JP2002141003A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JP2002141003A
JP2002141003A JP2000332372A JP2000332372A JP2002141003A JP 2002141003 A JP2002141003 A JP 2002141003A JP 2000332372 A JP2000332372 A JP 2000332372A JP 2000332372 A JP2000332372 A JP 2000332372A JP 2002141003 A JP2002141003 A JP 2002141003A
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coil
coil bobbin
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deflection
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Kazuhiko Endo
和彦 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程数を増加させることなく、偏向コイルの
引き出し線の巻き付け処理を効率良く行うことが可能な
偏向ヨークを提供する。 【解決手段】 Z軸方向の一方を他方よりも大きく開口
した略ラッパ形に形成されるとともに、垂直偏向コイル
3のコイル線を円周方向に渡らせるための回周案内溝
8,9が両端部に形成されたVコイルボビン6と、この
Vコイルボビン6の両端部の回周案内溝8,9間に嵌ま
り込む状態でVコイルボビン6の外周側に取り付けられ
るとともに、水平及び垂直偏向コイル2,3の各引き出
し線18,19を巻き付けるための複数の接続端子17
が設けられた配線基板7とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管(CR
T)を用いたテレビジョン受像機やコンピュータ用ディ
スプレイ等の表示装置において、電子ビームを偏向する
際に用いられる偏向ヨーク(Deflection Yoke;DY)
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、陰極線管を用いた表示装置は、
電子銃から出射される電子ビームを上下左右に偏向する
偏向ヨークを備えている。偏向ヨークは、水平偏向コイ
ルと垂直偏向コイルを有するもので、陰極線管の本体
(ガラスバルブ)に搭載して用いられる。この偏向ヨー
クにおいて、水平偏向コイルは、電子ビームを左右(水
平方向)に偏向させる水平偏向磁界を形成し、垂直偏向
コイルは、電子ビームを上下(垂直方向)に偏向させる
垂直偏向磁界を形成する。
【0003】偏向ヨークの中には、水平偏向コイル及び
垂直偏向コイルをそれぞれコイルボビンを用いて鞍型
(サドル型)に巻線したものがある。この種の偏向ヨー
クの製造手順としては、垂直偏向コイル巻線用のコイル
ボビン(以下、Vコイルボビン)に垂直偏向コイルを鞍
型に巻線した後、水平偏向コイル巻線用のコイルボビン
(以下、Hコイルボビン)を組み込んで、そのHコイル
ボビンに水平偏向コイルを鞍型に巻線する。続いて、V
コイルボビンの外周側に配線基板を取り付けた後、当該
配線基板に設けられた複数の接続端子に垂直偏向コイル
及び水平偏向コイルの各々の引き出し線(巻き始め線、
巻き終わり線)を複数回巻き付ける、いわゆる絡げ作業
を行う。その後、引き出し線の巻き付け部分を覆う状態
で接続端子にはんだ付けを行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来において
は、垂直偏向コイルと水平偏向コイルをそれぞれVコイ
ルボビンとHコイルボビンに巻線してから配線基板を取
り付けるため、接続端子に対する引き出し線の巻き付け
作業(絡げ作業)は人手に頼って行っている。そのた
め、引き出し線の巻き付け作業は大変に手間(工数)の
かかる作業となっている。また、巻き付け作業の対象と
なる引き出し線の本数は、垂直偏向コイルと水平偏向コ
イルを合わせて8本になる。これに対して、配線基板上
においては接続端子と引き出し線の対応関係が1:1で
規定されている。そのため、人手による巻き付け作業で
は、接続端子と引き出し線の対応関係を誤る恐れもあ
る。
【0005】こうした点に関して、例えば特開平11−
329298号公報には、接続端子への引き出し線の巻
き付け及びはんだ付けの作業性を向上させるために、水
平偏向コイル、垂直偏向コイル及びコアの組立体の外囲
を合成樹脂で覆ったコイル成型品に、複数の接続端子
(ピン)を設け、この接続端子に水平偏向コイルの引き
出し線と垂直偏向コイルの引き出し線を巻き付けた構成
の偏向ヨークが開示されている。しかしながら、上記公
報に開示された偏向ヨークでは、接続端子の引き出し線
巻き付け部分をはんだ付けしてから配線基板を取り付
け、その配線基板のランドに接続端子をはんだ付けする
ようになっている。そのため、はんだ付け作業を2回に
分けて行う必要があり、工程数が増えるという欠点があ
った。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、工程数を増加さ
せることなく、偏向コイルの引き出し線の巻き付け処理
を効率良く行うことが可能な偏向ヨークを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る偏向ヨーク
は、中心軸方向の一方を他方よりも大きく開口した略ラ
ッパ形に形成されるとともに、偏向コイルのコイル線を
円周方向に渡らせるための回周案内溝が両端部に形成さ
れたコイルボビンと、このコイルボビンの両端部の回周
案内溝間に嵌まり込む状態で当該コイルボビンの外周側
に取り付けられるとともに、偏向コイルの引き出し線を
巻き付けるための接続端子が設けられた配線基板とを備
えた構成となっている。
【0008】上記構成の偏向ヨークにおいては、コイル
ボビンの両端部の回周案内溝間に嵌まり込む状態で配線
基板を取り付けることにより、中心軸方向に直交する方
向から見た場合に、両端部の回周案内溝が配線基板で遮
蔽されることなく、外部に露出した状態となる。そのた
め、コイルボビンに配線基板を取り付けた状態で、巻線
機により偏向コイルの巻線を行うことが可能となる。ま
た、配線基板に接続端子が設けられているため、巻線機
で偏向コイルを巻線する場合に、偏向コイルの引き出し
線を自動で接続端子に巻き付ける(絡げる)ことが可能
となる。さらに、はんだ付け作業の回数としても、引き
出し線が巻き付けられた接続端子への1回のはんだ付け
だけで済むようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の実施形態に係る偏向ヨーク
の構成を示すもので、図中(A)はその平面図、(B)
はその側面図である。図示のように、偏向ヨーク1に
は、水平偏向コイル2、垂直偏向コイル3及びDYコア
4が装備されている。水平偏向コイル2はHコイルボビ
ン5を用いて鞍型に巻装され、垂直偏向コイル3はVコ
イルボビン6を用いて鞍型に巻装されている。
【0011】水平偏向コイル2は偏向ヨーク1の上下
(垂直方向)に対をなして配置され、垂直偏向コイル3
は偏向ヨーク1の左右(水平方向)に対をなして配置さ
れている。そして、電子銃から出射される3本の電子ビ
ームの軌道上において、水平偏向コイル2は電子ビーム
を画面の左右方向(水平方向)に偏向させる磁界(水平
偏向磁界)を形成し、垂直偏向コイル3は電子ビームを
画面の上下方向(垂直方向)に偏向させる磁界(垂直偏
向磁界)を形成する。
【0012】Hコイルボビン5及びVコイルボビン6
は、それぞれ樹脂(絶縁材料)によって成形されたもの
である。Hコイルボビン5は、水平偏向コイル2のコイ
ル線(導線)を巻線するための巻線ガイド機構を有し、
Vコイルボビン6は、垂直偏向コイル3のコイル線(導
線)を巻線するための巻線ガイド機構を有している。ま
た、Vコイルボビン6は、偏向ヨーク1の中心軸(以
下、Z軸)方向の一方(図の左方)を他方(図の右方)
よりも大きく開口した略ラッパ形の筒構造をなすもの
で、その内側にVコイルボビン6と同様の形状(構造)
をなす前後分割型のHコイルボビン5が組み込まれる構
成となっている。ちなみに、Z軸は、水平偏向コイル
2、垂直偏向コイル3、DYコア4、Hコイルボビン
5、Vコイルボビン6に共通の中心軸となる。
【0013】DYコア4は、フェライト等の磁性材料か
らなるもので、Z軸方向の一方を他方よりも大きく開口
した略台形円錐状の筒状構造をなしている。このDYコ
ア4は、水平偏向コイル2及び垂直偏向コイル3が発生
する磁界の効力をより高めるために、それらの偏向コイ
ル2,3を覆うように装着されている。
【0014】さらに、Vコイルボビン6の外周側には配
線基板7が取り付けられている。この配線基板7は、主
として、偏向コイル2,3に偏向電流を供給するための
ものである。配線基板7は、例えばガラスエポキシを基
材として構成され、その片面或いは両面に銅等の導電材
料によって配線パターン(不図示)が形成されている。
この配線基板7はVコイルボビン6の両端部に形成され
た回周案内溝8,9間に嵌まり込む状態で取り付けられ
ている。
【0015】回周案内溝8はVコイルボビン3の大径開
口部側に形成され、回周案内溝9はVコイルボビン3の
小径開口部側に形成されている。これらの回周案内溝
8,9は、Vコイルボビン6に鞍型に巻線される垂直偏
向コイル3のコイル線を、それぞれボビン端部で円周方
向に渡らせるためのものである。同様にHコイルボビン
5の両端部にも、水平偏向コイル2のコイル線を円周方
向に渡らせるための回周案内溝10,11が形成されて
いる。
【0016】また、Vコイルボビン6の小径開口部側に
は、回周案内溝9に隣接する位置から偏向ヨーク1の垂
直軸(以下、Y軸)方向に延出するかたちで一対の基板
押さえ部12が一体に形成されている。各々の基板押さ
え部12の先端には、配線基板7の端縁部を嵌合可能な
第1の嵌合部13が形成されている。一方、Vコイルボ
ビン6の大径開口部側にも、配線基板7の端縁部を嵌合
可能な第2の嵌合部14が形成されている。第2の嵌合
部14は、回周案内溝8と隔壁し且つ上記第1の嵌合部
13に対向する位置に形成されている。また第2の嵌合
部14は、偏向ヨーク1の水平軸(以下、X軸)方向に
対をなして配置されている。
【0017】これに対して、Z軸方向における配線基板
7の一方の端縁部は基板押さえ部12先端の第1の嵌合
部13に嵌合し、同他方の端縁部は第2の嵌合部14に
嵌合している。これにより、Z軸方向とY軸方向におけ
る配線基板7の動きが規制されている。さらに、Vコイ
ルボビン6には、一対の第2の嵌合部14間に位置して
一対の係止突起部15が形成されている。各々の係止突
起部15は、配線基板7の端縁部に形成された切り込み
部16に嵌合し、これによってX軸方向における配線基
板7の動きも規制されている。
【0018】こうしてVコイルボビン6に保持される配
線基板7には、配線パターンのランド部分から一方向
(Y軸方向)に起立する状態で複数(図例では8つ)の
接続端子17が設けられている。各々の接続端子17
は、例えばL字形に曲げ成形された金属板(例えば、錫
めっき板)によって構成されるもので、Vコイルボビン
6の大径開口部側に一列に並んで配置されている。この
うち、両側2つ(合わせて4つ)の接続端子17には水
平偏向コイル2の引き出し線(巻き始め線、巻き終わり
線)18が巻き付けられ、内側4つの接続端子17には
垂直偏向コイル3の引き出し線(巻き始め線、巻き終わ
り線)19が巻き付けられている。
【0019】また、Hコイルボビン5には、回周案内溝
10に隣接して遮蔽部20が一体に形成されている。こ
の遮蔽部20は、円周方向に沿ってVコイルボビン6の
回周案内溝8を囲むように配置されている。この遮蔽部
20は、垂直偏向コイル3の引き出し線19を接続端子
17へと導出するにあたって、回周案内溝8に巻き付け
られた水平偏向コイル2のコイル線と上記引き出し線1
9との絶縁耐圧を良好に維持するためのものである。さ
らに遮蔽部20には、水平偏向コイル2の引き出し線1
8をガイドする複数のガイドピン21が立設されてい
る。
【0020】一方、配線基板7は、前述のようにVコイ
ルボビン6の回周案内溝8,9間に嵌まり込むことで十
分な大きさ(面積)を有するものとなっている。そこで
配線基板7には、前述した接続端子17の配置エリアに
隣接するかたちで部品実装エリア22が設けられてい
る。この部品実装エリア22には、例えば、水平偏向時
や垂直偏向時に生じるコンバージェンスのずれ(画面上
における電子ビームの集中ずれ)を補正するために、図
示しない各種のコイルや抵抗,コンデンサ等の補正用部
品が実装されている。
【0021】なお、本実施形態においては、Vコイルボ
ビン6に対する配線基板7の保持機構として、凹凸によ
る嵌合方式を採用しているが、これ以外にも、例えばネ
ジを用いたネジ止め方式や接着剤等を用いた接着方式、
或いはそれらを併用した方式など、種々の形態を採用す
ることが可能である。ただし、組立性を考慮すると、上
記実施形態のような嵌合方式を採用することが望まし
い。
【0022】続いて、本発明の実施形態に係る偏向ヨー
ク1の製造方法について説明する。先ず、Vコイルボビ
ン6と接続端子17付きの配線基板7を用意した後、図
2(A),(B)に示すようにVコイルボビン6に配線
基板7を取り付ける。配線基板7を取り付ける場合は、
先ず、係止突起部15と切り込み部16を位置合わせし
ながら第2の嵌合部14に配線基板7の端縁部を嵌合す
る。次いで、配線基板7の反対側の端縁部を基板押さえ
部12の先端に当接させてそのまま押し込む。そうする
と、基板押さえ部12が弾性変形して外側に逃げるた
め、第1の嵌合部13に配線基板7の端縁部が嵌合した
状態となる。これにより、Vコイルボビン6の外周側で
配線基板7が略水平状態(X−Z平面と略平行な姿勢)
に保持される。
【0023】次いで、基板取付済のVコイルボビン6を
垂直偏向コイル巻線用の巻線機にセットする。この巻線
機には、Vコイルボビン6を保持するホルダーや、この
ホルダーとともにVコイルボビン6を回転(旋回)させ
る回転機構、さらにはコイル線を供給するリールや、コ
イル線の動きを操作するノズル,フック等が装備されて
いる。巻線機のホルダーは、配線基板7との位置的な干
渉を回避しつつ、コイルボビン6の外周面をチャックす
るように保持する。
【0024】続いて、巻線機を駆動して巻線動作を開始
する。この巻線動作では、最初に垂直偏向コイル3の巻
き始め側の引き出し線19を接続端子17に巻き付ける
(絡げる)。次いで、ノズルからコイル線を引き出しな
がら上記回転機構の駆動と連動してVコイルボビン6に
垂直偏向コイル3を鞍型に巻線する。そして、所定ター
ン数の巻線が終了すると、その巻き終わりとなる垂直偏
向コイル3の引き出し線19を他の接続端子17に巻き
付ける。以後、同様の巻線動作をもう一度繰り返す。そ
の理由は、垂直偏向コイル3が一対で構成されるためで
ある。
【0025】ここで本実施形態においては、Vコイルボ
ビン6両端部の回周案内溝8,9間に嵌まり込む状態で
配線基板7を取り付けた構成となっているため、Z軸方
向に直交する方向(X軸方向又はY軸方向)から見た場
合に、両端部の回周案内溝8,9が配線基板7で遮蔽さ
れることなく、外部に露出した状態となる。そのため、
Vコイルボビン6に配線基板7を取り付けた状態で、巻
線機により垂直偏向コイル3の巻線を行うことができ
る。また、配線基板7に接続端子17を設けた構成とな
っているため、巻線機内において垂直偏向コイル3の引
き出し線(巻き始め線、巻き終わり線)19を自動で接
続端子17に巻き付けることができる。
【0026】特に、配線基板7の接続端子17をVコイ
ルボビン6の大径開口部側(回周案内溝8の近傍)に配
置した構成となっているため、巻線機のノズルを大きく
動作させなくても、引き出し線19の自動巻き付け(自
動絡げ)を行うことができる。これにより、引き出し線
19の長さが短くなるため、コイル線の使用量を低減す
ることができる。また、自動巻き付けのためのノズルの
動きがコンパクトになるため、巻線効率が良好なものと
なる。
【0027】こうして一対の垂直偏向コイル3の巻線作
業が完了したら、Vコイルボビン6を巻線機から取り外
す。次いで、図3(A),(B)に示すように、Vコイ
ルボビン6にHコイルボビン5を組み込む。Hコイルボ
ビン5は、Z軸方向の一方と他方から組み込まれて一体
化される。ちなみに、図3(A),(B)では、垂直偏
向コイル3を省略してコイルボビン5,6の組立状態を
示している。
【0028】続いて、水平偏向コイル巻線用の巻線機
に、前述のVコイルボビン6とHコイルボビン5の組立
体をセットした後、巻線機を駆動してHコイルボビン5
に一対の水平偏向コイル2を鞍型に巻線する。この巻線
機の巻線動作においても、水平偏向コイル2の引き出し
線(巻き始め線、巻き終わり線)18を接続端子17に
自動で巻き付けることができる。
【0029】次いで、前述のように水平偏向コイル2及
び垂直偏向コイル3の各引き出し線18,19が巻き付
けられた接続端子17にはんだ付けを行う。はんだ付け
の方法としては、溶融したはんだ槽に接続端子17を浸
漬してソルダリングするディップ法を用いることが好ま
しい。その後、前側と後ろ側(Z軸方向)からそれぞれ
図示しない前カバー、裏カバーを取り付けることによ
り、偏向ヨークの組み立てが完了する。
【0030】なお、上記実施形態においては、水平偏向
コイル2の引き出し線18と垂直偏向コイル3の引き出
し線19を、共通の配線基板7に設けられた接続端子1
7に巻き付ける構成としたが、本発明はこれに限らず、
水平偏向系の配線基板と垂直偏向系の配線基板を別々に
取り付けて、それぞれに対応する配線基板の接続端子に
引き出し線18,19を巻き付ける構成としてもよい。
かかる構成を採用する場合は、Vコイルボビン6の外周
側で水平偏向系の配線基板と垂直偏向系の配線基板とが
Z軸を挟んで互いに対向する位置に配置される。ちなみ
に、本実施形態で図示した偏向ヨーク1においても、V
コイルボビン6の外周側に2枚の配線基板を装着できる
構造になっている。
【0031】また、上記実施形態では、Vコイルボビン
6に配線基板7を取り付ける構成としたが、例えば一対
の垂直偏向コイルを金型による巻線方式(金型巻き)で
巻線する場合は、回周案内溝10,11間に嵌まり込む
状態でHコイルボビン7の外周側に配線基板7を取り付
ける構成とし、実際の製造工程では、基板付きのHコイ
ルボビン7に巻線機にて水平偏向コイル2を鞍型に巻線
する方法を採用することも可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、接
続端子付きの配線基板をコイルボビン両端部の回周案内
溝間に嵌まり込む状態で取り付ける構成としたので、偏
向コイルを巻線する場合に、コイルボビンに配線基板を
取り付けた状態で巻線機により偏向コイルを巻線するこ
とが可能になるとともに、偏向コイルの引き出し線を自
動で接続端子に巻き付けることが可能になる。これによ
り、引き出し線の巻き付け作業(絡げ作業)にかかる手
間を省くことができる。また、接続端子と引き出し線の
対応関係を誤ることなく、常に安定した巻線状態が得ら
れる。さらに、はんだ付け作業の回数としても、引き出
し線が巻き付けられた接続端子への1回のはんだ付けだ
けで済むようになる。その結果、工程数を増加させるこ
となく、偏向コイルの引き出し線の巻き付け処理を効率
良く行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る偏向ヨークの構成を示
す図である。
【図2】偏向コイルの巻線時における部品の組立状態を
示す図(その1)である。
【図3】偏向コイルの巻線時における部品の組立状態を
示す図(その2)である。
【符号の説明】
1…偏向ヨーク、2…水平偏向コイル、3…垂直偏向コ
イル、4…DYコア、5…Hコイルボビン(水平偏向コ
イル巻線用のコイルボビン)、6…Vコイルボビン(垂
直偏向コイル巻線用のコイルボビン)、7…配線基板、
8,9,10,11…回周案内溝、12…基板押さえ
部、13…第1の嵌合部、14…第2の嵌合部、15…
係止突起部、16…切り欠き部、17…接続端子、1
8,19…引き出し線、22…部品実装エリア

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸方向の一方を他方よりも大きく開
    口した略ラッパ形に形成されるとともに、偏向コイルの
    コイル線を円周方向に渡らせるための回周案内溝が両端
    部に形成されたコイルボビンと、 前記コイルボビンの両端部の回周案内溝間に嵌まり込む
    状態で当該コイルボビンの外周側に取り付けられるとと
    もに、偏向コイルの引き出し線を巻き付けるための接続
    端子が設けられた配線基板とを備えることを特徴とする
    偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 前記配線基板を保持する保持機構を前記
    コイルボビンに一体に形成してなることを特徴とする請
    求項1記載の偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】 前記配線基板に部品実装エリアを設けて
    なることを特徴とする請求項1記載の偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】 前記配線基板内で前記接続端子を前記コ
    イルボビンの大径開口部側に配置してなることを特徴と
    する請求項1記載の偏向ヨーク。
  5. 【請求項5】 中心軸方向の一方を他方よりも大きく開
    口した略ラッパ形に形成されるとともに、垂直偏向コイ
    ルのコイル線を円周方向に渡らせるための回周案内溝が
    両端部に形成された垂直偏向コイル巻線用のコイルボビ
    ンと、 前記コイルボビンの両端部の回周案内溝間に嵌まり込む
    状態で当該コイルボビンの外周側に取り付けられるとと
    もに、偏向コイルの引き出し線を巻き付けるための接続
    端子が設けられた配線基板とを備えることを特徴とする
    偏向ヨーク。
  6. 【請求項6】 前記配線基板を保持する保持機構を前記
    コイルボビンに一体に形成してなることを特徴とする請
    求項5記載の偏向ヨーク。
  7. 【請求項7】 前記配線基板に部品実装エリアを設けて
    なることを特徴とする請求項5記載の偏向ヨーク。
  8. 【請求項8】 前記配線基板内で前記接続端子を前記コ
    イルボビンの大径開口部側に配置してなることを特徴と
    する請求項5記載の偏向ヨーク。
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