めることが
好ましい。封止材には接着剤や樹脂を用いることができ
る。なお、光入射側を封止する場合、封止材は透光性で
あることが好ましい。
が、本実施形態の光電変換装置は少なくとも電極付き基
板10,13間を封止して、その中に、たとえば電荷移
動層12を注入するようにして、耐候性を高めることが
好ましい。封止材には接着剤や樹脂を用いることができ
る。なお、光入射側を封止する場合、封止材は透光性で
あることが好ましい。
【0082】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0083】(実施例1)本発明の実施例1では、電解
電着法によって、半導体針状結晶17を作成した場合に
ついて、図3,図4及び図9を用いて説明する。まず、
電極付き基板10として、導電性ガラス基板(Fドープ
SnO2、10Ω/□)を用意し、この基板を作用極1
03として、マントルヒーター81によってたとえば8
5℃に加熱された電解液87であるところの0.01m
ol/L硝酸亜鉛水溶液に浸し、導電性ガラス基板に−
1.6Vの電位を10000秒間印加した。
電着法によって、半導体針状結晶17を作成した場合に
ついて、図3,図4及び図9を用いて説明する。まず、
電極付き基板10として、導電性ガラス基板(Fドープ
SnO2、10Ω/□)を用意し、この基板を作用極1
03として、マントルヒーター81によってたとえば8
5℃に加熱された電解液87であるところの0.01m
ol/L硝酸亜鉛水溶液に浸し、導電性ガラス基板に−
1.6Vの電位を10000秒間印加した。
【0084】つづいて、60℃まで加熱した0.1mo
l/L硝酸亜鉛のIPA溶液に基板を浸し、たとえば−
5.0Vの電圧を100秒間印加した。その後、管状電
気炉中にこの基板を設置し、酸素を1.67×10-3L
/S流しながら、たとえば500℃で熱処理を1時間行
なった。
l/L硝酸亜鉛のIPA溶液に基板を浸し、たとえば−
5.0Vの電圧を100秒間印加した。その後、管状電
気炉中にこの基板を設置し、酸素を1.67×10-3L
/S流しながら、たとえば500℃で熱処理を1時間行
なった。
【0085】この結果、導電性ガラス基板表面には半導
体針状結晶17であるところのZnO針状結晶が、図3
に示すように、導電性ガラス基板に対して垂直方向に成
長していた。半導体針状結晶17の径は100〜200
nmであり、アスペクト比は50〜100であった。
体針状結晶17であるところのZnO針状結晶が、図3
に示すように、導電性ガラス基板に対して垂直方向に成
長していた。半導体針状結晶17の径は100〜200
nmであり、アスペクト比は50〜100であった。
【0086】また、半導体針状結晶17の表面には、半
導体粒状結晶18が電着されていた。半導体粒状結晶1
8の径は20〜40nmであった。
導体粒状結晶18が電着されていた。半導体粒状結晶1
8の径は20〜40nmであった。
【0087】また、光吸収層16として色素を用いた。
具体的には、Graetzelらが報告しているRu錯体であるRu
((bipy)(COOH)2)2(SCN)2を用いた。色素を蒸留エタノー
ルに溶解し、この中にZnO針状結晶を形成した導電性
ガラス基板をたとえば24時間浸して、色素をZnO針
状結晶に吸着させた後に、電解液87の中から取りだし
て、80℃程度の温度下で乾燥させた。
具体的には、Graetzelらが報告しているRu錯体であるRu
((bipy)(COOH)2)2(SCN)2を用いた。色素を蒸留エタノー
ルに溶解し、この中にZnO針状結晶を形成した導電性
ガラス基板をたとえば24時間浸して、色素をZnO針
状結晶に吸着させた後に、電解液87の中から取りだし
て、80℃程度の温度下で乾燥させた。
【0088】また、電荷移動層12としてはI-/I3 -
のレドックス対を用いた。溶質はテトラプロピルアンモ
ニウムヨウ化物(tetrapropylammonium iodide )
(0.46mol/L)とヨウ素(0.06mol/
L)とを用い、溶媒はエチレンカルボナート(ethylene
carbonate)(80vol%)とアセトニトリル(acet
onitrile)(20vol%)の混合液を用いた。この混
合液を、ZnO針状結晶を形成した導電性ガラス基板に
滴下してから、電極付き基板13を貼り合わせてセルを
作成した。電極付き基板13には、導電性ガラス基板上
に白金を1nm厚にスパッタ成膜したものを用いた。
のレドックス対を用いた。溶質はテトラプロピルアンモ
ニウムヨウ化物(tetrapropylammonium iodide )
(0.46mol/L)とヨウ素(0.06mol/
L)とを用い、溶媒はエチレンカルボナート(ethylene
carbonate)(80vol%)とアセトニトリル(acet
onitrile)(20vol%)の混合液を用いた。この混
合液を、ZnO針状結晶を形成した導電性ガラス基板に
滴下してから、電極付き基板13を貼り合わせてセルを
作成した。電極付き基板13には、導電性ガラス基板上
に白金を1nm厚にスパッタ成膜したものを用いた。
【0089】また、比較例として粒径100nmを主成
分としたZnO粉末を分散させたペーストを導電性ガラ
ス基板上に塗布し、500℃で30分間焼成させる事に
より、ZnO膜を形成し、他の製造工程は、上記と同様
にしてセルを作成した。そして紫外線カットフィルター
を取り付けた500Wのキセノンランプ光を電極付き基
板13側から照射した。そしてこの時生じた光電変換反
応による光電流の値を測定した。
分としたZnO粉末を分散させたペーストを導電性ガラ
ス基板上に塗布し、500℃で30分間焼成させる事に
より、ZnO膜を形成し、他の製造工程は、上記と同様
にしてセルを作成した。そして紫外線カットフィルター
を取り付けた500Wのキセノンランプ光を電極付き基
板13側から照射した。そしてこの時生じた光電変換反
応による光電流の値を測定した。
【0090】測定の結果、本実施例のセルの方が開放電
位、フィルファクターともに7%程度向上した。これは
針状結晶を用いたことによって電子受容型電荷移動層の
内部抵抗が減少したことに起因すると考えられる。
位、フィルファクターともに7%程度向上した。これは
針状結晶を用いたことによって電子受容型電荷移動層の
内部抵抗が減少したことに起因すると考えられる。
【0091】(実施例2)本発明の実施例2では、電解
電着法によって、半導体針状結晶17及び半導体粒状結
晶18を成長させた後にチタンを含有した溶液を塗布
し、基板を熱処理することにより、混合結晶にコート材
24を形成する場合について、図3,図4及び図9を用
いて説明する。
電着法によって、半導体針状結晶17及び半導体粒状結
晶18を成長させた後にチタンを含有した溶液を塗布
し、基板を熱処理することにより、混合結晶にコート材
24を形成する場合について、図3,図4及び図9を用
いて説明する。
【0092】まず、電極付き基板10として、導電性ガ
ラス基板(FドープSnO2、10Ω/□)を用意し、
この基板を作用極103として、マントルヒーター81
によってたとえば85℃に加熱された電解87であると
ころの0.001mol/L塩化亜鉛水溶液に浸し、導
電性ガラス基板にたとえば−1.2Vの電圧を2000
0秒間印加した。
ラス基板(FドープSnO2、10Ω/□)を用意し、
この基板を作用極103として、マントルヒーター81
によってたとえば85℃に加熱された電解87であると
ころの0.001mol/L塩化亜鉛水溶液に浸し、導
電性ガラス基板にたとえば−1.2Vの電圧を2000
0秒間印加した。
【0093】つづいて、60℃まで加熱した0.1mo
l/L硝酸亜鉛のIPA溶液に基板を浸し、−5.0V
の電圧を100秒間印加した。その後、管状電気炉中に
この基板を設置し、酸素を1.67×10-3L/S流し
ながら、たとえば500℃で熱処理を1時間行なった。
l/L硝酸亜鉛のIPA溶液に基板を浸し、−5.0V
の電圧を100秒間印加した。その後、管状電気炉中に
この基板を設置し、酸素を1.67×10-3L/S流し
ながら、たとえば500℃で熱処理を1時間行なった。
【0094】この結果、実施例1と同様に、導電性ガラ
ス基板表面には半導体針状結晶17が導電性ガラス基板
に対して垂直方向に成長していた。さらに、半導体針状
結晶17の表面に半導体粒状結晶18が電着されてい
た。半導体針状結晶17の径は50〜150nmであり
アスペクト比は50〜100であった。また半導体粒状
結晶18の径は20〜40nmであった。
ス基板表面には半導体針状結晶17が導電性ガラス基板
に対して垂直方向に成長していた。さらに、半導体針状
結晶17の表面に半導体粒状結晶18が電着されてい
た。半導体針状結晶17の径は50〜150nmであり
アスペクト比は50〜100であった。また半導体粒状
結晶18の径は20〜40nmであった。
【0095】その後、0.1mol/L四塩化チタン水
溶液中にこの基板を浸した。続いて、管状電気炉中に設
置し酸素を1.67×10-3L/S流しながら500℃
で30分間焼成を行った。この結果、混合結晶は、酸化
チタンからなるコート材24によってコーティングされ
ていた。
溶液中にこの基板を浸した。続いて、管状電気炉中に設
置し酸素を1.67×10-3L/S流しながら500℃
で30分間焼成を行った。この結果、混合結晶は、酸化
チタンからなるコート材24によってコーティングされ
ていた。
【0096】また、光吸収層16として色素を用いた。
具体的には、Graetzelらが報告しているRu錯体であるRu
((bipy)(COOH)2)2(SCN)2を用いた。色素を蒸留エタノー
ルに溶解し、この中にコート材24によって半導体針状
結晶17及び半導体粒状結晶18がコーティングされた
基板をたとえば24時間浸して、色素を半導体針状結晶
17等に吸着させた後に、電解液87の中から取りだし
て、80℃程度の温度下で乾燥させた。
具体的には、Graetzelらが報告しているRu錯体であるRu
((bipy)(COOH)2)2(SCN)2を用いた。色素を蒸留エタノー
ルに溶解し、この中にコート材24によって半導体針状
結晶17及び半導体粒状結晶18がコーティングされた
基板をたとえば24時間浸して、色素を半導体針状結晶
17等に吸着させた後に、電解液87の中から取りだし
て、80℃程度の温度下で乾燥させた。
【0097】また、導電性ガラス(FドープSnO2、
10Ω/□)上に白金を1nm厚にスパッタ成膜した対
極を用い、電荷移動層12としてはレドックス対はI-
/I3 -を用いた。溶質は0.05mol/L I2(ヨウ
素)と0.1mol/L LiI(ヨウ化リチウム)と
0.6mol/L DMPI(Im)(1,2-ジメチル-3-
プロピルイミダゾリウム アイオダイド)と0.5mo
l/L TBP(4-tert-ブチルピリジン)、溶媒はMA
N(MeOAN)(メトキシアセトニトリル)を用い
た。この混合液を混合結晶を形成した導電性ガラス基板
に滴下してから、電極付き基板13を貼り合わせてセル
を作成した。
10Ω/□)上に白金を1nm厚にスパッタ成膜した対
極を用い、電荷移動層12としてはレドックス対はI-
/I3 -を用いた。溶質は0.05mol/L I2(ヨウ
素)と0.1mol/L LiI(ヨウ化リチウム)と
0.6mol/L DMPI(Im)(1,2-ジメチル-3-
プロピルイミダゾリウム アイオダイド)と0.5mo
l/L TBP(4-tert-ブチルピリジン)、溶媒はMA
N(MeOAN)(メトキシアセトニトリル)を用い
た。この混合液を混合結晶を形成した導電性ガラス基板
に滴下してから、電極付き基板13を貼り合わせてセル
を作成した。
【0098】また、比較例として粒径100nmを主成
分としたZnO粉末を分散させたペーストを導電性ガラ
ス上に塗布して、500℃で30分間焼成したものを用
いて同様にセルを組み立てた。そして、実施例1と同様
に紫外線カットフィルターを取り付けた500Wのキセ
ノンランプ光を対極側から照射し、この時生じた光電変
換反応による光電流の値を測定した。その測定結果、本
発明のセルの方が開放電位、フィルファクター共に増加
していた。
分としたZnO粉末を分散させたペーストを導電性ガラ
ス上に塗布して、500℃で30分間焼成したものを用
いて同様にセルを組み立てた。そして、実施例1と同様
に紫外線カットフィルターを取り付けた500Wのキセ
ノンランプ光を対極側から照射し、この時生じた光電変
換反応による光電流の値を測定した。その測定結果、本
発明のセルの方が開放電位、フィルファクター共に増加
していた。
【0099】(実施例3)本発明の実施例3では、電解
電着法によりナノホールから半導体針状結晶層を作成し
た場合について図7,図9を用いて説明する。まず、ガ
ラス基板41および下地電極層42として、導電性ガラ
ス基板(FドープSnO2、10Ω/□)を用意し、こ
の基板の表面に、Alをたとえば0.5μm成膜した。
そしてAl層を蓚酸0.3mol/L中で40Vにて陽
極酸化させた後、りん酸5wt.%中に40分浸した。
この処理により陽極酸化されたナノホール層43には、
約50nmの径のナノホールが約100nm間隔で多数
形成された。
電着法によりナノホールから半導体針状結晶層を作成し
た場合について図7,図9を用いて説明する。まず、ガ
ラス基板41および下地電極層42として、導電性ガラ
ス基板(FドープSnO2、10Ω/□)を用意し、こ
の基板の表面に、Alをたとえば0.5μm成膜した。
そしてAl層を蓚酸0.3mol/L中で40Vにて陽
極酸化させた後、りん酸5wt.%中に40分浸した。
この処理により陽極酸化されたナノホール層43には、
約50nmの径のナノホールが約100nm間隔で多数
形成された。
【0100】次に、この基板を作用極103として、マ
ントルヒーター81によってたとえば85℃に加熱され
た電解液87であるところの5m mol/L塩化亜鉛
と0.1mol/L塩化カリウムの水溶液に浸し、導電
性ガラス基板に−0.9Vの電位を5000秒間印加し
た。
ントルヒーター81によってたとえば85℃に加熱され
た電解液87であるところの5m mol/L塩化亜鉛
と0.1mol/L塩化カリウムの水溶液に浸し、導電
性ガラス基板に−0.9Vの電位を5000秒間印加し
た。
【0101】つづいて、60℃まで加熱した0.1mo
l/L硝酸亜鉛のIPA溶液に基板を浸し、たとえば−
5.0Vの電圧を100秒間印加した。その後、管状電
気炉中にこの基板を設置し、酸素を1.67×10-3L
/S流しながら、たとえば500℃で熱処理を1時間行
なった。
l/L硝酸亜鉛のIPA溶液に基板を浸し、たとえば−
5.0Vの電圧を100秒間印加した。その後、管状電
気炉中にこの基板を設置し、酸素を1.67×10-3L
/S流しながら、たとえば500℃で熱処理を1時間行
なった。
【0102】この結果、導電性ガラス基板表面にはナノ
ホールから半導体針状結晶17であるところのZnO針
状結晶が、図7(a),図7(b)に示すように、導電
性ガラス基板に対して垂直方向に成長していた。ZnO
針状結晶の径は30〜50nmとなり、長さはその30
〜60倍であった。
ホールから半導体針状結晶17であるところのZnO針
状結晶が、図7(a),図7(b)に示すように、導電
性ガラス基板に対して垂直方向に成長していた。ZnO
針状結晶の径は30〜50nmとなり、長さはその30
〜60倍であった。
【0103】また、半導体針状結晶17の表面には、半
導体粒状結晶18が電着されていた。半導体針状結晶1
7の径は100〜200nmであり、アスペクト比は5
0〜100であった。また、半導体粒状結晶18の径は
20〜40nmであった。
導体粒状結晶18が電着されていた。半導体針状結晶1
7の径は100〜200nmであり、アスペクト比は5
0〜100であった。また、半導体粒状結晶18の径は
20〜40nmであった。
【0104】また、光吸収層16として色素を用いた。
色素は市販のエオシンYを用いた。色素を蒸留エタノー
ルに溶解し、この中にZnO針状結晶を形成した導電性
ガラス基板をたとえば24時間浸して、色素をZnO針
状結晶に吸着させた後に、電解液87から取りだして、
80℃程度の温度下で乾燥させた。
色素は市販のエオシンYを用いた。色素を蒸留エタノー
ルに溶解し、この中にZnO針状結晶を形成した導電性
ガラス基板をたとえば24時間浸して、色素をZnO針
状結晶に吸着させた後に、電解液87から取りだして、
80℃程度の温度下で乾燥させた。
【0105】また、電荷移動層12としてはI-/I3 -
のレドックス対を用いた。溶質は0.05mol/L
I2(ヨウ素)と0.1mol/L Lil(よう化リチ
ウム)と0.6mol/L DMPI(Im)(1,2-ジ
メチル-3-プロピルイミダゾリウム アイオダイド)と
0.5mol/L TBP(4-tert-ブチルピリジン)と
を用いた。溶媒はMAN(MeOAN)(メトキシアセ
トニトリル)を用いた。この混合液を、ZnO針状結晶
を形成した導電性ガラス基板に滴下してから、電極付き
基板13を貼り合わせてセルを作成した。電極付き基板
13には、導電性ガラス基板上に白金を1nm厚にスパ
ッタ成膜したものを用いた。
のレドックス対を用いた。溶質は0.05mol/L
I2(ヨウ素)と0.1mol/L Lil(よう化リチ
ウム)と0.6mol/L DMPI(Im)(1,2-ジ
メチル-3-プロピルイミダゾリウム アイオダイド)と
0.5mol/L TBP(4-tert-ブチルピリジン)と
を用いた。溶媒はMAN(MeOAN)(メトキシアセ
トニトリル)を用いた。この混合液を、ZnO針状結晶
を形成した導電性ガラス基板に滴下してから、電極付き
基板13を貼り合わせてセルを作成した。電極付き基板
13には、導電性ガラス基板上に白金を1nm厚にスパ
ッタ成膜したものを用いた。
【0106】また、比較例として粒径100nmを主成
分としたZnO粉末を分散させたペーストを導電性ガラ
ス基板上に塗布し、500℃で30分間焼成させる事に
より、ZnO膜を形成して、他の製造工程は、上記と同
様にしてセルを作成した。そして実施例1と同様に紫外
線カットフィルターを取り付けた500Wのキセノンラ
ンプ光を電極付き基板13側から照射した。そしてこの
時生じた光電変換反応による光電流の値を測定した。
分としたZnO粉末を分散させたペーストを導電性ガラ
ス基板上に塗布し、500℃で30分間焼成させる事に
より、ZnO膜を形成して、他の製造工程は、上記と同
様にしてセルを作成した。そして実施例1と同様に紫外
線カットフィルターを取り付けた500Wのキセノンラ
ンプ光を電極付き基板13側から照射した。そしてこの
時生じた光電変換反応による光電流の値を測定した。
【0107】測定の結果、本実施例のセルの方が開放電
位、フィルファクターともに5%程度向上した。これは
針状結晶を用いたことによって電子受容型電荷移動層の
内部抵抗が減少したことに起因すると考えられる。
位、フィルファクターともに5%程度向上した。これは
針状結晶を用いたことによって電子受容型電荷移動層の
内部抵抗が減少したことに起因すると考えられる。
【0108】(実施例4)本発明の実施例4では、電解
電着法により半導体針状結晶層を成長させ、そこに半導
体結晶を形成した場合について、図8,図9を用いて説
明する。ガラス基板41上に下地電極層42としてPt
を1μm程度の厚さで成膜した。次に、下地電極層42
を成膜したガラス基板41を作用極103として、マン
トルヒーター81によってたとえば85℃に加熱された
電解液87であるところの0.01mol/L硝酸亜鉛
のDMF(ジメチルスルフォキシド)溶液に浸し、−
1.0Vの電位を10000秒間印加した。つづいて、
60℃まで加熱した0.1mol/L硝酸亜鉛のIPA
溶液に基板を浸し、たとえば−5.0Vの電圧を100
秒間印加した。その後、管状電気炉中にこの基板を設置
し、酸素を1.67×10-3L/S流しながら、たとえ
ば500℃で熱処理を1時間行なった。
電着法により半導体針状結晶層を成長させ、そこに半導
体結晶を形成した場合について、図8,図9を用いて説
明する。ガラス基板41上に下地電極層42としてPt
を1μm程度の厚さで成膜した。次に、下地電極層42
を成膜したガラス基板41を作用極103として、マン
トルヒーター81によってたとえば85℃に加熱された
電解液87であるところの0.01mol/L硝酸亜鉛
のDMF(ジメチルスルフォキシド)溶液に浸し、−
1.0Vの電位を10000秒間印加した。つづいて、
60℃まで加熱した0.1mol/L硝酸亜鉛のIPA
溶液に基板を浸し、たとえば−5.0Vの電圧を100
秒間印加した。その後、管状電気炉中にこの基板を設置
し、酸素を1.67×10-3L/S流しながら、たとえ
ば500℃で熱処理を1時間行なった。
【0109】その後、下地電極層42の表面には、半導
体針状結晶17であるところのZnO針状結晶が、図8
(a)に示しすように成長していた。ZnO針状結晶の
径は40〜70nmとなり、長さはその20〜200倍
であった。
体針状結晶17であるところのZnO針状結晶が、図8
(a)に示しすように成長していた。ZnO針状結晶の
径は40〜70nmとなり、長さはその20〜200倍
であった。
【0110】また、半導体針状結晶17の表面には、半
導体粒状結晶18が電着されていた。半導体針状結晶1
7の径は100〜200nmであり、アスペクト比は5
0〜100であった。また、半導体粒状結晶18の径は
20〜40nmであった。
導体粒状結晶18が電着されていた。半導体針状結晶1
7の径は100〜200nmであり、アスペクト比は5
0〜100であった。また、半導体粒状結晶18の径は
20〜40nmであった。
【0111】また、ZnO針状結晶を形成したガラス基
板41を、粒径約20nmのアナターゼ型TiO2微結
晶(P25)3gを水40mL、アセチルアセトン0.
2mL、トリトン−X(登録商標:ユニオン・カーバイ
ト社)0.2mLと混合してスラリー状にした溶液内に
浸浸させ、さらに酸素を1.67×10-3L/s流しな
がら450℃で1時間焼成を行って、ZnO針状結晶に
半導体粒状結晶18を形成した。
板41を、粒径約20nmのアナターゼ型TiO2微結
晶(P25)3gを水40mL、アセチルアセトン0.
2mL、トリトン−X(登録商標:ユニオン・カーバイ
ト社)0.2mLと混合してスラリー状にした溶液内に
浸浸させ、さらに酸素を1.67×10-3L/s流しな
がら450℃で1時間焼成を行って、ZnO針状結晶に
半導体粒状結晶18を形成した。
【0112】また、光吸収層16として色素を用いた。
色素は市販のマーキュロクロムを用いた。色素を蒸留エ
タノールに溶解し、この中に、半導体粒状結晶18、Z
nO針状結晶を形成したガラス基板41をたとえば24
時間浸して、色素を半導体粒状結晶18が形成されたZ
nO針状結晶に吸着させた後に、溶液から取りだして、
80℃程度の温度下で乾燥させた。
色素は市販のマーキュロクロムを用いた。色素を蒸留エ
タノールに溶解し、この中に、半導体粒状結晶18、Z
nO針状結晶を形成したガラス基板41をたとえば24
時間浸して、色素を半導体粒状結晶18が形成されたZ
nO針状結晶に吸着させた後に、溶液から取りだして、
80℃程度の温度下で乾燥させた。
【0113】そして、電極付き基板として、導電性ガラ
ス(FドープSnO2、10Ω/□)上にグラファイト
を約1nm厚に形成したものを用い、電荷移動層12に
はp型半導体であるCuIを使用した。
ス(FドープSnO2、10Ω/□)上にグラファイト
を約1nm厚に形成したものを用い、電荷移動層12に
はp型半導体であるCuIを使用した。
【0114】CuIは、無水のアセトニトリルに溶解
し、色素を担持したZnO針状結晶とアナターゼ型Ti
O2微結晶の混合結晶の膜界面に析出させた。こうし
て、固体状の電荷移動層12をガラス基板41と対極配
置される電極付き基板と重ね合せて、光電変換装置を作
成した。
し、色素を担持したZnO針状結晶とアナターゼ型Ti
O2微結晶の混合結晶の膜界面に析出させた。こうし
て、固体状の電荷移動層12をガラス基板41と対極配
置される電極付き基板と重ね合せて、光電変換装置を作
成した。
【0115】また、比較例として粒径約30nmを主成
分としたZnO粉末を熱処理したものを用いてZnO針
状結晶を形成して、他の製造工程は、上記と同様にして
セルを作成した。そして実施例1と同様に紫外線カット
フィルターを取り付けた500Wのキセノンランプ光を
電極付き基板側から照射した。そしてこの時生じた光電
変換反応による光電流の値を測定した。
分としたZnO粉末を熱処理したものを用いてZnO針
状結晶を形成して、他の製造工程は、上記と同様にして
セルを作成した。そして実施例1と同様に紫外線カット
フィルターを取り付けた500Wのキセノンランプ光を
電極付き基板側から照射した。そしてこの時生じた光電
変換反応による光電流の値を測定した。
【0116】測定の結果、本実施例のセルの方が開放電
位、フィルファクターともに9%程度向上した。これは
針状結晶を用いたことによって電子受容型電荷移動層の
内部抵抗が減少したことに起因すると考えられる。
位、フィルファクターともに9%程度向上した。これは
針状結晶を用いたことによって電子受容型電荷移動層の
内部抵抗が減少したことに起因すると考えられる。
【0117】(実施例5)本発明の実施例5では、無電
解電着法により半導体針状結晶層を作成した場合につい
て図7(b),図10を用いて説明する。まず、電極付
き基板10として、導電性ガラス基板(FドープSnO
2、10Ω/□)を用意し、透明電極層15に触媒とし
てPdを付着するために、この基板の表面処理としてS-
1(高純度化学社製)に3分程度浸して、その後P-1(高
純度化学社製)に1分程度浸すという作業をたとえば3
回繰り返した。
解電着法により半導体針状結晶層を作成した場合につい
て図7(b),図10を用いて説明する。まず、電極付
き基板10として、導電性ガラス基板(FドープSnO
2、10Ω/□)を用意し、透明電極層15に触媒とし
てPdを付着するために、この基板の表面処理としてS-
1(高純度化学社製)に3分程度浸して、その後P-1(高
純度化学社製)に1分程度浸すという作業をたとえば3
回繰り返した。
【0118】次に、この基板を、電解液87であるとこ
ろの0.01mol/L硝酸亜鉛と0.1mol/Lジ
メチルアミンボランを混合した水溶液に浸して、固定台
82に導電性ガラス基板を固定した。電解液87を85
℃程度の温度までマントルヒーター81によって加熱し
て、上部から光源83であるところのキセノンランプか
ら光を照射して、1時間程度電着を行った。この結果、
導電性ガラス基板上に、半導体針状結晶17としてZn
O針状結晶が形成された。この結晶の径は50〜80n
mであり、長さはその10〜20倍であった。
ろの0.01mol/L硝酸亜鉛と0.1mol/Lジ
メチルアミンボランを混合した水溶液に浸して、固定台
82に導電性ガラス基板を固定した。電解液87を85
℃程度の温度までマントルヒーター81によって加熱し
て、上部から光源83であるところのキセノンランプか
ら光を照射して、1時間程度電着を行った。この結果、
導電性ガラス基板上に、半導体針状結晶17としてZn
O針状結晶が形成された。この結晶の径は50〜80n
mであり、長さはその10〜20倍であった。
【0119】その後、半導体粒状結晶18をZnO針状
結晶に形成するために、0.1mol/L四塩化チタン
水溶液中に基板を浸透させ、さらに酸素を1.67×1
0-3L/s流しながら500度で30分間焼成を行っ
た。
結晶に形成するために、0.1mol/L四塩化チタン
水溶液中に基板を浸透させ、さらに酸素を1.67×1
0-3L/s流しながら500度で30分間焼成を行っ
た。
【0120】光吸収層16であるところの色素は市販の
エオシンYを用いた。色素を蒸留エタノールに溶解し、
この中にZnO電極を24時間浸して色素を半導体粒状
結晶18が形成されたZnO針状結晶に吸着させた後
に、0.1mol/L四塩化チタン水溶液中から取りだ
し、80℃で乾燥させた。また、導電性ガラス上に白金
を1nm厚にスパッタ成膜した電極付き基板13を用
い、レドックス対はI-/I3 -を用いた。溶質は0.0
5mol/L I2(ヨウ素)と0.1mol/LLiI
(よう化リチウム)と0.6mol/L DMPI(I
m)(1,2-ジメチル-3-プロピルイミダゾリウム アイオ
ダイド)と0.5mol/L TBP(4-tert-ブチルピ
リジン)、溶媒はMAN(MeOAN)(メトキシアセ
トニトリル)を用いた。この混合液をZnO付き導電性
ガラスに滴下し、電極付き基板13で挟んで光電変換装
置を製造した。
エオシンYを用いた。色素を蒸留エタノールに溶解し、
この中にZnO電極を24時間浸して色素を半導体粒状
結晶18が形成されたZnO針状結晶に吸着させた後
に、0.1mol/L四塩化チタン水溶液中から取りだ
し、80℃で乾燥させた。また、導電性ガラス上に白金
を1nm厚にスパッタ成膜した電極付き基板13を用
い、レドックス対はI-/I3 -を用いた。溶質は0.0
5mol/L I2(ヨウ素)と0.1mol/LLiI
(よう化リチウム)と0.6mol/L DMPI(I
m)(1,2-ジメチル-3-プロピルイミダゾリウム アイオ
ダイド)と0.5mol/L TBP(4-tert-ブチルピ
リジン)、溶媒はMAN(MeOAN)(メトキシアセ
トニトリル)を用いた。この混合液をZnO付き導電性
ガラスに滴下し、電極付き基板13で挟んで光電変換装
置を製造した。
【0121】また、比較例として粒径100nmを主成
分としたZnO粉末を熱処理したものを用いて同様にセ
ルを組み立てた。そして実施例1と同様に紫外線カット
フィルターを取り付けた500Wのキセノンランプ光を
対極側から照射した。そしてこの時生じた光電変換反応
による光電流の値を測定した。その測定結果本実施形態
のセルの方が開放電位、フィルファクターともに7%程
度大きかった。これは針状結晶を用いたことによって電
子受容型電荷移動層の内部抵抗が減少したことに起因す
ると考えられる。
分としたZnO粉末を熱処理したものを用いて同様にセ
ルを組み立てた。そして実施例1と同様に紫外線カット
フィルターを取り付けた500Wのキセノンランプ光を
対極側から照射した。そしてこの時生じた光電変換反応
による光電流の値を測定した。その測定結果本実施形態
のセルの方が開放電位、フィルファクターともに7%程
度大きかった。これは針状結晶を用いたことによって電
子受容型電荷移動層の内部抵抗が減少したことに起因す
ると考えられる。
【0122】以上、本発明の実施形態及び実施例では、
光電変換装置を例に説明したが、たとえば光電変換装置
に表面及び裏面を被覆するシートやガラスなどの被覆手
段と、その被覆手段を固定するフレーム材とを備えるこ
とによって太陽電池を形成してもよい。
光電変換装置を例に説明したが、たとえば光電変換装置
に表面及び裏面を被覆するシートやガラスなどの被覆手
段と、その被覆手段を固定するフレーム材とを備えるこ
とによって太陽電池を形成してもよい。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光電変換
装置は、入射光に基づいて生成した電荷の一方を電極に
移動させる針状の半導体結晶を電着によって形成してい
るので、光電変換効率を向上させることができる。
装置は、入射光に基づいて生成した電荷の一方を電極に
移動させる針状の半導体結晶を電着によって形成してい
るので、光電変換効率を向上させることができる。
【0124】また、本発明の光電変換装置は、上記のよ
うに半導体結晶の形状を針状としているため、電子の移
動路の位置に拘わらず、電荷が一定速度で移動させた
り、光電変換装置の開放電圧を高くすることができる。
うに半導体結晶の形状を針状としているため、電子の移
動路の位置に拘わらず、電荷が一定速度で移動させた
り、光電変換装置の開放電圧を高くすることができる。
【図1】針状結晶の定義の説明図である。
【図2】半導体針状結晶及び混合結晶についての具体的
な構成例を示す図である。
な構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態の光電変換装置の構成例を示
す図である。
す図である。
【図4】図3の光電変換装置の拡大図である。
【図5】図3の光電変換装置に光を入射する様子を示す
図である。
図である。
【図6】電荷を移動させる半導体結晶の拡大図である。
【図7】針状結晶の成長方向を制御する手法の説明図で
ある。
ある。
【図8】半導体針状結晶の表面に粒状の半導体結晶を形
成した様子を示す図である。
成した様子を示す図である。
【図9】図1に示す半導体針状結晶層を電解電着法によ
る製造方法の説明図である。
る製造方法の説明図である。
【図10】図1に示す半導体針状結晶を無電解電着法に
よる製造方法の説明図である。
よる製造方法の説明図である。
【図11】従来の光化学電池の構成図である。
10,13 電極付き基板 11 半導体結晶層 12 電荷移動層 14,41,64 ガラス基板 15,65,66 透明電極層 16,62 光吸収層 17 半導体針状結晶 18 半導体粒状結晶 42 下地電極層 43 ナノホール層 44 金属電極 61 アナターゼ型TiO2微粒子接合体 63 電解液 81 マントルヒーター 82 固定台 83 光源 85 石英筒 86 ビーカー 87 電解液 101 参照極 102 対極 103 作用極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田 透 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA14 5H032 AA06 AS16 BB07 BB10 CC11 CC16 EE02 EE16 HH04
Claims (19)
- 【請求項1】 入射光に基づいて電荷を生成する生成手
段と、前記生成手段に接して形成され、生成された前記
電荷の一方を電極に移動させる針状の半導体結晶とを備
えた光電変換装置であって、 前記針状の半導体結晶は電着によって形成されており、
さらに、電着によって前記針状の半導体結晶に粒状の半
導体結晶が形成されていることを特徴とする光電変換装
置。 - 【請求項2】 入射光に基づいて電荷を生成する生成手
段と、前記生成手段に接して形成され、生成された前記
電荷の一方を電極に移動させる針状の半導体結晶とを備
えた光電変換装置であって、 前記針状の半導体結晶に、粒状の半導体結晶を形成し、
さらに、前記針状及び前記粒状の半導体結晶にコート材
を形成する光電変換装置。 - 【請求項3】 前記針状の半導体結晶は、電着によって
形成されていることを特徴とする請求項2記載の光電変
換装置。 - 【請求項4】 前記針状の半導体結晶は、横切断面の重
心を通る最小長さが1μm以下であり、且つアスペクト
比が10以上であることを特徴とする請求項1から3の
いずれか1項記載の光電変換装置。 - 【請求項5】 前記針状の半導体結晶は、前記電極に対
して垂直方向に形成することを特徴とする請求項1から
4のいずれか1項記載の光電変換装置。 - 【請求項6】 前記針状の半導体結晶は、酸化亜鉛であ
ることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載
の光電変換装置。 - 【請求項7】 前記粒状の半導体結晶は、前記電荷の一
方が前記電極に移動するのを妨げないように直径100
nm以下の粒子としていることを特徴とする請求項1か
ら6のいずれか1項記載の光電変換装置。 - 【請求項8】 前記粒状半導体結晶は、前記針状の半導
体結晶の表面に存在することを特徴とする請求項1から
7のいずれか1項記載の光電変換装置。 - 【請求項9】 前記生成手段を色素によって構成するこ
とを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の光
電変換装置。 - 【請求項10】 前記粒状の半導体結晶は、金属酸化物
であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項
記載の光電変換装置。 - 【請求項11】 前記粒状の半導体結晶は、酸化亜鉛で
あることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項
記載の光電変換装置。 - 【請求項12】 前記粒状の半導体結晶は、酸化チタン
であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1
項記載の光電変換装置。 - 【請求項13】 前記粒状の半導体結晶は、酸化錫であ
ることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項記
載の光電変換装置。 - 【請求項14】 前記コート材は、酸化チタンであるこ
とを特徴とする請求項1から13のいずれか1項記載の
光電変換装置。 - 【請求項15】 前記電極にナノホールを有する層を形
成し、前記ナノホールに前記針状の半導体結晶を形成す
ることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項記
載の光電変換装置。 - 【請求項16】 前記針状の半導体結晶は、c軸配向さ
せていることを特徴とする請求項1から15のいずれか
1項記載の光電変換装置。 - 【請求項17】 基板に電極を形成する工程と、 前記電極に電荷を移動させる針状の半導体結晶を形成す
る工程と、 前記針状の半導体結晶の表面に入射光に基づいて電荷を
生成する生成手段を形成する工程とを備えた光電変換装
置の製造方法であって、 前記針状の半導体結晶を電着によって形成する工程と、 前記針状の半導体結晶に粒状の半導体結晶を電着によっ
て形成する工程とを備えることを特徴とする光電変換装
置の製造方法。 - 【請求項18】 基板に電極を形成する工程と、 前記電極に電荷を移動させる針状の半導体結晶を形成す
る工程と、 前記針状の半導体結晶の表面に入射光に基づいて電荷を
生成する生成手段を形成する工程とを備えた光電変換装
置の製造方法であって、 前記針状の半導体結晶に粒状の半導体結晶を形成する工
程と、 前記針状及び粒状の半導体結晶をコート材によってコー
ティングする工程とを備える光電変換装置の製造方法。 - 【請求項19】 請求項1から16のいずれか1項記載
の光電変換装置と、 前記光電変換装置の表面及び裏面を被覆する被覆手段
と、 前記被覆手段を固定するフレーム材とを備えることを特
徴とする太陽電池。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000335006A JP2002141115A (ja) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | 光電変換装置、その製造方法及び太陽電池システム |
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|---|---|---|---|
| JP2000335006A JP2002141115A (ja) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | 光電変換装置、その製造方法及び太陽電池システム |
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|---|---|
| JP (1) | JP2002141115A (ja) |
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