JP2002141051A - 電池およびその製造方法 - Google Patents
電池およびその製造方法Info
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Abstract
る金属板と電極とを確実に溶接して、その信頼性や耐久
性のさらなる向上を達成する。 【解決手段】 正極側電極3をその上下からそれぞれ挟
み込むように正極側の上部金属板7aと下部金属板9a
とが各々、正極側電極3に溶接されている。また、負極
側電極5をその上下からそれぞれ挟み込むように負極側
の上部金属板7bと下部金属板9bとが各々、負極側電
極5に溶接されている。これにより、電気抵抗溶接の際
に溶接不良の発生を解消する。
Description
された構造を有する電池およびその溶接工程を含んだ製
造方法に関するものである。
る充・放電可能な電源として、近年ではリチウムイオン
二次電池が用いられるようになってきている。リチウム
イオン二次電池には種々の外形形状のものがあるが、一
般にノートブック型あるいは手帳型の携帯用電子機器や
携帯電話に用いられるものは、偏平な形状のものが多
い。そのような偏平な形状のリチウムイオン二次電池で
は、二次電池セル本体と外部との間に電流を導通させる
ために、正極側と負極側にそれぞれ板体状の電極が配置
されている。
体との接続部位での構造上の制約や二次電池全体として
の厚みを抑えて薄くすると共に、良好な導電性を確保す
るために、板厚が0.07〜0.1[mm]程度の薄い
アルミニウムまたはアルミニウム系合金をプレスカット
するなどして形成されたもので、その先端部には、さら
に外部と接続される金属板(いわゆるタブ)が溶接され
る場合が多い。その金属板としては、外部との接続を電
気的および機械的(材料力学的)に確実なものとするた
めに、ニッケル系合金のような、電気抵抗が低くかつ機
械的強度や耐候性に優れた材質のものが、好適に用いら
れる。またその板厚は、例えば0.1[mm]以上のも
のとする場合が多い。
溶接または超音波溶接によって溶接されるが、二次電池
の使用中などに金属板が電極から外れたり脱落したりす
ることなどのないように、確実に溶接することが強く要
請されている。
な電極と金属板とを電気抵抗溶接する場合、溶接不良が
発生するという問題がある。
たはアルミニウム系合金で形成されているので、その融
点は660〜700℃である。一方、金属板は機械的強
度が高く融点も比較的高い材料で形成されており、例え
ばニッケル系合金の場合では、融点は1400〜145
5℃である。従って、電極と金属板との融点の差は約8
00℃にもなる。
重ね合わせて、それらを従来の一般的な電気抵抗溶接方
法によって溶接する際に、ニッケル系合金などからなる
金属板の融点以上に溶接温度が達するように溶接条件を
設定すると、電極のアルミニウムまたはアルミニウム系
合金が正常なナゲットの大きさを超えて板厚を貫通する
ほどの広範囲に亘って完全に溶解する。そのため、溶解
した金属が流失したり飛散するなどしてその部分に穴が
空いてしまい、確実な溶接が成されないという溶接不良
が発生する。
全に溶解することを回避するために、溶接温度を金属板
のニッケル系合金などの融点未満に調節すると、電極に
は穴が空いたり溶解した金属が流失するなどの溶接不良
は発生しなくなるが、金属板の表面のニッケル系合金が
溶融しないので、ニッケル系合金とアルミニウム系合金
とによる正常なナゲットが形成されず、溶接後の断面に
単なるアルミニウム系合金の溶融の痕跡が残るだけで、
確実な溶接が成されないという溶接不良が発生する。そ
の結果、例えば引き剥がし試験を行ってみると、規定の
引っ張り耐久応力よりも極めて低い力で、電極と金属板
とが簡単に剥がれてしまう。
して正常なナゲットが形成されるような溶接温度の分布
が生じるように、電気抵抗溶接の諸条件を設定すること
が望まれる。ところが、そのような条件設定は、金属板
のニッケル系合金などの金属と電極のアルミニウム系合
金などの金属との融点の差が余りにも大きいため、極め
て微妙なものとならざるを得ない。また、溶接を継続す
るにつれて電極棒の先端が劣化して変形して行くので、
実際の量産工程では、上記のような望ましい微妙な溶接
条件の設定を継続的に維持することが極めて困難であ
り、従って、溶接不良の発生率を低減することが極めて
困難であった。
境界面に極めて薄い合金層が生じるだけであり、両者の
表面の粗さが増大することによって、それらが表面だけ
で弱く接合されている状態となっている場合が多く、溶
接面に要求されている電気的および機械的に確実な溶接
状態を達成することが困難である。また、アルミニウム
やアルミニウム系合金からなる金属板は、一般に、その
表面に自然酸化被膜、すなわち酸化アルミニウム膜(ア
ルミナ,Al2 O3 )が生じているので、これが障害と
なって、超音波溶接による弱い溶接作用がさらに弱いも
のとなってしまう傾向にある。しかも、そのように電極
と金属板とが弱く溶接されていると、その部分で電気抵
抗が高くなり、二次電池セルから電極および金属板を介
して外部に取り出せる電圧が低下したり電流が制約され
るなどの不都合が生じる。
らに強固なものにするためには、例えば、さらに強いエ
ネルギー密度の超音波を用いて長い時間に亘って溶接を
行うことなどが必要となるが、そのような強い超音波で
長い時間の溶接を行うと、上記の電気抵抗溶接の場合と
同様に、板厚が薄くて融点の低いアルミニウム系合金か
らなる電極が溶接に必要な大きさを超えて過大な範囲に
亘って溶解されてしまい、超音波溶接自体の利点を生か
すことができない。例えば、過度に強い超音波溶接を行
うと、アルミニウム系合金からなる電極の一部が切断さ
れてしまう。
および機械的に固着する方法として、はんだ付け法を用
いることも考えられるが、アルミニウム系合金からなる
電極の表面には前述のような自然酸化被膜(アルミナ)
が生じているので、これがはんだの濡れ性や食い付きの
障害となって、はんだ付けが困難なものとなる。これを
克服するためには、強力なフラックスなどを電極の表面
にあらかじめ塗布してその表面の自然酸化被膜を処理し
ておいた上ではんだ付けを行うといった対処法が有効で
あると考えられる。しかし、そのような強力なフラック
スの成分がはんだ付けの後にも電極や金属板に残留する
ことは避けられないので、その残留成分によって、二次
電池の使用期間中に電極が徐々に腐食されて行き、やが
ては破損したり脱落するなど、電極と金属板との接続部
分の耐久性を著しく劣化させる場合があるという不都合
がある。また、金属板と電極とをはんだ付けすること
は、電極が加熱されることにより、電池内部も高温にな
り、電池が劣化するため、好ましくない。
ので、その目的は、ポリマーリチウムイオン二次電池な
どにおけるアルミニウムまたはアルミニウム系合金など
からなる電極とニッケル系合金などからなる金属板とを
電気抵抗溶接法によって溶接する工程で、溶接部分の金
属が流失して穴が空いたりその部分が周囲に飛散するな
どの溶接不良が発生するという問題を解消して、電極と
金属板とを確実に溶接することができる電気抵抗溶接工
程を含んだ電池の製造方法を提供すること、およびその
ような製造方法によって金属板と電極とが確実に溶接さ
れた信頼性や耐久性の高い電池を提供することにある。
気の充電および放電が可能な二次電池セルと、その二次
電池セルに接続され、充電の際または放電の際に電気を
導通させる板体状の電極と、その電極に溶接されてお
り、その電極よりも高い融点または同じ融点でもその電
極よりも厚い板厚の金属板とを有する電池であって、そ
の金属板が、電極の両面にそれぞれ少なくとも一枚ずつ
溶接されているものである。
電および放電が可能な二次電池セルと、その二次電池セ
ルに接続され、充電の際または放電の際に電気を導通さ
せる板体状の電極と、その電極に溶接されており、その
電極よりも高い融点または同じ融点でもその電極よりも
厚い板厚の金属板とを有する電池であって、その金属板
が、一繋がりの板体を略コの字型に曲げた形状の部位を
備えたものであり、その略コの字型の2つの平板の間に
電極が挟み込まれて、その平板の少なくとも一方と電極
とが溶接されているものである。
に接続されており、その二次電池の充電の際または放電
の際に電気を導通させる板体状の電極に、その電極より
も高い融点または同じ融点でもその電極よりも厚い板厚
の金属板を溶接する工程を含む電池の製造方法であっ
て、金属板を溶接する工程で、電極の両面にそれぞれ少
なくとも一枚ずつ金属板を電気抵抗溶接法あるいはその
他の溶接法によって溶接するというものである。
は、二次電池に接続されており、その二次電池の充電の
際または放電の際に電気を導通させる板体状の電極に、
その電極よりも高い融点または同じ融点でもその電極よ
りも厚い板厚の金属板を溶接する工程を含む電池の製造
方法であって、金属板を溶接する工程で、一繋がりの板
体を略コの字型に曲げた形状の部位を備えたものとし、
その略コの字型の2つの平板の間に前記電極を挟み込ん
で、その平板の少なくとも一方と電極とを電気抵抗溶接
するというものである。
は、アルミニウムまたはアルミニウム系合金のような比
較的低融点の金属材料からなる電極を、その電極よりも
融点の高い金属板で挟み込み、電気抵抗溶接によってそ
の金属板の電極に対面する表面が溶融して電極の表面と
共に合金を形成することが可能な高温にまで溶接温度を
高めて溶接を行う。このとき、金属板よりも低融点の金
属材料からなる電極が、その板厚方向に貫通するほどに
溶解されても、その部分の電極は金属板で上下を挟み込
まれているので、電極の溶解した金属が外部へと流失し
たり飛散したりすることがない。しかも、1枚の電極の
上下両方に金属板を溶接しており、上下のいずれか一方
のみに溶接されていた従来の場合よりも機械的強度や電
気的接続の面積が大きい。
では、さらに、金属板が一繋がり(一枚板)状の板体を
略コの字型に曲げて形成されたものであり、そのコの字
型の2つの平板の間に電極が挟み込まれる。従って、電
気抵抗溶接の際に電極の上下にそれぞれ1枚ずつ金属板
を個別に位置合わせして当てがうといった工程が不要で
ある。
て図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明の実施
の形態に係るリチウムイオン二次電池は、その電気抵抗
溶接の工程を含んだ製造方法によって具現化されるもの
であるから、以下、それらを各実施の形態ごとにそれぞ
れ併せて説明する。
1の実施の形態に係るリチウムイオン二次電池の概要構
成を表したものである。
セル1と、正極側電極3と、負極側電極5と、正極側の
上部金属板7aおよび下部金属板9aと、負極側の上部
金属板7bおよび下部金属板9bとから、その主要部が
構成されている。なお、それら主要部は実際にはアルミ
ラミネートフィルムなどの外装材で被覆されているが、
ここでは内部の構造を明確に示すために、外装材の図示
は省略している。また、ここでは便宜上、図中の上下方
向を基準として、上側の金属板を上部金属板7a,7
b、下側の金属板を下部金属板9a,9bと呼ぶものと
するが、電極を中心にしてその両面にそれぞれ金属板が
溶接されているという構成であれば、その上下関係は逆
転しても構わないものであることは言うまでもない。
質を用いたいわゆるポリマーリチウムイオン型のセルで
ある。このようなポリマーリチウムイオン型の二次電池
セル1では、その内部構造との兼ね合いから、正極側電
極3はアルミニウムまたはアルミニウム系合金からなる
ものとすることが一般的である。正極側電極3をアルミ
ニウムやアルミニウム系合金とは異なる材料では、それ
が二次電池セル1の内部の正極集電体とは別の電位を有
したり、電解質に溶出するなどの不都合が生じる場合が
多いので、正極側電極3としては、アルミニウムまたは
アルミニウム系合金が最も好適に用いられる。また、負
極側電極5は、例えばニッケルまたはニッケル系合金か
らなるものが好適に用いられる。
9a、負極側の上部金属板7bおよび下部金属板9b
は、いずれもニッケルまたはニッケル系合金からなる1
枚の金属板で、正極側電極3や負極側電極5の板厚より
も厚く、機械的強度が高く導電性が良好なものとなって
いる。正極側および負極側の下部金属板9a,9bは、
長手方向の一端がそれぞれ正極側電極3や負極側電極5
の先端部に溶接されており、他端が外部接続用端子とし
て用いられるように幅広の形状に形成されている。正極
側および負極側の上部金属板7a,7bは、電気抵抗溶
接の際に正極側電極3や負極側電極5が溶融されること
が想定される領域を含んで、それよりも広い部分を覆う
ように、それら正極側電極3や負極側電極5の先端部の
上面に溶接されている。
それぞれ挟み込むように正極側の上部金属板7aと下部
金属板9aとが各々、正極側電極3に溶接されており、
また負極側電極5をその上下からそれぞれ挟み込むよう
に負極側の上部金属板7bと下部金属板9bとが各々、
負極側電極5に溶接されている。そのため、後述するよ
うに、それらの電気抵抗溶接の際に溶接不良が発生する
ことを解消することができ、また、製造されたリチウム
イオン二次電池における上部金属板7a,7bや下部金
属板9a,9bと正極側電極3や負極側電極5との溶接
の、機械的強度や導電性を増強することができ、延いて
は、製品としてのリチウムイオン二次電池の信頼性や耐
久性のさらなる向上を達成することができる。
イオン二次電池における電極と金属板との溶接を行う工
程に用いられる電気抵抗溶接機と、それによって行われ
る溶接動作の一例を表したものである。
御装置201と、電極棒202a,202bとから、そ
の主要部が構成されている。電気溶接制御装置201
は、大容量コンデンサに蓄積した電気を電界効果型トラ
ンジスタで放電する直流トランジスタ方式、または、い
わゆる直流インバータを用いて出力電圧および出力電流
のデューティや周波数等を制御する直流インバータ方
式、または、所定の周波数に設定された交流電源を用い
るAC電源方式などの電流発生装置(図示省略)を内蔵
しており、その電流発生装置から出力される電力が、電
極棒202a,202bを介して溶接スポットに供給さ
れる。
抗溶接時の出力電圧が例えば0.5〜3[V]、溶接時
間が5〜300[ms]であり、比較的小さな電力を他
の方式よりも長いデューティに亘って溶接対象に印加す
ることで電気抵抗溶接を行うものである。また、直流イ
ンバータ方式の場合には、直流トランジスタ方式と比較
して長い時間に亘って出力電圧および出力電流を高精度
に制御することができるので、電気抵抗溶接時の出力電
流を一定値に保つことが可能である。従って、直流イン
バータ方式によれば、他の方式よりも溶接スポットの温
度を目標値に対して精確に追従させることができ、その
結果、溶接状態を安定したものとすることができる。こ
の直流インバータ方式では、電気抵抗溶接時の出力電圧
が例えば0.5〜2[V]、溶接時間が5〜200[m
s]である。
円柱状、直方体状、半球状、円錐状、台形状などのもの
があるが、例えば一般的に用いられるような円柱状また
は半球状のものを適用することができる。
上面には上部金属板7aを配置すると共に下面には下部
金属板9aを配置し、それらを溶接対象物として、その
上下両面からそれぞれ電極棒202a,202bを所定
の押圧力で押し当てながら、所定のタイミングおよび電
圧で所定の大きさの電流を流して電気抵抗溶接を行う。
このとき、電極棒202a,202bを押し当てる位置
が上下で一直線に揃うように調節することが望ましい。
このようなスポット溶接を、1組の正極側電極3と上部
金属板7aおよび下部金属板9aからなる溶接対象につ
き1か所(1スポット)ずつに行うようにしてもよく、
あるいは2か所以上に行うようにしてもよい。2か所に
スポット溶接することにより、溶接をさらに強固なもの
とすることができ、正極側電極3と上部金属板7aおよ
び下部金属板9aとの機械的なぐらつき等を防ぐことが
可能となると共に、それらの電気的な接続状態をさらに
良好なものとすることができる。
電圧を印加すると、例えば上側の電極棒202aから上
部金属板7a、正極側電極3、下部金属板9aをこの順
で通って下側の電極棒202bへと、それらの板厚方向
に電流が流れる。すると、上部金属板7a、正極側電極
3、下部金属板9aは、電流が流れた部分を中心として
発熱し、やがてその部分が溶融して、正極側電極3のア
ルミニウム系合金と、それに接する上部金属板7aや下
部金属板9aのニッケル系合金とが共に溶融して混交
し、それらの新たな合金が形成されて強固な溶接が実現
される。このとき、正極側電極3のアルミニウム系合金
の融点は約660℃、上部金属板7aや下部金属板9a
のニッケル系合金の融点は約1455℃であるから、約
800℃の融点の差がある。融点の高いニッケル系合金
を溶融させてアルミニウム系合金(アルミニウム単体を
含む。以下同様)と共に新たな合金層を形成することが
できるように、それに適した電力が電極棒から供給され
るので、その電極棒202a,202bが当接されてい
る部分の温度は1500℃以上の高温になる。
は完全に溶解して液相を呈する。このため、電極棒20
2a,202bをアルミニウム系合金からなる正極側電
極3に直接的に当接する従来の一般的な電気抵抗溶接で
は、その電極棒202a,202bによって完全に溶解
されたアルミニウム系合金が流失したり飛散するなどし
て、その部分に穴が空いたり、弱い外力で剥がれるよう
な脆い溶接状態となるなどの、溶接不良が発生してい
た。
よれば、正極側電極3の上面と下面との両方に、それぞ
れ板厚が厚く融点の高いニッケル系合金からなる上部金
属板7aと下部金属板9aとを配置して、それらで正極
側電極3を挟み込むようにしているので、正極側電極3
のアルミニウム系合金が板厚方向に完全に溶解して液相
となっても、それが外部に流失したり飛散することなど
を、上部金属板7aと下部金属板9aとで抑え込む(塞
き止める)ことができる。
の沸点は約2480℃であるが、そのような高温になる
と、完全に溶解したアルミニウム系合金が沸騰して激し
く飛散する場合がある。しかし、本実施の形態の電気抵
抗溶接法によれば、電極棒が直接当接されるのは上部金
属板7aや下部金属板9aであり、電極棒202aと上
部金属板7aとの接合面、上部金属板7aと正極側電極
3との接合面、正極側電極3と下部金属板9aとの接合
面、および下部金属板9aと電極棒202bとの接合面
における電気抵抗分に溶接電流が流れて発生する発熱
は、間接的に正極側電極3に流入することになる。ま
た、電極棒202a、電極棒202bは、直接には正極
側電極3に当接されていないので、溶接時に蓄熱が生じ
て電極棒202a、電極棒202bに正極側電極3の溶
けたアルミニウム系合金が付着してその部分が損失する
ことなどを、防ぐことができる。従って、正極側電極3
のアルミニウム系合金が飛散するほどの高温に加熱され
ることを緩和して、完全に溶解した正極側電極3のアル
ミニウム系合金が飛散することなどを回避することがで
きる。さらに、電極棒直下の溶接部の圧力は高いため、
沸点も高くなり、アルミニウム系合金を沸騰しにくくす
ることができる。ここで、溶接部における発熱量Qは、
全ての接合面の抵抗Rと溶接電流Iによって、Q=I2
×Rという式によって表すことができる。
には極めて薄い自然酸化被膜(アルミナ)が生じてい
る。その融点は2050℃であるから、電気抵抗溶接の
際の設定温度を例えば上記のような1500℃にした場
合、自然酸化被膜のアルミナは溶融されずに、液相のア
ルミニウム系合金中に取り込まれて混在することとなる
が、アルミニウム系合金とニッケル系合金との新たな合
金層の形成に対しては何ら支障がなく、信頼性の高い確
実な溶接を達成することができる。
ット溶接方式の電気抵抗溶接機400を用いて、溶接対
象物の上下から電極棒402a,402bを押し当て
て、その溶接対象物の板厚方向に貫通するように電流を
流すことにより、上部金属板7aに流れる電流と下部金
属板9aに流れる電流とがほぼ同じになり、それら上下
の溶接条件をほぼ同じに揃えて最適化することができ
る。
を、異なる金属材料からなるものとすることなども可能
である。例えば、上部金属板7aを鉄系合金とし、下部
金属板9aをニッケル系合金とする、あるいはその逆
に、上部金属板7aをニッケル系合金とし、下部金属板
9aを鉄系合金とすることなども可能である。
と上部金属板7aおよび下部金属板9aとの溶接を行う
場合についてを詳細に述べたが、負極側電極5と上部金
属板7bおよび下部金属板9bとの溶接についても、上
記と同様の手法で行うことが可能であることは言うまで
もない。
2の実施の形態に係るリチウムイオン二次電池の概要構
成を表したものである。なお、本実施の形態では、第1
の実施の形態と同様の構成については同一符号を付し
て、その説明は省略し、異なる点についてのみ説明す
る。これは第3の実施の形態以後の実施の形態について
も同様である。
セル1と、正極側電極3と、負極側電極5と、正極側の
金属板11と、負極側の金属板13とから、その主要部
が構成されている。これらの構成要素のうち、二次電池
セル1、正極側電極3、負極側電極5、については第1
の実施の形態のものと同様である。
13は、それぞれ、ニッケルまたはニッケル系合金から
なる1枚の金属板を外形カッティングおよび曲げ加工し
て形成されたもので、正極側電極3や負極側電極5の板
厚よりも厚く、機械的強度が高く導電性も良好なものと
なっている。
13は、長手方向の一端がほぼコの字型に折り曲げられ
ており、そのコの字型に折り曲げられて対向している2
つの平板の間隙に正極側電極3の先端部が挟み込まれる
ようにして溶接されており、他端は外部接続用端子とし
て用いられるように幅広の形状に形成されている。
抗溶接の際に溶融されることが想定される領域を含んで
それよりも広い部分の電極を覆うように、正極側電極3
の先端部のをコの字型に挟み込むように溶接されている
ので、後述するように、正極側の金属板11と正極側電
極3とを電気抵抗溶接する際に、溶接不良が発生するこ
とを解消することができる。また、製造された二次電池
における,正極側の金属板11と正極側電極3とを組み
合わせた構造の機械的強度や導電性を増強することがで
き、延いては製品としての信頼性や耐久性のさらなる向
上を達成することができる。なお、これは正極側だけで
なく、負極側の金属板13と負極側電極5との溶接につ
いても同様である。
次電池における正極側電極3と金属板11との溶接、お
よび負極側電極5と金属板13との溶接は、図2に示し
たものと同様の電気抵抗溶接機200を用いて行うこと
ができる。さらに詳細には、図3に示したように、金属
板11の一端のコの字型に形成された部分に正極側電極
3の先端部を挟み込んだ状態にしておき、そのコの字型
の金属板11,13の上下両面からそれぞれ電極棒20
2a,202bを所定の押圧力で押し当てながら所定の
タイミングおよび電圧で所定の大きさの電流を流して電
気抵抗溶接を行う。このような電気抵抗溶接法によるス
ポット溶接は、一組の電極および金属板あたり1か所ず
つに行うようにしてもよく、あるいは2か所以上に行う
ようにしてもよい。
よれば、板厚が厚く融点の高いニッケル系合金の板体を
コの字型に曲げ加工された金属板11で正極側電極3を
挟み込んでいるので、正極側電極3のアルミニウム系合
金が板厚方向に完全に溶解して液相となっても、それが
外部に流失したり飛散することを、その金属板11のコ
の字型に形成された上下対向する2つの平板で押さえ込
むことができる。また、溶解したアルミニウム系合金が
正極側電極3の側面方向に流失しようとする動きを、金
属板11のコの字型の側面の閉塞側の部分でさらに確実
に塞き止めることができる。なお、コの字型の解放側の
部分では、溶解したアルミニウム系合金が沸騰しない状
態であれば、その液相としての表面張力と閉塞側の部分
での引き戻し圧力とで、溶解したアルミニウム系合金が
金属板1の平面方向に流失することをさらに確実に防ぐ
ことができる。
の沸点は約2480℃であるが、そのような高温になる
と、完全に溶解したアルミニウム系合金が沸騰する。蓄
熱して高温になる電極棒202a,202bが直接当接
されるのは金属板11のコの字型に加工された上下の平
板であるから、電極棒202aの直下の電極棒202a
と金属板11との接合面、および金属板11と正極側電
極3との接合面における電気抵抗分に溶接電流が流れ発
生する発熱は、金属板11を介して間接的に正極側電極
3に流入することになる。また、電極棒202a、電極
棒202bは、直接には正極側電極3に当接されていな
い。このようにして、正極側電極3のアルミニウム系合
金が沸騰するほど高温に加熱されることを緩和し、完全
に溶解した正極側電極3のアルミニウム系合金が流失し
たり飛散することなどを回避することができる。
系合金の薄板を折り曲げてコの字型に形成したものであ
るから、正極側電極3や負極側電極5をその上下から挟
み込む2つの平板は、第1の実施の形態の上部金属板7
a,7bおよび下部金属板9a,9bのような上下で個
々に分離した板体ではない。従って、そのような金属板
のコの字型の間隙に正極側電極3を装着するだけで溶接
の準備が完了するので、そのような溶接準備工程(溶接
の前工程)をさらに簡易なものとすることができるとい
う利点がある。
下から電極棒202a,202bを押し当てて、その溶
接対象物の板厚方向に貫通するように電流を流すことが
できるので、金属板11,13の上部に流れる電流とそ
の下部に流れる電流とがほぼ同じになり、それら上下の
溶接条件を揃えて最適化することができると共に、無効
電流を少なくすることができる。
2本の電極棒402a,402bが並列して配置され
た、いわゆるシリーズスポット溶接方式の電気抵抗溶接
機400を用いて溶接を行う場合には、2本の電極棒4
02a,402bが、いずれも溶接対象物の上面側に当
接されることになるので、溶接時の電流はコの字型の金
属板11,13の上側の平板や、正極側電極3や負極側
電極5の上側表面を通る傾向にある。このため、金属板
11,13のコの字型の下側の平板や、正極側電極3や
負極側電極5の下側表面などには十分な電流が流れず、
そのような下側では確実な溶接ができなくなる場合があ
る。しかし、金属板11,13のコの字型の上側の平板
と下側の平板とは一枚の板として繋がっているものであ
るから、少なくとも金属板11,13の上側の平板と正
極側電極3や負極側電極5の上側の表面とを確実に溶接
することにより、仮に下側での溶接が不十分であって
も、金属板11,13と正極側電極3や負極側電極5と
の完全な溶接不良の発生を低減させることができる。
抗溶接機400を用いて溶接を行う場合には、一般に、
溶接対象の下に台座405を配置する。その台座として
は、例えば銅、銅系合金、白金、白金系合金、ニッケ
ル、ニッケル系合金、チタン、チタン系合金、クロム、
クロム系合金、ジルコニウム、ジルコニウム系合金、ベ
リリウム、ベリリウム系合金などからなるものが好適で
ある。あるいはその他にも、例えば銅、カドミウム、ク
ロム、チタン、ベリリウムの合金や、アルミナ分散強化
銅、クロム銅、銅系合金の厚板の表面に白金の薄板を貼
り合わせたものなども用いることが可能である。
3の実施の形態に係るリチウムイオン二次電池の概要構
成を表したものである。
セル1と、先端部にスリット状の切り込みが設けられた
正極側電極3と、同様に先端部にスリット状の切り込み
が設けられた負極側電極5と、上側の平板にスリット状
の切り込みが設けられており、先端部がほぼコの字型に
曲げ加工された正極側の金属板15と、同様に上側の平
板にスリット状の切り込みが設けられており、先端部が
ほぼコの字型に曲げ加工された負極側の金属板17とか
ら、その主要部が構成されている。
側電極3と金属板15とを電気抵抗溶接法によって溶接
する工程や負極側電極5と金属板17とを電気抵抗溶接
法によって溶接する工程では、図5に示したようなシリ
ーズスポット溶接方式の電気抵抗溶接機400を用いて
確実な溶接を行うことができる。すなわち、図7に示し
たように、スリットによって隔てられた2つの領域の一
方には電極棒402aを、他方には402bを、それぞ
れ当接させて、電気抵抗溶接のための電流を供給するこ
とにより、そのときの電流は、金属板15の上側の平板
を短絡しようとしても、その中心に設けられたスリット
によって、その流れが阻まれるので、一方(正極)の電
極棒402aから、金属板15の上側の平板の一方の領
域、正極側電極3の一方の領域、金属板15の下側の平
板の電極棒402a下方の部分、台座405、金属板1
5のの下側の平板の電極棒402b下方の部分、正極側
電極3のスリットを隔てた他方の領域、金属板15の上
側の平板のスリットを隔てた他方の領域、そして他方
(負極)の電極棒402bへと、この順で流れて、その
電流経路における電気抵抗によって、正極側電極3と金
属板15との溶接に必要な熱を確実に生じさせる。この
ようにして、シリーズスポット溶接方式の電気抵抗溶接
機を用いる場合でも、正極側電極3と金属板15との溶
接を確実かつ簡易に行うことができる。
や正極側電極3に設けて、シリーズスポット溶接方式の
電気抵抗溶接機を用いた溶接を行う手法は、第1の実施
の形態で説明したような2枚の金属板7a,7bで正極
側電極3を挟み込んだ状態にしてそれらの溶接を行う場
合についても適用可能である。すなわち、図8に示した
ように、上部金属板7aをさらに細かい2つの板体71
a,72aに分けると共に正極側電極3および負極側電
極5もその先端部にスリットを設けて、溶接が行われる
部分を2つの領域31a,31bに分割した形状の場合
にも、図9に示したように、2つに分割された上部金属
板71a,71bの一つ一つの板体に、それぞれ1本ず
つ電極棒402a,402bを当接させて、電気抵抗溶
接のための電流を供給することにより、電流は、例えば
一方(正極)の電極棒402aから、上部金属板の一方
の板体71a、正極側電極3の一方の領域31a、金属
板9aにおける電極棒402a下方の部分、台座40
5、金属板9aにおける電極棒402b下方の部分、正
極側電極3のスリットを隔てた他方の領域32a、上部
金属板の他方の板体72a、そして他方(負極)の電極
棒402bへと、この順で流れて、その一連の電流経路
における電気抵抗によって、上部金属板71a,72a
と正極側電極3との溶接および正極側電極3と下部金属
板9aとの溶接に必要な熱を確実に生じさせることによ
り、シリーズスポット溶接方式の電気抵抗溶接機を用い
て上部金属板71a,72aと正極側電極3と下部金属
板9aとを溶接する場合などでも、その溶接を確実かつ
簡易に行うことができる。
では、正極側電極3と金属板15との溶接など、正極側
の電気抵抗溶接についてを詳しく述べたが、負極側電極
5についても同様の方法による溶接が可能であることは
言うまでもない。
第4の実施の形態に係るリチウムイオン二次電池の概要
構成を表したものである。
施の形態で説明したような先端部がコの字型に折り曲げ
加工された金属板11,13が、正極側電極3および負
極側電極5に各々溶接されており、それらの金属板1
1,13を保護回路のプリント配線板100にはんだ付
けしたものである。
線板100は所定の配線回路パターン101が形成され
ており、それに電子部品103を実装して、過大電圧に
よる充電または過大電流による充・放電や、過小電圧放
電等から二次電池セル1を保護するために機能する、い
わゆる保護回路を構成するものである。
0の表面には、正極側金属板接続用ランド105と負極
側金属板接続用ランド107とが設けられていると共
に、正極側外部端子用ランド109と負極側外部端子接
続用ランド111とが設けられており、それらは所定の
プリント回路パターン101等を介して電子部品103
に接続されている。正極側外部端子接続用ランド109
には正極側外部端子113がはんだ付けされており、負
極側外部端子接続用ランド111には負極側外部端子1
15がはんだ付けされている。正極側金属板接続用ラン
ド105には正極側の金属板11がはんだ付けされてお
り、負極側金属板接続用ランド107には負極側の金属
板13がはんだ付けされている。それら金属板11,1
3のはんだ付けは、それらと正極側電極3や負極側電極
5との電気抵抗溶接工程の前または後に行われる。
子115が、このリチウムイオン二次電池のパッケージ
(外装材)から外部へと伸びて露出しており、その露出
している部分が、このリチウムイオン二次電池と外部と
の接続を取るための実質的な電極として用いられる。
00に金属板11,13をはんだ付けすることにより、
リチウムイオン二次電池のパッケージ内に保護回路を備
えるようにすることができる。
な上部金属板7aおよび下部金属板9aを正極側電極3
に溶接した構造のリチウムイオン二次電池においても、
上記と同様にして、例えば図12に示したように下部金
属板9a,9bを保護回路のプリント配線板100には
んだ付けすることにより、リチウムイオン二次電池のパ
ッケージ内に保護回路を備えるようにすることが可能で
ある。
第5の実施の形態に係るリチウムイオン二次電池の概要
構成を表したものである。
施の形態で説明したような先端部がコの字型に折り曲げ
加工された金属板11,13を、正極側電極3および負
極側電極5に各々備えており、それらの金属板11,1
3を保護回路のプリント配線板100にあらかじめはん
だ付けしておき、そのそれぞれに正極側電極3と負極側
電極5とをそれぞれ挟み込み、その上下から電極棒20
2a,202bを当接させて、電気抵抗溶接法により正
極側電極3と金属板11との溶接や負極側電極5と金属
板13との溶接を行う工程を経て製造されたものであ
る。
用ランド105および負極側金属板接続用ランド107
には、図15に示したように、それぞれ1つずつ貫通孔
(スルーホール)141,143が穿設されている。
00の表面に設けられた正極側金属板接続用ランド10
5に、リフロー法によってはんだ付けすることなどが可
能である。例えば、銅箔またはその上にはんだめっきが
付着された5[mm]角の正極側金属板接続用ランド1
05の表面に、いわゆるクリームはんだを塗布してお
き、その上に正極側の金属板11を配置して、リフロー
炉で約230℃に加熱して、正極側金属板接続用ランド
105の表面に正極側の金属板11をはんだ付けするこ
となどが可能である。また、負極側の金属板13につい
ても、同様の手法で負極側金属板接続用ランド107の
表面にはんだ付けすることができる。
面にあらかじめ実装された正極側の金属板11と正極側
電極3との電気抵抗溶接を行うに際しては、図14に示
したように、プリント配線板100にあらかじめドリリ
ングによって穿設された貫通孔141を通して金属板1
1の下側の平板に下側の電極棒202bを当接させると
共に、上側の電極棒202aを金属板11の上側の平板
に当接させる。そしてそれら2つの電極棒202a,2
02bの間に所定の電圧を印加して、電流を例えば上側
の電極棒202aから金属板11の上側の平板、正極側
電極3、金属板11の下側の平板、下側の電極棒202
bへと、この順で流すことにより、金属板11と正極側
電極3との確実な溶接を達成することができる。また、
電気抵抗溶接回数を1回にすれば、正極側電極3と金属
板11との溶接部を2点から1点に減らすことができ
る。よって、溶接に必要な金属板11の面積をより小さ
くすることができ、コの字型の金属板11をより小型化
することができるので、リチウムイオン二次電池全体の
外形寸法のさらなる小型化も可能となる。なお、負極側
の金属板13と負極側電極5との電気抵抗溶接について
も、上記と同様の手法で行うことが可能である。
溶接の手法は、第1の実施の形態で説明したような上部
金属板7a,7bおよび下部金属板9aを正極側電極3
に溶接した構造のリチウムイオン二次電池においても適
用可能である。例えば、図16に示したように、下部金
属板9aを保護回路のプリント配線板100の正極側金
属板接続用ランド105にはんだ付けしておき、プリン
ト配線板100にあらかじめドリリングによって穿設さ
れた貫通孔141を通して下部金属板9aに下側の電極
棒202bを当接させると共に、上側の電極棒202a
を上部金属板7aに当接させて、上下の電極棒202
a,202bに所定の電流を流すことにより、上部金属
板7aと正極側電極3との溶接および下部金属板9aと
正極側電極3との溶接を確実に行って、図17に示した
ような概要構成のリチウムイオン二次電池を製造するこ
とができる。
配線板100の正極側金属板接続用ランド105の表面
に、例えば15〜500[μm]の厚さの比較的厚いニ
ッケル層(図示省略)を、めっき法などによって形成す
ることにより、そのニッケル層を下部金属板9aの代り
に用いて、下部金属板9aを省略することができ、延い
ては構成のさらなる簡易化を達成することも可能とな
る。この場合、ニッケル層を形成した後またはその前
に、例えば無電解めっき法やはんだめっき法などによ
り、貫通孔141にはんだあるいは銅などの導電性の良
好な金属材料等を埋め込んで、いわゆるブラインドホー
ルの状態にすることが望ましい。この貫通孔141に埋
め込まれた金属材料によって、プリント配線板100の
表面のニッケル層の穴を塞いで、溶解した正極側電極3
のアルミニウム系合金が流出することを防ぐことができ
ると共に、その貫通孔141に埋め込まれた金属材料を
介して、プリント配線板100の下面と表面(上面)の
ニッケル層との間に電流を導通させることができる。
あるいは9bの代りに用いると共に、貫通孔141ある
いは143に金属材料を埋め込むようにしても、図2や
図5に示したような電気抵抗溶接機による確実な電気抵
抗溶接を行うことが可能である。
第6の実施の形態に係るリチウムイオン二次電池の概要
構成を表したものである。
ニウム系合金からなる正極側電極3は、第2の実施の形
態で説明したものと同様に、コの字型の金属板11に挟
み込まれるように溶接されている。
51は、その先端部がほぼコの字型に折り返された形状
に曲げ加工されており、その負極側電極51のコの字型
の先端部に、アルミニウム系合金からなる負極側の金属
板53が挟み込まれるようにして溶接されている。この
ような構造で負極側の金属板53と負極側電極51とを
電気抵抗溶接することなども可能である。この場合の電
気抵抗溶接は、上記の各実施の形態で説明したものと同
様の手法を応用して行うことができる。すなわち、融点
の低いアルミニウム系合金からなる負極側の金属板53
を、その上下から、コの字型に形成された融点の高い負
極側電極51の先端部で挟み込むようにして、それらを
電気抵抗溶接法によって溶接することにより、負極側の
金属板53のアルミニウム系合金がその板厚方向に完全
に溶解しても、それが外部へと流失することや飛散する
ことなどを、融点の高い負極側電極51で抑え込むこと
ができる。ここで、負極側の金属板51としては、例え
ば、アルミニウム、アルミニウム系合金、銅、銅系合
金、銀、銀系合金などからなる板体、あるいは、負極側
電極5と同じニッケル系合金からなる板体でも、負極側
電極5よりも板厚の厚いものなどが、適用可能である。
b)は、硬度・導電率・熱伝導性が高いことが必要であ
り、例えば、クロム銅またはアルミナ分散強化銅などの
銅合金により構成されている。溶接棒202の先端形状
は、例えば、図19(A)に示したような半球形状、同
(B)に示したような円錐形状、同(C)に示したよう
な円柱形状、同(D)に示したような円錐の先端を平ら
に切断した台形形状、同(E)に示したような半球の先
端を平らに切断した半球と平面とを組み合わせた形状、
または同(F)に示したような四角錐形状(ピラミッド
形状)などの多角錐形状とされることが好ましい。
ましい先端形状である。この形状によれば、溶接棒20
2を溶接対象物に押し当てたとき、溶接棒202の先端
の中心部に高い圧力が加えられ、溶接電流が集中して流
れるので、そのごく小さな範囲において温度が上昇し、
溶接対象物が溶解されて合金層が形成され易い。また、
合金層が形成される場所が必ず溶接棒202の中心に固
定されるので、溶接電流が流れる2箇所の溶接部の距離
が固定され、溶接条件が安定して好ましい。更に、溶接
棒202を溶接対象物に押し当てた時の圧力は溶接棒2
02の中心から周囲に向かって弱くなるので、溶接棒2
02の中心部において溶接対象物が溶解しても、その周
辺では完全に溶解せず、溶接対象物に穴が形成されにく
い。ここで溶接電流は、圧力に比例して溶接棒202の
中心から周囲に向かって弱くなる。
の直径が0.5mm〜10mmであり、先端の半球の半
径が0.5mm〜5mmのものである。最適な半球状の
先端形状は、溶接棒202の先端から10mm上部の円
柱の直径が3mmであり、溶接棒202の先端から1m
m上部の円柱の直径が1.5mmであり、先端の半球の
半径が1.5mmのものである。
し、比較的良好な先端形状である。円錐の先端角度は1
40度〜175度の鈍角が好ましく、円柱の直径は0.
5mm〜5mmが好ましい。最適な円錐の先端形状は、
溶接棒202の先端から10mm上部の円柱の直径が3
mmであり、溶接棒202の先端から1mm上部の円柱
の直径が1.5mmであり、先端の円錐の角度が170
度のものである。先端の角度を90度以下の鋭角とする
と、中心部に高い圧力が印加され、溶接対象物に穴が開
いてしまったり、あるいは溶接電流が流れる面積が小さ
くなってしまう可能性があるので、好ましくない。な
お、多角錐形状も円錐形状と同様である。
る際の最も一般的な形状であるが、溶接のための電流値
がばらついてしまうので、溶接強度もばらついてしまう
傾向があり、ある割合の溶接不良が発生してしまう可能
性がある。例えば、電気抵抗溶接時に溶接棒202を溶
接対象物に押し当てたとき、溶接棒202先端の円形中
のさらに小さなある部分に高い圧力が加えられ、そこに
溶接電流が流れるので、溶接棒202先端の酸化状態お
よび劣化状態、台座20の状態、あるいは溶接対象物の
表面状態に応じて、溶接毎に溶接部の場所が偶発的に移
動してしまう。よって、2つの溶接部の間の距離を一定
に保つことができず、2本の溶接棒202間の抵抗値お
よび電流値が変化してしまい、溶接部の温度が変化し、
溶接強度が変化してしまい好ましくない。更に、溶接時
の電圧あるいは電流を高くした場合、溶接対象物が完全
に溶解されてしまい穴が開いてしまう可能性もある。但
し、先端部の面積は半球形状よりも広いので、大きな面
積で合金層が形成される可能性がある。また、溶接に繰
り返し用いた後の研磨作業が極めて簡単であり、作業コ
ストも安価であるという利点がある。
るいは半円の先端を平らに切断した形状も、半球形状と
ほぼ同様に作用し、比較的良好な先端形状である。ま
た、高い圧力が加えられる面積を比較すると半球形状よ
りも広く、大きな面積で合金層が形成される可能性があ
る。但し、溶接時の電圧あるいは電流をかなり高くした
場合、溶接対象物が完全に溶解されてしまい穴が開いて
しまう可能性があり、好ましくない場合もある。
4のいずれかに記載の二次電池または請求項15ないし
27のいずれかに記載の二次電池の製造方法によれば、
アルミニウムまたはアルミニウム系合金のような比較的
低融点の金属材料からなる電極の上下を、その電極より
も融点の高い金属板で挟み込み、電気抵抗溶接あるいは
その他の溶接法によって、その金属板の電極に対面する
表面が溶融して電極の表面と共に合金を形成することが
可能な高温にまで溶接温度を高めて溶接を行うようにし
たので、電極と金属板との溶接を行う工程で溶接不良が
発生するという問題を解消して、電極と金属板とが機械
的および電気的に確実に溶接された二次電池を具現化す
ることができるという効果を奏する。延いては、製造歩
留まりを向上させることができ、製造コストのさらなる
低廉化を達成することなども可能となる。また、そのよ
うに電極と金属板とを溶接不良が生じることなく機械的
および電気的に確実なものとすることにより、二次電池
の耐久性や信頼性を高いものとすることができる。ま
た、1枚の電極に対してその上下両面に金属板を溶接す
るようにしたので、金属板が電極の上下面のいずれか一
方のみに溶接されていた従来の場合よりも、機械的強度
や電気的接続の面積を増大することができ、延いては、
二次電池の耐久性や信頼性をさらに高いものとすること
ができる。
に記載の二次電池または請求項21ないし27のいずれ
かに記載の二次電池の製造方法によれば、さらに、金属
板が一繋がりの板体をほぼコの字型に曲げて形成された
ものであり、そのコの字型の2つの平板の間に電極が挟
み込まれるようにしたので、電気抵抗溶接の際に電極の
上下にそれぞれ1枚ずつ金属板を個別に位置合わせして
当てがうといった工程が不要となり、延いては電極と金
属板との溶接を確実なものとしつつ、二次電池の構造ま
たはその溶接工程を含んだ製造方法のさらなる簡易化を
達成することができるという効果を奏する。
ン二次電池の概要構成を表した図である。
板との溶接を行う工程に用いられるインライン(ダイレ
クト)スポット溶接方式の電気抵抗溶接機と、それによ
って行われる溶接動作の一例を表した図である。
板との溶接を行う工程に用いられるインラインスポット
溶接方式の電気抵抗溶接機と、それによって行われる溶
接動作の一例を表した図である。
ン二次電池の概要構成を表した図である。
シリーズスポット溶接方式の電気抵抗溶接機と、それに
よって行われる溶接動作の一例を表した図である。
ン二次電池の概要構成を表した図である。
を溶接する状態を表した図である。
と共に、正極側電極もその先端部にスリットを設けて、
溶接が行われる部分を2つの領域に分割した場合のリチ
ウムイオン二次電池の概要構成を表した図である。
池における正極側電極と上部金属板および下部金属板と
を溶接する状態を表した図である。
オン二次電池の概要構成を表した図である。
る。
溶接した構造のリチウムイオン二次電池に保護回路のプ
リント配線板を組み込んだ場合の概要構成を表した図で
ある。
オン二次電池の概要構成を表した図である。
た正極側の金属板と正極側電極とを電気抵抗溶接法によ
って溶接する状態を表した図である。
板接続用ランドにそれぞれ1つずつ貫通孔が穿設された
プリント配線板を表した図である。
た正極側の下部金属板と正極側電極と上部金属板とを電
気抵抗溶接法によって溶接する状態を表した図である。
程を経て得られるリチウムイオン二次電池の概要構成を
表した図である。
オン二次電池の概要構成を表した図である。
ションを表した図である。
7a,7b…上部金属板、9a,9b…下部金属板、1
1,13…金属板、100…プリント配線板。
Claims (27)
- 【請求項1】 電気の充電および放電が可能な二次電池
セルと、その二次電池セルに接続され、充電の際または
放電の際に前記電気を導通させる板体状の電極と、前記
電極に溶接されており、前記電極よりも高い融点または
同じ融点でも前記電極よりも厚い板厚の金属板とを有す
る電池であって、 前記金属板が、前記電極の両面に、それぞれ少なくとも
一枚ずつ溶接されていることを特徴とする電池。 - 【請求項2】 前記電極が、アルミニウムまたはアルミ
ニウム系合金からなるものであり、 前記金属板が、ニッケルまたはニッケル系合金、鉄また
は鉄系合金からなるものであることを特徴とする請求項
1記載の電池。 - 【請求項3】 前記電極と前記金属板とが、電気抵抗溶
接されていることを特徴とする請求項1記載の電池。 - 【請求項4】 前記金属板のうちの少なくとも一枚が、
配線基板上に配置されたものであることを特徴とする請
求項1記載の電池。 - 【請求項5】 前記金属板のうちの少なくとも一つが、
さらに前記電極とは別の接続用端子に接続されているこ
とを特徴とする請求項1記載の電池。 - 【請求項6】 前記接続用端子が配線基板上に設けられ
ており、前記接続用端子と前記金属板とがはんだ付けに
よって接続されていることを特徴とする請求項5記載の
電池。 - 【請求項7】 前記配線基板が、前記電池の保護回路用
のプリント配線基板であることを特徴とする請求項6記
載の電池。 - 【請求項8】 電気の充電および放電が可能な二次電池
セルと、その二次電池セルに接続され、充電の際または
放電の際に前記電気を導通させる板体状の電極と、前記
電極に溶接されており、前記電極よりも高い融点または
同じ融点でも前記電極よりも厚い板厚の金属板とを有す
る電池であって、 前記金属板が、一繋がりの板体を略コの字型に曲げた形
状の部位を備えたものであり、その略コの字型の2つの
平板の間に前記電極が挟み込まれて、その平板の少なく
とも一方と前記電極とが溶接されていることを特徴とす
る電池。 - 【請求項9】 前記電極が、アルミニウムまたはアルミ
ニウム系合金からなるものであり、 前記金属板が、ニッケルまたはニッケル系合金、鉄また
は鉄系合金からなるものであることを特徴とする請求項
8記載の電池。 - 【請求項10】 前記電極が前記金属板の略コの字型の
2つの平板の両方と溶接されていることを特徴とする請
求項8記載の電池。 - 【請求項11】 前記金属板が、配線基板上に配置され
ていることを特徴とする請求項8記載の電池。 - 【請求項12】 前記金属板が、さらに前記電極とは別
の接続用端子に接続されていることを特徴とする請求項
8記載の電池。 - 【請求項13】 前記接続用端子が、配線基板上に設け
られたものであり、その接続用端子と前記金属板とが、
はんだ付けによって接続されていることを特徴とする請
求項12記載の電池。 - 【請求項14】 前記配線基板が、前記電池の保護回路
用のプリント配線基板であることを特徴とする請求項1
3記載の電池。 - 【請求項15】 二次電池に接続されており、その二次
電池の充電の際または放電の際に電気を導通させる板体
状の電極に、その電極よりも高い融点または同じ融点で
もその電極よりも厚い板厚の金属板を溶接する工程を含
む電池の製造方法であって、 前記金属板を溶接する工程で、前記電極の両面にそれぞ
れ少なくとも一枚ずつ前記金属板を電気抵抗溶接するこ
とを特徴とする電池の製造方法。 - 【請求項16】 前記電極を、アルミニウムまたはアル
ミニウム系合金からなるものとし、 前記金属板を、ニッケルまたはニッケル系合金、鉄また
は鉄系合金からなるものとしたことを特徴とする請求項
15記載の電池の製造方法。 - 【請求項17】 前記金属板のうちの少なくとも一つ
を、さらに前記電極とは別の接続用端子に接続する工程
を含むことを特徴とする請求項15記載の電池の製造方
法。 - 【請求項18】 前記接続用端子を配線基板上に設けて
おき、前記接続用端子と前記金属板とをはんだ付けによ
って接続することを特徴とする請求項17記載の電池の
製造方法。 - 【請求項19】 前記配線基板を、前記電池の保護回路
用のプリント配線基板としたことを特徴とする請求項1
8記載の電池の製造方法。 - 【請求項20】 前記金属板のうちの一つを配線基板上
に設け、前記金属板と前記電極とを電気抵抗溶接する際
に前記金属板の表面に当接される電極棒を挿通させる貫
通孔を前記配線基板に穿設しておき、前記電極をその両
面から前記金属板で挟むようにして、その一方の金属板
に当接させた電極棒から前記電極を介して他方の金属板
に当接させた電極棒へと電流を導通させて前記電気抵抗
溶接を行うことを特徴とする請求項15記載の電池の製
造方法。 - 【請求項21】 二次電池に接続されており、その二次
電池の充電の際または放電の際に電気を導通させる板体
状の電極に、その電極よりも高い融点または同じ融点で
もその電極よりも厚い板厚の金属板を溶接する工程を含
む電池の製造方法であって、 前記金属板を溶接する工程で、一繋がりの板体を略コの
字型に曲げた形状の部位を備えたものとし、その略コの
字型の2つの平板の間に前記電極を挟み込んで、その平
板の少なくとも一方と前記電極とを電気抵抗溶接するこ
とを特徴とする電池の製造方法。 - 【請求項22】 前記電極を、アルミニウムまたはアル
ミニウム系合金からなるものとし、 前記金属板を、ニッケルまたはニッケル系合金、鉄また
は鉄系合金からなるものとしたことを特徴とする請求項
21記載の電池の製造方法。 - 【請求項23】 前記金属板を、さらに前記電極とは別
の接続用端子に接続する工程を含むことを特徴とする請
求項21記載の電池の製造方法。 - 【請求項24】 前記接続用端子を配線基板上に設けて
おき、前記接続用端子と前記金属板とをはんだ付けによ
って接続することを特徴とする請求項23記載の電池の
製造方法。 - 【請求項25】 前記配線基板を、前記電池の保護回路
用のプリント配線基板としたことを特徴とする請求項2
4記載の電池の製造方法。 - 【請求項26】 前記電極を前記金属板の略コの字型の
2つの平板の両方と溶接することを特徴とする請求項2
1記載の電池の製造方法。 - 【請求項27】 前記金属板を配線基板上に設け、その
金属板と前記電極とを電気抵抗溶接する際に前記金属板
の表面に当接される電極棒を挿通させる貫通孔を前記配
線基板に穿設しておき、前記金属板の略コの字型の2つ
の平板の間に前記電極を挟み込んで、一方の平板に当接
させた電極棒から前記電極を介して他方の平板に当接さ
せた電極棒へと電流を導通させて前記電気抵抗溶接を行
うことを特徴とする請求項26記載の電池の製造方法。
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